第1回田川市都市計画審議会

第1回田川市都市計画審議会
回田川市都市計画審議会
― 議 事 要 旨 ―
■日時:平成 24 年 1 月 30 日(月)
10:00~
■場所:田川市役所 1 階 大会議室
【会議次第】
会議次第】
1 開会
2 あいさつ
3 会長及び
会長及び会長代理の
会長代理の選出
4 議事
(1)田川市都市計画
田川市都市計画マスタープラン
都市計画マスタープランについて
マスタープランについて
5 その他
その他
6 閉会
【委員出席者】
委員出席者】
・依 田 浩 敏
・文 屋 俊 子
・高 熊 嘉 則
・佐々木
允
・北 山 隆 之
・植 木 康 太
・小
・村
・山
・須
畑 克 己
上 賢 二
昇
田
貝 秀 樹
・大 宅 俊 一
【委員欠席者】
委員欠席者】
・鶴 我 正 司
(近畿大学産業理工学部教授)
近畿大学産業理工学部教授)
公立大学法人福岡県立大学人間社会学部教授)
(公立大学法人福岡県立大学人間社会学部教授
)
(田川市農業委員会副会長)
田川市農業委員会副会長)
田川市議会議員)
(田川市議会議員
)
田川市議会議員)
(田川市議会議員
)
田川市議会議員)
(田川市議会議員
)
(国土交通省遠賀川河川事務所田川出張所)
国土交通省遠賀川河川事務所田川出張所)
田川警察署長)
(田川警察署長
) 代理 有田
田川地区消防本部消防長)
(田川地区消防本部消防長
) 代理 壽浦
福岡県田川県土整備事務所長))
(福岡県田川県土整備事務所長
(田川市区長会会長)
田川市区長会会長)
(田川商工会議所専務理事)
田川商工会議所専務理事)
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【議事概要】
議事概要】
■開会
■あいさつ(
あいさつ(田川市都市整備部長)
田川市都市整備部長)
■会長及び
会長及び会長代理の
会長代理の選出
大宅委員より事務局へ一任でどうかとの意見有り。
(一同異議なし
一同異議なし)
なし)
事務局案として依田委員を指名
(一同異議なし
一同異議なし)
なし)
(会長)
会長)
ただ今、指名いただきました依田です。皆様のご協力をいただきながら審議会の運営
を行っていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。
(事務局)
事務局)
続きまして、会長代理の指名を行いたいと思います。会長代理の指名につきましては、
田川市都市計画審議会設置条例第 4 条第 3 項の規定によりまして、会長があらかじめ指
名をするとなっております。会長に指名をお願いいたします。
(会長)
会長)
はい、それでは誠に勝手ではございますけれども、田川市農業委員会副会長でありま
す高熊委員にお願いしたいと思いますが、皆様よろしいでしょうか。
(一同異議なし
一同異議なし)
なし)
■議事
(会長)
会長)
それでは、続いて議事を進めてまいりたいと思います。次第に沿って進めさせていた
だきます。
(1)の田川市都市計画マスタープランについて、資料につきましては皆様、
目を通されているかと思います。事務局からこの件につきまして説明をお願いいたしま
す。
(事務局)
事務局)
「都市計画マスタープランの役割」
「法的位置づけ」
「策定体制」
「現況と課題」
「これか
らの都市づくりの考え方」
【全体構想】
「都市づくりの目標(将来都市像)
」
「基本理念」
「基本方針」
「将来都市構造」
「土地利用の方針」
「都市施設整備方針」
「都市環境形成方針」
【地域別まちづくり構想】
「市街地北部地域」「市街地南部地域」「弓削田地域」「猪位金
地域」
「鎮西地域」
「金川地域」
「都市計画マスタープランの実現に向けて」
(会長)
会長)
ただ今、事務局より説明がありました。聞くところによりますと、今まで田川市には
このような都市計画の方針が全くなかったと伺っています。今回、このマスタープラン
ができたということによって、将来の方向性といったものが見えるようになったのかな
と思います。ご質問、ご意見等ありましたらお願いします。
(A 委員)
委員)
私は平成 3 年から都市計画審議会のメンバーとして 10 年ほど関わってまいりました。
その中で、まず都市計画街路は昭和 41 年の計画決定に基づいて約44kmほど設定さ
れました。そのうち22kmほどが現在できておりますが、進捗率は53%、45~4
6年で53%。その間、私の認識の範囲で申しますと、都市計画道路として線引きされ
たところは自分の財産であって、自分の財産ではないというような、非常に拘束された
