「アート」 と 「技術」 を融合し、人間中心の 「システム」 を構築 私たちの日常生活に深く浸透している携帯電話・スマートフォンや、 日増しに必要性が高まっている医療・福祉 用ロボットなどのように、現代の科学技術の世界では、単なる要素技術の集合ではなく、多分野間の連携・融合 化が進み、新たな概念やテクノロジーを駆使したイノベーション (技術革新) が進んでいます。 このように、高度な システムの設計・開発には、関連する多くの分野の知識とノウハウ、統合化技術が必要であり、 それを利用する 人間にとって利便性と快適さを感じさせるデザインも重視されなければなりません。本学部では、 コース間の 緩やかな連携による教育研究体制により、 システム技術を機能と感性という2つの側面から総合的に考察、確か な知識に裏づけされた応用性と問題解決能力、 イノベーション能力を備えた人材の育成をめざしています。 そして、次世代や近未来の実現に向けた多様なシステムを創造したいという皆さんの挑戦を期待しています。 システムデザイン学部長 長澤 親生 システムデザイン学 部 Faculty of System Design システムデザイン学部 システムデザイン学 科 h t t p : / / w w w . s d . t m u . a c . j p/ システムデザイン学 科 ヒューマンメカトロニクスシステムコース※ 情報通信システムコース 航空宇宙システム工学コース 経営システムデザインコース 基礎学力 インダストリアルアートコース 高次に発展した複数の先端技術を統合し、 互いに影響し合う 「システム」 を創ることができれば、 そこから未来の扉が開きます。たとえば…… 機能 感性 機械工学と電子工学の融合でできたロボットに、 「認知」 とそれに伴う 「反応」 を可能にする 情報処理工学の技術を組み込めば、 分野横断的思考 人の声や動きに反応する未来型ロボットが誕生します。 さらに、あの技術、 この先端科学の英知を注ぎ込んで…… もう、夢は尽きません。 そして、 そんなさまざまな可能性を持ったシステムを、 どういったシーンで、何のために、 どう使うのかと考え、 最適な状態に仕立てあげることが「デザイン」です。 ロボットのほか、情報通信、航空、宇宙、経営、工業製品など、 すでに高い技術や知識が組み込まれたシステムを、 まだ誰も気づいていない役割を担わせてデザインする。 社会のあらゆる分野が、 そんなシステムデザイナーの誕生を待っています。 114 ※2015年度から、 コース名を 「知能機械システムコース」 に変更します。 115 システムデザイン学部 システムデザイン学科 ヒューマンメカトロニクスシステムコース 在 学 生 インタ ビュー ※ 夢は、人に近しいロボットの開発。 楽しく試行錯誤を繰り返す毎日です。 ヒューマンメカトロニクスシステムコース3年 東京都出身 http://www.comp.sd.tmu.ac.jp/hms/ 田村 加奈恵 ※2015年度から、 コース名を 「知能機械システムコース」 に変更します。 家族の事情で必然的に福祉とふれあう機会が多かった 人との共生を図り、社会に幸福をもたらす技術の発展をめざして “人間”への視点を大切に取り入れ、 最先端を学べる場がここにあります。 吉田 雅未 ヒューマンメカトロニクスシステムコース2年 東京都出身 「 人の役に立つロボットを創りたい」。 この思いの原 点は 私にとって、 このコースが研究を進める福祉ロボットのインパクト 小 学 生の時に見たアザラシ型セラピーロボット 「パロ」。首都大 は大きなものでした。 いまでは障がいや高齢者仕様に限らず、 に、 そのパロを用いた研究を行っている研究室があると知って すべての人と交流できるような身近なロボットの開発に携わり、 の進学です。 ロボットの腕・脚の動きや姿勢を算出し、 システム より良い生活を人に提供できたらと考えています。 そのために の設計演習を行うなど、 まだ土台づくりの段階ですが、夢を身近 故障や接触不良といったトラブルと格闘する毎日です。 にイメージしながら、 モノづくりの楽しさを実感しています。 授業・研究室ピックアップ メカニクス (機械工学) とエレクトロニクス (電子工学) を合わせて 「メカトロニクス」。 それは、 自動車、 カメラ、 コンセプト 時計などで磨いたメカニクス技術と、高品質の電子回路などを開発してきたエレクトロニクス技術を持つ、 技術立国ニッポンで生まれた概念です。 メカトロニクスは、都市社会の生活や産業を支える工学として、いまも発展を続けています。 しかしその 一方で、都市には環境問題、高齢化、福祉などの諸問題が生まれ、 日本の基幹産業である製造業は、国際 創造的ロボティクス演習/久保田 直行 教授 作って試すから分かる。 想像と創造、思考と試行で 歩行ロボットを製作。 競争の波の中でかつての輝きを失いつつあります。 これらの問題は強さや速さ、便利さだけを求めるだけ 歩行ロボットの開発では、 「 歩行に適したロボットの機構 ではないでしょうか。 などのデザイン」 「ロボットの機構に適した歩行パタンの生成」 人と共に生きる先端技術で社会を幸福に導く、 そんなシステムを開発するエンジニアの育成を誓って名づけた ヒューマンメカトロニクスシステム。 その名称は、都市社会と未来の産業、 そして次代を担うエンジニアに向けて 発信するメッセージであり、 エールです。 システムデザイン学 部 の技術では解決できません。必要なのは、誰のための、何のための技術の発展なのかという、いわば理念 など、 デザインと制御を同時に考える必要があります。 私の演習では、3∼4人一組のチームで歩行ロボット製作を 体験します。学生たちに与えるのは、遠隔操作で動かすタイプ のロボット製作キット。歩行ロボットというだけで足の数にも歩行 パタンにも制限はありません。 どのようなロボットが理想的か、 カリキュラム 制御・ロボット工学 安全で安心な生活環境や、持続可能な社会の構築に、 メカトロニクスを活用できる 人材の育成をめざして、 「制御・ロボット工学」 「人間・システム工学」 「材料・加工・計測 工学」の3分野を核にしたカリキュラムを編成しています。1年次は都市教養科目と 人間・システム工学 理工系の共通基礎科目を中心に、後期からは入門的な専門科目も学修。2年次から 材料・加工・ 計測工学 に動かない、失敗の連続です。それはパワー不足だったり、 バランスが悪かったり、強度が足りなかったり……原因はさま ざまです。学生たちは問題点を洗い出し、解決するために論 理的な 「思考」 を重ね、作っては試す「試行」 を繰り返します。 ①設計方法②計測と制御の基礎③プログラミングの基礎④ 3分野を体系的に学び、後期には各分野の研究室に配属。4年次にはその研究室で 遠隔操作のためのインタフェースなど、 ロボット開発に必要な 特別研究(卒業研究) に取り組みます。 あらゆる要素が詰まった演習です。成果はロボットコンテストで 試されます。 