Ⅸ 特殊な動詞の形態 1.再帰動詞(広義)

1
Ⅸ 特殊な動詞の形態
1.再帰動詞(広義)
1)再帰動詞とは(広義)
ロシア語においては再帰動詞は接尾辞が -ся である動詞によって表される。しかし、
ポーランド語においては再帰代名詞を用いて表される動詞を言う。本来、再帰動詞とは
意味上の動作主と被動者が同じであるような動詞をいうが、ポーランド語においてはそ
れ以外のものも含まれ、się を始めとする再帰代名詞を用いて表されるものすべてを(広
義の)再帰動詞に含める。すなわち、ロマンス語における代名動詞と称されるものも含
む広い概念なのである。
主語と補語との関係において、広義の再帰動詞は狭義の再帰動詞と相互再帰動詞に分
けることができるが、狭義の再帰動詞は再帰代名詞 się の機能に応じてさらに分けるこ
とできる。それは、① 代名動詞として用いられるもの、② 再帰の意味を有するもの、
③ 受動の意味を有するもの、④ 自発の自動詞として用いられるもの、⑤ 自発の無人称
動詞として用いられるもの、が考えられる。
① 代名動詞
これは、再帰代名詞 się が名詞の代用ではない場合がある動詞である。すなわち、się
が単に動詞の構成要素にすぎない場合がある動詞である。従って、この場合の再帰代名
詞は主語や目的語の性格をもたず、文法的述語成分と名付けられる動詞の構成要素であ
る。再帰代名詞 się は本動詞と一体をなして一つの動詞を形成するのである。だから、
この構造の動詞は再帰代名詞とともに現れる場合があるのである。しかし、一方では再
帰代名詞がなくても動詞としての機能を果たすものもある。そこで、代名動詞は純粋代
名動詞と、部分的代名動詞がある。前者は再帰代名詞としか用いられないものであるが、
後者は再帰代名詞と一緒ではなくても使われうる場合がある動詞である。数としては、
後者の方が圧倒的に多い。辞書の体裁としては、前者の場合は常に się を伴って表して
あり、後者の場合は się を伴わない場合と伴う場合が分けて表してある。
ア、純粋代名動詞
・このような動詞の代表的なものには、bać się 恐れる、śmiać się 笑う、uśmiechać się
微笑みかける、spóźnić się 遅れる、等がある。
bać się matki 母が怖い bać się o przyszłość 将来を心配する
śmiać się z niego 彼のことを笑う śmiać się z programu telewizji テレビ番組で笑う
uśmiechnąć się przyjaźnie 親しげに微笑みかける uśmiechnąć się do dziecka 子供に
微笑みかける
spóźnić się do zajęć 授業に遅れる spóźnieć się na samolot 飛行機に乗り遅れる
・この部類に入る動詞には、接頭辞の na- や roz- を付けて行為を強化する動詞がある。
例えば、czytać 読む、は代名動詞ではないが、それに na- を付加すると naczytać で
あるが、それは常に naczytać się という形しか使われず、その意味も「存分に読む」と
2
なるのである。その他の例としては、najeść się 腹一杯食べる、nasłuchać się 飽き飽き
するほど聞く、napracować się くたくたになるまで働く、nacierpieć się ひどく苦しむ、
nacieszyć się 大いに喜ぶ、等がある。
・また、rozglądać się 辺りを見渡す rozpływać się ぼやける、かすむ、等もある。
・その他の純粋代名動詞を挙げる。
błąkać się 当てもなく歩き回る brzydzić się 吐き気を催す byczyć się のらくらして遊
ぶ chajtnąć się z +造格 ―と結婚する domagać się 要求する
domagać się zwrotu piniędzy お金の返還を要求する
domyślać się 推測する dopominać się 要求する
dopominać się o zwrot piniędzy お金の返還を要求する
dziać się 起きる
Wypadek dział się zeszłego lata. その事故は去年の夏に起こっていた。
gnieździć się 巣を作る gramolić się よじ登る imać się ―を引き受ける jąkać się ど
もる kłaniać się お辞儀をする
krzątać się ―で忙しい krzątać się wokół pracy 仕事で忙しい
kwapić się ―を急ぐ kwapić się do dworca 駅に急ぐ
lenić się 怠ける lenić się do ćwiczenia 練習を怠ける
