第 2 回 11 月 東北大本番レベル模試(2014 年 11 月実施) 採点基準 英語 *この採点基準では,部分点・別解の判断を要する問題のみ取り上げています。 英語 配点表 大問 1 2 3 4 配点合計 60 55 45 40 小問 配点 問1 15 問2 15 問3 15 問4 15 問1 15 問2 10 問3 14 問4 16 問1 2×6=12 問2 3×6=18 問3 15 (A) 20 (B) 20 大問Ⅰ 問1 (15 点) 【解答例1】 1 つ目は,悲惨な出来事は他人には起こっても,自分には起こらないと思い込むことに より,楽観的に物事を捉えてしまうこと。2 つ目は,最初に得た論理を裏付ける情報を受 け入れる一方で,それに相反する情報は過小評価する傾向があること。 【解答例2】 第1 は,災いは他人には起きても自分には起きないものだと楽観的に思い込む偏見。第2 は,初めに思い込んだ理論に合った情報は受け入れるが,その理論と一貫性を持たないも のを過小評価するという偏見。 〈必須要素1〉 ① optimism bias について (7点) disaster の該当部分(2点) [許容記述例] ⇒「災難」「厄災」「悲惨な出来事」「マイナスの出来事」「良くないこ と」「最悪の事態」 ② 「他人には起こっても自分には起こらないと信じている」の相当部分。(5点) ・「他人には起こっても」(2点) [許容記述例] ⇒「起こる確率は他人が高い」「他人に起こりがちである」「他人に起こ ることはあっても」「他人には起こるが」 ・「自分には起こらない」(3点) 許容記述例 ⇒「私たちには起こらない」「自身には起こりにくい」「自分に起こる確率 は低い」 〈必須要素2〉 congruence bias について(8点) ① accept information that confirms our first theory の該当部分。(4点) [許容記述例] ⇒「最初に思いついた理論を証明する情報(のみ)を受け入れる」「第一 勘の仮説を確証(認)する情報(のみ)を受容する」「最初の憶測を裏付ける情報(だけ) を認める」 ② minimize conflicting information の該当部分。(4点) [許容記述例] ⇒「それと矛盾する情報を小さく見なす」「それの対立情報を最小化する」 「自分の考えと合わない情報を軽視する」 問2 (15 点) 【解答例1】投資の助言をする人物を含む全ての人は,過ちを犯す可能性があり,その場合, その人物に委ねていた全てのものを失ってしまう可能性があるという考え方を持っている から。 【解答例2】カリスマ性のある投資アドバイザーでさえも,過ちを犯す可能性があり,盲目 的な信頼は,時として,委ねている全ての財産を失ってしまう可能性があるということを 理解しているから。 〈必須要素1〉 「誤りの可能性」への言及 (7点) [許容記述例] ⇒「極めて有能な人にも失敗はある」「投資のプロでも失敗する」「カリ スマアドバイザーでも誤りは犯す」「カリスマ性のある人も誤ることはある」 〈必須要素2〉 「損失の可能性」への言及(8点) [許容記述例] ⇒「莫大な損失をまねきうる」「アドバイザーに預託していたすべてを失 う事態を招きかねない」「彼に任せていた金をすべて失う可能性がある」 問3 (15 点) 〈必須要素1〉 People wonder how that can be so (8点) [A] People wonder (2点) [許容記述例] ⇒ 「人々は/首をかしげている」「人々は/疑問に思っている」「人々は/ だろうかと思っている」 [B] how that can be so(6点) 〈必須要素2〉 when so many smart people work to keep the investments safe (7点) [A] when (2点) [B] smart people work to keep the investments safe(5点) ・ keep O C の構文の直訳になっていなくても、文意が正しければ許容 ・smart のカタカナ訳は不可 ・keep を「~にする」としたものは -1 だが「確保する」などグレーゾーンのものは 許容 ・the を「その」と訳出するか否かは不問 問4 (15 点) 【和訳問題減点の原則】 (1) 基本的に下記の(3)(5)以外のすべての誤りは、個別に指定が無い限り-2 (2) 訳語をとばしたものは個別に指定が無い限り-2 (3) 減点枠内が、部分的減点が難しいレベルで誤っていれば、配分点をすべて引いてよい (4) 固有名詞と下記①のような例を除いてカタカナ訳は不可 (5) 日本語の誤字等は、別の意味にとられてしまうケースは-1で、他は不問 (6) 各配点区分において、区分点を越えた減点は行わない。 〈必須要素1〉 But an army of properly trained investors (3点) [許容記述例] ⇒ 「しかし多くの熟練した投資家(は)」「しかし大勢の適切な訓練を 積んだ投資家(は)」「しかしたくさんのきちんとした訓練を受けた投資家は」 〈必須要素2〉 both institutions and individuals (3点) [許容記述例] ⇒ 「機関も個人も」「組織であれ人間であれ」 〈必須要素3〉 can protect themselves (3点) 許容記述例 ⇒「自分を守ることができ」「彼ら自身を保護でき」「損失を免れることが でき」 〈必須要素4〉 and help cleanse the investing landscape (3点) [許容記述例] ⇒「そして、投資の状況を健全化するのに寄与する」「さらには、投資界 を洗浄する助けをする」「そして、投資の現状を正す一助となる」 大問Ⅱ 問1 (15 点) 【解答例1】 『ボストン・グローブ』紙が見出しで「モーツァルトは頭を良くする」と報じたように, マスコミは熱狂的反応を示したこと。