水、パート2

ROTARY CULB OF HIGASHIOSAKA CENTRAL
水 パート2
大石忠克会員
こんにちは、前回の卓話も水をテーマに話させていただきましたが時間の都合で、半分弱のとこ
ろで終わっております。
今日は、残り半分、水のパート2を引き続き卓話させて頂きたいと思います。
パート1では、水の性質、種類、水量、水と健康と生命のかかわり等を中心にお話をさせて頂きま
した。のちのちによく良く考えて見ますと、ロータリーの大きなテーマの1つで、ポリオ撲滅に致
しましても又、岩橋会員より紹介されていました飢餓対策機構の画像にありましたように、食糧不
足による飢餓問題も大干ばつによる水不足が大きな原因の1つであり、ポリオ問題も不衛生な環境
で汚染された水の中にポリオ菌が存在して、子供たちに病気を発生させる原因となっております。
ロータリーでは常日頃より、色々な機会を通じて水の事は良く聞いておられる話題なので、似たよ
うな話をしたところで新鮮味のないテーマではないかと思いました。
パート2では、水にまつわる話や、水の不思議なところについてを中心にお話しをさせていただ
きたいと思います。
日本の年間降水量は世界平均のおよそ2倍あるので、水の豊富な日本に住んでいる私達にとっては、
水不足で生活や仕事が大変困ったと言う経験をした記憶は余りありません。しかし、世界には水が豊
富で自由に使える国と足りなくて困っている国があります。
又、昨今の異常気象によります大干ばつや大洪水が、極端な形で各地で発生していますが、大洪
水に見舞われた地域では、
大量に何日も降る豪雨によって、河川の氾濫等で起る大惨事に、不幸
をもたらす水はもういらないと思ったでしょうし、反対に大干ばつに見舞われた地域では、何ヶ月
も降らない雨で飲み水に事欠き、食物や植物は枯れ、家畜や動物までも枯れ果てて命の終焉を迎え
てしまいますが、ここでは逆に生命の源である雨を沢山ふらせてほしいと、神に願ったのではない
かと思います。
同じ水ですが、現れる姿や環境によって受け止め方が代わり、幸、不幸に別れる結果が現れます。
しかし、水の不思議な1つに地球の水は、太古の時代から 20 億年ほとんどかわることなく降る雨
の量は大洪水、大干ばつが各地に発生しても、地域や時期が違うだけで見事なバランスで一年間の、
地球全体の降雨量と蒸発する水の量はプラスマイナスゼロであります。
しかし、世界中には紛争、干ばつ、飢餓、貧困等から起こる水不足が存在しまして過酷な状況下に
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おかれている地域や人々が沢山います。
20世紀は石油や資源をめぐり沢山の戦争が起きました。
21世紀は水を奪い合う戦争がはじま
ると言われていますが、我田引水と言う言葉があります!!
水不足に悩む国では、必要な水を手に入れる川がいくつかの国にまたがって流れている場合が多く
あります、水が少ない時の分配を決める条約協定がない場合、その水を出来るだけたくさん使いた
い国々のあいだで国際紛争が起こり武力衝突にまで発展しているケースが多くあります。
中東のイスラエルは第三次中東戦争で占領したヨルダン川西岸地区をいまだに返還していません
が、それはヨルダン川の水源確保のためとも言われています。
インド・パキスタンの間にもカシミール地方の領有権を巡る紛争がありますが、カシミールはイ
ンダス川上流域にあり、水源がニつにまたがる両国にとって共に譲れない権益であることが紛争を
長引かせている原因であると言われています。
この他にも武力衝突に至らない対立は世界各地にあり、今後、水資源がさらに枯渇に向かえば水
を火種とする地域紛争はさらに増えるだろうと懸念されています。どの地域に措いても、紛争や災
害が起こった場合、水は生命の源であり衣・食・住の中でも命の存続に欠かせない最優先課題であ
ると思います。
イラク
もう、20年も前になりますが湾岸戦争がありました。イラクは、フセイン政権に治められてい
ましたが、その最大の統治手段が水の供給であったと言われています。
フセイン政権は全土に水と食料を無料で配るシステムを構築して、地方の小さな集落にも毎週トラ
ックで水を運び、村人はフセイン政権から与えられたカードを示して、水が与えられる仕組みであ
ったそうです。
市民にとって、水の自主調達が厳しい環境の中で、湾岸戦争が起こったのですが、当時、私も、
毎日のように放映されるイラクの戦争状況をテレビで見ていました。
(アメリカの戦艦ミズーリーから沢山のミサイルが発射されているシーンを連日のように放映され
ていましたがニュースキヤスターのアナウンスは、常にイラクの軍事施設に向けて攻撃されている
と放送していました。しかし、それが3日も4日も続くと1日に相当数のミサイルが発射されてい
るのに一体どれだけの軍事施設に向って攻撃をしているのだろうかと疑問に思いました?
