瀧町長の「不作為」による「談合隠し」の疑惑

平成27年5月27日
瀧町長の「不作為」による「談合隠し」の疑惑
瀧町長は「収賄の事実の解明を怠り、曖昧にしたまま
「押し切ろう」としていたのではないか?」
単なる『管理責任』の問題ではない。
『不作為』による『談合隠し』の疑いが強い。
1,議会の一般質問で『不正』が告発される。 (H26・3・10)
しかし、町長は、調査せず 。
(谷村議員の「不正」告発発言)(この時点では現職)
「入札の案件・随意契約の全ての資料を見た。非常に不適切な大きな問題が
ある。不正をしている職員がいる。私の調査で明らかになった。町はその
調査をしっかりして欲しい。町が見つけることが出来ない場合、自浄能力
を発揮できない場合は、私は発表するということになる。」(議事録より)
(平成26年3月議会)
○今後検証したい。(副町長)
○町長の発言なし。(この姿勢が後々の展開を予見させる)
告発後、3か月以上も調査の意思を示さず、放置する。
(通常、あり得ないことです。)
いつもの癖で、「私ならどうしただろう?・どう言っただろう』と考えました。
私なら、「不正をしている職員がいる。」とまで言われたのですから、「まずは事実
を究明しよう」とするでしょう。
今回の件で言えば、直接、谷村氏を呼んで、内容と氏名を具体的に聞き出し、名前
の出た本人を呼び、事実関係を確認し、関連資料の精査をするでしょう。
このくらいのことは、最低限するだろうと思います。それで疑問が残れば、さらに
真相の究明に努めるでしょう。見過ごすことは出来ないからです。
しかし、瀧町長の場合は、そうした動きや対応が全く行われませんでした。
新聞報道されるまで、動きが全くありませんでした。なぜ、そうだったのか。
これが瀧町長とこの問題との関係性に、今もって、基本的疑念が消えない理由です。
-1-
(谷村議員に対する聞き取りなし)
谷村議員に対する聞き取りや独自の調査による事実解明もなく、従って、
質問者である谷村元議員に対する調査報告も全くありませんでした。
そもそも、谷村元議員から事案の中身を直接聞かなければ、誰のことを言っ
ているのか、わからない状況だったのです。
(町長は、事前に職員名を知っていたか?)
にもかかわらず、敢えて、谷村議員からの聞き取りをしなかったと言うこと
は、「実は、町長は、不正をしている職員が、誰であるかを知っていたので
はないか。」しかし、問題が具体的になり、事件が表に出ることを避けるた
め、町長は、谷村元議員の要求を、あえて、黙殺したのではないか。
(不正に対する「鈍磨した精神」のゆえか?)
あるいはまた、「役場では、贈収賄などは、よくあることで、大したことで
はない。いちいち、調査する必要は無い』との瀧町長独特の不正に対する
「鈍磨した精神」に基づく職業観のゆえか。
(社会的に問題にならないという判断)
はたまた、議員でなくなった谷村氏には、これ以上の追撃は出来ない。民主
党、共産党、社民党の議員と言っても、不正を追撃するほどのエネルギーは
ないと踏んでの黙殺を決め込んでのことではないか。
等々、総合的に考えなければ、理解できない、非常識で辻つまのあわない
町長の対応だったのです。
(2)谷村元議員、調査をしない町長に対して、
直接の『告発状』提出と再度の調査依頼 (H27・6・20)
谷村元議員が議会で『不正をしている職員がいる』と指摘したのは、3月10日。
町に調査を求めてから3か月が過ぎても、調査の気配は全くありませんでした。
業を煮やした谷村議員は、直接、町長・議長宛に「告発文」(3月10日の
一般質問で告発した事件について)を提出しました。
「告発文」において、谷村元議員は、安平町の過去の疑惑の事例に触れ、
「自浄能力を発揮できなかった町のラストチャンスである事を忘れずに、
結論を出して欲しい』と、重ねて調査を要請しています。
(3)副町長・総務課長・本人(課長補佐)の前で、「告発文」に関する
