〔医療法人晋真会 ベリタス病院 ベリタス病院〕 病院〕 研修の 研修の特徴と 特徴と内容 1.当院の概要 所在地 川西市新田 1 丁目 2 番23号 交通機関 阪急電車川西能勢口駅から能勢電鉄に乗り換え 「多田駅」下車徒歩 7 分 病床数 199床 標榜診療科目 総合診療科・内科・消化器科・循環器科・呼吸器科 外科・肛門科・整形外科・脳神経外科・泌尿器科・ 産婦人科・小児科・放射線科・麻酔科 患者数 入院患者数 1日平均 162.1人( 平成26年 ) 外来患者数 1日平均 384.1人( 救急搬送件数 年間 2,370 件( 〃 ) 救急取扱件数 年間 5,434 件( 〃 ) 〃 ) 2.当院の特徴 当院のある川西市は、兵庫県の東部、大阪府との県境にあり、北の丹波山系から南へ流れる 猪名川に沿って両脇を山に囲まれた南北に長い地形で、大阪のベッドタウンとして発展。奥の 猪名川町、能勢町、豊能町から大阪市内、京阪神中心部への人の流れの中継点であります。川 西市の人口は約16万人、半径5キロメートル以内の診療圏人口、約20万人、半径2キロメ ートル以内で約6万人。救急医療については地形的にも、より北部の猪名川町、豊能、能勢町 (約 7 万人)含めて診療圏となっています。 当院は、1979年に開設されてから、ベリタス病院の基本理念を忠実に実践し着実に地域 の皆様に愛される医療を提供してまいりました。良質な医療の提供を通して、地域の皆様が安 心して必要なときに、適切な医療を受けられる病院こそがベリタス病院の地域における役割と 認識しています。 3.研修の特徴 研修到達目標・研修理念のもとに当院では、病院から地域へ、地域から病院へ【継続医療】 を実現し、この地域での医療サービスの中心となり、基本的に地元で完結できる医療サービス の提供を目指しています。初期研修医のトレーニングに大切なコモン・ディジーズの修練がで きる事や、診療科、間の垣根をはずした横断的な連携ができる事などが、特徴になります。一 般的に我々のような第一線病院で、現場、現場での実施診療研修はもちろんのこと、その地域、 地域でのニーズとその病院の役割、他の病院(診療所含めて)との役割分担の実際を勉強して もらうことも研修の大きな目標です。 〔ベリタス病院 ベリタス病院 内科〕 内科〕 【研修の 研修の特徴と 特徴と内容】 内容】 当院は地域密着型の中規模病院であるため、各科の既成枠にとらわれずに協力し合える体制に なっています。積極性があれば、内科一般症例だけではなく、外科症例など種々の症例を体感で きることが当院の最大の特長です。さらに内科主導の総合診療科は、複数の病態を有する患者か ら救急搬送患者まで診断治療を担当しており、各科専門医との連携のために必要なプレゼンテー ション能力とコミュニケーション能力を養う場として重要と位置付けています。大学病院では体 験できない、全科そろっての症例検討会は、研修医制度、とくに初期研修で何を学ぶべきかを主 眼として開催しております。 内科領域の専門性 消化器内科の指導医と専門医による卓越した個別指導が可能です。外科チームとの合同カンフ ァレンスは、迅速かつ適切、そして頻回に開催されおり、緊密な連携が図られています。 消化器疾患に並んで症例が多いのが、呼吸器、循環器内科です。肺炎など一般呼吸疾患から急 性心筋梗塞まで、迅速な診断治療と高次医療機関との連携を学ぶことができます。 【教育に 教育に関する行事 する行事】 行事】 月―土曜日 16:30 ~ 17:00 抄録会 指導医等 副院長:片岡 伸一 医 長:吉見 雄三 医 医 員:寺島 禎彦 長 :上野 圭介 研修実施責任者 副院長:片岡 伸一 医 長:杉田 光司 〔ベリタス病院 ベリタス病院 外科〕 外科〕 【研修の 研修の特徴と 特徴と内容】 内容】 患者の権利と安全に留意し充分な説明と同意のもと良質な医療を提供することを基本姿勢とし、 研修を通して外科医としての基本的な診療態度と習慣を身につける。 