こちらよりダウンロード

第 2 特集
2015 年、
経 営 者は何を思うべきか
UNSENTIMENTAL
JOURNEY
2015
PLAN
今、美容 業 界は転 換 期といわれる。
新しい時 代に対応しなければ、 未 来は得られないと。そのココロは一 体?
勝負の新 年へ向け、 有 識 者 、 経 営 者に見 解をあおいだ。
illustration ≈ Takashi Kuno
83
春田牧彦 (はるた・まきひこ)
(株)ピンポン代表取締役社長。美容
佐藤友美
(さとう・ゆみ)
佐 藤 康 弘 (さとう・やすひろ)
井 口 峰 和 (いぐち・みねかず)
ヘアライター。テレビ制作会社勤務
(株)ジャストケアコミュニケーショ
(株)
ネクスト総合研究所代表。大手
メーカー、ディーラー勤務を経て、
を経てライターに転身。14年にわた
ンズ代表取締役。コンサルティング
美容メーカー勤務の後、2008年に
background
2012年、同社を設立。美容業界の
り女性誌のヘアページ、ヘアカタロ
業務のほか、美容室の組織戦略・販
独立。「美容に脳科学を、サロン経営
キュレーターを旨とし、マーケティ
グで編集・執筆を続ける。近年は、
売戦略を講義するJCCアカデミーを
に科学を、解決策は現場から」をモ
ングコンサル、業務代行、教育、情
編集・ライター業のみならず、サロ
主宰。現在、小規模サロン経営者の
ットーに、全国の美容室経営者や美
報誌発行などを行なうほか、東京・
ンブランディング、商品開発アドバ
経営力を試すボードゲーム『サロン
容師へ向けたコンサルティング、講
代々木にてサロン
『TERASU』を運営。
イザー、セミナー講師として活動中。
経営ゲーム スモールサロン』が大反
師活動を行なう。明日の売上アップ
高 齢 化や不 景 気を経て、 経 営 環 境の厳しさを感じる経 営 者は少なくないはず。
ヘアサロンの枠を超える多岐の活動
近著に『美容師が知っておきたい50
響を得ている。著書に『美容室
「店
と近未来を見据えた組織づくりをか
で、美容業を再定義している。
の数字』(共著・小社刊)
がある。
販」の教科書』
(同文館出版社)
。
なえる的確な助言で信頼を集める。
なのに「今が一 番良いとき」といったら、 驚くだろうか。
美 容 業 界は今がピーク!?
2010 年
人が減るだけじゃない
大問題…
2つのボリュームゾーンに
支えられ…
(歳)
(歳)
100~
100~
90
90
80
50
40
30
70
60
50
40
30
20
20
10
10
0
団 塊 ジュニア 周 辺
団 塊 ジュニア 周 辺
な に か と お 金 が かか る 時
60
80
団塊世代
70
○ シニア
○ メンズ
○ ティ ーン
○ ト ー タルビュー ティ
○ 海外
○ インナ ー ビュー ティ
団塊世代
そろ そろ 美 容 卒 業 ?
チャンスは ど こに ⋮ ?
2020 年
0
20
40
60
80
100
120 (万人)
20
40
60
80
100
120 (万人)
※女性のみのデータです。
美容室へ行くことを
生涯の優先事項に
の今後を読む最大の伴
美容
は、日本の人口動態だ。人口
減少、高齢社会は周知の通り
だが、問題はお客さまの母数
68
が減ることだけではない。
∼
66
﹁今この業界は、人口の2つ
44
のボリュームゾーン、
∼ 歳の消費に支
36
歳の団塊世代と、団塊ジュニ
10
ア前後の
えられています。
でも、あと
年たったら、
どうでしょう?﹂
代後半ともなれば、身体
と佐藤康弘氏は問題提起する。
﹁
的に美容室に通えない人が増
代。
50
えるし、美容を必要としなく
40
なる人もいます。一方のジュ
ニア世代も、 代後半∼
家庭の支出が増え、消費に厳
2
しくなる年ごろです﹂︵同︶
つ。顧客層を広げ
対策は
ることと、既存客を離さない
こと。後者に関し同氏は言う。
出典/総務省統計局
﹁シニア対応は不可欠ですし、
84
利用価値の向上も大切。でも、
85
一番重要なのは、日本人の美
意識を高めることです。年を
取っても、時間やお金が限ら
れても、容姿は整えたい。一
生おしゃれしたい。そう思わ
せるには、今ヘアファッショ
ンを心から楽しんでいただく
しかありません。他業種との
競争も激しくなる中、業界全
大切。実は、母親世代を紹介
10
体で努力すべきです﹂
で呼べる効果もあります。
次世代顧客を得ておくことも
年で来る現実。
あとたった
こ こ か ら 分 か る の は、﹁今 ほ
F ORCISE 中野 真司氏
社はティーン狙い。若いスタッ
ど良い時はない﹂ということ。
ボリュームゾーンを
外すのも一 手
フには若い顧客が合いますし、
そのうち、でなく今動かなけ
世間が大人に注目する中、当
れば、機会は多分もう来ない。
Salon’s Opinion
70