千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その 19 の 1 の 1 本件絡み 不起訴不当について 著 者 釣部 人裕 編集者人 PAT GURU 0 1 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について About Review 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その 19 の 1 ∼ 本件絡み 不起訴不当について ∼ 本編と資料編の 2 冊シリーズです その 19 の 1 の 2 【 資料編 】 その 19 の 1 の 1 【 本 編 】 About Review ごあんない はじめに カルト冤罪年表 カルト冤罪年表 カルト冤罪に対する刑事告発一覧 カルト冤罪に対する検察審査申立一覧 PART Ⅰ 東京地検告発事例各案件総て 結果不起訴不当処分にて 1、告発に至るまでの経緯 2、東京地検への告発 3、地検告発事例案件 PART Ⅱ 東京地裁及び地検告発事例各案件 1、訴状と不起訴処分該当却下全部分 2、不起訴不当 3、検察審査会 2 About Review ごあんない カルト冤罪年表 カルト冤罪年表 カルト冤罪に対する刑事告発一覧 カルト冤罪に対する検察審査申立一覧 PART Ⅰ PGP-News 掲載 THE GURU の手紙より、 該当部分を抜粋 PART Ⅱ 定説等文献 (1)「死亡対処法は有り得ない」 「日本東洋医学雑誌」vol.40(4) (2)「死亡確認無効の執刀解剖」 「医学のあゆみ」中原雄二 著 医師薬出版株式会社 3 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について ごあん ない ご あ ん な い 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その 19 の 1 の 1 ∼ 本件絡み 不起訴不当について ∼ About Review .................................................. Page 2 ごあんない ............................................................ 4 はじめに................................................................ 6 カルト冤罪年表..................................................... 11 カルト冤罪年表 ................................................. 12 カルト冤罪に対する刑事告発一覧 .................. 24 カルト冤罪に対する検察審査申立一覧........... 34 PART Ⅰ 東京地検告発事例各案件総て 結果不起訴不当処分にて 37 1、告発に至るまでの経緯 ....................................... 38 小林事件.......................................................... 38 千葉成田ミイラ事件 ....................................... 43 千葉地裁―千葉成田ミイラ事件の裁判―....... 47 2、東京地検への告発 .............................................. 52 告発訴状提出 .................................................. 52 東京地検からの告発補正命令が届く .............. 53 3、東京地検告発事例案件 ................................... 55 a)臣公文書録除外 ( 別名使用呼称では「隠」) 案件 4 … 55 b)子どもの人権・都児相保護案件 … 62 c)テレビ報道案件 … 69 d)新聞掲載案件 … 70 e)作家本掲載案件 … 72 f)学者等記事掲載案件 … Page 74 g)弁護士案件 … 76 h)キャスター等発言案件 … 78 i)雑誌記事掲載案件 … 81 j)東京地裁諸案件 … 83 k)東京地検案件代表例 … 84 l)小池洋吉 ― 本件裁判長法廷内暴力案件 … 86 PART Ⅱ 東京地裁及び地検告発事例各案件 ......... 89 1、訴状と不起訴処分該当却下全部分.................. 90 訴状 ............................................................. 90 a)臣公文書録除外 ( 別名使用呼称では「隠」) 案件 … 90 b)子どもの人権・都児相保護案件 …109 c)テレビ報道案件 …127 d)新聞掲載案件 …134 e)作家本掲載案件 …142 f)学者等記事掲載案件 …149 g)弁護士案件 …157 h)キャスター等発言案件 …168 i)雑誌記事掲載案件 …176 j)東京地裁諸案件 …200 k)東京地検案件代表例 …223 l)小池洋吉 - 本件裁判長廷内暴力案件…242 処分通知書 .................................................. 256 2、不起訴不当 ...................................................... 258 不起訴になる場合........................................ 258 不起訴不当 .................................................. 259 3、検察審査会...................................................... 267 検察審査会とは........................................... 267 検察審査会の議決 ....................................... 269 画 家 稲葉 健二 Specialist 近角 さやか 5 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 はじめ は じ め に 本件絡み 不起訴不当について に 員にこれをしなければならない。 2 検察官又は司法警察員は、口頭による告訴又は告発 を受けたときは調書を作らなければならない。 刑事告訴とは、犯罪の被害者などが、捜査機関に対し 第 242 条「告訴又は告発を受けた司法警察員の手続」 司法警察員は、告訴又は告発を受けたときは、速やか て、犯罪事実を申告し、その訴追を求める意思表示であ る。第三者が、それをするのが告発である。 犯人がわからない場合、犯人不詳のまま告訴、告発す にこれに関する書類及び証拠物を検察官に送付しなけれ ばならない。 ることもできる。 しかし、国家権力(警察)が、捜査を理由に、マス・ 告訴告発は、 憲法に則り、 法律を行使する手段である。 メディアを利用して情報操作をもって、違法行為を犯し 刑事訴訟法では下記のように記載されている。 たり、違法捜査をした場合、又は、殺人行為を犯した場 第 230 条「告訴権者」 合、国民はどのようにしたらいいのであろうか。 犯罪により害を被った者は、告訴をすることができる。 刑事訴訟法には、このような条文がある。 第 239 条「告発」 第 191 条「検察官・検察事務官の捜査権」 検察官は、必要と認めるときは、自ら犯罪を捜査する 何人でも、犯罪があると思料するときは、告発をする ことができる。 2 官吏又は公吏は、その職務を行うことにより犯罪が あると思料するときは、告発をしなければならない。 第 241 条「告訴・告発の方式」 告訴又は告発は、書面又は口頭で検察官又は司法警察 6 ことができる。 2 検察事務官は、検察官の指揮を受け、捜査をしなけ ればならない。 検察官は、 告発状を下に、 参考人など関係者の取調べ、 証拠品の捜索・差押え、さらにその分析・検討などを行 7 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 う。 本件絡み 不起訴不当について そこで、私たちは、本件「千葉成田ミイラ事件」を東 そして、検察官は起訴・不起訴を決める。 京地方検察庁へ告発し、証拠として、私たちの力(捜査 被疑者が罪を犯したことが証拠上明らかであり、その 権をもたない一般市民として)で収集しうる関連するあ 処罰が必要であると認められる場合に、裁判所に起訴状 らゆる資料を提出した。 を提出して起訴する。 また、千葉成田ミイラ事件に絡んで、過熱した大規模 そして、検察官が起訴した場合のみ、裁判が行われる な事件報道・犯罪報道が、各種マス・メディアによって のだが、不起訴にした場合は裁判をすることなく、捜査 なされており、それらを含めた合計 30 数件に及ぶ案件 はその時点で終了して、犯罪は成立せず、被疑者は裁か を東京地検特捜部へ告訴・告発した。 れることはない。これを不起訴処分という。 しかし、こうした不起訴処分に対して、犯罪の被害に 特捜部とはいかなる組織なのか。検察庁には「特捜部」 あった人や告訴・告発した人から、不起訴処分はおかし という部門がある。特捜部は、東京・大阪・名古屋の地 いのでないかと不服申立てる機関が検察審査会である。 方検察庁にだけ置かれている部で、主に独自捜査を専門 に行う部門である。犯罪捜査というと警察だけが行うも 審査会では必ず最後に議決をとり、議決書を作成して のと思われがちだが、特に政治家の汚職・企業犯罪・多 検察庁に送る。その議決の一つが「不起訴不当」である。 額の脱税事件などについては、検察庁だけで最初から捜 検察官の不起訴処分は納得できない。再度詳しく調べ 査を行うことがある。検察庁特捜部がこれまでに検挙摘 た上で、起訴・不起訴処分をするべし、という不起訴処 発した事件として知られているものには、ロッキード事 分を検察庁に差し戻す議決をいう。 件・撚糸工連事件・リクルート事件・ゼネコン汚職事件 などがある。 千葉県警が行った違法行為を告訴告発する道が残って いたのだ。 「千葉成田ミイラ事件」は千葉県警による冤罪事件で あるため、私たちは「独自捜査」をしてもらうことに解 8 9 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 決の糸口を求め、東京地方検察庁特捜部に告訴・告発す ることにした。 カルト冤罪年表 (2002 年 9 月 23 日更新版) 本書では、その経緯と結果を記すことにする。 ◇ カルト冤罪年表 2002 年 8 月 30 日 ◇ カルト冤罪に対する刑事告発一覧 釣 部 人 裕 ◇ カルト冤罪に対する検察審査申立一覧 【カルト冤罪年表作成にあたって】 この年表が企画され作成されたのは、千葉地裁におけるいわ ゆる「成田ミイラ事件」裁判の論告求刑の期日を前にした 2001 年 9 月。この時点で証拠調べは終了していましたが、真実は全 く扱われませんでした。即ち、高橋弘二には、殺人罪にあたる 故意も実行行為も立証されず、小林晨一さんの死因や死亡時期 も特定もされていないのです。 何故でしょうか? この事件自体が、全くの『カルト冤罪事 件』であるからです。小林晨一さんは、劇薬過大投与を受けた 病院よりもシャクティ治療を望み、家族はその願いを叶えるこ とに最善を尽くしました。高橋弘二は民間治療家としての行為 をしただけなのです。 この最大のポイントこそが、法廷で明らかにされるべきであ ったのに成されなかった為、ここに何が冤罪なのかを一目にし てご理解頂けるよう、年表(チャート)を作成いたしました。 10 11 カルト冤罪年表 1983 年 1989 年 THE GURU 高橋弘二の仕事 [ 1989 / 12 ] PHP 出版『生きるの がラクになる本』発刊 ロングセラーとなる 1993 年 [ 1993 / 2 ] 体に氣を通す為の セミナー(ビジョ ン I)始まる 【シャクティ治療】 ライフスペース および SPGF の活動 カルト冤罪 の流れ [ 1983 ] (有)ライフスペース設立 【ライフスペース】 『インドの教育哲学者 であるサイババの教育 システムに基づくセミ ナーの開催・運営』を 目的とする会社。シェ ア・健康・コミュニケ ーション・ボランティ ア・シャクティの 5 つ のコンセプトから成る 約 20 種類のセミナー をもつ。 設立当時は、社会的に 理解されにくい情勢で あったため、上記の目 的よりも自己啓発セミ ナーとして始めること となった。フォスター プランなどのボランテ ィア活動への協力を当 初から行っていた。 THE GURU の著作本 『世界史 PART 36』に 詳しい。 社会情勢 THE GURU 高 橋 弘 二 が民間治療家として行 う治療。サイババからの シャクティ(氣エネルギ ー)を、その人の体に通 すことによって病氣を 治し、その人が生まれて きた目的(ビジョン)を やり遂げられる状態に するために行われる。 ビジョン I セミナーに 始まり、ワークショップ (WS) 50、WS-A、WS-B と発展、1995 年からは サポートセミナー(SS)、 コミュニケーションセ ミナー(CS)、ハートセミ ナー(HS)の3S として、 数百名の治療を行う。そ の治療効果は、これまで 効果が無かった等の訴 えが一件もないことで 証明される。 THE GURU の著作本 『世界史 PART 38、40、 41、42』に詳しい。 1995 年 1994 年 [ 1993 / 9 ] SSC 名古屋オープン 【SSC 名古屋の目的】 まず自分が無条件に奉 仕を受け取り、その体 験を通して、自分が望 んだ時に、病院等での 奉仕活動が出来るよう になるための「毎日の プログラム」を開催す るセンター。 参加者は名前の登録も なく、参加したい時に いつでも参加すること ができる。無条件の奉 仕がコンセプト。 この SSC 名古屋が、世 界の SSC(Sathya SAI Centre ) の モ デ ル で あ り、また、サイババの 教育システムの一環と して、飢餓救済活動の 受け皿としての役割も もつ。 [ 1994 / 8 ] 高橋弘二の著作本『愛そのもの になる』読売新聞社より発刊 [ 1994 / 12∼ ] 東京(曙橋)大阪(江坂) 静岡(沼津)にも SSC が オープンする [ 1995 / 7 / 29 ] ワールドツアー開始 以後、ヨーロッパ諸国・南米・ インド・北米などを訪問。 【ワールドツアーについて】 世界中に無料で治療を受けられる病院を作 るプロジェクト(SHP = SAI Hospital Project) の一環で、世界の各地に SSC をオープンす るための準備として、役割ごとにチームを 組んで現地を訪れ、シェアと体験を通して、 必要なサポートをする。 【A】小林事件 [ 1995 / 2 ] セミナー参加の前日、小林 靖弘君がホテルの公衆浴場 で転び、運ばれた病院で死 亡する事件が起きる [ 1995 / 7 / 18 ] 小林靖弘君の両親によ る告訴(いわゆる小林事 件始まる) [ 1995 / 7 ] 小笠原弁護士が訴状に「熱湯 修行」なる文句を使用。マス コミを使い風説流布 明らかに 便乗事件であった [ 1994 / 6 / 27 ] オウム真理教による松本サリン事件 この頃より、オウム真理教の様々な 事件が社会を騒がせ始め、「グル= 教祖」のイメージが出来上る 【B】カルト裁判 [ 1995 / 3 ] オウム真理教による地下鉄サリン事件 [ 1995 / 6∼7] オウム真理教で「摂氏 50 度の熱湯につかる温 熱修行をさせ死亡」と報道され話題になる ≪ 第1期 ≫ カルトを恐れる社会情勢に便乗し、カルト集団に仕立て上げられる。 この時期こそが、カルト冤罪に至る全てのきっかけとなる。 12 13 カルト冤罪年表 1995 年 9 月 THE GURU 高橋弘二の仕事 ライフスペース および SPGF の活動 カルト冤罪 の流れ [ 1995 / 10 ] 高橋弘二によるシ ャクティ治療の WS50(後にサポー ト セ ミ ナ ー = SS と改名)始まる 1996 年 1997 年 1 月 [ 1996 / 8] [ 1996 / 10] コミュニケーション ハートセミナー=HS セミナー=CS 開始 開始 [ 1996 / 9 ] [ 1996 / 11 ] 満寿稔さん、サイババの元インドへサイババ生誕祭ツアー へ「心をもらいにいく旅」 1997 年 5 月 [ 1997 / 3 / 7 ] 高橋弘二の著作本 『 サ イババはどの ような 思い方をするか』発刊 以降、毎月約 10 冊のペー スで著作本を作成する 【インド訪問の主な目的】 [ 1996 / 8∼] SPGF のメンバーがメキシ 無料の病院と学校を経営している教育哲学 コの赤十字などで病院での 者サイババと、世界中からの奉仕者の姿を ボランティア活動を体験 モデルとして学ぶため。また、SSC 名古屋 の毎日のプログラムをサイババのアシュラ ムで行えるように、SPGF のボランティア が駐在し、多くのメンバーがインド(プッ 【A】小林事件 タパルティ)のアシュラムを訪れた。 [ 1997 / 5∼] この頃よりライフスペースのセミナ ーに参加する人が激減していく [ 1996 / 7 ] この頃から、比良竜虎氏が 世界のサイババのセンター に対し、「高橋弘二はサイ ババの名を語るインチキ だ」と書面で流す [ 1995 / 9 / 11] 京都地裁にて、 小林事件の裁判開始 [ 1997 / 5 ] フジテレビによる取材依頼 ワールドツアーでインド滞在中 の為、ファクシミリで返答した が、番組には全く反映されず 【B】カルト裁判 [ 1996 / 10 / 29 ] 赤旗新聞「高温の湯に入 浴と指示/両親提訴の裁 判で同室者証言」 【C】マスコミ報道 [ 1995 / 9 / 12 ] 朝日新聞が「熱湯修行が 死因と訴え」と報道 [ 1995 / 9 /11 ] 毎日新聞が「熱湯修行 が死因」と報道 社会情勢 マスコミ報道 に影響 [ 1997 / 5 / 30] 高橋弘二の情報を正しく伝 えることを目的とした団体 SPGF ( Shakty PAT GURU FOUNDATION)が設立 [ 1997 / 1 / 22 ] 写真週刊誌 FOCUS 「オウム」と「統一 教会」を真似る怪し い集団、と報道 [ 1997 / 2 / 25 ] 講談社『 Views 』 大学の新宗教「シャク ティパッド」を行うセ ミナーで起こった悲劇 [ 1997 / 1 / 8 ] 毎日新聞(ビッグ追跡) 代表は「グル」ライフス ペース、参加料は最高 500 万円、スペインで合同結 婚式も、と特集記事 [ 1997 / 5 / 28 ] フジテレビ(NEWS JAPAN) 特集「高額の参加料 あるセ ミナーの実態」が放映 [ 1997 / 3 / 21 ] 別冊宝島『洗脳され たい』グルになった セミナー屋さん [ 1997 / 4 / 15 ] 単行本『マインドレイ プ』自己啓発セミナー の危険な素顔 [ 1996 / 4 ] 最高裁判所が『統一協会の合同結 婚式』に参加し入籍した後脱会し た結婚は有効な結婚だとは認めら れない、と判決し話題になる ≪ 第2期 ≫ 小林事件が係争中にも関わらず、作為的なマスコミ報道により、 ライフスペースは「怪セミナー団体」として知られ、経営は悪化した。 14 15 カルト冤罪年表 1998 年 1 月 1998 年 12 月 [ 1998 /2 ∼ 1998 / 11] 飢餓救済活動の一環として、国連本部及び 支局(ジュネーブ、ニューヨーク、ハノイ) に『AT ONE’S PEACE』などの著作本をそ れぞれ数千冊ずつ寄贈。 THE GURU 高橋弘二の仕事 ライフスペース および SPGF の活動 1998 年 10 月 相次ぐマスコミの 「カルト報道」により 次第に経営は悪化 [ 1998 / 5 ] ライフスペース大阪センター閉鎖 [ 1998 / 7 ] ライフスペース名古屋センター閉鎖 [ 1998 / 8 ] ライフスペース東京センター閉鎖 [ 1998 / 12 ∼] フジテレビをはじめとする数々の マスコミ報道の影響で、高橋弘二は 「破壊的カルト者」として認識さ れ、外出もままならなくなる。 [ 1998 / 7 ] 住友銀行より債務に関 して脅迫を受ける。 [ 1999 / 2 ] 信用保証協会が住友銀行より 債務を引き継ぎ、突然に求賠 債等請求の告訴をしてくる。 (同頁社会情勢欄 参照) 【A】小林事件 カルト冤罪 の流れ [ 1998 / 2 ] 高橋弘二と SPGF ボランティア数 名がインド大使館へビザ申請をし たところ、パスポートに入国拒否を 意味するスタンプを押される 以後、現在(2002 年 8 月)に至る まで同じ状況が続く 【B】カルト裁判 [ 1998 / 5 ] SPGF のメンバーの 1 人が東京 の英国大使館でビザ申請を行う が、カルトのメンバーだと疑い をかけられ、入国を拒否される [ 1998 / 11 / 27 ] 京都地裁にて判決(賠償金額 2800 万 円、ライフスペースの安全管理に関 する責任が認められ、高橋弘二他被 告 6 名の責任に関しては却下) [ 1998 / 11 / 28 ] 読売新聞「企画会社に 2800 万円賠 償命令、京都地裁判決」「啓発セミナ ーの『風呂行』で死亡」と報道 【C】マスコミ報道 [ 1998 / 1 / 17 ] フジテレビ(THE WEEK) ライフスペースを「カルト」 と発言し放映 社会情勢 [ 1998 / 12 / 24 ] 東京地裁へ、フジテレビ他 21 名に 対して謝罪文請求事件を提訴 いわゆるカルト裁判始まる [ 1998 / 12 / 6 ] フジテレビ(スーパーナイト) 「参加費 500 万円! 超カルトセ ミナー謎の実態」と題して放映 [ 1998 / 12 / 1 ] フジテレビ(スーパーニュース) 「子どもを返せ・カルト集団と闘い続 ける親達の叫び…恐怖マインドコント ロールの実態は」と題して放映 【D】子ども関連 [ 1998 / 10 / 7 ] SPGF メ ン バ ー の 子 どもが、「保護」の名 の元に誘拐される。 [ 1998 / 12 / 1 ] 大阪高裁へ控訴状提出 【訴えの主旨】公衆浴場での熱湯 修行など有り得ず、死因は熱中病 でなく、病院での医療過誤である [ 1998 / 7 ] 住管機構が住友銀行に対 し不正融資などで、総額 約 50 億円の損害賠償を 求める訴訟が話題に。 ≪ 第3期 ≫ フジテレビ等の度重なる報道により、高橋弘二は「破壊的カルト者」に 仕立て上げられ、海外へはもちろん外出すら出来ない生活を強いられる。 16 17 カルト冤罪年表 1999 年 6 月 THE GURU 高橋弘二の仕事 1999 年 11 月 [ 1999 / 11 / 15 ] 高橋弘二、小林健児らが、市立 伊丹病院が小林晨一さんに殺人 的医療行為を施したとして、東 京地方検察庁へ告発状を提出 [ 1999 / 5 ] 高橋弘二の情報を正しく伝え ることを目的とするホームペ ージ、「PGP-NEWS」開始 ライフスペース および SPGF の活動 [ 1999 / 7 / 23 ] 大阪高裁への控訴審 却下の判決 【A】小林事件 【B】カルト裁判 カルト冤罪 の流れ [ 1999 / 11 / 12∼ ] マスコミ各社が連日、こぞっ て「ミイラ化遺体事件」「カル ト集団」として報道 【C】マスコミ報道 [ 1999 / 11 / 24 ] SPGF メンバーの 9 名の子 どもが、都児童センターに 「一時保護」される 【D】子ども関連 【E】成田ミイラ事件 [ 1999 / 6 / 23 ] 小林晨一さんが、 自宅で倒れる 社会情勢 [ 1999 / 11 / 24 ] 千葉県警察本部及び成田警察 署が司法解剖にて晨一さんを 殺害したとして、告発状を東 京地方検察庁へ提出 [ 1999 / 7 / 2 ] 小林晨一さんは、家族に より高橋弘二の滞在する 成田のホテルに移動 シャクティ治療を受ける [ 1999 / 6 / 24 ] その後、正愛病院へ運ばれ脳内 出血と診断、市立伊丹病院へ移 され、激薬投与を受ける [ 1999 / 7 / 2 ∼ 11 / 12 ] 小林健児ら家族の介護の中で、小 林晨一さんは次第に回復していく (詳細は『SPGF PART 14-1∼ 14-7』介護ドキュメントを参照) [ 1999 / 11 / 12 ] 成田署がホテルに押し入り、 小林晨一さんは運び出され、 「ミイラ化遺体」と発表 同月 15 日司法解剖される [ 1999 / 11 ] 成田ミイラ事件として、 「グル」「定説」など社会 的に大騒ぎとなる [ 1999 / 12 / 22 ] 成田署が、高橋弘二の滞在するホ テル及び SPGF メンバーの自宅や オフィスを家宅捜索(2 回目) [ 1999 / 11 / 24 ] 成田署が、高橋弘二の滞在するホ テル及び SPGF メンバーの自宅や オフィスを家宅捜索(1 回目) [ 1999 / 12 / 1 ] 警視庁、法の華 三法行を全国で 一斉捜索 [ 1999 / 12 / 3] いわゆるオウム新法 が制定される ≪ 第4期 ≫ 成田署により「ミイラ化遺体」と発表され、その後の過激な マスコミ報道により「カルト集団」として、全国に知れ渡る。 18 19 カルト冤罪年表 2000 年 2 月 THE GURU 高橋弘二の仕事 [ 2000 / 2 ] インターポールと児童虐待 世界機構(ニューヨーク国 連本部人権委員会)に、人 権侵害の訴えを提出、受理 ライフスペース および SPGF の活動 [ 2000 / 5 ] 高橋弘二に拠る在監房発信手紙 の 1 通目が代理人の元に届く [ 2000 / 3 / 30 ] 東京地検へ告発状(成田署・ 千葉県警・市立伊丹病院など に対し 33 件)が正式に受理 [ 2000 / 6 / 22 ] 高橋弘二の保釈申請書提出 【A】小林事件 [ 2000 / 2 / 7 ] 京都地裁へ名誉毀損 の訴え提訴 [ 2000 / 3 / 24 ] 東京地裁でカルト裁判 全面棄却の判決 【B】カルト裁判 カルト冤罪 の流れ 2000 年 9 月 [ 2000 / 1∼ 2000 / 2 ] 東京都児童相談所より「虐 待はなかった」として保護 されていた 8 名が個別に親 元などに返される [ 2000 / 3 / 3 ] 拘留理由開示請求 [ 2000 / 3 / 14 ] 高橋弘二が殺人罪、小林健 児が保護責任者遺棄致死罪 で起訴される 【E】成田ミイラ事件 [ 2000 / 2 / 22 ] 高橋弘二外 7 名が保護責任者遺 棄致死罪の容疑で逮捕される 社会情勢 [ 2000 / 1 / 21 ] 宮崎県で加江田塾に よる死体遺棄事件 「宮崎ミイラ事件」 として話題になる [ 2000 / 2 / 2 ] 厚生・法務・警察三 省庁合同のいわゆる 「カルト特定集団研 究会 (※)」設置 [ 2000 / 7 / 4 ] 高橋弘二初公判 起訴事実を全面否認 [ 2000 / 2 / 22 ] 宮崎ミイラ事件の東氏らが 「死体遺棄罪」で宮崎地裁に 起訴される(後に「保護責任 者遺棄致死罪」で再起訴) ≪ 第5期 ≫ 公(国家)に、高橋弘二およびライフスペースはカルト冤罪を受ける。 SPGF も多大な被害を受け、飢餓救済活動は事実上ストップした。 