1 年次 基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目、保健体育科目、 キャリア教育 教養科目群 都市・社会・環境、文化・芸術・歴史、生命・人間・健康、科学・技術・産業 専門教育科目群 選択必修科目 実験・特別研究 など (必修) 演習など (選択) 学部共通科目(選択) 3 年次 4 年次 機械工学演習 深めていく。 それこそがロボット開発の面白さだと思います。 ロボットなどのメカを作るには、 その動作原理を理解する必要があります。 また、 思い描いたメカを人に伝えるには、言葉だけでなく、絵に描いたり、工作物を見 せたりした方が有効です。 「 設計製図」の科目名通り機械設計と製図を学び ますが、 この授業の一番の特徴はメカ機能を備えたレゴを使う点です。 レゴを組み 人文科学領域、社会科学領域、 自然科学領域、健康科学領域 材料・加工・ メカトロニクス通論 計測工学 関連科目 演習科目 116 2 年次 基礎科目群 人間・ システム工学 関連科目 試行錯誤の繰り返しです。 でも、仲間とアイデアを出し合いながら課題をクリアし、理解を レゴを教材にメカの動作原理を学び、 仲間との協同で思いを伝える手段を工夫 履 修 モデル 制御・ ロボット工学 関連科目 完成まで創り上げること。作業中、想定していたように作動してくれないことも多々あって、 設計製図/武居 直行 准教授 機械、電気・電子、情報などの工学を複合・横断的に学びたい人を求めます。 ロボット運動学 ヒューマンメカトロニクスシステムコース3年 千葉県出身 創造に取り組む意欲がある人材の育成を目指して、①数学や物理などの自然科学に関する十分な素養 を持ち、英語の基礎学力を身につけた人、②人や環境に配慮した新しいシステムの創成に関心を持ち、 基盤科目群 村上 芙美香 この演習の魅力は、実際にキットを用いてロボットの歩行を考え、 コンテストに向けて 複雑化した社会において人とのかかわりを大切にし、未来に夢を持ち、幅広いものの見方で新しい価値の 求める学生像 区分 歩行ロボットのデザインと動きを創造。 めざしたのは静的な歩行と安定性。 システムデザイン学 科 ヒューマンメカトロニクスシステムコース は基礎実験、製図、 プログラミングなどの実習が本格化します。3年次からは上記の 「想像力」 と 「創造力」が試されます。 その過程は目論み通り 立てたり分解したりして動作原理を理解。2人一組で簡単なメカを製作し、 工学基礎数学 システム解析 機構学、古典制御 現代制御、電気機械エネルギー変換論 ロボット動力学、知能ロボット、 機器制御工学 組込みシステム工学、 ロボットセンシング トライボロジ 基礎ヒューマンインタフェース バイオメカニクス システム工学、基礎設計工学 生体計測工学、応用ヒューマンインタフェース 応用バイオメカニクス、応用設計工学 生体計測・信号処理 ものづくり機械工学 計測工学 電子回路 機能デバイス、機能デバイス応用 機械設計と加工、材料と先端加工 モノづくりの流れが分かる。 CAD∼CAM∼工作に関連する技術が身につく。 プログラミング演習Ⅰ 制御工学演習、創造的ロボティクス演習 加工工学演習、 システム工学演習 生体情報工学演習、 CAE、 プログラミング演習Ⅱ の演習です。 「 機械設計と加工」 ではCADを使ってモノづくりの基本となる機械 ヒューマンメカトロニクスシステム基礎実験 設計製図 ヒューマンメカトロニクスシステム応用実験 ヒューマンメカトロニクスシステムゼミナール システムデザイン論、 インターンシップ コンテストを開いて出来映えを評価します。 その際、試作した機構の特徴を図面 を用いて伝えることで技術者としてのコミュニケーション能力が養われます。 機械設計と加工、加工工学演習/諸貫 信行 教授 “創造” をかたちにするために身につけておきたい道具の使い方を学ぶ一連 ヒューマンメカトロニクスシステム特別研究1 ヒューマンメカトロニクスシステム特別研究2 ヒューマンメカトロニクスシステム工場見学1 ヒューマンメカトロニクスシステム工場見学2 科学技術英語第一、科学技術英語第二、産業と法規 設計と製図法を学修。加工の原理も学びます。 そのCADで描いた設計図、 つまり はインプットした形状データが工作機械にかけられてかたちあるモノになるまでの 工程を学ぶのが 「加工工学演習」。 まずはCADデータを工作機械用のプログラム に変換しなければなりません。 そこで活躍するのがCAM(コンピュータ援用製造) と呼ばれるソフトです。 その使い方と、実際の加工までを体験します。 117 システムデザイン学部 システムデザイン学科 在 学 生 インタ ビュー 情報通信システムコース 夢は世界を飛び回る 情報系のキャリアウーマン! 筒井 彩乃 http://www.ics.sd.tmu.ac.jp/ics_home/ 必要な人に必要な情報を届ける、 そんなシステムを開発したい。 情報通信システムコース2年 神奈川県出身 堺澤 勇也 情報にも通 信にも縁のない高 校 生でしたが、 これからの 知識基盤社会に相応しい、新しい技術を生み出す底力を育成 情報通信システムコース3年 神奈川県出身 パソコンやスマホを操作すればさまざまな情報が即座に飛び 可能性に期待して選んだコースです。技術者になろうと思って 込んできます。 でもその裏側で、情報格差も広がっているといわ いるわけではありません。 でも、情報通信の知識を身につけて れます。私たちは本当に情報を使いこなせているのでしょうか。 いれば、世界スケールでの活躍も夢ではないと思うんです。 2年 もしかしたら情報を持て余しているのではないでしょうか。必要 次の夏にはイギリスでの語学研修にも参加。情報系キャリア な人に必要な情報が等しく届けられるような、そんなシステム ウーマンとして世界を飛び回る私の計画は、着々と進行中です。 を設計できるように探究を続けていきます。 授業・研究室ピックアップ 「技術を知り、活かし、創る人材」 をめざして、 インターネットやデジタル通信、情報セキュリティ、知能情報処理 コンセプト 山口・高間研究室/山口 亨 教授 高間 康史 教授 から高度な情報処理まで、現代社会の基盤技術である 「情報」 と 「通信」の両者を集中的に学び、研究する 安全で快適な生活をめざして、 知的ネットワークを活用した 新たなサービスや支援を提案 国公立大学では他に類をみないコースです。 技術の進歩が著しいこの分野において、常に新しい技術を生み出すことのできる 「底力」のある技術者を 育成するために、基礎を重視した幅広い学問領域をバランスよく配置しています。 その学問レベルの高さは、 多数在籍する海外留学生からもわかる通り、国際的にも高い評価を獲得しています。 また、民間から招へいした 人間とロボットが共に暮らす――それはもう物語の世界で はありません。山口・高間研究室では、高性能な人工知能を 搭載したコミュニケーションロボットをはじめ、視線追跡装置や 1・2年次は南大沢キャンパスで教養科目、基礎科目を学び、基礎学力と幅広い視野を養います。 