太陽光発電の 普及促進に関する提言 普及促進

平成14年
太陽光発電の
普及促進に関する提言
(財)新エネルギー財団
新エネルギー産業会議
太陽光発電の普及促進に関する提言
太陽エネルギー委員会
目
次
はじめに
1
1.太陽光発電市場の動き
1
2.太陽光発電システム普及の今後の意義
3
3.個人住宅と太陽光発電システム
4
4.RPS と太陽光発電システム
5
5.公共施設への率先導入
5
提言
7
参考資料
1
世界の出荷量
参考資料
2
日本の住宅用導入量
参考資料
3
太陽光発電システム価格と設置件数
参考資料
4
住宅用太陽光発電システム価格、発電コスト予想
参考資料
5
太陽光発電システムの設置後感
参考資料
6
太陽光発電システム不具合報告状況
はじめに
文 明 の 発 達 に よ り 、我 々 の 生 活 は 非 常 に 豊 か に な っ て き た 。し か し 、
人 類 は 今 、こ の 豊 か な 生 活 だ け で な く 、我 々 を 含 む 地 球 上 の 生 物 す べ
て の 生 命 を 脅 か す 重 大 な 危 機 に 直 面 し て い る 。す な わ ち 、地 球 環 境 問
題 で あ る 、温 室 効 果 や 酸 性 雨 な ど の 地 球 環 境 問 題 は 、ク リ ー ン な エ ネ
ル ギ ー の 開 発 が 鍵 を 握 る 。太 陽 光 エ ネ ル ギ ー を 電 力 に 変 換 す る 太 陽 電
池は、まさに地球環境問題を克服する基幹技術といえる。
国 は 2 0 0 1 年 6 月 、総 合 資 源 エ ネ ル ギ ー 調 査 会 に お い て 、今 後 の
新 エ ネ ル ギ ー の 普 及 拡 大 に つ い て 検 討 を 行 っ た 。こ の 中 で 新 エ ネ ル ギ
ー 別 の 導 入 目 標 の 見 直 し が 実 施 さ れ 、太 陽 光 発 電 シ ス テ ム は 2 0 1 0
年 4 8 2 0 MWの 累 積 導 入 目 標 が 示 さ れ た 。2 0 0 0 年 度 末 の 累 積 予 想
は 、約 3 0 0 MWで あ り 、こ の 目 標 達 成 の た め に は 、年 率 3 0 % 以 上 の
普及拡大が必要である。
1 9 9 9 年 度 、2 0 0 0 年 度 と 個 人 住 宅 用 へ の 普 及 を 中 心 に 非 常 に
大 き な 伸 び が み ら れ 、本 格 的 普 及 の 兆 し が 出 て き て い る 。こ の 伸 び を
今 後 と も 確 実 な も の に す る た め に は 、ま だ ま だ 乗 り 越 え る べ き 課 題 は
存在し、国、自治体、事業者、国民すべての努力が必要である。
2 1 世 紀 の 最 重 要 課 題 で あ る 地 球 環 境 問 題 に 対 し 、豊 か な 生 活 を 望
む こ と と 同 時 に 、ど の よ う に 解 決 の 道 を 探 っ て い く の か が 問 わ れ て い
る 。住 宅 用 太 陽 光 発 電 シ ス テ ム は 個 人 の 生 活 基 盤 で あ る 住 環 境 の 中 で 、
個 人 が 直 接 参 加 し 、環 境 問 題 、エ ネ ル ギ ー 問 題 を 解 決 す る 選 択 枝 と し
て大いに貢献できるものであり、その普及は必要不可欠であろう。
1.太陽光発電市場の動き
1999年における太陽電池の出荷量は、日本が世界一に到達し、
2 0 0 0 年 に お い て も そ の 差 を さ ら に 拡 大 し て い る 。こ の 伸 び を 支 え
て い る の が 個 人 住 宅 用 で あ り 、こ こ 数 年 特 に 大 き く 伸 び て い る 。こ の
背 景 に は 、以 下 の よ う な 従 来 か ら の 国 を あ げ て の 施 策 が あ り 、こ の 成