20 [ 2000 / 9 / 7 ] [ 2000 / 11 ] 最高裁判所へ 高橋弘二に拠る在監 「最高裁法廷 房発信手紙が通算 100 通目を超える 聴聞における 求釈明申立書」 を提出 主として「成田ミイラ [ 2001 / 6 ] 高橋弘二に拠る在監 房発信手紙が通算 200 通目を超える 事件」裁判裁判長のも つ悪意に基づいた不 作為について [ 2000 / 12 / 22 ] いわゆる「臣公文書録」発行 三省庁(法務省・厚生省・警察 庁)合同のカルト特定集団研究 会の報告書に「カルトが起こし た事件」として掲載される [ 2000 / 12 ] 文藝春秋『カルトの子』 ママの魔法がとけますように 【C】マスコミ報道 【D】子ども関連 [ 2001 / 5 ] 『カルト宗教のトラブル対策 日本と欧米の実情と取り組み (紀藤正樹他共著)』にカルト 事件として紹介される 2001 年 6 月 [ 2001 / 2 ] SPGF ボ ラ ン テ ィ ア 数 名 がインドへ「遥かなる SAI BABA を訪ねて」ツアー [ 2001 / 4 ] 角川書店『だからあな たは騙される』 ライフ・スペース事件 「定説」は万能薬 [ 2001 / 4 ] ㈱電波実験社『サイゾー 5 月号』 あの宗教団体旧称が政府文書に オウムと並ぶ「カルト」として登場 [ 2001 / 2 / 23 ] 小林健児公判 懲役4年を求刑される [ 2001 / 5 ] 平凡社『事件論』 遺<体>としての生 /グルの治療 [ 2001 / 6 / 29 ] 小林健児公判の判決予 定日だったが、何故か 9 月 28 日に延期 ? 【千葉地方裁判所における高橋弘二公判 ①】 2000/8/10-11 大阪出張 2000/8/29 第 2 回公判 2000/9/11 第 3 回公判 2000/10/3 第 4 回公判 2000/11/14 第 5 回公判 2000/12/19 第 6 回公判 2001/1/9 第 7 回公判 2001/2/13 第 8 回公判 2001/3/6 第 9 回公判 2001/3/15 第 10 回公判 20014/17 第 11 回公判 :藤本医師/久保絵里看護婦尋問 :小浪友里恵/丸雅幸警部証人尋問 :木内政寛監察医証人尋問 :小浪友里恵/丸雅幸警部証人尋問 :木内政寛監察医証人尋問 :西澤みどり証人尋問 :西澤みどり証人尋問 :西澤みどり証人尋問 :小林健児証人尋問 :小林健児証人尋問 :小林健児証人尋問 (※) カルト特定集団研究会…正式名称は「特定集団からの離脱者に対する精神医学 的・心理学的支援の在り方についての研究会」 21 カルト冤罪年表 2001 年 8 月 2001 年 12 月 [ 2001 / 9∼ ] SPGF ボランティアによる著 作本「千葉成田ミイラ事件」数 百冊シリーズの執筆開始 [2001 / 11 / 22 ] 成田赤十字病院へ高橋弘二の 舌癌検査(2000/2/22)に関する 診断所見開示を求めて訪問 (後に、弁護士より開示請求) ? [ 2001 / 12 / 19] 京都地裁での熱湯風呂行 事件の判決予定日であっ たが 2002/2/12 へ延期 【B】カルト裁判 【C】マスコミ報道 [ 2001 / 8 / 26 ] 児童養護施設に残された最後 の 1 人(ライフスペース代表 の子)が、「最善の方法」とし て無事に親元に戻る 【D】子ども関連 【E】成田ミイラ事件 [ 2001 / 9 / 28 ] 小林健児保護責任者遺 棄致死裁判で懲役 2 年 6 ヶ月執行猶予 3 年の 判決(控訴せず確定) [ 2001 / 10 / 19 ] 法務省より開示請求願の 不開示決定回答:「開示請 求に関わる行政文書はい ずれも存在しない為」/ 11/2 に再請求 【千葉地方裁判所における高橋弘二公判 ②】 社会情勢 22 [ 2001 / 9 / 1 ] 法務大臣官房等製 作公文書(公式カ ルト案件)の根拠 書面の開示請求願 を千葉県警および 法務省に提出 2001/5/8 第 12 回公判 :小林昭子証人尋問 2001/5/24 第 13 回公判 :小林結花証人尋問 2001/6/19 第 14 回公判 :辰巳親子/鶴飼哲也証人尋問 2001/7/10 第 15 回公判 :釣部人裕証人尋問 2001/8/30 第 16 回公判 :被告人高橋弘二質問 (弁護人・検察・裁判官からの質問は一切されず) 2001/9/27 第 17 回公判 :検察からの意見(論告求刑) 2001/11/27 第 18 回公判 :弁護人からの最終弁論 8月 [ 2002 / 6 ] 高橋弘二に拠る在監 房発信手紙が通算 400 通目を超える [ 2002 / 1∼ ] 主題『千葉成田ミイラ事件』の内 2 冊(シャクティ治療手記本その 1・併合冤罪について)発刊 →都内書店にて販売開始 [ 2002 / 2 / 12 ] 判決日さらに延期 【A】小林事件 カルト冤罪 の流れ 6月 [ 2001 / 12 ] 高橋弘二に拠る在監 房発信手紙が通算 300 通目を超える THE GURU 高橋弘二の仕事 ライフスペース および SPGF の活動 2002 年 2 月 ? [ 2002 / 2 / 5∼6 ] マスコミ各社により 判決報道がされる [ 2002 / 2∼ ] [ 2002 / 6∼ ] 控訴趣意書の証拠 東京地方検察庁へ告発し となる『千葉成田ミ 不起訴処分となった 30 数 イラ事件』シリーズ 案件について、不起訴不当 本の執筆開始 の審査申立書の作成開始 [ 2002 / 2 / 26 ] 京都地裁における熱湯風呂 行事件名誉毀損裁判の判決 ⇒全面棄却(控訴せず確定) [ 2002 / 4 / 5 ] 高橋弘二・ライフスペース・ SPGF が久米宏氏を被告とし て名誉毀損提訴(2002/2/5 放 映の『ニュースステーション』 における発言に関して) [ 2002 / 2 / 5] 千葉地裁における 被告人高橋弘二 殺人罪裁判の判決 <懲役 15 年・ 執行猶予無し> 【⇒即日控訴】 [ 2002 / 1 /7 ] 成田赤十字病院での舌 診断所見が開示される [ 2002 / 6 / 19 ] 高橋弘二・ライフスペース・ SPGF が ( 株 ) 産 業 経 済 新 聞 社・(株)読売新聞社を被告とし て名誉毀損提訴(2002/2/6 発 行の各新聞記事に関して) [ 2002 / 6 / 21 ] 久米宏裁判の第1回 口頭弁論(結審) [ 2002 / 6 / 11 ] 小池裁判長に対する訴追 委員会への弾劾提訴に関 して不訴追決定通知 [ 2002 / 5 / 16 ] 千葉県警・千葉地検・千葉地裁によ る臣該公文録無視結果判決に関する 憲法解釈違反案件を最高裁へ直訴 [ 2002 / 4 / 11 ] 本事件当時の元千葉県警本部長 上田正文氏が富山県警本部長時代 のいわゆる「もみ消し事件」の罪 で有罪判決(懲役 1 年 6 ヶ月) [ 2002 / 8 / 9 ] 久米宏裁判の判決 「原告の請求を棄却」 [ 2002 / 7 / 3 ] 臣公文書録に関する内閣 府宛て行政不服申立書の 件で法務省を訪問 [ 2002 / 6 / 24 ] 被告人の控訴趣 意書を提出 [ 2002 / 7 / 1 ] 世界史上初の常設の国 際法廷である「国際刑事 裁判所(ICC)」が発効 23 カルト冤罪年表 カルト冤罪に対する刑事告発一覧 (2002 年 10 月 10 日現在) ※告発提出先はすべて東京地方検察庁 a)臣該公文録除外(別名使用呼称では「隠」)案件 1 事件名 成田ミイラ事件関連 2 舌癌虚偽診断 3 起訴状失格 (公訴棄却案件) 被告発人 千葉県警察成田警察署 代表者被告 森田瑞夫 事件番号 12-7125 受理日 2000/2/21 処分確定日 2000/12/21 【不起訴】 処分理由 嫌容疑なし 2000/2/21 2000/12/21 【不起訴】 嫌容疑なし 12-7127 罪状 刑法 220 条 逮捕・拘禁罪 刑法 199 条 殺人の罪 刑法 160 条 虚偽死体検案書作成罪 刑法 157 条 1 項、158 条 1 項 公正証書原本不実記載罪、 同行使罪暴力行為等処罰に関する 法律一条違反 刑法 220 条 逮捕・拘禁罪 刑法 199 条 殺人の罪 刑法 160 条 虚偽死体検案書作成罪 刑法 157 条 1 項、158 条 1 項 公正証書原本不実記載罪、同行使罪 暴力行為等処罰に関する 法律一条違反 刑法 211 条 業務上過失致傷罪 千葉県警察 代表者被告 12-7126 2000/2/21 嫌容疑なし 12-7128 刑法 104 条 証拠隠滅罪 2000/2/21 12-7129 刑法 157 条 1 項、158 条 1 項 公正証書原本不実記載罪、同行使罪 刑法 160 条 虚偽診断書等作成罪 2000/2/21 2000/12/21 【不起訴】 2000/12/21 【不起訴】 2000/12/21 【不起訴】 2000/10/12 (返戻) 2000/10/12 (返戻) 上田正文 監察医 (氏名不詳) 株式会社 博全社 代表者被告 松丸二三夫 成田市役所民生部 市民課 田所千恵子 国立がんセンター東病院 医師 (氏名不詳) 千葉地方検察庁 検察官 木野 秀器 検察官 范 揚恭 代表者被告 泉川 健一 977 975 刑法 194 条 特別公務員職権濫用罪 (公務員不作為) 2000/10/2 (提出) 2000/10/2 (提出) 嫌容疑なし 嫌容疑なし b)子どもの人権・都児相保護案件 4 脅迫、逮捕監禁 (SPGF メンバーの子 9 名 を強制一時保護) 24 東京児童相談センター 所長 大久保 隆 事務次長 仙洞田(名前不詳) 課長 嶋田(名前不詳) 課長 村上(名前不詳) 12-7130 12-7131 12-7132 12-7133 刑法 222 条 脅迫罪 刑法 220 条 1 項 逮捕拘禁罪 刑法 220 条 1 項 逮捕拘禁罪 2000/2/21 2000/9/19 【不起訴】 罪とならず 罪とならず 罪とならず 罪とならず 25 カルト冤罪年表 5 事件名 未成年者略取 (SPGF メンバーの子を) 6 未成年者の略取・誘拐 (SPGF メンバーの子を) 7 虚偽での事実記載 (子の引き渡し仮処分 命令申立事件) 被告発人 東京都児童相談センター 所長 大久保 隆 東京都知事 石原 慎太郎 弁護士 内田 信也 くまがい小児科医院 院長(氏名不詳) 東京地方裁判所 裁判官 須藤 典明 事件番号 12-7136 罪状 刑法 224 条 未成年者略取罪 受理日 2000/2/21 12-7137 刑法 224 条 未成年者略取罪 2000/2/21 12-7151 2000/2/24 12-7134 刑法 224 条 刑法 208 条 刑法 231 条 刑法 230 条 12-7135 全国朝日放送株式会社 代表者被告 広瀬 道貞 未成年者略取・誘拐罪 暴行罪 侮辱罪 名譽毀損罪 処分確定日 2000/9/19 【不起訴】 2000/9/19 【不起訴】 2000/6/19 【不起訴】 処分理由 罪とならず 罪とならず 嫌容疑なし 2000/2/21 2000/9/4 【不起訴】 罪とならず 刑法 230 条 名譽毀損罪 2000/2/21 2000/9/4 【不起訴】 罪とならず 12-7156 刑法 230 条 名譽毀損罪 2000/2/25 2000/9/4 【不起訴】 罪とならず 日本放送協会 代表者被告 海老沢 勝二 12-7141 刑法 233 条 信用毀損罪 2000/2/22 2000/8/28 【不起訴】 罪とならず 株式会社フジテレビジョン 代表者被告 日枝 久 12-7164 刑法 105 条の 2 面会強請教唆罪 2000/2/25 2000/9/1 【不起訴】 嫌容疑なし 12-7153 刑法 233 条 信用毀損罪 2000/2/25 罪とならず 12-7146 刑法 230 条 名譽毀損罪 2000/2/24 12-7167 刑法 230 条 名譽毀損罪 2000/2/25 12-7147 刑法 230 条 1 項 名譽毀損罪 2000/2/24 2000/9/4 【不起訴】 2000/9/19 【不起訴】 2000/9/19 【不起訴】 2000/11/28 【不起訴】 東京地方裁判所 代表者被告 上田 豊三 c)テレビ報道案件 8 9 10 虚偽での報道 テレビニュースで 『ANN ニュース』 脱税虚偽報道 テレビニュースで 『NHK ニュース速報』 面会強請教唆 (SPGF メンバーに対し) d)新聞掲載案件 11 12 カルト同様類似発言 新聞で 『赤旗新聞』 虚偽での報道 (子の養育環境「劣悪」と) 13 虚偽での報道 (子の養育環境「劣悪」と) 14 虚偽での報道 (子の養育環境「劣悪」と) 26 赤旗新聞編集局 代表者被告 関口 孝雄 株式会社 毎日新聞社 代表者被告 斎藤 明 株式会社 読売新聞社 代表者被告 渡邉 恒雄 株式会社 産業経済新聞社 代表者被告 清原 武彦 嫌容疑なし 嫌容疑なし 嫌疑なし 27 カルト冤罪年表 e)作家本掲載案件 15 16 事件名 カルト同様類似発言 テレビ番組で 『THE WEEK』他 カルト同様類似発言 週刊誌で 『サンデー毎日』他 被告発人 米本 和広 事件番号 12-7144 罪状 刑法 230 条 刑法 233 条 刑法 230 条 刑法 233 条 処分確定日 2000/11/17 【不起訴】 2000/12/26 【不起訴】 処分理由 嫌容疑なし 罪とならず 嫌容疑なし 塩谷 智美 12-7149 猪瀬 直樹 12-7145 刑法 230 条 名譽毀損罪 2000/2/24 2000/10/27 【不起訴】 2000/12/26 【不起訴】 嫌容疑なし 東邦大学 大橋病院精神神経科 助教授 高橋 紳吾 日本大学法学部 教授 板倉 宏 12-7172 刑法 230 条 名譽毀損罪 2000/2/25 12-7166 刑法 230 条 名譽毀損罪 2000/2/25 2000/10/27 【不起訴】 嫌容疑なし 弁護士 内田 信也 12-7142 刑法 230 条 名譽毀損罪 2000/2/22 嫌容疑なし 12-7143 刑法 230 条 名譽毀損罪 2000/2/23 12-7161 12-7162 12-7163 刑法 233 条 信用毀損罪 2000/2/25 2000/9/19 【不起訴】 2000/12/12 【不起訴】 2000/12/26 【不起訴】 弁護士 紀藤 正樹 名譽毀損罪 信用毀損罪 名譽毀損罪 信用毀損罪 受理日 2000/2/23 2000/2/25 f)学者等記事掲載案件 17 18 19 カルト同様類似発言 テレビ番組で 『THE WEEK』他 カルト同様類似発言 テレビ番組で 『THE WIDE』他 虚偽での記事掲載 日刊夕刊で 『日刊ゲンダイ』 嫌容疑なし g)弁護士案件 20 21 22 カルト同様類似発言 テレビニュースで 『スーパーニュース』他 カルト同様類似発言 テレビニュースで 『スーパーナイト』他 小林事件提起による 名誉・信頼毀損 小林 隆廣 小林 初子 弁護士 小笠原 伸児 刑法 230 条 名譽毀損罪 刑法 233 条 信用毀損罪 罪とならず 嫌容疑なし 嫌容疑なし 罪とならず h)キャスター等発言案件 23 24 25 カルト同様類似発言 テレビニュースで 『スーパーニュース』他 カルト同様類似発言記事掲載 スポーツ紙で 『東京スポーツ』 カルト同様類似発言記事掲載 北野 武(『週刊ポスト』) 28 江川 紹子 12-7139 東京スポーツ新聞社 代表者被告 太刀川 恒夫 客員編集長 北野 武 北野 武 12-7168 12-7169 12-7170 刑法 230 条 名譽毀損罪 2000/2/22 2000/10/30 【不起訴】 刑法 230 条 名譽毀損罪 2000/2/25 2000/11/17 【不起訴】 刑法 230 条 名譽毀損罪 2000/2/25 2000/11/17 【不起訴】 嫌容疑なし 嫌容疑なし 嫌容疑なし 嫌容疑なし 29 カルト冤罪年表 i)雑誌記事掲載案件 26 27 28 29 30 31 32 事件名 虚偽での記事掲載 Web 現代誌名で 『Web 現代誌名』 虚偽での報道 週刊誌で 『週刊文春』 カルト捏造記事 週刊誌で 『NEWS WEEK』 風説の流布 週刊誌で 『週刊新潮』 虚偽での報道 週刊誌で 『週刊宝石』 「舌癌」捏造記事掲載 週刊誌で 『FLASH』 虚言での報道 (サイババへ脅迫状) 週刊誌で 『週刊朝日』 被告発人 株式会社 講談社 代表者被告 野間 佐和子 事件番号 12-7165 罪状 刑法 230 条 名譽毀損罪 受理日 2000/2/25 処分確定日 2000/10/27 【不起訴】 処分理由 嫌容疑なし 渡邉 博 12-7171 刑法 230 条 名譽毀損罪 2000/2/25 嫌容疑なし ニューズウィーク東京支局 支局長 George Wehrfritz 株式会社 新潮社 代表者被告 松田 宏 株式会社 新潮社 代表者被告 佐藤 隆信 株式会社 光文社 代表者被告 折敷出 慎治 株式会社 光文社 代表者被告 井上 晴雄 週刊朝日編集部 代表者被告 加藤 明 委嘱記者 山嵜 信明 株式会社 朝日新聞社 代表者被告 箱島 信一 インド文化協会 代表者被告 内田 大円 12-7150 刑法 230 条 1 項 名譽毀損罪 2000/2/25 12-7158 刑法 230 条 名譽毀損罪 2000/2/25 2000/10/27 【不起訴】 2000/10/27 【不起訴】 2000/12/22 【不起訴】 12-7159 12-7148 刑法 230 条 名譽毀損罪 刑法 233 条 信用毀損罪 刑法 230 条 名譽毀損罪 2000/2/24 12-7140 刑法 230 条 名譽毀損罪 2000/2/22 刑法 230 条 名譽毀損罪 2001/2/9 13-4591 13-4592 2000/10/27 【不起訴】 2000/8/28 【不起訴】 2001/11/9 【不起訴】 嫌容疑なし 嫌容疑なし 嫌容疑なし 罪とならず 嫌容疑なし 嫌容疑なし 13-4593 13-4590 j)東京地裁諸案件 33 34 風説の流布など 風説の流布など ライフスペースを考える会 代表者被告 河村 浩介 弁護士 滝本 太郎 12-7154 刑法 230 条 名譽毀損罪 2000/2/25 12-7155 2000/2/25 田中 康之 12-7157 刑法 230 条 名譽毀損罪 刑法 233 条 信用毀損罪 刑法 231 条 侮辱罪 比良 竜虎 12-7160 刑法 230 条 名譽毀損罪 2000/2/25 国立国際医療センター 正木 尚彦 藤田保健衛生大学病院 代表者 船曳 孝彦 798 刑法 160 条 虚偽診断書等作成罪 2000/8/7 978 刑法 246 条 詐欺罪 刑法 199 条 殺人罪 刑法 203 条 殺人未遂罪 2000/10/2 2000/2/25 (インターネット上で) 35 36 風説の流布など SSO 機関紙で『サイラムニューズ』他 偽血液診断書作成 (高橋弘二の血液診断) 37 業務上過失傷害 (SPGF メンバー家族 への殺人的医療行為) 30 2000/11/28 【不起訴】 2000/11/28 【不起訴】 2000/9/4 【不起訴】 2000/10/27 【不起訴】 2000/8/21 (返戻) 2000/10/12 (返戻) 嫌容疑なし 嫌容疑なし 罪とならず 嫌容疑なし 31 カルト冤罪年表 38 事件名 業務上過失傷害 (SPGF メンバーの家族 への殺人的医療行為) 被告発人 滋賀県立成人病センター 代表者被告 杉山 武敏 医師 麻柄(名前不詳) 事件番号 1004 罪状 刑法 222 条 1 項 脅迫罪 刑法 199 条 殺人罪 刑法 203 条 殺人未遂罪 受理日 2000/10/5 伊丹市立伊丹病院 代表者被告 川上 房男 千葉県警察成田署 警部 丸 雅幸 千葉大学医学部法医学教室 監察医 木内 政寛 伊丹市立伊丹病院 脳神経外科 医師 藤本 康裕 最高裁附属図書館 代表者被告 白木 勇 最高裁附属図書館 代表者被告 白木 勇 12-7138 刑法 211 条 業務上過失致傷罪 2000/2/21 1149 刑法 169 条 偽証罪 2000/11/28 (提出) 797 刑法 193 条 公務員職権濫用罪 2000/8/7 974 刑法 193 条 公務員職権濫用罪 2000/10/2 976 刑法 194 条 特別公務員職権濫用罪 18 刑法 194 条 特別公務員職権濫用罪 2000/10/2 (提出) 2000/12/27 (提出) 処分確定日 2000/10/19 (返戻) 処分理由 k)東京地検案件代表例 39 業務上過失致死傷 (激薬の過大投与) 40 偽証 (成田ミイラ事件裁判で) 41 42 最高裁付属図書館 出入り禁止(その1) 最高裁付属図書館 出入り禁止(その2) 2000/12/21 【不起訴】 2000/11/30 (返戻) 嫌容疑なし 2000/8/21 (返戻) 2000/10/12 (返戻) l)小池洋吉−本件裁判長法廷内暴力案件 43 裁判官不作為 44 裁判官不作為 32 千葉地方裁判所 裁判長裁判官 小池 洋吉 千葉地方裁判所 裁判長裁判官 小池 洋吉 千葉地方裁判所 代表者被告 大藤 敏 2000/10/12 (返戻) 2001/1/15 (返戻) 33 カルト冤罪年表 カルト冤罪に対する検察審査申立一覧 ※下記一覧表のそれぞれの案件は、「カルト冤罪に対す る刑事告発一覧」の対応する番号の事件に関する検察 審査会へ申立です。 17 18 19 1 事件名 成田ミイラ事件関連 4 脅迫、逮捕監禁 (SPGF メンバーの子 9 名 を強制一時保護) 5 未成年者略取 (SPGF メンバーの子を) 6 未成年者の略取・誘拐 (SPGF メンバーの子を) 7 虚偽での事実記載 (子の引き渡し仮処分 命令申立事件) 8 9 11 12 虚偽での報道 テレビニュースで 『ANN ニュース』 脱税虚偽報道 テレビニュースで 『NHK ニュース速報』 カルト同様類似発言 新聞で 『赤旗新聞』 虚偽での報道 (子の養育環境「劣悪」と) 13 虚偽での報道 (子の養育環境「劣悪」と) 14 虚偽での報道 15 カルト同様類似発言 テレビ番組で 『THE WEEK』他 カルト同様類似発言 週刊誌で 『サンデー毎日』他 (子の養育環境「劣悪」と) 16 34 審査申立人 高橋弘二 外2名 高橋弘二 外3名 受理事務局 東京第一 検察審査会 東京第一 検察審査会 番号 44 号 受理日 2002/9/30 45 号 2002/9/30 高橋弘二 外2名 高橋弘二 外4名 高橋弘二 外3名 東京第一 検察審査会 東京第二 検察審査会 東京第一 検察審査会 47 号 2002/9/30 47 号 2002/9/30 22 46 号 2002/9/30 23 高橋弘二 外2名 東京第二 検察審査会 50 号 2002/9/30 24 高橋弘二 外2名 東京第一 検察審査会 51 号 2002/9/30 25 高橋弘二 外2名 高橋弘二 外1名 高橋弘二 外1名 高橋弘二 外1名 高橋弘二 外2名 東京第二 検察審査会 東京第一 検察審査会 東京第二 検察審査会 東京第一 検察審査会 東京第一 検察審査会 48 号 2002/9/30 26 56 号 2002/9/30 57 号 2002/9/30 57 号 2002/9/30 54 号 2002/9/30 高橋弘二 外2名 東京第一 検察審査会 59 号 2002/9/30 20 21 27 28 29 30 31 事件名 カルト同様類似発言 テレビ番組で 『THE WEEK』他 カルト同様類似発言 テレビ番組で 『THE WIDE』他 虚偽での記事掲載 日刊夕刊で 『日刊ゲンダイ』 カルト同様類似発言 テレビニュースで 『スーパーニュース』他 カルト同様類似発言 テレビニュースで 『スーパーナイト』他 小林事件提起による 名誉・信頼毀損 カルト同様類似発言 テレビニュースで 『スーパーニュース』他 カルト同様類似発言記 事掲載 スポーツ紙で 『東京スポーツ』 カルト同様類似発言記 事掲載 北野 武 (『週刊ポスト』) 虚偽での記事掲載 Web 現代誌名で 『Web 現代誌名』 虚偽での報道 週刊誌で 『週刊文春』 カルト捏造記事 週刊誌で 『NEWS WEEK』 風説の流布 週刊誌で 『週刊新潮』 虚偽での報道 週刊誌で 『週刊宝石』 「舌癌」捏造記事掲載 週刊誌で 『FLASH』 審査申立人 高橋弘二 外1名 受理事務局 東京第一 検察審査会 番号 55 号 受理日 2002/9/30 高橋弘二 外1名 東京第二 検察審査会 61 号 2002/9/30 高橋弘二 外1名 東京第二 検察審査会 56 号 2002/9/30 高橋弘二 外2名 東京第一 検察審査会 52 号 2002/9/30 高橋弘二 外2名 東京第一 検察審査会 53 号 2002/9/30 高橋弘二 外2名 高橋弘二 外1名 東京第二 検察審査会 東京第一 検察審査会 54 号 2002/9/30 49 号 2002/9/30 高橋弘二 外1名 東京第二 検察審査会 58 号 2002/9/30 高橋弘二 外1名 東京第二 検察審査会 59 号 2002/9/30 高橋弘二 外1名 東京第二 検察審査会 55 号 2002/9/30 高橋弘二 外1名 高橋弘二 外3名 東京第二 検察審査会 東京第一 検察審査会 60 号 2002/9/30 60 号 2002/9/30 高橋弘二 外3名 高橋弘二 外1名 高橋弘二 外1名 東京第二 検察審査会 東京第一 検察審査会 東京第一 検察審査会 52 号 2002/9/30 58 号 2002/9/30 50 号 2002/9/30 35 カルト冤罪年表 32 事件名 虚言での報道 (サイババへ脅迫状) 33 34 週刊誌で 『週刊朝日』 風説の流布など 風説の流布など (インターネット上で) 35 39 風説の流布など SSO 機関紙で 『サイラムニューズ』他 業務上過失致死傷 (激薬の過大投与) 36 審査申立人 高橋弘二 外4名 受理事務局 東京第二 検察審査会 番号 62 号 受理日 2002/9/30 高橋弘二 外2名 高橋弘二 外2名 高橋弘二 外2名 東京第二 検察審査会 東京第二 検察審査会 東京第二 検察審査会 49 号 2002/9/30 51 号 2002/9/30 53 号 2002/9/30 高橋弘二 外3名 東京第一 検察審査会 48 号 2002/9/30 PART Ⅰ 東京地検告発事例各案件総て 結果不起訴不当処分にて 37 カルト冤罪年表 1、告発に至るまでの経緯 小林 小 林 事 件 った。しかし、この訴状を出した本人、京都弁護士会の 事件 小笠原伸児弁護士は、自分がリークしたことを否定して いる。 事故発生から、この訴訟が提起される半年の間には、 オウム真理教信者による地下鉄サリン事件が起き、オウ 今から遡ること7年、1995 年 2 月、ビジョンⅠセミ ム真理教教団の中で、熱い湯に信者を浸けて殺すという ナー(BPS 研究所主催)に参加した大学生 小林靖弘君(当 事件があったことも報道されていた。それらの相次ぐ報 時 22 歳)が、セミナー会場であるリゾートホテルに着い 道の直後、小林事件について 「熱湯に浸かる修行・・・」 た夜、ホテル内の施設である公衆浴場で倒れて、病院に という訴状が、小笠原弁護士によって作成されたのであ 運ばれた後に、死亡するという事故が起きた。 る。 その後半年近く経った頃に、小林君の両親が原告とな り、損害賠償請求の民事裁判を提起した。被告は、有限 日本有数のリゾートホテルの、他の利用客も入る公衆 会社ライフスペース(この事故には無関係)、高橋弘二と 浴場の湯の温度は、ホテル側が設定しているにも関わら 数名のセミナー運営スタッフであった。 ず、いったいどのようにしたら、我々が、熱湯に参加生 これが、全ての事の発端である、いわゆる小林事件の を浸けて殺すことができるだろうか。 始まりであった。 小林君は、救急車で運ばれた病院で、興奮した。その この訴状には、「熱湯に浸かる修行」と表現されていた。 直後、興奮の原因も倒れた原因もわからないまま、興奮 その訴状が裁判所に提出された翌日、事故について「熱 時には禁忌とされている鎮静剤を打たれた。