あわせて カリキュラム 各種センサなど最先端のITシステムを活用し、安全で快適な 基礎的な専門科目も履修し、高度な専門知識の修得に備えます。3年次からは日野キャンパスが学びの場です。 社会生活の実現をめざす研究を進めています。高間研究室は 「情報工学」 「 通信工学」 「 情報通信応用」 を主要分野として設定した専門科目群を通して各分野の体系的 必要な情報を必要な人に届けるために、 日常の中から人の な知識を、演習、実験、 プロジェクト等の実習系の科目を通じて技術者としてのセンスと技能を身につけます。 好みやニーズを探り出す技術・システムを、山口研究室は人を 4年次では、教員1人に対して4人程度の学生という恵まれた研究環境のもと、大学生活の集大成ともいえる 支援する知的ロボットに関する研究を、 それぞれのテーマとして 特別研究(卒業研究) に臨みます。 人対ロボットのインタラクションをテーマに、 大学院に進学して、研究開発を続けます。 急速な進歩を遂げる情報通信分野では、自らがリードしていくという力強い気概が必要です。そんな 山口 陽平 いますが、知的ネットワークの活用によって利用者に適応した サービス・支援を提供するという点で共通していることから、 研究プロジェクトや合同発表会などで連携し合っています。 情報通信システムコース4年 広島県出身 山口研究室で最初に与えられた “指令” が、人の手招きに反応して近づいてくるロボット チャレンジ精神をもった人を歓迎します。 のプログラムを創ることでした。 それをきっかけに、人対ロボットのインタラクションに興味を ・数学、物理、英語の十分な基礎を身につけ、情報処理の技術、情報通信の技術、 ・それらの基盤となるシステム技術に幅広く興味を持っている人 抱いて、笑顔や寝顔などの表情に反応してアクションを起こすロボットを開発。卒論のテーマ にすると共に、研究開発を続けるために大学院に進学することを決めました。 いままでにないサービスを発掘・提案していくために、学生に システムデザイン学 科 情 報 通 信システムコース 求める学生像 システムデザイン学 部 教員が多いのも特長で、 インターンシップや共同研究などを通じて、大学の枠を越え、実社会の息吹を体験 できるチャンスも豊富です。社会に出てから通用する、社会に必要とされる人材育成に自信があります。 は、 卒論・修論を通した新規アイデアの提案・実装・評価実験・ プレゼンテーション・論文執筆などの一連のプロセスで、 自ら 考え、実現していく能力をつけてもらいたいと思います。 ・問題解決のための主体的な計画立案、課題遂行能力、チームワークといった、 ・技術者に必要な素養を身につけたい人 情報通信基礎実験 履 修 モデル 区分 基礎科目群 2 年次 教養科目群 都市・社会・環境、文化・芸術・歴史、生命・人間・健康、科学・技術・産業 基盤科目群 人文科学領域、社会科学領域、 自然科学領域、健康科学領域 情報通信 工学基礎 科目 情報工学 分野科目 専門教育科目群 選択必修科目 通信工学 分野科目 情報通信特別講義、情報通信数学第一 プログラミング基礎第一 論理回路 実験科目・ 特別研究(必修) 学部共通科目(選択) 3 年次 4 年次 オートマトンと言語理論 情報ネットワーク 2年次に履修するこの実験は、少人数のグループワークで電気回路、電子回路、 論理回路など、講義で得た回路に関する知識を確認する、そんな実験です。 各回の実験では、複数の教員が指導にあたります。体験を通して実験すべきポイ 信号解析、 ディジタル通信、光電波伝送工学 メディア情報処理、 センシングシステム 情報代数と符号理論 知能情報処理 ディジタル電子回路、応用プログラミング ネットワークコンピューティング コンピュータグラフィックスシステム 知的ネットワークシステム、 パターン認識 情報通信応用数学、Web マイニング エンベデッドシステム 情報通信基礎実験 ントを把握する能力、実験結果に対する論理的思考力、 レポート作成力を養うこ コンピュータアーキテクチャ、情報理論、 確率統計工学、VLSI 設計、 ソフトウェア工学 オペレーティングシステム オブジェクト指向プログラミング データベース、人工知能 ヒューマン・コンピュータ・インタラクション 通信工学 電磁波工学 ディジタル信号処理 情報工学演習 回路理論演習 回路に関する知識の定着を図りながら、 研究に欠かせない “実験する力” を身につける。 知識は頭で覚えるだけでなく、 目で見て、手を使って試すことでより定着します。 回路理論、電磁気学、 プログラミング基礎第二 データ構造とアルゴリズム 制御理論、情報通信数学第二 情報通信 応用分野 科目 情報通信シス テム演習科目 118 1 年次 基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目、保健体育科目、 キャリア教育 とも重要なテーマです。 あわせて回路の電圧や電流、抵抗などを調べる測定計 器の正しい使い方も身につきます。 応用通信工学 (コンピュータグラフィックス) 計算論 ディペンダブルシステム基礎論 自然言語処理 (Web マイニング) プログラミング基礎第一/三浦 幸也 准教授 西川 清史 准教授 例題や課題にチャレンジしながら、 コンピュータプログラムの基礎をマスター C言語を用いたプログラミングの基本的考え方を学習しながら、 そのC言語を 用いた手続き型プログラミングを作成するために欠かせない、論理的な思考 通信工学演習 能力を身につけます。手続き型プログラミングとは、 コンピュータに与える指令 情報通信応用実験 情報通信プロジェクト 情報通信システム特別研究1 情報通信システム特別研究2 科学技術英語第一、科学技術英語第二 システムデザイン論、 インターンシップ 産業と法規 を実行順に記述していくオーソドックスな方法です。 オーソドックスであるだけに、 具体的で効率的な手順、つまりはアルゴリズムを意識したプログラムが求められ ます。授業は、実際にコンピュータを操作しながら例題や課題となるプログラム を作成したり、動作を確認したりしながら進める実習形式です。 119 システムデザイン学部 システムデザイン学科 航空宇宙システム工学コース http://www.sd.tmu.ac.jp/sdfaculty/aerospace.html 在 学 生 インタ ビュー 「航空宇宙工学概論」 は、技術者志向の 私イチ押しの1年次科目です。 本田 紗良 子どものころに空と飛行機に魅せられて。 今は性能向上の鍵を握る材料研究に夢中。 航空宇宙システム工学コース1年 東京都出身 鈴木 大志 航空ファンというとキャビンアテンダント志望と誤解されたりす 最先端の知識と技 術+未来志向の冒険心で航空宇宙の扉を開く。 航空宇宙システム工学コース4年 静岡県出身 特筆すべきは専門的な実験・実習施設の充実ぶり。翼や機 るけれど、私は工学系女子。将来は乗務員ではなく、航空宇宙 体、超音速での空気の流れ、 エンジンなどを体験的に学ぶことで 産業の技術者になりたいと思っています。