果が現れて来たものと推測される。
1
・官民あげての普及活動
・設置補助金支援制度の継続
・電力会社の余剰電力買取メニュー
・技術開発支援によるシステム価格の削減
・太陽電池製造販売等企業努力による価格削減
・国民の環境問題、エネルギー問題に対する意識の拡大
過 去 、ボ ラ ン テ ィ ア が 販 売 し 、ボ ラ ン テ ィ ア が 購 入 し て い る の が 一
般 的 な 見 方 で あ っ た が 、1 9 9 8 年 頃 か ら 、そ の 流 れ が 変 化 し て き て
いるように思われる。
特 に 、こ の 普 及 の 伸 び を 牽 引 し て い る の が 、個 人 住 宅 へ の 太 陽 光 発
電 シ ス テ ム の 設 置 拡 大 で あ る 。今 後 と も こ の 傾 向 は 、続 く も の と 考 え
ら れ 、今 後 の 普 及 拡 大 は 個 人 住 宅 部 門 が 担 っ て い る と い っ て も 過 言 で
はない。
過 去 の 個 人 住 宅 へ の 設 置 者 の 意 識 で は 、大 部 分 の 人 が 満 足 し て い る
ことが、住宅用太陽光発電基盤整備事業の設置報告で示されている。
又 、設 置 す る こ と に よ り 、省 エ ネ ル ギ ー 意 識 が 向 上 し た 等 の 回 答 も 多
く 、個 人 の エ ネ ル ギ ー に 関 す る 意 識 拡 大 に 非 常 に 良 い 影 響 を 与 え て い
ることが示されている。
し か し な が ら 、太 陽 光 発 電 シ ス テ ム に も 、改 善 が 必 要 な 課 題 も 残 さ
れ て い る 。大 部 分 の ひ と が 、手 間 が か か ら な い と 感 じ て い る が 、周 辺
機 器 の 課 題 を 上 げ る 人 が 比 較 的 多 く 存 在 す る よ う で あ る 。致 命 的 な 問
題 に つ な が る 例 は 非 常 に 少 な い が 、今 後 と も シ ス テ ム の 信 頼 を 確 保 し
続けるためには、地道な改良の余地があるように思われる。
発 電 量 に つ い て は 、日 射 量 等 自 然 条 件 に 大 き く 左 右 さ れ る シ ス テ ム
と は い え 、顧 客 で あ る 個 人 と っ て は 、か な り 高 額 の 商 品 で あ る 。購 入
に 際 し て は 、可 能 な 限 り 精 度 の 良 い 発 電 量 の 予 測 を 知 り た い こ と は 当
然 で あ ろ う 。従 っ て 、今 後 と も 個 人 の 信 頼 を 確 保 し 、市 場 の 自 立 化 を
目 指 す た め に は 、よ り 正 確 な 予 想 発 電 量 を 提 示 で き る 体 制 構 築 に 向 け
た努力が要望される。
市 場 の 自 立 に つ い て は 、経 済 学 上 以 下 の 条 件 が あ る と 言 わ れ て い る 。
・大多数の売り手と買手の存在
・市場への自由な参加、退出
・完全なる情報開示
2
こ の こ と か ら も 、太 陽 光 発 電 シ ス テ ム の 課 題 等 に 関 し て 、き っ ち り
とした情報の開示が求められる。システム製造者、システム販売者、
顧 客 の 間 で の 、情 報 の 共 有 が 最 重 要 で あ り 、こ の 共 有 化 さ れ た 情 報 か
ら 、次 の 改 善 に つ な が り 、ま た こ の 改 善 を 通 じ て 安 定 し た シ ス テ ム の
完 成 に 近 づ き 、結 果 と し て 顧 客 が 安 心 し て 購 入 し 、長 期 に 使 用 で き る
システムとなり大きな市場の拡大につながっていくものと考えられ
