JFEグループは、常に世界最高の技術をもって社会に貢献します The JFE Group—contributing to society with the world’s most innovative technology アニュアルレポート 2003 2003年3月期 「日本を代表する未来志向の企業グループ(Japan Future Enterprise)」 として、 JFEグループは、 財務ハイライト 百万円 2003年3月期 JFEホールディングス株式会社 および連結子会社 3月期: 売上高 ¥2,426,886 営業利益 146,879 経常利益 104,670 当期純利益 3月期末: 15,951 総資産 3,831,643 株主資本 594,563 社債・借入金残高 レシオ: 2,057,105 (1) 売上高経常利益率(ROS) 4.3% (2) 総資産金利前経常利益率(ROA) (3) 株主資本利益率(ROE) (4) D/Eレシオ 3.7% 2.7% 346.0% 注: (1)売上高経常利益率(ROS)= 経常利益÷売上高×100 (2)総資産金利前経常利益率(ROA)=(経常利益+支払利息・割引料)÷総資産×100 (3)株主資本利益率(ROE)=当期純利益÷株主資本×100 (4) D/Eレシオ=社債・借入金残高÷株主資本 よりいっそう高水準の技術確立と市場競争力の強化に挑戦し続けます。 目次 財務ハイライト 1 投資家の皆さまへ 2 マネジメント・インタビュー 4 JFEグループの概要 8 事業会社概要 10 JFEスチール 10 JFEエンジニアリング 16 JFE都市開発 19 川崎マイクロエレクトロニクス 20 JFE技研 21 環境ソリューションビジネス 22 環境への取り組み 23 社会貢献活動 23 取締役、監査役および執行役員 24 財務情報 25 事業会社別主要グループ会社一覧 46 株主インフォメーション 49 将来見通しに関する注意事項 本アニュアルレポートには、JFEグループの将来の計画や戦略など、将来見通しに関する記述が掲載されています。 これらの将来見通しにはリスクや不確実性が内在しており、実際にはさまざまな要因によって記述とは大きく異なる 結果が生じる可能性があります。影響を与えうる主な要因としては、JFEグループの事業領域を取り巻く経済情勢や 市場環境、為替レート、商品・サービスに対する需要動向などがあります。 投資家の皆さまへ 2002年9月の「JFEホールディングス (株)」設立に続き、2003年4月の事業分野ごとの分割再編をもってNKKと 川崎製鉄の経営統合が完了し、JFEグループは新たな第一歩を踏み出しました。 新生JFEグループは、 「JFEホールディングス (株) 」 を持株会社として、 「JFEスチール(株) 「 」JFEエンジニアリング (株) 」 「JFE都市開発(株)」 「 川崎マイクロエレクトロニクス (株)」 「 JFE技研(株)」の5事業会社から構成されています。 この新体制のもとで統合効果を最大限に引き出し、時代の変化に対して挑戦し続ける企業文化を創造しながら持 続的な成長を続け、 「21世紀のエクセレントカンパニー集団」 となることをめざしてまいります。 ● JFEグループがめざす姿 への世界規模での対応力強化」 「 株主の皆さ 鉄鋼業界における事業環境は、未曽有のス まや資本市場からの高い評価の獲得」 「 従業 ケールとスピードで変化しています。鉄鉱石等 員にとって魅力に富み働きがいのある職場の の原料供給業界および自動車等の鋼材需要 提供」 「 地球環境・地域社会への貢献」などを 業界双方において世界規模の統合・再編が進 めざしてまいります。 むなかで、世界の主要鉄鋼会社も競争力の維 2 持・強化を図るべく統合や資本提携を実施し、 ● 第1次中期経営計画 国際競争はますます激化しています。 2003年1月、JFEグループは、グループ事業 このような潮流のなかで、NKKと川崎製鉄 運営の目標として、向こう3カ年の第1次中期 は、互いの強みを融合させ、市場における高い 経営計画を策定しました。 優位性を確立することをめざして経営統合を進 この計画は、JFEグループの安定した収益 めてまいりました。2002年9月には、両社の株式 力を早期に確立し、キャッシュ・フローを極大 移転により 「JFEホールディングス (株)」 を設立、 化して、有利子負債削減を積極的に推進する そして2003年4月、事業分野ごとの特性に応じ ことにより、経営基盤の強化を図ることを目的 た最適な業務執行体制の構築をめざして、各 としています。 事業分野ごとの分割再編を実施し、JFEグルー その実現のため、鉄鋼、エンジニアリングの プとして新たなスタートを切りました。 コア事業の競争力を強化し、強靭な事業構造 JFEグループは、 「常に世界最高の技術を を構築します。 もって社会に貢献する」 ことを企業理念に掲 げ、強固な営業基盤、高度な技術力、最強・最 ● コーポレート・ガバナンスと 効率の製鉄所・製作所等を活かした最高水準 ● コンプライアンス体制 の競争力を実現し、変化に対して挑戦し続ける JFEグループでは、事業分野ごとの特性に 革新的な企業文化の創造により、 「顧客ニーズ 応じたマネジメントと持株会社によるガバナビ リティによってグループ連結経 営の強化を進めています。 経営体制としては、合議によ る迅速な意思決定を実行するた めに、各 社に「 経 営 会 議 」を設 け、執行役員制をとりました。内 部統制については、グループ各 社に内部監査組織を設置し、グ ループ全体として内部監査を行 う仕組みを構築しています。ま た、JFEホールディングスは、全 グループの戦略策定と全グルー プのリスク管理および対外説明 責任を担っています。 一方、コンプライアンスへの取 り組みとしては、2002年12月に 会長 江本 寛治 社長 下垣内 洋一 「JFEコンプライアンス委員会」 を発足させると ともに、 「JFEグループ企業行動指針」 を制定 し、法令遵守および企業倫理を徹底する体制 をスタートさせました。 2003年8月 ● さらなる飛躍に向けて JFEグループは、第1次中期経営計画を着 代表取締役会長(Co-CEO) 実に遂行することにより、 さらなる収益の拡大 と経営基盤の強化をめざしてまいります。 鉄鋼業界は、まさに世界的な転換期を迎え ようとしています。JFEグループは、自ら変革 し、時代に適合する新たな企業文化を創造し ながら持続的な成長を遂げ、世界市場を舞台 に「21世紀のエクセレントカンパニー集団」 とし て飛躍してまいります。 代表取締役社長(Co-CEO) 3 マネジメント・インタビュー 高収益体制の確立に向けて 統合前から新会社の利益・発展につながる体 制整備を行うことを互いに確認したのです。 重要かつ喫緊の課題は2つありました。まず 統合効果を最大限に引き出し、 グループシナジーを発揮することで 技術力の向上、収益力の拡大、経営基盤の強化 に努め、新たなる成長を遂げていきます。 は、どのように経営基盤を立て直し、収益性を 高めるか。そして企業風土の異なる2社の社員 の意識をいかに早くひとつにまとめるかという ことです。それらの実行のため、JFEの収益拡 大を企図したさまざまな施策を打ち出しまし た。真っ先に決めたのが、製鉄所にとって象徴 Q: 円滑な経営統合により好スタートを切った 的な設備である高炉の休止です。JFEグルー JFEグループ。成功の要因はどこにあった プにとって何が最適かという視点で選定した と思われますか。 結果、休止する2基の高炉は、両社均等の痛み 分けというかたちではなく、川崎製鉄側の高炉 4 A: 両社の経営統合が決定したとき、私たち2 のみとなりました。 これは内外に相当なインパ 人は「この統合を、競争相手を減らし、規模の クトを与え、両社内全体に改革の決意とJFEグ 拡大で原材料などの購買力を高めるという、 ループとしての意識が浸透しました。 単なる生き残り策にはしない。世界の鉄鋼業 その後は、下工程の生産ラインについても統 界をリードできる強い企業を創り上げていこう」 廃合がスムーズに決定されました。鉄鋼メー 日本の経営史上かつてない スムーズな統合を成し遂げたと、 資本市場をはじめ各方面から 高い評価をいただきました。 と、固 い 決 意を交 わしまし カーでは、たとえ設備稼働率が50%の商品で た。世界的な鉄鋼会社再編 も顧客がいる限り設備を止めてしまうことはで や 国内 の鋼材 価格 低 下な きません。 しかし、統合相手に同じようなライン どの市場動向に対して、自 があれば、 どちらかを休止して一方に集約する 社だけでなく日本の鉄鋼業全体に非常に強い ことができます。すなわち、余剰設備を減らし、 危機感を抱いていましたから。そして、新会社 設備の生産性を上げることができるのです。 がスタート時から成長に向かって歩めるよう、 今後3年間で休止が予定されている生産ラ 2001年4月 2001年12月 2002年5月 2002年9月 2003年1月 経営統合を行うことに 経営統合に関する 経営統合契約書締結 JFEホールディングス設立 第1次中期経営計画発表 ついて基本的に合意 基本合意書締結 ( 統 合 の具 体 的な検 討を開始) 経営目標発表 1st ステップ ( 2003年4月∼2006年3月までの 3カ年計画 NKK JFEホールディングス 川崎製鉄 ) インは計15基、生産能力にして約350万トンに 及びます。 また、人事・組織面においては、出身会社の 慣習や文化を統合後に引きずらないために、 融合策を先行して進めました。まず、隣接する 千葉・京浜、倉敷・福山の製鉄所をそれぞれ1 人の所長がマネジメントする一体運営体制を 構築しました。そして、東西2つに再編した製 鉄所で生産ラインの部長を大幅に入れ替える 人事を2 0 0 3 年4 月に実施しました。この施策 は、慣習・文化の融合のみならず、お互いが築 2003年4月からは、NKKと川崎製鉄両社が き上げていた生産ノウハウの共有によるコスト 保有する各事業を、事業分野ごとに「J F Eス ダウンの前倒し、深掘りという点でも期待以上 チール」 「 JFEエンジニアリング」 「 JFE都市開 の効果を上げています。 発」 「 川崎マイクロエレクトロニクス」 「J F E 技 以上のように、JFEグループにとって何が最 研 」の 5 つ の 事 業 会 社に 再 編し、持 株 会 社 適かを最優先に、完全統合後の設備、人事・組 「JFEホールディングス」の傘下に置く新体制を 織体制といった重要課題から早い段階で決め スタートさせています。 ていったことが、スムーズな統合の最大の要因 事業分野ごとに会社組織を設立した大きな となったと思います。 目的は、事業特性に応じた最適な業務執行体 制を構築することにあります。事業会社には事 Q: JFEグループの組織体制を紹介してくだ 業経営にかかわる権限が大幅に委譲されるた さい。 め、事業ごとの市場動向 や 顧 客 ニーズに即した A: JFEグループは、2002年9月、国内大手製造 戦略策定や投資判断決 企業として初めて持株会社制を導入しました。 定などをスピーディーに 持株会社制の導入により、 事業特性に応じた 最適な戦略を遂行できる 業務執行体制を構築しました。 展開していくことが期待できます。 また、権限と 同時に経営責任も課せられることになりますか 2003年4月 2006年3月 ら、採算性・効率性も今まで以上に重視される ようになります。 これら5事業会社を「JFEホー 傘下会社の再編 2nd ステップ JFEホールディングス ルディングス」が統轄し、JFEグループ全体の JFEスチール 戦略策定を行うとともにリスク管理と対外説明 JFEエンジニアリング 責任を負う、スリムなグループ本社としての業 JFE都市開発 務を遂行します。 川崎マイクロ エレクトロニクス JFE技研 5 有利子負債を大きく削減することに計画の主眼 を置いています。財務目標として2006年3月期 に、グループ全体で連結経常利益を2003年3月 期対比2倍強の2,500億円、ROSを10%、ROAを9 %に高め、社債・借入金残高を2003年3月期対比 4,500億円減の1兆 6,000億円に圧縮す ることを掲げ、達成 に向けてグループ 全員が一丸となって 同じ目標をめざすことで、 グループ意識は 大きく高まるでしょう。 総力を挙げて取り組んでいく方針です。 グループ全体の共通施策として、 「グループ JFEホールディングス会長 江本 寛治 1958年 川崎製鉄入社 Q: 2003年4月からスタートした第1次中期経 営計画についてご説明ください。 2001年 6 代表取締役会長 2002年 JFEホールディングス 代表取締役会長(Co-CEO) 策の推進」 「 購買費用の削減」 「 環境経営の徹 底」 「ITの積極的活用」の6項目を策定し、事業 1995年 代表取締役社長 連結経営の強化」 「 技術立社」 「 人事・労働施 A: 第1次中期経営計画は、2003年4月から 分野ごとの特性に応じたマネジメントの確立 2006年3月まで3カ年の事業運営の指針と達 や、オンリーワン (他社にない)/ナンバーワン 成目標を掲げたグループ初の経営計画で、 (最高の技術競争力を有する)商品の倍増、人 川崎製鉄取締役 JFEグループの将来の方向性をはっきりと示 員・コスト削減などを行います。 2003年 す内容になっています。 具体的な施策については、グループ全体の 先にも触れたとおり、JFEグループの最重要課 共通施策をベースに、5つの事業会社それぞ 題は「強固な経営基盤を構築し、収益性を高め れが独自に策定を行いました。 (10∼21ページ る」 ことです。 これを計画の役割・意義と位置づ の各事業会社概要をご参照ください)。 け、課題解決に向けて、生産設備稼働率の向上 JFEグループは、全員が一丸となって第1次 等による収益力強化と遊休資産の売却および設 中期経営計画を着実に遂行しながら、新たな 備投資厳選によりキャッシュ・フローを極大化し、 成長の歴史を創り上げていく決意です。 JFEホールディングス 代表取締役会長(Co-CEO) ● 第1次中期経営計画財務目標(連結ベース) 2003年3月期(実績) 経常利益 2006年3月期(目標) 1,046億円 2,500億円 売上高経常利益率(ROS) 4.3% 10% 総資産金利前経常利益率(ROA) 3.7% 9% 2兆571億円 1兆6,000億円 社債・借入金残高 Q: 財務目標算定の前提条件となる鋼材価 格や為替レートなどの変動要因は、 どのよ うに設定されていますか。 A: 財務目標算定の前提条件は、かなり厳し いレベルで設定しています。鋼材価格につい ては今後上昇が見込まれていますが、2003年 3月期下期の水準を適用しています。またJFE グループは、1年で15億米ドル前後の輸出超 過ですが、為替レートについては、1米ドル= 110円と足下よりも厳しいレートを用いていま JFEホールディングス社長 す。 さらに、有利子負債に大きく影響する金利 JFEグループは、日本の発展を長年にわた 下垣内 洋一 率に関しても、2003年3月期から年0.5%ずつ り支えてきたNKKと川崎製鉄の優れた技術力 1958年 上昇すると仮定して、2006年3月期のTIBOR*1 を受け継ぎ、数多くのオンリーワン/ナンバー *2 (6カ月) を1.5%、長期スワップレート (5年) を ワン技術・商品を保有しています。薄板におい NKK入社 1997年 代表取締役社長 2002年 3%に設定しています。 ては高張力鋼板や表面処理鋼板、厚板におい 代表取締役会長 ては世界最速の冷却技術、エンジニアリング 2002年 Q: JFEグループをどのような企業グループ 分野では無公害のごみ焼却を実現した高温 代表取締役社長(Co-CEO) に育てていきたいとお考えですか。 ガス化溶融炉、 さらに、DMEプロジェクトをはじ JFEホールディングス NKK取締役 2003年 JFEホールディングス めとする次世代の新エネルギー開発技術も非 A: JFEグループを「技術立社」すなわち、優 代表取締役社長(Co-CEO) 常に高い評価を受けています。 れた技術を基盤としたものづくりの会社とし 今 後は、これらの技 て、 これまで以上に成長・発展させていきたい 術を融 合・発 展させな と考えています。 がら、第1次中期経営計 現在、鉄に限らず、市場ではグローバル化が 画 にも掲 げ た 、 「 オン 進み、価格競争がますます激化しています。そ リーワン/ナンバーワン のなかで日本の企業が成長を遂げていくには、 技術・商品のさらなる創出」 「リーディングテクノ 誰にも真似のできない「技術力」 をもって高機 ロジーの開発」 「 環境・エネルギー分野等の新 能商品を数多く、かついち早く市場に投入して たな事業分野へのチャレンジ」にグループの いくことが必要不可欠です。今後、製造業を営 総力を挙げて取り組み、グループの企業理念 む企業にとって、 「技術力」 はこれまで以上に重 のとおり、常に世界最高の技術をもって社会に 要な資産になっていくでしょう。 貢献してまいります。 