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平成18年7月6日
各
位
財団法人 大同生命国際文化基金
大 同 生 命 保 険 株 式 会 社
2006年度(第21回)大同生命地域研究賞
受賞者の決定および贈呈式の開催
財団法人 大同生命国際文化基金(大阪市西区江戸堀1-2-1、理事長:宮戸直輝)
では、標題の研究賞について、本年度の受賞者を下記のとおり決定いたしました。
つきましては、贈呈式を開催いたしますのでお知らせいたします。なお、受賞者な
らびにこの賞に関する資料を添付いたしますのでご覧ください。
記
1.贈呈式
日時:平成18年7月18日(火)午後2時 ∼
場所:社団法人 クラブ関西
大阪市北区堂島浜1-3-11
電話:06(6341)5031
2.受賞者
1)大同生命地域研究賞(副賞300万円ならびに記念品)
東京外国語大学学長
池端
雪浦
氏
2)大同生命地域研究奨励賞(副賞100万円ならびに記念品)
国立民族学博物館教授
印東
道子
氏
京都大学大学院教授
山極
寿一
氏
3)大同生命地域研究特別賞(副賞100万円ならびに記念品)
中近東文化センター附属
アナトリア考古学研究所所長
大村
幸弘
氏
以上
ご照会先:財団法人大同生命国際文化基金 事務局(橋口・松村)
電話
06(6447)6357
/
Fax
06(6447)6384
大同生命保険株式会社 広報部(砂田)
電話
06(6447)6258
2006 年 7 月
大同生命地域研究賞について
1.この賞を設けた趣旨
大同生命国際文化基金は、1985年3月大同生命保険株式会社の創業80周年記念事
業として、外務大臣認可により設立された財団法人であります。その目的は「国際的相互
理解の促進に寄与する」こととし、そのためいくつかの事業を行ってきました。
この賞は、「地球的規模における地域研究」に貢献した研究者を顕彰するもので、様々
な地域の人と文化に対する理解を究極の目的としている点で、本財団の設立目的と一致し
ます。それはいわば国際的相互理解を考える上で最も基礎的な部分を担うもので、医学に
例えれば臨床医学に対する基礎医学にたとえられます。こうした理解に立ち、関係学界の
協力を得て、この賞を創設しました。
2.賞の内容
この賞は、次の3部門で構成されています。
(1)大同生命地域研究賞
多年にわたって地域研究の発展に著しく貢献した研究者1名に対して、賞状、
副賞300万円ならびに記念品を贈呈するものです。
(2)大同生命地域研究奨励賞
地域研究の分野において新しい展開を試みた研究者2名(地域研究賞の該当者が
いない場合、3名とすることも可)に対して、賞状、副賞100万円ならびに記念
品を贈呈するものです。
(3)大同生命地域研究特別賞
対象地域に対する啓蒙、紹介などを通じて国際相互理解を深めるうえで、功労の
あった者1名に対して、賞状、副賞100万円ならびに記念品を贈呈するものです。
3.選考
(1)選考については、本財団が委嘱する選考委員で構成する会議により決定されます。
2006年度の選考委員は次の5名です。
(五十音順)
前国立民族学博物館館長
石毛
直道
氏
国際日本文化研究センター所長
片倉 もとこ 氏
中部大学大学院教授
立本
成文
氏
京都大学名誉教授
田中
二郎
氏
大阪外国語大学理事
松原
正毅
氏
(2)候補者の推薦については、全国の大学、研究機関等の研究者に推薦委員を委嘱し、
推薦委員より書面による推薦を受けることを原則とする。
以上
2006年度
大同生命地域研究賞受賞者一覧
◆大同生命地域研究賞
(副賞300万円ならびに記念品)
「フィリピン近現代史を基盤とした東南アジア研究推進への
大きな貢献」に対して
いけはた
池端 雪浦
東京外国語大学学長
◆大同生命地域研究奨励賞
せつほ
氏
(副賞100万円ならびに記念品)
「考古学・民族学におけるオセアニア地域研究の推進」に対して
いんとう
印東 道子
国立民族学博物館教授
◆大同生命地域研究奨励賞
みちこ
氏
(副賞100万円ならびに記念品)
「アフリカ熱帯雨林における人類進化史と自然保護に関する研究」
に対して
やまぎわ じゅいち
山極 寿一
京都大学大学院教授
◆大同生命地域研究特別賞
氏
(副賞100万円ならびに記念品)
「トルコにおける長年にわたる持続的な考古学的調査を基盤に
した広範な文化交流への国際的貢献」に対して
おおむら さちひろ
中近東文化センター附属
アナトリア考古学研究所所長
大村 幸弘
氏
2006年度
大同生命地域研究賞
池端
雪浦
氏
(東京外国語大学学長)
1
略
池端
1.現
職
歴
雪浦(いけはた・せつほ)
:東京外国語大学 学長
〔勤務先電話番号 042(330)5120〕
2.最終学歴
:東京大学人文科学研究科東洋史学専攻修士課程修了(1966 年)
3.主要職歴
:1989 年 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授
1995 年 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所長
2000 年 東京外国語大学附属図書館長
2001 年 東京外国語大学長
現在に至る
4.主な著書・論文
①「東南アジア基層社会の一形態−フィリピンのバランガイ社会について」
『東洋文化研究所紀要』54 冊,pp.86-168,1971.