る。
2.太陽光発電システム普及の今後の意義
今 後 の 太 陽 光 発 電 シ ス テ ム の 普 及 拡 大 に は 、個 人 住 宅 へ の 設 置 が そ
の 鍵 を 握 る と 考 え ら れ る が 、個 人 に と っ て そ の 価 格 は 依 然 と し て か な
り 高 い も の で あ り 、高 効 率 化 、量 産 化 に よ る 発 電 コ ス ト の 低 下 は 期 待
さ れ る も の の 、既 存 電 力 、他 の 新 エ ネ ル ギ ー に 勝 て る も の で は な い こ
とは、一般的に認識される時期にきていると考える。
発 電 コ ス ト は ま だ 高 い も で は あ る が 、下 記 に 示 す 非 常 に 大 き な 優 位
点 を 有 し て お り 、こ の 特 徴 を 最 大 限 活 用 し 、個 人 住 宅 へ の 展 開 を 積 極
的に目指すべきであると考える。
(1)
専 門 的 技 術 が そ れ 程 必 要 で は な く 、個 人 が 容 易 に 取 り 組 め る
新エネルギーである。
(2)
個 人 が 日 本 の エ ネ ル ギ ー 問 題 、地 球 環 境 問 題 に 自 ら 取 り 組 ん
でいることを実感できる新エネルギーである。
(3)
地 域 依 存 性 が 比 較 的 少 な く 、全 国 規 模 で の 普 及 が 可 能 な 新 エ
ネルギーである。
従って、
(1)
個人住宅の主要電源として普及促進をはかることを考え、
一つの社会資本としての普及拡大行動を世界に示す。
(2)
熱 を 含 め て 、住 宅 の 消 費 エ ネ ル ギ ー の 一 部 を 再 生 可 能 エ ネ ル
ギーで賄っていくとの意識を国民全体の意識として拡大を
図る。
等、太陽光発電システムの意義は非常に大きいものと考えられる。
3
単に現時点での経済価値である発電コストでの評価だけではな
く 、今 後 の 日 本 の エ ネ ル ギ ー 問 題 、環 境 問 題 に 対 し 、ど の よ う に 国 民
全体で負担していくかの視点で評価する必要があると考える。
3.個人住宅と太陽光発電システム
地 球 環 境 負 担 軽 減 が 世 界 規 模 で 議 論 さ れ て い る 。エ ネ ル ギ ー 消 費 に
か か わ っ て 排 出 さ れ る 炭 酸 ガ ス 等 が 議 論 の 中 心 で あ る 。日 本 の エ ネ ル
ギ ー 消 費 構 成 は 、昨 今 大 き な 変 化 を み せ 、民 生 部 門 で の 消 費 の 伸 び が
大 き く な っ て い る 。今 後 、環 境 問 題 を 議 論 す る 上 で 民 生 部 門 の 消 費 エ
ネ ル ギ ー 削 減 は 大 き な 柱 で あ り 、個 人 住 宅 で の 消 費 エ ネ ル ギ ー 削 減 も
その一つと考えられる。
世 帯 あ た り の 生 活 者 の 減 少 、豊 か な 生 活 へ の 要 望 等 に よ り 、個 人 住
宅 で の 消 費 エ ネ ル ギ ー の 構 成 は 大 き く 変 化 し て き て お り 、全 体 と し て
の 消 費 エ ネ ル ギ ー は 省 エ ネ ル ギ ー 等 対 策 が と ら れ て は い る が 、各 種 電
化 機 器 、情 報 機 器 等 の 所 有 が 進 み 、電 力 消 費 の 割 合 が 高 ま っ て き て い
る。
こ の 観 点 で 、太 陽 光 発 電 シ ス テ ム は 、こ の 電 力 比 率 の 増 加 を 自 ら 新
エ ネ ル ギ ー で 補 う も の と し て の 意 義 が 考 え ら れ る 。従 っ て 、こ れ か ら
の 住 宅 で は 電 力 の 価 格 面 だ け で な く 、生 活 の 質 が 問 わ れ る 中 で 、ど の