面があった訳です。そして未だに家を建てるときに建築基準法に沿って道路の幅にずら
して建てなければならない。また、建築するにあたっても非常に制約がある。この点を
私はずっと指摘をしてきました。その中で今回の見直しというものがありますが、この
見直しをどの様にやっていくのかというのがまず一点。それから、私は弓削田校区です
が、中元寺川の整備と彦山川の整備、景観といいましょうか、そういった面は中元寺川
のほうが遅れている。この辺りは具体的にどの様に反映されていくのかという問題。3
点目は、弓削田校区において、非常に生産性の高いセメント産業が盛んであります。平
成 13 年度末に失効しました、長年続いた石炭諸法がありましたが、その中で道路整備
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等、色んなものができたと思いますが、特に産業道路がいま途中で止まっている。これ
をやらないと非常に経済活動が停滞していく。利便性が良くない。その辺りの位置づけ
がこの中でどうなっているのか。そのようなところがプランの中でどう網羅されている
かというところだと思います。マスタープランが立派なものとしてできていますが、机
上のプランに終わらないようにどうやっていくか。というのが、まさに田川市はもう財
源が無い訳です。平成 13 年度末までは石炭諸法に沿ってやってきたが、いま残ってい
るのは過疎法だけ。だからやるにしてもどう財源を担保するのかというところが問題。
ただし、先ほど説明がありましたように、田川市だけではできないということでした。
これは市民、まちづくり団体、NPO、企業等が目標を共有してとありますが、その辺
りをどういう風にやっていくのかというところが気になったところです。
(事務局)
事務局)
まず、1 点目の都市計画道路の見直しの件でございますが、ほとんどの都市計画道路
は昭和 41 年に都市計画決定をしておりまして、
すでに 45~46 年を経過しております。
その間、見直し等は行われておらず、ずっと建築制限等の規制がかかってきたという状
況であります。田川市としましてもこのような状況は見直していかないといけないとい
う考えに立ちまして、平成 20 年度から 3 年かけて都市計画道路の見直し、検証を行っ
てきたところでございます。その中で昨年の 3 月に市としての一応の結果、路線の評価
結果というものを出しました。その評価結果をもとに昨年の夏に住民説明会をし、同時
にパブリックコメントも実施しながら、住民の意向を聞いて、一定の方向性を見出した
ところでございます。今のところ11路線残っておりますが、それを 39 区間に分けて
それぞれの区間ごとに検証結果を出したところでございます。その 39 区間のうち 22
区間を廃止、まだ廃止はしておりませんが、廃止候補としております。今後、関係機関
との協議を経まして、市の都市計画審議会に 24 年度中に案を出します。そしてその後、
平成 24 年度の11月の県の都市計画審議会にも提案する予定にしております。一回で
全ての路線を提案というのは少し難しいと考えていますので、何回かに分けて行いたい
と思っております。以上が経過でございます。それと後藤寺地区、西のほうがまちづく
りが少し遅れているというお話がありました。確かにいま伊田地区の方が脚光を浴びて
いるような状況でございますが、決してそういうつもりはございません。今回の地域別
のまちづくり構想の中の弓削田地区並びに猪位金地区、そして後藤寺駅周辺地区のまち
づくり構想を打ち出しましたので、このまちづくり方針に従って、今後はまちづくりを
進めていくということになります。具体的には、来年度と再来年度で、まだ分かりませ
んが、市街地の再生といった視点で住民とのワークショップ、事業者とのワークショッ
プを進めながら市街地再生の方策等を考えていきたいと思っております。それと、産業
道路については、貴重なご意見として今後の検討課題とさせていただきたいと思います。
(A 委員)
委員)
22 区間を廃止するということですが、いま残っているのが 44kmあって 53%です
が、その残った部分、約半分の 20km前後を 22 区間の中にどの程度入れようとして
いるのか、
その点が 1 点。
それと産業道路というのは弓削田の方で途中で止まっている。
猪位金地区に行く裏側の道。そこはトラックが往来できない。これは都市計画街路では
ないかもしれませんが、産業道路として位置づけをしているわけですから、その辺りの
整備が必要ではないかと思います。これは別途、問題としてお願いしていきます。