②『東南アジア現代史 II フィリピン・マレーシア・シンガポール』共著
〔山川出版社 1977〕
③「フィリピン革命のリーダーシップに関する研究(1896 年 8 月∼1898 年 4 月)」
『東洋文化研究所紀要』第 80 冊,pp.41-194,1980.
④「フィリピン民族思想の創出とプロパガンダ運動」永積昭編
『東南アジアの留学生と民族主義運動』pp.143-196〔厳南堂 1981〕
⑤『フィリピン革命とカトリシズム』単著〔勁草書房 1987〕
⑥ Popular Catholicism in the Nineteenth-Century Philippines: The Case of the
Cofradia de San Jose , Reading Southeast Asia, pp.109-188, Ithaca,
New York: Cornell University, 1990.
⑦『東南アジア世界の歴史的位相』共著〔東京大学出版会 1992〕
⑧「フィリピン国民国家の原風景−ホセ・リサールの祖国観と国民観−」
『アジア・アフリカ言語文化研究』46・47 合併号,pp.43-78,1993.
⑨『変わる東南アジア史像』編著〔山川出版社 1994〕
⑩『日本占領下のフィリピン』編著〔岩波書店 1996〕
⑪ The Philippines under Japan: Occupation Policy and Reaction, 共編著,
Quezon City: Ateneo de Manila University Press, 1999.
⑫『東南アジア史 II 島嶼部』編著〔山川出版社 1999〕
⑬『岩波講座東南アジア史7 植民地抵抗運動とナショナリズムの展開』編著
〔岩波書店 2002〕
⑭ Philippines-Japan Relations,共編著,Quezon City:
Ateneo de Manila University Poess,2003.
⑮『近現代日本・フィリピン関係史』共編著〔岩波書店 2004〕
以上のほか、現在に至るまで論文著書多数
5.備
考
:1990 年
1998 年
文学博士(東京大学)
人文学名誉博士(フィリピン大学)
2
業績紹介
「フィリピン近現代史を基盤とした東南アジア研究推進への大きな貢献」
に対して
たちもと
なりふみ
紹介者: 立本
成文
(中部大学大学院教授)
池端雪浦さんは、東京大学文学部東洋史学科を卒業後、1960年代半ばから、本格的
なフィリピン史研究を開始し、名実ともに日本におけるフィリピン史のパイオニアとして
の地位を早々に築かれました。現在にいたるまで基層的な地域社会であるバランガイにつ
いての透徹した分析とともに、現代フィリピン通史をものにされています。分野は違い、
世代は上になりますが、衛藤瀋吉、中根千枝などと同様に「外地」(池端さんの場合はソ
ウル)生まれなのも興味を引きます。
その後、現代フィリピン史を解明するために力を傾注したのは、19世紀から20世紀
前半にかけての植民地抵抗運動やフィリピン革命であり、それと並行して聖ヨセフ兄弟会
を中心とした民衆カトリシズムの研究であります。特に後者は、従来利用されることのな
かったタガログ語歴史資料の発掘を行い、フィリピン聖職者、文化人類学者、文学者らと
学際的研究を進めたことで、新しい研究スタイルを打ち立てたといえます。これらの業績
は名著『フィリピン革命とカトリシズム』に結実しています。
1990年代以降は、10年近くにわたって、日本、フィリピン両国研究者の学際的共
同研究を組織し、フィリピン現代史のなかの日本占領期や、フィリピンと日本の交流と関
係の近現代史の諸側面について、画期的な共同研究成果を取りまとめられました。『日本
占領下のフィリピン』『近現代日本・フィリピン関係史』として出版され、同時にフィリ
ピンにおいて英文で発行されています。複雑な日比米関係の中で、歴史的理解の共有に果
たした功績は大であるといえます。このような業績に対し、フィリピン大学が人文学名誉
博士を1998年に池端さんに授与しています。
一方、フィリピンという植民地国家、国民国家の枠を超えて、ひとつの歴史的世界とし
ての東南アジア史のダイナミズムをいかに把捉し叙述するかについても早くから一貫して
関心を持ち続けられています。初期の山川版『東南アジア現代史』の分担執筆から始まっ
て、『東南アジア史Ⅱ
島嶼部』、『岩波講座
東南アジア史7
植民地抵抗運動とナシ
ョナリズムの展開』などにそれが現れ、新しい東南アジア史像を求めた『変わる東南アジ
ア史像』は特筆に価する研究成果の集大成といえます。
3
長年にわたり、大学共同利用機関である東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究
所を基盤として、国内外の学際的共同研究一般、国際交流、若手研究者育成に尽力され、
その所長を勤められるとともに、現在は学長として大学行政の立場から地域研究を推進さ
れています。また、文部行政においても、人文社会科学推進に果たされている役目は大き
いといえます。
以上のように、池端さんの業績は、文献を中心にした、地に付いた着実な学術的貢献と
して国際的にも極めて高く評価されていますが、フィリピン史研究を学際的に発展させ、
東南アジア地域研究推進のために研究者育成、研究共同、研究交流に関しても献身的な努