よ う に エ ネ ル ギ ー 問 題 、環 境 問 題 に 取 り 組 む の か 、住 宅 の 総 合 的 な エ
ネ ル ギ ー シ ス テ ム に 組 み 込 ま れ 、地 球 環 境 負 荷 の 削 減 に 寄 与 し て い く
商品として成長していく必要がある。
さ ら に 、住 宅 で は 建 設 に 伴 う 資 源 消 費 、廃 棄 等 の 面 で も 環 境 に 大 き
な 負 荷 を 与 え て い る 。住 宅 用 太 陽 光 発 電 シ ス テ ム も 、こ れ ら へ の 配 慮
も 必 要 で あ り 、資 源 消 費 、廃 棄 の 面 で の 環 境 負 荷 の 小 さ い 住 宅 部 材 と
して供給される必要があると考える。
様々な価値観を有する顧客に対しての、本格的な普及に際しては、
表面的なコストをさげるだけでなく、商品価値を高める必要があり、
屋 根 材 以 外 の 部 分 に お い て も 、商 品 と し て の 価 値 を 高 め て 顧 客 が 求 め
る商品価値を早急に創造することが必要である。
今 後 個 人 住 宅 へ の さ ら な る 普 及 を 図 る 上 で は 、太 陽 光 発 電 シ ス テ ム
は住宅全般に渡る環境負荷を考慮したシステムとしての商品開発が
4
必 要 で 、住 宅 が ど の よ う に 変 貌 し て い く か を 見 極 め て 対 応 す る と い う
成熟期の入口に立とうとしている。
4.RPSと太陽光発電システム
新 エ ネ ル ギ ー の 一 層 の 市 場 拡 大 を 図 る 必 要 か ら 、特 に 発 電 分 野 に に
つ い て 新 た な 市 場 拡 大 措 置 が 検 討 さ れ て い る 。 R P S (Renewables
Portfolio
Standard) と い わ れ る 仕 組 み の 導 入 検 討 が 具 体 化 し て い
る。
こ の 制 度 の 中 で 太 陽 光 発 電 シ ス テ ム を 考 え る と 、ま だ ま だ 問 題 点 が
多 く 存 在 す と 考 え る 。単 純 に 、他 の 新 エ ネ ル ギ ー と の 現 在 の 経 済 的 価
値 の み で 評 価 さ れ れ ば 、太 陽 光 発 電 シ ス テ ム は 存 在 で き な く な る 可 能
性をはらんでいる。
R P S 制 度 は 、い か に 既 存 電 源 に 代 替 え し て 、よ り 安 価 な 電 力 を 新
エ ネ ル ギ ー 電 源 で 得 て い く か が 議 論 の 中 心 で あ り 、大 規 模 、集 約 化 が
そ の 手 段 の 方 向 と な る こ と は 容 易 に 推 測 さ れ る 。太 陽 光 発 電 シ ス テ ム
の 現 状 の 広 が り 、そ の 優 位 性 を 考 え れ ば 、明 ら か に 異 な る 性 格 の も の
で あ る 。す な わ ち 個 人 に 対 す る 小 規 模 分 散 型 で 、既 存 電 源 大 規 模 代 替
え と は 異 な っ た も の で あ る 。従 っ て 、同 じ 土 俵 で 評 価 す る こ と は 、非
常 に 困 難 で 、そ の 制 度 設 計 に お い て は 十 分 に こ の 点 を 考 慮 し 、国 民 の
合意を得ることが必要である。
5.公共施設への率先導入
地域住民への啓発等に非常の大きな効果をもたらすと予想される
国、地方自治体への普及拡大は当然ながら今後とも重要な鍵となる。
学 校 、公 民 館 等 設 置 可 能 場 所 が 非 常 に 多 く 、公 共 用 へ の 拡 大 に つ い て
は 、「 数 値 目 標 を 設 定 し 、 基 礎 的 な 財 政 支 援 の 元 に 年 度 計 画 を た て 導