JFEグループならではの オンリーワン/ナンバーワン。 突出した技術を数多く持つことで 必ず大きな成長を遂げると 確信しています。 *1 TIBOR(Tokyo Interbank Offered Rate):東京における銀行間短期資金取引において資金の出し手側銀行が提示する利率。変動金利による 資金調達の基準金利となります。 *2 長期スワップレート:金融取引市場において、一定期間の変動金利と交換される固定金利。固定金利による資金調達の基準金利となります。 7 JFEグループの概要 JFEホールディングス株式会社 JFEスチール株式会社 売上高 1兆9,774億円 売上高 2兆4,268億円 JFEエンジニアリング株式会社 8 売上高 4,573億円 JFE都市開発株式会社 売上高 309億円 川崎マイクロエレクトロニクス株式会社 売上高 310億円 JFE技研株式会社 * JFEスチール、JFEエンジニアリング、JFE都市開発の2003年3月期連結売上高・連結営業利益につ いては、旧NKK・旧川崎製鉄の各事業セグメントを概数にて組み替えて算出した、内部取引消去前 の数値を記載しており、事業会社を合計してもJFEホールディングス連結の数値とは合致しません。 ** 事業会社別主要グループ会社一覧を46∼48ページに掲載していますのでご参照ください。 会社概要 会社概要 設立 2002年9月27日 連結売上高(2003年3月期) 本社所在地 東京都千代田区丸の内1-1-2 連結営業利益(2003年3月期) 2兆4,268億円 資本金 1,000億円 従業員数(2003年4月1日現在 代表者 取締役社長 下垣内 洋一 ※単独 設立 2003年4月1日 連結売上高(2003年3月期) 本社所在地 東京都千代田区内幸町2-2-3 連結営業利益(2003年3月期) 資本金 2,396億円 従業員数(2003年4月1日現在 代表者 取締役社長 數土 文夫 1,468億円 ) 118人 1兆9,774億円 ※単独 1,328億円 ) 14,589人 事業内容 鉄鋼製品の製造・販売、産業・一般廃棄物処理業および廃棄物再生資源化事業 主なグループ会社 ● 川鉄鉱業(株) ● 川鉄鋼板(株) ● 東京シヤリング(株) ● 川鉄情報システム (株) ● 鋼管鉱業(株) ● JFEコンテイナー (株) ● JFEシビル(株) ● 福山共同火力(株) ● エヌケーケー条鋼(株) ● エヌケーケー鋼板(株) ● 川鉄マシナリー (株) ● 水島共同火力(株) ● 日本鋳造(株) ● メンテック機工 (株) ● JFEケミカル(株) ● ダイワスチール (株) 会社概要 ● 豊平製鋼(株) ● JFE鋼管(株) ● JFE建材(株) California Steel Industries, Inc. ● Thai Cold Rolled Steel Sheet Public Co, Ltd. ● エヌケーケー トレーディング(株) ● 川鉄電設(株) ● 川商ジェコス (株) ● エヌケーケー物流(株) ● エルエスフエンス (株) 川鉄物流(株) ● 川鉄商事(株) ● ● 設立 2003年4月1日 連結売上高(2003年3月期) 本社所在地 東京都千代田区丸の内1-1-2 連結営業利益(2003年3月期) 4,573億円 資本金 100億円 従業員数(2003年4月1日現在 代表者 取締役社長 土手 重治 ※単独 129億円 ) 1,967人 事業内容 エンジニアリング事業(エネルギー関連分野、環境関連分野、製鉄技術に関連する分野、鋼構造分野、産業 機械分野) 主なグループ会社 ● 会社概要 設立 2003年4月1日 連結売上高(2003年3月期) 本社所在地 東京都千代田区丸の内1-1-2 連結営業利益(2003年3月期) 資本金 30億円 従業員数(2003年4月1日現在 代表者 取締役社長 重見 憲明 JFE工建(株) ● JFEプラント&サービス (株) ● ユニバーサル造船(株) ● 日本鋳鉄管(株) 309億円 ※単独 事業内容 都市開発事業(大規模複合開発、マンション分譲、資産活用) 主なグループ会社 ● 会社概要 設立 2001年7月1日 連結売上高(2003年3月期) 本社所在地 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3 連結営業利益(2003年3月期) 11億円 ) 51人 JFEアーバンプラス (株) 資本金 50億円 代表者 取締役社長 平野 征 従業員数(2003年4月1日現在 310億円 ※単独 12億円 ) 492人 事業内容 ASIC(特定用途向け集積回路) を中心とした半導体製造・販売(ASIC・ASSPの設計・開発・製造・販売) 主なグループ会社 ● 会社概要 設立 2003年4月1日 本社所在地 神奈川県川崎市川崎区南渡田町1-1 資本金 1,000万円 代表者 取締役社長 北田 豊文 事業内容 Kawasaki LSI U.S.A., Inc. 従業員数(2003年4月1日現在 ※単独 ) 93人 鉄鋼事業・エンジニアリング事業に共通する中核技術(計測制御、機械、土木・建築、数値解析、バイオ・触 媒)ならびに成長分野プロジェクトの研究開発 9 9 事業会社概要 JFEスチール株式会社 売・生産・物流といった各部門をくくり、部門横 断的に戦略策定や収益管理を行う組織です。 「挑戦。柔軟。誠実。 」 常に希望をもって臨み、高い目標に対し果敢に 挑戦し、世界の最高峰をめざしていきます。 この体制によってオーダーごとの収益性を把 握でき、収益改善のポイントを明確にすること が可能となります。同時に、 この体制のもとで、 高度化する顧客ニーズを的確に把握し、マー ケティング機能の充実を図ります。 JFEスチールは、 「東日本製鉄所」 「西日本製鉄 世界の鉄鋼需要が、アジア、特に中国を中 所」 という世界最大規模の2大臨海型製鉄所と 心に大幅に拡大すると予想されるなかで、JFE 「知多製造所」 を生産拠点に有し、JFEグループ スチールは、高度な技術力と高い生産性を武 のコア事業である鉄鋼事業を展開しています。 器に、グローバルプレーヤーとしての飛躍をめ 第1次中期経営計画の最大の課題は、収益 ざします。 性を飛躍的に向上させることであります。その 優先とし、最適な事業形態を追求しています。 JFEスチールグループ 第1次中期経営計画 製品の品種セクター制の導入もその一環で JFEスチールグループでは、安定した高収 す。セクターは、営業部とは別に、品種別に販 益力の確保と財務体質の改善をめざして、最 ため、シェアの拡大ではなく、利益の拡大を最 10 品種セクター制 JFEスチール ● 薄板 ● 厚板 ● 形鋼・スパイラル ● 鋼管 ● 電磁鋼板 ● ステンレス ● 棒線 ● 鉄粉 JFE Steel Corporation 適生産体制の確立、生産設備の統廃合、オン 11.0%、総資産金利前経常利益率(ROA) を リーワン/ナンバーワン技術・商品の開発、グ 9.0%に高めていきます。 ローバルアライアンスを活用した輸出拡大、お よび傘下のグループ会社の再編・統合を骨子 ● 生産設備の統廃合と最適生産体制の確立 とするJFEスチールグループ第1次中期経営 設備の統廃合を計画するうえで最も重要な 計画を策定しました。 ポイントとなったのは、粗鋼生産量の設定でし これを着実に遂行することにより、2006年3 た。JFEスチールでは、品種構成や増産時の 月期において、JFEスチール連結の経常利益 増分コストを考慮したうえで、グループにとっ を2 , 3 0 0 億円、売上高経常利益率(R O S ) を て最も利益率が高くなる生産量を2,700万トン と算定し、2006年3月期の粗鋼生産量として設 定しました。 JFE スチール第1次中期経営計画財務目標 (連結ベース) 2003年3月期 (概算) 経常利益 2006年3月期 (目標) 780億円 2,300億円 売上高経常利益率(ROS) 4.0% 11% 総資産金利前 経常利益率(ROA) 設備の統廃合計画は、 この粗鋼生産量を基 本に策定しています。上工程においては、2基 の高炉(合計年間生産能力390万トン) を休止 し、稼働高炉9基体制とします。 9% 下工程においては、15ライン (年間生産能力 社債・借入金残高 1兆9,300億円 1兆5,000億円 350万トン)の設備休止を計画しており、そのう 3.6% 11 ●コスト低減策 設備休止計画および実績(2003年4月現在) 高炉 圧延 12 計画 (実績) 2 (1) 冷延(焼鈍) 2 (2) 表面処理 6 (1) 条鋼 2 溶接管 5 設備集約に伴う償却費・修繕費の削減、生 産集約や生産ノウハウの共有化による歩留ま り・原単位の改善のほか、購買費用や人件費 の削減にも取り組みます。 (4) JFEスチールグループが購入する原料は、 ち7ラインについては、2003年4月までに前倒し 統合によって、鉄鉱石が4,500万トン、原料炭 で休止を実行しました。 このほか、NKK、川崎 が2,500万トン、金額にして4,000億円の規模と 製鉄の設備それぞれで製造していた共通商 なっています。 こうしたスケールメリットを活か 品の生産集約も実施し、 これらの設備集約・生 して原料および資材の購買に関するコスト低 産集約により、下工程の設備稼働率は、従来 減を進めていきます。原料については徹底し に比べ10%以上向上します。 た安価原料の使用拡大や原料系グループ会 同時に、 さらなる設備稼働率向上をめざし 社の有効活用、原料輸送に最適な船型の導入 て、下工程におけるロット集約を可能にする製 などの施策によりコストを削減し、資材につい 鋼過程での製造規格の統一と、下工程設備の ても使用材の統合を進め、一括購入によるメ 最大生産能力を大幅に高める新たなプロセス リットを追求し、3年間で250億円のコスト削減 技術の開発にも取り組んでいます。 を実現します。 さらに、ITを活用した購買システ ムの整備や、製鉄所間の技術移転による原料 ● オンリーワン/ナンバーワン戦略 および資材の共通化など、一層のコスト削減に 業界で唯一の(オンリーワン) または最高の 向けた取り組みも開始しています。 (ナンバーワン)技術に基づき、収益性にも優れ また、要員については、設備集約、本社部 る商品を継続して開発・販売していくこと──、 門等重複部門のスリム化、JFEスチール傘下 それがオンリーワン/ナンバーワン戦略です。 のグループ会社の再編・統合等の合理化によ グローバルプレーヤーとして持続的な成長を り効率化を図ります。具体的には、JFEスチー 達成するためには、技術面での独自性・優位 ルグループ全体の人員を3年間で約4,000人 性ゆえに対抗商品との価格競争にさらされるこ 削減し、人件費の抑制を図っていく方針です。 となく高い収益性を享受できる商品の構成割 なお、これにより、 合を上げていくことが必要です。 JFEスチール 2 0 0 6 年3 月期にお では、オンリーワン/ナンバーワン技術・商品の 2,500 ける1人当たり粗鋼 増強と拡大を重要戦略と位置づけ、積極的な 2,000 生産量は、2003年3 取り組みを開始しています。 1,500 月期に比べ20%向 現在、JFEスチールは、優れたプロセス技術を 1,000 上し、2,100トンとな もとにした、ナノハイテン*1、熱延TMCP利用高 ります。 加工性鋼板*2、HISTORY鋼管*3などのオンリー 1人当たり粗鋼生産量 (トン) 500 0 2002年 2003年 3月期 3月期 2006年 3月期 ワン商品・技術と、高耐食性クロメートフリー鋼 板、Super -OLAC(新オンライン加速冷却システ ム) を活用した高品質な厚板、高合金油井管な どのナンバーワン商品・技術を保有しています。 2003年3月期における、 これらオンリーワン/ ナンバーワン商品のJFEスチールグループ売 上高に占める割合は6∼7%ですが、 さらなる 技術開発や商品開発に注力することにより、 2006年3月期には15∼20%まで高めます。 オンリーワン/ナンバーワン技術・商品の掘 り起こしと開発は、薄板から鉄粉まであらゆる 分野で進めていますが、特に自動車用の高張 力鋼板および表面処理鋼板などの商品分野 で積極的な取り組みを行っています。表面処 理鋼板については、従来にない高い加工性や 表面外観に優れた新商品がすでに開発され、 *1 ナノハイテン:世界で初めてナノメートルサイズの微細析出物を鋼中に均一分散することにより、高強度化とプレス成形性能を両立させた薄板鋼板 *2 熱延TMCP利用高加工性鋼板:新加速冷却法の適用によって金属組織の微細粒化、炭化物の微細分散を図り、加工性能が大幅に向上した高炭素鋼板 *3 HISTORY鋼管:HISTORY=High Speed Tube Welding & Optimum Reducing Technology 鋼管の縮径圧延を用いた新インライン加工熱処理技術により製造する高強度・高加工性鋼管 13 海外ネットワーク 欧州 ● ティ ッセン・クルップ・スティール (ドイツ) 間もなく市場投入される段階にあります。また、 JFEスチール 高張力 鋼板(ハイテン)については、高強度 北米 化、高加工性、省資源をさらに追求した新商品 ● DNNガルバナイジング (カナダ) を開発し、自動車用鋼板のハイテン比率の一 ● カリフォルニア スチール インダス トリーズ (米国) ● ステルコ (カナダ) 層の向上をめざしています。 このほか、電磁鋼 ●ドファスコ (カナダ) 板やシームレス鋼管、UOE鋼管、クロム系ステ ンレスなどの商品分野でも、収益性の高いオ ンリーワン/ナンバーワン商品の開発・販売を 強化していきます。 アジア ● タイ コールド ロールド スチールシート (タイ) ● 東国製鋼 (韓国) ● 現代ハイスコ (韓国) ● 東部製鋼 (韓国) ●グローバル戦略 14 1999年まで約20年にわたり年間7億トン前後 て、スポット市場向けの輸出量を増加するので で推移してきた世界の鉄鋼需要は、2000年に8 はなく、アジアおよび北米の信頼できるアライ 億トン、2002年に9億トンに達しました。数年後に アンス先を通じて輸出量を増やし、安定的な は、10億トンを突破することが予想されています。 収益の確保を図っていく方針です。 こうした環境のもと、JFEスチールグループ JFEスチールグループは、2003年3月期にお では、価格の変動が激しい海外市場に対し いて約1,000万トンの鋼材を輸出しており、アラ イアンス先向けはそのうち約400万トンを占め ています。第1次中期経営計画では、アライア ンス先への年間鋼材輸出量を、韓国、中国、ア セアンなどに対して80万トン以上、北米に対し て50万トン以上増やし、合計で130万トン以上 増加させる計画です。 これにより、輸出比率は 2003年3月期の43%から2006年3月期は46% へと高まります。 今後は、 アライアンス先を厳選したうえで、高級 自動車用鋼板や環境対応商品など戦略商品の 提供を行っていくほか、今後さらに鉄鋼需要が拡 大することが予想されている中国については、通 商リスクを考慮し、慎重な直接輸出を継続しなが ら、並行して直接投資による垂直分業について も検討を進めていきます。 JFEスチール傘下のグループ会社の再編・統合 ● JFEコンテイナー (株) 統合 ● ● JFEスチールでは、鉄鋼分野の研究機関と 川鉄コンテイナー (株) 鋼管ドラム (株) JFE建材(株) 統合 川鉄建材(株) 日本鋼管ライトスチール(株) JFEケミカル(株) 統合 スチール研究所 アドケムコ (株) 川崎製鉄(化学事業部) して世界最大級の規模を誇る 「スチール研究 所」 を社内に置いています。同研究所では、鉄 鋼にかかわる製造プロセス技術の革新に向け た研究と、素材の可能性を追求した商品開発 を推進しており、その技術・ノウハウは、化学を ●グループ会社の再編・統合 はじめとする鉄の周辺分野や環境関連の研究 グループ各社の機能を明確化したうえで、 開発にも活用されています。また、生産部門や 重複する機能の再編・統合を進めることによ 営業部門、 さらにはグループ各社との連携に り、グループシナジーを最大限発揮する体制を よって、顧客ニーズや生産性、収益性を的確 構築していきます。 に把握した研究開発にも取り組み、第1次中期 2003年4月には、川鉄コンテイナー (株) と鋼管 経営計画の重要戦略であるオンリーワン/ナ ドラム (株) を統合した 「JFEコンテイナー (株) 」 、川 ンバーワン技術・商品の創出に大きく貢献して 鉄建材(株) と日本鋼管ライトスチール(株) を統 いきます。 15 合した「JFE建材(株)」 、アドケムコ (株) と川崎 製鉄の化学事業部を統合した 「JFEケミカル (株) 」 総合リサイクル事業センター の3社を発足させました。2004年3月期中には知 地球環境に対する意識の高まりとともに、循 的財産、技術情報や研究支援、検査分析の分 環型社会の実現に向けた法整備が進んでい 野で、2004年4月には物流や鉱業・スラグ、設備 ます。