力を続けてこられたことは、それにもまして大きな貢献といえます。
4
2006年度
大同生命地域研究奨励賞
印東
道子
氏
(国立民族学博物館教授)
5
略
印東
1.現
職
歴
道子(いんとう・みちこ)
:国立民族学博物館 教授
総合研究大学院大学 教授
〔勤務先電話番号 06(6876)2151〕
2.最終学歴
:ニュージーランド・オタゴ大学大学院(人類学専攻)(1988 年)
3.主要職歴
:1976 年
1988 年
1995 年
2000 年
2001 年
東京女子大学文理学部研究助手(1981 年 3 月まで)
北海道東海大学国際文化学部助教授(1995 年 3 月まで)
北海道東海大学国際文化学部教授(2000 年 3 月まで)
国立民族学博物館教授
総合研究大学院大学教授(兼任)
現在に至る
4.主な著書・論文
① Archaeological Investigations in the Yap Islands, Micronesia: First
Millennium B.C. to the Present Day. 共著〔Oxford: B.A.R. International
Series 277, 1985〕
② Changing Prehistoric Yapese Pottery Technology: A Case Study of Adaptive
Transformation.〔Michigan: UMI Press. 1990〕
③『オセアニア 1:島嶼に生きる』共編著〔東京大学出版会 1993〕
④「オセアニアの土器文化の諸相」〔吉田集而編『生活技術の人類学』平凡社 1995〕
⑤ Human dispersals into Micronesia.〔Anthropological Science, 105(1), 1997〕
⑥ The Catalogue of Prehistoric Micronesian Artifacts Housed in Japan.
〔Saipan: Historic Preservation Office (Micronesian Archaeological Survey
Report, No.34) 1998〕
⑦『東京大学総合研究博物館所蔵、ミクロネシア古写真資料カタログ』
〔東京大学総合
研究資料館(標本資料報告第 34 号)1999〕
⑧「オセアニアの食物調理法」
〔中尾佐助・秋道智彌編『オーストロネシアの民族生物学』平凡社 1999〕
⑨ Prehistory and palaeoecology of Yap, Federated States of Micronesia. 共著
〔Quaternary International, 59, 1999〕
⑩「先史時代のオセアニア」〔山本真鳥編『オセアニア史』山川出版社 2000〕
⑪「オセアニアの島嶼間交流」〔小川英文編『交流の考古学』朝倉書店 2000〕
⑫『オセアニア 暮らしの考古学』〔朝日新聞社 2002〕
⑬『イモとヒト:人類の生存を支えた根裁農耕』共編著〔平凡社 2003〕
⑭『環境と資源利用の人類学:西太平洋諸島の生活と文化』編著〔明石書店 2006〕
⑮『ミクロネシアを知るための 58 章』編著〔明石書店 2006〕
以上のほか、現在に至るまで論文著書多数
5.備
考
:1989 年
Ph.D.(オタゴ大学)
6
業績紹介
「考古学・民族学におけるオセアニア地域研究の推進」に対して
やまもと
紹介者: 山本
のりお
紀夫
(国立民族学博物館教授)
印東道子氏は、東京女子大学在学中の1973年以降、約30年間にわたり一貫して
ミクロネシアを中心にオセアニアの地域研究を続けている考古学者である。オセアニア地
域の40をこす島々を訪れ、16回に及ぶ現地調査で得た資料を駆使した研究成果を英文
で積極的に発表しており、その評価は海外で特に高い。
印東氏のオセアニアにおける地域研究の特色は、島嶼環境を「天然の実験室」として
とらえ、オセアニアという地域特性を存分に利用した研究を展開していることにある。
その研究内容は以下の4つに大別でき、オセアニア地域文化研究に大きく貢献している。
(1)考古学調査にもとづいたオセアニアへの人類移動史の解明
(2)オセアニア島嶼社会における文化の多様性の解明
(3)オセアニアに関する学際的共同研究の推進
(4)日本におけるミクロネシア資料の研究と紹介
以下では、それぞれの内容ごとにその特色を具体的に紹介する。
(1)オセアニアへの人類移動の研究は、東部のポリネシア地域における考古学や言語
学研究が中心になって発展してきた。しかし、オセアニアの北西部に位置するミクロネシ
ア地域に関しては、詳細な考古学調査が少なく、人類の移動を語る際には言語学研究に基
づく移動仮説がもっぱら使われてきた。すでにヤップやパラオなど西部ミクロネシアの
島々での調査経験をもつ印東氏は、ミクロネシア内の人類移動を探る上で中央ミクロネシ
アの資料が不可欠であるとして、1991年から1994年にかけてファイス島で発掘調
査を行った(文部省科学研究費およびトヨタ財団研究助成金)。その結果、言語学研究に
よる通説を覆すような複雑な外界接触の歴史を明らかにし、ミクロネシアにおける人類の
拡散移動に関する仮説を内外の学術雑誌などを通して提唱してきた。印東氏の研究成果は、