そんな私にとって、 航空や宇宙が身近に感じられます。パイロットやJAXAの研究 コース所 属の先 生 方がオムニバス方 式で講 義を担当する 者など第一線で活躍されている方々の講義が聞けるのも魅力 「航空宇宙工学概論」 は、航空宇宙工学分野の幅の広さと ですね。私自身は大学院に進学し、軽金属を中心に航空機など 奥の深さが堪能できる、 とても刺激的な授業でした。 の性能と信頼性向上の鍵を握る構造材料の研究を続けます。 授業・研究室ピックアップ 2,592日の旅を終え、大気圏突入で自らは燃え尽きながらも、小惑星イトカワに着陸して採取したサンプルを コンセプト 持ち帰った小惑星探査機はやぶさは記憶に新鮮です。 このはやぶさ、実は、 イオンエンジンによる推進や長期 航行など、主に工学的なミッションを帯びて打ち上げられた工学実験機でした。60億kmにもおよぶ航続距離も、 わずかな重力しかない小惑星への着陸も、航空宇宙システム工学の成果がもたらした快挙だったのです。 航空宇宙システム工学は、今以上の、 あるいはまだ実現できていない、航空機やロケット技術の信頼性の 航空宇宙工学実験(翼に働く空気力)/淺井 雅人 教授 風洞装置を用いた実験で、 見えない空気の流れを 目で見ることができる。 向上と、宇宙空間という特殊環境での利用を想定した技術や機器の開発などを担う、未来志向の総合工学 では、大型の低速風洞をはじめ、遷・超音速風洞、 ジェットエンジン、小型ロケットエンジン、真空チャンバー、 模擬無重力実験装置、高温疲労試験装置、騒音・振動試験用エンクロージングなどの実験・計測装置を設置 して、エンジニアとしての能力やセンスを養います。 また、宇宙航空研究開発機構(JAXA)や情報通信 研究機構(NICT) との連携で学外研究者による講義を開講するほか、同研究所への学生の派遣や、鳥人間 コンテスト、学生室内飛行ロボットコンテスト、衛星設計コンテストへの出場なども積極的に支援しています。 飛行中の飛行機にはどのような力が働いているのか?―― システムデザイン学 部 です。 当然、 その学びの場には最先端領域の知識と技術、 それを支える実験・実習設備が必要です。本コース 翼に働く空気の流れを目で見ることができたら、面白いと思い ませんか。 そこで登場するのが、航空機の設計開発に欠かせ ない風洞装置です。風洞内に人工的に空気の流れを作り、 感圧塗料などを塗った航空機の模型を設置して、特殊な 流体計測法を用いることで機体周りの空気の流れを可視化 することができるのです。 そして、空気の流れがいかに大きな 力を生み出すか、 その力をいかにして計測するかを学びます。 本コースは皆さんの冒険心を増幅させるサポートを行います。 回流式大型低速風洞をはじめ、多彩な風洞を所有している 数学や物理学、化学などの専門基礎をベースに、空気力学、推進工学、材料構造力学、飛行力学、制御 カリキュラム 工学を中心とした航空宇宙工学に必須の科目を学びます。 これらに宇宙情報通信や宇宙環境利用などの 計測します。風洞内に入れば台風並みの高速気流によって 生じる大きな空気力を体感することもできます。3年次が履修 するこの「航空宇宙工学実験」は、空気力学・材料工学・ 推進工学・宇宙機制御工学・宇宙工学の5分野にわたる実験 研究室に配属され、教員1名当たり4∼5人の少人数指導体制のもと、学部教育の集大成ともいえる特別 科目です。講義で学んだ知識とどこが一致し、 どこが異なるの カメラシステムもあります。 そのため企業からの受託研究や海外の大学との共同研究も盛 研究(卒業研究) に臨みます。 かを理解することで、専門性を高めてほしいと思っています。 んです。 こんな設備に恵まれ、空力音をテーマにした卒業研究に取り組むことができました。 航空機の静粛性につながる 空力音の発生メカニズムに迫る。 2013年度に開設された新しい研究室です。初年度は学部4年生5人が主力 区分 1 年次 2 年次 基礎科目群 基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目、保健体育科目、 キャリア教育 教養科目群 都市・社会・環境、文化・芸術・歴史、生命・人間・健康、科学・技術・産業 基盤科目群 人文科学領域、社会科学領域、 自然科学領域、健康科学領域 航空宇宙工学概論 流体力学1、熱力学1、基礎振動工学 流体力学2、熱力学2、基礎制御工学 応用数学力学演習、設計製図 3 年次 流れや熱流体、そして翼列や噴流(ジェット)から発生する空力音について 風洞実験と数値シミュレーションにより探究しています。特に、 これからの航空機 に強く要求される “静粛性”の向上をめざし、空力騒音の効果的な抑制手法を 航空宇宙工学実験1 数値解析演習 航空宇宙工学実験2 追求しています。 専門教育科目群 選択必修科目 空力・推進 分野科目 空気力学1、数値流体力学1、推進工学1 熱輸送工学、熱力学演習、空気力学2 数値流体力学2、推進工学2、燃焼工学 宇宙推進システム工学 数値流体力学演習 制御・宇宙 利用分野 科目 航空宇宙制御工学、宇宙機制御工学 航空宇宙情報システム工学、制御プログラミング演習 宇宙航行力学、飛行力学、宇宙電波工学 宇宙プロジェクト工学 宇宙機システム工学演習 材料強度学 航空宇宙材料学 メンバーとして大活躍してくれました。本研究室では、現在の航空機の主要な 4 年次 推進機関であるガスタービンジェットエンジンを対象として、翼まわりの遷音速 弾性力学、材料組織学、航空宇宙構造力学1 航空振動工学、飛行機設計論 特別研究 (必修) 120 はちょっとした台風並みの風速実験も可能。実験の模様をくまなく録画できる高速度ビデオ 稲澤研究室/稲澤 歩 准教授 ・宇宙の開発利用、航空機やロケットなどの航空宇宙輸送システムに興味を持つ人 履 修 モデル 学部共通科目 (選択) 航空宇宙システム工学コース4年 埼玉県出身 3年次の間に、講義・演習・実験をバランス良く修得できるように編成したカリキュラムで、4年次になると ・航空宇宙工学において、新技術の研究・開発に取り組む積極性を有する人 材料・構造 分野科目 滝本 亮介 淺井研究室は実験設備がすごいんです。6分力風洞天秤を装備した中型回流式風洞 ・数学・理科・英語など、先進的な航空宇宙工学を習得するに十分な基礎学力を持つ人 求める学生像 航空宇宙 基礎科目 首都大学東京ならではの実験設備が使えるから、 卒業研究にも気合が入ります。 システムデザイン学 科 航 空 宇 宙システム工学コース 応用科目を加え、幅広い分野で活躍できる人材育成のための教育プログラムを用意しました。1年次から 大学は限られています。学生は、 さまざまな模型の空気力を 航空宇宙構造力学2 材料構造力学演習 航空宇宙システム工学特別研究1 航空宇宙システム工学特別研究2 システムデザイン論、 インターンシップ 科学技術英語第一、科学技術英語第二、産業と法規 竹ヶ原研究室/竹ヶ原 春貴 教授 小さなエンジンの秘めたパワー。 