しかも、短 湯による修行により死亡した」という新聞記事が掲載さ 時間に通常の 2.5 倍もの量の鎮静剤が投与された。そし れた。裁判所に提出された訴状通りの内容が、翌日の新 て、当日は「悪性高熱症」と診断され、その症例の薬を 聞記事として出されるというのは、原告側からのリーク 投与されており、その後病名がなぜか「熱中症」に変更 以外は考えられない。その事は、誰の目にも明らかであ となり、「熱中症のために死亡」とされた。 38 39 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 この初診の度重なる判断ミスは、裁判では一顧だに されなかった。 本件絡み 不起訴不当について その事を小笠原弁護士も熟知しており、矛先をライ フスペースに向けた。しかも、うまい具合に、世の中 はいわゆるオウム真理教事件で大騒ぎだった。まさし それはなぜか? く、この事件は、オウム真理教事件の便乗であり、小 笠原弁護士は、事実無根の出来事に対して「熱湯修行」 本来ならば、小林君が何故死んだのかを、裁判で追 究するべきであるはずだ。 という造語まで、考え出したのである。そしてマス・ メディアにリークし、ライフスペースが怪しい団体で、 その首謀者は GURU と名乗っており、まさしくオウ 死亡原因がわからずして、誰に損害賠償を求めたら 良いのか、判らないはずである。 しかも、死亡した場所は、病院である。 ム真理教のような危ない団体だと、印象付けることに 成功したのだ。 その為に、裁判では、終始一貫して病院での初診ミ スや投薬ミスは扱われなかった。しかし、その当時は、 病院で何が行われたか、徹底的に追究されるべき問 題なのだ。 死亡事件でありながら、高橋弘二やライフスペースは 刑事裁判に問われることもなく、一審の判決も、高橋 やその他個人の過失は認められず、ライフスペースは しかし、日本では誰でも知っているように、医事紛 安全義務違反を問われた。 争という裁判は非常に難しい。何故なら、裁判官も弁 護士も国民も、皆、医学に無知だからである。その上、 これが、いわゆる「小林事件」の概要である。私た 医者同士は庇い合うという習性があり、鑑定を引き受 ちは、この事件をきっかけにして、カルト集団かのよ けてくれる医者自体があまりいないというのが現状で うに報道され始めたのだ。 ある。 この後、ライフスペースをカルト集団に仕立ててい 40 41 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について く報道は続き、真実とはかけ離れたものになっていく。 ダーとする世界的なボランティアを進める計画も頓挫 その都度マス・メディアには私達から、厳重に抗議を した。無料で治療を受ける事ができる病院の建築プロ 申し入れたが、全くそれも効果はなく、報道は拍車が ジェクトへの参加や、その病院での奉仕活動と、その かかった。雑誌だけでなく大新聞社までが、読者の興 奉仕者を養成する為の無料のプログラムを行うセンタ 味をそそるような、中身の記事に全く関係のない大見 ーの設立、そのセンターを通じての飢餓救済活動、国 出しを、派手にでかでかとつける始末だった。こうし 連の活動との連動等、それらが全て道半ばで断念せざ て誤解を生む報道だけが、一人歩きしていった。 るを得なくなっていった。 千葉成田ミイラ事件 私たちはこの数年間、マス・メディア関係者と、取 千葉成田ミイラ事件 材を通じて話をしてきたが、一度として、こちらが言 ったことがそのまま記事になることはなかった。記事 になる時点で、全て書き変えられているのが常であっ その中で、この「千葉成田ミイラ事件」が起こった。 た。それでも私達は、誠実にマス・メディアに対応し GURU こと高橋弘二は民間治療家である。教育と治療 てきた。今もそのスタンスは変わらない。 は、そのこと自体がインド伝統上の GURU のするこ とである。1996 年に、高橋弘二は全ての会社の代表取 そのような報道が相次ぐ中で、ライフスペースのセ ミナーに参加する人の数は減っていった。あれだけの 締役を後任者に譲り、その後は GURU としての役割 に専念した。 報道があったのでは当然だろう。もちろん、会社とし 千葉成田ミイラ事件は、1999 年 7 月 2 日、シャク ての経営も厳しくなり、大阪、名古屋、東京にあった ティ治療を受けることを望んだ小林晨一さんを、家族 センターも閉鎖を余儀なくされ、現在は縮小して東京 が病院から、GURU の元に連れてきたことから始まっ に事務所を構えるだけになった。 た。 そして、ライフスペースの元代表、高橋弘二をリー 42 4 ヶ月後の 1999 年 11 月 12 日、千葉県成田警察署 43 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について (以下「成田署」)は、マロウドインターナショナル成 田ホテル(以下「マロウドホテル」)の一客室にいた、 成田署は、 「ミイラ化遺体」と表明した、その根拠を 治療により回復途上の小林晨一さんを、遺体として押 明らかにせぬまま、関係者からの詳しい事情聴取を行 収した。 う以前に、 「ライフスペース成田ミイラ事件」という衝 成田署が連れてきた川辺医師は、晨一さんに聴診器 撃的な報道によって、事件性を先行させた。 をあて、脈拍を確認した上で、 「死んでいる」と判断し た。成田署は、自分達が連れてきた川辺医師が、晨一 晨一さんが押収された日の 22 時頃、晨一さんの長 さんを見て、 「外傷は無い」と確認しているにも関わら 男である小林健児さん(以下、健児)は、成田署を訪 ず、その翌日には、 (事件性が極めて強い)殺人罪の捜 れた。「父親は、まだ生きている。『死んでいる』と言 査差押令状を請求した。 うのであれば、定説に基づく「死の確認」をしてほし その上、当時、現場で晨一さんを介護していたシャ い。」そして、何よりも「父に会わせてほしい。せめて クティパットグル・ファウンデーション(以下 SPGF) 側に居させてほしい。」と願い出たが、成田署は、一切 のメンバーが「介護中なので連れていかれては困る」 聞く耳を持たず、懇願する健児を建物から引きずり出 と説明したにも関わらず、成田署の丸警部は「外傷を した。 確認するだけだから」と言って、親族の了承も得ず、 晨一さんを押収した。 そして、その 3 日後に、司法解剖まで行った。理由 の公表も、家族への説明も了解も無いままにである。 丸警部は、法廷内証言では「やはり、その場だけの 判断では難しい。関係者からの事情聴取をしてみない と、解りません」としながらも、この時点で既に、マ ス・メディアへは「ミイラ化遺体発見」と断定発言を し、この事によって、この事件は全国的に知れ渡るい わゆる「千葉成田ミイラ事件」へと発展していった。 44 成田署による「死の確認」は、前述の 2 名によって 行われた。 1、川辺医師による、聴診器と脈での判断。 「死んでいる」 2、丸警部による、見た目の判断。 45 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 「死んでいるように思いました」 本件絡み 不起訴不当について 私達は、 「法医学の専門家に来てほしい、そして、死ん でいたというなら、その証拠をマス・メディアを通じ 一見すると死んでいるかの様に見えた晨一さんの様 子だが、晨一さんを見守り続けた介護者達は、口を揃 て公表してほしい」と頼んだのだが、結局、そのこと も無視された。 えて 「生きていた」、「『死んでいる』とは思えなかっ た」などと話していた。シャクティという未だ科学で シャクティは現代の科学による解明は未だされてい 解明されていないものによって「生きている、元気に ないとはいえ、論より証拠で、シャクティ治療を体験 なっている」と確信していたのだ。 した人は、自らの体験を通して、その効果を知ってい る。GURU こと高橋弘二の行うシャクティ治療は、セ 仮に死んでいたとして、ホテルの室内で、7、8 月と ミナーという形をとり、参加料は数十万円∼八百万円 いう暑い夏を経過して、死後数ヶ月間経ったにも関わ するものまである。しかし、今までに、千人を超える らず、晨一さんの肉体、が朽ち果てたり、白骨化した 人がセミナーに参加したが、 「治療を体験したが、効果 りせずに、原形をとどめていたことを、どう説明する が無かった」と苦情を訴え出た人は一人もいない。 というのだろうか? 千葉地裁―千葉成田ミイラ事件の裁判― 結果、晨一さんは亡くなった。そして、2000 年 2 月 24 日、この事件に関わった 10 名もの多くのメンバ 千 葉 地 裁 ―千葉成田ミイラ事件の裁判― ーが逮捕され、民間治療家 高橋弘二が殺人罪、小林健 児が保護責任者遺棄致死罪で起訴された。 起訴状を見ると、この起訴には大変無理があること がわかる。起訴状によれば、高橋弘二は、治療家とし 未だ科学で解明されていないシャクティによって て最善を尽くしたのみであるのに、殺人の動機がある 「生かされている」からこそ、見た目や心拍による確 というのだ。そして、小林健児には、病院よりも危険 認のみでは判断を誤ることは必至だと予想されたので、 な場所に移動させ、父親に対し何もしなかったという 46 47 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について のだ。真実は、GURU である高橋弘二も小林健児も晨 カルトであることについて、明らかにして扱えば良い 一さんを救おうとしたのみである。 のに、それには検察も裁判官も、誰も触れはしない。 この裁判では、本来ならば、GURU の行ったシャク 民事裁判の「小林事件」が発生して以来、高橋弘二 ティ治療とは、一体いかなるものなのか、法廷で究明 やライフスペースをカルト扱いする報道などにより、 しなければならない。晨一さんが病院から運ばれて来 公安調査庁が動いた。その情報で、政府発行の報告書 た 2 日後、すなわち 1999 年 7 月 3 日に、晨一さんの にもライフスペースはカルト集団だと公式に掲載され 呼吸が止まったのかどうか、それが晨一さんの死なの た。それら全てを背景として、この裁判は動いている かどうか、そうであるならその原因は何なのかを、追 のだ。 究すべきである。起訴状を元に考えれば、そのように 追究されるはずだ。しかし、それらは決してなされな かった。 その証拠に、この千葉成田ミイラ事件の家宅捜索が 為された際に、成田署からの依頼で地元警察署(大塚 署、牛込署)と東京都児童相談センターが動き、大勢 裁判長はそこに触れるのだけは避けているように のマス・メディアに囲まれた中で、SPGF のボランテ 見える。そして、晨一さんの生死とは関係のない、枝 ィアを親にもつ子どもや未成年者 9 名が、まるで被疑 葉のことばかりを扱っている。具体的にいえば、SPGF 者であるかのように、頭から服を被せられて車に乗せ の経済状況だとか、GURU 高橋弘二との関係だとかを られ、連行されていった。 扱って、GURU 高橋弘二や SPGF が、どれだけ怪し いかという事に問題がすり替わっている。 しかも、親がその場に一緒に居たにも関わらずであ る。 大前提として、高橋弘二や小林健児、そしてライフ スペースは、カルトだという事が、裁判全体に流れて 連れていかれる時、その理由は、何も明らかにされ いるのだ。それならばそうと、その事を裁判上でも、 なかった。東京都児童相談センターの担当者は、一つ 48 49 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 覚えのように、ただ、 「児童福祉法第 33 条」を繰り返 すだけであった。 「児童福祉法第 33 条」とは、虐待に よる一時保護を意味する。 高橋弘二はインド伝統上の GURU として、教育と 治療を行い、その一環として著作出版をする。その GURU の情報を正しく伝えるファウンデーション(ボ 無論、9 名に対する虐待の事実などなかった。一時 ランティア団体)として SPGF が存在している。世間 保護後に、虐待は無かったと確認されたと、児童セン や報道機関は、それらの活動をカルト集団の活動とみ ターの福祉士も、親に、はっきりと証言している。 なす。 子どもたちは、保護されてから数ヶ月の間に、一人、 また一人と、親や祖父母のもとに返されていった。 こうして「ライフスペース」 「SPGF」という幻のカ ルト団体(集団)が作られたのである。 しかし、ライフスペース代表の子は、実に1年9ヶ 月間、児童養護施設に入所措置を取られていた。その 成田署、千葉県警、児童相談センターは、初動捜査 間、ライフスペース代表は、我が子に会うことも連絡 ミスや勇み足による逮捕や一時保護を隠す為に、次々 を取ることも許されなかったのである。 と躍起になって嘘を言い、権力を利用し掴みかかって きた。マス・メディアは、それに便乗してか、権力に 児童相談センターは、 「ライフスペース(SPGF)の 活動を熱心にしている親には、子どもは返さない」と 利用されてか、虚偽の報道や取材に基づかない報道を 繰り返した。 言い、返された子ども達も、 「ライフスペース(SPGF) には戻らない」と約束させられた。親の方も、 「ライフ 無実の者が、カルト者の冤罪を被り、さらに、逮捕 スペース(SPGF)には今後関わらない」と一筆を入 され、裁判にかけられ、とうとう、真実の解明がなさ れろと、児童相談センターから強制された人もいたの れないまま、有罪の判決が下されたのだ。マス・メデ だ。これらの扱いも、完全に千葉成田ミイラ事件のと ィアも、弁護士、識者、作家も、裏付けを取らず、定 ばっちりであり、カルトの濡れ衣を着せられたからで 説や判例を無視した、いい加減な報道や発言をした。 ある。 50 51 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 私たちは、真実の解明、すなわち、犯罪行為を犯し 発状に基づく具体的な捜査は行われないままであった。 た人には厳正な処罰を望み、真犯人逮捕を求め、東京 「千葉成田ミイラ事件」は、日本国の警察機関自体が 地方検察庁特捜部に、告訴・告発したのである。 罪を犯した事件であった為、高橋弘二らは、事件発生 と同時に東京地検に告発し、またマス・メディアにも 一切の情報を公開し、国内で出来得る全ての手を尽く 2、東京地検への告発 告発 したが、誰一人として真相を明らかにしようとはしな 訴状提出 かった。 告 発 訴 状 提 出 通常であれば、日本国内で解決すべき事件であるが、 高橋弘二、及び小林健児らは、司法解剖の施行され 前述理由により、2000 年 1 月 13 日、高橋弘二らは、 た 1999 年 11 月 15 日、市立伊丹病院が晨一さんに劇 被告人を「千葉県警察本部長 上田正文及び千葉県警察 薬を過大に投与したとして、東京地方検察庁(以下「東 成田警察署所長 森田瑞夫」として、国際刑事警察機構 京地検」)に告発状を提出した。 (INTERPOL)へ提訴状を提出し、同年同月 17 日に 同月 24 日には、千葉県警、及び成田署が、晨一さん 正式に受理された。 を司法解剖にて殺害したとして、高橋弘二、及び小林 健児らは、告発状を提出した。その後、マス・メディ 東京 ア各社をはじめとし、有限会社ライフスペースや高橋 から 弘二を、破壊的カルト呼ばわりして名誉毀損した法人 発補 や個人などを、被告発人として、合計 47 通の告発状を 正命 提出した。 地検 東京地検からの 告発補正命令が届く の告 2000 年 2 月 10 日、東京地検特別捜査直告受理係よ り、提出済みの 47 件の各告発・各犯罪に関して、 「誰 東京地検が最初の訴状を受け取ってから、2 ヶ月が が、何時、何処で、何を又は誰に対し、いかなる方法 過ぎも、参考人が事情聴取に呼ばれるなどという、告 で、何をしたか」等について出来るだけ特定して記載 52 53 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 する必要があるので検討するようにとの、補正命令が 本件絡み 不起訴不当について 3、地検告発事例案件 (2002 年 8 月 30 日現在) 届いた。 a)臣公文書録除外(別名使用呼称では「隠」)案件 SPGF 代表の釣部人裕が、東京地検特別捜査直告受 理係の事務官より、告発状のフォーマットや各罪状の 本件「千葉成田ミイラ事件」は、警察庁・法務省・ 構成要件の記載方法について書かれた書物を紹介して 厚生省制作の報告書、「『特定集団からの離脱者に対す もらう等の指導を受けた。 る精神医学的・心理学的支援の在り方についての研究 会』報告書について 2000 年 2 月 21 日、前記補正命令を受けて、告発状 を再作成し、千葉県警察本部及び成田警察署を被告発 平成 12 年(2000 年)12 月 22 日」を見れば、カルト案件として扱われているのが判 る。 人とした告発状 3 通を東京地検へ再提出した。 この報告書の「オウム真理教の現状と現代社会」19 その後、随時、指導を受けたとおりに補正し、合計 33 件の告発状を再提出した。 ページには、 「カルト研究の必要性と再発防止対策」が ある。 2000 年 3 月 30 日、東京地検に提出した告発状 33 件のすべてが、正式に受理された。 「1 カルトの反社会性」では、表1 破壊的カルト の反社会性(西田 1995)を挙げている。報告書では表 1をこのように説明している。 その後、数本の告発状を提出し、合計 44 本になる。 (本書 PART Ⅱ 参照) カルト研究の必要性と再発防止対策 次にこれら 44 件を、12 のグループに分け、そのポ イントを述べることにする。 1 カルトの反社会性 カルト研究の必要性と再発防止対策を策定する前 提として、それらについては既に多くの事実と資料が 54 55 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について ある。ここではそのいくつかを示すにとどめる。 表1は西田(1995)が挙げる破壊的カルトの反社会性 であるが、虚偽と欺瞞の組織であること、入会・脱会 の自由がないこと、組織のトップとメンバーの間が隷 属的関係にあること、公共の福祉に反する活動を行っ ていることが挙げられている。 表1に続いて、 カルトの起こした事件に関しては、志村(2000)の 資料を基に筆者が改変したものを表2、表3に示す。 表2は、オウム真理教関連の事件を除いた日本におけ る最近の事件で、…(中略)…、治療と称して遺体が 発見された事件、…(中略)…などがある。 とあり、「表2 国内でカルトが起こした事件(オウム 以外の事件。志村(2000)を改変)」内の 8 行目に、 「1999.11.11 『ライフスペース』ミイラ化遺体発見事 件(2000.1.22 高橋弘二ら逮捕)」と記載されている。 これは何を意味するのか。その真偽は別として、法 務省は、2000 年 12 月 22 日の時点で、高橋弘二や SPGF、 ライフスペースをカルトとして認定し、公表したこと になる。 56 57 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について この様にして、「千葉成田ミイラ事件」とは、「カル ト集団が起こした事件」となったのだ。 しかしながら、実際には、捜査・捜索段階において も、起訴状の中にも、そして、公判においても、判決 文に至るまで一切、カルト集団が起こした事件、とは 出てこないのである。 千葉県警、検察庁の上部組織である法務省が、 「カル ト研究の必要性と再発防止対策」の中で「それらにつ いては既に多くの事実と資料がある。」と断言して、判 決前に報告書を出している。しかし、検察は一切、こ れを出さないし、裁判では全く扱われていない。 本来ならば、適正手続きに基づき、厳格な証拠調べ を経た上で事実認定されるはずの、被告人高橋弘二の 行為、即ち“治療”か否か、“遺体”であったか否か、 “ミイラ化”遺体であったか否か等について、一審法 廷で証拠調べがなされなければならない。扱わずして、 審理を終了させるのは、完全なるカルト隠しである。 千葉成田ミイラ事件関連でカルト隠しにかかわった被 告発人は以下の通りである。 58 59 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 千葉県警察成田警察署 代表者被告 森田瑞夫 千葉県警察 代表者被告 上田正文 監察医 (氏名不詳) 株式会社 博全社 代表者被告 松丸二三夫 成田市役所民生部 市民課 田所千恵子 本件絡み 不起訴不当について ても、自らの健康状態について舌癌の症状である旨を、 補充意見書で原審裁判所に提出しているが、裁判長は、 審理中に一度も高橋弘二の健康状態について質問する 事はなく、判決においても、高橋弘二の診療結果につ いては一切ふれておらず、本人に健康状態を確認した 経過もない。 本来、拘禁中のすべての被疑者、被告人は十分な医 療行為の保障をされなければならず、専門医の治療が 起訴状には、 「カルト」の「カ」の字も出ていないし、 必要な場合には、一般病院または専門施設に移送され そもそも、殺人の構成要件を満たしていない欠陥起訴 なければならないことは、国連被拘禁者処遇最低基準 状である。カルト案件を隠して、無理に行った起訴で、 規則第 22 条や、1988 年に国連総会で採択された「あ 起訴状に矛盾が生じているのである。 らゆる形態の抑留・拘禁下にある人々を保護するため 起訴状に欠陥があれば、そもそも起訴はできないし、 例え、起訴しても、公訴棄却されなければならない。 の原則」の原則 24 では、 「抑留又は拘禁された者に対 しては、その者が抑留又は拘禁施設に収容された後で きるだけ早期に、適切な医学的検査が提供されるもの 起訴状失格(公訴棄却案件)に関わった被告発人は以 下の通りである。 千葉地方検察庁 検察官 木野 秀器 検察官 范 揚 恭 検事正 泉川 健一 高橋弘二は、逮捕されて以降、原審の期間中におい 60 とし、その後、必要な場合何時でも医学的治療とケア が提供されるものとする。」とあり、定説として認めら れている。 高橋弘二は、2000 年 7 月 26 日、国立がんセンター 東病院にて、舌癌末期であることを確認するため、舌 に関する診察を受けた。病院において、診察を行った 61 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 際、医師は高橋が希望している舌の組織検査を拒否し、 定説文献を参照せず、医師の知識と経験のみにより、 ボランティアメンバーの子どもも数人仮眠をとって 高橋の舌は癌ではなく、健康上何も問題がないと判断 いた。突然、大勢の刑事や警察官が来た。そこには東 し、診断書にその旨虚偽の事実を記載した。 京都の児童相談センターの職員が同行しており、子ど もたちを保護するというのだ。 カルト者には人権はないのだろうか。 子どもと未成年者の中には、その場に親がいた者も 舌癌虚偽診断に関わった被告発人は以下の通りである。 国立がんセンター東病院 医師 (氏名不詳) b)子どもの人権・都児相保護案件 1999 年 11 月 24 日、朝 7 時過ぎ、都内にある SPGF のオフィス、GURU の本の編集室や、ボランティアメ ンバーの住居などに、成田署、千葉県警、地元の大塚 いたが、その親にも、子どもにも、一切何も尋ねるこ ともなく、何の話し合いや事前調査もなく、児童相談 センター職員は、マス・メディアの目の前で 9 名をカ メラにさらして、連れていったのである。 この直後、管轄省のホームページに、警察の依頼に より、ライフスペースの子ども達を緊急保護したとの 文章が掲載された。 署などが、マス・メディアを引き連れて一斉に家宅捜 索にやってきた。 「一時保護」当初の 1999 年 11 月 29 日、保護され た未成年者の親の 1 人が、被告発人らの管理下にある SPGF のオフィスは、出版の拠点でもあり、多くの ボランティアメンバーが集まり、本の製作などをして おり、オフィス階下にある仮眠室で仮眠を取る者もい た。 東京都児童相談センターのケースワーカー早川和江氏 に面会した際、早川氏は、健康診断をした結果、子ど もたちは健康で、虐待を受けた事実がないことは見れ ばわかると述べ、同年 12 月 6 日に面会したケースワ ーカー(氏名不詳)は 9 名について、 「子どもたちは、 62 63 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 元気で、しつけができています。」と述べている。 さらに、同年 12 月1日、同センターのケースワー カー(氏名不詳)は、保護された未成年者の親から保 本件絡み 不起訴不当について 東京都児童相談センター 課長 嶋田 (名前不詳) 東京都児童相談センター 課長 村上 (名前不詳) 東京都知事 石原 慎太郎 護の理由を尋ねられた際「通告があり、警察から保護 の要請を受けたから。こちらでは、虐待されたり放置 一時保護された子どもと未成年者の親たちは、東京 されたりした子どもたちだけではなく、親が病気で育 地方裁判所民事 9 部に、子の引き渡し申立てを行った てられないというケース等もある。今回の場合は、理 (平成 12 年(ヨ)第 306 号 子の引き渡し仮処分命令申 由の如何に関わらず、警察からの要請で、とにかく、 立事件)。 預かっちゃったという事なので、事実関係については、 これから調査して、子どもたちにとって最善の方法を 本件、子の引き渡し申立て事件は、前記不当に拘束 決めていく事になっています。警察が出入りしたり、 された未成年者並びに子どもたちを親権者の元へ返し マス・メディアが詰め掛けたり、という環境は、子ど てほしいという訴えについての事件である。 もたちにとって好ましくない環境だという事もあると 思います。」と答えている。 これらの発言はいずれも、明らかに当該「一時保護」 の正当性を否定するものである。 同センター職員らは、初めて未成年者らの居所に入 るにも関わらず、同居する保護者らに対して質問する ことも、部屋の様子を調べることも、詳細な理由の説 明も一切行わないまま、口頭で「児童福祉法第 33 条 都児童保護関連で関わった被告発人は、以下の通りで ある。 東京都児童相談センター 所長 大久保 隆 東京都児童相談センター 事務次長 仙洞田 康男 64 に基づき子どもを保護します」と一方的に申し向けた 後、未成年者らの頭から服を被せ、あたかも犯罪の嫌 疑者であるかのように、大挙して待ち構えるマス・メ ディアのなかに連れ出したのである。 同センター職員らは、何ら事前に告知・聴聞するこ 65 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について となく、いきなりやって来て、前記行為を強行したの を公認したのであれば、本来の司法機関の役割を著し であって、明らかに不正な行政手続きであり、また、 く逸脱したものといわざるをえず、その結果、「冤罪」 その後未成年者らが健康であり、すなわち虐待等が無 を被り、破壊的カルト者の汚名を着せられた告発人ら かった事実が明らかとなり、つまり一時保護の理由が の名誉を著しく毀損したと言える。 皆無であることが明らかになったにも係わらず、不当 に監禁を続けた。 東京地裁は、子の引き渡し申立て事件について、調 査に基づき、事実認定を厳格に行った上で、児童相談 センターらの行為が適正な手続きの上で行われたかど うか、また「一時保護」自体が正当な措置であったか どうかを判断する責任があるにも関わらず、本件、子 の引き渡し申立て事件の決定の内容では、前提となる 事実をことごとく誤認しており、それが調査に基づい てなされたものとは到底思えないものであった。 つまり、行政機関による不当な行為を、司法機関が 看過したのである。 すなわち、担当裁判官は、マス・メディア及び法務 省公認の公文書にて、高橋弘二ら告発人が「破壊的カ ルト」と位置付けられていることを根拠として、行政 機関による不当な行為すなわち、架空の児童虐待事件 66 都児童保護関連で関わった被告発人は、以下の通りで ある。 