lęgnąć się 孵化する
lękać się ―を恐れる lękać się śmierci 死を恐れる
modlić się 祈る naśmiewać się 嘲る natykać się 偶然出会う opiekować się ―の世話
をする
piąć się 登る piąć się w górę po schodach 階段を上る
podobać się ―の気に入る
Film podobał się chłopcom この映画は若者に人気がある(この映画は若者の気に入る)
rozstawać się 別れる
rozstawać się z żoną 妻と別れる
rozpłakać się わっと泣き出す
rozpłakać się nad losem syna 息子の運命にわっと泣き出す
ulotnić się 漏れる・蒸発する
odzywać się 言う・話す
On odzywał się po polsku. 彼はポーランド語で話した。
・助動詞として働くものもある。starać się ―しようと努める
Czerwony Krzyż stara się ewakuować rannych. 赤十字は負傷者を避難させようと努
める。
starać się nie spóźnić 遅れないように努める(この場合、純粋代名動詞が二つ重なるが、
このような場合には się の一つは省略する。
もっとも、本動詞としての使い方もある。
starać się o zdanie egzamin 試験に合格するように努める
・尚、再帰代名詞が与格である純粋代名動詞もある。例えば、przywłaszczyć sobie (知
3
識・習慣等)を身につける zastrzegać sobie 留保する、等である。(ここの記述は全く
おかしい。根拠は何か=平成24年7月16日午後3時30分)
イ、部分的代名動詞
例:
nadawać 与える、であるが、再帰代名詞を使うと、nadawać się ―に適する、とな
る。
udawać ―を装う、であるが、再帰代名詞を使うと、udawać się 成功する、うま
く行く、となる。
zachować 保つ、であるが、再帰代名詞と使うと、zachować się ―に振る舞う、とな
る。
stać 立っている、であるが、再帰代名詞を使うと、stać się 起こる、-になる、と
なる。
przeprowadzać 実行する、であるが、再帰代名詞を使うと、przeprowadzać się 動
く、となる。
ostać 留まる、であるが、ostać się 抵抗する、となる。
zwrócić 返す、であるが、zwrócić się 変わる、となる。
obruszać 避ける、であるが、obruszać się ほどける dopytywać się 照会する
obżerać się 腹一杯食べる
zdarzyć się 起こる nawarstwiać się 積み重ねる
(★しかし、再帰動詞にはさらに他の種類のものがあるのではないか。それは再帰
代名詞を付けた場合と付けない場合ではほぼ類似の意味を表すのであるが、ニュアンス
を異にする場合である。例えば、opowiadać の場合、(絵などで)表現する、という意
味であるが、再帰代名詞となると、opowiadać się (主張を)表明する、という意味に
なり、若干ニュアンスが異なるのである(平成22年7月21日午後7時35分)
さらに、再帰代名詞を付けた場合と付けない場合とで全く意味が同じものもある。
例えば、brudzić 汚す、の場合、再帰代名詞を付けても brudzić się 汚す、と意味が全
く同じである。
② 再帰動詞(狭義)
これは、本来の再帰動詞の使われ方をするものである。補語が主語と同一であるため
に、当該名詞の代わりに再帰代名詞が用いられる動詞である。要するに再帰代名詞が名
詞の代用となるのである。この場合の再帰代名詞は対格が通常であるが、動詞によって
は与格の場合もある。対格の場合は、się あるいは siebie が使われるが、与格の場合は
sobie が使われる。
ア、się または siebie が使われる動詞の再帰的用法
例:myć という動詞の場合、Myję go.私は彼の体を洗ってやる、となり、Myję się.私は
自分の体を洗う、となる。 この場合、go が się に代わっているのである。golić ひげ
を剃る、も同じである。budzić 目を覚まさせる、であるが、再帰代名詞を使うと、budzić
się 目を覚ます、となる。ożenić 結婚させる、であるが、再帰代名詞を使うと、ożenić się
結婚する、となる。rozbić 壊す、の場合、On rozbił pudło. 彼は箱を壊した、であるが、
4