オセアニア全体の人類移動や初期のラピタ文化に関する国際シンポジウムなどでも高く評
価され、1996年から8年間は、海外のオセアニア考古学者の大半が参加するインド・
太平洋先史学協会
(事務局:オーストラリア)
の理事も務めた。
(2)島嶼環境はオセアニア地域のもつ大きな特徴であるが、それは多様な自然環境を
提供する一方で、個々の島における資源の限界性をも併せ持つ。印東氏は、環境への適応
7
変化がオセアニア内の文化の多様性を考える重要な要素の一つであり、考古学資料を用い
ることでその変化の様相を明らかにすることができると考えた。土器作りが自然環境と密
接な関係を持つことに着目し、1982年に約8ヶ月にわたってユニークな土器作りで知
られるヤップ島で調査を行った(現地文化財保護委員会・オタゴ大学研究調査費)。従来
の考古学研究は発掘から出土した土器の形態変化の分析にとどまりがちであるが、印東氏
はさらに土器作りに使用された粘土を採取してそれぞれがもつ特性を探り、伝統的な土器
作り工程の記録とその技術的な分析も合わせることで、土器文化の総合的検討を行った。
その結果、ヤップでユニークな土器作りが発展した背景には、偏った自然環境への適応的
技術変化があったことを見事に実証した。この業績に対し、オタゴ大学から Ph.D.を授与
され、多くの学会誌などに発表を続けている。また、土器以外の文化要素についても論考
を発表し、島嶼環境への適応というまさにオセアニアのもつ地域的特性を正面から見据え
て研究を行ってきている。
(3)印東氏は、オセアニアの地域研究を推進するための共同研究を積極的に進めてき
ている。これは大きく分けて2種類の共同研究に分けられる。まず一つめは、隣接諸分野
の研究者との共同研究である。たとえば、ヤップ島の植生変化を復元するため、オースト
ラリアの自然地理学者と共同で花粉分析を行い、森林の破壊が今から3000年以上も前
から始まったことを明らかにした。これは、考古学資料を1000年近く遡るもので、貴
重な研究結果として世界的に認められている。さらに、ファイス島から出土した鳥や動物
骨を内外の専門家と鑑定し、オセアニアの基本的な家畜のセットがミクロネシアで唯一飼
われていたことを示す画期的な証拠を明らかにした。また、島嶼間の物資の移動を明らか
にするため、土器を産出できないサンゴ島から出土した輸入土器の鉱物分析を地質学者と
共に行っている。その結果は、民族誌資料から知られていた交易相手以外の存在も明らか
にする重要なものとなった。他方、島嶼間の文化的接触の歴史をさぐるため、土器の鉱物
分析の新しい研究手法の開発もアメリカの研究者と共同ですすめている。
もう一つは、日本におけるオセアニア研究者を組織した共同研究会や出版活動を通じた
地域研究への貢献である。印東氏は、2003年から2005年にかけて、国立民族学博
物館において「西部太平洋島嶼民の居住戦略:資源利用と外界接触」というテーマで共同
研究会を組織した。これは島嶼環境における人間集団の資源利用を多様な観点から研究し
ようとするもので、オセアニア研究者を中心に、フィリピン、台湾、沖縄の研究者が集ま
って行われた。隣接地域の研究者の視点に触れることで、オセアニア研究の特徴を一層明
らかにすることに成功し、本年3月に刊行された『環境と資源利用の人類学』へと実を結
んだ。また、印東氏は日本におけるオセアニア研究の中心的組織である日本オセアニア学
会の創設時から積極的にその活動に関わり、評議員や理事として日本におけるオセアニア
研究の発展に様々な形で寄与している。1994年から6年間は学会英文誌
Man and
Culture in Oceania (現 People and Culture in Oceania) の編集長として尽力し、特に日本
8
におけるオセアニア研究成果の海外への紹介という面で貢献している。また、1999年
から6年間は、オセアニア学会を代表して日本学術会議太平洋研究連絡会議の第17期∼
19期委員を努め、日本の太平洋研究者との連携に努めた。
(4) オセアニアの中で、特にミクロネシアは日本と深い歴史的関係を持つ。日本統治
時代には様々な調査研究が行われ、日本に持ち帰られた考古遺物や民族資料が、現在も博
物館などに眠っている。印東氏はこれらの存在を国外、特に当該地域の人々に対して知ら
しめることが、持ち去ったものとしての責務であると考え、東京大学所蔵の考古遺物や古
写真のカタログなどを英文で作成した。海外での反響は大きく、なかでもミクロネシアの
人々が自分たち自身の過去に対する興味を強めるきっかけとなった。その後、ミクロネシ
アでも古写真をデータベース化するプロジェクトがたちあがり、印東氏の協力を得て日本
からも多くの古写真が探し出されてデータベースに組み込まれ、公開されている。
(http://www.micsem.org/photos/jpn_flag/index.htm)
古写真以外にも、原爆投下以前に採
取されたサンゴを分析することで、14Cによる年代測定結果の補正値基準を求めるプロジ
ェクトがオーストラリア国立大学を中心に組織され、印東氏は日本におけるコーディネー
ターとしてプロジェクトに関わっている。
最後に、オセアニア研究の特徴である「島」研究のもつ重要性を特に認識する印東氏は、
イギリスの出版社より本年3月から刊行が始まった考古学研究雑誌、Journal of Island