東京地方裁判所裁判官 須藤 典明 東京地方裁判所所長 上田 豊三 もう一つ、子どもの人権を無視した事件がある。 1998 年 10 月 7 日、ボランティアスタッフ釣部人裕 と恵の娘である釣部まどか(当時 5 年)は、彼女の祖 父母(佐藤洋三、玲子)によって、近鉄名古屋駅で誘 拐された。 SPGF ボランティアの長谷川浩二は、この日、まど かともう一人の子どもを、有馬温泉から名古屋へ連れ て帰るところだった。 その後、父、人裕が連絡をしても、佐藤氏は、まど かに両親を会わせないだけでなく、一切の電話の取り 次ぎもしなかった。母、恵が電話をしても、同様に、 67 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について まどかと話をすることを完全に拒否した。 この事件に関係していたのが、弁護士の内田信也で ある。彼は、1998 年 10 月 6 日以前から佐藤洋三、玲 子より孫娘のまどかに関する相談を受けていた。内田 子どもの人権(まどか事件)で関わった被告発人は、 以下の通りである。 弁護士 内田 信也 医療法人社団恒仁会 くまがい小児科医院 くまがい小児科医院 院長(氏名不詳) 信也は、まどかの親である釣部人裕・恵に対し何等の 問い合わせ、連絡もしないまま、これを破壊的カルト c)テレビ報道案件 者であると決め付け、緊急保護を要するとの独自の判 断を下し、その結果、佐藤夫妻は誘拐を実行した。ま た、内田信也は釣部夫妻の友人 中谷和之が内田信也の 事務所に話し合いに訪れた際には、暴力をもって、こ れを阻止し、その後、マス・メディアを通じて事実無 根の風説を流布し、国民を扇動して自己の正当化を図 った。 「千葉成田ミイラ事件」は大々的に報道された。し かし、事件報道、犯罪報道にも関わらず、取材に基づ く真実の報道は皆無に近かった。 私たちは、取材に応じる姿勢を伝えていたにも関わ らず、ほとんどのテレビ局は、直接取材をすることも なく、番組を制作している。 何ら取材によって裏付を取ることなく、虚偽の報道 医療法人社団恒仁会 くまがい小児科医院院長は、釣 部まどかが誘拐されていることを知りつつこれを黙認 し、親権者の許可なく未成年者のまどかに対する診療 行為を繰り返したが、その事実や診療の結果について、 1999 年 6 月 10 日より、釣部まどかの親権者である釣 部恵が再三問い合わせたが取り合わず、脅しの言葉を 使ったり、一方的に電話を切ったりして一切の情報を 隠蔽した。 68 を行った行為は、 「真実の報道」とは相反しており、裏 付け取材のない方法での報道が許されるのなら、報道 機関は、あくまでも独自の論法或いは捏造による報道 を続けることが可能であり、告訴人の名誉及び信用を、 意図的に毀損することすら、公然とできることになる のであるから、重大な問題である。 その中でも、事件には無関係の過去の出来事をわざ わざ持ち出し、しかも虚偽の内容を報道したり、高橋 69 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について や SPGF はカルトだという印象を植え付けるようなイ たんマス・メディアに報道されると、それがいかに誤 ンタビューや報道をするために、親を利用するなど、 った情報でも、読者・視聴者には「事実」と受けとめ 悪意の意図の強いものもあった。 られる。大きな事件では、被疑者は、逮捕の際、名前、 写真、職業から、生い立ち、学歴、家族構成、性格、 テレビ報道案件の被告発人は、以下の通りである。 虚偽での報道 テレビニュース『ANN ニュース』 全国朝日放送株式会社 代表者被告 広瀬 道貞 脱税虚偽報道 テレビニュース 『NHK ニュース速報』 日本放送協会 代表者被告 海老沢 勝二 面会強請教唆(SPGF メンバーに対し) 株式会社フジテレビジョン 代表者被告 日枝 久 暮らしぶりまで根こそぎ暴かれ、 「犯人像」として事件 と結びつけられ、プライバシーが侵される。それに留 まらず、関係があった人たちまでもが報道被害者とな る。 嫌疑の有無が例え無実でも、報道で描かれた「犯人 イメージ」は、証人や裁判官、弁護人にまで被疑者は 「犯人だ」という予断を与え、冤罪を晴らすのに大き な障害となる。また、有実の場合も、被告人に不利な 心証が裁判官に形成されることがある。報道内容が、 細部では事実に反したり、証拠として提出されなかっ d)新聞掲載案件 たりしても、裁判でも被告人の犯人としての印象が残 り、情状判断・量刑に影響を与える場合もある。 本件においては、取材ができたにも関わらず、直接 取材に基づかず、間接的に得た情報からの憶測や、推 察に基づいて記事をまとめた新聞社もあった。また、 取材はしたものの、取材内容とは異なる記事を作成し た新聞社もあった。 一般的にも、事件報道・犯罪報道においては、いっ 70 事件が冤罪の場合、これらの報道は、冤罪幇助とい っても過言ではない。 新聞掲載案件の被告発人は、以下の通りである。 カルト同様類似発言 新聞 『赤旗新聞』 赤旗新聞編集局 代表者被告 関口 孝雄 虚偽での報道(子の養育環境「劣悪」と) 71 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 株式会社 毎日新聞社 代表者被告 斎藤 明 株式会社 読売新聞社 代表者被告 渡邉 恒雄 株式会社 産業経済新聞社 代表者被告 清原 武彦 本件絡み 不起訴不当について 間接的に知り得た知識からの憶測や、推察によって虚 偽の記事を書き、風説の流布を行う者もいる。 報道内容の真実性の確保もしくはその根拠の相当性 について、判例(東京地裁 昭 63・7・25 民 15 部判決、 昭 59(ワ)13461 号、慰謝料請求事件)では、「報道 e)作家本掲載案件 内容が十分に推定できる程度の確実な資料を数量及び 質の両面において収集しこれを根拠にすることが必要 作家の中には、 「千葉成田ミイラ事件」に関して、コ メントしたり、書籍や雑誌に記事を書く者もいる。そ のこと自体は、言論の自由であり、出版の自由である。 しかし、それは真実であることが前提であり、虚偽の 内容であるなら、それは認められない。 そのジャンルを得意とし、広く社会に知られている ルポライターであれば、同人が、これらのジャンルに 絡めて、特定個人もしくは特定団体を名指しで扱った 場合は、読者・視聴者に、それが真実であるかのごと く受け止められるのであるから、自らの発言・記事の 真実性については、細心の注意を払う義務があること は言うまでもない。 であり、これによらず、単に報道内容に沿う伝聞を主 張する者あるいは主観的憶測の域を出ない解釈や推定 をなす者の供述や情報、報道の前もしくは後において 信憑性を吟味する機会(特に裁判手続において)の与 えられない匿名者の供述やいわゆるオフレコの情報を 根拠にするだけでは不足というべきである。 特に、報道される当事者が報道内容事実を事前に否 定している場合には、右否定を虚偽、架空と断じ得る 程度の資料が必要であり、これがなされていない限り、 報道される当事者の主張を記事内に併記したからとい って、報道者の不法行為責任を阻却し得るものではな い」と判示している。 しかし、作家の中に、私たちと一度たりとも、面会 もしくは書面でも取材をしたことがないにも関わらず、 つまり、当然に行うべき直接取材を全く怠った上で、 72 何人かの作家たちは、事件について、私たちを一度 も取材することなく、高橋弘二を破壊的カルト者と決 73 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について め付け、自ら描いているシナリオどおりの一方的で偏 った捏造記事を書くために、高橋弘二やライフスペー それ故に、本人も自分の発言の影響力を充分に認識 スを非難する立場の者らだけから取材した。悪意をも しておく必要があり、事実を断定的に発言する場合は、 って高橋弘二には取材をしなかったと推測できるので 事実関係を本人が直接確認すべきであり、また、刑事 あり、この行為は前述の判例に照らしても、刑法上の 事件と関連する案件については、司法機関の決定を待 名誉毀損、民法上の不法行為に該当することは明らか たずに断定的な発言をすることは、予断排除の原則、 である。 判決が確定するまでは無罪の推定を受ける刑事被告人 の利益を侵害しかねないため、そのような発言は避け 作家本掲載案件の被告発人は、以下の通りである。 カルト同様類似発言 テレビ番組で 『THE WEEK』他 米本 和広 週刊誌で 『サンデー毎日』他 塩谷 智美 f)学者等記事掲載案件 学者・有識者などは、様々な事件が起こった際に新 聞や週刊誌上において意見や評論を述べている。例え ば、刑法学者は、刑法について広い見識を持っている と思われており、その発言が、例え間接的に知り得た 情報からの推断や憶測であっても、それがあたかも真 実であるかのごとく、広く一般大衆が信用してしまう 結果となることは充分考えられる。 74 るべきである。 判例では、ある刑法学教授の発言に対し「これを読 む一般の読者に対して、その量刑を含め裁判の結末が どうなるかについて、専門家としての単なる予想ない し意見を述べたというに止まらず、原告が殺人を犯し た犯人であることを当然の前提としたうえで、裁判に おいても、原告が有罪判決を免れることはなく、死刑 判決を受けることは動かないものと断定している旨の 印象を強く与えるといわざるをえない」としてその違 法性を認めている(東京地裁平成 4 年 1 月 27 日判決 /平成 2 年(ワ)11243 号 損害賠償請求事件)。 学者は、私たちや高橋弘二に対して面会をしたり質 問を行ったりしたことはなく、いわゆる千葉成田ミイ 75 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 ラ事件について捜査機関から資料提供を受ける立場に 本件絡み 不起訴不当について のではない。 あるわけでもないから、間接的に知り得た情報からの 推察や憶測で根拠のない虚偽の発言をするという行為 弁護士法 第 1 条 は、判例に照らしても、刑法上の名誉毀損、民法上の 「①弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現 不法行為に該当することは明らかである。 することを使命とする。②弁護士は、前項の使命に基 き、誠実にその職務を行い、社会秩序の維持及び法律 学者等の記事掲載案件の被告発人は、以下の通りであ る。 カルト同様類似発言 テレビ番組で 『THE WEEK』他 猪瀬 直樹 テレビ番組で 『THE WIDE』他 東邦大学 大橋病院精神神経科 助教授 高橋 紳吾 虚偽での記事掲載 日刊夕刊で 『日刊ゲンダイ』 日本大学法学部 教授 板倉 宏 g)弁護士案件 弁護士の中には、自らの肩書きを利用して、特定個 人を社会的に抹殺する目的で、虚偽内容を記載した書 籍を出版したり、発言したり、訴訟を提起したり、基 本的人権を擁護する精神など微塵もなく、誠実さのか けらもない者もおり、それらは決して許されるべきも 76 制度の改善に努力しなければならない。」 日本弁護士連合会制定の弁護士倫理 第 7 条 「弁護士は、勝敗にとらわれて真実の発見をゆるがせ にしてはならない。」 同 第 19 条 「弁護士は、良心に従い、依頼者の正当な利益を実現 するように努めなければならない。」 同 第 24 条 「弁護士は、依頼の目的又は手段・方法において不当 な事件を受任してはならない。」 同 第 54 条 「弁護士は、偽証若しくは虚偽の陳述をそそのかし、 又は虚偽の証拠を提出してはならない。」 ――とある。 77 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 弁護士案件の被告発人は、以下の通りである。 カルト同様類似発言 テレビニュース 『スーパーニュース』他 弁護士 内田 信也 テレビニュース 『スーパーナイト』他 弁護士 紀藤 正樹 小林事件提起による名誉・信用毀損 弁護士 小笠原 伸児 本件絡み 不起訴不当について る証拠はないから、その余の点について判断するまで もなく訴訟人東京スポーツの抗弁は理由がない。」と判 示している(東京高裁 平成 4 年 11 月 17 日判決/平 4 (ネ)419 号 損害賠償請求控訴事件)。 つまり、本来、マス・メディアとは真実を追究し、 事実を人々に伝えるためのものであり、世間の噂や信 h)キャスター等発言案件 ずるに足りる相当な理由がないものを、司法警察員や 検察官の見解を根拠に、事件報道の風説を流布すると 判例では、「報道機関により報道された内容が真実 いう行為は、視聴者・読者に誤った情報を与え、その であると信ずる相当の理由にならないことはいうまで 結果、当事者の社会的評価を低下させ、更に、当事者 もないし、また、控訴人は、 『検察庁も本件刑事事件に が刑事被告人となった場合は、憲法で保障された権利 ついて起訴しているのであるから、被控訴人が殺人事 をも侵害しかねないのであり、許されるものではない。 件の犯人であると信ずるについて相当の理由があっ た』と主張しているが、これについては、検察官とし 北野武は、高橋弘二との直接の面会なしに真実か否 ては、起訴するに足りる嫌疑があると考えていること かの確認を一切行わないまま、何ら高橋弘二の正確な を推測させるにとどまるものであるから、それらの事 発言や事実関係について知る機会を得ずに、私見のみ 情が存しているとしても、それだけでは被控訴人が本 に基づく評論を行った。それら評論の発言記事につい 件刑事事件の殺人犯人であると信ずるについて相当の て、裏付けの有無には一切触れず、ただ個人の私見を 理由があったとは到底いうことができず、他に訴訟人 『東京スポーツ』の 客員編集長として記載したのであ 東京スポーツに被控訴人が殺人事件の犯人であると信 る。 ずるについて相当の理由があったものと認めるに足り 同人の持つ、コメディアンの芸風として、毒舌を売 78 79 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 り物としていることは視聴者・読者に広く知られてい るが、それがテレビのバラエティ番組、あるいは演芸 場での漫才やコントだけであれば何ら問題は無いが、 こと事件報道・犯罪報道にまでおよんで、特定個人を 面白半分に誹謗中傷する風説の流布を行えば、北野武 が持つ社会的知名度、及び客員編集長なる地位からし て、特定個人を簡単に社会から抹殺させる事くらいは 本件絡み 不起訴不当について テレビニュース 『スーパーニュース』他 江川 紹子 カルト同様類似発言記事掲載 スポーツ紙 『東京スポーツ』 東京スポーツ新聞社 代表者被告 太刀川 恒夫 客員編集長 北 野 武 カルト同様類似発言記事掲載 北野 武(『週刊ポスト』) 何でもないのであって、決してその知名度、地位を悪 用しては成らないのであり、自らの持つ影響力を認識 i)雑誌記事掲載案件 しつつ、その発言には細心の注意を払う義務が存在す ると考えられるのである。 判例には、「報道に接した者が最初に抱いた印象は 簡単に消えるものではない。それどころか、最初に抱 マス・メディアの一員であるジャーナリストの発言 いた印象を基準にして判断し、逆に公判廷で明らかに も社会的影響力は強い。よって、本人も自分の発言の された方が間違っているのではないかとの不信感を持 影響力を十分に認識しておく必要があり、特定個人を つ者がいないとも限らない。そうした誤解や不信を避 名指しで論評する場合は、事実関係を本人が直接確認 けるためには、まず公判廷での批判に耐えた確かな証 すべきであり、そのことを怠ることは許されないこと 拠によってはっきりした事実と、報道はされたが遂に である(参照判例 東京地裁平成 4 年 1 月 27 日判決/ 証拠の裏付けがなく、いわば憶測でしかなかった事実 平成 2 年(ワ)11243 号 損害賠償請求事件)。 とを区別して判示し、その結果、証拠に基づいた事実 関係の見直しを可能にすることの重要性が痛感される。 キャスター等発言案件の被告発人は、以下の通りであ る。 カルト同様類似発言 80 (後略)」 (東京高裁平成六年(う)第 1200 号 判例時 報 1655 号 10 頁)と判示しており、捏造報道による前 述のような社会現象が、憲法で保障された公正な裁判、 81 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 適正な手続きを受ける権利の生命線ともいうべき「予 断排除の原則」にとって、重大な問題だといえる。 しかし、雑誌の中には、取材に基づかない虚偽の記 事を掲載したり、取材をしても、取材とは異なる内容 を記事にする雑誌社がある。これらの行為は判例に照 らしても、刑法上の名誉毀損、民法上の不法行為に該 当することは明らかである。 雑誌記事掲載案件の被告発人は、以下の通りである。 虚偽での記事掲載 Web 現代誌名で 『Web 現代誌名』 株式会社 講談社 代表者被告 野間 佐和子 虚偽での報道 週刊誌 『週刊文春』 渡邉 博 カルト捏造記事 週刊誌 『NEWS WEEK』 ニューズウィーク東京支局 支局長 George Wehrfritz 風説の流布 週刊誌 『週刊新潮』 株式会社 新潮社 代表者被告 松田 宏 株式会社 新潮社 代表者被告 佐藤 隆信 82 本件絡み 不起訴不当について 虚偽での報道 週刊誌 『週刊宝石』 株式会社 光文社 代表者被告 折敷出 慎治 「舌癌」捏造記事掲載 週刊誌 『FLASH』 株式会社 光文社 代表者被告 井上 晴雄 虚言での報道(サイババへ脅迫状) 週刊誌 『週刊朝日』 週刊朝日編集部 代表者被告 加藤 明 委嘱記者 山嵜 信明 株式会社 朝日新聞社 代表者被告 箱島 信一 インド文化協会 代表者被告 内田 大円 j)東京地裁諸案件 「千葉成田ミイラ事件」が起こる以前から、高橋弘 二らはカルト者呼ばわりされていた。社会的に影響力 のある立場のマス・メディアや著名人らから風説の流 布をされたり、違法行為をされたりしていた。 千葉成田ミイラ事件とは直接は関連していないが、 それ以前に起き、間接的に影響を及ぼした事件がいく 83 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 つかある。 本件絡み 不起訴不当について 称して多量の点滴がうたれた。それは、過大激薬投与 である。しかし、裁判において、その事は扱われず、 諸案件の被告発人は、以下の通りである。 風説の流布など ライフスペースを考える会 代表者被告 河村 浩介 弁護士 滝本 太郎 風説の流布など(インターネット上) 田中 康之 風説の流布など SSO 機関紙『サイラムニューズ』他 比良 竜虎 偽血液診断書作成(高橋弘二の血液診断) 国立国際医療センター 正木 尚彦 業務上過失傷害(SPGF メンバー家族への殺人 的医療行為) 藤田保健衛生大学病院 代表者 船曳 孝彦 滋賀県立成人病センター 代表者被告 杉山 武敏 医師 麻柄 (名前不詳) k)東京地検案件代表例 小林晨一さんが高橋弘二の治療を受ける前、市立伊 丹病院ではどのような治療を受けていたのか。治療と 84 偽証が相次いだ。 もう一つ、かつて何度も入館が許可されていた最高 裁附属図書館であるが、事件報道があった日からは、 なぜか入館拒否になった。晨一さんの過大激薬投与に ついて、定説・判例による証明をしようとしたが、そ のことも困難になったのである。 千葉成田ミイラ事件に関連するいくつもの事件につ いて、真実が解明される事を期待し、東京地検に告訴・ 告発をしているが、その中でも、代表的なものを挙げ る。 東京地検案件代表的案件の被告発人は、以下の通りで ある。 業務上過失致死傷(激薬の過大投与) 伊丹市立伊丹病院 代表者被告 川上 房男 偽証(成田ミイラ事件裁判で) 千葉県警察成田署 警部 丸 雅俊 千葉大学医学部法医学教室 監察医 木内 政寛 85 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 伊丹市立伊丹病院 脳神経外科 医師 藤本 康裕 最高裁附属図書館出入り禁止 最高裁附属図書館 代表者被告 白木 勇 本件絡み 不起訴不当について て同人の補充意見書を侮辱し、さらに、 「今後意見書を 提出する際には、事前に事件名や出典等を確認したも のでなければならない」旨申し向けた。 これは、被告人の権利である意見陳述権を侵害する l)小池洋吉――本件裁判長法廷内暴力案件 暴力発言である。 千葉成田ミイラ事件における被告高橋の第 6 回公判 第 18 回公判(平成 13 年 11 月 27 日)廷においても、 (平成 12 年 12 月 19 日)廷において、高橋が提出し 代理人弁護士による最終弁論朗読の直後、小池裁判長 た 38 通におよぶ補充意見書に関して、小池裁判長は、 は、自ら高橋弘二に質問をしておきながら、同人がま 高橋弘二に対して、 だ話している途中に話を遮り、即刻、閉廷を言い渡し 「今お話に有りました意見書が、非常に多数に渡って、 た。 そして分厚く成ってまいりました。その内で最高裁と、 青森高裁、徳島高裁、高知高裁、香川高裁等、判例で そもそも、原審の訴訟指揮には多くの問題があり、 言及するとのことですが判例に関する言及言論は、如 本来扱われなければならないこと(カルト、晨一さん 何言う判例集の何号何番何頁に出て居る、こういう事 の生死、高橋弘二の健康状態、捜査・取調べにおける 例判例で有ると、特定しないと裁判所としては確認出 違法行為の有無など)が扱われていない。さらに、被 来ないし、検討出来ない。極論すれば検討の価値無し 告人質問も事実上行われていない。小池裁判長は、適 と成り兼ね無い。今後は特定して書面化で宜しいか」 正な事実認定に資するため、同人に質問しなければな と告げ、高橋弘二が在監房の身で、判例の事件名や出 らない。 典等特定することが不可能であることを知りながら、 同意見書に出典等の記載が無いことを理由に、内容を しかし、小池裁判長はそれをせず、一方的に被告人 “検討する価値が無い”旨発言し、 “紙の山”扱いをし の認識について推認に推認を重ね、有罪判決を下して 86 87 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について いる。 原審は当初より、裁判長による不作為が連発された 裁判であった。 小池洋吉裁判長の法廷内暴力案件の被告発人は、以下 の通りである。 裁判官不作為 千葉地方裁判所 裁判長裁判官 小池 洋吉 千葉地方裁判所 代 表 者 被 告 大藤 敏 88 PART Ⅱ 東京地裁及び地検告発事例各案件 89 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 1. 訴状と不起訴処分該当却下全部分 告発人 訴状 住 所 東京都文京区関口 1 丁目 23 番 6 号 訴 状 プラザ江戸川橋 625 号室内 小林 結花 a)臣公文書録除外 (別名使用呼称では「隠」 )案件 1 千葉成田ミイラ事件関連 告 発 状 (小林 晨一之長女) 被告発人 住 所 千葉県千葉市中央区市場町 1 番 2 号内 告発人 千葉県警察内気附 現住所 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地 千葉県警 ホテル・パシフィック大洗内(212 号室) 察本部部長 上田 正文 高橋 弘二 告発人 被告発人 現住所 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地 住 所 千葉県成田市加良部 3‐5 内 千葉県警察成田署内気附 ホテル・パシフィック大洗内(212 号室) 千葉県警 シャクティパット・グル・ 察成田署署長 森田 瑞夫 ファウンデーション 代表 釣部 人裕 告発人 被告発人 住 所 不詳 住 所 東京都文京区関口 1 丁目 23 番 6 号 プラザ江戸川橋 625 号室内 小林 健児(小林 晨一之長男) 90 監察医 不詳 被告発人 住 所 千葉県千葉市若葉区桜木町 387‐234 内 91 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 株式会社 博全社 代表取締 役(社長) 松丸 二三夫 被告発人 住 所 千葉県成田市花崎町 760 内 成田市役所内気附 民生部市民 課 課長 田所 千恵子 92 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 小林昭子(当時 61 年)、関本晴彦(当時 42 年)、 関本初子(当時 39 年)に、「早く開けろ。」「開 一、告発の事実 けないならドアを壊すぞ。」 「チェーンを切るぞ。」 被告発人の千葉県警察成田警察署長 森田 瑞夫は、 千葉県警察本部長の指揮を受け、成田警察署管轄区域 「よし、切れ。」などと令状を見せることなく大 内における警察の事務を処理し、所属の警察職員を指 声を出させ、ペンチのようなものをチェーンに掛 揮監督する職務権限を有しているもの、被告発人の千 けて、同人らを畏怖させた上で、家族である右小 葉県警察本部部長 上田 正文は、千葉県警察本部の事 林昭子、長男小林健児(当時 31 年)、長女小林 務を統括し、千葉県警察の所属の警察職員を指揮監督 結花(当時 34 年)の了承を得ないまま、同人を するもの、被告発人の監察医(氏名不詳)は、医師免 袋に入れて、運び出し、もって同人を不法に逮捕 許を有しているもの、被告発人の株式会社 博全社 代 し、 表取締役(社長) 松丸 二三夫は、千葉県千葉市若葉 92 二 同年 11 月 12 日午後(時間不明)小林晨一を、 区桜木町 378 - 234 において、葬儀社を経営している 成田警察署職員(氏名不詳)が「死んでいます。 もの、被告発人の田所 千恵子は、千葉県成田市花崎 ミイラ化しています。」