●デング熱 ◆デング熱についてお知らせします 平成26年8月下旬、蚊媒介性感染症であるデング熱が約70年ぶりに国内での感染 が確認され、以降約150名程度の国内感染症例が報告されています。デング熱を含め た蚊媒介感染症のまん延を防止するためには、平常時から感染症を媒介する蚊の防除対 策が重要です。 ◆デング熱とは デングウイルスによって起こる急性熱性感染症で、このウイルスを保有する蚊に刺さ れることで感染します。主たる「媒介蚊」は、ネッタイシマカ(日本には常在していま せん)ですが、日本のほとんどの地域でみられるヒトスジシマカも媒介します。世界中 で100カ国以上の国で発症し、毎年約5000万人から1億人の患者が発生している とみられています。 ヒトからヒトに直接感染する病気ではなく、蚊に刺されても、必ずしもデング熱に感 染するわけではありません。また、感染しても症状がでないことも多くみられ、さらに 重症化する場合はまれです。 ◆症状 3~7日の潜伏期間の後に、発熱、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状が みられます。発症後3~4日後より胸部・体幹から始まる発疹が出現し、四肢・顔面へ 広がります。通常の患者は、発症後2~7日で解熱し、そのまま治癒し予後は比較的良 好です。ごくまれに一部の患者は、経過中に出血傾向やショック症状を起こすことがあ ります。 ◆治療 デングウイルスに対する特有の薬はありませんので、対症療法となります。 ◆予防策 1 蚊を増やさないようにしましょう。 ・雨ざらしになっている不要な容器等を片づける。 ・1週間に一度程度は容器を逆さにしてたまった雨水を捨てる。 2 蚊に刺されないようにする。 ・肌の露出を少なくする。 ・虫よけスプレーなどを使用する。 ・家の中へのかの進入を防ぐ。 ・蚊の駆除 ※蚊の活動はおおむね10月下旬頃で終息します。これらの対策は10月下旬ご ろまでを目安に行いましょう。 埼玉県ホームページ http://www.pref.saitama.lg.jp/a0705/kanentaisaku/dengue.html 厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dengue_fever_qa.html 厚生労働省検疫所ホームページ(海外での感染症情報) http://www.forth.go.jp/index.html
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