再帰代名詞を使うと、Pudło rozbiło się. 箱は壊れた、となる。zabić 殺す、は zabić się
自殺する、となる。
その他の例:gromadzić 集める gromadzić się 群がる formować ―を形成する
formować się 整列する opowiedzieć 言う opowiedzieć się 表明する poddać 任せる
poddać się 屈服する
wstydzić 恥ずかしい思いをさせる、であるが、再帰代名詞を使うと、wstydzić się ―を
恥じる、となる。
イ、sobie が使われる動詞の再帰的用法
例えば、wyobrażać 見せる、という動詞の場合、Wyobrażam jej obraz. 私は彼女に絵
を見せる、となるが、Wyobrażam to sobie. 私はそのことを想像する、となる。
③ 相互再帰動詞
相互関係を表現する動詞である。これにも完全相互再帰動詞と部分的相互再帰動詞が
ある。前者は相互再帰動詞しか使用法がないものであり、後者はそれ以外にも使用法が
ある動詞である。前者は相互再帰動詞としてしか使用法がないので、原則として単数形
は存在しない。ただ、 Zbratałem się z Ewą. 私はイブと親交を結んだ、というような
使い方もある。これは単数形による相互関係の表現であるが、z 前置詞句を義務的に要
求する再帰構造を持つものである。
ア、完全相互再帰動詞
zaprzyjaźnić się (互いに)親しくなる bratać się 親交を結ぶ
イ、部分的相互再帰動詞
zaręczyć się 婚約する zaręczyć 婚約させる、szamotać się とっ組み合いのけんかをす
る szamotać は、引っ張る、bić się 殴り合う
pogodzić 調和させる、という動詞の場合、再帰動詞としては pogodzić się 仲直りする、
となる。
On umie pogodzić pracę z rozrywką. 彼は仕事と余暇を両立することができる。
Oni się wreszcie pogodzili. 彼らはついに仲直りした。
Zwolennicy rządu biją się z przeciwnikami. 政府の支持者と反対派は互いに
殴り合っている。
ウ、任意的相互再帰動詞
これは、②の狭義の再帰動詞の使われ方をするとともに、相互再帰動詞としての使い方
もある再帰動詞である。例えば、nienawidzić という動詞の場合、nienawidzić kogo は、
誰かを憎む、という意味になる。そして、nienawidzić się は、自分自身を憎む、という
意味になるとともに、互いに憎み合う、という意味にもなるのである。okłamywać の
場合、「騙す」という意味であるが、再帰代名詞を使うと、okłamtwać się となり、意
味は、「自分自身にうそを言う」という意味と、「互いに騙し合う」という意味の両方
が考えられる。
Oni się od dawna nienawidzą. 彼らは長い間お互いに憎み合っている。
Oni się od dawna nienawidzą. 彼らは長い間彼を憎んでいる。
On się od dawna nienawidzi. 彼は長い間自分自身が嫌いである。
5
2)再帰代名詞の位置
ア、基本的には文の2番目の位置に来る。
Lekcja się zacząła o dwunastej. レッスンは12時に始まる。
Adam się myje. アダムは自分の体を洗う。
イ、しかし、文が一つの述部だけから成り立っているときは、最後に来る。
Cieszę się. 私はうれしい。
Myję się. 私は自分の体を洗う。
否定文になっても同様である。
Nie cieszę się. 私はうれしくない。
ウ、再帰代名詞が再帰動詞の後に来る場合には、再帰代名詞は再帰動詞のすぐ後に来る。
再帰動詞が再帰代名詞の文の最後に来る場合には、再帰代名詞はその前に位置する。
Wykład się zaczął o drugiej. 講義は2時に始まった。
あるいは、動詞の後でも良い。
Wykład zaczął się o drugiej. 講義は2時に始まった。
エ、多くの再帰動詞を含む場合、再帰代名詞は1つだけで良く、しかも再帰代名詞は最
初に出現する動詞の前に置く。
Oni się kłócili i godzili. 彼らは争ったり、仲直りしたりした。
このことは準動詞と本動詞がともに再帰動詞であっても同様である。
Adam starał się nie spóźnić na pociąg. アダムは列車に遅れないように努めた。
オ、一つの動詞で再帰代名詞が2つ以上必要な場合には、się が関連する動詞の後に置
かれ、再帰代名詞の別の形のものはそれより遠い位置に置かれる。