とマスコミに虚偽の情報 町 760 において、成田市役所民生部市民課に勤務して を公表したことを隠すため、殺害することを決意 いるものであるが、 し、逮捕後、15 日午前(時間不明)までの間、 第一 必要な介護措置を施して生存に必要な保護を与 被告発人 千葉県警察成田警察署署長 森田 瑞 夫は、 えるべき保護責任があるところ、右千葉県警察本 一 成田警察署第一課 警部補 丸 雅俊に命じ、警部 部部長 上田 正文と共謀の上、同人を、衰弱体介 補 丸 雅俊 外 10 名程の警察官(氏名不詳)を、 護に必要な介護措置を施すことなく、成田署内死 1999 年 11 月 12 日午後 4 時ころ、千葉県成田市 体安置所に放置し、同年 11 月 15 日午前 10 時こ 駒井野 763 番地の 1 マロウドインターナショナ ろ、千葉県千葉市中央区亥鼻 1 - 8 - 1 千葉大学 ル成田 1272 号室に訪れさせ、小林晨一(当時 66 医学部(詳細不明)において、監察医(氏名不詳) 年)を、同室で介護していた小林晨一の妻である に死体検案書が出ている旨嘘をついて、司法解剖 93 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 三 四 を依託し、もって、右監察医の手によって、同人 した旨の死亡届を提出して虚偽の申立てをし、よ を、同所において、漫然とメス等を使用し、頭蓋 って、そのころ、同市役所において、情を知らな 骨、内臓等を切開し、傷害をおわせ、同人を右傷 い同市長をして、同人の戸籍原本にその旨不実の 害に基づく失血またはショックにより死亡させ 記載をさせた上、除籍、埋火葬許可書を発行させ、 て殺害し、 これを同市役所に備え付けさせて行使し、 同年同月 16 日(時間不明)、成田署職員(氏名 五 千葉県警成田警察署特捜部 警部補 三橋に命じ、 不詳)に、前記二の司法解剖で殺害するまで同人 警部補 三橋 外 10 名程の警察官(氏名不詳)を、 が生きていた証拠の隠滅のため、同人に対する死 1999 年 12 月 22 日午前 10 時ころ、茨城県東茨 体検案書を作成するにあたって、川辺 敏名義の 城郡大洗神山町 1320 のホテル・パシフィック大 右死体検案書に、同人が死亡したとき 平成 11 洗内 416 号室において、同室内で、床に座り仕 年 7 月頃推定 旨の虚偽記載をする等、もって虚 事をしていた今井千恵子、戒田英一に対し、「令 偽の死体検案書一通を作成し、 状が出ている」 「強制だ」 「こちらには強制力があ 被告発人 株式会社 博全社 代表取締役(社長) る」 「捜索の妨害をすると逮捕するぞ」 「我々は何 松丸 二三夫に命じ、同人が 7 月ころ死亡した旨 でも出来るんだ」等と、耳元近くで大声で怒鳴り 偽装することにより、同人の除籍手続及び埋火葬 つける等、室内にいた数名を畏怖させた上で、無 許可書を不正に得ようと企て、被告発人 千葉県 抵抗であった今井千恵子、戒田英一両名の肩等を 警察成田警察署長 森田 瑞夫、被告発人 千葉県 手掌で強く数回殴打し、その後、数名でもって今 警察本部部長 上田 正文、被告発人 株式会社 博 井千恵子、戒田英一両名の両腕、両脚を両手で強 全社 代表取締役(社長) 松丸 二三夫は共謀の く掴み、その自由を奪い身体を持ち上げ、故意に 上、同年 11 月 16 日午後(時間不詳)、千葉県成 落とし、部屋の外に引きずり出し、もって、数人 田市花崎町 760 番所在の成田市役所において、 共同して暴行を加え 同市役所民生部市民課 課長 田所 千恵子を介し、 同市長 小川 国彦に対し、同人が同年 7 月頃死亡 94 本件絡み 不起訴不当について 第二 被告発人 千葉県警察本部部長 上田 正文は、 被告発人 千葉県警察成田警察署署長 森田 瑞夫 95 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 と共謀の上、前記第一の一ないし五記載の日時場所 を作成したこと、前記第一の三の記載の日時場所に において、前記第一の一ないし五記載のもの対し、 おいて、被告発人 監察医(氏名不詳)が同人を過 前記第一の一ないし五記載の方法で、記載の行為を 失により死に至らしめたことを知り、被告発人 成 なし 田警察署署長 森田 瑞夫、同 千葉県警察本部部長 第三 被告発人 監察医(氏名不詳)は、 上田 正文に小林晨一の遺体を直ちに火葬するよう 前記第一の二の記載に日時場所において、成田署 依頼されたところ、被告発人 森田 瑞夫、同 上田 (氏名不詳)に依頼され、衰弱体であった同人を、 正文、同 監察医のために不利益な証拠を隠滅しよ 死体検案書がないまま司法解剖しようとしたが、こ うと決意し、小林晨一の遺体が事件の証拠であると のような場合、医師としては、同人の学術的死亡確 知って、小林晨一の死亡届、除籍手続、埋火葬許可 認を、例えば、①鼻粘膜測定、②眼底測定等を行い、 書を、同人の家族に無断で、前記第一の四の記載の もって事故の発生を未然に防止すべき業務上の注 日時場所において、同人の偽死体検案書と偽死亡届 意義務があるのに、これを怠り、右学術的死亡確認 を成田市役所係員を介し、同市長 小川 国彦に対し、 を行うことなく、漫然とメス等を使用し、同人、頭 同人が死亡した旨の死亡届を提出して虚偽の申立 蓋骨、内臓等を切開し、傷害をおわせた過失により、 てをし、よって、そのころ、同市役所において、情 よって同所において、同人を右傷害に基づく失血ま を知らない同市長をして、同人の戸籍原本にその旨 たはショックのため、死に至らしめ、 不実の記載をさせた上、除籍、埋火葬許可書を発行 第四 被告発人 株式会社 博全社 代表取締役(社長) 松丸 二三夫は、 させ、これを同市役所に備え付けさせて行使し、同 人の家族に火葬を同意させ、同年 11 月 19 日午前 8 前記第一の一の記載の日時場所において、共謀の 時 30 分ころから午前 9 時 30 分ころまで、千葉県長 上、被告発人 千葉県警察成田警察署署長 森田 瑞 生郡長南町報恩寺 579 番地の長南聖苑において、火 夫と被告発人 千葉県警察本部部長 上田 正文が同 葬させ、他人の刑事被告事件に関し証拠を隠滅し、 人を不法に逮捕し殺害したこと、前記第一の三の記 載の日時場所において、同人に対する偽死体検案書 96 本件絡み 不起訴不当について 第五 成田市役所民生部市民課 課長 田所 千恵子は、 前記第一の四の日時場所において、被告発人 株式 97 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 会社 博全社 社員(氏名不詳)によって、同人が 7 本件絡み 不起訴不当について 被告発人 成田市役所民生部市民課 課長 田所 千恵子 刑法 157 条 1 項、158 条 1 項 月頃死亡した旨の死亡届を提出され虚偽の申立て をされ、死体検案書に記載漏れや死亡したときの記 公正証書原本不実記載、同行使 載に虚偽の記載等の不備があるのに、行使の目的で、 これら真正な文書のように装って、同人の戸籍原本 三、事実関係 にその旨不実の記載をし、除籍、埋火葬許可書を発 小林晨一は、本人及び家族の希望によりシャクティ 行し、これを同市役所に備え付けさせて行使し、た パット(Shakty PAT)による治療を授け、死の寸前 ものである。 からの回復状態、所謂衰弱体で有ったにも係わらず、 被告発人は、同人を、3 日間も死体安置所に放置させ、 平成 11 年 11 月 15 日、学術的死亡の確認もせず、司 二、罪名・罰条 被告発人 千葉県警察成田警察署長 森田 瑞夫 法解剖を実施し、この事により、同人は、死亡してし 被告発人 千葉県警察本部部長 上田 正文 まった。 刑法 220 条 逮捕・監禁 刑法 199 条 殺人の罪 刑法 160 条 虚偽死体検案書作成 四、処罰を求める意志表示 厳正なる処罰を求めます。 刑法 157 条 1 項、158 条 1 項 公正証書原本不実記載、同行使 平成 12 年(2000 年)2 月 21 日 暴力行為等処罰に関する法律 1 条違反 東京地方検察庁 殿 被告発人 監察医(氏名不詳) 刑法 211 条 業務上過失致死傷等 被告発人 株式会社 博全社 2 舌癌虚偽診断 告 代表取締役(社長)松丸 二三夫 刑法 104 条 証拠隠滅等 98 訴(発) 状 告訴人 99 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 現住所 千葉県千葉市若葉区貝塚東町 192 番地 上確定済みで有るにも係わらず、最高裁附属図書館所 千葉拘置所内 蔵定説文献を参照せず、被告訴人の知識と経験のみに 高橋 弘二 告発人 住 所 より、同人の舌は癌ではなく、健康上何も問題がない と判断し、診断書にその旨虚偽の事実を記載し、もっ 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 テイクビル 5 階 て、虚偽の診断書一通を作成したものである。 SPGF OFFICE 内 シャクティパット・グル・ファウンデーション 代表 釣部 人裕 二、罪名・罰条 虚偽診断書等作成 刑法 第 160 条 被告訴人・被告発人 就業場所 千葉県柏市柏の葉 6‐5‐1 三、事実関係 (一)告訴人 高橋弘二は、平成 12 年(2000 年)7 月 4 国立がんセンター東病院 医師 氏名不詳 日頃より、千葉地方裁判所に対し、同人の舌癌末期 確認のため、舌の組織検査を強く希望し、診察依頼 一、告訴(発)の事実 被告訴(発)人は、医師(氏名不詳)として、千葉 県柏市柏の葉 6‐5‐1 所在国立がんセンター東病院に の申し出をしていたものであり、同日、千葉地方裁 判所に対し、舌の症状を詳しく解説している写真を 掲載した定説文献を提出した。 勤務し、千葉地方裁判所 小池洋吉 裁判官から、高橋 (二)被告訴人は、平成 12 年(2000 年)7 月 27 日、同 弘二(当時 62 年)の舌癌末期確認のための、同高橋 病院において、高橋弘二に対し、診察結果の所見を 弘二の舌に関する診察を行なうため、その嘱託を受け 口頭で述べたに過ぎない。 たものであるが、平成 12 年(2000 年)7 月 26 日、 同病院において、同人の舌に関する診察を行なった際、 同人が希望している舌の組織検査を拒否し、舌がん末 四、処罰を求める意志表示 厳正なる処罰を求めます。 期こそは溝状舌の別名で有り、これは判例、及び学術 100 101 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 五、証拠方法 千葉地方検察庁 検察官 范 揚恭 被告訴人・被告発人 証拠資料一覧のとおり 就業場所 平成 12 年(2000 年)10 月 2 日 千葉県千葉市中央区中央 4 丁目 11 番 1 号 千葉地方検察庁 検事正 泉川 健一 東京地方検察庁 殿 一、告訴(発)の事実 被告訴(発)人 木野秀器は、千葉地方検察庁検察官 3 起訴状失格(公訴棄却案件) として、千葉県千葉市中央区 4 丁目 11 番 1 号所在の 告 千葉地方検察庁に勤務し、検察官検事の職務を行って 訴(発)状 いるもの、被告訴(発)人 范揚恭は、千葉地方検察 告訴人 現住所 千葉県千葉市若葉区貝塚町 192 番地 庁検察官として、同所在の千葉地方検察庁に勤務し、 検察官検事の職務を行っているもの、被告訴(発)人 千葉拘置所内 高橋 弘二 千葉地方検察庁の庁務を掌理し、千葉地方検察所に所 告発人 現 所 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 属の検察官検事を指揮監督する職務権限を有してい SPGF OFFICE 内 シャクティパット・グル・ファウンデーション 代表 釣部 人裕 102 第一、被告訴(発)人 木野秀器は、 被告人 高橋弘二が、小林晨一(当時 66 年、以下、 千葉県千葉市中央区中央 4 丁目 11 番 1 号 花、長男小林健児)全員の同意の元、小林健児から西 千葉地方検察庁 検察官 澤みどりを介し、晨一をシャクティ治療して貰いたい 木野 秀器 被告訴人・被告発人 就業場所 るものであるが、 晨一という)及びその家族(妻小林昭子、長女小林結 被告訴人・被告発人 就業場所 泉川健一は、千葉地方検察庁検事正として、同所在の 千葉県千葉市中央区中央 4 丁目 11 番 1 号 旨依頼され授けたものであり、それが患者の権利に基 づく治療であり、殺人行為は無かったと知りながら、 103 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 犯罪捜査に仮託して、高橋弘二を、2000 年(平成 12 せず、「癌の疑いなし」旨偽の所見を出させ、同人を 年)2 月 24 日から同年 3 月 14 日まで勾留し、取り調 未決拘留者として千葉拘置所内に監禁し、もって、そ べた上、同人に、殺意、実行行為、死の結果、共謀の の職権を濫用して同人を監禁し、 事実、指示、さらに医師法に違反する行為が一切無い ことを知りながら、公訴権を濫用して、同年 3 月 14 第三、被告訴(発)人 検事正 泉川 健一は、 日、同人が小林健児と共同して晨一を殺害したとして、 被告訴(発)人 木野秀器及び被告訴(発)人 范揚 起訴状に殺人罪の構成要件である、殺意、実行行為、 恭を指揮監督する立場にありながら、両人が前記第一 死の結果、死亡日時を明記せず、欠格した起訴状をも 及び第二記載の日時場所において、前記第一及び第二 って公訴を提起し、同人を未決拘留者として千葉拘置 記載の者に対し、前記第一及び第二記載の方法で、前 所内に監禁し、もって、その職権を濫用して同人を監 記第一及び第二記載の行為をしていることを管理す 禁し、 べき注意義務を怠り、被告人 高橋弘二を未決拘留者 として千葉拘置所内に監禁し、もって、その職権を濫 第二、被告訴(発)人 范 揚恭は、 被告訴(発)人 木野秀器が、前記第一記載の公訴 用して同人を監禁し、 たものである。 を提起し、それが不当公訴であることを知りながら、 起訴状欠格こそは必ず絶対に公訴棄却で無ければ、そ 二、罪名・罰条 れも即刻で無ければ成らないため、本来の職務に照ら 刑法第 194 条 特別公務員職権濫用(公務員不作為) せば、速やかに公訴棄却の手続きをすべきであるとこ ろ、同年 3 月 15 日より現在に至るまで、同公訴を取 三、事実関係 り下げることなく、千葉地方裁判所平成 12 年(わ) 一 394 号「成田ミイラ事件」公判を維持した上、被告人 高 (一)現代医学は世界で最も優れた医学であることは 橋弘二が舌癌末期の症状により、同人にとって拘置生 確かでありますが、気功、タイチー、漢方、鍼灸 活が過重となることを知りながら、組織検査を授けさ 等、世界には優れた医学が何千年もの歴史と共に 104 患者の最善の治療を授ける権利について 105 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 確立されている。 本件絡み 不起訴不当について れていない。 (二)そして、患者本人や家族が望んだ治療行為につ (二)また、晨一の病名を脳内出血とし、この病気は いては、明白に患者に取って有害無益なものであ 必ず 3 日で死亡する為に、殺人罪が有るとすれば る事が明かでない限り、患者には治療をする者や 病院または、入院前で有るにもかかわらず、脳内 治療内容を選択する自由(自己決定権)が認めら 出血と記載されている。 れており、治療行為を行う者は、患者や家族から (三)さらに、司法解剖の所見は、後日偽造される場 望まれる限り、最善の治療行為を施さなければな 合もあるため、公表されなければならないが、鑑 らない(1995 年 患者の権利に関する世界医師会 定書が出来ていないという理由で公表されず、死 リスボン宣言、憲法 13 条 自己決定権)。 亡原因、死亡時刻が特定できていないにも係わら (三)高橋弘二は、晨一にシャクティパットを施した ず、殺人罪で起訴している。本来、本件は、司法 のであり、それは晨一自身および家族全員が望ん 解剖の鑑定結果があり、初めて殺人の事実が確認 だからであり、医師法でいう医療行為に該当する できるのである。 行為は一切していないし、注意義務違反の問題も ない。 (四)以上の様に、当該起訴状は、殺人の構成要件の 記載の特定がされておらず、また疑うに足る証拠 資料も事前に提出されておらず、殺人及び共同正 二 起訴状では (一)殺意及び殺意に基づく実行行為の記載が無く、 106 犯の構成要件を全く満たしていないことは明ら かであり、公訴の提起が適法であるために必要な 「粘稠化した痰による気道閉塞により窒息死さ 嫌疑の程度、及び公訴の提起が違法となり起訴検 せた」とし、この死因が如何なる臨床所見または 察官が公訴権を濫用したことは明らかである。 医学的根拠から特定したのか、更には、殺人の如 (五)また、公判検察官が、当該起訴状が欠格で有る 何なる実行行為と死の結果の発生との因果関係 事を当初から充分承知の上で、公訴棄却の手続き の記載も無く、その上、「小林健児らとの共謀の をすることなく公判を継続すれば、職権の濫用で 上」とし、殺人行為及び共謀の着手時期も特定さ ある。 107 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について b)子どもの人権・都児相保護案件 三 現在、検察官の不当公訴、不当公判維持によって、 高 橋 弘 二 が 監 禁 さ れ て い る こ と に よ り 、 THE 4 脅迫、逮捕監禁 (SPGF メンバーの子 9 名を強制一時保護) GURU の役割である奉仕活動、具体的に申せば、 告 発 状 飢餓救済活動が停止されることは、THE GURU と 告発人 しての将来に影響を及ぼしており、かつ本来なら飢 現住所 餓で死なずに済む飢餓地域の人々の尊い命の損失 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地 ホテル・パシフィック大洗内 (212 号室) も多大であるため、回復困難な損害を最小限に下げ る為、すみやかなる、捜査をお願いいたします。 高橋 弘二 告発人 現住所 四、処罰を求める意志表示 ホテル・パシフィック大洗内 (212 号室) シャクティパット・グル・ファウンデーション 厳正なる処罰を求めます。 五、証拠方法 証拠資料一覧のとおり 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地 代表 釣部 人裕 代表 高橋 伸子 告発人 住 所 東京都文京区関口 1 丁目 23 番 6 号 平成 12 年(2000 年)10 月 2 日 東京地方検察庁 殿 プラザ江戸川橋 625 号室内 小林 健児(小林 晨一之長男) 住 所 東京都文京区関口町 1 丁目 23 番 1 号 ロジェ 関口 703 号内 中屋敷 妙子 (有限会社ライフスペース代表取締役(社長)) 108 109 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 童相談センター内 1 階相談室において、被告発人 被告発人 住 東京都新宿区戸山 3 丁目 17 番 1 号内 所 事務次長 仙洞田は、 「冬馬はだめだ」と名前を呼び 東京都児童相談センター内気附 東京都児童相談センター所長 捨てにする等し、被告発人 事務次長 仙洞田、被告 大久保 隆 発人 課長 嶋田、被告発人 課長 村上は、「親権者 同 事務次長 仙洞田(名前不詳) が、回答書を児童相談センターに出さなければ、子 同 課長 嶋田 (名前不詳) どもを施設に送るぞ。」と、怒号し、脅迫し、 同 課長 村上 (名前不詳) 二 同年 2 月 2 日(時間不詳)、東京都新宿区戸山 3 丁目 17 番 1 号の東京都児童相談センター内から、 一、告発の事実 中屋敷冬馬の養護施設への一時保護依託及び依託 被告発人の東京都児童相談センター所長 大久保 隆、 場所を通知することなく、問い合わせにも回答する 同 事務次長 仙洞田、同 課長 嶋田及び同 課長村上は共 ことをせず、中屋敷冬馬の身柄を都内の養護施設に 謀の上、 移送し、逮捕・監禁し、 一 平成 11 年 11 月 24 日午前 11 時頃、東京都新宿区 たものである。 箪笥町 41 大崎マンション 802 号において、母親と 生活していた中屋敷冬馬(当時 10 年)を不法に逮 捕・監禁し、有限会社ライフスペースの代表取締役 であり、親権者である中屋敷妙子に対して、中屋敷 二、罪名・罰条 被告発人の行為は、刑法 第 222 条(脅迫罪)、第 220 条 1 項(逮捕監禁罪)に該当する。 冬馬を一次保護した旨書面で通知することなく、精 神状態、健康状態等生活の様子も連絡せず、更に「ラ 110 三、事実関係 イフスペースの関係者の元には子を返さない」旨を 1999 年 11 月 24 日午前 9 時ころから午前 11 時ころの 伝える等、精神的に苦痛を与え続け、平成 12 年 1 間、千葉県警成田警察署、警視庁牛込署、警視庁大塚署 月 23 日午前 10 時ころから午前 11 時 30 分ころの によって、シャクティパット・グル・ファウンデーショ 間、東京都新宿区戸山 3 丁目 17 番 1 号の東京都児 ンのボランティアメンバーが親権をもつ未成年者が 9 名 111 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について を、「児童福祉法第 33 条に基づき、一時保護する」と宣 現住所 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地 言し、連れ去り、その後、同所の東京都児童相談センタ ホテル・パシフィック大洗内 (212 号室) ーに移送され、同年 11 月 29 日、同所のケースワーカー シャクティパット・グル・ファウンデーション 酒井 哲が、「医者の診断は済んで居る、健康で有る。虐 待した形跡も無い。」との証言があったにも係わらず、一 時保護した中屋敷冬馬を、解放せず、居場所も親権者に 代表 告発人 住所 告げることなく、未だ逮捕・監禁され続けている。 東京都文京区関口町 1 丁目 23 番 1 号 ロジェ 関口 703 号内 中屋敷 妙子 四、処罰を求める意思表示 (有限会社ライフスペース代表取締役(社長)) 厳正なる処罰を求めます。 被告発人 住所 平成 12 年(2000 年)2 月 21 日 東京地方検察庁 釣部 人裕 東京都新宿区戸山 3 丁目 17 番 1 号内 東京都児童相談センター内気附 殿 東京都児童相談センター 所長 大久保 隆 被告発人 5 未成年者略取(SPGF メンバーの子を) 告 発 住所 東京都新宿区西新宿町 2‐8‐1 内 東京都庁内気附 状 東京都知事 石原 慎太郎 告発人 現住所 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地 ホテル・パシフィック大洗内 (212 号室) 高橋 弘二 告発人 112 一、告発の事実 被告発人の東京都児童相談センター所長 大久保 隆は、 都道府県知事の監督を受け、児童相談センターの所務を 掌理する職務権限を有し、被告発人の都知事石原 慎太郎 113 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について は、公の施設を設置し、管理し、及び廃止する職務権限 名)が、平成 11 年 11 月 24 日午前 9 時ころ、東京 を有するものであることろ、両者、共謀の上、 都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 2 階 SPGF OFFICE において、内村千恵(当時 17 年)、 第一 牧野良美(当時 16 年)、荒町明日香(当時 15 年)、 被告発人 東京都児童相談センター所長 大久保 隆は、 荒町まどか(当時 14 年)、恩田 舞(当時 14 年)、 一、ケースワーカーである早川和江、品川区児童相談 近角妙子(当時 16 年)を認め、この 6 名が未成年 所所長 萩原 行雄、牛込警察署の刑事数名(氏名不 者であることを知りながら、刑事を後ろに立たせ、 詳)が、平成 11 年 11 月 24 日午前 9 時 30 分ころ、 その場に居わせた者を畏怖させ、有無も言わせず、 東京都新宿区箪笥町 41 大崎マンション 802 号に 「(未成年者を)引き渡さなければ、処罰されます。」、 おいて、中屋敷冬馬(当時 9 年)、小坂繭子(当時 「とにかく保護します。」等と言い、有無を言わせ 12 年)、宮西真以(当時 11 年)を認め、3 名が未成 ず、同日午前 9 時 57 分、子の顔に覆いを掛け、自 年者であることを知りながら、「児童福祉法 第 33 由を奪うよう肩に手を掛ける等強制的に、6 名の未 条に基づき、子どもを保護します。これは、令状が 成年者を、同所から普通乗用自動車によって、同所 なくても、児童相談所の所長の権限で行使できるも 東京都児童相談センターへ連れ出し、もって、未成 のだ。」等、刑事を後ろに立たせ、その場に居わせ 年者である内村千恵、牧野良美、荒町明日香、荒町 た者を畏怖させ、有無も言わせず、子の顔に覆いを まどか、恩田 舞、近角妙子を略取し、 掛け、自由を奪うよう肩に手を掛ける等強制的に、 3 名の未成年者を、同所から普通乗用自動車によっ 第二 被告発人 東京都知事の石原 慎太郎は、 東京都児童相談センターへ連れ出し、も 平成 12 年 1 月 24 日以降に、東京都児童相談センタ って、未成年者である中屋敷冬馬、小坂繭子、宮西 ー所長が、未成年者を監禁している事実を知ったにも 真以を略取し、 係らず、黙認し続け、もって、未成年者である前記第 て、同所 一記載の 9 名を略取したものである。 二、東京都児童相談センター職員数名(村上課長他数 114 115 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 二、罪名・罰条 本件絡み 不起訴不当について 6 未成年者の略取・誘拐(SPGF メンバーの子を) 刑法 224 条 未成年者略取 告 訴 状 告訴人 三、事実関係 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地内 現住所 前記第一記載の未成年者 9 名は、当時、スペインの ホテル・パシフィック大洗 (212 号室)内 高橋 弘二 海外の学校より一時帰国し、アメリカ合衆国、または、 インド国、にある学校へ進むべく、その準備のため、 告訴人 本人及び親権者の希望により、前記第一記載の場所に 住 所 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 おいて、何名かの親と一時的にシャクティパット・グ SPGF OFFICE 内 シャクティパット・グル・ファウンデーション ル・ファウンデーションのボランティアメンバーが預 かっており、一時保護される事由は何もなかったにも 代 表 釣部 人裕 係わらず、被告発人は、同人を、平成 11 年 11 月 24 代 表 笹俣 加奈子 日に、一時保護という名目で略取し、その後逮捕・監 告訴人 禁し、それから 3 ヶ月近くもの間、医師の所見による 住 所 東京都西早稲田 1 丁目 11 番 1 号 コーポ草間 603 号室 診断書の開示もせず、監禁し続けている。 釣部 人裕 四、処罰を求める意志表示 厳正なる処罰を求めます。 釣 部 恵 告訴人 住 所 東京都文京区関口 1 丁目 23 番 6 号 プラザ江戸川橋 625 号室 平成 12 年(2000 年)2 月 21 日 中谷 和之 東京地方検察庁 殿 被告訴人 住 116 所 北海道札幌市中央区大通西 12 丁目 117 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 北海道合同法律事務所内 屋駅にて、釣部人裕が付き添いを依頼していた友 内田 信也 人 長谷川浩二(当時 28 年)と同行していた釣 被告訴人 住 所 部まどかを、食事に行くと誘い出し、もって、未 北海道札幌市厚別区もみじ台西 6 丁目 1 番 7 号 医療法人社団恒仁会 くまがい小児科医院 成年者である釣部まどかを誘拐し、 二 くまがい小児科医院 院長(氏名不詳) 平成 11 年 6 月 23 日、北海道合同法律事務所内 において、告訴人 釣部人裕、同釣部恵の依頼を 受け、委任状を携えて、釣部まどかに関する情報 一、告発の事実 を聞くために、同事務所を訪問した告訴人中谷和 被告訴人の内田信也は、北海道札幌市中央区大通西 之(当時 29 年)に対し、「お前らはカルトだ、 12 丁目 北海道合同法律事務所内において、弁護士業 釣部に言っておけ」等と大声で怒鳴り罵声を浴び を営んでいるものであるが、被告訴人の医療法人社団 せ、侮辱し、畏怖させた上で、体当たりし、腕を 恒仁会 くまがい小児科医院、同医院医院長(氏名不 鷲つかみ、部屋から追い出す等、暴行を加え、 詳)は、北海道札幌市厚別区もみじ台西 6 丁目 1 番 7 号において小児科医院を経営し、医療業務に従事する ものであるが、 第一 一 被告訴人 医療法人社団恒仁会 くまがい小児科 医院医院長は、 一 前記第一の一の状況を知り、告訴人内田信也の 被告訴人 内田 信也は、 ため不利益な証拠を隠滅しようと決意し、平成 11 札幌市厚別区青葉町 8 丁目 12 番地 30 号に住む 年 1 月ころ、北海道札幌市厚別区もみじ台西 6 丁目 佐藤洋三(当時 66 年)、佐藤玲子(当時 61 年) 1 番 7 号のくまがい小児科医院内において、釣部ま より、佐藤夫妻の孫、釣部まどか(当時 5 年)の どかに対し、親権者の許可無く治療行為を行い、カ 両親である告訴人 釣部人裕(当時 37 年)、釣部 ルテに、釣部まどかは心身耗弱であるにも係わらず、 恵(当時 30 年)の元から連れ出すための相談を 何もない旨偽のを記載し、もって虚偽の診断書一通 受け、釣部まどかの誘拐を企て、佐藤夫妻に対し を作成し、 て平成 10 年 10 月 7 日午後 1 時ころ、近鉄名古 118 第二 二 前記一の記載のとおり、虚偽の診断書を作成す 119 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について ることによって、もって、他人の刑事被告事件に関 スコミを通じて事実無根の風説を流布し、国民を扇動 する証拠を隠滅し、 して自己の正当化を図ったため、告訴人は平成 10 年 12 月 24 日、東京地方裁判所に、平成 10 年(ワ)第 たものである。 