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高齢者におけるダーツ療法の有効性について

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高齢者におけるダーツ療法の有効性について
I.E
札幌太田病院
1.はじめに
ミニダーツは小弓道とともに当院で作業療
法の一つとして導入されているが、今回3F
(9) 的を意識し狙うため注意力と集中力を要
し、的中したときの充足感と有能感があ
る。
認知症治療病棟で定期的にプログラムとして
4) 社会的特性
実施した。その経過を基にどのような特性が
(10) ダーツ自体は個人活動であるが時間と
高齢者にとって有用かを分析し、作業療法と
場を他者と共有することができる。
しての可能性を考察することとする。
2.活動分析から
3.まとめ
上記の活動分析から単純な動作の繰り返し
1) 工程特性
なので高齢者には導入しやすく、比較してそ
(1) 金属とプラスチックからなる軽い矢を色
の効果は高いと思われる。高齢者は目的的活
別された紙製の的に打ち、刺さった位置
動から楽しみや喜びを見出す積極性が乏しく
で得点を競うという単純で明解なもので
受身になりがちである。ダーツは矢という攻
ある。的までの距離は個別に調整可能で
撃的道具を自分で操る能動的活動であり、狩
ある
猟を連想させる本能的喜びを与えるものであ
(2) 1回の所要時間は短く完結性がある。
る。実際場面で、的を狙うときは身を乗り出
2) 動作特性
し気持ちを集中させ、生き生きした表情に変
(3) 片側手指で矢をつまみ投げるという粗大
化する様子が多々見られた。得点によって喜
な動作であり、日常生活でも経験するも
怒哀楽の情動変化があり、「スカットする」「面白
のである。
い」「勘を取り戻せる」「やったあ」などの活
(4) 通常は立位や座位で行なうが臥位でも可
能である。
(5) 手指の 2 点及び 3 点で矢を挟むだけで巧
動に好意的な表現が見られた。また、車椅子
から独歩で的に来て行なうなど、意欲が動作
を変える様子も見られ、画一的なリハビリ導
緻性は高くないので、手指の変形があっ
入が困難なケースも活動促しが可能であった。
ても非利き手であっても可能である。
グループ内で他者の結果に関心を示し、話し
(6) 矢を把持する筋力があれば肘を支点とし
合ったり互いに活動を促したりする様子も見
てリリースできるので非力者でも可能で
ある。
られた。
集団作業としては単発的動作から競技性を
3) 心理・精神機能特性
重視するものまで段階付けすることで差別化
(7) 1 回ごとに狙って放つ、という緊張と弛緩
でき、発展性がある。
を繰り返すことによる心地よいリズムが
生まれる。
(8) 矢という攻撃道具を扱うことによる適度
な心理的緊張と興奮がもたらされる。
このような効果が搬化して ADL がすぐ改
善するというわけではなくとも、高齢者の心
身の活性化を図る作業療法としては十分に有
効であると思われる。
文献
1)清 水一: 作業 分析 .図 解作業 療法 技術 ガイ ド
第2版
文 光堂. 東京.
pp279-286
2)YY
作業療法士:小弓道と精神・心理学的アプローチからの作業分析
2010
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