Archaeology
(Routledge 出版) の初代編集委員の1人となり、まさに日本を代表するオセ
アニア考古学者として活躍を続けている。
以上のように、印東道子氏は、考古学的研究手法を中心にミクロネシアの人々や伝統文
化の特色を学際的に解明しようと長年にわたって尽力している国際的な研究者であり、オ
セアニアの地域研究に果たした貢献はきわめて大きい。また、日本におけるオセアニア地
域への関心を高めるため、一般向けの書物をはじめ、雑誌や新聞等に多くの記事を発表し
てきた点も高く評価できる。
9
2006年度
大同生命地域研究奨励賞
山極
寿一
氏
(京都大学大学院教授)
10
略
山極
1.現
職
歴
寿一(やまぎわ・じゅいち)
:京都大学大学院理学研究科 教授
〔勤務先電話番号 075(753)4108〕
2.最終学歴
:京都大学大学院理学研究科博士課程退学(1980 年)
3.主要職歴
: 1983 年
1988 年
1998 年
2002 年
財団法人日本モンキーセンター研究員
京都大学霊長類研究所助手
京都大学大学院理学研究科助教授
京都大学大学院理学研究科教授
現在に至る
4.主な著書・論文
①『ゴリラとヒトの間』〔講談社現代新書 1993〕
②『家族の起源—父性の登場』〔東京大学出版会 1994〕
③『ゴリラの森に暮らす』〔NTT 出版 1996〕
④『父という余分なもの』〔新書館 1997〕
⑤『霊長類生態学』共著〔京都大学学術出版会 2000〕
⑥『人間性の起源と進化』共編著〔昭和堂 2003〕
⑦『地球環境問題の人類学』共著〔世界思想社 2003〕
⑧『オトコの進化論』〔ちくま新書 2003〕
⑨『ゴリラ』〔東京大学出版会 2005〕
⑩『サルと歩いた屋久島』〔山と渓谷社 2006〕
⑪ Day-journey length and daily diet of solitary male gorillas in lowland and highland habitats
〔International Journal of Primatology, 15 (2), 1994〕
⑫ Socio-ecological factors influencing population structure of gorillas and chimpanzees
〔Primates, 40 (1), 1999〕
⑬ Factors influencing the formation of ground nests by eastern lowland gorillas in
Kahuzi-Biega National Park: some evolutionary implication of nesting behavior
〔Journal of Human Evolution, 40 (1), 2001〕
⑭ Bushmeat poaching and the conservation crisis in Kahuzi-Biega National Park,
Democratic republic of the Congo〔Journal of Sustainable Forestry, 16, 2003〕
⑮ Diet and seasonal changes in sympatric gorillas and chimpanzees at Kahuzi-Biega National
Park 〔Primates, 47 (1), 2006〕
以上のほか、現在に至るまで論文著書多数
5.備考:1987 年
理学博士(京都大学)
11
業績紹介
「アフリカ熱帯雨林における人類進化史と自然保護に関する研究」に対して
たなか
紹介者: 田中
じろう
二郎
(京都大学名誉教授)
山極寿一氏は、1970年代後半から30年近くにわたって、中央アフリカ熱帯雨林に
おける自然と人間に関する調査研究にかかわってきました。とりわけ、ルワンダとコンゴ
民主共和国に分布する野生ゴリラに関しては、長期調査にもとづく詳細な生態・社会の解
明を行い、またその成果をもとにして初期人類の生活・社会の進化史を再構成するなど、
数多くの優れた論考を発表しています。さらに、中央アフリカの熱帯雨林域における人と
自然の共生に関して、豊富な調査経験にもとづいて政策的提言を行うとともに、地元に保
護と地域開発に関わるNGOを創設するなど、実践的研究にも深く関わってきました。
山極氏の中央アフリカ地域に関する主な研究業績は、(1)ゴリラの社会構造と比較生
態、ゴリラとチンパンジーの共存・共進化などについての研究、(2)これらをもとにし
た初期人類の生活・社会に関する進化史的研究、そして(3)アフリカ熱帯林における人
と自然の共生に関する研究、などですが、いずれもフィールドワークに基づいた実証的な
学術研究として世界的に高く評価されています。
(1)
霊長類の社会・生態に関する研究
山極氏はまず、ルワンダ、ウガンダ、コンゴ民主共和国3国の国境地帯に生息する野生
ゴリラの群れを対象に、社会関係や生活史に関する研究を行いました。個体追跡による詳
細な観察と長期調査によって、オスが血縁関係をもとに連合関係を形成し繁殖の可能性を
広げていくことを示すなど、ゴリラの集団編成やその維持機構について世界ではじめて明
らかにしました。またこの調査において、それまで雌をめぐって競合すると考えられてい