その一方で、資源をどのようにリサイクル 保全などの分野においてグループ会社の統合 するかが、大きな社会的課題になっています。 を計画しています。 JFEスチールは、鉄鋼業のインフラを活かした 先進的なリサイクル技術を有しており、総合リ ● 設備投資計画 サイクル事業センターを通じて、使用済みプラ 第1次中期経営計画で、2004年3月期から スチック高炉原料化をはじめとする独自技術 2006年3月期までの3年間において、減価償 を駆使して、循環型社会の実現に大きな役割 却費の範囲内の設備投資(JFEスチール単体 を果たしています。同時に、 このように廃棄物 で総額2,400億円、スチール連結で総額3,200 を鉄鋼原料として活かすことは、鉄鋼製造に 億円) を計画しています。主な設備投資とし おけるCO 2 の削減にも役立っています。 て、西日本製鉄所・倉敷地区の第2高炉、東日 本製鉄所・京浜地区の第2高炉などの生産設 備の更新を予定しています。 JFEエンジニアリング株式会社 ナンバーワン技術・商品を創出し、世界をリード するグローバル・エンジニアリング・カンパニー 将来を見据えた研究開発が生み出す、 他に比類ないオンリーワン商品。 ものづくりにこだわるエンジニアリング会社として、 新たな市場を開拓していきます。 となることをめざします。 JFEエンジニアリンググループ 第1次中期経営計画 JFEエンジニアリンググループでは、第1次 中期経営計画の財務目標として、2006年3月 エネルギー・環境関連、鋼構造物などの分 期の経常利益を160億円、売上高経常利益率 野でエンジニアリング事業を展開するJFEエン (ROS) を4.0%に高めることを掲げています。 ジニアリングは、JFEグループ第2のコア事業 その達成に向けて、主力事業でのシェア拡大 と位置づけられています。 と新規事業の開拓に取り組むとともに、JFEエン JFEエンジニアリングの強みは、高度な技術 力と斬新な発想力、そしてJFEグループ各社と のシナジー効果です。 16 JFEエンジニアリング第1次中期経営計画財務目標 (連結ベース) 2003年3月期 2006年3月期 (概算) (目標) これらの強みをベースに、将来の成長が期 待される環境や新エネルギー、ナノテクノロ 経常利益 ジーなどの先端分野で数多くのオンリーワン/ 売上高経常利益率(ROS) 120億円 160億円 2.6% 4.0% JFE Engineering Corporation ジニアリング傘下のグループ会社間の戦略共有 大限に能力を発揮できるような環境整備を進 化を図ることで連結収益最大化をめざします。 めていきます。 ● 組織の体質強化 ● オンリーワン/ナンバーワン戦略 JFEエンジニアリングは、 「エネルギーエンジ ナンバーワン戦略として、パイプライン、焼却 ニアリング」 「環境エンジニアリング」 「水エンジ 炉、橋梁のそれぞれのコア商品分野で積極的 ニアリング」 「 製鉄エンジニアリング」 「 鋼構造」 な提案型営業を推進し、 シェアの確保をめざし の5事業部と、 「重工センター」 「ソリューションエ ます。パイプライン分野では新技法・新工法の ンジニアリングセンター」の2 つのセンターに 採用やコスト競争力の向上により、焼却炉分野 よって組織されています。 では豊富な商品ラインナップによりトップシェア また、JFEエンジニアリングでは、傘下のグ を確保します。また、橋梁分野では、地方案件 ループ会社をこの5事業部2センターに分類し、 を中心にシェアの拡大を図ります。 各事業ごとに収益重視の経営・運営を行う 「カ オンリーワン戦略としては、研究開発に注力 ンパニー制」の仕組みを導入しました。 これに することにより新事業・新商品開発を積極的に より、連結事業運営を強化し、連結収益の最大 進め、他社にない独自商品を創出していきま 化を図っていきます。 す。 このオンリーワン戦略を着実に遂行するた また、人事評価に能力・適性評価や業績連 め、顧 客 ニーズに即した商 品 開 発と新たな 動型のシステム等を採用するなど、社員が最 マーケットの開拓を行う 「事業開発推進部」 を 17 設置しました。新しいオンリーワン技術・商品創 ● 海外展開 出への取り組みとしては、熱輸送性能の高い 主として製鉄・プラント分野、鋼構造分野で 水和物スラリーを活用した省エネプラントや 海外輸出を拡大し、2003年3月期現在100億 DME関連設備の開発、カーボンナノチューブ 円の輸出規模を、2006年3月期には200億円 の用途開発などを行っていきます。 に倍増させることを目標としています。 さらに、公共関連事業施設を対象に、プラン 特に、中国をはじめとする東アジア、東南ア トの敷設から運営、メンテナンスまでをトータル ジア市場はJFEエンジニアリングにとって今後 で請け負う、JFEエンジニアリンググループな も大幅な需要拡大が見込まれるマーケットであ らではの運営型事業を展開し、事業の拡大を り、従来以上に注力していきます。ただし、進出 図っていきます。特に、近年導入が進んでいる にあたっては、現地法人や現地スタッフを活用 PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティ してチャネルやネットワークを固め、採算・リス ブ:民間資金等活用事業)方式の事業に積極 クを十分に考慮しながら慎重に事業展開を進 的に参入していく方針です。JFEエンジニアリ めていきます。 ンググループの総合力を活かし、設備の製造 をJFEエンジニアリングが、運営・メンテナンス 18 エンジニアリング研究所 をグループ会社 エンジニアリング研究所では、環境、上下 がそれぞれ担当 水、製鉄関連、鋼構造など、幅広い領域にわた します。 る研究開発活動を行っています。他社の追随 を許さない固有技術の開発や、新規事業開拓 につながる技術開発、シミュレーション技術を 駆使した性能評価・解析や実証プラントによる 評価試験などを担当し、JFEエンジニアリング グループの事業活動を支援しています。 また、今後の成長が見込まれる新分野の研 究開発テーマとして、CO 2削減や環境浄化、資 源循環型社会へ向けての技術開発に取り組 むほか、産業・社会基盤の長寿命化ニーズや、 ナノテクノロジー社会に対応するテーマの掘り 起こしにも注力しています。 JFE都市開発株式会社 環境に優しく、人に温かい都市開発によって、 21世紀型の優れた街づくりを実践していきます。 JFE都市開発グループ 第1次中期経営計画 JFE都市開発グループは、JFEグループが 保有する大規模遊休地の開発促進と、首都圏 を中心に展開する分譲マンション事業の強化 に取り組み、2006年3月期において経常利益 JFE都市開発は、NKKと川崎製鉄の都市開 40億円の達成をめざします。 発事業を統合して誕生した都市開発事業会 社です。 JFEグループ保有の大規模な土地を ● 大規模遊休地の開発促進 再開発し新しい都市を創造する 「大規模複合 JFE都市開発グループでは、JFEグループ 開発事業」 、高品質マンションを首都圏に供給 の遊休地を再開発していくことで収益に大きく する 「マンション分譲事業」 、土地・建物資産の 貢献していきます。2004年3月期から、NKK浅 管理・運営を行う 「資産活用事業」の3事業を 野ドック跡 地 の 7 ヘクタール の 遊 休 地に 約 展開しています。 1,000戸の住宅・店舗・オフィスビルなどを建設 毎日の暮らしを彩る快適な施設の開発・運 する複合臨海都市開発事業「横浜山の内開発 営を通じて、21世紀の人々が豊 プロジェクト」がすでにスタートしているほか、 かに暮らせる都市環境を提供 川崎市渡田地区でも、既存研究施設群を新し していきます。 いタイプの研究施設に転換し有効活用するサ イエンスパ ーク「 テクノハ ブイノベ ーション (Think)」が進行しています。 ● 分譲マンション事業の強化 首都圏に住む約300万人の団塊ジュニア世 代により、今後、必要とされるマンションは年間 約6万戸以上と予測されています。 こうした状 況を踏まえ、東京都と神奈川県を中心に顧客 ターゲットを絞り込み、高品質で独自性の高い 分譲マンションシリーズ「グランシーナ」 を投入 することにより、2006年3月期には販売戸数を 2003年3月期対比170戸増の700戸となる計画 です。 JFE Urban Development Corporation 19 川崎マイクロエレクトロニクス株式会社 ● 効率的な経営資源の投入 川崎マイクロエレクトロニクスでは、世界第2 独自性・信頼性のあるASICベンダーとして、 世界のトップをめざして挑戦を続けます。 位の台湾のファウンドリメーカーUMCグループ と戦略提携し、最先端の製造プロセスをアウト ソーシングしています。設備投資負担を軽くす ることで、経営資源を先端IP *1の導入やプロセ 川崎マイクロエレクトロニクスは、ASIC(特定 ス技術の開発に優先的に投入し、ビジネスの 用途向け集積回路) ビジネスを展開する半導体 拡大と利益率の向上を図っています。 事業会社です。1980年代から一貫してASICに 20 特化し、世界有数のASICメーカーへと成長を遂 ● マーケットへの取り組み げてきました。その高度な技術とノウハウは、市 国内においては、今後も成長が見込まれて 場で高く評価され、設計からウェハー製造、組み いる液 晶ディスプレイ、液晶テレビ、D V D プ 立て、テスト・品質保証までをトータルで行う レーヤーなど家電分野でシェアの拡大を図り ASICベンダーとして厚い信頼を受けて ます。また、OA機器分野においては、IP導入 います。ASICの需要分野は、今や、通 等による顧客ニーズを先取りした対応とコスト 信、液晶ディスプレイ、デジタルカ 競争力強化に努め、大きな需要が期待できる メラなど多岐にわたります。今 プリンタ市場への早期参入をめざします。 後も技術の研鑽と市場の開拓 海外においては、米国のITバブル崩壊の影 に努め、世界のトップに立つこと 響により厳しい環境が続いていますが、顧客 をめざします。 のビジネスのグローバル展開に対応したサ ポート体制の充実や、欧州市場への本格参入 川崎マイクロエレクトロニクスグループ 第1次中期経営計画 によって、新規マーケットを開拓していきます。 2006年3月期の財務目標に掲げた連結経 バー向けASIC、STN*3パネル用LCD(液晶ディ 常利益30億円の実現に努め、併せて株式公 スプレイ) ドライバー向けASICの開発・量産化を 開に向けて、高収益体制を確立していきます。 進め、新たな商品分野を確立していきます。 また、商品開発においては、有機EL*2用ドライ *1 IP(intellectual property) :LSIの設計資産、すなわち、LSIを構成する機能回路や、その上で動く組み込みソフトウェアのことをいいます。大規模な回路が集積されたシステム LSIにおいては、すべての回路を一から設計すると完成までに膨大な時間を要しますが、商品化された優れたIPを開発支援ツールとして利用することで設計期間が短縮できます。 *2 EL(electroluminescence) :電圧をかけると発光する素子のこと。現在、このEL素子を応用した次世代ディスプレイの開発が世界で進んでおり、ジアミン類などの有機物を 使用した「有機ELディスプレイ」が商品化されつつあります。従来の液晶ディスプレイに比べて薄型で消費電力が少なく、どんな角度でもきれいな画像が見られるという特徴 を持っています。 *3 STN(super twisted nematic) :LCDの分類のひとつ。LCDは、主にTN型・STN型・TFT型の3つに大別されます。STN型には、ネマティックを液晶材料として、縦横方向の ストライプ電極で順次画素を走査する表示方式が採用されています。 TN型に比べてパネルの大型化が可能で、 TFT型より低コストという特徴を持ち、携帯電話などを中心に、幅 広く使用されています。 Kawasaki Microelectronics, Inc. JFE技研株式会社 ● 研究開発の基本方針 JFE技研の研究開発には、JFEグループ各 グループの経営・技術戦略実現に向けて、 共通中核技術の高度化を図り、新たなコンセプトを 創出します。 社から依頼される受託研究と、研究所が独自 にターゲットを定めて行う共通基盤研究の、2 つのフェーズがあります。受託研究は、テーマ ごとに事業会社と協議し契約ベースで研究開 発を請け負う研究、共通基盤研究は、従来技 JFE技研は、 JFEグループのシナジー効果を 術の延長線上では生まれてこない高度な技 最大限に追求するために、独立した研究組織 術を追求する研究です。 これらの割合を7対3 として設立されました。 と設定し、技術・商品開発に主眼を置いた研 鉄鋼事業とエンジニアリング事業の共通中 究と、将来の成長分野のシーズとなる研究を 核技術を研究対象とするJFE技研は、グルー バランスよく行っていきます。 プ内の技術の有機的結合を強力に推進し、新 たなコンセプトを創出する大きな役割を果たし ● 研究開発の取り組み ています。 さらに、成長分野の開発ステーション JFE技研は、80人の研究員を擁し、計測制 としての役割も担い、グループ全体が総合力 御、機械、土木・建築の3研究部と、数値解析、 を発揮できるように、JFEグループ バイオ・触媒の2研究室からなる研究開発体制 の「技術立社」戦略を先導します。 を構築しています。 現在、鉄鋼事業関連としては、保有する中核 技術を活用して、設備能力・生産効率最大化と コスト最小化、オンリーワン/ナンバーワン商品 倍増の技術課題に取り組んでいます。エンジニ アリング事業関連としては、 コア事業におけるナ ンバーワン戦略に対応すべく、 ソリューション技 術の提案および商品化の技術開発を推進して います。 また、環境・エネルギー関連の成長分野 として、DME実用化のための技術開発に注力 しています。 JFE技研は、鉄鋼事業およびエンジニアリング 事業のプロセス技術・商品技術開発を担当する JFEスチール研究所、JFEエンジニアリング研究 所との連携により、鉄鋼とエンジニアリングのシ ナジー効果を最大限に引き出していきます。 JFE R&D Corporation 21 環境ソリューションビジネス び地域の産業廃棄物をガス化して利用するリ サイクル事業を行っています。 環境に対する社会のニーズを先取りし、 JFEグループの企業価値向上をめざします。 また、京浜・千葉・岡山・備後などの各地域 において、国・自治体と連携して循環型社会 (エコタウン)構築に向けたプランづくりを行っ ています。 JFEグループでは、グループの総合力を活 22 かして環境・エコエネルギー関連のビジネス ● 21世紀のクリーン燃料 「DMEプロジェクト」 チャンスに対応しています。顧客のニーズに合 環境負荷が低いDME(ジメチルエーテル) わせたトータルソリューションを提供し、国・自 は、ディーゼルエンジン燃料や発電用燃料など 治体や企業などの環境・エネルギー問題の としての利用が見込まれ、次世代クリーンエネ ニーズに応える環境ソリューションビジネスを ルギーとして実用化が期待されています。 展開しています。2010年には40兆円規模に成 JFEグループは、DMEの大量かつ安価な合 長することが予測される環境・エネルギー市場 成技術の開発に成功し、2001年12月に設立し において、鉄鋼の技術やインフラ、エンジニア た(有)ディーエムイー開発を通じて、実証試験 リング技術を組み合わせ、グループシナジーを の準備を進めています。現在、日量100トン規 最大限に発揮して取り組むことで、第3のコア 模のパイロットプラントを建設中です。 事業として創出することも期待できます。 また、2001年10月に、ディーエムイーインター ナショナル(株) を設立し、事業化の検討を進め ● 環境ソリューションセンター ているほか、DME燃料の普及やDME自動車 J F Eグループの総合力でトータルソリュー の開発を促進するため、DMEトラックの公道走 ションを実現するために、グループの横断的組 行試験やDMEバスの 織として環境ソリューションセンターをJFEホー 走行、DME大型ディー ルディングス内に設置しています。 ゼル発電システムの開 発も行っています。 ● 資源循環事業への取り組み 各自治体が推進する環境調和型まちづくり に積極的に参画し、資源循環事業を展開して います。使用済みプラスチックの高炉原料化、 家電およびペットボトルリサイクル事業、 さらに 独自のガス化溶融施設を用いて、自治体およ 環境への取り組み 社会貢献活動 ─豊かな地球環境の創造をめざして─ 環境理念「JFEグループは地球環境の向上を経営の JFEグループは、企業理念「常に世界最高 重要課題と位置づけ、環境と調和した事業活動を推 の技術をもって社会に貢献する」の実現に向 進することにより、豊かな社会づくりをめざします」 けたあらゆる企業活動の実践において、行動 規範「挑戦。柔軟。誠実。」の精神に則るととも JFEグループは、環境理念のもと、これまで に、行動指針を遵守することを全役職員に義 培ってきた鉄鋼・エンジニアリングの技術を総 務づけています。 