モーツァルト人気に便乗して,モーツァルト効果を うたったCD が販売され,売れ行きが良かったこと。ジョージア州では知事が議会でモーツ ァルト効果に言及し,新生児のいる親たち全てに公費でクラシック音楽のテープを配布す るよう議会を説得したこと。 【解答例2】 メディアは,『ボストン・グローブ』紙に代表されるように,「モーツァルトを聞くこ とは脳の機能を増進する」という論調で熱狂的に反応したこと。モーツァルトを聞くと頭 が良くなるという触れ込みでCD が発売され,大いに売れたこと。ジョージア州では,知事 が議会でモーツァルト効果を評価し,新生児のいる全家庭にクラシック音楽のテープを配 布するように説得 したこと。 【配点と必須要素】(5点) ※(ア)は簡略型(イ)は詳細型を示す 〈必須要素1〉 『ボストン・グローブ』紙への言及 (1点) ・解答スタイル(ア)→ 「新聞が」「マスコミが」 ・解答スタイル(イ)→ 『ボストン・グローブ』紙が 〈必須要素2〉 見出しの内容(2点)or (4点) 要素③が過不足なく「モーツァルトを聴くと/脳に良い影響がでる(=頭が良くなる)と /大々的に報じた」と述べられていれば②がなくても可。その場合要素③を(4点)とする。 また、ここが(イ)のように「頭を良くする」と明示されていれば、要素③がなくても その代用として認める。その場合②が(4点)となる ・解答スタイル(ア)→ モーツァルト効果を見出しにし ・解答スタイル(イ)→ 「モーツァルトは頭を良くする」という見出しを掲げ 〈必須要素3〉 記事の内容(0点)or (2点)or (4点) 要素②が「モーツァルトは頭を良くする」と明示していれば、③がなくても、その代用 として認める。その場合ここの配点は(0点)となり②が(4点)となる。 ・解答スタイル(ア)→ モーツァルトを聴くことの効能を報じた(効能の中身は要素② で述べている必要がある) ・解答スタイル(イ)→ モーツアルトを聞くことは脳の機能を強めると大きく報じた(要 素②に効能の中身がなくてもここでカバーできる) 【該当英文②】 Less than a year after Rauscher, Shaw, and Ky published their article, music companies started creating new CDs to exploit the publicity, with titles such as Mozart for Your Mind, Mozart Makes You Smarter, etc. The sales ran into the millions. (ラウシャー,ショー,カイが研究報告を発表して1 年もたたないうちに,音楽会社は 人気に便乗して新たなCD を制作し始め,『あなたの知性のためのモーツァルト』『モーツ ァルトで頭が良くなる』などといったタイトルがつけられた。売り上げは数百万枚に上っ た。) 【配点と必須要素】(5点) 〈必須要素1〉 便乗商法の内容 (3点) [許容記述例] ⇒「音楽会社がモーツァルト効果に便乗したCDが発売した」「モーツァル ト効果が大衆に知れわたったのでモーツァルトのCDを制作され始めた」 〈必須要素2〉 売れ行きのよさ (2点) [許容記述例] ⇒「百万枚(単位で)売れた」「莫大な枚数が売れた」 【該当英文③】 In his address to the Georgia legislature, Zell Miller, the governor, cited the article: “There’s even a study that showed that after college students listened to a Mozart piano sonata for ten minutes, their IQ scores increased by nine points.” He persuaded the Georgia legislature to spend public money to issue classical music tapes to all parents of newborn babies in the state. (ジョージア州議会での演説の中で,ゼル・ミラー知事は研究記事について触れた。「大 学生がモーツァルトのピアノソナタを10 分間聞いた後,IQ スコアが9ポイント上がったこ とを示す研究さえあります」。彼はジョージア州議会を説得し,公費を使ってクラシッ ク音楽のテープを州内の新生児がいる全ての親たちに配布した。) 〈必須要素1〉 ジョージア州知事が(1点) [許容記述例] ⇒「ミラー知事が」「ジョージアの知事が」 〈必須要素2〉 議会を説得 (1点) [許容記述例] ⇒ 「州議会を説得して」「するように議会を説得した」 〈必須要素3〉 新生児のいる親たち全てに公費でクラシック音楽のテープを配布 (3点) [許容記述例] ⇒「古典派音楽のテープを州内の新生児家庭全てに公費を使って配布する」 「新生児をもつ全ての親にクラッシック音楽のCDを公費で支給する」 問2 (10 点) 【和訳問題減点の原則】 (1) 基本的に下記の(3)(5)以外のすべての誤りは、個別に指定が無い限り-2 (2) 訳語をとばしたものは個別に指定が無い限り-2 (3) 減点枠内が、部分的減点が難しいレベルで誤っていれば、配分点をすべて引いてよい (4) 固有名詞と下記①のような例を除いてカタカナ訳は不可 (5) 日本語の誤字等は、別の意味にとられてしまうケースは-1で、他は不問 (6) 各配点区分において、区分点を越えた減点は行わない。 