たオスたちが血縁関係やホモセクシュアルな交渉を通じて共存することが示されましたが、
これは類人猿にホモセクシュアルな交渉があり、それが社会構造の維持に関与しているこ
とを示すまったく新しい発見でした。さらに、ゴリラがチンパンジーと同様に、他の霊長
類にはみられない父系社会をつくることを明らかにしたことも山極氏の大きな業績です。
山極氏はまた、ゴリラの食性や生態についても貴重な貢献をしました。長い間、ゴリラ
はもっぱら繊維質の植物を食べているとされていましたが、長期間のフィールドワークに
よって、ゴリラが実はチンパンジーに匹敵するほど多種類の果実や昆虫を食べていること
を明らかにしました。さらにゴリラの生息地と生態の特徴の広汎な比較を通して、ゴリラ
が実際に何を食べるかは、近縁種であるチンパンジーの存在や食物の利用可能性に応じて
柔軟に変化することを示しました。
12
(2)
初期人類の社会生態
山極氏は、以上のような大型類人猿の社会・生態に関する研究にもとづいて、初期人類
の社会の復元を試みています。すなわちまず、初期人類は体格の性差が大きかったことか
ら、ゴリラとよく似た社会から出発したと想定し、それから乾燥域に分布を広げてチンパ
ンジーによく似た社会生活を営むに至ったと推定しています。また大型類人猿の例をもと
に、インセストの回避を初期人類に仮定し、それが社会学的父親の形成を促して人間的な
家族へと発展したと推定しています。類人猿にはみられず人類だけに存在する特徴である、
食の公共性と性の個別性についても、初期人類に固有の環境条件がそれらの発達を促進し
たと指摘しています。さらに類人猿と人類による、視線を用いたコミュニケーションには
多くの共通点がありますが、とくに対面姿勢によって互いの優劣関係を表面化させない社
会交渉はヒト科に特有なものと考えられること、そして初期の人間言語はそうしたコミュ
ニケーションを基礎に社会言語として発達したことを示唆しています。これらの考察は人
類の進化における未知の部分に光を当てるものとしてとりわけ重要な貢献であります。
(3)アフリカ熱帯雨林における人と自然の共生
アフリカの熱帯雨林は、近年大規模な伐採や開発計画、相次ぐ内乱・内戦等によって急
速に破壊されつつあります。またその中で、森林に強く依存してきた民族の生活・文化や
動物の生息状況が大きく変容しています。山極氏は当初からこの問題に着目し、人間と動
物の共生をめざす研究活動を推進し、欧米や地元の研究者たちと協力して何度も動物の生
息数調査や住民による狩猟活動の調査を実施し、それらの結果を国際学会や国際誌に発表
して協力を呼びかけてきました。そうした調査に基づいて、植物と動物、そして人間の共
生の歴史を踏まえた森林利用を提案しています。また長年、国連自然保護協会(IUCN)
の霊長類スペシャリストとして活動し、国際霊長類学会では自然保護委員会の委員を務め
てきました。
山極氏はまた、コンゴ民主共和国の南キブ州にポレポレ基金と称するNGO活動のため
の基金創設に参加し、内戦という悪条件のなかで、地元住民を主体とした自然保護と地域
開発の活動を推進してきました。この地域では1990年代の2度に及ぶ内戦によって大
量の避難民が自然保護区へ流入し、大型動物の大規模な密猟が始まりましたが、山極氏の
調査地では、地道な保護活動が功を奏して壊滅的な事態が避けられているということです。
以上のように、山極氏の研究は霊長類学を基礎としつつ、生態学、人類学、自然保護研
究など、広汎な分野に及んでいます。これらの研究活動とともに山極氏は、「京都文化会
議」や「朝日21関西スクエア」などの委員を務め、霊長類学・人類学から得られた知見
をもとに、現代社会が抱える「こころ」の問題や、少子化・高齢化などの問題に向けて積
極的に発信するなど、幅広い活動を展開しています。これらはいずれも、人類の由来の理
解と自然との共存の確立に向けた地域研究の貴重な成果であります。
13
2006年度
大同生命地域研究特別賞
大村
幸弘
氏
(中近東文化センター附属
アナトリア考古学研究所所長)
14
略
大村
1.現
職
歴
幸弘(おおむら・さちひろ)
:財団法人中近東文化センター附属アナトリア考古学研究所
所長
2.最終学歴
:早稲田大学第一文学部西洋史学科卒業(1972 年)
トルコ共和国アンカラ大学言語・歴史・地理学部中近東考古科
博士課程修了(1991 年)
3.主要職歴
:1982 年 財団法人中近東文化センター研究員
1984 年 財団法人中近東文化センター主任研究員
1998 年 財団法人中近東文化センター附属アナトリア考古学研究所長
現在に至る
4.主な著書・論文
①『鉄を生み出した帝国―ヒッタイト発掘』〔日本放送出版協会 1980〕
②『トルコ』〔山川出版社 2000〕
③『カッパドキア』〔集英社 2002〕
④『アナトリア発掘記―カマン・カレホユック遺跡の二十年』〔日本放送出版協会 2004〕
⑤ 1991 Yili Kaman-Kalehöyük Kazilari, XIV. KST I, pp. 307-325. 1993
⑥ 1992 Yili Kaman-Kalehöyük Kazilari, XV. KST I, pp. 273-292. 1994
⑦ 1993 Yili Kaman-Kalehöyük Kazilari, XVI. KST I, pp. 313-330. 1995