消化器外科全般(消化管外科、肝胆外科) 、小児外科および乳腺内分泌外科における基本的な診 療技術(診察方法、各種検査の実施とその評価、各種画像の読影と画像診断、確定診断と治療計 画、処置等)を習得する。また基本的な外科的手技(切開、止血、結紮、縫合)を習得し、指導 医とともに実際に各種外科手術を経験するとともにその術前術後管理について研修する。また第 一線の病院機能に則し救急初期医療についても習得する。 臨床腫瘍学としての、消化器、内分泌、化学療法について習得する。 【教育に 教育に関する行事 する行事】 行事】 月 火 水 木 午前 外来診療 午後 病棟 合同症例検討会(毎週) 午前 手術 午後 手術と術後管理 午前 外来診療 午後 病棟 午前・午後 手術と術後管理 午後 院内勉強会 外科当直(希望時) 金 土 午前 外来診療 午後 病棟カンファレンス 術前術後検討会 病理症例検討会(月1回) 午前 外来診療 指導医等 外科主任部長:勝本 善弘 医 員:岩田 英之 研修実施責任者 外科主任部長:勝本 善弘 外科部長:川西 賢秀 医 長:有竹 賀子 〔ベリタス病院 ベリタス病院 産婦人科〕 産婦人科〕 【研修の 研修の特徴と 特徴と内容】 内容】 産科については正常分娩を中心に年間500例程度の症例があり、妊婦検診、分娩の経過、分 娩時のプライマリ・ケアや帝王切開などについての研修をすることができる。 婦人科については子宮筋腫や子宮内膜症などの良性疾患を中心とした診療を行っており、特に 腹腔鏡や子宮鏡などの内視鏡下手術に力を入れている。また不妊症診療も行っており、体外受精 などの高度生殖医療についての研修も受けることができる。 【経験する 経験する事柄 する事柄】 事柄】 内診や子宮頸部細胞診、子宮内膜細胞診の仕方などの基礎的事項の習得 妊娠診断、異常妊娠との鑑別 異常妊娠(子宮外妊娠、切迫流産、切迫早産)の診断、治療 妊娠経過の観察(外来での妊婦検診、産科エコー診断) 分娩の観察、診断、経験(内診、胎児心拍モニタリングの読映、会陰切開縫合) 帝王切開の第一助手の経験 婦人科超音波検査(経膣エコー)の経験と診断 婦人科疾患の画像診断(CT、MRIなど) 、良悪性の鑑別 子宮卵管造影、子宮鏡検査の経験と診断 内視鏡下手術(子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜症)の経験 不妊症診療の診断、治療 指導医等 理事長:竹下 正 産婦人科主任部長:米田 直人 医 医 長:谷 杏奈 員:池内 理江 研修実施責任者 産婦人科主任部長:米田 直人 医 長:向井 ゆかり 〔ベリタス病院 ベリタス病院 小児科〕 小児科〕 【研修の 研修の特徴と 特徴と内容】 内容】 小児を取り巻く複雑な環境のもと小児医療の充実が求められています。 一方で、新生児診断学において“not doing well”何となく元気がない、という徴候名があ ります。とりわけ、新生児領域においては、それが顕著であります。患児の全身状態から、五感 を駆使してその状態の把握に努めなければなりません。それ故、いかに正常な状態を診ているか が重要となってきます。当院では、出生数が多く、新生児の診察を数多く経験することが可能で す。また、外来患者数が多く、小児の初期診療を数多く経験できると思います。救急医療をして いる病院ではありませんが小児医療を行うのに必要となる正常新生児(小児)や小児の初期診療 に関しては十分に経験できると考えます。 プライマリ・ケア医として、小児医療の現場を経験し必要な初期の知識と技術を修得し、また、 患児と保護者との信頼関係の構築・コミュニケーションができるようにすることも習得します。 【教育に 教育に関する行事 する行事】 行事】 月 外 午 前 火 来 外 水 来 外 木 来 外 金 来 外 土 来 来 新生児回診 新生児回診 新生児回診 新生児回診 新生児回診 新生児回診 病棟回診 病棟回診 病棟回診 病棟回診 病棟回診 病棟回診 フォローアップ外来 14:00~ 外 アレルギー外来 1 ヶ月健診 予防接種 (心エコー) ※13:30~ 15:00~ 予防接種 指導医等 小児科主任部長:井上 岳彦 研修実施責任者 小児科主任部長:井上 岳彦 予防接種 〔ベリタス病院 ベリタス病院 整形外科〕 整形外科〕 【研修の 研修の特徴と 特徴と内容】 内容】 整形外科は多岐にわたる運動器疾患に対する治療を行っている。