入を進める」ことが肝要と考える。
現 在 、地 方 自 治 体 の 新 エ ネ ル ギ ー へ の 関 心 も 高 ま っ て い る と 言 わ れ
る が 、財 政 的 な 問 題 で 難 し い 局 面 で あ る こ と は 否 め ず 、国 、県 と の 協
力 の も と で 進 め て い く 必 要 が あ る 。特 に 、設 置 可 能 場 所 は 中 小 の 自 治
体 に 多 く 存 在 し 、こ れ ら の 施 設 へ の 設 置 は 、住 民 へ の P R 等 大 き な 啓
5
発 効 果 を も た ら す と 考 え る 。導 入 に あ た っ て は 、そ の 地 域 に あ っ た 新
エ ネ ル ギ ー の 選 択 が 必 要 に な る と 思 わ れ る が 、太 陽 光 発 電 に つ い て は 、
地 域 依 存 性 が 比 較 的 す く な く 、全 国 レ ベ ル で 採 用 が 可 能 で あ り 、地 域
住民への啓発、情報提供の観点からも重要である。
以 上 、太 陽 光 発 電 シ ス テ ム は 個 人 住 宅 用 を 中 心 に 市 場 が 拡 大 し 、大
き な 市 場 に 向 け て の 段 階 を 上 っ て い る と い え る 。今 後 、こ の 拡 大 気 運
を う ま く 支 援 し 、2 1 世 紀 の 中 で 安 定 し た 世 界 的 大 市 場 に つ な げ て い
か な け れ ば な ら な い 。こ の よ う な 観 点 で 、当 面 実 施 す べ き 内 容 に つ い
て、提言を行う。
6
提言
1. 国、自治体は太陽光発電システムの普及促進を支援する各種助
成制度の継続或いは、新たな助成制度の創設について、早期に
その基本方針を示すこと。
2. 国、自治体は個人住宅への一層の普及促進につながる環境整備
を実施すること。
・消費エネルギーを徹底した省エネルギーと最大限の新エネル
ギーを採用した環境に優しい総合エネルギーシステム導入住
宅のような未来志向住宅の全国展開
・同上住宅への税制支援
・同上住宅の第三者による情報提供、価値評価システムの創設
・集合住宅への支援策拡大
3 . メーカー、 販 売 者 を 中 心 に 国 、 自 治 体 含 め 太 陽 光 発 電 シ ス テ ム 関 係
者は、太陽光発電システムの性能に関する情報開示、長期安定
使 用 を 確 保 す る た め の 施 工 ・保 守 体 制 の 一 層 の 整 備 に 努 め 、多 様
な顧客の要望に対応できる市場環境整備を図ること。
4. 国、自治体は率先して公共施設への導入を促進させるべく、数
値 目 標 を 設 定 し 、基 礎 的 財 政 支 援 の 元 に 継 続 的 に 実 行 す る こ と 。
7
参考資料
1
図.1 世界の出荷量
140
300
120
80
200
150
60
100
40
50
20
0
0
92
参考資料
全世界出荷量(MW)
100
出荷量(MW)
250
日本
米国
欧州
その他
全世界
93
94
95
96
年度
97
98
99
0
2
導入量(MW)
当該年度
累積
図.2 日本の住宅用導入量
250
200
150
100
50
0
94
95
96
97
98
99
0
年度
8
3
太陽光発電システム価格と設置件数
6000
25741
5100
設置価格-補助金
設 置 価 格 (3kW )
設置件数
5000
価格:千円
(3kWシステム)
30000
25000
20000
4000
3600
15879
3000
3000
3000
15000
2799
2514
2500
2307
2010
2000
2010
1811
1800
5654
1914
1947
10000