宇宙空間では持久力がものをいう。 ひと言でいうと 「宇宙空間で使うロケット」の研究です。 それはプラズマを利用 した「電気推進」 と呼ばれるエンジンです。 「はやぶさ」のイオンエンジンもその ひとつです。電気推進エンジンには地上から打ち上げるほどの大パワーはありま せんが、 いわゆる燃費においては優れた実力の持ち主です。宇宙空間はほぼ 無重力状態で抵抗が少ないため、航行を続けるだけなら大パワーは必要あり ません。宇宙空間で長時間の航行が期待される、たとえば惑星間飛行用の ロケットに、電気推進エンジンは最適だと考えています。 121 システムデザイン学部 システムデザイン学科 在 学 生 インタ ビュー 経営システムデザインコース 人間工学を取り入れた、 人にやさしい街づくりに貢献したい。 白石 輝樹 http://www.sd.tmu.ac.jp/sdfaculty/MSE.html 工学の視点から 「経営」に変革を起こすシステム提案をめざす。 アイデアを形にして生活に結びつける、 人に役立つモノづくりをめざします。 経営システムデザインコース1年 神奈川県出身 小澤 美月 経営システムデザインコース3年 静岡県出身 複数の路線が乗り入れる首都圏の駅は複雑です。決して 何かを創ることに興味があった私は、 「人間中心のモノづくり わかりやすいとはいえない案内表示、無人化された券売機、 を柱に人と社会の仕組みを考える」 という首都大に魅力を感じま 小さな文字が並んだ料金表……。人にやさしい街づくりはまだ した。ユニバーサルデザインの原点である人間工学を中心に、 途上といったところではないでしょうか。 ダイバーシティの実現を コースの枠を越えて幅広く履修しています。 これからも、人体の めざす首都大で、人間工学の視点を養い、将来は街、環境、 仕組みや生産システム、福祉を中心に学びを重ね、使う人の モノづくりを担いたいという志を胸に、 このコースを選びました。 立場にたった製品や作業環境をデザインしていきたいです。 授業・研究室ピックアップ 良い商品(サービス) を提供できてはじめて、企業は利益を上げることができます。 では、 良い商品とは何か? ― コンセプト 生産システム設計演習/梶原 康博 教授 その答えを川下(市場ニーズ) に求めるのが経営学的発想であるとするなら、川上(つくる側) に目を向け、 実際の工場との共同研究で、 中高年齢者が働きやすい 生産システムを設計・改善 工学的な視点で、効率的で効果的な良いモノづくりを実現しようとするのが経営システム工学の発想です。 たとえば開発現場では 「使いやすさ」や「操作性」 などが、生産ラインの現場では 「生産システムの高効率化」 「生産性の向上」 「 品質の確保」 などが課題になります。対社会との関係では、 「 社会性をもった商品開発」や 「生産活動と環境の調和」 も問題です。 そして何より、設計も開発も生産も、 そこで働くのが人間である以上、 生産システムの設計では、人が作業しやすい製造ラインを 経営に関するシステムを理論と技術の両面から学び、環境を大切にした働きやすい工場などのシステムを めざす場合と自動化をめざす場合があります。昨今、生産 デザインする経営システムエンジニアを育成するのが、経営システムデザインコースです。 カリキュラム マネジメント 工学分野 システムの設計では人や物の流れのムダを省くことに加えて、 中高年齢者の雇用促進も大きな課題となっています。 この ①マネジメント工学(開発・製造から物流まで統一的にとらえるシステム)、②人間工学 演習では、中高年齢者が働きやすい作業工程を設計する (人にやさしく使いやすいシステムなど)、③社会システム工学(情報社会の構造や人と 人間工学分野 ために用いられている自動化に関する知識や技術を習います。 情報社会の結びつきに配慮したシステム) の3分野を柱にしたカリキュラムを編成してい 作業ロボットのプログラミング、各種インターフェイス (リレー、 ます。1・2年次は南大沢キャンパスで、専門分野の基礎的な部分を学ぶとともに、教養 DA/AD変換など)のプログラミング、 目視検査自動化のため 教員一人あたり学生4∼5名の研究室で、特別研究(卒業研究) に臨みます。 土屋 祥大 の画像処理プログラミング、作業ロボットおよびコンベア等の 生産システム構成要素の制御に用いられるシーケンス制御 装置のプログラミングなどの演習を繰り返し行います。 4年生 経営システムデザインコース4年 静岡県出身 製造作業のムリやムダを省いた効率化を図るには、組立ラインのレイアウトや人員配置 はもちろん、必要な部品などを収めた倉庫との連絡にも目を向ける必要があります。卒業 ・数学、理科、英語の十分な基礎的な学力を持ち、論理的思考ができる人 求める学生像 研究のテーマは 「倉庫内作業の効率化」 です。梶原先生と共に企業との共同研究という ・知的好奇心を持って新しい課題に積極的に取り組む意欲があり、他者との協調性に富む人 形で、稼働中の工場現場を課題にした研究に取り組んでいます。 で履修する特別研究(卒業研究)では実企業の生産工程 システムデザイン学 科 経 営システムデザインコース します。3年次からは日野キャンパスに移り、上記3分野を選択して学び、4年次には 製造現場と倉庫の連絡に着目。 ムリ・ムダを省いた職場環境を提案したい。 科目群を広く履修することによって、工学に奥行きをもたせる幅広い知識の習得をめざ 社会システム 工学分野 システムデザイン学 部 「動きやすい」 「ものが取りやすい」 「連携がしやすい」 といった働きやすい環境を創り上げなければなりません。 を対象として生産性向上活動に取り組むことも少なくありま せん。特別研究の遂行にも役立てることを意識して演習を 進めています。 ・人や社会とのかかわりを踏まえた経営システムの構築や製品づくり、 およびサービス開発に興味がある人 「科学的に経営を見つめたい」 「理系の視線で社会や福祉に関わってみたい」…… 會田研究室/會田 雅樹 教授 という学生を求めます。 履 修 モデル 区分 1 年次 2 年次 3 年次 基礎科目群 基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目、保健体育科目、 キャリア教育 私たちが「明日もこの世界は存在し、今朝と同じように日が昇る」 と信じて疑わ 教養科目群 都市・社会・環境、文化・芸術・歴史、生命・人間・健康、科学・技術・産業 ないのは、 そこに何らかの秩序があるからです。 そんな秩序が生まれる秘密を明 基盤科目群 人文科学領域、社会科学領域、 自然科学領域、健康科学領域 らかにすることは、 さまざまな構成要素が複雑に絡み合いながら世界規模で機 経営システムデザイン 経営システムデザイン概論、人間工学概論 基礎科目(必修) マネジメント工学概論、社会システム工学概論 経営システムデザイン 実習科目(選択) 経営システムデザインプログラミング実習Ⅰ、統計工学 経営システムデザインプログラミング実習Ⅱ 経営システム基礎実験 計画工学 能する通信ネットワークシステムの秩序づくりに役立つはずです。 