合的・相乗的に発揮し、温暖化・資源循環・エ また、地域社会・国際交流等への貢献を奨 ネルギーなど、地球環境の諸問題の解決に以 励しており、特にボランティア活動などを通じて 下の3つの視点で取り組んでいます。 多大な貢献を行った社員や家族、OBに対して ● JFEグループ全体で取り組んでいくこと 表彰を実施しています。2003年3月期において ● 製品・サービスのライフサイクルを常に意識 は、福祉活動、スポーツの発展、コミュニティ活 すること 動などに長年にわたって精力的に取り組んだ 事業活動を通じて環境問題の解決に貢献し 社員およびOBの計11名を表彰しました。 ていくこと この ほ か 、J F E グ ル ープ では 財 団 法 人 ● JFEグループの環境に 対する取り組みの詳細 は、 『環境報告書』 ならび にホームページでもご覧 また、積極的に社会とのコミュニケーション 「JFE21世紀財団」 ( 1990年に設立した「川鉄 を図り、環境と調和した豊かな社会づくりをめ 21世紀財団」 を2003年4月に改称) を通じて、 ざしています。 ①大学での技術研究への助成、②鉄鋼関連 いただけます。 (http://www.jfe-holdings.co.jp/environment/index.html) 地域でのイベント等への協賛、③鉄に関する教 材(大学、中高校)の制作と寄贈および財団 ホームページでの公開、等 JFEグループ企業行動指針 1. 良質な商品・サービスの提供 優れた技術に基づいた高品質の商品とサービスの提供に努め、お客様から高 い評価と信頼を得る。 2. 社会に開かれた企業 株主はもとより、広く社会とのコミュニケーションを図り、企業情報について、社会へ の積極的な情報公開に努める。 3. 社会との連携と協調 良き企業市民として、社会との連携と協調を図り、積極的な社会貢献に努める。 4. グローバル化 グローバルな視点をもち、それぞれの文化や習慣を尊重し、世界の様々な人々との相互理解 に努める。 5. 地球環境との共存 地球環境との共存を図り、快適な暮らしやすい社会の構築に努める。 の事業を行っています。 特に、①では1991年から 2002年の累計で217件、約 4億4 , 0 0 0 万円の助成を行 い、大学での技術研究の振 興に貢献してきました。2004 年3 月期は、従来の2 0 件・ 6. 政治や行政との関係 政治や行政との健全かつ正常な関係の維持・構築に努める。 7. 反社会的勢力への対応 市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力および団体とは、断固対決し、 違法・不当な要求には応じない。 8. 人権の尊重 社会の人々、従業員を個として尊重し、企業活動において一切の差別を行わない。 9. 働きがいのある職場環境 従業員にとって魅力に富み、安全で働きがいのある職場を提供する。 10. 法令の遵守 法令を遵守し、公正で自由な競争に心がけ、適法な事業活動を行うとともに、健全な商慣習に則 り、誠実に行動する。 4,000万円から25件・5,000 万円に増やしてさらなる貢 献をめざしています。 23 取締役、監査役および執行役員 數土 文夫 土手 重治 江本 寛治 取締役 宮崎 徹夫 下垣内 洋一 代表取締役会長 江 本 寛 治 代表取締役社長 下垣内 洋 一 代表取締役 大 谷 長 (JFEスチール取締役) 宮 崎 徹 夫 (JFEエンジニアリング取締役) 數 土 文 夫 (JFEスチール代表取締役社長) 土 手 重 治 (JFEエンジニアリング代表取締役社長) 取締役 監査役 大谷 長 監査役(常勤) 佐 愼 二 林 建 夫 監査役 田 代 有 嗣 西之原 敏 州 執行役員 会長 江 本 寛 治 Co-CEO 社長 下垣内 洋 一 Co-CEO 副社長 大 谷 長 総務・法務部門、企画部門、環境ソリューションセンターおよび DMEプロジェクトの統括 宮 崎 徹 夫 財務・IR部門、経理部門の統括 金 澤 一 輝 環境ソリューションセンター長およびDMEプロジェクトの担当 南波佐間 義之 総務・法務部門長 山 専務 常務 敏 邦 経理部門長 斎 藤 脩 企画部門長 林 田 英 治 財務・IR部門長 財務情報 目次 財務レビュー 26 連結貸借対照表 28 連結損益計算書 29 連結剰余金計算書 29 連結キャッシュ・フロー計算書 30 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項 31 注記事項 32 連結附属明細表 41 公認会計士の監査報告書(写し) 45 25 和文アニュアルレポートの監査について このアニュアルレポートの28ページから44ページまでに掲載した連結財務諸表等は、 「第1期 有価証券報告書」 に記載 された「第5 経理の状況 1. 連結財務諸表等」 と内容の相違がないよう作成したものです。そのため、45ページに有価 証券報告書における監査報告書の 「写し」 を掲載していますが、本誌の連結財務諸表等について正式に監査を受けた ものではありません。 財務レビュー JFEホールディングス JFEホールディングス (当社) は、2002年9月27日にNKKと ● キャッシュ・フロー 川崎製鉄を完全子会社とする持株会社として株式移転によ 2 0 0 3 年 3 月 期 のキャッシュ・フローは、営業活動による り設立されました。従いまして、当社の2003年3月期の連結業 キャッシュ・フローが2,406億円の収入、投資活動によるキャッ 績は、 NKKおよび川崎製鉄の2002年4月1日から2003年3月 シュ・フローが1,268億円の支出となり、 これに対し、財務活動 31日までの1年間の連結業績に、当社の2002年9月27日から によるキャッシュ・フローが1,837億円の支出となったことか 2003年3月31日までの約半年間の単独業績を加えたものと ら、現金及び現金同等物は期首よりも782億円減少し、期末 なります。なお、当社設立に際してのNKKと川崎製鉄の株式 残高が873億円となりました。 移転による企業結合の連結手続きには、持分プーリング法を また、2003年3月期末の社債・借入金残高は2兆571億円と 適用しております。 なりました。 ● 概況 26 当社グループの主要事業である鉄鋼事業においては、国 NKK 内では建設向けが低迷したものの、自動車向けを中心とした NKKの子会社であったナショナル・スチール社は2002年 製造業向けが堅調に推移しました。また、輸出については、 3月に米国連邦破産法第11章の適用を申請し、連結対象会 アジア向けを中心に増加しました。 さらに、市況の回復により 社から除外されましたが、2002年3月期の連結損益計算書に 販売価格も改善しました。 は同社の業績が含まれています。2003年3月期の連結損益 エンジニアリング事業においては、国内の公共投資および 計算書にはナショナル・スチール社の業績は含まれていませ 民間設備投資の減少により、競争が一段と激化しており、厳 んので、事業や経営の状態をより正確に比較するため、以下 しい受注環境となりました。 の業績比較においては、便宜上、2002年3月期についてナ ショナル・スチール社の影響を除外した数値を使用していま ● 連結業績 す(この数値は監査対象外です)。 2 0 0 3 年3 月期の売上高は2 兆4 , 2 6 8 億円、営業利益は 1,468億円となり、売上高営業利益率は6.1%となりました。ま ● 連結業績 た、経常利益は1,046億円となり、売上高経常利益率は4.3% 2003年3月期のNKKの売上高は、前期比1.4%減の1兆 となりました。 3,316億円となりました。 この減少は、主に総合エンジニアリン この結果、当期純利益は159億円となりました。 グ事業において、2002年9月に造船事業をユニバーサル造 船(株)に譲渡したことによるものです。 営業利益は、前期比36.0%増の672億円となりました。鉄 川崎製鉄 鋼事業においてはコスト合理化を予定どおり実行し、輸出を ● 連結業績 中心とした販売価格上昇の効果もあり、前期比89.8%の増益 2003年3月期の川崎製鉄の売上高は、前期比8.2%減の1 となりました。総合エンジニアリング事業においては、懸命な 兆1,157億円となりました。 この減少の主な要因は、2002年3 コスト削減努力にもかかわらず、事業環境の悪化による影響 月に米国の樹脂コンパウンド事業および川鉄リース (株)の が大きく、前期比25.5%の減益となりました。売上高営業利益 リース・割賦事業を譲渡したことによるものです。 率は、前期の3.7%から1.4ポイント上昇し5.1%となりました。 営業利益は、前期比80.0%増の789億円となりました。鉄 営業外損益は、主に金融収支の改善により17億円改善しま 鋼事業は、販売価格が改善されたことおよびコスト削減に努 した。 めた結果、大幅な増益となり、また、LSI・情報通信事業にお 経常利益は、営業利益の増加により前期比8 9 . 5%増の いては、川崎マイクロエレクトロニクス (株)の業績が大幅に 415億円となり、売上高経常利益率は3.1%と前期の1.6%か 改善しました。その結果、売上高営業利益率は前期の3.6% ら1.5ポイント上昇しました。 から3.5ポイント上昇し、7.1%となりました。 これに特別損益の悪化20億円も加えた結果、2003年3月 営業外損益は、為替差額の悪化はあるものの、持分法によ 期は当期純損失59億円となり、前期の当期純損失74億円か る投資損益と金融収支の改善により、32億円改善しました。 ら15億円改善しました。 経常利益は、営業利益の大幅な増加により、前期比157.2 %増の627億円となり、売上高経常利益率は5.6%と前期の ( 単 位:億円 ) 2002年3月期 2003年3月期 前期比 13,505 13,316 △1.4% 営業利益 494 672 36.0% うち鉄鋼事業 295 560 89.8% うち総合 エンジニアリング事業 204 152 △25.5% △274 △257 6.2% 経常利益 219 415 89.5% 特別損益 △355 △375 △5.6% △74 △59 20.3% 売上高 営業外損益 当期純損益 2.0%から3.6ポイント上昇しました。 特別損益は335億円悪化したものの、当期純利益は、前期 比219.4%増の217億円となりました。 ( 単 位:億円 ) (注)2002年3月期の数値は監査対象外です。 2002年3月期 2003年3月期 前期比 12,159 11,157 △8.2% 営業利益 438 789 80.0% うち鉄鋼事業 352 670 90.3% △21 32 ─ △194 △162 16.5% 経常利益 243 627 157.2% 特別損益 △74 売上高 うちLSI・情報通信事業 営業外損益 当期純損益 68 △409 △452.7% 217 219.4% 27 連結財務諸表 連結貸借対照表 2003年3月期末 (2003年3月31日) (単位:百万円) (資産の部) (負債の部) 流動負債 流動資産 現金及び預金 ※4 87,147 支払手形及び買掛金 523,920 受取手形及び売掛金 476,709 短期借入金 351,958 棚卸資産 475,743 一年内償還社債 110,000 91,517 その他 306,025 83,886 流動負債合計 繰延税金資産 その他 ※4 貸倒引当金 △2,340 流動資産合計 1,212,663 有形固定資産 565,584 機械装置及び運搬具 862,060 ※3 582,174 建設仮勘定 32,741 その他 35,476 有形固定資産計 無形固定資産 社債 461,500 1,133,647 再評価に係る繰延税金負債 14,198 ※3 19,319 退職給付引当金 115,648 特別修繕引当金 54,397 その他 98,975 固定負債合計 1,897,686 負債合計 3,189,591 2,078,037 ※4、5 56,577 ※2、3、4 272,801 投資その他の資産 投資有価証券 固定負債 繰延税金負債 ※1、4 建物及び構築物 土地 1,291,904 長期借入金 固定資産 28 2003年3月期末 (2003年3月31日) (単位:百万円) (少数株主持分) 少数株主持分 繰延税金資産 106,149 ※3 47,488 ※6 100,000 (資本の部) 再評価に係る繰延税金資産 ※3 2,277 その他 ※4 138,705 資本剰余金 581,020 △35,579 利益剰余金 △48,118 貸倒引当金 投資その他の資産計 固定資産合計 484,355 2,618,970 繰延資産 資本金 土地再評価差額金 その他有価証券評価差額金 9 自己株式 繰延資産合計 9 資本合計 3,831,643 負債、少数株主持分及び資本合計 14,126 △3,699 為替換算調整勘定 新株発行費等 資産合計 ※3 △47,542 ※7 △1,222 594,563 3,831,643 連結損益計算書 連結剰余金計算書 2003年3月期 (2002年4月1日から 2003年3月31日まで) (単位:百万円) 売上高 売上原価 2,426,886 1,961,918 ※1 売上総利益 販売費及び一般管理費 ※1、2 営業利益 (単位:百万円) (資本剰余金の部) 資本剰余金期首残高 464,968 資本準備金期首残高 318,088 資本剰余金期末残高 2,411 利益剰余金期首残高 受取配当金 3,772 連結欠損金期首残高 受取賃貸料 11,437 持分法による投資利益 15,734 当期純利益 39,280 営業外費用 支払利息 38,806 その他 42,683 経常利益 81,489 104,670 332 タイ国関係会社の資産再評価益 823 役員賞与 合併 固定資産売却益 ※3 5,856 タイ国関係会社の資産評価益取崩 特別修繕引当金取崩額 ※4 4,409 利益剰余金期末残高 ※5 7,596 ※6 20,495 造船事業再編に伴う 17,863 特別損失 2,063 投資有価証券等評価損 28,776 ※7 退職給付引当金繰入額 5,980 22,700 特別退職損失 ※8 11,390 災害損失 ※9 1,875 統合費用 ※10 3,080 税金等調整前当期純利益 法人税等調整額 少数株主損失 当期純利益 96,363 26,170 16,795 △5,125 △62,162 15,951 連結範囲変更に伴う剰余金増加 土地再評価差額金取崩による剰余金減少 投資有価証券売却損 △62,162 17,108 利益剰余金減少高 特別利益 法人税、住民税及び事業税 581,020 利益剰余金増加高 5,925 その他 関係会社投資等整理損失 581,020 (利益剰余金の部) 受取利息 固定資産関係損 581,020 146,879 営業外収益 事業譲渡益 2003年3月期 (2002年4月1日から 2003年3月31日まで) 11,670 1,452 15,951 30 29 2,463 6 564 3,064 △48,118 連結キャッシュ・フロー計算書 (単位:百万円) 2003年3月期 (2002年4月1日から 2003年3月31日まで) Ⅰ営業活動によるキャッシュ・フロー 税金等調整前当期純利益 減価償却費 引当金の増減額 受取利息及び受取配当金 支払利息 Ⅱ投資活動によるキャッシュ・フロー 26,170 有形固定資産の取得による支出 △128,805 173,219 有形固定資産の売却による収入 17,075 △10,716 投資有価証券の取得による支出 △47,060 △6,183 投資有価証券の売却による収入 6,439 38,806 ユニバーサル造船㈱への営業譲渡に伴う収入 固定資産売却益 △5,856 その他 造船事業再編に伴う事業譲渡益 △7,596 投資活動によるキャッシュ・フロー 20,495 Ⅲ財務活動によるキャッシュ・フロー 固定資産関係損 投資有価証券売却損 投資有価証券等評価損 関係会社投資等整理損失 特別退職損失 30 (単位:百万円) 2003年3月期 (2002年4月1日から 2003年3月31日まで) 2,063 28,776 26,837 △1,356 △126,871 短期借入金の純減少額 △78,957 コマーシャル・ペーパーの純減少額 △51,000 5,980 長期借入金の借入による収入 507,454 11,390 長期借入金の返済による支出 △419,840 災害損失 1,875 社債の発行による収入 80,000 統合費用 3,080 社債の償還による支出 △211,440 売上債権の増加額 △3,001 棚卸資産の減少額 78,514 仕入債務の減少額 △28,423 その他 財務活動によるキャッシュ・フロー △6,699 Ⅴ現金及び現金同等物の減少額 小計 321,894 Ⅵ現金及び現金同等物の期首残高 7,787 利息の支払額 △40,915 特別退職金の支払額 △14,117 災害損失費用の支払額 △1,875 統合費用の支払額 △3,080 法人税等の支払額 △26,319 その他 △2,681 営業活動によるキャッシュ・フロー 240,691 △183,746 Ⅳ現金及び現金同等物に係る換算差額 その他 利息及び配当金の受取額 △9,962 △8,352 △78,279 166,133 連結範囲の変更による減少額 Ⅶ現金及び現金同等物の期末残高 △549 ※1 87,304 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項 2003年3月期(2002年4月1日∼2003年3月31日) 1. 