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∼フィジカルメンテナンス∼

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∼フィジカルメンテナンス∼
夏休みを前に、中学生運動部員を対象に、地域企業のトップチームのトレーナー
の方から熱中症の対策や受傷後のアイシング法、簡単なテーピングなどの応急処置
を学んだ。
そして、傷害や事故の防止を図るとともに応急処置の方法を身に付け、部活動の
安全な活動に役立てることを目的とした。
1)熱中症とその処置(講義)
熱中症とは、梅雨時から夏にかけて(5月∼9月)の高温多湿の環境下で、大量の水
分を失う(脱水)ことで人体に及ぼす影響のことをいう。
<熱中症発生までの体内変化と主な症状>
高温多湿→体温上昇→発汗
末梢血管拡張
脳虚血
内臓血液低下
熱失神
顔面蒼白
頻脈、めまい
失神
熱疲労
虚脱感、倦怠感
多量の汗
ベタベタ感
ショック症状
塩分不足
四肢の痛み・麻痺
体温調節機能不全
意識障害・多臓器不全
熱けいれん
ふくらはぎや腕に
痛みを伴ったけいれん
<熱中症にかかったときの処置>
①意識なし(反応無):119番通報し、涼しい場所へ移し
衣服をゆるめ全身冷却。
② 意識あり :呼吸、脈拍、顔色、体温等を確認し、涼しい場
所へ移す。衣服をゆるめ症状に応じて対応する。
・ふくらはぎなどのけいれん→電解質の入った飲料水
を飲ませる。
・失神→横向きに寝かせ、足を心臓より高く上げる。
・顔面蒼白→足を高く上げた状態で寝かせる。
・末梢(足先等)が冷たい→その部位の保温とマッサ
ージ。
・顔面紅潮→上半身を少し高い状態で寝かせる。
・吐き気、嘔吐→すぐ医療機関へ。
*熱射病の恐れがある場合は至急病院へ搬送する。
熱射病
異常な体温上昇
発汗停止、けいれん
皮膚紅潮、乾燥感
死亡の恐れ
<冷却方法>
○冷水で冷やしたタオルで
全身、特に末梢部と体幹部
をマッサージ。
○うちわなどで送風。
○氷を入れたビニール袋を
腋下、頸、大腿動脈にあて
る。
○霧吹きなどで気化熱を
用いて冷却 。(ぬるま湯か
常温の水を用いること)
2)外傷が起きたときの処置(講義)
外傷とは、1回の外力により起る傷害のこと(骨折や捻挫など)。障害とは、幾度の繰
り返される外力により起る傷害のこと(疲労骨折、外反母趾など)
。外傷受傷後、患部に
は、発熱、発赤、疼痛、腫脹、機能障害の5つの症状が出てくる。
<外傷受傷後の処置の基本>
受傷後、迅速かつ正確な処置により、競技への早期復活へ!
RICE+F処置
Rest(安静)
・・・患部を動かさない
Ice(冷却)
・・・腫脹、疼痛の軽減
Compression(圧迫)
・・・腫脹の軽減
Elevation(挙上)
・・・腫脹の軽減
Fixation(固定)
・・・患部の安静、二次損傷の予防
3)傷害の応急処置(10人1組で演習)
<足首捻挫直後の応急処置∼RICE処置∼>
①傷病者を座らせるか、寝かせ、安静にさせる。
骨折、脱臼ではないことを確認。
②アイスパックを作る。
③アイスパックを内側、外側両方からあて、
アイシング。
*内反捻挫が多いのだが、両側損傷している
ことも考えられるため。
④フレックスラップでアイスパックをしっかり巻いて、圧迫を加える。
⑤足を挙上できるように足の下に物を置く。そのまま20分アイシングを続ける。
4)生徒に行ったアンケート結果より
*今後役に立ちそうか
*初めて知った内容はあるか
今後役に立ちそうか
6%
役に立つ
わからない
94%
講 師
サントリー ラグビー部
サントリーサンゴリアス トレーナー
吉岡 淳平氏
田代 智史氏
80
70
60
人 50
40
数
30
20
10
0
熱中症
熱中症対策
ア イシ ングの
方法
今 回 初 め て 知 った 内
容
*生徒の感想
・熱中症に種類があり、その種類に応じて
処置の仕方も違うことを知り驚いた。
・演習は楽しかったが、うまくいかず難し
かった。
・他の処置の仕方も知りたい。
企業連携事業
成果と課題
府中市は、スポーツの分野で活躍している企業を多く有する市である。そのよう
な利点を生かし、府中市在住の企業と学校との連携を図るということは、互いの有
益につながることである。生徒にとっては、貴重な体験であり、とても意味のある
時間がもて、また、企業側にとっては、地域に根ざした活動の一環として、さらに
はスポーツを振興する立場として有意義な活動となる。今回行ってきた連携事業は、
今までにも府中市内で行われてきたことであり特別なことではないが、今回の企業
連携事業を紹介することで他校や他市にも企業連携への1つのきっかけ、入り口に
なればと考えている。
<成果>
∼生徒にとって∼
①トッププレイヤーと直接触れ合うことで、ますます
スポーツに対する意欲や関心が増す。
②専門のトレーナーから正しい知識や技術を学ぶこと
で、傷害や事故が起きたときに素早く対処することが
できるようになり、その結果、受傷後の早期回復、競
技復帰に役立てることができる。
③お世話になった選手、トレーナーの方や企業、チー
ムに対する親近感が増し、練習見学や試合の応援など
に行く機会が増える。
∼教員にとって∼
①専門的な知識や技術を得ることができるとともに、
正確で効果的な方法を知ることができる。
②特に初めての指導者にとっては、基本的な技術や
指導方法などを学べる機会になり、自信をもって指導
することができる。
③企業や地域の方が関わることで、「開かれた学校
作り」に役立つことができる。
<課題>
①今までの連携事業の中から、継続していく内容や
対象、時期をどのように吟味していくか。
②生徒の実情や指導者の考えなどを踏まえたうえで、
更に発展できる内容をどのように考えていくか。
③継続して企業連携を行っていくには、定期的に企
業と学校との打ち合わせを行っていく必要がある。
誰が、どこが企業連携の窓口になっていくのか。
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