Przyjrzał się sobie uważnie. 彼は自分自身を鏡で念入りに見た。
カ、się と再帰代名詞ではない人称代名詞で短形のものが一緒に存在する場合には、się
の方が前に来る。
Tusk intersował się nią. トゥスクは彼女に興味を持っていた。
しかし、長形が文の最初に来るときは、się は2番目に来る。
Jemu się Tusk przyglądał. 彼の方をトゥスクはじっと見ていた。
キ、助動詞を使った構文で無人称構文であるものや、使わなくても無人称構文である時、
本動詞と助動詞などが連続するものでない時、się は無人称構文のすぐ後ろに置く。
Przykro się z niego śmiać. 彼について笑うことは残念だ。
Tam można się łatwo wzbogacić. そこでは、簡単に金持ちになることができる。
3)再帰代名詞の用法
① 自分自身の意味
これが再帰動詞の基本的な用法である。ロシア語においては他動詞に -ся を付加して
自分自身の動作を表した。ポーランド語においてはこの場合、się を使う。ロシア語に
おいては -ся を付加した別の単語を作ったが、ポーランド語においては単語である się
を挿入するのである。そして、強調する場合は się を siebie に置き換える。
6
Myję się. 私は自分の身体を洗う。Golę się. 私は自分のひげを剃る。
② 相互的(動作が相互に及ぶ意味=お互いに)
ロシア語においては他動詞に -ся を付加して、お互いにと言う意味を表した。これと
同じように、ポーランド語においては他動詞に się を挿入してお互いに、と言う意味を
表す。
Oni kochają się wzajemnie. 彼らは互いに愛し合っている。
③ 代名動詞における się は単に動詞の構成要素になっているだけである。例は、上述
した所を参照されたい。
④ 受動の意味を表す。これは主語が単数3人称あるいは複数3人称に限って、能動態動
詞が受け身の się の助けを借りて受動態を作るものである。この形は特定の動作主補語
や動因補語と共に用いることができないという点に特徴がある。イタリア語において受
け身の si を使って受動態を作るものがあるが、それに相当すると言える。後述する⑤
の無人称構文を使って表す用法と異なる点は、この用法の場合は主語が存在すると言う
ことである。
się は他動詞の不完了体に受動的意味を与える。ロシア語において-ся を付加した不完
了体動詞が、受動的意味になるのと同じである。
ポーランド語の受動態は zostać + 受動形容分詞(完了体の場合)あるいは być + 受
動形容分詞(不完了体の場合)で表すのが原則であるが、それ以外に、再帰代名詞 się を
使って受動の意味を表すこともできるのである。
Buduje się nowy hotel. 新しいホテルが建てられる(主語は nowy hotel)。
Gazeta się drukuje. 新聞は印刷される(主語は gazeta )。
Ta książka się dobrze sprzedaje. その本はよく売れる(主語は ta książka)。
Rozwiązanie się znajdzie. 解決策が見つけられるだろう(主語は rozwiązanie)。
We Włoszech się cztają mnogi książki. イタリアでは多くの本が読まれる(主語は
mnogi książki )。(正しいか=平成24年5月17日午後6時20分)
⑤ 無人称構文を使って表す用法 この意味で使われるのは、
ある特定の主語についての
思想表現をするのではなく、一般の人全体について述べるものである。この場合は主語
は明示されない。この構文は -no/ -to 構文で表すものに類似しているが、-no/ -to 構文
は過去に関することしか表せないが、この構文では過去のみならず現在、未来に関する
ことでも表すことができる。イタリア語で非人称の si を使った構文に相当するものと
言えよう。
Tym ołowekiem pisze się dobrze. この鉛筆は良く書ける。
Tym ołowekiem pisało się dobrze. この鉛筆は良く書けた。
Tym ołowekiem będzie się pisać. この鉛筆は良く書けるだろう。
Jeszcze się tańczy rumbę. ルンバはまだ踊られている。
Je się je bardzo dobrze na tym restauracji. このレストランはとてもおいしい。
Mówi się we Włoszech język włoski. イタリアではイタリア語が話される。
⑥ 比喩的な再帰動詞