連結の範囲に関する事項 およびその連結子会社は、決算日の市場価格等に 子会社のうち217社が連結の範囲に含まれております。主 基づく時価法によっております。 (ともに、評価差額 要な連結子会社については、有価証券報告書の 「第1 企業 は全部資本直入法により処理し、売却原価は主とし の概況 4. 関係会社の状況」 に記載しております。 て移動平均法により算定しております。) 主要な非連結子会社は、川鉄橋梁鉄構㈱、エヌケーセキュ 時価のないもの リティ㈱であります。非連結子会社は合計の総資産、売上 高、当期純損益(持分に見合う額) および利益剰余金(持分 主として移動平均法による原価法によっております。 ② 棚卸資産 に見合う額)等がいずれも連結財務諸表に重要な影響を 日本鋼管㈱およびその連結子会社は、主として製 与えていないため、連結の範囲から除外しております。 品・半製品・原材料については移動平均法による 原価法、仕掛品及び半成工事については個別法に 2. 持分法の適用に関する事項 よる原価法、貯蔵品については鋳型及びロールは 非連結子会社のうち1社、関連会社のうち42社について持 個別法その他は総平均法による原価法によってお 分法を適用しております。 り、川崎製鉄㈱およびその連結子会社は、主として 主要な持分法適用会社名については、以下のとおりであり 後入先出法による原価法(ただし、半成工事は個別 ます。 法による原価法) によっております。 ユニバーサル造船㈱ 川鉄商事㈱ (ロ)重要な減価償却資産の減価償却の方法 有形固定資産 カリフォルニア・スチール・インダストリーズ・インク 日本鋼管㈱およびその連結子会社は、主として機 タイ・コールド・ロールド・スチール・シート・パブリック・ 械装置及び運搬具は定額法、その他は定率法に カンパニー・リミテッド よっており、川崎製鉄㈱およびその連結子会社は、 その他39社 主として定率法によっております。 非連結子会社 (川鉄橋梁鉄構㈱他) および関連会社 (日本ユ プロ㈱他) は、当期純損益および利益剰余金に重要な影響を 与えていないため、持分法の適用から除外しております。 (ハ)重要な引当金の計上基準 ①貸倒引当金 債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権 については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特 3. 連結子会社の事業年度等に関する事項 タイ・コーテッド・スチール・シート・カンパニー・リミテッドをは じめとする一部の連結子会社(国内12社、海外33社)の決 算日は12月31日、1月31日、2月28日または3月20日であり 定の債権については個別に回収可能性を勘案し、 回収不能見込額を計上しております。 ②退職給付引当金 従業員の退職給付に備えるため、当連結会計年度 ます。連結財務諸表の作成にあたっては、当該会社につい 末における退職給付債務および年金資産の見込 ては連結決算日との差異は3ヶ月以内であるため当該会 額に基づき、当連結会計年度末において発生して 社の決算日の財務諸表を使用しております。 いると認められる額を計上しております。 なお、連結決算日との間に生じた重要な取引については 会計基準変更時差異129,160百万円については、 連結上必要な修正を行っております。 主として5年による按分額を費用処理しております。 過去勤務債務については、その発生時の従業員の 4. 資本連結手続に関する事項 平均残存勤務期間以内の一定の年数による定額 日本鋼管㈱および川崎製鉄㈱の株式移転による企業結合 法により費用処理しております。 に関する連結手続については、持分プーリング法を適用し 数理計算上の差異については、各連結会計年度の ております。 発生時における従業員の平均残存勤務期間以内 の一定の年数による定額法により按分した額を、そ 5. 会計処理基準に関する事項 (イ)重要な資産の評価基準および評価方法 ①有価証券 れぞれ発生の翌連結会計年度から費用処理するこ ととしております。 ③特別修繕引当金 その他有価証券 溶鉱炉および熱風炉等の改修に要する費用の支 時価のあるもの 出に備えるため、次回の改修費用見積額を次回の 日本鋼管㈱およびその連結子会社は、決算日前1ヶ 改修までの期間に按分して繰入れております。 月の市場価格の平均に基づく時価法、川崎製鉄㈱ 31 注記事項 (ニ)重要な外貨建資産又は負債の本邦通貨への換算の基準 ●連結貸借対照表関係 外貨建金銭債権債務は、連結決算日の直物為替相場 2003年3月期(2003年3月31日) により円貨に換算し、換算差額は損益として処理して 1. ※1 有形固定資産の減価償却累計額 おります。 5,212,890百万円 (ホ)重要なリース取引の処理方法 リース物件の所有権が借主に移転すると認められるも 2. ※2 非連結子会社および関連会社の株式等 の以外のファイナンス・リース取引については、通常の 79,429百万円 賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理によってお ります。 (へ)重要なヘッジ会計の方法 成13年3月31日および平成14年3月31日に 「土地の再評価 ①ヘッジ会計の方法 に関する法律」 (平成10年3月31日公布法律第34号)およ 繰延ヘッジ処理を採用しております。 なお、為替予約等については振当処理の要件を満 32 3. ※3 一部の連結子会社および持分法適用関連会社は、平 び「土地の再評価に関する法律の一部を改正する法律」 (平成13年3月31日公布法律第19号) に基づき、事業用土 たすことから振当処理を採用し、金利スワップにつ 地について再評価を行っております。 いては特例処理の要件を満たすことから特例処理 再評価差額のうち税効果相当額を固定資産の部「再評価 を採用しております。 に係る繰延税金資産」 、 または固定負債の部 「再評価に係る ② ヘッジ手段とヘッジ対象 繰延税金負債」 に計上し、少数株主に帰属する金額を 「少 為替予約…外貨建取引および予定取引 数株主持分」 に計上し、その他の金額を資本の部「土地再 金利スワップ…借入金 評価差額金」 として計上しております。なお、持分法適用関 ③ ヘッジ方針 連会社における再評価差額金については、持分相当額を 当社および連結子会社各社における社内管理規 資本の部「土地再評価差額金」 として計上しております。 定に基づき、為替変動リスクおよび金利変動リスク ・ 再評価の方法 をヘッジしております。 これらすべてのデリバティブ 「土地の再評価に関する法律施行令」 (平成10年3月31 取引は、実需に基づくものに限定しており、投機を 日公布政令第119号)第2条第3号および第4号に基づい 目的に単独で利用することはありません。 ております。 (ト)消費税等の会計処理 ・ 当該土地の時価が再評価後の帳簿価額を下回る額 消費税および地方消費税の会計処理は、税抜方式に 9,029百万円 よっております。 4. ※4 担保に供している資産 現金及び預金 15百万円 連結子会社の資産および負債の評価については、全面時 流動資産の「その他」 17 価評価法を採用しております。 有形固定資産 297,750 無形固定資産 133 投資有価証券 11,012 6. 連結子会社の資産および負債の評価に関する事項 7. 連結調整勘定の償却に関する事項 5年間で均等償却しております。なお、僅少なものは発生期 に償却しております。 投資その他の資産の「その他」 上記に対応する債務 支払手形及び買掛金 8. 利益処分項目等の取扱いに関する事項 連結剰余金計算書は、連結会社の利益処分について連結会 計年度中に確定した利益処分に基づいて作成しております。 短期借入金 社債 長期借入金 固定負債の「その他」 9. 連結キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲 連結キャッシュ・フロー計算書における資金(現金及び現金 700 72 42,943 500 117,738 1,472 保証債務 13,502 割引手形 90 同等物) は、手許現金、随時引き出し可能な預金および容 宅地建物取引業法第25条の規定による営業保証金 易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリ の供託 スクしか負わない取得日から3ヶ月以内に償還期限の到来 この他、 連結子会社株式 (連結子会社の個別財務諸表上の帳 する短期投資であります。 簿価額2,335百万円) について質権設定を予約しております。 4. ※4 特別修繕引当金取崩額は、溶鉱炉について、将来の 5. 保証債務等 下記会社の金融機関借入金等について保証を行っております。 修理計画に基づいて引当限度額の見直しを行い、当該引 タイ・コールド・ロールド・スチール・シート・ 当超過額を取崩したものであります。 パブリック・カンパニー・リミテッド 11,738百万円 福山リサイクル発電㈱ 5,084 5. ※5 造船事業再編に伴う事業譲渡益は、ユニバーサル造 船㈱への土地の譲渡益等であります。 サイアム・ユナイテッド・スチール (1995) ・カンパニー・リミテッド 4,086 エヌケーケーシームレス鋼管㈱ 3,475 ㈱青山高原ウィンドファーム 2,865 福建中日達金属有限公司 2,472 エヌケーシー(パナマ)S.A. 2,307 個人顧客(住宅ローン) およびその他 計 7,792 6. ※6 固定資産関係損は、固定資産除却損失18,725百万 円、臨時償却費1,770百万円であります。 7. ※7 以下の引当金繰入額が含まれております。 貸倒引当金繰入額 2,979百万円 39,821 上記保証債務には、他者が再保証等により負担する額が 8. ※8 特別退職損失は、関係会社等出向先への移籍制度適 用に伴う移籍加算金等であります。 2,204百万円含まれております。 上記の他、東京リース㈱との間で、川鉄リース㈱のリース・割 賦事業の譲渡に際し譲渡資産の一部について瑕疵担保 う損失であります。 特約を結んでおります。 ・ 契約締結日 9. ※9 災害損失は、京浜製鉄所の原料輸送ラインの火災に伴 平成13年11月30日 ・ 当連結会計年度における補償限度額 1,439百万円 10. ※10 統合費用は、連結子会社の経営統合に関連し、発生し た営業拠点再編費用および株式移転手続費用等であります。 6. 受取手形の割引高および裏書譲渡高 手形割引高 1,828百万円 ●連結キャッシュ・フロー計算書関係 裏書譲渡高 3,650 2003年3月期(2002年4月1日から2003年3月31日まで) 1. ※1 現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高と連結 7. ※5 無形固定資産に含まれる連結調整勘定は4,345百万 円であります。 貸借対照表に掲記されている科目の金額との関係は以下 のとおりであります。 (2003年3月31日現在) 8. ※6 当社の発行済株式総数は、普通株式574,733千株であ ります。 現金及び預金 預入期間が3ヶ月を超える定期預金 87,147百万円 △343 満期日または償還期限が 9. ※7 連結会社が保有する自己株式の数は、普通株式846 千株であります。 3ヶ月以内の有価証券 現金及び現金同等物 ●連結損益計算書関係 2003年3月期(2002年4月1日から2003年3月31日まで) 1. ※1 一般管理費および当期製造費用に含まれる研究開発費 33,116百万円 2. ※2 販売費及び一般管理費の主要な費目および金額は、 以下のとおりであります。 製品発送関係費 81,282百万円 給料諸手当 89,986 3. ※3 固定資産売却益は、土地等の売却益であります。 499 87,304 33 ●リース取引関係 3. その他有価証券で時価のあるもの(2003年3月31日) (単位:百万円) 2003年3月期(2002年4月1日から2003年3月31日まで) (借手側) 種類 リース物件の所有権が借主に移転すると認められるもの以外 取得原価 連結貸借対照表 計上額 差額 (連結貸借対照表計上額が取得原価を超えるもの) のファイナンス・リース取引 株式 40,109 65,346 25,237 1. リース物件の取得価額相当額、減価償却累計額相当額及 債券 87 89 1 小計 40,197 65,436 25,238 び期末残高相当額 (単位:百万円) 機械装置及び運搬具 (連結貸借対照表計上額が取得原価を超えないもの) 取得価額 相当額 減価償却累 計額相当額 期末残高 相当額 株式 86,084 65,630 △20,453 61,550 35,484 26,066 小計 86,084 65,630 △20,453 合計 126,282 131,067 4,784 有形固定資産・その他 18,572 11,891 6,680 合計 80,122 47,375 32,746 4. 当連結会計年度中に売却した満期保有目的の債券 2. 未経過リース料期末残高相当額 1年以内 (2002年4月1日から2003年3月31日まで) 8,998百万円 1年超 23,748 合計 32,746 該当事項はありません。 5. 当連結会計年度中に売却したその他有価証券 (2002年4月1日から2003年3月31日まで) 3. 支払リース料(減価償却費相当額) 11,306百万円 34 4. 減価償却費相当額の算定方法 (単位:百万円) 売却額 売却益の合計額 売却損の合計額 5,997 1,008 2,231 リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法に よっております。 6. 時価のない主な有価証券の内容及び連結貸借対照表計上額 なお、上記注記については、未経過リース料期末残高が有 (2003年3月31日) 形固定資産の期末残高等に占める割合が低いため、支払 (1)満期保有目的の債券 利子込み法によっております。 該当事項はありません。 (2)その他有価証券 (貸手側) (単位:百万円) 該当事項はありません。 種類 連結貸借対照表計上額 非上場株式(店頭売買株式を除く) ●有価証券関係 縁故地方債 1. 売買目的有価証券(2003年3月31日) 出資証券 60,776 1,716 279 該当事項はありません。 7. その他有価証券のうち満期があるものの今後の償還予定額 2. 満期保有目的の債券で時価のあるもの(2003年3月31日) (単位:百万円) 種類 (2003年3月31日) (単位:百万円) 連結貸借対照表 計上額 時価 差額 種類 債券 (時価が連結貸借対照表計上額を超えるもの) 国債・地方債 234 237 3 合計 234 237 3 1年以内 1年超5年以内 5年超10年以内 281 146 138 ●デリバティブ取引関係 1. 取引の状況に関する事項 2003年3月期(2002年4月1日から2003年3月31日まで) (1)取引の内容および利用方針等 当社グループ (当社および連結子会社) が利用するデ リバティブ取引は全て、実需に伴う取引に対応させるこ ととし、一時的な利益獲得を目的とした投機的な取引 は一切行わない旨を、基本方針として定めております。 当社グループは、輸出入取引等にかかる為替変動リ スクへの対応を目的として、為替に係るデリバティブ 取引(為替予約取引、通貨スワップ取引、通貨オプショ ン取引) を、負債(借入金・社債)全体の金利の変動へ 2. 取引の時価等に関する事項 金利関連 2003年3月期 (2003年3月31日) (単位:百万円) 種類 契約額等 時価 評価損益 11,840 △755 △755 市場取引以外の取引 金利スワップ取引 受取変動・支払固定 合計 △755 (注)1. 時価の算定方法は、契約を締結している取引先金融機関 から提示された価格によっております。 2. ヘッジ会計が適用されているデリバティブ取引は除いてお ります。 の対応および金利の低減を目的として、金利に係る デリバティブ取引(金利スワップ取引・金利オプション ●退職給付関係 取引) を利用しております。 1. 採用している退職給付制度の概要 (2)取引に係るリスク 連結子会社は、主として、確定給付型の制度として、退職一 当社グループの利用するデリバティブ取引は、将来の 時金制度および適格退職年金制度を採用しております。 為替、金利等の市場価格変動リスクを有しておりま また、従業員の退職等に際して、移籍加算金等を支給する す。 しかし、当社グループは輸出入取引、借入金・社債 場合があります。 