事実関係の説明をし、町に対し、改めて調査依頼をする。(H27・6・20)
-2-
谷村議員と副町長・総務課長・本人との質疑は、『告発文』の提出と同時に行
われました。前田潤氏と課長補佐の関係についての疑惑も質(ただ)しまし
た。この中で、課長補佐夫人のアイコムの取締役就任の事実を登記簿の提示
によって裏付けました。
「4人での話し合いが終わった後、谷村氏は、『副町長が(告発文を)町長
に渡して頂き、議長にも渡していただければと思います。」と述べ、調査
依頼を改めてしています。
また、副町長には、「警察にやられる前に、きちんと自分たちで解決して欲
しい」とも述べています。(4人話し合いの議事録から)
※
谷村氏の『告発文』提出に関して、高山議員の一般質問あり。(H26・6・23)
2, 町長は、新聞報道されるまで(3か月以上も)、
調査の意思さえも示さなかった。
町長の庁内会議 (H26・6・26)での発言 。
・・様々な問題を露呈
庁内会議における町長の発言は、幹部職員に対する『報告』ですが、
その内容は、「隠し通そうとした思惑」が外れたための『マスコミに対する
八つ当たりや本音丸出しの露骨な谷村攻撃、高山議員に対する攻撃など、目
に余るものがありました。
(仕返しを示唆)
突然、議会の前日になってその文書を出ししかも、我々に内容を
調査して回答せよと回答文書まで要求した。それをそのままマス
コミに流す。私は名誉毀損だと思って居る。私は町長としてでは
なく、別な形でやろうと思っている。」
(庁内会議記録)
町長は、告発文によって事実調査を行い、疑問に答えることを要求した
谷村氏に対し、『名誉毀損』だと断言し、「私は町長としてではなく、別な
形でやろうと思っている。」などと『仕返し』を示唆する言葉を述べてい
ます。しかも、『回答文書まで要求した』と怒っていますが、その感覚が
理解できません。様々な疑惑に回答するのは、町長の義務です。
(3か月半経って、ようやく「調査」を口にした。)
そういうことで、今、(課長補佐の不正問題に関して)調査をしよ
うと思っているが、・・・
-3-
「今、(課長補佐の不正問題に関して)調査をしようと思っているが」と
の言葉からわかるように、
「谷村議員による議会での告発』(H26・3・10)
があってから、3か月半、何一つ、事実調査を行っていなかったことです。
『調査』を口にしたのは、高山議員が、谷村議員の『告発文書』を議会で
読み上げ、それをマスコミが記事に取り上げて社会的問題になったからで
す。もし、そうした流れがなかったなら、おそらく、町長は、調査を全く
しないまま押し通したことは、十分予想されます。
(問題の重要性をあえて(?)認識していない。)
私が聞いた範囲では、多少不適切な部分もないとは言えないが、こ
れは組織の問題であり組織としてこれからどうあるべきか、皆さん
と一緒にしっかりと検証しながら、副町長の下で・・・
『私が聞いた範囲では』と言ってますから、事案や個人名が特定された後
の事と判断されます。町長が『誰かから聞いた』というのは、不正の契
約や個人名が特定された町長宛の「告発文」(H27・6・20)が出されて
からのこととなります。従って、町長が『聞いた』とされたのは、告発
文や新聞報道から1週間も経っていません。
また、「聞いた範囲では」と言っているところを見ると、「告発文」を
どれだけ、真剣に読んだかは不明ですし、誰から聞いたのか、もわかり
ません。しかし、「多少不適切な部分もないとは言えないが」との発言
を見ると、事の重大さを全く認識していない、若しくは、「意図的な軽
視」があることがわかります。
実は、 谷村氏と森下副町長、若本総務課長、坪田課長補佐が話し合ったときの記
録を読むと、坪田課長補佐は、ある程度、本当のことを言っていたのです。
●『専業主婦』(取締役としての労働がないこと)であり、コンピュータの仕事を