6352
5000
1000
1065
1986
0
0
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
年度
新エネルギー財団調べ
注 1 : 2000 年 度 は 申 込 み 数
注2:設置価格は補助金交付申請書記載
注 3 : 2001 年 度 は 、 12 月 12 日 ま で の 分 析
成 約 率 : 2 0 0 0 年 工 務 店 アンケート( 新 エ ネ ル ギ ー 財 団 )
住宅施工件数
太陽光発電設置件数
成約率(%)
1999年
1499
105
7. 0
2000年
1562
121
7. 7
住宅用補助金手続き代行者(工務店)102社回答結果
住宅用補助金申請手続き代行者推移
1999年
手続き代行者数
2000年
4000社 へ 急 増
約 2000社 で 推 移
2001年 補 助 金 手 続 代 行 者 数
約 4500社
9
件
参考資料
住宅システム価格(万円/kW)
概算発電コスト(円/kWh)
単年度分年間発電量(100万kWh) 45
累計分発電量(100万kWh/年)
150
単年度分売電金額(億円/年)
10
累計売電金額(億円/年)
35
87
292
86.3
65
76
226
18
53
148
440
95
321
22
75
185
625
60
45
52
39
44 37.2 33.8
33
28
25
32
24
30 27.1 25.1
23
20
19
113
434
26
101
159
594
37
138
210 262 315 362 403 438 553 616
795 1057 1372 1734 2137 2575 5131 8104
47
61
73
84
94 102 129 143
185 246 320 404 498 600 1196 1888
220 310 392 510 612 704 785 852 1110 1198
845 1155 1547 2057 2669 3373 4158 5009 9982 15767
82 73.8 67.8
62
55
51
前提条件B
1.売電電力量は、NEF資料から、514kWh/kW・年。2000年度のシステム価格は86.3万円/kW、この時の発電コストを65円/kWhとする。
2.期間中、売電電力価格は、23.3円/kWhとする。
3.2005年頃に、大面積Si薄膜太陽電池が市場の導入され、価格が10%ダウンする。
4.2010年頃、低価格大面積薄膜太陽電池が市場に導入され、価格が15%ダウンする。
5.2015年頃、化学物等超高効率薄膜太陽電池が市場に導入され、価格が15%ダウンする。
6.2010年以降上表の導入値を上回るような導入促進には、既築住宅への新たな導入促進策の検討が必要であるが、
今回は含まない。
上表は以下の条件を前提とする。
前提条件A
1.2003年度以降は、2002年度までと同様又は内容に見合った新規の補助制度が設定されること。
例えば、低利融資や利子補給制度など
2.既築住宅への導入促進のため、新規補助制度(例、工事費支援、融資制度等)が実施されること。
2010年度以降は、更に強力な支援策を業界と共に検討すること。
3.前提条件Bの実現のため、研究開発に対する支援を強化されること。
特に前提条件Bの3、4、5項に関連した開発と検証。
4.余剰電力買取りの継続。
売電
電力量
及び
金額
導入
単年度(MW/年)
予測量等 累計(MW)
予想
価格等
2001.3.7 太陽光発電協会
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2015 2020
参考資料4 住宅用太陽光発電システム価格、発電コストの予想
参考資料.5
太陽光発電システム設置後感
(新エネルギー財団:基盤整備事業報告)