7
例:On poświęcił się nauce. 彼は科学に没頭する。
この場合は、się を siebie に置き換えることはできない。
⑦ 中間動詞
中間態というのはロシア語でも見られるものである。これは、主体を明示せず、直接
補語となりうる物事、事象等を主語にして表すものであり、ロシア語では -ся 動詞を用
いて表した。例えば、Дверь открылась. 窓が開いた、である。これと類似したものがポ
ーランド語でもある。中間態は中間動詞を使用して形成されるが、それはある他動詞を
自動詞として用いて、他動詞として用いた時の直接補語を主語にすることができるもの
である。中間動詞に含めることができるのは、出来事を表すものが多いが、出来事では
なく、文の主語に何らかの特性を与えるのを目的としているもので、必ず副詞を伴って
用いられる場合も含めるのが通常である。
中間動詞でポーランド語において特徴的なのは się を伴うと言うことであろう。
出来事を表す場合の例は、Woda się gotuje. 水が沸騰している。
Słońce podnosi się. 太陽が昇っている。
Temperatura podwyższała się. 気温が上がっていた。
文の主語に何らかの特性を与える場合の例は、Ta książka dobrze się sprzedaje. この
本は良く売れる.。
さらに、精神的動揺や興奮を表す場合も中間動詞が用いられる。例えば、Martwię się
stopniami syna. (私は息子の成績で悩まされる。)=尚、stopniami の単数主格は
stopień であり、その複数造格である。stopień は dzień 日と類似の変化をする。
その他の例:Cieszę się z twojego przybyca. 私は、あなたの来訪がうれしい。
また、人間の誰かが行為したことは確かだが、それを表さない場合にも中間動詞が使
われる。
Okono otworzyło się. 窓が開いた。
Wykad zaczął się o pół do trzeciej. 講義は2時30分に始まった。
尚、この構文は無人称構文で się を使用したものと類似しているが、違いは主語があ
ることである。
⑧ 無人称構文で
ア、無人称構文は大きく分けて3種類あるが、その一つが się を使用する場合である。
この場合の się は消失した主語に代わるものと言える。この場合、動詞は3人称単数形
であり、目的語は対格で表す(もっとも、否定文では目的語は生格となる。)。また、
過去形は単数中性形で表し、未来形はほとんど使われない。動詞は通常は不完了体が使
われる。なぜなら、習慣的な行為と関係するからである。
Tworzy się tu wielkie dzieła sztuki.芸術の偉大な作品がここで作れている。(この文
では、目的語は wielkie dzieła sztuki であり、複数対格形となっている。dzieła は dzieło
作品の複数対格形である。)
Już nie ogląda się tego filmu. もはやあの映画は見られない。
W sypialni śpi się. 人はベッドルームで寝る。
8
W kuchni gotuje się. 台所で食事が準備される。
W restauracji je się. レストランでは食事がなされる。
W barze pije się. バーでは人は酒を飲む。
Na basenie pływa się. プールで人は泳ぐ。
Na poszcie nadaje się listy. ポストには手紙が投函される。
W domu mieszka. 家では人々が住む。
W kinie ogląda się filmy. 映画館では人は映画を見る。
W sklepie kupuje się. 店では人は買い物をする。
Na łożku leży się. 人はベッドに横たわる。
Na krześle siedzi się. 人は椅子に座る。
W biurze pracuję się. 職場では人は働くものである。
イ、行為主は与格で表す。この場合、当然ながら名詞あるいは代名詞の与格である。
Każdemu się dobrze spało. 皆が良く眠れた。
Ludziom się tu dobrze mieszka. 人々はここで幸福に暮らしている。
ウ、同じく無人称構文であるが、外見を表す場合で、主語的従属文を導く場合
これに関する動詞は代名動詞である。この場合、意味上の主語となるものは与格で表す。
Wydawało się mi,że płakała. 彼女は泣いていたように私には見えた。
Okazało się mi, że nie przyjechał. 彼が到着していないことが私には分かった。