自然界の秩序 が生まれる秘密を工学的に利用した 「大規模複雑システム」の設計・制御が研 究テーマ。人と人の知人関係や情報交換による社会ネットワークの構造を解明 生産システムマネジメント論、 システム工学 品質工学、工場計画、 ファイナンス工学 ロジスティクスシステム論、 システム制御 システム信頼性、生産システム設計論 生産システムマネジメント演習、 システム制御演習 品質工学演習、生産システム設計演習 マーケティング・リサーチ リスクマネジメント 人間工学 分野科目 応用人間工学、産業人間工学 マン・マシンシステム設計論Ⅰ、産業心理学、認知工学 産業バイオメカニクス、感性工学 マン・マシンシステム設計論Ⅱ、 セイフティマネジメント論 応用人間工学演習 人間工学プログラミング演習 マン・マシンシステム設計演習 セイフティマネジメント論演習 社会 システム 工学 分野科目 経営情報システム論、通信トラヒック論 ネットワークシステム論、最適社会システムデザインⅠ 社会システムデザイン論、社会情報ネットワーク論 社会システムシミュレーション論 最適社会システムデザインⅡ、知的戦略論 社会システムデザイン論演習 社会情報ネットワーク論演習 社会システムシミュレーション論演習 最適社会システムデザイン演習 経営 システム実験 経営システム実験Ⅰ、経営システム実験Ⅱ 経営システム実験Ⅲ マネジメント 工学分野 科目 選択必修科目 専門教育科目群 特別研究 (必修) 学部共通科目(選択) 122 4 年次 自然界の秩序成立の謎を考察して、 工学的システムの秩序づくりに応用 応用人間工学演習/瀬尾 明彦 教授 身体の動きを計測して、 使い勝手のいい製品づくりに展開 最近の家電が簡単に操作できて、かなり雑な扱い方をしても問題ないのは、 たくさんの技術が裏方となって支えてくれているからです。人間工学は、使いや すい機器や働きやすい環境を開発・設計する研究分野です。開発・設計には、 人の姿勢や動作がおよぼす負担を理解する必要があります。 この演習では、 経営システムデザイン特別研究1 経営システムデザイン特別研究2 システムデザイン論、 インターンシップ し、 システムとユーザの関係を明らかにする研究にも取り組んでいます。 科学技術英語第一、科学技術英語第二、産業と法規 その評価に利用される筋電図法や操作力測定法を、計測装置を操りながら身 につけていきます。たとえば筋電図は、電極の貼り方で値が変わったりノイズ が混入しやすくなったりします。 そういった知識や対策法も学びます。 123 システムデザイン学部 システムデザイン学科 インダストリアルアートコース http://industrial-art.sd.tmu.ac.jp/ 「 アート」―― それは、新時代を築くイノベーションの原動力 在 学 生 インタ ビュー 技術がある。求める人がいる。 その仲介がデザインじゃないかな。 佐藤 良 究極の目標はいままでにない 渡邉杏奈デザインの確立です。 インダストリアルアートコース3年 東京都出身 渡邉 杏奈 インダストリアルアートコース2年 神奈川県出身 単なる美の追求ではなく工学的裏づけをもったデザインを学び グラフィックデザインを学ぶために進学しましたが、多彩な授業を たいと思い、 このコースを選びました。3年次に履修した授業で 受け、考えを改めさせられました。 ターゲットやコンセプトはもちろん、 歩行困難者の移動を助ける移動体を考案。同じ歩行困難者 時代背景や経済状況なども考慮し計画していかなければならない でも、障がいの程度や年齢などによって提案できるアイデアは デザイン。時代のニーズに合わせる力を養うには多種多様なものを 変わってきます。利用者の思いを機能やカタチにして提供する、 見て感じて触れることが一番です。その点、文理の壁を越えてさま デザインの本質がわかったような気がします。 ざまな授業を受けることができる首都大は最高の環境だと思います。 授業・研究室ピックアップ インダストリアルに続く言葉といえば、 「デザイン」 を連想する人が多いのではないでしょうか。21世紀はデザイン コンセプト の時代。 その認識に異論はありません。 しかし、工業意匠と訳され、工業製品の商品性を高める手段と捉 えられがちなインダストリアルデザインでは、取り組みは限定されてしまいます。 デザインという言葉では伝えきれ ない大きな思いを込めて、 あえて 「インダストリアルアート」 を名乗ります。 それはたとえば、新しい価値観で都市の 未来を創造し、計画する力、新時代を築くイノベーションの原動力と言い換えることができると思います。 渡邉英徳研究室/渡邉 英徳 准教授 忘れてはならない あの出来事を、 永遠に 「今」 として残すために。 人の心を揺さぶるアートやデザインは、 そんな力を育む格好の教材です。 インダストリアルアートコースでは、 生かす人間工学を重視します。 あわせて、 デザイン資源を生活や社会・産業などに活かすためのリサーチ・ 企画・プロデュース・編集方法を、 ワークショップなどのプログラムを通して体験的に学び、感じる心、成し遂 げる技術を育みます。 カリキュラム 歴史の経過とともに失われていく戦災や災害の資料を 収集し、デジタル地球儀「グーグルアース」にマッピングした 「多元的デジタルアーカイブズ・シリーズ」 を制作してきました。 ぜひ、閲覧してみてください。 これまでに長崎・広島原爆、 沖縄戦、 そして東日本大震災のアーカイブを公開しています。 専門科目は大きく 「基礎総合ワークショップ」 と 「コア科目」 に分かれます。 「基礎総合ワークショップ」 は、 アート・ これらのアーカイブには累計70万件以上のアクセスがあり、 デザイン全般に不可欠な技術と知識を体験的、協同的に学ぶ中で感性を磨くことが主眼。 「コア科目」 では、 さらに国内外のコンテストで受賞するなど、高い評価を受けて プロダクトデザインとメディアアートという産業にも直結するフィールドを設け、演習科目等で専門性を高めます。 います。 また、地元の証言者、 そして若者たちと協力しながら また、4年次には12のスタジオ (専門領域) に分かれ、 アート・デザインとそのシステムが拓く新たな可能性を 特別研究(卒業研究) としてまとめます。 制作していることが最大の特長です。多元的デジタルアーカイ ブズ・シリーズの制作には、歴代の渡邉研究室の学生たちが 参加してきました。 インターフェイスのデザインやシステムの構築、 そして何よりも、地元の方々とコラボレーションする貴重な経験 「人と人とのつながり」 をデザインすることをテーマに 情報を集めて分析し、 メディアで魅せる。 野澤 万里江 インダストリアルアートコース4年 東京都出身 システムデザイン学 科 インダストリアルアートコース 求める学生像 システムデザイン学 部 プロダクトやメディアといった人に訴えかけるアート・デザインの学修に加えて、人の行動や意識をデザインに 研究室全体で制作する 「多元的デジタルアーカイブズ・シリーズ」のほか、一人ひとりが 複雑化した社会において人とのかかわりを大切にし、未来に夢を持ち、幅広いものの見方で新しい価値の は、 どんな仕事に就く場合でも糧となるはずです。 