29922 号 謝罪広告掲載請求事件を起こし現在係争中 二、罪名・罰条 である。 被告訴人 医療法人社団恒仁会 くまがい小児科医院 被告訴人 内田信也 未成年者の略取及び誘拐 刑法 第 224 条 院長は、釣部まどかが誘拐されていることを知りつつこ 暴行 刑法 第 208 条 れを黙認し、親権者の許可なく未成年者のまどかに対す 侮辱 刑法 第 231 条 る診療行為を繰り返したが、その事実や診療の結果につ 被告訴人 いて、平成 11 年 6 月 10 日より、釣部まどかの親権者で 医療法人社団恒仁会 くまがい小児科医院 院長 ある釣部恵が再三問い合わせたが取り合わず、脅しの言 虚偽診断書作成 証拠隠滅 刑法 第 160 条 刑法 第 104 条 葉を使ったり、一方的に電話を切るなどして一切の情報 を隠蔽した。 釣部まどかは、シャクティパット・グル・ファウン 三、事実関係 デーションの代表 釣部人裕の長女であり、釣部人裕、 被告訴人の内田信也は、平成 10 年 10 月 6 日以前か 釣部恵は、高橋弘二に釣部まどかの養育について相談 ら佐藤洋三、妻玲子より孫娘の釣部まどか(当時 5 年) していたもので有るから、両者とも、釣部まどかの身 に関する相談を受け、告訴人に対し何等の問い合わせ、 の安全を憂慮するものである。 連絡もないまま、これを破壊的カルト集団であると決 め付け、緊急保護を要するとの独自の判断を下し、そ の結果、佐藤夫妻は誘拐を実行し、また、告訴人中谷 四、処罰を求める意思表示 厳正なる処罰を求めます。 和之が被告訴人内田信也の事務所に話し合いに訪れ た際には、暴力をもって、これを阻止し、その後、マ 120 平成 12 年(2000 年)2 月 24 日 121 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 東京地方検察庁 殿 東京都文京区関口 1 丁目 23 番 6 号 住所 プラザ江戸川橋 625 号室内 小林 健児 7 虚偽での事実記載 被告発人 (子の引き渡し仮処分命令申立事件) 東京都千代田区霞ヶ関 1 丁目 1 番 4 号内 住所 告 発 状 東京地方裁判所内気附 須藤 典明 (裁判官) 告発人 現住所 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地 ホテル・パシフィック大洗内 (212 号室) 被告発人 住所 東京都千代田区霞ヶ関 1 丁目 1 番 4 号内 東京地方裁判所内気附 高橋 弘二 東京地方裁判所所長 告発人 現住所 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地 ホテル・パシフィック大洗内 (212 号室) シャクティパット・グル・ファウンデーション 代表 釣部 人裕 代表 高橋 伸子 告発人 住所 122 被告発人の須藤 典明は、東京都千代田区霞ヶ関 1 丁 目 1 番 4 号の東京地方裁判所の裁判官であり、被告発人 の東京地方裁判所は、同所に所在する司法組織であると ころ、両者は、共謀の上、 被告発人の須藤 典明は、 平成 12 年 2 月 14 日付けで、平成 12 年(ヨ)第 306 ロジェ関口 703 号内 号 子の引き渡し仮処分命令申立事件の、決定の内容 中屋敷 妙子 において、告発人に対し、最高裁附属図書館所蔵定説 (有限会社ライフスペース代表取締役(社長)) 告発人 一、告発の事実 第一 東京都文京区関口 1 丁目 23 番 1 号 上田 豊三 文献に関して「ライフ・スペースのグルといわれてい る高橋弘二のコメントという形で、(中略)一般社会 123 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 とはかけ離れた独自の概念」や、告発人の子に関して 本件絡み 不起訴不当について 前記第一記載の日時場所において、同記載のとおり、 「学力が劣っている」「いずれも学年相当の知識や教 同決定を、東京地方裁判所の見解で有るとし、司法機 養を身につけておらず、一般の子ども達との社会的認 関の決定とし、もって、公然内容虚偽の事実を摘示し、 識のずれも少なくないことなどの事実が認められる 告発人の名誉を毀損し、 のであって」、預かっている環境に関して「不規則な たものである。 生活」「劣悪な環境」、さらに、何ら明らかで無い件に 触れて「成田で見たミイラ化した遺体」、さらに、法 務局に登記されている会社を「社会問題となっている 二、罪名・罰条 刑法 230 条 名誉毀損 宗教団体」、又、告発人に附いて「(社会問題となって いる宗教団体の)熱心な信者」と虚偽の前提をした上 三、事実関係 に「親権者による親権の行使が子どもの健全な成長を 被告発人は、同決定において、何ら発言や行為の事実 阻害するような場合には、これを是正するために必要 が無い事を記載し、 「成田で見たミイラ化した遺体」と断 かつ合理的な範囲で一定の制約を受ける場合がある 言しているが、現在、その様に成田署が発言した事を問 ことはいうまでもないことである。」 「食事や睡眠も不 題として東京地検に告発をしており、その事も知りなが 規則で十分な寝具なども与えられていないなど、成長 ら、判断の理由に含める事は悪意であり、 「ミイラ化した 期にある児童の生活環境としては劣悪な環境の下に 遺体」扱いをされた小林晨一の息子である告発人 小林健 おかれているだけではなく、一般の学校に通わせると 児の名誉を毀損し、 「いずれも学年相当の知識や教養を身 洗脳されるなどの理由から義務教育すら受けさせて につけておらず、」との件が有るが、保護を行なった東京 もらえない状況にあり、」等と記載し、司法機関の決 都児童相談所のケースワーカー酒井 哲は、「健康で、躾 定とし、もって、公然内容虚偽の事実を摘示して告訴 も行き届いていて、虐待の跡も全く見当たらない」と証 人の名誉を毀損し、 言し、さらに、スペイン国での留学体験においても、成 績優秀で評価されており、その後の生活環境においても、 第二、被告発人 124 東京地方裁判所は、 告発人シャクティパット・グル・ファウンデーションのボランテ 125 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について ィアには教員資格をもつ者が 30 数名存在し、子どもの学 c)テレビ報道案件 問の相談にのり、 「食事や睡眠も不規則で十分な寝具など 8 虚偽での報道 テレビニュースで『ANN ニュース』 も与えられていない。」等と有るが、児童相談所の職員は 告 調理場に足を運びもしなかったし、寝具は其々が所持し ていただけで無く、予備の毛布さえ置いてあったし、 「ラ 告訴人 イフ・スペースのグルといわれている高橋弘二のコメン 住 所 テイクビル 5 階 念」とされているが、 「独自の概念」に因る事等一度も無 社として法務局の認可も受けており、被告訴人の言う様 代表 住 所 愛知県名古屋市東区代官町 15 番地 3 号 ユーハウス代官町 7A内 有限会社 Life Space(ライフスペース) 代表取締役 中屋敷 妙子 四、処罰を求める意志表示 被告訴人 住 所 東京都港区六本木 1‐1‐1 全国朝日放送株式会社内気附 平成 12 年(2000 年)2 月 21 日 東京地方検察庁 釣部 人裕 告訴人 な「宗教団体」ではない。 厳正なる処罰を求めます。 SPGF OFFICE シャクティパット・グル・ファウンデーション く、最高裁附属図書館所蔵定説文献に基いた根拠で伝え、 ンド国の教育哲学者サイババの教育システムを行なう会 状 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 トという形で、 (中略)一般社会とはかけ離れた独自の概 Life Space(ライフスペース)は、有限会社であり、イ 訴 代表取締役 広瀬 道貞 殿 一、告訴の事実 被告訴人は、東京都港区六本木 1‐1‐1 に所在する全国 朝日放送株式会社の代表取締役であるが、平成 11 年 12 月 126 127 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 6 日午前 11 時 45 分より同社にて放映の『ANNニュース』 平成 12 年(2000 年)2 月 25 日 において、告訴人に関して、 「通院、投薬を禁止」とのテロ 東京地方検察庁 殿 ップ入りの映像とともに、 「Life Space のセミナーを受けた、 大阪府豊中市の男性が、都内で急死した問題で、この男性 は、高橋代表から、直接、投薬、通院を禁止されていたこ 9 脱税虚偽報道 テレビニュースで『NHK ニュース速報』 とがわかり、遺族は刑事告訴を検討しています。 」旨を報道 告 して、虚偽の風説を流布し、もって告訴人の信用を毀損し たものである。 状 告訴人 現住所 二、罪名・罰条 信用毀損 訴 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地内 ホテル・パシフィック大洗(212 号室)内 刑法 第 233 条 高橋 弘二 告訴人 三、事実関係 右番組が放映された平成 11 年 12 月 6 日の午後 7 時、 住 所 テイクビル 5 階 SPGF OFFICE 内 告訴人シャクティパット・グル・ファウンデーションの シャクティパット・グル・ファウンデーション メンバーの一人である川崎英子が、右番組の責任者であ 代表 る同社社会部の小西氏に、連絡を取ったところ、 「現在の ところは取材の必要性を感じない」との返答を受け取っ ており、被告訴人は、告訴人との直接取材を断わった。 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 釣部 人裕 告訴人 住 所 愛知県名古屋市東区代官町 15 番地 3 号 ユーハウス代官町 7A内 有限会社 Life Space(ライフスペース) 四、処罰を求める意思表示 代表取締役 中屋敷 妙子 厳正なる処罰を求めます。 被告訴人 128 129 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 住 所 本件絡み 不起訴不当について 東京都渋谷区神南 2‐2‐1 二、罪名・罰条 刑法 第 233 条 日本放送協会 放送センター内気附 日本放送協会 会長 信用毀損 海老沢 勝二 三、事実関係 告訴人 有限会社 Life Space が税務申告を偽ったな 一、告発の事実 被告訴人 海老沢 勝二は、東京都渋谷区神南 2‐2‐ どという事実は全くなく、報道された内容はいずれも 1 に本社のある日本放送協会の会長を務め、日本放送 架空のものであり、有限会社 Life Space と関連数社は、 協会の放送業務に従事している職員を指揮監督する いずれも国税局の直接の監査を受けるものではなく、 職務権限を有しているものであるが、平成 11 年 12 月 しかも税務調査は全て終えおり、告訴人 高橋 弘二は、 6 日 19 時 19 分掲載の、同インターネット「NHK ニ 税理士としての職務の一切を、税理士 吉田 嘉文氏に ュース速報」、同日夕方ころ及び、同日 21 時より、同 委任していた。 ニュース番組において、ライフスペースと関連会社ビ ジョンに関し、「ライフスペースの所得申告漏れ五千 四、処罰を求める意思表示 万円国税当局」と題し、「ライフスペースとビジョン 厳正なる処罰を求めます。 は、自己啓発セミナーの開催で集めた金の一部を収入 として申告しなかったのをはじめ、借金がなくなった 平成 12 年(2000 年)2 月 22 日 ことを隠すなどの方法で、所得を少なく見せかけてい た。」 「国税当局は、大阪国税局が中心になって調査を 行い、平成 8 年 12 月までの 3 年間で、合わせて五千 10 告 発 状 万円余りの申告漏れを指摘した」等と、虚偽の報道を し、全国の視聴者に対し、虚偽の風説を流布し、もっ 告発人 て、告訴人の信用を毀損したものである。 住 130 面接強請教唆 所 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 131 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について SPGF OFFICE 内 ションのメンバー今井千恵子を介して、電話で面会の拒 シャクティパット・グル・ファウンデーション 否をされるや、電話の後ろで、大声で「優子を出せ」等 テイクビル 5 階 代表 釣部 人裕 来て、ドア越しに永井優子に対して、「優子を出てこい」 被告発人 住 所 と永井和男に怒鳴らせ、更に、416 号室のドアの前まで 等としつこく何度も申し向けさせて、不安困惑の念を抱 東京都港区台場 2‐4‐8 株式会社 フジテレビジョン内 代表取締役社長 日枝 久 かせ、もって、右事件に関して、永井優子の両親を使い、 その捜査に必要な知識を有する同人に対し、正当な理由 が無いのに面会の強請をさせしめたものである。 一、告発の事実 被告発人は、東京都港区台場 2‐4‐8 内に本社をもつ 株式会社フジテレビジョンの代表取締役社長を務め、放 二、罪名・罰条 刑法第 105 条の 2 面会強請教唆 送業務に従事しているものを指揮監督する職務権限を有 しているものであるが、シャクティパット・グル・ファ ウンデーションのボランティアメンバーである永井優子 ら数名が保護責任者遺棄致死事件の参考人として、千葉 三、事実関係 被告発人は、告訴人と平成 10 年(ワ)第 2992 号謝 罪広告掲載請求事件において係争中である。 県警察成田署において事情聴取を受けていることを知る や、社員(氏名不詳)を命じて、平成 11 年 12 月 3 日以 前(場所不明、方法不明)、永井優子の両親である永井和 四、処罰を求める意志表示 厳正なる処罰を求めます。 男、永井文子を教唆・煽動し、平成 11 年 12 月 3 日夜半 ころ、茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地のホテル・ 平成 12 年(2000 年)2 月 25 日 パシフィック大洗に赴かせ、宿泊していた永井優子に対 東京地方検察庁 殿 し、永井優子を連れて帰るべく、電話で面会を求めさせ たが、同人からシャクティパット・グル・ファウンデー 132 133 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について するものであるが、内藤真己子記者に、平成 11 年 d)新聞掲載案件 11 カルト同様類似発言 告 訴 新聞で『赤旗新聞』 状 面に「発覚から1カ月余 所 た男性の同僚たちは・・・」と題する見出しで、 「自己啓 テイクビル 5 階 発セミナー『ライフスペース』。重症の腎臓(じんぞ SPGF OFFICE 内 代表 釣部 人裕 う)病の独身男性(42)=当時=が、この集団代表の 指示で病院の治療を受けず死亡した事件は、男性の職 場に大きな衝撃を与えました。」 「医者から人工透析を 告訴人 所 死亡し 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 シャクティパット・グル・ファウンデーション 住 なぜあんなセミナーにいっ たのか」「ライフスペース代表の指示に従い 告訴人 住 (1999 年)12 月 20 日の『しんぶん赤旗』15 頁 社会 愛知県名古屋市東区代官町 15 番地 3 号 ユーハウス代官町 7A内 有限会社 Life Space(ライフスペース) 代表取締役 中屋敷 妙子 宣告されていたにもかかわらず、ライフスペースの高 橋弘二代表の『薬はいらない』『病院へいく必要はな い』という指示に従った結果です。」旨の虚偽の記事 を書かせ、虚偽の風説を流布し、告訴人の信用を毀損 したものである。 被告訴人 住 所 東京都渋谷区千駄ヶ谷 4 丁目 26 番 7 号 赤旗編集局内気附 編集局局長 二、罪名・罰条 信用毀損 刑法 第 233 条 関口 孝雄 三、事実関係 一、告訴の事実 被告訴人は、右記事の掲載された平成 11 年 11 月 20 被告訴人は、東京都渋谷区千駄ヶ谷 4 丁目 26 番 7 日以前に、告訴人に一切取材をしていないこと、「重 号にある赤旗編集局の編集局局長であり、右編集局の 症の腎臓(じんぞう)病の独身男性(42)=当時=」 発行する『しんぶん赤旗』の記事全てに職務権限を有 とは、守屋浩氏の事であり、守屋浩氏の死因と高橋弘 134 135 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 二は一切関係は無く、牛込警察署で捜査済みであり、 被告訴人 守屋守氏がセミナーを受けた平成 10 年 2 月 5 日から 9 住 所 東京都千代田区一ツ橋 1‐1‐1 日当時、有限会社 Life Space の代表取締役は中屋敷妙 株式会社 子である。 毎日新聞社内気附 代表取締役社長 四、処罰を求める意思表示 斎藤 明 一、告発の事実 被告訴人は、東京都千代田区一ツ橋 1‐1‐1 に本社 厳正なる処罰を求めます。 をもつ毎日新聞社の代表取締役社長であるが、平成 11 平成 12 年(2000 年)2 月 25 日 年 11 月 25 日発行の同新聞 28 面に、告訴人に関し、 東京地方検察庁 殿 「親と別れ共同生活」「学校にも行けず」と題し、「子 どもたちがいた部屋には人数分の食器や布団もなく、 劣悪な環境でくらしていたらしい。」等と掲載し、も 12 虚偽での報道(子の養育環境「劣悪」と) 告 訴 状 って公然と内容虚偽の事実を適示し、告訴人の名誉を 毀損したものである。 告訴人 現住所 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地 ホテル・パシフィック大洗(212 号室)内 二、罪名・罰条 名誉毀損 刑法 第 230 条 高橋 弘二 三、事実関係 告訴人 住 所 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 被告訴人は、平成 11 年 11 月 13 日、毎日新聞東京 テイクビル 5 階 SPGF OFFICE 内 シャクティパット・グル・ファウンデーション 代表 136 釣部 人裕 本社での、毎日新聞社千葉支局坂井隆之記者による、 シャクティパット・グル・ファウンデーション(以下、 SPGF という)のボランティアメンバー2 人への 2 時 137 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 間に及ぶ直接取材、平成 11 年 11 月 14 日、被告訴人 被告訴人 と、告訴人 高橋弘二とのファクシミリよる質問と回 住 所 東京都千代田区大手町 1‐7‐1 答のやりとり、及び平成 11 年 11 月 16 日毎日新聞 千 株式会社 読売新聞社内気附 葉支局 取違剛記者と告訴人 高橋弘二とのファクシ 代表取締役社長 渡邉 恒雄 ミリによる質問と回答のやりとりと、計 3 度にもわた る直接取材で、真実の情報を提供されたにも係らず、 既に承知済みである筈の SPGF の活動内容とは、全く 別の内容の記事を執筆し、掲載した。 一、告訴の事実 被告訴人の、渡邉 恒雄は、東京都千代田区大手町 1 ‐7‐1 にある、株式会社 読売新聞社の代表取締役社 長であるが、平成 11 年 11 月 25 日読売新聞 朝刊 39 四、処罰を求める意思表示 面誌上で、「ミイラ事件で保護の未成年ら 劣悪環境 で集団生活」 「学校通わせず」の見出しに続き、「千葉 厳正なる処罰を求めます。 県警が 24 日、死体遺棄容疑で・・(中略)・・9 人の未 平成 12 年(2000 年)2 月 24 日 成年者が保護されたが、いずれも空腹を訴えるなど、 東京地方検察庁 殿 劣悪な生活環境だった。・・(中略)・・子供たちを国 内外の施設に集めるなどしており、子供の引渡しを巡 ってトラブルも起きていた。」など、捏造記事を掲載 13 虚偽での報道(子の養育環境「劣悪」と) 告 訴 状 し、もって公然と内容虚偽の事実を摘示し、告訴人の 名誉を毀損したものである。 告訴人 住 所 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 二、罪名・罰条 SPGF OFFICE 内 名誉毀損 刑法 230 条 シャクティパット・グル・ファウンデーション 代表 138 釣部 人裕 139 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 三、事実関係 被告訴人 告訴人は、同記事に関して、被告訴人からの取材を 住 所 東京都千代田区大手町 1‐7‐2 株式会社 産業経済新聞社内気附 一切受けておらず、面会もしくは、書面でも取材を受 代表取締役 けたことは一度も無い。 四、処罰を求める意思表示 清原 武彦 一、告発の事実 被告訴人は、東京都千代田区大手町 1‐7‐2 所在の 株 厳正なる処罰を求めます。 式会社 産業経済新聞社の代表取締役であるが、平成 11 年 平成 12 年(2000 年)2 月 25 日 11 月 25 日、同社発行の 産経新聞 朝刊 15 版 26 面「高 東京地方検察庁 殿 橋元代表との一問一答」と題する記事、及び同紙 27 面「定 説に『常識』のメス」と題して、「一日一食で毛布のみで 雑魚寝をさせる。 」 「ライフスペースには熱湯につかる「風 14 虚偽での報道(子の養育環境「劣悪」と) 告 訴 状 呂行」がある。」旨の記事を掲載し、もって公然と内容虚 偽の事実を摘示し、告訴人の名誉を毀損したものである。 告訴人 現住所 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地内 ホテル・パシフィック大洗(212 号室)内 二、罪名・罰条 名誉毀損 刑法第 230 条 1 項 高橋 弘二 三、事実関係 告訴人 住 所 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 SPGF OFFICE 内 神山町 1320 番地所在の ホテル・パシフィック大洗 416 シャクティパット・グル・ファウンデーション 号室において、被告訴人 株式会社 産業経済新聞社編集 代表 140 告訴人は、平成 11 年 11 月 20 日、茨城県東茨城郡大洗 釣部 人裕 局千葉総局の記者 荒井敬史による、直接取材を受けてい 141 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について るが、取材内容と、異なる虚偽の報道がなされた。 告訴人 住 愛知県名古屋市東区代官町 15 番地 3 号 所 四、処罰を求める意思表示 ユーハウス代官町 7A内 厳正なる処罰を求めます。 有限会社 Life Space(ライフスペース) 代表取締役 中屋敷 妙子 平成 12 年(2000 年)2 月 24 日 被告訴人 東京地方検察庁 殿 住 所 埼玉県浦和市広幡 4‐20‐1 浦和白幡西団地 3‐106 号室 米本 和広 e)作家本掲載案件 15 カルト同様類似発言 一、告発の事実 テレビ番組で『THE WEEK』 告 訴 被告訴人は、フリーランスのジャーナリストであるが、 状 一 告訴人 現住所 ト」の正体』に「ライフスペース=高橋弘二から 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地内 所 の華=福永法源まで」と題して、31 頁から 76 頁に、 「1999 年 11 月 12 日未明、成田市内のホテルの一 高橋 弘二 室からミイラ化した死体が発見された。」、「この怪 奇事件の始まりは、ライフスペースの会員が高橋弘 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 二をグル(絶対者)と崇め、社会常識をもってして テイクビル 5 階 SPGF OFFICE 内 は到底納得できないような高橋弘二の言葉を会員 シャクティパット・グル・ファウンデーション たちが信じきってしまったことにある。」、 「96 年段 代表 142 法 ホテル・パシフィック大洗(212 号室)内 告訴人 住 宝島社文庫 平成 12 年 1 月 1 日付発行の『「カル 釣部 人裕 階のグルとその仲間たちは遺体を生きていると盲 143 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 信するまでの異常性はなかった」、 「高橋は近く保護 二 本件絡み 不起訴不当について 三、事実関係 責任者遺棄致死罪(あるいはその幇助罪)で裁かれ 告訴人は、被告訴人を被告とし、平成 10 年 1 月 17 るだろう。」、「オウムを超えた狂信者集団」旨の記 日午前 10 時 45 分ころ、株式会社 フジテレビジョン 事を自から著作し、宝島社文庫により発行され、も の報道番組『THE WEEK』において放映された、被 って公然と内容虚偽の事実を摘示し、告訴人の名誉 告訴人の「高橋弘二氏のこの商才というのかカルト化 を毀損し、 というのが、(中略)高橋弘二氏はグルだと自称する その信用を失墜させようと企て、株式会社 集英社 ようになったのは 96 年ですから、92 年に方向転換、 発行の平成 11 年 12 月 14 日号の週刊誌『プレイボ セミナーを多様化していってて、本当の自分に出会う ーイ』40 頁から 44 頁に「断末魔〈カルト商法〉が という、皆が期待感がでてくる。それにグルになった キミを襲う!」と題した記事の中で、「(前略)『ラ のが 96 年と言う意味で、依存症それから同時にご託 イフスペース』の特色は卒業生を受け入れて再吸収 宣を与える絶対的な人という意味ではカルト化して したことです。そして、彼らに“ビジョン”という て、で同時にこのグルってのは、高橋弘二さんはシャ 指針を与え、新たに各種セミナーを組織し、さらに クティなんとか…とおっしゃってて、それはですねど 金を絞り上げるというシステムを確立した。彼ら んな病気でも治せるグルなんですよ。それでこんどは “再入学組”の支払ったセミナー代は平均でひとり 病気を治す為に 500 万円をとって病気を治してしまう 当たり 300 万から 400 万といわれています。」等と と、で病気を治す為に 500 万円ですから恐怖をあおる 嘘の発言をし、虚偽の風説を流布し、もって告訴人 んですよね。 『あなたはもうすぐガンになるとか』 『あ の信用を毀損し、たものである。 なたの体内はホルモンのバランスがよくない』とか」 等の発言に対して、平成 10 年 12 月 24 日、東京地方 裁判所に、平成 10 年(ワ)第 29922 号 謝罪広告掲載 二、罪名・罰条 刑法 第 230 条 名誉毀損 請求事件を起こし現在係争中であり、更に、告訴人は、 刑法 第 233 条 信用毀損 被告訴人と面会もしくは、書面でも取材を受けたこと は一度も無い。 144 145 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について ユーハウス代官町 7A内 四、処罰を求める意思表示 有限会社 Life Space(ライフスペース) 厳正なる処罰を求めます。 