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もしかしたら、放映されていない所では民間施設の攻撃も行っているのじゃないのかとも思いま
したが、今回の卓話の情報を集めていましたら、その回答を見つける事が出来まして、あのミサイ
ル攻撃で最優先された第一目標は軍事施設ではなく、イラクの水源地と給水パイプラインを攻撃す
る戦術がとられていたそうです。最初の第一撃で、イラク国内の8つの多目的ダムが誘導ミサイル
で破壊されまして、同時にバクダッドを始めとする大都市の上下水道施設、農業用、水力、発電用
施設が攻撃されたようです。
結果、水の供給が止まってしまい、都市の汚水が川に垂れ流されるようになって汚染が進んでし
まいました。しかも、水の供給が無くなった市民は、その水を飲まざる得なくなってしまいました
ので結果、コレラ、腸チフスなどの伝染病が蔓延してしまったそうです。
当時、世界に発信されていたニュース等では余り放送されていませんでしたが、一般市民に大変な
犠牲者がでた様で、しかも大半が乳幼児や子供であったそうです。
そんな戦火の中、自衛隊は水を給水車で供給しているシーンがニュースによく流れていましたが、
当時、そのニュースを見て憲法上の問題は別にして、日本の自衛隊は軍隊としての能力を世界には
認められていない印象を受けていました。
非戦闘地域の一部で給水や施設の修理など安全な役割しか要望されていないような状況に見えてい
ましたが、しかし今回の情報集めで自衛隊がどれだけすばらしい支援を行っていたのか良くわかり
ました!サマーワに駐屯していた自衛隊はイラクの人にとって、もっとも大切で必要とされた水を
支援活動の第一にして、ユーフラテス川の支流の運河から水を引いて4台の浄水車で一日80トン
~100トンの飲料水を追って、これを日本のODAで寄贈した日の丸付きの12両の給水車で毎
日、市民に配る活動を行いました。
ユーフラテス川の水は、水質が悪く飲むと100パーセントアメーバ赤痢にかかってしまうので、
イラクの人々は、けっして飲まなかったそうです。しかし、戦争で非衛生的な水を飲まなければな
らず、まさに死活問題であったそうです。
自衛隊が、人々の生活に不可欠な基盤を地道に復興する支援に対して、当時のイラクの人にとって
は大変有難く、自衛隊の水で子供の病気がなおったなど感謝の声が沢山寄せられたそうです。
このような地道な活動は,昨年の東日本大震災においても発揮され大変感謝されるべき事だと思い
ます。
「水は方円の器に随う」という言葉がありますが、四角い器に入れば四角くなり丸い器に入れば
丸くなる。当たり前の事ですが人間が悪意を持って、水を扱えば、不幸の基となり”善意を持って扱
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えば幸福の基となる、結果ではないかと思います。
もし、滋賀、京都、大阪をたとえにしますと
近畿の水瓶と言われている琵琶湖のある滋賀県がその出入りロの所にダムを作り、京都、大阪に
流れる水を制限したり、京都が、大阪に流れる川に、汚水や、工業用水を無差別に垂れ流しすれば、
大阪は一番の犠牲を強いられる地域となり,当然のごとく地域間紛争が起こってまいります。これ
が戦国時代であれば間違いなく武力衝突に発展するのではないかと想像されます。
身近な処でもそういった格差はあります。
以前と、申しましても、もう 30 年も前になりますが、家族で有馬温泉に行った時の事ですが、温泉
街を散策致しておりまと、つみが滝公園と言う所に行く遊歩道に沿って川が流れていたのですが、
その川に目の細かい高さ 2.5m 位のフェンスが厳重なぐらい張り巡らせてあり、小さな滝の所まで
ずっと続いていました。そのフェンスの所々に絶対に物を投げ入れないで下さい。
「投げれば罰せら
れます」の小さな掲示板があり川の水を見ますと、大変きれいな水で川底がはっきりと見えており
ました。これは、環境保全を重視した現れであり、さすが神戸やなあ~っと関心致しておりました
が、途中ひと際大きな看板があり、そこに書いてある内容を見ますと、そこには!絶対に物を投げ
入れないで下さい。この川の水は、芦屋市、西宮市、東灘区、灘区の住民の水道水になります。投
げれば罰せられる旨の云々との文言が記されていました。その掲示板を見て、芦屋、西宮の高級住
宅街の住民はこんなきれいな水を飲んでいるんや!っと大阪と比較したら、偉い違いやなあ!とっ
さに言葉が出て来ました。どうして、高級住宅街には、こんな綺麗な水が給水されているんやろ?