(事務局)
事務局)
現時点で都市計画道路の残延長は 20,629m残っておりますが、見直しが進めばこれ
が約半分くらいにはなると考えています。
(B 委員)
委員)
非常に夢のあるプランを出していただきまして、市民としては非常に頼もしいという
か、楽しいというか、そういうありがたい計画だろうと思っています。その中で 3 点ほ
ど質問、意見を言いたいのですが、まず人口が 46,000 人、非常に難しいと思います。
ご存知のとおり下水道の人口は 38,000 人。マスタープランは半分「夢」ですから、少
し高めに見ているのかなというのは分かります。ただ、コンパクトシティを目指す、目
指さなければ田川市は潰れてしまう。いま、城山の下に団地を造成して分譲に入ります
けど、田川市の悪いところは正にそこで、どんどん郊外に団地ができる。それに伴って
-3-
水道も電気も道路も何もかも引っぱっていかなければならない。非常に効率が悪い街で
す。だから、正にここに書かれているとおり、コンパクトシティ以外にない。それなら
ば、せっかく下水道で 38,000 人、1,000haと謳っているわけですよね。ならばそ
こに人口を密集させるという強い意思をもたないと、こちらは 38,000 人、一方は
46,000 人、どちらを目指しているのか、あまり具体的ではない。これは夢ということ
でいいですけれど、現実にいま街の中で跡取りがいなくて空き家がどんどん出ている。
下水道を整備する地域に2世帯3世帯住宅を整備していく、住宅マスタープランがあり
ますが、あれを着実にやっていくような姿勢を出さないと、コンパクトシティを作ろう
と言いながら市はどんどん郊外に住宅を作っているわけですよ。これでは方向が定まり
ません。その辺り再調整ができれば。それから二つ目、市民との協働が必要というのは
当然の話ですが、これも非常に難しいと思います。現実に区に加入している人の率が
70%とか 80%。まず、その辺からきちっとしていかないと駄目だし、私が環境基本計
画等に携わって田川市のボランティア団体と連携してきて、市の行政と一緒に環境政策
を推進していきますと10年以上前から言っている。ところが現実は何もない。だから
共有して協働という言葉だけで済ましているのが現実。これでいいのかなと。夢だから
書いていいのだけれど。具体的に、マスタープランだから具体的なものはいらないと思
うのだけれど、何かないと。それから三つ目、総合計画もいろいろな総合計画を見てま
いりました、第三次、第四次、第五次等、色んな基本計画。しかし、全部財源のことは
謳っていません。行政の悪いところはここなんですよね。田川市が使えるお金というの
は見えているでしょ。経常収支比率が 95%~98%。そうすると 100 億あったら5億
しか使えないということです。
200 億なら10億。
20年間なら 100 億とか200億。
出来ることといえばほんのわずか。これだけ夢をばら撒いていただいて、本当にどこま
で出来るのかという。やはり現実味を帯びるマスタープランでないと市民はついて行か
ない、市民はバカじゃない。だからパブリックコメント、私だって見ている。だけど意
見が出せない。何を書いていいか分からない。そういう状況です。私は川に非常に興味
が有りますが、
「魅力ある河川環境の創出」と書いてある。何ですかこれは。全ての事に
言えるのだけれど、
「活力ある商店街の創出」とかね。もう少しこうするとか、街路の整
備も 40 年止まっているじゃないですか。まだ、これから
40 年かけてやるというので
じ くじ
すかね。その辺、忸怩たる思いですね。ここに現実に住んでいる市民として言わせても
らいました。
(会長)
会長)
事務局いかがですか。
(事務局)
事務局)
いま、委員のご指摘で人口 46,000 人ということで、これはあくまでも目標人口とい
うことで、社会保障・人口問題研究所の推計でいけば右肩下がりになっているのですけ
れども、それをどこかで止めなければということで、これはあくまで目標人口ですから
高めに設定しています。下水道の関係とは確かに乖離が有ります。下水道につきまして
は施設整備等をしないといけない。下水の場合は計画人口というところで…
(B 委員)
委員)
いやいや、質問の意味が分かっていない。人口をどういう風に誘導してコンパクトシ
ティにするかということです。
(事務局)
事務局)
コンパクトシティの理念という話ですが、いま非常に車社会なものですから、郊外化
の流れを止めることが難しいという一面があります。だからといって何もしないという