【該当英文と解答例】 They used a“*digit span” test, which measures whether you can hold a long list of digits in short-term memory accurately enough to repeat it back, either forward or backward. (彼らは「数唱テスト」を用いたが,それは,長い数字のリストを前からも後ろからも復唱 できるほど正確に短期記憶にとどめておけるかどうかを測定するテストである) 〈必須要素1〉 They used a“*digit span” test / 彼らは「数唱テスト」を用いた(2点) [許容記述例] ⇒「彼らは“ディジットスパンテスト”を利用した」「研究者たちは数唱 テストを用いた」「彼らが使ったのは「数唱テスト」であり」 〈必須要素2〉 which measures whether you can hold a long list of digits in short-term memory /長い数字のリストを…短期記憶にとどめておけるかどうかを測定する(4点) 許容記述例 ⇒「数字の長い一覧を短期的記憶の中に保存できるかどうかを測定する」「短 期記憶に長い数字の目録を保持できるかを測る」「長い数字のリストを短期間覚えていら れるかどうかを測定する」 〈必須要素3〉 accurately enough to repeat it back, either forward or backward / 長い 数字のリストを前からも後ろからも復唱できるほど正確に(4点) 許容記述例 ⇒ 「前からであろうと後ろからであろうと、それを後から正確に繰り返す に足りる正確さで」「それを前後とちらからでも正確に復唱できるだけの正確さで」「前 後両方からそれを繰り返すことができる正確さで」 問3 (14 点) 【解答例1】 モーツァルトを聞いた後の学生の得点は,静寂の中で座っていた後の学生の得点より9 点上回っており,また,リラックス用の指示を聞いた後の学生の得点と比べれば,8 点上 回っていた。 【解答例2】 モーツァルトを聞いてからテストを受けた場合,得点はリラックスのための指示の後で 受けた場合や音がしない環境に置かれてから受けた場合より8 ~ 9 点上回っていた。 『注意』生徒用解説には以下のように明記されている。 ⇒ 「各条件ごとの結果を比較する形で」と設問で指示されているのだから,各データをば らばらに箇条書きで述べるスタイルの解答はふさわしくない。 【配点と必須要素】(14点) 〈必須要素1〉 「モーツァルトを聞いた後(の得点)」と明記されているか(2点) [許容記述例] ⇒「モーツァルトを聴いてからテストをうけた場合は」「モーツァルトの ソナタを聞いた後で(の点数をみると)」「学生がテスト前にモーツァルトのソナタを聴 いたなら」 〈必須要素2〉 「他の2つの条件との比較」が正しく述べられているか(12点) [許容記述例] ⇒「静かに座っていた場合や、リラクゼーションの指示を聴いた場合のス コアよりも高かった」「静けさの中にいた場合より8点、緊張緩和用の指示テープを聞い た場合より9点、高い得点を示した」「静けさの中でじっとしていた場合よりも、リラッ クス法を教える音声を聞いた場合よりも、スコアが8~9点高くなった」 <全体> ・ 単に「他の場合よりも」「他の条件よりも」など、対照条件を2つに分類明記していな いものは -6 ・ IQ points は「IQ」「得点」「点」「知能指数」いずれも可 <sitting in silenceのグループ>について ・ in silence は文脈上「音のしない所で」なので「黙ってじっとしていた」は ・ 上記と関連して「静かな所でじっとしていた後で」の併記なら可 -2 ・ 「後で」が不明確なものは好意的に解釈 ・ 明らかに「静かに座りながらテストを受けた」としか解釈できなければ -2 <relaxation instructionsのグループ>について ・ 「聞いた」は「聞いた後で」の意味で解釈してよい ・ 「聞きながら」は -2 ・ 「スコアが111点だった」を関係詞節として instructions にかけたものは ・ scores を指す they を「彼ら」としたものはその都度 -2 ・ relaxation instructions の和訳は、全く文脈にそぐわないもののみ →減点例「休めという命令」 -4 -2 許容例「リラックスの指示」…グレーゾーンは許容 ※「リラックスの方法を支持しリードする音声指示」の意味だと分かる余地があるものは グレーゾーンとみなす。 問4 (16 点) 【解答例1】 They thought that to sit in silence or to get relaxed might make you less smart and that listening to Mozart is one of the daily stimuli to your mind. Thus, they concluded that “Mozart effect” does not testify a positive effect of listening to music. 