等の実需に伴う取引に対応させてデリバティブ取引を 行っていることから、 これらのリスクは機会利益の逸失 の範囲内に限定されております。 また、当社グループはデリバティブ取引の取引先を、 信用力の高い金融機関に限定していることから、取引 相手先の倒産等により契約不履行に陥る信用リスク はほとんどないものと判断しております。 (3)取引に係るリスク管理体制 当社は、デリバティブ取引に係る社内規定(「デリバ ティブ取引管理規程」 および「財務業務権限規程」) を 定め、 これらに基づき取引を実施しております。取引の 実施にあたっては、 CEOの決定した上記の基本方針 に則り、財務担当執行役員の決裁により取引を実行し ております。 あわせて取引残高、時価および評価損益 について、取締役会に定期的に報告することとしてお ります。 また、連結子会社においてもデリバティブ取引の実施 にあたっては、社内規定に則り執行管理を行っており ます。 35 2. 退職給付債務に関する事項 (単位:百万円) イ 退職給付債務 ロ 年金資産 ハ 未積立退職給付債務(イ+ロ) ニ 会計基準変更時差異の未処理額 2003年3月期 (2003年3月31日) △522,921 246,354 △276,566 45,203 ホ 未認識数理計算上の差異 138,306 ヘ 未認識過去勤務債務(債務の減額) △8,049 ト 連結貸借対照表計上額純額 (ハ+ニ+ホ+ヘ) チ 前払年金費用 リ 退職給付引当金(ト−チ) △101,105 14,543 △115,648 (注)一部の連結子会社は、退職給付債務の算定にあたり、簡便 法を採用しております。 3. 退職給付費用に関する事項 (単位:百万円) ●税効果会計関係 2003年3月期 (2002年4月1日から 2003年3月31日まで) (注)1 イ 勤務費用 16,692 ロ 利息費用 13,880 ハ 期待運用収益 ニ 会計基準変更時差異の費用処理額 △7,459 23,075 1. 繰延税金資産および繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳 2003年3月期(2003年3月31日) (繰延税金資産) 税務上の繰越欠損金 66,882百万円 関係会社投資等評価損 38,326 退職給付引当金損金算入限度超過額 37,066 ホ 数理計算上の差異の費用処理額 5,399 米国子会社における ヘ 過去勤務債務の費用処理額 △772 繰延税金資産計上額 (注)2 ト 退職給付費用(イ+ロ+ハ+ニ+ホ+ヘ)50,816 (注)1. 簡便法を採用している連結子会社の退職給付費用は 「イ 勤務費用」 に含めております。 未実現利益の消去額 18,930 その他 66,662 繰延税金資産小計 2. 上記退職給付費用以外に、連結子会社において、移籍加 算金等11,390百万円を特別損失として処理しております。 △26,021 米国子会社における評価性引当額 △21,823 202,651 (繰延税金負債) 2003年3月期(2002年4月1日から2003年3月31日まで) 租税特別措置法上の諸準備金等 イ 退職給付見込額の期間配分方法 △9,761百万円 米国子会社における 主として期間定額基準 36 250,496 評価性引当額 繰延税金資産合計 4. 退職給付債務等の計算の基礎に関する事項 22,628 繰延税金負債計上額 ロ 割引率 その他 日本鋼管㈱およびその連結子会社は、主として 1.5% 繰延税金負債合計 川崎製鉄㈱およびその連結子会社は、主として 2.0% 繰延税金資産の純額 △597 △9,003 △19,362 183,289 ハ 期待運用収益率 日本鋼管㈱およびその連結子会社は、主として 4.0% 川崎製鉄㈱およびその連結子会社は、主として 2.0% ニ 過去勤務債務の額の処理年数 の間の差異の原因となった主な項目別の内訳 2003年3月期(2003年3月31日) 日本鋼管㈱およびその連結子会社は、主として 10年 川崎製鉄㈱およびその連結子会社は、主として 12年 (発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の 年数による定額法により費用処理しております。) ホ 数理計算上の差異の処理年数 法定実効税率 川崎製鉄㈱およびその連結子会社は、主として 12年 (発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一 定の年数による定額法により、翌連結会計年度から費 用処理することとしております。) 主として5年 42.1% (調整) 連結修正手続に係る 繰延税金資産の非計上 等 税効果会計適用後の法人税等の負担率 日本鋼管㈱およびその連結子会社は、主として 10年 ヘ 会計基準変更時差異の処理年数 2. 法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率と 2.5 44.6 ●セグメント情報 a. 事業の種類別セグメント情報 2003年3月期 (2002年4月1日から2003年3月31日まで) (単位:百万円) 鉄鋼事業 エンジニア リング事業 その他 の事業 計 消去又 は全社 1,755,716 520,868 150,301 2,426,886 ─ 2,426,886 46,008 23,721 29,477 99,206 △99,206 ─ 連結 Ⅰ売上高及び営業損益 売上高 (1)外部顧客に対する売上高 (2) セグメント間の内部売上高又は振替高 計 1,801,724 544,589 179,778 2,526,093 △99,206 2,426,886 営業費用 1,678,748 529,062 166,190 2,374,001 △93,994 2,280,006 営業利益 122,976 15,527 13,588 152,091 △5,212 146,879 Ⅱ資産、減価償却費及び資本的支出 資産 2,839,533 467,665 582,788 3,889,987 △58,344 3,831,643 減価償却費 157,230 7,057 9,615 173,903 △684 173,219 資本的支出 122,170 6,287 8,081 136,539 871 137,410 (注)1. 事業の種類別セグメント情報は、鉄鋼事業については日本鋼管㈱と川崎製鉄㈱の鉄鋼事業を、エンジニアリング事業については日本 鋼管㈱の総合エンジニアリング事業と川崎製鉄㈱のエンジニアリング事業を、その他の事業については日本鋼管㈱のその他の事業と 川崎製鉄㈱の化学事業、 LSI ・情報通信事業およびその他を合算のうえ、当社、日本鋼管㈱および川崎製鉄㈱との取引に係る連結調整 を行い作成しております。 37 なお、日本鋼管㈱と川崎製鉄㈱の事業の種類別セグメント情報は、次のとおりであります。 ①日本鋼管㈱分 2003年3月期 (2002年4月1日から2003年3月31日まで) (単位:百万円) 鉄鋼事業 総合エンジニ アリング事業 その他 の事業 計 消去又 は全社 408,606 26,707 1,331,614 ─ 連結 Ⅰ売上高及び営業損益 売上高 (1)外部顧客に対する売上高 (2) セグメント間の内部売上高又は振替高 896,300 1,331,614 36,018 18,804 3,684 58,507 △58,507 ─ 計 932,319 427,411 30,391 1,390,121 △58,507 1,331,614 営業費用 876,277 412,127 28,675 1,317,080 △52,761 1,264,319 営業利益 56,041 15,283 1,716 73,040 △5,745 67,294 1,651,862 349,601 166,100 2,167,563 △109,528 2,058,035 Ⅱ資産、減価償却費及び資本的支出 資 産 減価償却費 77,188 4,681 430 82,300 542 82,842 資本的支出 57,326 4,702 95 62,125 2,347 64,472 ②川崎製鉄㈱分 2003年3月期 (2002年4月1日から2003年3月31日まで) (単位:百万円) 鉄鋼事業 エンジニア リング事業 化学事業 LSI・情報 通信事業 113,156 44,991 54,158 その他 計 消去又 は全社 連結 Ⅰ売上高及び営業損益 売上高 (1)外部顧客に対する売上高 877,129 26,301 1,115,736 ─ 1,115,736 (2) セグメント間の内部売上高 9,562 4,902 1,631 15,277 38,401 △38,401 ─ 計 又は振替高 886,692 118,058 46,623 69,435 33,328 1,154,138 7,027 △38,401 1,115,736 営業費用 819,598 117,814 43,912 66,231 27,371 1,074,928 △38,170 1,036,757 営業利益 67,093 244 2,710 3,204 △230 78,979 5,957 79,210 Ⅱ資産、減価償却費及び資本的支出 資 産 1,190,483 118,647 34,796 48,691 49,281 1,790,350 減価償却費 80,041 2,376 2,760 3,626 348,449 1,741,068 2,798 91,603 △1,231 90,371 資本的支出 64,844 1,584 2,794 3,281 1,909 74,414 △1,476 72,937 2.「消去又は全社」 に含めた金額および主な内容 (単位:百万円) 2003年3月期 38 配賦不能営業費用 全社資産 6,613 301,124 主な内容 基礎研究に係る費用等 「現金及び預金」 、 「繰延税金資産」 、 「投資有価証券」および基礎研究に係る資産等 b. 所在地別セグメント情報 2003年3月期(2002年4月1日から2003年3月31日まで) 全セグメントの売上高の合計および全セグメントの資産の金額の合計に占める 「本邦」の割合がいずれも90%を超えているため、 所在地別セグメント情報は記載しておりません。 c. 海外売上高 2003年3月期 (2002年4月1日から2003年3月31日まで) (単位:百万円) Ⅰ海外売上高 アジア その他の地域 計 427,329 158,175 585,504 17.6% 6.5% Ⅱ連結売上高 Ⅲ連結売上高に占める海外売上高の割合 2,426,886 24.1% (注)海外売上高は、日本鋼管㈱と川崎製鉄㈱の海外売上高を合算したものであります。 なお、両社の海外売上高は、次のとおりであります。 ①日本鋼管㈱分 2003年3月期 (2002年4月1日から2003年3月31日まで) (単位:百万円) アジア Ⅰ海外売上高 その他の地域 187,376 81,355 14.1% 6.1% Ⅱ連結売上高 Ⅲ連結売上高に占める海外売上高の割合 1,331,614 ②川崎製鉄㈱分 アジア その他の地域 239,952 76,819 21.5% 6.9% Ⅱ連結売上高 Ⅲ連結売上高に占める海外売上高の割合 20.2% 2003年3月期 (2002年4月1日から2003年3月31日まで) (単位:百万円) Ⅰ海外売上高 計 268,732 計 316,772 1,115,736 28.4% ② 当該株式交換の目的 ●関連当事者との取引 2003年3月期(2002年4月1日から2003年3月31日まで) 当社の事業会社であるJFEスチール株式会社(以 該当事項はありません。 下、 「JFEスチール」 ) は、中期経営計画において、主 要施策として 「最適生産販売体制の構築と設備集 約」 、 「グループ会社の統合・再編」 を掲げており、厚 ●1株当たり情報 板建材事業においても、グループとしてのさらなる 2003年3月期(2002年4月1日から2003年3月31日まで) 1株当たり純資産額 1,035円98銭 競争力強化のために、JFEスチール、東京シヤリン 27円74銭 グ、川鉄鋼材工業株式会社(以下、 「川鉄鋼材工 (注)1. 潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、希薄 業」)の戦略共有化による一体的な事業運営が不 化効果を有している潜在株式が存在しないため記載しており 可欠であります。 また、東京シヤリングと川鉄鋼材工 ません。 業は、JFEグループの厚板溶断加工会社として収 1株当たり当期純利益金額 益の最大化を目指し、経営統合に向けた具体的な 2. 1株当たり当期純利益金額の算定の基礎は、以下のとおりであ 検討を進めてまいります。 ります。 当期純利益(百万円) これらの施策を確実に実行し、当社および東京シヤ 15,951 普通株主に帰属しない金額(百万円) リング両社の株主価値をさらに向上させるためには、 28 28 東京シヤリングをJFEスチールの完全子会社とする 15,923 ことが最適と判断いたしました。 しかしながら、JFEス (うち利益処分による役員賞与金) ( 百万円) 普通株式に係る当期純利益(百万円) 574,046 チールは非公開会社であるため、 まず当社と株式交 希薄化効果を有しないため、 第2回無担保転換社債(額面 換を実施し、その後、当社からJFEスチールへ東京 潜在株式調整後1 株当たり 総額 69,136百万円) なお、平 当期純利益の算定に含めな 成14年9月25日に全額繰上 かった潜在株式の概要 償還しております。 普通株式の期中平均株式数(千株) シヤリング株式を移転することとしたものです。 ③ 当該株式交換の内容 当社が東京シヤリングの完全親会社となり、東京シ ヤリングが当社の完全子会社となるため、平成15年 ●重要な後発事象 10月1日をもって、商法第352条乃至第363条に定 2003年3月期(2002年4月1日から2003年3月31日まで) める方法により株式交換を行います。 1. 当社は、平成15年5月22日開催の取締役会において、東京 当社は、当該株式交換に際して普通株式1,304,480 シヤリング株式会社(以下、 「東京シヤリング」) と川鉄鋼板 株を発行し、東京シヤリングの普通株式1株に対し、 株式会社(以下、 「川鉄鋼板」) をそれぞれ完全子会社とす 当社の普通株式0.064株を割り当てます。新たに発 るため商法第358条第1項に基づく株式交換を行うととも 行する普通株式1,304,480株に対する利益配当金 は、平成15年10月1日から起算して計算いたします。 に、 これに基づいて新株式を発行することを決議し、同日、 株式交換契約書を締結いたしました。 格の総額は、株式交換の日である平成15年10月1 株式交換の概要は以下のとおりであります。 日に東京シヤリングに現存する純資産額となり、資 (1)東京シヤリングとの株式交換の内容等 本組入額は1株につき0円であります。 ①当該株式交換の相手会社の概要 (2003年3月31日現在) 当該株式交換に際して発行する新株式の発行価 (2)川鉄鋼板との株式交換の内容等 ①当該株式交換の相手会社の概要 名称 東京シヤリング株式会社 本店所在地 東京中央区新川二丁目12番8号 代表者 代表取締役社長 山田晋司 名称 川鉄鋼板株式会社 設立年月日 昭和11年7月20日 本店所在地 東京中央区日本橋室町三丁目1番9号 資本金 1,019百万円 代表者 取締役社長 中西輝行 事業の内容 鋼材の切断・加工・販売、鋼材な 設立年月日 大正2年6月14日 らびに鋼材加工品の販売、不動産 資本金 4,313百万円 賃貸 他 事業の内容 表面処理鋼板(溶融亜鉛めっき鋼 (2003年3月31日現在) 板等)の製造・加工・販売 39 を実施し、その後、当社からJFEスチールへ川鉄鋼 ② 当該株式交換の目的 板株式を移転することとしたものです。 JFEスチールは、中期経営計画において、主要施策 ③当該株式交換の内容 として 「最適生産販売体制の構築と設備集約」 、 「グ ループ会社の統合・再編」 を掲げており、塗装、溶融 当社の完全子会社となるため、平成15年10月1日 さらなる競争力強化のために、JFEスチール、川鉄 をもって、商法第352条乃至第363条に定める方法 鋼板、エヌケーケー鋼板株式会社(以下、 「 NKK鋼 により株式交換を行います。 板」)の戦略共有化による一体的な事業運営が不 JFEグループの薄板建材専業会社として収益の最 の普通株式0.068株を割り当てます。新たに発行す 大化を目指し、経営統合に向けた具体的な検討を る普通株式3,481,396株に対する利益配当金は、平 成15年10月1日から起算して計算いたします。 進めてまいります。 これらの施策を確実に実行し、当社および川鉄鋼 当該株式交換に際して発行する新株式の発行価 板両社の株主価値をさらに向上させるためには、川 格の総額は、株式交換の日である平成15年10月1 鉄鋼板をJFEスチールの完全子会社とすることが 日に川鉄鋼板に現存する純資産額となり、資本組 最適と判断いたしました。 