骨折、靭帯、腱損傷などの外 傷は整形外科のみならず外科系診療においては最も頻繁に遭遇するものであり、これらに対し適 切な初期治療を身につけておくことは非常に有益である。診断から手術等の治療、その後の経過 の予測までトータルな計画が求められ、実際に治療者が一貫してその全経過に携わることが多い。 言い換えるとそれが整形外科の魅力のひとつでもある。また現代の高齢社会において運動器疾患 治療の必要性は今後ますます高まると考えられる。 我々の研修方針は以上述べた内容に対し、以下の具体的理念をもって、望むことを基本として いる。 ① 実際に多くの臨床の場に参加し診療を行い、基本的診断、手技をマスターするのはもちろん のこと、診療ひとつひとつに自覚と責任をもってあたる基本的姿勢を身につける。 ② 整形外科はチーム医療であり指導医、他の医療従事者とのコミュニケーションを密にし協調 性を身につける。 ③ 疾患のみにとらわれることなく、全人医療に心がける。 ④ 医学者として謙虚に真理を追究する姿勢を養う。 【教育に 教育に関する行事 する行事】 行事】 (必ず指導医とペアで望む) 月 午前 外来診療 午後 手術 火 午前 外来診療 午後 回診 カンファレンス(手術) 水 午前 回診 手術 午後 手術 木 午前 外来診療 午後 検討会、抄読会 金 午前 検査 午後 手術 土 午前 外来診療 【研修の 研修の実際】 実際】 ① 問診、診察手技、画像診断法(単純 X 線像、CT,MRI像)を身につける。 ② 一般的外傷、疾患に対する標準的な治療方針の立て方を会得する。 ③ 整形外科検査(関節造影、脊髄造影、神経根造影、椎間板造影など)の手技、読影法を身に つける。 ④ 小外科基本的処置、ギプス包帯法、基本的手術手技の会得。 指導医等 院 長:辻村 知行 整形外科主任部長:柳川 医 員:森本 佳秀 医 員:水谷 正洋 研修実地責任者 院 長:辻村 知行 哲司 部長:服部 匡次 〔ベリタス病院 ベリタス病院 脳神経外科〕 脳神経外科〕 【研修目的】 研修目的】 脳神経外科の疾患は緊急を要することが多く初期の判断が重要である。プライマリ・ケアでの 判断が必要、研修医レベルでその判断を完結する。また近年外科医の役割は大きく変化し内科的 なあるいは非侵襲的な治療方法が主流となりつつある、本来の外科手術はどんどん少なくなる、 そんな中でのこれからの外科医の立場と役割を少しでも認識してもらいたい。 【研修期間と 研修期間と目標】 目標】 3ヶ月間の予定。わずかの期間で脳神経外科の診断、治療および研究についての一般的知識と 技術を取得するのは困難である。大学時代に得た神経科学に対する理解と1年目の研修で得た内 科、外科の知識、技術によって脳神経外科に対する理解は左右されると考えられる。まず面談で 本人の意欲と知識を知り、各人の状態によって、以下の技術の習得を目標としていく。 1.一般外来での患者の神経学的診察方法の基礎技術の習得、診断の基礎について考察する。病 気を治療することが大きな目的であるが身体的な症状の中には心理的、社会的な要因が大な り小なり隠されていることが多い。我々のインタビューの方法も学んで欲しい。 2.救急患者の診察、診断と治療の優先順位の判断。 頭部外傷、tPA投与、緊急血管内治療の適応と手技。 初期治療の原則と手術適応の判 断基準。(他科特に外科、整形外科と協力して地域完結の治療)。 脳卒中、特に脳梗塞の患者の評価。動脈瘤のクリッピング術、coil 塞栓術の適応と手技。 その他、脳外科疾患と間違いやすい疾患の鑑別 3.神経放射線学的診断の基礎の習得。CT、MRI、そして脳血管写、読影を学ぶ。また、 実際に脳血管撮影の手技の習得。 4.脳神経外科基本手術(開頭術)の習得。実際に開頭を行い開頭術の基本を学ぶ。 