⑧ 1994 Yili Kaman-Kalehöyük Kazilari, XVII. KST I, pp. 189-207. 1996
⑨ A Preliminary Report on the Ninth Excavation at Kaman-Kalehöyük in Turkey (1994),
BMECCJ IX, pp. 87-134. 1996
⑩ 1995 Yili Kaman-Kalehöyük Kazilari, XVIII. KST I, pp. 201-212. 1997
⑪ 1996 Yili Kaman-Kalehöyük Kazilari, XIX. KST I, pp. 311-322. 1998
⑫ Preliminary Report on the Tenth Excavations at Kaman-Kalehöyük in Turkey (1995),
BMECCJ X, pp. 25-77. 1998
⑬ 1998 Yili Kaman-Kalehöyük Kazilari, XXI KST I, pp. 217-228. 2000
⑭ The Eleventh Excavation at Kaman-Kalehöyük (1996), BMECCJ XI, pp. 51-91. 2000
⑮ Preliminary Report on the 14th Excavation at Kaman-Kalehöyük (1999),
AAS IX, pp. 1-36. 2000
⑯ 1999 Yili Kaman-Kalehöyük Kazilari, XXII KST I, pp. 327-336. 2001
⑰ Preliminary Report on the 15th Excavation at Kaman-Kalehöyük (2000),
AAS X, pp. 1-35. 2001
⑱ 2000 Yili Kaman-Kalehöyük Kazilari, XXIII KST I, pp. 389-396. 2002
⑲ Preliminary Report on the 16th Excavation at Kaman-Kalehöyük (2001),
AAS XI, pp. 1-43. 2002
⑳ Field Course on Archaeology at Kaman-Kalehöyük, AAS XI, pp. 113-115. 2002
21
2001 Yili Kaman-Kalehöyük Kazilari, XXIV KST I, pp. 11-16. 2003
22
Preliminary Report on the 17th Excavation at Kaman-Kalehöyük (2002),
AAS XII, pp. 1-35. 2003
23
Preliminary Report on the 18th Excavation at Kaman-Kalehöyük (2003),
AAS XIII, pp. 1-35. 2004
24
Preliminary Report on the 19th Excavation at Kaman-Kalehöyük(2004),
AAS XIV, pp.1-54. 2005
以上のほか、現在に至るまで著書論文多数
【略号】
KST :Kazi Sonuçlari Toplantisi, Ankara
BMECCJ :Bulletin of the Middle Eastern Culture Center in Japan, Wiesbaden
AAS :Anatolian Archaeological Studies, Tokyo
5.備
考
:1991 年
文学博士(アンカラ大学)
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業績紹介
「トルコにおける長年にわたる持続的な考古学的調査を基盤にした
広範な文化交流への国際的貢献」に対して
まつばら
まさたけ
紹介者: 松原
正毅
(大阪外国語大学理事)
大村幸弘氏は、1972年9月にアンカラ大学言語・歴史・地理学部ヒッタイト学科に
おいてアナトリア古代学をまなびはじめて以来、トルコの地でアナトリア古代史探究の仕
事を継続的におこなってきている。大村氏はアンカラ大学の修士課程(ヒッタイト学科)
と博士課程(中近東考古学科)に在籍中、トルコ各地やエジプトにおける数多くの発掘調
査に従事している。10数年にわたり、豊富な発掘調査経験を蓄積してきたといえる。
1985年からは、中央アナトリアに位置するカマン・カレホユック遺跡の発掘調査を
開始した。カマン・カレホユック遺跡は、長径200メートルをこえる巨大なマウンドか
らなる遺跡である。これは、位置的にも古代の交易路の要衝をしめる重要な遺跡といって
よいだろう。すでに20年以上にわたる継続的な発掘調査を通じて、多数の貴重な発見を
積みかさねてきている。それとともに、アナトリアを含む中近東一帯にわたる文化編年の
標準遺跡としての成果を確立した。この業績は、中近東における考古学的研究として高く
評価しうるものである。
2005年10月には、発掘調査の現地にアナトリア考古学研究所を創設した。この研
究所を中心に、トルコだけでなく世界各国の研究者たちによる幅広い学術的・文化的な交