全体的満足度 (%)
年度(回答件数)
96(548件) 97(992件) 98(2602件) (2622件)
満足
30.3
30.1
28.0
54.8
どちらかといえば満足
45.1
46.8
49.2
37.6
どちらかといえば不満足
19.7
18.3
18.3
4.7
不満足
4.0
4.3
3.8
0.9
回答無
0.9
0.5
0.7
2.0
省エネルギー意識の変化 (%)
年度(回答件数)
96(548件) 97(992件) 98(2602件) (2622件)
はっきり意識するようになった
31.6
31.4
30.3
33.5
少しは意識するようになった
42.9
40.3
42.3
52.5
あまり変化はない
22.9
25.6
25.5
12.1
2.6
2.7
1.9
1.9
回答無
参考資料.6 太陽光発電システム不具合報告状況
住宅用太陽光発電システムモニター事業
住宅用太陽光発電導入基盤整備事業報告書
(新エネルギー財団)
1.1999年3月回答分(回答件数:4092)
不具合機器
不具合状況
割合(%)
1999.3
インバーター
11.56
異常停止
誤動作
停止(警報ランプ点灯)
停止(警報ランプ不点)
その他
太陽電池
(41.23)
(9.73)
(35.94)
(6.34)
(6.76)
0.59
発電なし
異常
その他
(41.67)
(41.67)
(16.66)
システムの配線
0.32
漏電
誤配線
断線
その他
(38.46)
(38.46)
(15.39)
(7.69)
その他
0.07
不具合なし
87.46
( )内は不具合機器の中での割合(%)
2.1996年3月、1997年3月、1998年3月回答分(回答件数)
不具合機器
インバーター
割 合 (%)
1996.3(548件) 1997.3(992件)1998.3(2602件)
15.33
12.20
10.45
太陽電池パネル
0.55
0.50
0.50
電機製品
2.01
1.01
1.92
開閉機器
1.09
0.10
0.42
その他
4.93
4.03
2.69
76.09
82.16
84.01
不具合なし
平成13年度太陽エネルギー委員会名簿
委員長
團 彦太郎
昭和ソーラーエネルギー㈱
取締役
副委員長
太田 修
三洋電機㈱
ニューマテリアル研究所所長
委員
田中 良
㈱エヌ・ティ・ティエムイー
環境・ボランティア推進G部長
〃
池田 幸夫
㈱荏原製作所
副社長
〃
昼間 和男
㈱大林組
設備設計部課長
〃
大和田 善久
鐘淵化学工業㈱
電材事業部事業部長
〃
森井 浩
関西電力㈱
研究開発室課長
〃
本多 潤一
京セラ㈱
事業企画部責任者
〃
長藤 佳夫
三洋電機㈱
販売企画部課長
〃
竹林 芳久
清水建設㈱
エンジニアリング研究開発部部長
〃
鈴木 皓夫
シャープ㈱
ソーラーシステム事業本部参与
〃
小林 哲三
昭和シェル石油㈱
新エネルギー部部長
〃
松永 久義
新日本製鉄㈱
技術開発企画部部長
〃
半澤 久
㈱竹中工務店
環境エネルギー本部部長
〃
十倉 純男
中国電力㈱
企画室電源担当マネージャー
〃
黒川 俊夫
㈱価値総合研究所
代表取締役
〃
吉田 公夫
電源開発㈱
ファシリティマネジメントG 副部長
〃
須賀井 直哉
東京電力㈱
営業部省エネルギー推進G課長
〃
三浦 直
㈱日本製鋼所
開発企画部担当部長
〃
蟹江 範雄
富士電機㈱
エネルギーソリューション室部長
〃
吉田 昭彦
松下電器産業㈱
R&D企画室担当参事
〃
石川 修
㈱ミサワホーム総合研究所
取締役技術開発部長
〃
中村 俊夫
三菱電機㈱
太陽光発電システム事業センター所長
〃
吉田 利夫
㈱明電舎
社会システム事業部技師長
オブザーバー
名取 一雄
東京電力㈱
エネルギー環境研究所マネージャー
〃
富田 哲也
㈱富士総合研究所
環境資源エネルギー研究部主事