ほかにもインド 創造に取り組む意欲がある人材の育成をめざすシステムデザイン学部の1コースとして、次のような学生の入学を 洋大津波のデジタルアーカイブ、越谷市の歴史資料デジタル プレゼンします。 キーワードは 「人と人とをつなぐ」。伝えたいテーマをいかに “魅せる”形で発 期待します。 アーカイブなどを制作しています。 信できるか、情報の価値を高める表現にチャレンジしています。 Web作品やスマートフォン、3Dプリンタなどを用いて作品を創り上げ、展示やコンペなどで ・人とのコミュニケーションを大切にするダイナミックな行動力のある人 ・デザイン、 システム、社会に対して、豊かな感性をもって幅広い視野で捉えることに興味を持っている人 スペースデザイン演習/ ヴァール・アダムス 准教授 ・先進のデザイン学を学ぶために十分な数学や英語などの基礎学力を持っている人 人間の感覚や体験に訴えかける、 創作を通した空間表現の可能性を探求 履 修 モデル 区分 1 年次 3 年次 4 年次 基礎ゼミナール、言語科目、情報科目、理系共通基礎科目、保健体育科目、 キャリア教育 教養科目群 都市・社会・環境、文化・芸術・歴史、生命・人間・健康、科学・技術・産業 基盤科目群 人文科学領域、社会科学領域、 自然科学領域、健康科学領域 DESIGNERS WEEK 2013では、1本の楓の木と移ろいゆく光と影が織りなす 芸術と社会倫理、 ドローイングA、基礎造形A、 基礎造形B、 基礎造形C 2 次元コンピュータグラフィックス アニメーション基礎、 デザイン史B、 色彩学概論 エディティング基礎 瞑想的な空間を演出したパビリオンを出展。大自然や伝統から得たインスピレー 基礎総合 ワーク ショップ デザイン・建築・アートの創作における、空間認知、空間体験、 自然とのつなが りといった空間的な概念の演出・表現の可能性を探求しています。TOKYO ドローイングB デザイン史A ションを展示空間全体のデザインへと昇華させた体験は、学生を刺激したことで しょう。演出や表現は国境を越えたテーマです。 スタジオでのコミュニケーションは プロダクト デザインコア コア科目 選択必修科目 メディア アートコア 専門教育科目群 トランスポーテーションデザイン基礎 イクイップメントデザイン基礎 デザイン材料論 プロトタイピング基礎 リビングデザイン基礎 スペースデザイン基礎 人間工学基礎 博物館概論B 特別研究 (必修) 学部共通科目 (選択) 124 2 年次 基礎科目群 Web 基礎 美術館資料論 メディア表現概論 グラフィックデザイン基礎 プログラミング基礎 映像基礎 美術博物館実習 すべて英 語 、学 生には海 外で学ぶチャンスが与えられ、アメリカでのワーク トランスポーテーションデザイン演習A・B トランスポーテーションデザイン実習A・B イクイップメントデザイン演習A・B イクイップメントデザイン実習A・B リビングデザイン演習A・B、 リビングデザイン実習A・B スペースデザイン演習A・B、 スペースデザイン実習A・B 人間工学演習A・B、人間工学実習A・B インタラクションデザイン演習A・B インタラクションデザイン実習A・B 映像デザイン研究室/今間 俊博 教授 ※ この授業は、英語で授業を行っています。 技術とメソッドがものをいう、 デジタルの利点を最大限に生かして。 グラフィックデザイン演習A・B グラフィックデザイン実習A・B ゲームプログラミング演習A・B ゲームプログラミング実習A・B インタラクティブアート演習A・B インタラクティブアート実習A・B ネットワーク演習A・B、 ネットワーク実習A・B 映像演習A・B、映像実習A・B エディティング論、 エディティング演習A・B CGやアニメーション、実写映像を、 デジタル映像として自由に共演させることが できるようになりました。 デジタル化によって作業のコンピュータ化が進み、作業の メソッド化が可能となりました。映像制作の工程が、 これまでの感性と経験(文系的 なもの)に頼った作業から、技術とメソッド (理系的なもの) を中心に、 システマ インダストリアルアート特別研究1 インダストリアルアート特別研究2 科学技術英語第一、科学技術英語第二 システムデザイン論、 インターンシップ、産業と法規 ショップに参加することも可能です。 ティックに変化してきています。 デジタル映像の世界は、一層の発展が期待できる 大変面白い分野です。 これまでになかった手法を用いて、 まだ見たことのない 新しい映像を生み出すソフトウエアの開発を進めています。 125 システムデザイン学部 システムデザイン学科 教員一 覧 / 専 門 分 野・研 究 分 野の紹 介 ヒューマンメカトロニクスシステムコース※ →p.116 田川 憲男 教授 青村 茂 教授 バイオメカニクスと身体運動、福祉工学、ロボット作業の自動化 長澤 親生 教授 池井 寧 教授 五感情報学、バーチャルリアリティ、認知工学、インターフェイス 福本 聡 教授 パートナーロボット、知的センサネットワーク、 山口 亨 教授 大久保 寛 准教授 コンピュータビジョン、画像応用技術、超音波信号処理 櫻井 毅司 准教授 レーザの開発およびそれを用いたリモートセンシング 佐原 宏典 准教授 田川 俊夫 准教授 知能情報処理(ネットワーク型知能、ネットワークロボティクス) 小澤 啓伺 助教 波動情報工学(信号解析、数値シミュレーション、電磁界計測) 萱場 綾子 助教 諸岡 聡 助教 自然言語処理、 ウェブマイニング、機械学習 吉村 康広 助教 地球・都市環境問題に役立つリモートセンシングシステム 渡邊裕樹 助教 ※2015年度から、 コース名を 「知能機械システムコース」 に変更します。 久保田 直行 教授 認知システムと行動学習 ロバスト制御、予測制御法の開発、機械システムなど制約を 下村 芳樹 教授 サービス工学に基づくサービスCAD開発、 環境調和型設計 片山 薫 准教授 関原 謙介 教授 脳活動の無侵襲計測と可視化に関する研究 小町 守 准教授 藤江 裕道 教授 臨床バイオメカニクス、 ロボティックを応用した生体機能解析 柴田 泰邦 准教授 森 泰親 教授 適応制御、 ディジタル制御、むだ時間制御、 スライディングモード 西川 清史 准教授 諸貫 信行 教授 機能表面デバイス、 自己組織ナノプロセス、マイクロメカニズム 三浦 幸也 准教授 楊明 教授 マイクロデバイスの製造・評価、MEMS生化学応用計測 何 宜欣 助教 金子 新 准教授 マイクロ・ナノ材料の機能向上のための表面修飾技術、 自己組織化・自己集積化による大規模微細構造の作製 酒井 和哉 助教 菅原 宏治 准教授 高性能と環境調和を両立するナノ構造フォトニクス材料の探索 塩田 さやか 助教 武居 直行 准教授 