流活動が活発におこなわれている。この活発な活動にともなって、さまざまな領域にわた
る人的・文化的な交流がさかんになった。大村氏の持続的な仕事が、アナトリアの古代史
の解明にとってだけではなく、国際的な文化交流と現地貢献の面において大きな貢献をは
たしているわけである。
カマン・カレホユック遺跡の発掘調査をおこなう基地には、はやくから大規模な日本庭
園が付設されている。この日本庭園の木々が立派に成長した現在、数万人のトルコ人観光
客が毎年訪れるようになった。これは、トルコの人びとが日本文化と直接的に対面する貴
重な機会となっている。カマン・カレホユック遺跡の位置する現地が、中近東の歴史と世
界の広がりを同時的にかんがえる場の役割をはたしているといってよいだろう。
学術的研究を基盤としながら、持続的で効果的な文化交流を実践した大村氏の業績は、
顕彰に値するものといえる。
業績
単行本
『鉄を生みだした帝国』日本放送出版協会、1981年8月
『トルコ』山川出版社、2000年8月
『カッパドキア』集英社、2001年4月
『アナトリア発掘記』NHKブックス、2004年5月
など
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大同生命地域研究賞歴代受賞者一覧
(肩書きなどは受賞当時のものです)
敬称略
大同生命地域研究賞
1986年度
1987年度
1988年度
1989年度
1990年度
1991年度
1992年度
1993年度
1994年度
1995年度
1996年度
1997年度
1998年度
1999年度
2000年度
梅棹 忠夫
井筒 俊彦
富川 盛道
石川 榮吉
増田 義郎
伊谷 純一郎
西田 龍雄
川喜田 二郎
加藤 九祚
樋口 隆康
佐口 透
佐藤 長
本田 實信
岩田 慶治
渡部 忠世
2001年度
河合
2002年度
2003年度
2004年度
石井 米雄
辛島 昇
篠遠 喜彦
2005年度
細野
雅雄
昭雄
国立民族学博物館館長
慶應義塾大学名誉教授
富山大学教授
中京大学教授
千葉大学教授
神戸学院大学教授
京都大学名誉教授
東京工業大学名誉教授
創価大学教授
奈良県立橿原考古学研究所所長
金沢大学名誉教授
京都大学名誉教授
京都大学名誉教授・名古屋商科大学教授
国立民族学博物館名誉教授
京都大学名誉教授・
農耕文化研究振興会代表
京都大学名誉教授・
兵庫県立人と自然の博物館館長
神田外語大学学長
東京大学名誉教授
ビショップ博物館上席特別研究員・
前人類学部長
在エルサルバドル特命全権大使
大同生命地域研究奨励賞
1986年度
1987年度
1988年度
1989年度
1990年度
1991年度
1992年度
1993年度
1994年度
高谷 好一
石澤 良昭
佐々木 高明
板垣 雄三
田中 二郎
前田 成文
片倉 もとこ
大塚 柳太郎
日野 舜也
荻野 和彦
赤澤 威
小山 修三
大貫 良夫
京都大学教授
上智大学教授
国立民族学博物館教授
東京大学教授
京都大学教授
京都大学教授
国立民族学博物館教授
東京大学助教授
東京外国語大学教授
愛媛大学教授
東京大学助教授
国立民族学博物館教授
東京大学教授
1995年度
1996年度
1997年度
1998年度
1999年度
2000年度
2001年度
2002年度
2003年度
2004年度
2005年度
松原 正毅
西田 利貞
山田 睦男
友枝 啓泰
加納 隆至
福井 勝義
吉田 集而
掛谷 誠
秋道 智彌
古川 久雄
黒田 悦子
市川 光雄
染谷 臣道
原 洋之介
松下 洋
片山 一道
鹿野 勝彦
家島 彦一
山田 勇
佐藤 俊
山本 紀夫
小杉 泰
末廣 昭
国立民族学博物館教授
京都大学教授
国立民族学博物館教授
広島市立大学教授
京都大学教授
京都大学教授
国立民族学博物館教授
京都大学教授
国立民族学博物館教授
京都大学教授
国立民族学博物館教授
京都大学教授
静岡大学教授
東京大学教授
神戸大学大学院教授
京都大学霊長類研究所教授
金沢大学教授文学部長
東京外国語大学名誉教授
京都大学東南アジア研究センター教授
筑波大学大学院教授
国立民族学博物館教授
京都大学大学院教授
東京大学教授
大同生命地域研究特別賞
1987年度
1988年度
1989年度
1990年度
1991年度
1992年度
1993年度
本多
千原
林家
藤木
黒沼
鶴見
市岡
勝一
大五郎
永吉
高嶺
ユリ子
良行
康子
1994年度
1995年度
1996年度
1997年度
並河
高野
山口
富田
萬里
悦子
吉彦
浩造
1998年度
1999年度
2000年度
2001年度
2002年度
向後 元彦
大村 次郷
小貫 雅男
吉田よし子
野町 和嘉
朝日新聞社編集委員
拓殖大学教授
上智大学客員教授
大阪国際女子大学教授
バイオリニスト
龍谷大学教授
日本映像記録センター
プロデューサー・ディレクター
写真家
岩波ホール総支配人
アマゾン自然館/民族館館長
元国際協力事業団(JICA)
ザンビア事務所長
マングローブ植林行動計画代表
フォト・ジャーナリスト
滋賀県立大学教授
食用熱帯植物研究者
日本写真家協会会員・写真家
2003年度
中村
哲
2004年度
2005年度
前川
松岡
健一
環
ペシャワール会現地代表・PMS
(ペシャワール会医療サービス)総院長
ライター
アジア映画研究者
以上