と、水一つでも、格差は存在しているものだと実感させられた記憶が鮮明に残っています。
大阪の水は大半が淀川水系の水から取水していますが、東淀川区の柴島「くにじま」と言う浄水
場があります。そこに張ってあるポスターには川に捨てられたあらゆるゴミが浄水所手前のところ
で金網のようなストッパーに止められている写真がありますが、とにかく、靴から服からペットボ
などありとあらゆる物がヘドロに近い形で集積している写真ですが、正直言ってこんな汚い水を浄
化して大阪の人間は飲んでいるのかとびっくり致しました。それ以来、私は飲み水に関しては販売
されている天熱水を飲むようになってしまいました。
又、20代の頃に飛び込み営業で枚方の交野市と言う所に行ったのですが!!!駅からかなりの
距離があって決して便利とは言い難い場所に松下電器が、社員にのみ販売をした大きな住宅団地が
ありました。その当時は、まだまだあちこちに開発する土地が豊富にあり、松下電器は門真にあり
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ましたので乗り換えの無い寝屋川、香里園、枚方と、いくらでも開発候補地はあったのに、拠りに
よって、何こんな山の麓の不便なところに造るのだろう。
そして、飛び込み訪問先でその事を聞きますと、違うんですよ!ここは、不便ですけど、この地区
だけ実は水道水が生駒山系の地下水から取水された水を給水されているんです。大変美味しくて、
綺麗で健康にも良いので安心して家族が住める住宅地なんですよ!っと聞かされました。
なるほど、松下電器は人間にとって何が一番大切かを考え、多少の不便よりも、社員や社員の家族
の健康を第一に場所選びをしてこの大規模開発をしたんだな!っと、さすが、松下電気やと大いに
感心した経験があります。
水は文化のバロメーターともいいますが、経済が発展し人々の暮らしが豊かになってくると、生活
文化の質的向上がおこります、水への知識や重要性が認識され大切に取り扱われた結果としてこの
ような達いとなって現れているのではないかと思います。
水と地球
私達の廻りにある水は、地球が誕生した46億年前より存在し、人間より遥か大先輩です。
決められた温度によって個体(氷)液体(水)気体(空気)の3つに姿を変えながら、空・陸・海
とのあいだをいったりきたりしている変幻自在な不思議な存在であります。人間を含め、生命体は
一見固体のようにみえますが、ほとんどが液体・水であります。植物のほとんども水でできていま
す。硬い金属や岩でさえ、一定の温度になりますとドロドロと解けてまいります。
この地球上において水の存在がOと言う物質や現象は無いのではないかと思います。
植物と水
其れから考えると、私達は、毎日、米や野菜、果物など形あるものを食べていますが、実際には,
そこに含まれている水を飲んでいる事と変わりません。良い、米、野菜、果物と言うのは良い水を
たっぷり含んだ物になるんではないのかと思います。
私達人間は体の60パーセントは水でできていて、脳や内臓は7~80%血液にいたっては9
0%水で出来ていると、
「主」が人間で従が水のように表現いたしますが、逆に水から人間を表現さ
れた場合。水に2~30%、他の成分が混じって人間が出来ていると「主」が水で人間が従であると
メッセージされるのではないかと思います。
終わりの挨拶
古来より、日本では「言霊」(ことだま)という言葉があり、「言葉には霊が宿っている」と信じて、
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「よい言葉」を口にすれば、回りによいエネルギーを与え、逆に「悪い言葉」を口にすれば、破壊のエネ
ルギーとなってしまうと言われますが。
水には見えない世界のエネルギーを映す性質があるようで、水に見る事、聞<事、表現する事がはたし
て出来るのか?
江藤勝の水の話
これを、江本勝と言う方が「水からの伝言」と言う著書で紹介しております。但し、医学的根拠も科
学的根拠もありません。 科学者からはオカルト的と言われていますが。
世界で初めて水を凍らせて、その結晶の形状から水を評価する実験結果を紹介しているのでが、
水に、よい言葉や文字を見せたり、音楽を聴かせ、
「水」を凍らせて、取り出すと「水の結晶」は美し
く変化するそうです。
常識では考えられないことですが・・・
ガラス瓶に水を入れて、一方には、「ありがとう」と書いた紙を貼り、もう一方には、「ぱかやろう」
と書いた紙を貼り、結晶を作る際に「ありがとう」や「愛や感謝、平和」など「よい言葉」をかけ
た水には美しい雪花状の結晶ができて、
「ぱかやろう」や「戦争」など「暴力的な悪い言葉」をかけ
ると汚い結晶ができる」という内容を紹介しています。人が言葉を発すれば、最初に受け取るのは「自
分自身」であり、良い言葉であれ、悪い言葉であれ、自分の発した言葉は、まずは自分の耳に聞こえ、
全身に響き渡ります。
他人には聞こえないような小声でも、自分の耳には確実に届きます。
人の悪口、暴力的な言葉であれば、それも自分の体に刻まれることになりますので、よって良い言葉
であれ、悪い言葉であれ、すべては自分に返ってきます。
人間の体が 70 パーセントは水ならば「水の結晶」みたいに、すべての言葉のエネルギーが体に刻まれ
ることになるかもしれません。人は絶望すると、免疫力が落ちて、病気になったりします。
見えない言葉や想念が体内の水の分子に影響を与えているのかも知れません。
日ごろ私達が当たり前に使っている水はまだまだ不思議な存在が沢山あります。水は生命の源であ
り、全てが水によって生かされていると思います。 水を飲む時に、感謝の気持ちと、
「ありがとう!」
一声をかけて!!
健康で幸福な時間を過ごす為にも水を大切にしなければならないと思います。
以上で私の卓話は終わらせていただきます、ありがとうございました。
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