しかしながら、JFEスチー 入額は1株につき0円であります。 ルは非公開会社であるため、 まず当社と株式交換 40 当社は、当該株式交換に際して普通株式3,481,396 株を発行し、川鉄鋼板の普通株式1株に対し、当社 可欠であります。また、川鉄鋼板とN K K 鋼板は、 当社が川鉄鋼板の完全親会社となり、川鉄鋼板が 亜鉛めっき鋼板分野においても、グループとしての 連結附属明細表 ●社債明細表 会社名 銘柄 発行年月日 (平成年.月.日) 当期末残高 (百万円) 利率 (%) 担保 償還期限 (平成年.月.日) 日本鋼管㈱ 第15回無担保社債 8. 9. 24 (20,000) 2.85 なし 15. 9. 25 日本鋼管㈱ 第19回無担保社債 9. 1. 8 10,000 2.65 なし 17. 1. 31 日本鋼管㈱ 第21回無担保社債 日本鋼管㈱ 第22回無担保社債 9. 5. 21 20,000 3.10 なし 19. 5. 21 9. 5. 21 20,000 3.50 なし 24. 5. 21 日本鋼管㈱ 日本鋼管㈱ 第23回無担保社債 9. 6. 11 10,000 2.80 なし 16. 6. 11 第24回無担保社債 9. 6. 11 10,000 3.225 なし 19. 6. 11 日本鋼管㈱ 第25回無担保社債 10. 6. 10 10,000 2.50 なし 20. 6. 10 日本鋼管㈱ 第26回無担保社債 10. 6. 17 10,000 2.075 なし 17. 6. 17 日本鋼管㈱ 第27回無担保社債 10. 7. 30 (20,000) 2.00 なし 15. 7. 30 20,000 20,000 日本鋼管㈱ 第29回無担保社債 10. 9. 3 10,000 2.20 なし 16. 9. 3 日本鋼管㈱ 第30回無担保社債 11. 6. 15 10,000 2.05 なし 16. 6. 15 日本鋼管㈱ 第31回無担保社債 11. 7. 30 10,000 2.25 なし 16. 7. 30 日本鋼管㈱ 第32回無担保社債 11.11. 30 10,000 3.27 なし 21.11. 30 日本鋼管㈱ 第33回無担保社債 12. 5. 22 10,000 1.92 なし 17. 5. 20 日本鋼管㈱ 第34回無担保社債 12. 6. 27 10,000 2.10 なし 18. 6. 27 日本鋼管㈱ 第35回無担保社債 12. 8. 17 10,000 1.89 なし 17. 8. 17 日本鋼管㈱ 第36回無担保社債 12.11. 2 10,000 2.00 なし 17.11. 2 ユーロ円建 普通社債 12.11. 14 1,000 2.00 なし 17.11. 14 12.12. 21 (10,000) 1.50 なし 16. 1. 21 日本鋼管㈱ (ユーロ・ミディアム・ターム・ノート) 日本鋼管㈱ 第37回無担保社債 10,000 日本鋼管㈱ 第1回無担保社債 13. 3. 30 10,000 1.25 なし 18. 3. 30 (適格機関投資家限定) 日本鋼管㈱ 第38回無担保社債 13. 6. 26 10,000 0.87 なし 18. 6. 26 日本鋼管㈱ 第39回無担保社債 13. 8. 2 10,000 0.70 なし 17. 8. 2 日本鋼管㈱ 第40回無担保社債 13. 8. 22 10,000 0.94 なし 18. 8. 22 日本鋼管㈱ 第2回無担保社債 14. 3. 8 10,000 ※1 なし 17. 3. 8 第41回無担保社債 14.11. 8 30,000 0.90 なし 18.11. 17 日本鋼管継手㈱ 担保附社債 11. 6. 30 川崎製鉄㈱ 第19回無担保社債 9. 4. 25 (10,000) 川崎製鉄㈱ 第23回無担保社債 9.11. 27 10,000 川崎製鉄㈱ 第24回無担保社債 9.12. 22 川崎製鉄㈱ 第25回無担保変動利付社債 9.12. 22 (適格機関投資家限定) 日本鋼管㈱ 500 1.60 あり 16. 6. 30 1.90 なし 15. 4. 25 2.375 なし 21.11. 27 10,000 2.10 なし 16.12. 22 10,000 10年物 なし 19.12. 21 10,000 スワップレート −0.82 川崎製鉄㈱ 第27回無担保社債 10. 1. 29 10,000 3.00 なし 22. 1. 29 川崎製鉄㈱ 第29回無担保社債 10. 2. 25 10,000 3.00 なし 20. 2. 25 川崎製鉄㈱ 第30回無担保社債 10. 2. 27 10,000 2.75 なし 18. 2. 27 川崎製鉄㈱ 第31回無担保社債 10. 3. 16 (10,000) 2.35 なし 16. 3. 16 10,000 41 会社名 銘柄 発行年月日 (平成年.月.日) 当期末残高 (百万円) 利率 (%) 川崎製鉄㈱ 第32回無担保社債 10. 4. 15 10,000 川崎製鉄㈱ 第33回無担保変動利付社債 10. 4. 24 (10,000) 川崎製鉄㈱ 第34回無担保社債 10. 4. 28 川崎製鉄㈱ 第35回無担保社債 10. 6. 17 担保 償還期限 (平成年.月.日) 2.70 なし 20. 4. 15 ※2 なし 15. 4. 24 10,000 2.70 なし 20. 4. 28 (10,000) 1.575 なし 15. 6. 17 1.45 なし 15. 4. 28 10,000 10,000 川崎製鉄㈱ 第36回無担保社債 11. 4. 28 (20,000) 20,000 川崎製鉄㈱ 第37回無担保社債 11. 5. 10 10,000 2.10 なし 18. 5. 10 川崎製鉄㈱ 第41回期限前償還条項付無担保社債 13. 5. 15 20,000 ※3 なし 21. 5. 15 川崎製鉄㈱ 第39回無担保社債 13. 5. 18 15,000 0.75 なし 17. 5. 18 川崎製鉄㈱ 第40回無担保社債 13. 5. 18 15,000 0.75 なし 17. 5. 18 川崎製鉄㈱ 第42回無担保社債 13. 6. 27 10,000 1.03 なし 20. 6. 27 川崎製鉄㈱ 第43回無担保社債 13. 8. 20 10,000 0.93 なし 19. 8. 20 川崎製鉄㈱ 第44回無担保社債 15. 2. 30 40,000 0.83 なし 20. 2. 20 川崎製鉄㈱ 第45回無担保社債 15. 3. 3 10,000 1.06 なし 22. 3. 3 合計 (110,000) 571,500 42 (注)1. 当期末残高欄( )内の数字は内数で償還期限が1年内となり 「一年内償還社債」 に振替えたものであります。 2. ユーロ円建普通社債は英国において発行したものであります。 3. ※1 第2回無担保社債 利息計算期間の開始直前の支払期日(初回は発行日)の2銀行 (適格機関投資家限定) 営業日前の6ヶ月円TIBORに0.35%を加算したもの 4. ※2 第33回無担保変動利付社債 6ヶ月円LIBOR+0.80% (ただし、以下の利率を上限といたします。) 平成10年4月24日の翌日から1年目の支払期日まで 年1.80% 1年目の支払期日の翌日から2年目の支払期日まで 年2.10% 2年目の支払期日の翌日から3年目の支払期日まで 年2.40% 3年目の支払期日の翌日から4年目の支払期日まで 年2.70% 4年目の支払期日の翌日から5年目の支払期日まで 年3.00% 5. ※3 第41回期限前償還条項付無担保社債 平成13年5月16日から平成18年5月15日まで 年1.30% 平成18年5月16日から平成21年5月15日まで 年2.00% 6. 連結決算日後5年内における償還予定額は以下のとおりであります。 (単位:百万円) 1年以内 1年超2年以内 2年超3年以内 3年超4年以内 4年超5年以内 110,000 70,500 101,000 70,000 100,000 7. 日本鋼管㈱は、平成15年4月1日をもって川崎製鉄㈱よりエンジニアリング事業に関する営業を承継するとともに、同社に鉄鋼事業に関す る営業を承継させ、JFEエンジニアリング㈱となっております。 これに伴い以下のとおり、社債の名称を変更しております。 現在の社債名称 平成15年4月1日以降の社債名称 第15回無担保社債 JFEスチール株式会社第15回無担保社債 第19回無担保社債 JFEスチール株式会社第19回無担保社債 第21回無担保社債 JFEスチール株式会社第21回無担保社債 第22回無担保社債 JFEスチール株式会社第22回無担保社債 第23回無担保社債 JFEスチール株式会社第23回無担保社債 第24回無担保社債 JFEスチール株式会社第24回無担保社債 第25回無担保社債 JFEスチール株式会社第25回2号無担保社債 現在の社債名称 平成15年4月1日以降の社債名称 第26回無担保社債 JFEスチール株式会社第26回無担保社債 第27回無担保社債 JFEスチール株式会社第27回2号無担保社債 第29回無担保社債 JFEスチール株式会社第29回2号無担保社債 第30回無担保社債 JFEスチール株式会社第30回2号無担保社債 第31回無担保社債 JFEスチール株式会社第31回2号無担保社債 第32回無担保社債 JFEスチール株式会社第32回2号無担保社債 第33回無担保社債 JFEスチール株式会社第33回2号無担保社債 第34回無担保社債 JFEスチール株式会社第34回2号無担保社債 第35回無担保社債 JFEスチール株式会社第35回2号無担保社債 第36回無担保社債 JFEスチール株式会社第36回2号無担保社債 ユーロ円建 普通社債 (ユーロ・ミディアム・ターム・ノート) JFEスチール株式会社ユーロ円建 普通社債 (ユーロ・ミディアム・ターム・ノート) 第37回無担保社債 JFEスチール株式会社第37回2号無担保社債 第1回無担保社債 JFEスチール株式会社第1回無担保社債 (適格機関投資家限定) (適格機関投資家限定) 第38回無担保社債 JFEスチール株式会社第38回無担保社債 第39回無担保社債 JFEスチール株式会社第39回2号無担保社債 第40回無担保社債 JFEスチール株式会社第40回2号無担保社債 第2回無担保社債 (適格機関投資家限定) 第41回無担保社債 JFEスチール株式会社第2回無担保社債 (適格機関投資家限定) JFEスチール株式会社第41回2号無担保社債 8. 川崎製鉄㈱は、平成15年4月1日をもって日本鋼管㈱より鉄鋼事業に関する営業を承継するとともに、同社にエンジニアリング事業に関す る営業を承継させJFEスチール㈱となっております。 これに伴い以下のとおり、社債の名称を変更しております。 現在の社債名称 平成15年4月1日以降の社債名称 第19回無担保社債 JFEスチール株式会社第19回2号無担保社債 第23回無担保社債 JFEスチール株式会社第23回2号無担保社債 第24回無担保社債 JFEスチール株式会社第24回2号無担保社債 第25回無担保変動利付社債 JFEスチール株式会社第25回無担保変動利付社債 第27回無担保社債 JFEスチール株式会社第27回無担保社債 第29回無担保社債 JFEスチール株式会社第29回無担保社債 第30回無担保社債 JFEスチール株式会社第30回無担保社債 第31回無担保社債 JFEスチール株式会社第31回無担保社債 第32回無担保社債 JFEスチール株式会社第32回無担保社債 第33回無担保変動利付社債 JFEスチール株式会社第33回無担保変動利付社債 第34回無担保社債 JFEスチール株式会社第34回無担保社債 第35回無担保社債 JFEスチール株式会社第35回無担保社債 第36回無担保社債 JFEスチール株式会社第36回無担保社債 第37回無担保社債 JFEスチール株式会社第37回無担保社債 第41回期限前償還条項付無担保社債 JFEスチール株式会社第41回期限前償還条項付無担保社債 第39回無担保社債 JFEスチール株式会社第39回無担保社債 第40回無担保社債 JFEスチール株式会社第40回無担保社債 第42回無担保社債 JFEスチール株式会社第42回無担保社債 第43回無担保社債 JFEスチール株式会社第43回無担保社債 第44回無担保社債 JFEスチール株式会社第44回無担保社債 第45回無担保社債 JFEスチール株式会社第45回無担保社債 43 ●借入金等明細表 区分 当期末残高 (百万円) 平均利率 (%) 短期借入金 371,233 0.59 1年以内に返済予定の長期借入金 285,135 1.96 1,223,207 1.29 長期借入金 返済期限 平成16年4月30日∼平成45年3月20日 (1年以内に返済予定のものを除く。) 計 1,879,576 ファイナンス・リース未払金 (1年以内返済) ファイナンス・リース未払金 (1年超返済) 割賦未払金 (1年以内返済) 割賦未払金 (1年超返済) その他の有利子負債 計 1,742 4.00 11,132 4.00 9,817 2.68 29,022 2.66 平成18年1月30日∼平成21年12月30日 平成17年1月25日∼平成21年1月31日 51,714 内部取引の消去 △393,971 合計 1,537,320 (注)1. 平均利率を算定する際の利率および借入金残高は、当期末時点のものを使用しております。 2. ファイナンス・リース未払金は、国内のリース物件のうち、通常の売買取引に準じた会計処理を適用している物件に係るリース料未払金残高 であります。当該リース物件に係る平均利率は、 リース物件の維持管理費用相当額を含めて算定しております。 3. 長期借入金、 ファイナンス・リース未払金(1年以内に返済予定のものを除く。) および割賦未払金(1年以内に返済予定のものを除く。)の連結 決算日後5年内における返済予定額は以下のとおりであります。 44 (単位:百万円) 1年超2年以内 2年超3年以内 3年超4年以内 4年超5年以内 490,772 375,914 115,761 140,281 ファイナンス・リース未払金 1,825 1,913 2,001 2,100 割賦未払金 9,678 9,291 7,512 2,412 長期借入金 その他 該当事項はありません。 公認会計士の監査報告書(写し) 45 事業会社別主要グループ会社一覧 (2003年7月1日現在) JFEスチール株式会社 ● 鋼材加工・加工製品 ● 資源・原材料 エヌケーケー鋼板株式会社 川崎炉材株式会社 〒678-0232 兵庫県赤穂市 中広字東沖1576-2 TEL 0791-43-3133 川鉄鉱業株式会社 〒111-0051 東京都台東区蔵前2-17-4 リバー蔵前ビル TEL 03-5823-5311 鋼管鉱業株式会社 〒108-6031 東京都港区港南2-15-1 (品川インターシティA棟31階) TEL 03-5769-7711 JFE精密株式会社 〒950-0063 新潟県新潟市上王瀬町2-3 TEL 025-274-3181 JFEマテック株式会社 〒101-0054 東京都千代田区 神田錦町2-11 TEL 03-3294-7217 JFEマテリアル株式会社 46 〒934-8550 富山県新湊市庄西町2-9-38 TEL 0766-84-4490 JFEロックファイバー株式会社 〒712-8074 岡山県倉敷市水島川崎通1 TEL 086-447-4208 千葉リバーメント株式会社 〒260-0835 千葉市中央区川崎町1 TEL 043-262-2177 水島合金鉄株式会社 〒712-8513 岡山県倉敷市水島川崎通1 TEL 086-444-4241 水島リバーメント株式会社 〒712-8074 岡山県倉敷市水島川崎通1 TEL 086-447-4607 ● 電炉・条鋼 エヌケーケー条鋼株式会社 〒104-0033 東京都中央区新川2-12-8 TEL 03-3297-4481 ダイワスチール株式会社 〒651-0075 神戸市中央区北本町通1-1-28 TEL 086-447-4224( 水島事業所) 東北スチール株式会社 〒983-0001 仙台市宮城野区港1-5-1 TEL 022-258-4141 豊平製鋼株式会社 〒063-8607 札幌市西区発寒10条13-1-1 TEL 011-661-2151 〒210-0866 川崎市川崎区水江町6-1 TEL 044-322-1773 ガルバテックス株式会社 〒272-0011 千葉県市川市高谷新町3 TEL 0473-28-1171 川崎鋼管株式会社 〒210-0807 川崎市川崎区港町4-14 TEL 044-244-7551 川鉄鋼管株式会社 〒260-0826 千葉市中央区新浜町1 TEL 043-262-4375 川鉄鋼板株式会社 〒103-0022 東京都中央区 日本橋室町3-1-9 レヂノビル TEL 03-5255-9511 JFE建材株式会社 〒651-0075 神戸市中央区 北本町通1-1-28 TEL 078-232-5800 JFE鋼管株式会社 〒210-0864 川崎市川崎区池上町2-1 TEL 044-322-1740 JFEコンテイナー株式会社 〒664-0001 