【解答例2】 Their conclusion is that “Mozart effect” has little to do with the improvement in your mental ability by listening to classical music. They thought that Mozart’s music only stimulates your mind as[the way] other kinds of stimulants do and that silence and relaxation reduce your cognitive performance. 〈必須要素1=結論〉「モーツァルト効果」は音楽を聞くことのプラスの影響と関係ない。 (6点) ・「モーツァルトを聞いても頭がよくなるわけではない」や「モーツァルトを聞いても何 の効果(刺激)はない」という記述(原文: Rather than Mozart making you smarter か らの引用による)だけが結論扱いで述べられている場合は「不十分(要素欠)」で -3。 ・ effect は可算名詞,不可算名詞,どちらで書いていても可とする。 ・ have nothing to do with は have little to do with と書き換えていても可。 ※本文の丸写しを避けるための書き換えによりニュアンスがずれていても,内容の本線が 正しければ許容する。 ・「音楽を聴くことからくる頭を良くする影響の証明とはならない」のような本文文脈か らの類推を交えた解答はプラス評価し減点材料とはしない。 ・「(IQの)テストの成績」という具体例は「プラスの影響」として認める。 ・ 書き出しの主語は We のままでは不可。They を具体化しようと努力して人名の表記や 単複が不正確となったものは許容。 〈必須要素2=解釈〉 静かな環境やリラックスすることが,能力を低下させる。(5点) ・They thought を使った場合の後のthat 節の時制は「過去」「現在」いずれも可 ・「静かさ」「リラックス」どちらかが欠けていれば -2 ・「能力の低下」が,単に「悪い」など文脈上あいまいな場合の減点は最大限 -3 〈必須要素3=解釈〉 モーツァルトは一般的な知的刺激の1つにすぎない。(5点) ・stimulation U, stimulant C の U,C は指摘のみで減点せず ・rather than Mozart making you smarter はここの必須要素ではないので,そのまま引 用していても,リライトされ誤りが含まれていても不要要素扱い。 ・mind は brain, ability, capacity, talent などでも可。 ・「一般的な」は「日常生活 ( everyday life )」を使って表しても可。 大問Ⅲ 問3 (15 点) 【英語面での減点の原則】 (1) スペル,大文字小文字,記号の誤り (2) 単語の誤り ⇒ ⇒ -1 -1 (3) 冠詞と名詞の数の誤り ⇒ -1 辞書上で該当する意味でU C共にあり得る名詞は, 厳密には不適切なケースでも△で指摘にとどめる (4) 文法的誤り ⇒ -1 ※一語訂正しただけでは直らないレベルのものは (5) 文と文の論理関係が読み手に伝わらない ⇒ -2 -2 (6) 英文として不成立で部分的減点が難しい場合は以下の通り。 ※「句・節」単位での構文上の大きな誤り一括減点は -5 までとする。減点幅は,訂正しなけ ればならない語句の量に比例させる。 【形式及び内容面での減点の原則】 (1) ピリオドまで達せず書きかけの文は点を与えない。 (2) 文(節)単位で丸ごと原文から引用したものは点を与えない。 (注)Their concluded that など,主張の具体内容以外の部分は,原文のままでもよい。 (3) 必須内容不足による減点と,必須内容以外の部分での文法等のミスが,重複減点される ことを防ぐため,必須内容以外の記述は( )で囲むなどして,減点対象としない。 必須内容の有無と,必須内容部分の英語としての正しさのみを採点の対象とする。 (4) 必須内容と単語が一部重複していても,内容が必須内容と無関係(あるいは正反対)な らば必須内容として認めず,不要要素として扱う。 【解答例1】 We should be all the more careful not to depend excessively on national images we have on foreigners when we meet them because we are relieved to see foreigners behave as we expect them to. 【解答例2】 We should be all the more careful not to be obsessed with the national images when we meet foreigners because we feel a sense of relief if foreigners behave the way we expect them to. 【配点と必須要素】(15点) 〈必須要素1〉 So が何を示しているかを明らかにする。(7点) 【解答参考箇所】 It is somehow a relief to see foreigners behave like the images we have of them; it removes the apprehension of the unknown.(外国人が私たちの持つイメージ通りに行動し ているのを見ると何だかほっとします。未知の人々への不安を取り去ってくれますから) ※ 下線部が必須要素。セミコロン以下は補足的なので解答中での有無は不問。たとえ丸写 しあるいはリライトで含まれていても( )に入れて無視してよい。 [許容記述例-1] ・because we are relieved to see foreigners behave as we expect them to ・理由の表現が含まれていないものは -4 ・参考箇所下線部を somehow のみ削除して移したものは「準丸写し」とみなし、公平性 確保のため -2とする [許容記述例-2] ・because we feel a sense of relief if foreigners behave (in) the way we expect them to ・feel a sense of relief は、feel relieved, are relieved, feel relief, feel some (a) relief など も可 ・ if は when も可 ・ foreigners は a foreigner も可 ・「外国人」と訳せる表現はニュアンスにかかわらず認める ・ behave の代わりに do としても可 〈必須要素2〉 careful の内容を具体的に説明する。(8点) 【解答参考箇所】 We are always trying to judge foreigners on such images (私たちはそうしたイメージによって外国人を判断しようとしてばかりいる) [許容記述例-1] ・We should be all the more careful not to depend excessively on national images we have on foreigners when we meet them ・「ナショナルイメージに頼ることを戒める」という要素がなければ0点(-8) ・実線部は to refrain from depending …なども可 ・excessively の有無は不問 ・点線部は「外国人に対して」ということが欠けていれば -2 ・上と関連し、第一要素で先に「外国人」が出ていれば、their [the] national images 程度 で十分 [許容記述例-2] ・We should be all the more careful not to be obsessed with the national images when we meet foreigners ・the で national images を文脈的に限定しているので、第一要素で先に「外国人」が出 ていればwhen 以下は不要 ・meet は see も可で、communicate with, talk with は△で許容 大問Ⅳ 【減点の原則】 (1) スペル、大文字小文字、記号の誤り (2) 単語熟語の誤り ⇒ ⇒ -1 -2 ※語単位の訳漏れも一つにつき-2 (3) 冠詞と名詞の数の誤り ⇒ -1 辞書上で該当する意味でU C共にあり得る名詞は、 厳密には不適切なケースでも△で指摘にとどめる (4) 文法的誤り ⇒ -2 (5) 各採点区分内で指定の点数を超えた時点で減点は行わない (注)辞書上では確認しにくいコロケーションの不自然さは△で指摘のみ (6) 区分された句、節が英文として成り立たず、部分的減点が困難な場合は、その区分全体を0 点としてよい (7) 二つの関連する解答要素のつなぎ方がおかしい場合、どちらの要素から2点を引くかは、解 答内容に合わせ適宜自己判断してください (A) (20 点) 国内旅行なら,2 種類のタイプの旅行者がいる。必要そうな物は何でも持って出かける人 もいれば,必要なものは目的地へ到着してから買うのがいいと考えて,ほとんど何も持た ずに出かける人もいる。 【解答例1】 There are two types of travelers. Some take along anything that seems to be necessary, and others think they should buy what is necessary on site and take almost nothing when they set off. 【解答例2】 There are two kinds of travelers: those who take along whatever seems to be necessary and those who start off almost empty-handed because they prefer to buy what is necessary after they get to their destination. 〈必須要素1〉 2 種類のタイプの旅行者がいる (4点) (例1)There are two types of travelers. (例2)There are two kinds of travelers; ・2種類の ⇒ two types [kinds, sorts] of ~ ・ ~部分は、複数形と無冠詞単数形を認める ・ 複数形 + of two kinds も認める ・旅行者 ⇒ traveler, traveller((英)), tourist, tourer 〈必須要素2〉 必要そうな物は何でも持って出かける人もいれば(6点) (例1)Some take along anything that seems to be necessary (例2)those who take along whatever seems to be necessary ・書き出し ・ 上記の他に there are, some people do, some travelers [tourists, tourers] do,なども可 ・持って出かける ・ take along 以外に take A with one, take A to one’s[the] destination, carry A with one, set