5.研究発表。実際に学会で発表を行い、その意義と発表方法を学ぶ。更に脳外科疾患におけ る基礎研究の動向についても勉強する。 【教育に 教育に関する行事予定 する行事予定】 行事予定】 月:午前 8 時 15 分病棟回診。午後症例検討会。抄読会 火:午前 8 時 15 分病棟回診。手術 水:午前 8 時 15 分病棟回診。手術 木:午前 8 時 15 分病棟回診。 金:午前 8 時 15 分病棟回診。 土:午前 8 時 15 分病棟回診。 神経疾患の特殊性でもあるが基本的に一度障害の起こったものは回復しない、必ず何らかの障 害は残るその障害をいかに少なくするかである。手術 手術は 手術は一瞬、 一瞬、ケアーは一生 ケアーは一生。 一生。1 例、1 例の症例を 症例を 大切にして研鑽、リハビリ、在宅含めて 1 例で 10 例分の経験をつむ意識で研修して欲しい。我々 大切 もそのつもりで教えます。まず First do not harm. 指導医等 副院長:横田 正幸 医長:浅枝 正浩 〔ベリタス病院 ベリタス病院 循環器科 循環器科〕 【研修の 研修の特徴と 特徴と内容】 内容】 循環器救急疾患は致死的状態に陥る可能性が高く、発症後速やかに対処する必要がある。地域 で唯一の緊急対応可能な施設として、可能なかぎり救急の受け入れを行い治療に取り組んでいる。 循環器領域は内科の一領域であり、一般内科の知識(特に生活習慣病)の習得はもちろんのこ と、患者診察に際し問診・理学所見・採血結果や非観血検査から本疾患に必要な精査・治療を考 察し提供するプロセスを踏むことの重要性について指導する。 他の地域と同様に高齢化が進んでおり、患者層として高齢者が多く、このため他科との連携が 欠かせない。医師はチーム医療の一員かつリーダーであることを意識し、スタッフとの良好な関 係を構築する必要性を理解する必要がある。患者の大半は人生の先輩であることを常に忘れては ならない。接遇面での指導も重視して行っている。 研修の集大成として地方会レベルの学会発表を目標とする。 【研修可能な 研修可能な疾患】 疾患】 急性/慢性心不全、虚血性心疾患、末梢動脈疾患、腎疾患(腎性高血圧症、慢性腎臓病) 、深部 静脈血栓症、不整脈(徐脈/頻脈)、心筋症、弁膜症、大動脈疾患(保存的加療適応疾患のみ)、 生活習慣病(高血圧症・脂質異常症・糖尿病など) 、急性循環不全、神経調節性失神など、循環器 領域のほぼ全領域 【非観血検査について 非観血検査について】 について】 心エコー図(経胸壁/経食道)、頸動脈エコー図、腎動脈エコー図、末梢動脈エコー図、末梢静 脈エコー図、ABI、マスター/エルゴメータ負荷試験、ホルタ―心電図、睡眠時無呼吸検査、 Head up tilt test など 【観血検査・ 観血検査・治療について 治療について】 について】 月曜日から金曜日まで毎日行っている。 1.虚血性心疾患(冠動脈造影検査、経皮的冠動脈形成術) 2.末梢動脈疾患(末梢動脈造影検査、経皮的末梢動脈形成術) 3.腎動脈疾患(二次性高血圧症に対して経皮的腎動脈形成術) 4.肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(一時的あるいは永久型下大動脈フィルター留置術) 5.不整脈(心臓電気生理検査、ペースメーカ移植術、植込み型ループレコーダ留置術、カテーテ ル・アブレーション(心房細動を除く) ) ※ 急性心筋梗塞症・高度徐脈・頻脈発作・急性心筋炎・急性肺血栓塞栓症・急性下肢動脈血栓症・ 敗血症性ショックなど重篤な緊急症例に対しては、上記手技に加えて緊急ペーシング法、薬物 的/電気的徐細動、大動脈内バルーンパンピング法、経皮的心肺補助装置、持続的血液濾過透 析療法を必要に応じて施行している。 指導医等 指導医等 循環器科主任部長:辻本 充 医員:轟 貴史 研修実施責任者 循環器科主任部長:辻本 充 部長:羽田 健紀 医長:増田 太一
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