していなかったこと。『専業主婦ですよね。」の問いに『はい』と答えている。
●『奥さんが実際に関わっているわけじゃなく、坪田さんが前田さんとの関わりで、
一緒にアイコムを建てたのですね。』などの問いに『はい』と答えていたのです。
しかし、後日、「気が動転していたから間違って言ってしまったのだ。」と町理事者
が発言を否定するようになり、その後の、谷村氏の『再質問』(9月26日)に対し
ても、「私の質問状」(7月18日)に対しても、条例にない組織による『坪田氏か
らの事情聴取』を懲罰審査委員会に形式的な報告し、事件全体を否定するようになっ
たのです。
ですから、記者会見で町長が「我々なりに努力して調査してきたつもりだが、甘かっ
たと言われても仕方がない」と述べていますが、これは全くのウソで、基本的には、
-4-
坪田氏の説明を【事実だ】との前提での【調査】であり、事実解明のための調査は、
全くしていないのです。すでに述べたように、町長は、議会での『告発』を黙殺し、
調査自体を回避してきました。それが、新聞報道を受け、やむを得ず調査することに
したのですが、そのベースをあくまで、【坪田氏の説明】に置き、警察の協力を得て
の客観的な資料・証拠によるものではありませんでした。
「当初の坪田氏の発言の撤回」に見られるように、明らかに、町長サイドの働きかけ
を推測させる「事実の修正」と、それをベースにした【質問書】に対する「回答」に
したのです。そして、谷村・高山氏を攻撃し、他方では、作られた「坪田氏の説明」
を【真実】として、様々な疑惑を【乗り切ろうと】としたのです。ですから、町長が
【坪田課長補佐の説明を信じ切った】というのはウソで、【坪田氏の説明】で、事を
納めようとしたというのが真実です。そこでは、警察の逮捕を全く予想していなかっ
たという事でしょう。
なお、『私の質問書』は、私のHPの【アイコム社・インフォクロス社の
随意契約と課長補佐に関する町長への質問書】を参照下さい。
【不作為犯】?
私は、この度の課長補佐の贈収賄事件に関する町長の対応は【違法行為】に当たらな
いかと、疑問に思った点があります。
すでに述べてきたように、谷村議員から「不正をしている職員がいる。私の調査で明
らかになった。町はその調査をしっかりして欲しい。」との要求があった後の町長の
対応です。指摘があったのは、議会の場です。
それを町長は、新聞報道があるまで、4か月も調査を始めなかったかったのです。
町長私設の「庁内検証調査委員会」を設置したのは、7月8日ですから。
「これって犯罪にならないのか?」と、思ったのです。
これを単なる【怠慢】だけの批判で済む問題なのか、思ったのです。
しかも、町長は、被疑者の言を信じ(?)た事になっていますが、それ自体、合理的
根拠を持たないのではないかと思われます。しかも、訴えた方に攻撃を加え被疑者を
かばいました。これは、犯罪に対する【幇助】に当たらないか、などです。
「不作為」の話は、以下の例と似ているのです。
物が盗まれた人が「犯人はこの人達の中にいる。」と、警察に訴えたが、警察は訴え
た人から具体的な話を聞かず、取り調べを全くしなかった場合は、その警官は【不作
為】で罪になるのではないか、ということです。
【官製談合】は、犯罪です。この件に関して「不正をしている職員がいる。調査をし
て欲しい】と訴えられたのです。それに対して、町長は3か月半も調査が全く行い
ませんでした。この状況ではさらに長期間、同じ犯罪が、同じ人物によって繰り返
されることは、十分想像されます。これは、「法律上一定の法益侵害の結果を防止
しなければならない義務のある者が,その果すべき義務にそむいて放置したために
発生した犯罪的結果」となり、刑事責任を追及されるのではないのか、と思うので
す。私には、瀧町長の「不作為」による「談合隠し」に思えてなりません。
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