代表取締役 中屋敷 妙子 被告訴人 平成 12 年(2000 年)2 月 22 日 住 所 東京都品川区東五反田 1 丁目 25 番 19 号 東京地方検察庁 殿 東建島津山南ハイツ 1008 号 塩谷 智美 16 カルト同様類似発言 一、告発の事実 週刊誌で『サンデー毎日』他 告 訴 被告訴人は、フリーランスのライターであるが、 状 一 番地 1 号にある株式会社 毎日新聞社発行の週刊誌 告訴人 現住所 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地内 所 ら 161 頁で、「中にはトレーナーに罵倒されたこと 高橋 弘二 で、セミナー終了後に精神のバランスを崩す人もい る。」「95 年に『風呂行』中の会員が死亡し、損害 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 賠償請求訴訟で敗訴したことも、高橋氏のプライド SPGF OFFICE 内 を傷つけた。」「高橋氏のセミナーで、『あなたがう シャクティパット・グル・ファウンデーション まくいかないのは親のせいだ』と、徹底的にマイン テイクビル 5 階 代表 釣部 人裕 所 ド・レイプされた元会員がいた。」 「荒唐無稽発言を 繰り返すようになった」、 「組織の吸引力を保つため 告訴人 住 『サンデー毎日』平成 11 年 12 月 12 日号 160 頁か ホテル・パシフィック大洗 (212 号室)内 告訴人 住 告訴人に関して、東京都千代田区一ツ橋 1 丁目 1 愛知県名古屋市東区代官町 15 番地 3 号 に、ライフスペース自体を「疑似教団化」させる必 要があったのだ。」等と自から執筆し、全国の読者 146 147 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 に、もって公然と内容虚偽の事実を摘示し、告訴人 の名誉を毀損し、 二 本件絡み 不起訴不当について 二、罪名・罰条 名誉毀損 刑法 230 条 信用毀損 刑法 233 条 平成 12 年 2 月 1 日発行、東京都千代田区紀尾井 町 3 丁目 23 株式会社文藝春秋の月刊誌『諸君!』 204 頁から 213 頁で、 「99 年 5 月には『ライフスペ ース』の登記目的を、単なる『自己啓発セミナーの 開催』から、「インド教育哲学者、サイババの教育 三、事実関係 被告訴人は、告訴人とは一切面識がないにも係わらず、 出版物に意図を持って虚偽の記事を掲載し、事実無根の 風説を流布し、告訴人の名誉及び信用を毀損した。 システムに基づくセミナーの開催・運営」に変更し ていて、カルト的形相を強めていました」 「実は『ラ イフスペース』が事件を起したのはこれが初めてで 四、処罰を求める意思表示 厳正なる処罰を求めます。 はなく、95 年 2 月には、三重県で 22 歳の男子学生 がセミナーのトレーニングの一つである「風呂行」 平成 12 年(2000 年)2 月 24 日 による熱中症で死亡しています。」 「高橋氏が麻原そ 東京地方検察庁 殿 っくりの風貌で、盛んにサイババを持ち出すのは、 オウムが休眠状態にある今、行き場がなくなったオ ウム信者を取り込もうとしているのではないか」等 の記事を自から執筆し、全国の読者に、もって公然 と内容虚偽の事実を摘示し、告訴人の信用を毀損し、 たものである。 148 f)学者等記事掲載案件 17 カルト同様類似発言 テレビ番組で『THE WEEK』他 告 訴 状 告訴人 149 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 現住所 本件絡み 不起訴不当について 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地内 ホテル・パシフィック大洗(212 号室)内 発言をし、もって公然と内容虚偽の事実を摘示し、告 訴人の名誉を毀損したものである。 高橋 弘二 二、罪名・罰条 告訴人 住 所 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 名誉毀損 SPGF OFFICE 内 シャクティパット・グル・ファウンデーション 代表 釣部 人裕 所 三、事実関係 告訴人は、平成 10 年 1 月 17 日放映の株式会社フジ テレビジョンの報道番組『THE WEEK』の中で、被 被告訴人 住 刑法第 230 条 告訴人が告訴人を、破壊的カルト者で有るという前提 東京都港区西麻布 2‐24‐37 猪瀬直樹事務所内 猪瀬 直樹 でした発言に対して、平成 10 年 12 月 24 日、東京地 方裁判所に、平成 10 年(ワ)第 29922 号 謝罪広告 掲載請求事件を起こし、現在係争中であり、更に、告 一、告発の事実 被告訴人は、作家であるが、株式会社文藝春秋発行 訴人は、被告訴人と面会もしくは、書面でも取材を受 けたことは一度も無い。 の週刊誌『週刊文春』平成 11 年 12 月 23 日号 68 頁か ら 69 頁「ニュースの考古学」なる題の記事の中で、 「ラ イフスペースの高橋弘二は、何を訊かれても、それは 四、処罰を求める意思表示 厳正なる処罰を求めます。 定説です、と臆面もなく言う。福永の天声にしろ高橋 の定説にしろ、矛盾していてもいっこうにかまわない 平成 12 年(2000 年)2 月 24 日 のだ。」と、法の華の教祖である福永法源が言う「天 東京地方検察庁 殿 の声」と、高橋弘二が言う「定説(最高裁附属図書館 所蔵定説文献)」が、まるで一緒の事で有るかの如き 150 151 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 18 本件絡み 不起訴不当について 放送株式会社の番組『スーパーモーニング』(午前 8 カルト同様類似発言 時から午前 9 時 15 分放送時間内)内において、 「物の テレビ番組で『THE WIDE』他 告 訴 状 考え方が違うので、常識はずれな行動を、つい、とっ てしまう。(中略)不死妄想というんですね。(中略) 告訴人 住 所 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 だから死体が腐っていっても、例えば、足の裏が腐っ SPGF OFFICE 内 てないとか、爪が奇麗だとか、髪が伸びてるとか、体 シャクティパット・グル・ファウンデーション 温が下がらないとか、言う様なことで、不死妄想を植 代表 釣部 人裕 月 17 日 全国朝日放送株式会社の「Jチャン」 (午後 5 被告訴人 住 所 え付けていっているわけですね。」と発言し、同年 11 時から午後 7 時放送時間内)番組内において、 「(前略) 東京都目黒区大橋 2 丁目 17 番 6 号 東邦大学 大橋病院内気附 息子さん自身は死んで欲しくないという思いがベー 高橋 紳吾 スにあるもんですから、教祖の言うことにすがり付い て行くということで、結局、グルにからめとられてい るのが、良く見えますよね。」と発言し、同年 11 月 18 一、告訴の事実 被告訴人の高橋伸吾は、東京都目黒区大橋 2 丁目 17 日 株式会社フジテレビジョンの番組『とくダネ!!』 大橋病院 精神神経科の助教授であ 番組(午前 8 時から午前 9 時 55 分放送時間内)内に るが、告訴人に関して、平成 11 年 11 月 15 日、日本 おいて、「一般社会との隔絶を狙うということのがあ テレビ放送網株式会社の番組『THE WIDE』(午後 1 ります。それから一家を丸ごと抱え込むというふうな 時 55 分から午後 3 時 50 分放送時間内)内において、 狙いがあります。」 「子供の頃から、信念の植え付けを 「(略)しかも子供を囲い込んでいる、というのが、 する」「そういう狙いがあるんです」等と発言し、同 一つ特徴でして。就学しなきゃならない子供たちをグ 年 11 月 19 日 全国朝日放送株式会社の番組『スーパ ルと一緒に住まわせて、学校に行かせない、自分の教 ーモーニング』 (午前 8 時から午前 9 時 55 分放送時間 説を教え込む」と発言し、同年 11 月 17 日 全国朝日 内)において、「空想と、現実がごっちゃになってい 番 6 号 東邦大学 152 153 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 る」「グルの中にはね、それから家族を丸ごと抱え込 本件絡み 不起訴不当について 訴人の名誉を毀損したものである。 んでしまおうと、いうふうな意志が働いている」「子 供の頃から、幼い頃からグルの思想を植え込もうとす る。」等と発言し、同年 11 月 21 日 株式会社 東京放 二、罪名・罰条 名誉毀損 刑法第 230 条 送の番組『サンデーモーニング』内において、「空想 虚言者と言うんですけれども、自分の空想と現実とか 三、事実関係 混乱していて、しかも、自分の定説と述べた事に反対 被告訴人は、告訴人と平成 10 年(ワ)第 2992 号謝 する人に対しては、容赦なく攻撃すると、攻撃された 罪広告請求事件 東京地方裁判所において係争中であ 方も、お前はレベルが低いんだと言われると、そうか る。告訴人は、被告訴人と、直接会ったことも、診断 なと、ちょっと、一瞬思ったりする、そこを遽をつい や面接も行なった事実はない。 て、自分の言いたいことをズカズカ言ってくるという。 (関口 宏:そこは、断言してもいいですか。)はい、 いいですよ。」と発言し、さらに、被告訴人は、株式 四、処罰を求める意思表示 厳正なる処罰を求めます。 会社文藝春秋発行の『週刊文春』平成 11 年 11 月 25 日号(26 頁から 32 頁)において、 「マインドコントロ 平成 12 年(2000 年)2 月 25 日 ールによって、自分の行為の異常性に気がつかなくな 東京地方検察庁 殿 っている状態でしょう。」 「宗教的な集団妄想が起きて いる。」 「社会秩序を破壊するカルトの典型的パターン です。」と発言し、株式会社光文社発行の週刊誌『週 刊女性自身』平成 11 年 12 月 14 日号(44 頁)におい 19 日刊夕刊で『日刊ゲンダイ』 告 て、「二人とも『空想虚言者』ですね。基本的には嘘 つき。空想と現実の区別がつかない。(後略)」と発言 虚偽での記事掲載 訴 状 告訴人 し、もって、公然と、内容虚偽の事実を摘示して、告 154 155 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 住 所 本件絡み 不起訴不当について 二、罪名・罰条 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 SPGF OFFICE 内 名誉毀損 刑法第 230 条 シャクティパット・グル・ファウンデーション 代表 釣部 人裕 被告訴人は、告訴人と面会、もしくは、書面による 被告訴人 住 所 三、事実関係 取材等での、事実関係の確認をしていないし、被告訴 東京都千代田区三崎町 2 丁目 3 番 1 号 日本大学法学部 板倉研究室内 板 倉 宏 人の言う、「ミイラだった」という小林晨一に、直接 会って、「科学的に見て死んでいる」確認を取ったこ ともなく、家族らが、看病に当っていた事の事実確認 一、告訴の事実 もせず、独自の見解をもって、前記一、の発言をした。 被告訴人は、東京都千代田区三崎町 2 丁目 3 番 1 号 の日本大学法学部に研究室をもつ教授であるが、平成 12 年 1 月 25 日、株式会社 日刊現代発行の新聞『日刊 ゲンダイ』A版第 5 面の紙面で、告訴人に対し、 「まっ たくおかしな話です。死体遺棄罪は親告罪ではありませ んから、遺族や本人の意思など関係ありません。科学的 四、処罰を求める意思表示 厳正なる処罰を求めます。 平成 12 年(2000 年)2 月 25 日 東京地方検察庁 殿 にみて死んでいて、ミイラだったのですから、立件でき るはずです。人が死んだら、周囲の人は適切な処置を取 らなければならない。死体遺棄罪の適用は当然ですよ。 」 と言い、もって公然と内容虚偽の事実を摘示し、告訴人 の名誉を毀損したものである。 g)弁護士案件 20 カルト同様類似発言 テレビニュースで『スーパーニュース』他 告 訴 状 156 157 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 被告訴人は、平成 11 年 11 月 22 日、日本テレビ 告訴人 現住所 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地内 ホテル・パシフィック大洗(212 号室)内 高橋 弘二 所 SPGF OFFICE 内 「中にずっといて、外には、あまり出ないで、学校 シャクティパット・グル・ファウンデーション にも行かないで、そういう風な状態だった。あの人 代表 釣部 人裕 愛知県名古屋市東区代官町 15 番地 3 号 所 屋駅で保護された時は、大変体が汚れていて、下着 ユーハウス代官町 7A内 も汚れていて、体から異臭を放つというような状態 有限会社 Life Space(ライフスペース) だったと言われていますから、それからすると、か 代表取締役 中屋敷 妙子 なり衛生的に、悪い状態にいたんだろうなというこ とが、考えられますね。」等と発言し、もって公然 被告訴人 住 たちの世界では、日本の学校へはやらないとうこと で、話がずっときておりましたので。」 「彼女が名古 告訴人 所 「子供たちの状況というのは、児童虐待の中の、ネ ていない、なんとかして救出しなければならない」 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 住 ックこんにちは」において、全国の視聴者に対し、 グレクト、要するに、適切な保護、養育を与えられ 告訴人 住 放送網株式会社によって放映された番組「ルックル 北海道札幌市中央区大通西 12 丁目 と事実を摘示し、告訴人の名誉を毀損したものであ 北海道合同法律事務所内 る。 内田 信也 二、罪名・罰条 一、告発の事実 刑法 第 230 条 名誉毀損 被告訴人の内田信也は、北海道札幌市中央区大通西 12 丁目 北海道合同法律事務所内において、弁護士業を営む ものであるが、 158 三、事実関係 平成 10 年 12 月 1 日以降、告訴人は手紙・電話で数回 159 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について にわたり連絡を取っていたが、平成 11 年 5 月からは、告 訴人との間において、一切直接の話し合いを持とうとし ないまま、事実確認も無く、マスコミで虚偽の情報を流 21 カルト同様類似発言 テレビニュースで『スーパーナイト』他 告 すなど、世論を扇動した。告訴人は、被告訴人を被告と し、平成 10 年 12 月 1 日午後 6 時 26 分から 40 分に、株 告訴人 式会社フジテレビジョンで放映された報道番組『スーパ 現住所 訴 状 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地内 ーニュース』における、 「子どもを返して!カルト集団の ホテル・パシフィック大洗(212 号室)内 恐怖」と題する特集の内で、被告訴人の「そうゆう中で、 子どもが養育されるということ自体が、そうですね、子 どもの権利条約なんかでいう子どもの最善の利益という 高橋 弘二 告訴人 住所 観点からみれば、それから、大きく反したことになるし、 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 不適切な養育、という事に該当すると思うんですよね。」 シャクティパット・グル・ファウンデーション 等と発言に対して、平成 10 年 12 月 24 日、東京地方裁 代表 判所に、平成 10 年(ワ)第 29922 号 謝罪広告掲載請求 事件を起こし現在係争中である。告訴人は、被告訴人と 面会もしくは、書面でも取材を受けたことは一度も無い。 SPGF OFFICE 内 釣部 人裕 告訴人 住所 愛知県名古屋市東区代官町 15 番地 3 号 ユーハウス代官町 7A内 有限会社 Life Space(ライフスペース) 四、処罰を求める意思表示 代表取締役 中屋敷 妙子 厳正なる処罰を求めます。 被告訴人 平成 12 年(2000 年)2 月 22 日 東京地方検察庁 殿 住所 東京都千代田区 2 番町 9 番地 8 中労基協ビル 3 階 紀尾井町法律事務所内 紀藤 160 正樹 161 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 一、告発の事実 に、被告訴人は、自からのもつインターネットのホーム 告訴人は、東京都千代田区 2 番町 9 番地 8 中労基協ビ ページ上において、係争中の相手方である、告訴人事を、 ル 3 階 紀尾井町法律事務所に所属する弁護士であるが、 侮辱する発言を繰り返し、他の数多くのメディアにおい 平成 11 年 11 月 28 日、株式会社東京スポーツ新聞社発 て、告訴人の名誉を毀損する発言を繰り返している。 行『東京スポーツ』22 頁の「ライフスペース 高橋元代 表 不倫の過去」との見出しの記事中、「並行的に高橋氏 四、処罰を求める意思表示 は、関係をもっていたのではないでしょうか。つまり高 厳正なる処罰を求めます。 橋氏は不倫をしていたということでしょう。」と発言をし、 同新聞の全国の読者に対し、公然と事実無根の事実を摘 平成 12 年(2000 年)2 月 22 日 示し、告訴人の名誉を毀損したものである。 東京地方検察庁 殿 二、罪名・罰条 刑法 第 230 条 1 項 22 名誉毀損 小林事件提起による名誉・信頼毀損 告 三、事実関係 訴 状 告訴人 被告訴人は、平成 10 年 12 月 6 日放映の株式会社フジ 住 所 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 テレビジョンの番組『スーパーナイト』に出演し、告訴 人 高橋 弘二が被告として係争中の裁判(平成 7 年(ワ) SPGF OFFICE 内 シャクティパット・グル・ファウンデーション 第 1833 号 損害賠償請求事件[京都地裁])について、 代 告訴人 高橋や有限会社 Life Space に対し、破壊的カル 告訴人 ト者である旨発言し、告訴人は、被告訴人を被告として、 住 所 表 釣部 人裕 愛知県名古屋市東区代官町 15 番地 3 号 謝 ユーハウス代官町 7A内 罪広告掲載請求事件を起こし、現在係争中であり、さら 有限会社 Life Space(ライフスペース) 平成 10 年 12 月 24 日、平成 10 年(ワ)第 29922 号 162 163 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 代表取締役 中屋敷 妙子 所に、小林靖弘(当時 22 年)が死亡したのは、 「BP 被告訴人 住 所 京都府京都市中京区壬生松原町 67 番地 小林 隆廣 所 京都府京都市中京区壬生松原町 67 番地 小林 初子 被告訴人 住 所 Sセミナーの一環として企画された熱湯の中に浸か る修行」に原因があるとし、小林初子、小笠原信児と 共謀の上、有限会社 Life Space、高橋弘二、他 6 名に 被告訴人 住 告訴人に関し、平成 7 年 7 月 18 日、京都地方裁判 対する、損害賠償請求事件(京都地裁平成 7 年(ワ) 第 1833 号)を、不当に提起し、その訴状内容に記載 した、被告訴人が自ら作り出した「熱湯の中に浸かる 京都府京都市中京区御幸町通丸太町下ル 毘沙門町 553 御幸町ビル 5 階 京都法律事務所内 修行」なる言葉を、毎日新聞社 平成 11 年 9 月 11 日 夕刊 10 面に掲載させ、読者に対し、虚偽の風説を流 布し、告訴人の信用を毀損し、 小笠原 伸児 第二 一、告訴の事実 被告訴人小林 初子は、 告訴人に関し、平成 7 年 7 月 18 日、京都地方裁判 被告訴人 京都府京都市中京区壬生松原町 67 番地の 所に、小林靖弘(当時 22 年)が死亡したのは、 「BP 小林 隆廣及び小林初子は、小林靖弘(平成 7 年 2 月 Sセミナーの一環として企画された熱湯の中に浸か 15 日午前 10 時 10 分頃に三重県立志摩病院で死亡、 る修行」に原因があるとし、小林隆廣、小笠原信児と 当時 22 年)の両親であり、被告訴人の小笠原伸児は、 共謀の上、有限会社 Life Space、高橋弘二、他 6 名に 京都府京都市中京区御幸町通丸太町下ル毘沙門町 553 対する、損害賠償請求事件(京都地裁平成 7 年(ワ) 御幸町ビル 5 階の、京都法律事務所に所属し、弁護士 第 1833 号)を、不当に提起し、その訴状内容に記載 業を営むものであるが、 した、被告訴人が自ら作り出した「熱湯の中に浸かる 修行」なる言葉を、毎日新聞社 平成 11 年 9 月 11 日 第一 164 被告訴人、小林隆廣は、 夕刊 10 面に掲載させ、読者に対し、虚偽の風説を流 165 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 布し、告訴人の信用を毀損し、 本件絡み 不起訴不当について いわゆる社会のルール、社会的な常識であるとか、 そういうものからかけ離れた、独自の物差しで行動 第三、 被告訴人 小笠原 伸児(年齢不詳)は、 一 告訴人に関して、平成 9 年 4 月 1 日発行の株式 会社講談社の月刊誌『Views』4 月号(1997 VOL.7 NO.4)の 152 頁で、 「自己啓発セミナーと称しては しているし、物事を考えているし。 (後略)」と発言 し、もって、公然と内容虚偽の事実を摘示し、告訴 人の名誉を毀損し、 たものである。 いますが、やっていることはカルト教団的です。例 えば高橋氏は自らをサイババのメッセージを伝え るグルであると言っています。また、病氣になるの は前世で負った業(カルマ)のせいで、医者では治 せないと言い、(中略)職業や進学先などもビジョ ンに従って選択しなければならない、ビジョンを知 二、罪名・罰条 被告訴人 小林 隆廣、 信用毀損 刑法 第 233 条 被告訴人 小林 初子 信用毀損 刑法 第 233 条 るためにはセミナーに参加しなければならないと 勧誘しているのです」等と発言し、株式会社朝日新 被告訴人 小笠原 伸児 聞社発行の『AERA』平成 11 年 11 月 29 日号 83 名誉毀損 刑法 第 230 条 頁で、「社会でより良く生きるためのセミナーでは 信用毀損 刑法 第 233 条 なく、巧妙に、社会や家族から隔離していくものだ った」等と、その読者に対し、事実無根の風説を流 布し、告訴人の信用を毀損し、 三、事実関係 被告訴人が、訴状に、 「熱湯修行」なる言葉を捏造し た結果、毎日新聞、朝日新聞をはじめ、多くのマスメ 平成 11 年 11 月 16 日午前 11 時 30 分から午後 1 ディアに、告訴人が、あたかも、人を殺し、破壊的カ 時 5 分まで、全国朝日放送株式会社で放映された ルト者であるかのような報道をされ、有限会社ライフ 『ワイド! スクランブル』の番組内で、「(前略) スペースは、セミナー開催もできずに、倒産同然であ 二 166 167 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について り、また、現在、告訴人は被告訴人、小林 隆廣、同 小 現住所 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地内 林 初子を再審被告に、大阪高等裁判所 2000 年(平成 ホテル・パシフィック大洗(212 号室)内 12 年) (ム)第 6 号 損害賠償請求控訴事件の判決に対 高橋 弘二 する再審請求事件として、被告訴人、小笠原 伸児、 告訴人 同 小林 隆廣、同 小林 初子を被告として、京都途方 住 裁判所 2000 年(平成 12 年) (ワ)第 333 号 所 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 謝罪文 請求事件として、逓争中であり、被告訴人小笠原 伸 SPGF OFFICE 内 シャクティパット・グル・ファウンデーション 児を被告として、平成 10 年 12 月 24 日、東京地方裁 代表 判所に、平成 10 年(ワ)第 29922 号 謝罪広告掲載請 被告訴人 求事件を起こし、現在係争中である。 住 所 釣部 人裕 東京都港区赤坂 6 丁目 7 番 14 号 新赤坂マンション 708 号 四、処罰を求める意志表示 厳正なる処罰を求めます。 江川 紹子 一、告発の事実 被告訴人は、フリーランスのジャーナリストである 平成 12 年(2000 年)2 月 25 日 が、平成 11 年 11 月 14 日午前 8 時から 10 時の株式会 東京地方検察庁 殿 社東京放送の報道番組『サンデーモーニング』内で、 「ここは、前からいろいろ問題点を指摘される団体の 一つで、たとえば、風呂行という修行があって、 ・・ (中 h)キャスター等発言案件 略)・・彼らは、オウムと比較するなと言っているけ 23 れど、オウムと共通する問題点が、たくさんあるよう カルト同様類似発言 テレビニュースで『スーパーニュース』他 告 訴 状 告訴人 168 に私には見受けられます。・・(中略)・・早くしない と、オウムの悲劇がまた繰り返されるのではないかと 私は、とても心配しています。だから、その教祖とか 169 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 集団のリーダーとかですね。 『生きている』と言えば、 本件絡み 不起訴不当について 四、処罰を求める意思表示 みんなが生きているとなってしまう。これがまさに、 厳正なる処罰を求めます。 オウムと共通するような、そういう、いわゆるカルト 集団と呼ばれるものの怖さだと思うんですよね。」と 平成 12 年(2000 年)2 月 22 日 発言し、もって公然と内容虚偽の事実を摘示し、告訴 東京地方検察庁 殿 人の名誉を毀損したものである。 24 二、罪名・罰条 刑法 第 230 条 カルト同様類似発言記事掲載 スポーツ誌で『東京スポーツ』 名誉毀損 告 三、事実関係 告訴人は、被告訴人を被告とし、平成 10 年 12 月 1 訴 告訴人 住 所 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 日の株式会社フジテレビジョンの報道番組『スーパー 代表 と共通する、私たちの破壊的カルトと言っているよう ね。」等の発言に対して、平成 10 年 12 月 24 日、東京 地方裁判所に、平成 10 年(ワ)第 29922 号 謝罪広告 掲載請求事件を起こし現在係争中であり、更に、告訴 人は、被告訴人と面会もしくは、書面でも取材を受け SPGF OFFICE 内 シャクティパット・グル・ファウンデーション ニュース』において放映された、被告発人の「オウム なね、そういう問題が、あちこちにあるわけですよ 状 釣部 人裕 被告訴人 住 所 東京都江東区越中島 2 丁目 1 番 30 号 STビル 6 階 株式会社 東京スポーツ新聞社内気附 代表取締役 太刀川 恒夫 客員編集長 北野 武 たことは一度も無い。 170 171 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 題し、 「ミイラが生きていると言うのは浮気の SEX 現 一、告訴の事実 被告訴人 太刀川 恒夫は、日刊のスポーツ紙である 場を女房に見られたくせに『入れてるけど動かしてな 『東京スポーツ』を発行・販売している 東京都江東 い』と言い張る旦那の論法と同じ」 「(前略)衝撃の「ミ 区越中島 2 丁目 1 番 30 号 イラ写真」と‘死体観察日記‚を緊急検証した「たけし」 STビル 6 階 株式会社 東京スポーツ新聞社の代表取締役社長であり、同社発 は、ミイラ化しているのに『生きている』という高橋 行物の全てに職務権限を有する者であるが、被告訴人 代表の言い分は、不倫セックスの現場を女房に見られ 北野武は、同紙の客員編集長であり同紙の編集に職務 て言い訳する夫の逃げ口上と同じだと、ライフ側の論 権限を有する者であるが、 理の矛盾を指摘した。