のも、行政として何かしないといけないという事もございます。それで、例えば郊外化
がどんどん進むことによって、道路や水道施設の整備等、インフラへの投資が多くなる
という話になるので、コンパクトシティの理念に沿いまして出来る限り公共交通機関の
ある中心エリアで暮らしていただけるような、便利で快適なまちづくりを進めていきた
いと考えております。そのための対策は何なのかと言われたら、これからの住民とのワ
ークショップだとか事業者とのワークショップ等で市街地の再整備に向けた動きをして
いきたいと思っております。
(会長)
会長)
-4-
マスタープランは具体的なプロジェクトというのは書いていない、次になりますので。
逆に言えばこのマスタープラン、当たり前の事という話がありましたけれど、書いてお
かないと次の事業とか進まないので、こういう形にはなっています。それから市民等と
一緒になったまちづくりという話ですけれども、国交省などでは官民連携のまちづくり
の進め方というようなものができていて、官だけでは駄目だと。市民・住民を巻き込ん
だ形でのまちづくりをしていかないといけないということが示されていますので、逆に
市民の方がそういったまちづくりに関わってこないという所はどうにもならない状態に
なってくるのではないか。いかに市民の方をそういうものに関心をもって関わっていた
だくのか、そういうことをやっていかないといけないと思います。
(C 委員)
委員)
数年間にわたりマスタープランの策定にあたり、大変だっただろうなと思います。大
変お疲れ様でした。先ほど、B 委員の方からお話があった目標人口というのは、私も気
になります。先ほどの最初の説明の中で、田川市第 5 次総合計画に基づいて、その下位
計画としてこれがあるということであれば、第 5 次総合計画そのものも 10 年後に
46,000 人としていて、今回の場合は 20 年後に 46,000 人。となると、そのまま 10
年間維持するかと言えば、現実的にはかなり難しいという中で、そことの乖離は、あく
までも目標ですと言われればそれまでですけれども、最上位計画に基づいて下位の方で
動きがあるのであれば、こういった数字というのはやはり大事にすべきだろうと思いま
す。20 年後に 46,000 人が達成できなかったらどうなるのか、また、そもそも都市計
画マスタープランの中に人口構成まで入れていくとなると、住宅政策にかなり踏み込ん
でいくという話になる。どこまで踏み込んでいくのか。この人数を維持していくのに、
かなり現役世代層の人口誘導をしていかないとどうしようもない。じゃ、それに対する
具体的な施策を本当に打ち出せるのかどうかというのが、限られた財政の中でどうかな
という思いはしますので、その点は気になるということだけは申し上げたい。もう一つ、
様々な問題点を最初に挙げられていましたが、なぜそのような問題点を挙げているのか
なと思うところも何点かある。例えば、コンパクトシティとなると田川市の市の庁舎は、
あと 30 年も 40 年ももつ訳ではありません。20 年後には何らかの建て替えを想定し
なければいけない。本当にコンパクトシティというのであれば、庁舎の位置のあり方と
いうのも、当然、踏み込んでいかないといけない。20 年後の計画という大きな枠組み
であれば、一方で今の計画のままであれば、市役所の庁舎の位置というのはここの場所
にあるというのが前提になっていますので、その点も議論があったのかどうか教えてい
ただければと思います。また、東高校跡地に関しても言及がありました。まちづくりの
拠点施設という大きなくくりではありますが、これも大きな財政を伴います。かなり雑
多な目標の中で進んでいくと、投資がかなりかかる一方、本来の目標としていたものが
うまく機能しないのではないかなという心配もしますし、逆に過大な投資によって市の
財政に及ぼす影響も大きいのではないかという危惧も、以前から議会でもあっています。
そういった東高校跡地について言及があるなら、どういう想像図が有ったのかなと。そ
もそも有るのか無いのか。有るとすれば何なのか、それについて聞かせてください。あ
と、全般的に言えることは、具体的に進めるための庁内の推進体制が気になります。当
然、これは当該部・課に関わらず、全ての関係部署が関わる問題だろうと思います。庁
内推進体制について、具体的にどのようなパッケージをしていくのか、5 年後に中間点
とはしていますが、本来的であれば年次的な計画をきちんと組んで、総合計画と連携を
図りやっていく必要があるのかなと思いますが。あと、会長が言っておられた、市民が
