アカメガシワの葉っぱです。 穴ぼこだらけにしたのは誰? 簡保レクセンター跡地 自然観察会 2007年4月22日 大人6人、高校生1人、小学生2人 天気予報が当たって雨となりました。心配した雷は大丈夫のようでしたので、9 人で観察を始めました。参加者の足元を見て、舗装道路を歩くことにしました。 雨でも小鳥たちの気配はそこここにあり、カワセミやシジュウカラ、ウグイス、 ホオジロなどの声を聞くことができました。草地ではキジバトが何かを盛んにつついていました。オランダミミナグサのあ る場所でしたが、その実をついばんでいるかどうかは確認できませんでした。 クローバの花に目を留めたのは吉岡君です。花を一ついただいて観察しました。何か似た花があるはずです ね。ピーピー豆の花と比べてもらいました。クローバの日本名、白詰草の由来や爆発的に増えた理由を大渡さ んが説明してくださいました。花の名前の付け方はおもしろいですね。花を見てみると写真のようになってい ます。虫たちを呼ぶ必要がなくなった部分は倒してしまい、効率的ですね。 シナサワグルミの花が雨で相当落ちていました。木を伝う雨をそれぞれの木ごとに見てもらいました。 「こ んなにゆっくり見ることないね」と安永さん。そのうちに、枝振りで雨の伝い方が違うことに気が付きましたね。コケの付 いている場所はやはり雨の伝うところでした。枝にはキクラゲの仲間、皆で観察です。どんな枝についているのか、確認し てもらいました。吉木さんが「葉っぱがないね、元気のない枝だ」と。ぷるぷるのキクラゲはなんだかコラーゲンの塊のよ う。 「豚の耳みたい」という感想もありました。今度お天気の時、どうなっているか観察してみて 下さいね。 小学生のY君が落ちていた枝を触りました。モゾモゾと沢山小さなものが出てきました。ワラジムシやダンゴムシ、ゴキ ブリの仲間、こうして木が分解されていきます。 大きなムカデが木の皮の溝のところに。こんな日、他の虫たちは葉陰などで潜んでいることでしょうね。雨脚が強く観察 も早々に引き上げました。 終了後車の中で、三国の里山にあったミミナグサと、簡保レクセンター跡地に沢山あるオランダミミナグサを比べてもら いました。次回の観察会で、ミミナグサの種を蒔いてみようと思います。 今度できる九州歴史資料館で、三国の里山にある植物の写真の展示などできたらいいね、という意見が出されました。最 後にY君がタンポポ笛の作り方を教えてくれました。 尚大人のみの保険料など不足分は会計から出させて頂きました。 「筋骨草」 通信の10号の「地獄の竈の蓋」の写真を見ていたAさんが、 「これ、何か薬効あったよねえ」 。 う~ん、きっとあるだろうね、ということで酒見さんの薬局へ。 「キランソウねえ。漢方では・・・でも・・・民間では確かあったよ」と本で調べて下さいまし た。 「へー筋骨草(きんこつそう・全草)とも言うんだね。鎮咳、去痰、解熱、etc.」ふむふむ、虫 刺されには茎葉をもみつぶして患部に塗るといい・・・。 植物の名前には、 「医者いらず」 「引き起こし」だとか、 「現の証拠」なんて薬効を謳ったものがありますが、キランソウも その一つだったんですね。何にでも効くので「イシャゴロシ」とも言われている筋骨草、どなたか使ったことある人いませ んか? お知らせ エフコープが環境助成金の対象団体を募集しているとのお話を田村耕作 さんからいただきました。1団体上限30万円とのことです。以前より簡保レク センター跡地の自然観察冊子を作りたいと思っていましたので、この際、応募し てみるつもりです。 審査の上決定されましたら、冊子が作れますね。皆さん、 何かアイデアがありましたら、お知らせください。 今後の予定 簡保レクセンター跡地記録会兼観察会 5月19日(土) ミミナグサの種を蒔きませんか?ヒメハギの種も間に合うかも。 集合 9時30分 跡地正門付近 お昼ごろまで 駐車場代と保険料など、小銭をお持ち下さい。その次は6月30日(土)の予定で す。 ハムシの仲間 尺取虫(シャクガの幼虫) インターネット版 発行元 三国丘陵の自然を楽しむ会 連絡先 [email protected] 編集協力 松下雅子、 勝野史雄 写真・カット・文 まつながきよこ
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