兵庫県伊丹市荒牧字下鍵田10 TEL 0727-80-6100 JFEチュービック株式会社 〒475-8611 愛知県半田市川崎町1 TEL 0569-24-2920 JFEテクノワイヤ株式会社 〒260-0826 千葉市中央区新浜町1 TEL 043-262-2164 JFE継手株式会社 〒596-8585 大阪府岸和田市 田治米町153-1 TEL 0724-45-0285 日本鋳造株式会社 〒210-9567 川崎市川崎区白石町2-1 TEL 044-322-3751 リバースチール株式会社 〒235-8505 横浜市磯子区新磯子町1 TEL 045-757-6111 ● 流通加工 川鉄鋼材工業株式会社 〒530-0003 大阪市北区 堂島1-6-20 堂島アバンザ TEL 06-6612-2712( 南港事務所総務部) 株式会社JFE甲南スチールセンター 〒658-0024 神戸市東灘区魚崎浜町43-1 TEL 078-453-6081 JFE電磁鋼板株式会社 〒530-0003 大阪市北区 堂島1-6-20 堂島アバンザ TEL 06-6342-0630 大和鋼帯株式会社 〒103-0004 東京都中央区 東日本橋3-6-11 日本橋橘ビル TEL 03-5640-6311 東京シヤリング株式会社 〒104-0033 東京都中央区 新川2-12-8( 東シヤビル) TEL 03-3553-5111 ● 設備・工事 川鉄アドバンテック株式会社 〒663-8202 兵庫県西宮市高畑町3-48 TEL 0798-66-1501 川鉄電設株式会社 〒651-0075 神戸市中央区 北本町通1-1-28 TEL 078-251-1117 川鉄マシナリー株式会社 〒111-0051 東京都台東区 蔵前2-17-4 リバー蔵前ビル TEL 03-3864-3865 JFEコンフォーム株式会社 〒210-0835 川崎市川崎区追分町10-10 TEL 044-355-7221 JFEシビル株式会社 〒111-0051 東京都台東区 蔵前2-17-4 リバー蔵前ビル TEL 03-3864-3670 株式会社JFE設計 〒112-0004 東京都文京区 後楽1-1-5 第一馬上ビル TEL 03-3817-0120 メンテック機工株式会社 〒210-0832 川崎市川崎区池上新町3-4-3 TEL 044-299-5411 ● 鉄構・仮設 川商ジェコス株式会社 〒103-0016 東京都中央区 日本橋小網町6-7 第2山万ビル TEL 03-3660-0777 川鉄橋梁鉄構株式会社 〒111-0051 東京都台東区 蔵前2-17-4 リバー蔵前ビル TEL 03-5825-1675 JFEメタルファブリカ株式会社 〒763-0061 香川県丸亀市昭和町18 TEL 0877-23-3456 JFEリステム株式会社 〒111-0051 東京都台東区 蔵前2-17-4 リバー蔵前ビル TEL 03-3864-5235 ● 物流・作業 ● 環境リサイクル ● 施設運営 株式会社エヌケーケーウィング JFEアーバンリサイクル株式会社 株式会社海浜商業開発 〒210-0866 川崎市川崎区水江町6-3 TEL 044-270-3561 エヌケーケー物流株式会社 〒212-0013 川崎市幸区堀川町580 TEL 044-542-7301 川鉄物流株式会社 〒260-0835 千葉市中央区川崎町1 TEL 043-262-2100 株式会社福山スチールテクノロジー 〒721-0931 広島県福山市鋼管町1 TEL 084-941-1506 〒210-0866 川崎市川崎区水江町5-1 TEL 044-270-5370 JFE環境株式会社 〒230-0044 横浜市鶴見区弁天町3-1 TEL 045-505-7949 〒260-0835 千葉市中央区川崎町10-3 TEL 043-262-4716 〒712-8074 岡山県倉敷市水島川崎通1 TEL 086-447-3255 川鉄テクノリサーチ株式会社 株式会社エヌケーエフ 〒210-0855 川崎市川崎区南渡田町1-1 TEL 044-322-6210 日本鋼管テクノサービス株式会社 〒210-0855 川崎市川崎区南渡田町1-1 TEL 044-322-6601 ● 情報システム 株式会社エクサ 〒212-8555 川崎市幸区 堀川町580 ソリッドスクエア東館 TEL 044-540-2000 川鉄情報システム株式会社 〒136-8582 東京都江東区南砂2-36-11 TEL 03-5665-6300 ● 電力・用役 株式会社JFEサンソセンター 〒721-0931 広島県福山市鋼管町1 TEL 084-941-2342 福山共同火力株式会社 〒721-0931 広島県福山市鋼管町1 TEL 084-945-3705 水島共同火力株式会社 〒712-8515 岡山県倉敷市水島川崎通1-12 TEL 086-446-3700 ● 化学 JFEケミカル株式会社 〒111-0051 東京都台東区 蔵前2-17-4 リバー蔵前ビル TEL 03-5820-6501 〒100-0054 東京都千代田区神田錦町2-11 TEL 03-5281-2211 株式会社JFE瀬戸内海エンタープライズ 〒714-0063 岡山県笠岡市鋼管町19-2 TEL 0865-66-4570 水島エコワークス株式会社 ● サービス一般・管財 鋼管計測株式会社 JFE奥草津株式会社 ジャパン・リサイクル株式会社 ● 知財・技術情報・試験・分析 〒100-0011 東京都千代田区 内幸町2-2-3 日比谷国際ビル TEL 03-3597-4111 〒261-0011 千葉市美浜区真砂4-2-6 ベイサイドモール フェリア TEL 043-278-1101 千葉新都心開発株式会社 〒260-0025 千葉市中央区問屋町1-35 千葉ポートサイドタワー TEL 043-245-6295 千葉熱供給株式会社 〒260-0025 千葉市中央区問屋町1-35 千葉ポートサイドタワー TEL 043-245-0481 〒100-0054 東京都千代田区 神田錦町2-11 TEL 03-3219-0554 株式会社エヌケーケーアップル 富士川開発株式会社 〒421-3301 静岡県庵原郡 富士川町北松野4222-10 TEL 0545-85-3371 〒210-0866 川崎市川崎区水江町6-1 TEL 044-287-3814 エヌケーケー福山サービス株式会社 〒721-0927 広島県福山市 大門町津之下1580-11 TEL 084-945-3311 株式会社エヌケージーエス 幕張タウンセンター株式会社 〒261-0021 千葉市美浜区ひび野2-4 TEL 043-299-0300 鷲羽開発株式会社 〒710-0145 岡山県倉敷市福江701 TEL 086-475-2000 〒210-0866 川崎市川崎区水江町5-5 TEL 044-266-7121 川鉄ライフ株式会社 〒111-0051 東京都台東区 蔵前2-17-4 リバー蔵前ビル TEL 03-3864-5023 ● 商社 エヌケーケートレーディング株式会社 〒103-0005 東京都中央区 日本橋久松町4-4( 糸重ビル) TEL 03-3660-1491 京葉シティーサービス株式会社 〒260-0842 千葉市中央区南町2-5-15 TEL 043-264-5793 川鉄商事株式会社 〒100-8070 東京都千代田区大手町2-7-1 TEL 03-5203-5001 ケー・エス・セキュリティー株式会社 〒651-0075 神戸市中央区北本町通1-1-28 TEL 078-232-5491 JFE溶接棒株式会社 〒111-0051 東京都台東区 蔵前2-17-4 リバー蔵前ビル TEL 03-3864-3731 ケージーアール株式会社 〒651-0075 神戸市中央区 北本町通1-1-28 TEL 078-232-5903 株式会社JFEマネジメントセンター 〒230-0012 横浜市鶴見区下末吉6-10-36 TEL 045-571-5431 株式会社福山テクノリサーチ 〒721-0931 広島県福山市鋼管町1 TEL 084-943-7358 水島ゼネラルサービス株式会社 〒712-8074 岡山県倉敷市水島川崎通1 TEL 086-447-4580 ● 海外 出資・提携会社 主要出資会社 ● AK Steel Corporation( 米国) ● 渤海能克鑚杵有限公司[BHNK] (中国) ● California Steel Industries, Inc.[CSI] (米国) ● Companhia Siderurgica de Tubarao [CST] (ブラジル) ● DNN Galvanizing Corporation[ DNN] (カナダ) ● 東部製鋼(韓国) 南愛知タウンサービス株式会社 〒475-8611 愛知県半田市川崎町1 TEL 0569-24-2980 47 ● 東国製鋼(韓国) ● 福建中日達金属有限公司(中国) ● 福建統一(中国) ● Galvanizadora Centroamericana, S.A. [GALCASA] (グアテマラ) ● 海南海宇錫板工業有限公司 [HTC海南海宇] ( 中国) ● Hojalata Y Laminados S.A.[HOLASA] (コロンビア) ● 現代Hysco( 韓国) ● 無錫統一(中国) ● Minas da Serra Geral S/A[MSG] (ブラジル) ● Nova Era Silicon S/A(ブラジル) ● Perusahaan Sadur Timah Malaysia Berhad[ PERSTIMA] (マレーシア) ● Philippine Sinter Corporation[PSC] (フィリピン) ● P. T. Sermani Steel(インドネシア) ● The Siam United Steel(1995)Co., Ltd. [SUS] (タイ) ● Thai Coated Steel Sheet Co., Ltd.[TCS] (タイ) 48 ● Thai Cold Rolled Steel Sheet Public Co., Ltd.[TCR] (タイ) ● Thai Tinplate Manufacturing Co., Ltd. [T T P] (タイ) ● 統一実業(台湾) その他主要提携先 ● Corinth Pipeworks S.A.(ギリシャ) ● Dofasco Inc.(カナダ) Georgsmarienhuette GmbH[GMH] (ドイツ) ● JFEエレテック株式会社 〒230-0044 横浜市鶴見区弁天町3 JFEエンジニアリング(株)鶴見事業所内 TEL 045-505-7945 日本ロータリーノズル株式会社 〒230-0044 横浜市鶴見区弁天町3 JFEエンジニアリング(株)鶴見事業所内 TEL 045-506-5335 JFEテクノス株式会社 〒230-0044 横浜市鶴見区弁天町3 JFEエンジニアリング(株)鶴見事業所内 TEL 045-505-7370 JFE三重テックサービス株式会社 〒514-0301 三重県津市雲出鋼管町1 JFEエンジニアリング(株)津製作所内 TEL 059-246-3460 JFEエス・テック株式会社 〒424-0901 静岡県静岡市清水三保387-1 JFEエンジニアリング(株)清水製作所内 TEL 0543-34-2958 スチールプランテック株式会社 〒230-0051 横浜市鶴見区鶴見中央4-32-23 TEL 045-501-8210 ● 環境 JFE環境サービス株式会社 〒230-0044 横浜市鶴見区弁天町3 JFEエンジニアリング(株)鶴見事業所内 TEL 045-502-2226 株式会社日本リサイクルマネジメント 〒113-0033 東京都文京区 本郷2-30-7 本郷TSビル4階 TEL 03-3816-0113 水島ジーシーサービス株式会社 〒712-8074 岡山県倉敷市水島川崎通1-15 TEL 086-447-1735 ● INI Steel Company( 韓国) ● 鋼構造 ● Stelco Inc.(カナダ) 株式会社テクニブリッジ ● ThyssenKrupp Steel AG(ドイツ) 〒221-0052 横浜市神奈川区栄町3-12 横浜ツインビル 10階 TEL 045-451-7871 東北ドック鉄工株式会社 〒985-0003 宮城県塩釜市北浜4-14-1 TEL 022-364-2111 株式会社ジャパンテクノメイト 〒514-0302 三重県津市 雲出伊倉津町14-1187 TEL 059-246-3095 ● サービス JFEソルデック株式会社 〒230-0044 横浜市鶴見区弁天町3 JFEエンジニアリング(株)鶴見事業所内 TEL 045-505-7951 JFEネット株式会社 〒230-0045 横浜市鶴見区末広町2-1 JFEエンジニアリング(株)鶴見事業所内 TEL 045-505-8942 株式会社三重データクラフト 〒514-0301 三重県津市雲出鋼管町1 JFEエンジニアリング(株)津製作所内 TEL 059-246-3700 ● ガス・水道管等の製造・販売 日本鋳鉄管株式会社 〒101-0047 東京都千代田区 内神田1-8-1 三井ビル TEL 03-3233-6200 富士化工株式会社 〒111-0052 東京都台東区柳橋1-1-11 TEL 03-3861-6131 JFE都市開発株式会社 JFEアーバンプラス株式会社 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-1-2 TEL 03-3217-2083 JFEアーバンレジデンス株式会社 〒221-0046 横浜市神奈川区 神奈川本町6-1 TEL 045-441-5738 JFEテクノフェニックス株式会社 JFEエンジニアリング 株式会社 ● 土木・パイプライン工事 JFE工建株式会社 〒230-0046 横浜市鶴見区小野町88 TEL 045-521-2211 ● 機械・プラント工事 JFEプラント&サービス株式会社 〒230-0044 横浜市鶴見区弁天町3-7 JFEエンジニアリング(株)鶴見事業所内 TEL 045-510-3500 〒424-0901 静岡県静岡市清水三保387-1 JFEエンジニアリング(株)清水製作所内 TEL 0543-34-2152 川崎マイクロ エレクトロニクス株式会社 JFE津テクニワークス株式会社 〒514-0303 三重県津市雲出長常町1349-6 TEL 059-234-7557 ● 船舶 ユニバーサル造船株式会社 〒140-0014 東京都品川区大井1-28-1 TEL 03-5742-4050 Kawasaki LSI U.S.A., Inc. (サンノゼ本社) 2570 North First Street, Suite #301 San Jose, CA 95131 U.S.A. 株主インフォメーション (2003年3月31日現在) JFE(ジェイ エフ イー) ホールディングス株式会社 (英文名称:JFE Holdings, Inc.) 本社所在地 〒100-0005 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 電話: 03-3217-4049(代表) URL:http://www.jfe-holdings.co.jp 設立年月日 2002年9月27日 資本金 1,000億円 発行済株式総数 574,733,051株 株主数 423,256名 大株主 株主名 所有株式数(千株) 日本マスタートラスト信託銀行株式会社 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社 日本生命保険相互会社 資産管理サービス信託銀行株式会社 三井アセット信託銀行株式会社 第一生命保険相互会社 モルガン信託銀行株式会社 株式会社新生銀行 東京海上火災保険株式会社 株式会社みずほコーポレート銀行 議決権比率(%) 53,538 45,241 23,437 20,429 19,366 15,787 12,685 11,566 9,976 9,708 9.5 8.1 4.2 3.6 3.5 2.8 2.3 2.1 1.8 1.7 上場証券取引所 東京、大阪、名古屋(証券コード: 5411) 定時株主総会 毎年6月 東京にて開催 株式名義書換代理人 みずほ信託銀行株式会社 〒103-8670 東京都中央区八重洲一丁目2番1号 同事務取扱所 みずほ信託銀行株式会社 証券代行部 〒135-8722 東京都江東区佐賀一丁目17番7号 電話:03-5213-5213(代表) ご連絡先 ご質問、または補足情報をご希望の方は下記までご連絡ください。 財務・IR部門 電話:03-3217-4077/4081(ダイヤルイン) Fax:03-3214-6114 e-mail:[email protected] 総務・法務部門 電話:03-3217-4049(ダイヤルイン) Fax:03-3214-6110
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