人間支援ロボティクス、触覚テクノロジー、 下川原 英理 助教 和田 一義 准教授 医療福祉ロボット、空間型ロボットに関する研究 石橋 良太 助教 システム制御分野、 ロボティクス・ハプティクスに関連した研究 有する対象に対する制御法の開発とその応用に関する研究 制御等における制御系設計理論とそれらの応用に関する研究 柔軟メカトロニクス、水中ロボティクス 助教 製品とサービスを統合的に提供するシステムの 設計工学的設計手法を用いたサービスの生産性向上 淺井 雅人 教授 清水 徹英 助教 メゾトライボロジ―、表面改質によるトライボマテリアル創製 小島 広久 教授 中楯 浩康 助教 血管・神経のバイオメカニクス 竹ヶ原 春貴 阿保 真 教授 石川 博 教授 貴家 仁志 教授 高間 康史 教授 数値的・組合せ的方法による大規模データの効率的な 検索技術の開発 (光計測、非接触可視化など)に関する研究 信号処理、 メディア情報伝送、適応信号処理 コンピュータシステムと構成要素の高信頼化・安全性・ 教授 量子ビームを用いた極限環境下における4次元 (空間+時間軸)応力解析に関する研究 劣駆動システムの制御、衛星のダイナミクス、位置・姿勢制御、 フォーメーションフライト制御に関する研究 電気や化学エネルギーを利用した宇宙機用推進システムの 助教 応用に関する研究 人間中心設計、ユーザエクスペリエンスデザイン、ユーザ調査 インダストリアルアートコース →p.124 笠原 信一 教授 CAD、 コンピュータグラフィックス、 ソフトウェアデザイン、IT 笠松 慶子 教授 人間工学、ヒューマンインタフェース 菊竹 雪 教授 ヴィジュアル・コミュニケーションデザイン 教授 串山 久美子 メディアアート、 インタラクティブアート、バーチャルリアリティ 今間 俊博 教授 実写映像と3次元CGを活用したアニメーション制作システムの研究 山下 敏男 教授 トランスポーテーションデザイン 情報ネットワークシステム技術とその応用に関する研究開発 金 石振 准教授 プロダクトデザイン、製品デザイン OR 問題における数学的手法、整数論 楠見 清 准教授 メディア論、編集論、表象文化論、芸術評論 馬場 哲晃 准教授 メディアアート, インタラクションデザイン 性能および信頼性向上に関する研究 通信ネットワークのトラヒック制御・管理・設計・性能評価技術、 教授 情報ネットワーク、ネットワーク・セキュリティ 飯村 清明 教授 統計的手法を用いた音声認識・話者照合に関する研究 梶原 康博 教授 ヒューマンコンピュータインタラクション、 瀬尾 明彦 教授 作業による身体負担の人間工学的な計測・評価手法の開発 藤原 敬介 准教授 リビングデザイン、 インテリアエレメントデザイン 増田 士朗 教授 プロセスシステムの制御性能監視・制御器調整 渡邉 英徳 准教授 webアート、ネットワークメディアアート 松井 岳巳 教授 山本 久志 教授 開沼 泰隆 准教授 渋谷 正弘 ジェスチャ認識に関する研究 符号理論、信号処理に関する研究 流れの安定性と層流から乱流への遷移、 乱流及び剥離流の制御、空気抵抗の低減に関する研究 フリーフライング宇宙ロボットおよび 導電性テザーシステムの力学、制御に関する研究 電気推進ロケットを中心とするプラズマを利用した 宇宙推進機および宇宙でのプラズマの工学的応用 次世代衛星通信・放送ならびに 医療や安全に関わるシステムの研究開発 大規模・複雑化するシステムの設計や評価技術に関する研究および ヴァール・アダムス 准教授 光、空間、写真 土屋 真 助教 空間デザイン 准教授 企業情報の知織化に関わるIT 活用技術 西﨑 実穂 助教 グラフィックデザイン、生態心理学 西内 信之 准教授 マンマシンシステム、 ヒューマンインタフェース、画像処理 茂木 龍太 助教 デザイン方法論、 プロダクトデザイン 山中 仁寛 准教授 山口 祥平 助教 アート&デザイン社会システム 孔 憲達 助教 ディジタル信号処理、画像情報圧縮、情報通信工学、 金崎 雅博 准教授 流体力学、空力最適設計法についての理論・数値シミュレーション 作元 雄輔 助教 北薗 幸一 准教授 チタン、 アルミニウム、マグネシウム等の航空宇宙用 佐藤 雅俊 助教 軽量金属材料の材料設計、力学的特性の評価に関する研究 人間工学、医療工学、安全工学、工学と医学の両方の側面から、 サプライ・チェーン・マネジメント、 リバース・ロジスティクス 流れの不安定性と乱流遷移および空力音に関する研究 強度、非線形挙動、損傷進展、構造と流体の連成振動等の研究 生産システムの設計・管理、 ロボット・画像処理を用いた作業の 自動化、人工現実感を用いた工程設計などに関する研究 メディアアート 准教授 航空機やロケット・衛星の要求に応える複合材料に関する 安全で快適な次世代情報環境の実現を目指した、 助教 稲澤 歩 マイクロ波リモートセンシングに関する研究 通信品質測定技術、通信トラヒックによる社会構造の分析 安藤 大地 ビッグデータサイエンス(マイニング、 ソーシャルデータ、集合知) 情報可視化技術を用いた知的インタフェースの研究、 構造物の動的挙動解析手法の構築および設計手法の研究 橋爪 絢子 感覚や感性に依存する品質の定量化と製品設計への 朝香 卓也 教授 その他データマイニング、情報検索システムなどの研究 大型宇宙構造物の構築に関する研究、深宇宙探査用大型セイル 助教 動作認識、ユーザーモデルの構築、 データ可視化 渡辺 直行 メディアセキュリティ 高速飛翔体周りの空気力学に関する研究および光学計測法の開発 茅原 崇徳 システム信頼性評価に関する研究 教授 教授 電波や光を利用した遠隔環境情報計測および 磁気力を用いた浮力対流および二相流の制御,液滴・気泡の ダイナミクス、ハルトマン境界層の数値解法などに関する研究 経営システムデザインコース →p.122 福地 一 その情報を伝送するシステムの研究 技術の研究開発とその利用法の開拓による未来の宇宙の創造 助教 會田 雅樹 テストに関する研究 航空宇宙システム工学コース →p.120 木見田 康治 助教 情報通信システムコース →p.118 126 藤田 八郎 に関する研究 超小型衛星を始めとする革新的な宇宙システム及び要素 肖霄 データマイニング技術を利用した情報抽出技術に関する研究 認知モデルと人間の情報処理による マン・マシンシステム設計法に関する研究 システムデザイン学 科 教 員一覧 教授 耐故障計算技術(並列分散システム、 自己回復可能なコンピュータ) おける燃焼現象の解明と利用に関する研究 システムデザイン学 部 児島 晃 技術の研究 ガスタービンやロケット、パルスデトネーションエンジンに 生産管理における作業者の最適配置に関する研究 大規模な通信ネットワークの解析および シミュレーションに関する研究 ネットワーク最適化、非線形情報処理、回路解析に関する研究 (2014年4月現在) 127
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