主体的な役割をということで仰っていましたが、ではそのスキームをちゃんと組めてい
るのか、いるとすればどういうパッケージがいるのか、ただワークショップなのか、本
来、市民が主体的な役割をするのであれば、ただのワークショップに限らず、この審議
会にも、当然、公募市民は入れていかなければ主体性が担保できないでしょうし、市民
との関わりを重要視するのであれば、意思決定の場の色んな形で市民が入っていく仕組
みをどう考えているのか。質問が多いのですが、都市計画の中で私も気になるのが、伊
田と後藤寺という二極があるというところを、今後も、いずれにせよ維持していく事に
なるだろうと思います。伊田が立てば後藤寺が立たないとか、色んな経過があるにせよ、
今後もその二極の状況を維持していくということを、やはり打ち出すことが私は大事で
-5-
はないかと思います。でないと、どちらが中心になるとか市民の感情にとっても大きな
ものがあると思うのです。そのためにも中心市街地活性化の基本計画というのは、きち
んと早くその下位計画というのは作っていって、中心市街地の活性化計画がないと、そ
の後の国の補助とかが取れないという事業がかなりあるので、やはりそれは早くリンク
をしていきながら、都市計画としては頑張っていったらどうかなと思います。ちょっと
初めての参加だったので質問が多くて申し訳ないのですが。
(会長)
会長)
ありがとうございました。事務局よろしいですか。
(事務局)
事務局)
まず、一点目の下水道計画の将来人口との違いなのですが、下水道計画というのはか
なり厳しい目で見ます。要は施設の過剰投資というのを避けるためにかなり現実味のあ
る人口推計をします。少なくともこれくらいになるだろうということで、下から積み上
げていくような形で推計すると思われます。ですから、都市計画マスタープランと下水
道計画の将来人口が違うというのは、他の市町村でもかなり多いところです。国が出し
ておりました、先ほど説明のあった推計値は、まちづくりの施策を何も行わない場合の
推計値になっておりますので、20 年後に 37,000 人という数字が出ているのですけれ
ど、今回の都市計画マスタープランに位置づけたまちづくり施策を行うことで、それを
上回るような 46,000 人というものを維持しようという考え方です。これは全て市の事
業で実施するというものではありません。駅前市街地に民間のマンションを建てられた
らそこに人が住むわけですから、そういった民間の方々の活力を含めた形で 46,000 人
と設定しております。あくまで下がっていくものを頑張って維持するという考え方です。
無理な目標を設定したつもりではありません。できるだけ中心市街地の活性化は、目標
をもったうえでまちづくりを進めているという市民の理解も必要かということで、今回、
設定させていただいてます。
(事務局)
事務局)
都市機能の集積ということで、市役所等も建て替えがあった場合の考え方はどうなの
かという質問がございましたけれど、市役所に限らず公共施設、国の施設、県の施設で
も同じですが、老朽化すればできるだけ中心地の方に機能を集積するような、基本的な
考え方でございます。都市機能の集積についてはそう考えております。それから、東高
校跡地については、まちづくりの中核施設として非常に期待されている土地でございま
す。13,000 ㎡の土地で全て市の市有地ということで、例えばこれをどのように活用す
るかということですが、市が投資をしていくという考え方はあまり無くて、例えば、定
期借地権契約をして民間業者に積極的に活用を促すとか、そういったことは想定して考
えています。ですから、市はお貸しするだけで、民間の方が自由に建物を建てるなりす
ると、そういった方向が考えられるところでございます。それとこの都市計画マスター
プランの庁内推進体制につきましては、一つの方策として、まだ構想段階でございます
が、庁内の連携をとるということでございますので、庁内にプロジェクトチーム、係長
相当職の職員で構成するような形を考えているところでございます。それと伊田と後藤
寺の拠点の考え方でございますが、今のところ伊田も後藤寺も都市拠点という位置づけ
でございます。どちらが市の玄関口というような捉え方はしておりませんで、基本的な
姿勢として都市機能の集積により、条件が整ったところから、後藤寺、伊田については
田川市郡の中心地、いわゆる広域拠点という形で、いずれ目指していきたいと考えてお
ります。
(C 委員)
委員)
一点だけ、市民との関わりという点でワークショップ以外に何か考えていらっしゃい
ますか?