out[off] with A, start[go out] with A も可 ・必要そうな物は何でも (例1)anything that seems to be necessary (例2)whatever seems to be necessary ・ 「必要そう」については上記の他に they may[might, will, would] need も可 ・ 「何でも」を「全て」として訳したものも可 ・ 必要を essential, crucial など「必須な」で訳したものは△で通す 〈必須要素3〉 ほとんど何も持たずに出かける人もいる (5点) (例1)others take almost nothing when they set off (例2)those who start off almost empty(-)handed ・人もいる ・ 要素②と呼応がおかしければ -2 ・出かける ・ 上記の他に start, set out, go out も可 ・ほとんど何も持たずに ・ 「ほとんど」がなければ -2 ・ 否定語に付くalmost の代用に next to も可だが nearly は否定語の前では不可 ・ 「手ぶら」を工夫して take only oneself としたものは不自然だが△で通す 〈必須要素4〉 必要なものは目的地へ到着してから買うのがいいと考えて(5点) (例1)think they should buy what is necessary on site (例2)they prefer to buy what is necessary after they get to their destination ・必要なもの ・ 上記の他に the things that are necessary, necessary goods[items, things], requirements(複数形)などが考えられる ・目的地へ到着してから ・ 「目的地で」として at [in. on] the [one’s] destination でも可 ・ on the spot は instantly の意味と on site の意味があり紛らわしいので△を付して通 す ・ 「から」の直訳は after, when どちらも可。また「到着して」を現在完了形にしたも のも可 ・ 「目的地」は the [one’s] goalも可 ※ the end of a [the, one’s] travel など end を使うのはかなり不自然だが△で通す ・買うのがいいと考えて ・ 「いいと考えて」を like to buy のように一体化してもよい。 ・ 「考えて」を thinking (分詞構文)、at the thought that など堅い表現も可 (B)(20点) 【解答例1】 売れない芸人らしく,旅費の不足分を補うべく上記の「策」を練ったのだ。予め準備して おくことはとても大切だろうが,どのように準備するかは人それぞれ違うものだ。 【解答例1】 I think it is very important to make arrangements in advance, but the ways the arrangements should be made differ among different people. 【解答例2】 It is true that it is essential to make preparations, but the way to prepare for traveling differs from person to person. 〈必須要素1〉 予め準備しておくことはとても大切だろうが (10点) (例1)I think it is very important to make arrangements in advance (例2)It is true that it is essential to make preparations ・予め準備しておく ・ 「準備する」は arrange (everything) for a trip, prepare what is necessary, prepare for a trip なども可 ・ 「予め」は「出発前に」とし before setting out, before S sets off, before a trip なども 可 ・とても大切 ・ 単に important は -2 ・だろうが ・ 「だろう」は単なる言い回しの問題であいまいなので直接に表現しなくても可 ・ 「が」の語感は要素②で表しても可 〈必須要素2〉 どのように準備するかは人それぞれ違うものだ(10点) (例1)the ways the arrangements should be made differ among different people. (例2)the way to prepare for traveling differs from person to person. ・どのように準備するか ・ the way that, how, the way of, も可だが、the way how は不可で -2 ・ 「準備する」は動詞的表現については①と準拠 ・ 「準備の方法」と名詞的に表現しても可( the way of (the,a)preparationなど) ・ the way (that) S do 型 の主語は、you, we, he or she など一般化されたもののみ認め る。 ・人それぞれ違う ・ depend on ~型も許容する (例)depend on one’s way of thinking 型
© Copyright 2024 Paperzz