(事務局)
事務局)
具体的にはどういう形でいくかというところまでは話はしておりません。ワークショ
ップ等といったものが実施されている例が多くありますので、そういった形を前提にと
いうように考えております。
(C 委員)
委員)
市民が主体的に関われる仕組みを、ぜひ作っていただきたい。
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(B 委員)
委員)
市民の声というのが非常に大事というのは分かる。ただ、専門的な、都市計画を少し
知っているとか、ある程度 20 年、30 年後を見れる人といえば失礼かもしれないが、
ああしてくれこうしてくれだけでは、まちづくりというのはできないと思う。だから、
パブリックコメントもいい、市民参加もいいんだけれども、例えば学者的な視点が必要
な気がする。その辺も市民の意見の一つとして重点を置いてもらいたい気がします。色
んな視点をもっている先生方の知恵を借りないと、ただ成道寺公園を整備しろというだ
けではちょっと寂しい気がするので、ぜひよろしくお願いします。
(D 委員)
委員)
弓削田地区のことについては、都市計画マスタープランの策定のときからずっと気に
しておりました。というのは、弓削田地区はほとんどが農用地でございまして、そこで
都市計画的な計画は立てられない。一方におきまして、弓削田に限らず 201 号線バイ
パスがかなり整備が進んでおり、金川の方も田川直方バイパスの延伸が進めばかなり繁
華になると思われます。今、実際に農用地の白地のところではないかと思うのですが、
かなりビルドアップが進んで、色んなものが建っています。こういうものに対する規制
というのは過去に農業委員会の方でおやりになっているのだと思うのですが、田川市と
しての一体としての開発というのが、なかなか規制等ができにくいのではないかと心配
しております。で、今回このマスタープランを見せていただくと、土地利用ということ
で両方に書いているので良かったなと思うのですが、ご承知と思いますが、農用地と都
市計画区域というのは全く相容れないという格好で計画が進められてきている。それは
本当に田川のためによろしいのかということと、ビルドアップが進んだほうが良いとこ
ろについては、部分的にも都市計画区域に繰り入れるとか、そういうことが考えられな
いといけないのではないかと考えておりました。ところがそういう問題を抱えている市
町村が、あまりそういうことはされていない。国土利用計画法でその辺の調整を図ると
いうことになるのでしょうが、なかなかできにくい状況になっておりまして、それが見
事に弓削田のところと金川のところに現れるのではないかと思って危惧しているところ
でございます。
(事務局)
事務局)
用途白地でも規制ができる法律がありますので、その記述はさせていただいており、
特定用途制限地域という方法があり、それを使って制限することはできます。
(E 委員)
委員)
2 年ほど前から農振法の除外が厳しくなり、市内でも宅地化したいと申請しても県の
方から許可がおりません。今まではすぐにおりていたが、今は面積が狭くなり市内でも
なかなか許可がおりないという物件もあります。弓削田の方であれば201号バイパス
の南側、川宮と下弓削田が競合している辺りは許可がおりている。弓削田小学校辺りは
農振地域になるので許可がおりない。
(A 委員)
委員)
人口の捉え方が 46,000 人なのか、38,000 人なのかということで、第 5 次総合計
画での人口設定がされているわけです。その差はあってもいいというような意見もあり
ましたが、例えば今度、議会の審議の中で何故違うのかということを言うと、コンサル
タントに頼んだから自分は知らないというような答弁では許されない。だから整合性の
ある…
(会長)
会長)
すいません、お話の途中ですけれども、それは策定委員会で議論されていますので、
勝手にコンサルが決めた数字ということではありません。いいですか、そこだけはきち
んとはっきりさせて下さい。
(A 委員)
委員)
いやいや、そういうことになってはいけないから、整合性のある説明をしてもらわな
いといけないのではないかということを言いたかったのです。それを無視ということで
はありません。
(会長)
会長)
この数字自体は、きちんと策定委員会の中で決まった数字です。個人的にとかある企
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業が勝手に決めたということではありませんので、その点ご了承下さい。
(A 委員)
委員)
了解します。
(会長)
会長)
他にありませんでしょうか。そうしましたら、今回はこれまでのマスタープランの議
論してきた内容を審議会に報告するというい形でよろしいですね。
(B 委員)
委員)
会長、我々は報告を受けるだけですか。意見を出すとか出したことに対してどうする
とか、どういう形になるのですか。
(事務局)
事務局)
本日、皆様方に都市計画マスタープランの内容をご説明させていただきました。駆け
足で申し訳なかったと思いますが、今後、このマスタープランの策定方針に沿って用途
地域の変更とか、都市計画道路の変更手続き等がありますので、平成 24 年度中に何回
か開催する予定にしております。その中で皆様方にまた議論を賜る事となると思います
ので、よろしくお願いしたいと思っています。
(B 委員)
委員)
これは案ではないのですか。
(事務局)
事務局)
これは方針で、今後はこの方針に従って、都市計画の変更の手続きを進めていきます。
(会長)
会長)
マスタープラン自体の扱いはもう出来ている。今回のマスタープランについては、今
日、ご意見をいただきましたが、これでいくという形ですね。
(事務局)
事務局)
本日の意見は、今後に反映させていきたいと思います。
(会長)
会長)
他にありませんか。すいません、最後の方は駆け足になってしまって。それでは、今
日はこれで終了したいと思います。どうもありがとうございました。
-8-