(後略)」等と、更に、同年 11 月 23 日付の同紙上でも、 「ミイラ事件で渦中の人物『ラ 第一 被告訴人代表取締役 太刀川 恒夫は、 告訴人に関して、平成 11 年 11 月 20 日付B版 22、 23 頁の同紙上で「小林さんの遺体 ミイラ化の謎」 イフスペース』の高橋弘二元代表(62)が 21 日、滞 在先の茨城県大洗のホテルで本誌の直撃に、人気歌手 の宇多田ヒカルや松田聖子など芸能界全般まで独自 等という見出しを使い、同年 11 月 21 日付B版 22 の「定説」を披露した。ミイラ化した遺体を『生きて 頁の同紙上でも「高橋は元代表 麻原(オウム医療 いる』と言う 定説 を芸能界に適用して、またまた仰 組織)よりヤバ医」と題し、「ここがライフスペー 天発言が飛び出した。」等と発言及び掲載し、もって スの拠点だ 公然と内容虚偽の事実を摘示し、告訴人の名誉を毀損 ライフスペースの関係者が経営する 飲食店&ギャラリー『芸術村』」等と、記載し、も したものである。 って、公然と内容虚偽の事実を摘示し、告訴人の名 二、罪名・罰条 誉を毀損し、 代表取締役 第二 被告訴人客員編集長 北野 武は、告訴人に関して、 平成 11 年 11 月 19 日付 1 面の『東京スポーツ』紙上 で、 「ミイラと SEX 不倫目撃された男の逃げ口上」と 172 名誉毀損 客員編集長 名誉毀損 太刀川 恒夫 刑法 第 230 条 北野 武 刑法 第 230 条 173 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について テイクビル 5 階 三、事実関係 SPGF OFFICE 内 シャクティパット・グル・ファウンデーション 代表 被告訴人は、東京スポーツ新聞社 文化社会部の奥田 薫子を通し、平成 11 年 11 月 15 日にファクシミリに 被告訴人 て、告訴人に、取材を行い、回答を得、更に、同年 11 住所 東京都港区赤坂 5‐4‐14 月 21 日には、同社の文化社会部の高橋一雅記者と、 釣部 人裕 トレード赤坂ビル 6 階 株式会社オフィス北野内 北野 神谷光人カメラマンによる直接取材を行なったにも 武 係らず、取材とは違った、内容及び発言を、紙面のほ とんどを埋め尽くす様な大きな活字で表記するとい う方法をもって掲載した。 一、告訴の事実 被告訴人は、東京都港区赤坂 5‐4‐14 トレード赤 坂ビル 6 階にある、株式会社オフィス北野に所属し、 四、処罰を求める意思表示 厳正なる処罰を求めます。 タレント、映画監督等として、活動をしているもので あるが、株式会社 小学館発行の『週刊ポスト』平成 11 年 11 月 24 日号』「TV局はグル高橋と福永法源を 平成 12 年(2000 年)2 月 25 日 起用して徹底した〝やらせ番組〟をつくってくれっ 東京地方検察庁 殿 ての」「そんなこといったら、エジプトのピラミッド で発見された古代の王様たちの棺桶の中はウンコだ らけになっちゃうじゃねェかよな。」 「とにかく相手と 25 カルト同様類似発言記事掲載 北野 武(『週刊ポスト』) 告 訴 状 174 所 れば勝ちなんだよ。」「みんなで見張ってたら、『ここ んとこ貧血気味で立ち眩みがするわ』なんて倒れたり してね。『最近、心臓の動悸が激しい』だって。グル 告訴人 住 は全く噛み合わないように、話の糸口がないようにす 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 の体には血液が流れていないはずなのにどうして貧 175 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 血になるんだっての。鼻血ぐらい出してくんないかな 本件絡み 不起訴不当について 住 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 所 テイクビル 5 階 ってね。」等と発言し、もって、公然と虚偽の事実を 摘示し、告訴人の名誉を毀損したものである。 SPGF OFFICE 内 シャクティパット・グル・ファウンデーション 代表 二、罪名・罰条 名誉毀損 釣部 人裕 被告訴人 刑法 第 230 条 住 所 東京都文京区音羽 2‐12‐21 株式会社 講談社内気附 三、事実関係 代表取締役 野間 佐和子 告訴人は、被告訴人と面識も無く、右記事について、 被告訴人は、告訴人に対する取材を一切行っていない。 一、告訴の事実 被告訴人は、東京都文京区音羽 2‐12‐21 にある 四、処罰を求める意思表示 株式会社 講談社の代表取締役で、同社発行物の全 てに職務権限を有する者であるが、平成 11 年 11 月 厳正なる処罰を求めます。 17 日発刊のインターネット上の雑誌『Web 現代』 平成 12 年(2000 年)2 月 25 日 に、「これがミイラ遺体!ライフスペースの恐るべ 東京地方検察庁 殿 き実体」と題し、「千葉県成田市内のホテルでミイ ラ化した遺体が発見されたが、付き添っていた遺族 は『生きている』と言い張った。その背景には“偉 i)雑誌記事掲載案件 大なグル”による教えがあるという。(後略)」「バ 26 ブル崩壊後の 94 年ころから『自分はサイババの言 虚偽での記事掲載 Web 現代誌名で『Web 現代誌名』 告 告訴人 176 訴 状 葉を伝えるグル』と自称、宗教的色彩を濃くしてい くと、最盛期はのべ 4 万人いた会員の脱会が続き現 在は 100 名前後に。セミナー参加料が高額化したの 177 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 もこの頃からだった。『ミイラ死』した小林氏の場 本件絡み 不起訴不当について 27 虚偽での報道 合、3 つのセミナーを受講して 800 万円の参加料を 告 支払った。」等の記事を掲載し、もって公然と内容 告訴人 虚偽の事実を摘示し、告訴人の名誉を毀損したもの 住 所 週刊誌で『週刊文春』 訴 状 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 である。 SPGF OFFICE 内 シャクティパット・グル・ファウンデーション 代表 二、罪名・罰条 名誉毀損 刑法 第 230 条 被告訴人 住 所 東京都港区新橋 3 丁目 4 番 8 号 ボンフリーマンビル 4 階 三、事実関係 田村町総合法律事務所内 告訴人は、被告訴人を被告とし、平成 10 年 12 月 渡邉 博 24 日、東京地方裁判所に、平成 10 年(ワ)第 29922 号 謝罪広告掲載請求事件を起こし現在係争中であ る。 釣部 人裕 一、告訴の事実 被告訴人の渡邉博は、東京都港区新橋 3 丁目 4 番 8 号 ボンフリーマンビル 4 階 田村町総合法律事務所 四、処罰を求める意思表示 厳正なる処罰を求めます。 において、弁護士業を営むものであるが、 被告訴人は、1999 年 11 月 25 日号週刊文春(26 頁か ら 30 頁)誌上において「死体遺棄を発端に、死に瀬 平成 12 年(2000 年)2 月 25 日 している父親に適切な治療を施さなかった長男と妻 東京地方検察庁 殿 に対する保護責任者遺棄罪(3 ヶ月以上 5 年以下の懲 役)に、容疑は及んでいくでしょう。ライフスペース のメンバーが加担していることは、長男の『日記』に 178 179 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について はっきりと記されているから、共同正犯が成立する。 さらに、病院からの連れ出しが、高橋弘二氏の〝指示 平成 12 年(2000 年)2 月 25 日 〟によるものと立証されれば、同罪になります。彼ら 東京地方検察庁 殿 が荒唐無稽な解釈を言い立てるのは勝手だが、それを 市民社会の秩序は許さないのだということを、刑事司 法はしっかりと示して欲しい」と発言し、もって公然 28 カルト捏造記事 告 と内容虚偽の事実を摘示し、告訴人の名誉を毀損した ものである。 訴 状 告訴人 現住所 二、罪名・罰条 名誉毀損 週刊誌で『NEWS WEEK』 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地内 ホテル・パシフィック大洗(212 号室)内 刑法 第 230 条 高橋 弘二 告訴人 三、事実関係 住 所 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 被告訴人は、告訴人が、原告である裁判の、東京 地方裁判所 平成 10 年(ワ)第 29922 号 謝罪広告 SPGF OFFICE 内 シャクティパット・グル・ファウンデーション 掲載請求事件の被告 江川昭子、同 浅見定雄、同 高 代 表 釣部 人裕 橋紳吾、同「青春を返せ裁判」を支援する会の代理 副代表 川崎 英子 副代表 弁護士人であり、現在係争中であり、告訴人は、被 告訴人と面会もしくは、書面でも取材を受けたこと 被告訴人 は一度も無い。 住 所 笹俣 加奈子 東京都港区南青山 3 丁目 1 番 30 号 ニューズウィーク東京支局内気附 四、処罰を求める意思表示 厳正なる処罰を求めます。 180 支局長 ジョージ・ウェアフリッツ (George Wehrfritz) 181 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 多数の人に頒布し、もって公然と内容虚実の事実を摘 一、告発の事実 示し、告訴人の名誉を毀損したものである。 被 告 訴 人 の ジ ョ ー ジ ・ ウ ェ ア フ リ ッ ツ ( George Wehrfritz)は、東京都港区南青山 3 丁目 1 番 30 号に 支 局 を も つ 週 刊 誌 『 Newsweek International 版 二、罪名・罰条 刑法 第 230 条 1 項 名誉毀損 December 6, 1999 』 と 『 Newsweek 日 本 版 1999.12.8』のニューズウィーク東京支局 支局長であ 三、事実関係 り、コラムニストであるが、平成 11 年 12 月 8 日付発 被告訴人は、平成 11 年 11 月 26 日午後 1 時より、 行の『Newsweek 日本版 1999.12.8』の 26 頁から 27 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地のホテル・パシ 頁に、告訴人 高橋 弘二に関し、 「日本 カルトが残し フィック大洗 416 号室にて、告訴人 高橋 弘二への直 た狂気の記録」と題し、「普通の人にはわからない」 接取材が 3 時間に渡った際、被告訴人から告訴人 高 「(警察が)押収した書類のなかには、小林を『生き 橋 弘二への質問は、①「晨一さんは、成田警察署が 返らす』過程を 2000 ページにわたって記した 5 冊の 殺してしまったと、聞こえたのだけれど、何故なのか 看護記録があった。」 「小林の事件は、死体遺棄容疑か 知りたい」について、②「THE GURU とは改めて何 ら保護責任者遺棄容疑、あるいは殺人容疑として立件 なのか」について、③「定説ばなし」について、④「マ される可能性があると、法律の専門家はみている。」 スメディアについて一言」という取材内容であり、そ 「だが小林晨一は、…(中略)…。そして、自分が属 れに対して告訴人は丁寧に話したにも係らず、実際に した団体のおぞましい「実験台」にされてしまった。」 執筆掲載した内容は、告訴人を「カルト(Cult)」呼 などの旨の記事を自から執筆掲載し、それよりも同時 ばわりする捏造記事であり、それから一週間後に発売 若しくは 2 日前に、平成 11 年 12 月 6 日付発行の した『Newsweek 日本版 1999.12.15』には、本件に 『Newsweek International 版 December 6, 1999』の 関する記事は一切掲載しておらず、捏造した掲載記事 17 頁から 18 頁に、イギリス語で「The Corpse and the を訂正する意思がない事は、明白である。 Cult」と題し、右雑誌を日本国だけでなく各世界中の 182 183 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 四、処罰を求める意思表示 『週刊新潮』編集長 松田 宏 被告訴人 厳正なる処罰を求めます。 住 所 東京都新宿区矢来町 71 番地 平成 12 年(2000 年)2 月 22 日 株式会社 新潮社内気附 東京地方検察庁 殿 代表取締役社長 佐藤 隆信 一、告訴の事実 29 風説の流布 被告訴人 松田宏は、東京都新宿区矢来町 71 番地に 週刊誌で『週刊新潮』 告 訴 状 所在する株式会社新潮社発行の週刊誌『週刊新潮』の 編集長で、同週刊誌の編集全てに職務権限を有するも 告訴人 住 所 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 のであり、被告訴人 佐藤隆信は、同社の代表取締役 テイクビル 5 階 社長で、同社発行物の全てに職務権限を有するもので SPGF OFFICE 内 シャクティパット・グル・ファウンデーション 代表 代表 釣部 人裕 川崎 英子 所 愛知県名古屋市東区代官町 15 番地 3 号 ユーハウス代官町 7A内 所 変な噂 悪い噂」と題する特集記事の 2 番目、51 頁から 52 頁 に、 「愛人妊娠説で『グル高橋』と 5 人の女の『関係』」 と題し、「現在妊娠中と言われる愛人を含めて 5 人の 代表取締役 中屋敷 妙子 女を手玉に取ったというのだから、手の早さだけは並 ではなかった。」 「高橋は愛人に囲まれて、楽しく生活 東京都新宿区矢来町 71 番地 株式会社 新潮社内気附 184 平成 11 年 12 月 2 日発売の週刊誌『週刊新潮』平成 有限会社 Life Space(ライフスペース) 被告訴人 住 第一、被告訴人 松田宏は、 11 年 12 月 9 日号の「ワイド特集 PART 4 告訴人 住 あるが、 していますよ。7 人ほどの女性スタッフが高橋と行動 を共にしているのですが、その内の少なくとも二人は 185 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 高橋と愛人関係にあります」「それどころか、35 歳の 本件絡み 不起訴不当について 二、同じく平成 11 年 12 月 18 日発行の月刊誌『新潮 45』 愛人は妊娠しているようなのです。しかも妊娠 3 ヵ月。 1 月号、44 から 51 頁にかけて、ジャーナリストで 記者会見で高橋に寄り添うようにしていた女性がそ ある藤田庄一に、 「『ライフスペース』の前にもあっ うですが、彼女は未婚ですから、相手は高橋だとしか た『遺体カルト』 死者を「生きている」と言い張 思えません」「バブルが弾けてからのライフスペース ったのは、あの高橋グルだけではない。死体をめぐ は、高橋が自分のことをグルと名乗るようになるなど、 る奇々怪々の宗教事件簿」と題し、記事中、「ライ 宗教色を濃くしていきました。」等の記事を掲載し、 フスペースは自己啓発セミナーとして出発し、一時 もって公然と内容虚偽の事実を摘示し、告訴人の名誉 は盛んだったが、バブル期を堺に受講生は激減した。 を毀損したものであり、 そして、1992 年ごろより急速に宗教化するのだが、 1995 年にセミナー参加者が『風呂行』で死亡した 第二、被告訴人 佐藤 隆信は、 のをはじめ、ここでの死者は今回で 7 人目であると 一、前記第一の記載のとおりの記事を掲載させ、更に、 いう。ほかに信者の子どもの親からの切り離しと社 平成 11 年 12 月 18 日発行の月刊誌『新潮 45』1 会からの隔離、500 万円を超える超高額セミナーな 月号、44 頁から 51 頁にかけて、ジャーナリストで ど問題を指摘される集団に変容した。」などと嘘を ある藤田庄一に、 「『ライフスペース』の前にもあっ 書かせ、虚偽の風説を流布し、もって告訴人の信用 た『遺体カルト』 死者を「生きている」と言い張 を毀損し たものである。 ったのは、あの高橋グルだけではない。死体をめぐ る奇々怪々の宗教事件簿」と題し、記事中、「自己 啓発セミナー『ライフスペース』の関連団体『シャ 二、罪名・罰条 被告訴人 クティパット・グル・ファウンデーション』のミイ ラ化遺体事件は、生半可な常識など通じないグロテ スクな宗教現象だった。」と書かせ、もって公然と 内容虚偽の事実を摘示し、告訴人の名誉を毀損し、 186 株式会社新潮社 『週刊新潮』編集長 名誉毀損 被告訴人 松田 宏 刑法 第 230 条 株式会社新潮社 代表取締役社長 佐藤 隆信 187 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 名誉毀損 刑法 第 230 条 信用毀損 刑法 第 233 条 本件絡み 不起訴不当について シャクティパット・グル・ファウンデーション 代表 釣部 人裕 被告訴人 三、事実関係 住 所 東京都文京区音羽 1 丁目 16 番 6 号 株式会社 光文社内 告訴人は、被告訴人と面会若しくは、書面での取材 週刊宝石 も受けたことは一度も無い。 四、処罰を求める意思表示 編集人 折敷出 慎治 一、告発の事実 厳正なる処罰を求めます。 被告訴人は、株式会社 光文社が発行する週刊誌『週 刊宝石』の編集人であるが、平成 12 年 2 月 3 日発売 平成 12 年(2000 年)2 月 25 日 の、同誌平成 12 年 2 月 17 日号において、「2つのミ 東京地方検察庁 殿 イラ事件! なぜ、あの『ライフスペース』は逮捕さ れない」「一方のライフスペースは千葉県成田市のホ テルで、66 歳の元会社員をミイラ化させていた。」 「似 30 虚偽での報道 告 週刊誌で『週刊宝石』 訴 状 疑者(右)は留置生活を」 「『一般の人から見れば、東 容疑者が逮捕されて、高橋氏が逮捕されないのはおか 告訴人 現住所 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地内 所 教授(刑法)。」「『おそらく千葉県警は、(東容疑者を 高橋 弘二 逮捕した罪名の)死体遺棄罪ではなく、より罪の重い 保護責任者遺棄致死罪での(高橋氏の)立件を念頭に 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 188 しいと思って当然』と言い切るのは日本大学の板倉宏 ホテル・パシフィック大洗(212 号室)内 告訴人 住 たような事件なのに高橋氏(左)は逮捕されず、東容 SPGF OFFICE 内 置いているのでしょう。』等という内容の記事を掲載 し、もって公然と虚偽の事実を摘示し、告訴人の名誉 189 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について を毀損したものである。 告訴人 住 所 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 SPGF OFFICE 内 二、罪名・罰条 名誉毀損 刑法第 230 条 シャクティパット・グル・ファウンデーション 代表 三、事実関係 釣部 人裕 被告訴人 被告訴人は、告訴人への一切の直接取材を行わずし 住 所 東京都文京区音羽 1 丁目 16 番 6 号 て、教授と称する人物等のコメントまで借りた記事を 掲載した。 四、処罰を求める意思表示 株式会社 光文社内 編集人 井上 晴雄 一、告発の事実 被告訴人は、東京都文京区音羽 1 丁目 16 番 6 号に 厳正なる処罰を求めます。 ある株式会社 光文社発行の週刊誌『FLASH』の編集 平成 12 年(2000 年)2 月 24 日 人で、同週刊誌の編集全てに職務権限を有するもので 東京地方検察庁 殿 あるが、平成 12 年 1 月 15 日午後 3 時ころから午後 4 時ころの間、茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地の ホテル・パシフィック大洗 416 号室において、同週刊 31 「舌癌」捏造記事掲載 告 訴 週刊誌で『FLASH』 告訴人 高橋 弘二の取材をさせ、平成 12 年 1 月 18 日 状 発売の『FLASH』平成 12 年 2 月 1 日号 8 頁の記事 告訴人 現住所 190 誌記者 西尾 宏昭、山崎 喜宏 他一名のカメラマンに 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地内 において、告訴人 高橋 弘二の舌の先の裂けた舌癌末 ホテル・パシフィック大洗(212 号室)内 期症状の実物大写真とともに、都内の臨床医が語った 高橋 弘二 とし、「さて、高橋氏の舌ガンだが、写真を見た都内 191 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について の臨床医はこんな診断を・・・。 『組織を取って検査して みないとわかりませんが、写真を見る限り、舌炎だと 千葉拘置在監房内発信手紙気付 住 所 東京都新宿区山吹町 361 番地 江戸川橋杉原ビル 504 号内郵便受気付 思います。ビタミン不足が原因ですから、治療は口内 炎と同じ。高熱と全身の痛みが出たというなら、イン 高橋 フルエンザじゃないですか? 舌炎、口内炎はインフ 告訴人 ルエンザでもできますから』」旨の記事を掲載し、も 住 所 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 って公然と内容虚偽の事実を摘示し、告訴人の名誉を 有限会社 Life Space(ライフスペース) 毀損したものである。 代表取締役 二、罪名・罰条 刑法第 230 条 弘二 中屋敷 妙子 告訴人 住 名誉毀損 所 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 三、処罰を求める意思表示 SPGF OFFICE 内 シャクティパット・グル・ファウンデーション 厳正なる処罰を求めます。 平成 12 年(2000 年)2 月 22 日 代表 恩田 謙 代表 釣部 人裕 代表 笹俣 加奈子 被告訴人 就業場所 32 虚偽での報道(サイババへ脅迫状) 日本本部内気付 週刊誌で『週刊朝日』 告 訴 インド文化協会会長 状 192 就業場所 内田 大円 東京都中央区築地 5 丁目 3 番地 2 株式会社朝日新聞社出版局内気付 告訴人 現住所 東京都渋谷区丙原 3 丁目 42 番地 16-201 千葉県千葉市若葉区貝塚東町 192 番地 週刊朝日編集部委嘱記者 山嵜 信明 193 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 就業場所 本件絡み 不起訴不当について 同 (以下、ライフスペースと言う)及びシャクティパット・ 週刊朝日編集部編集長 就業場所 加藤 明 東京都中央区築地 5 丁目 3 番地 2 グル・ファウンデーション(以下、SPGF と言う)に関 し、 「サイババのサティアン(聖舎)に入ろうとしたとこ 株式会社朝日新聞社東京本社内気付 ろ、門番にとがめられ、そのまま一行は警察に連行され 株式会社朝日新聞社 た。 「私たちは高橋グループと間違えられたんです。サイ 代表取締役社長 箱島 信一 ババ側の説明によれば、高橋被告がサイババに会いに来 たとき、個室に招かれると思っていたら一般客と同じ扱 1、告訴の事実 いを受けた。それで立腹し、 『おまえの組織はなっとらん。 内田 大円 は、東京都渋谷区丙原 3 丁目 11 月 23 日までにサティアンを占拠する』といった内容 42 番地 16-201 に日本本部のあるインド文化協会に勤務 の脅迫状を送りつけてきたというんです。そこで警戒し し、会長の職務を行なっているもの、被告訴人 山嵜 信 ていたときに私たちが現れた。最後は誤解も解けてサイ 明 は、朝日新聞社週刊朝日編集部の委嘱記者としての職 ババに会えましたが、まあ、とんでもない目に遭いまし 務を行なっているもの、被告訴人 たよ (笑い)」旨の証言をし、 被告訴人 加藤 明 は、朝日新 聞社週刊朝日編集部に勤務し編集長兼発行人として、同 誌記載記事についての責任を負うもの、被告訴人 箱島 信一 は、朝日新聞社代表取締役社長として、朝日新聞社 の編集発行業務に従事している職員を指揮監督する職務 権限を有しているものであるが、 第2、被告訴人 山嵜 信明(以下、山嵜記者という) は、 2000 年(平成 12 年)12 月 15 日付発行の『週刊朝日』 28 頁に、告訴人である高橋弘二及びライフスペース及び SPGF に関し、 「あのサイババにコケにされたライフスペ 第1、被告訴人 内田 大円(以下、内田会長という) は、 2000 年(平成 12 年)12 月 15 日付発行の『週刊朝日』 28 頁に、告訴人である高橋弘二及び有限会社 Life Space 194 ース印度珍騒動 」と題し、 「その 4 日後、日本から約 7800 キロも離れたインド南部の町プッタパルティでも、ライ フスペースが原因で大騒動が持ち上がっていた。インド 文化協会会長でシッダルタ大学客員教授の内田大円さん 195 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について は、そのとき現地にいた。「 この町にはサイババ教団の 本部があり、私たちは日本人ばかり 120 人ぐらいで、サ もって公然と内容虚偽の事実を摘示し、右告訴人らの 名誉を毀損したものである。 イババに会いに行ったんです 」ところが、サイババのサ ティアン (聖舎)に入ろうとしたところ、門番にとがめ られ、そのまま一行は警察に連行された。「 私たちは高 2、罪名・罰条 名誉毀損 刑法 第 230 条 橋グループと間違えられたんです。サイババ側の説明に よれば、高橋被告がサイババに会いに来たとき、個室に 3、事実関係 招かれると思っていたら一般客と同じ扱いを受けた。そ 内田会長のもつ社会的地位は、インド国において名門 れで立腹し、『 おまえの組織はなっとらん。11 月 23 日 であるシッダルタ大学の客員教授であり、インド文化協 までにサティアンを占拠する 』 といった内容の脅迫状 会会長であり、日本人を 120 人ほど引率して、インド国 を送りつけてきたというんです。そこで警戒していたと を代表する著名人物である教育哲学者 シュリ・サティ きに私たちが現れた。最後は誤解も解けてサイババに会 ア・サイババに面会できるだけの社会的引率能力、宗教 えましたが、まあ、とんでもない目に遭いましたよ (笑 教祖的社会的地位、一国代表著名人面会能力、を保有し い) 」(内田氏)高橋被告にとってサイババといえば特 ている。(証拠1) 別な存在で、「6000 年来の師」として勝手に帰依してい た。」旨の記事を自ら執筆掲載し、そのころ、同週刊誌を 全国的に頒布し、 内田会長は、山嵜記者より日時不詳に、場所不詳にお いて、当該取材を受けた。内田会長の証言は、前記3(1) 記載の社会的地位から照らして、一般読者に対して多大 第3、被告訴人 加藤 明及び被告訴人 箱崎 信一は、 な影響力を持つものである。従って、同人による証言の 前記第 2 記載の雑誌において、告訴人らに関し、前 中で、一個人を名指しで犯罪者呼ばわりする場合には、 記第 2 記載内容記事を掲載発行し、そのころ、前記第 2 同証言の裏付け証拠を示すなどして、慎重であらねばな 記載の行為をし、 らない。しかし、同人による当該証言において、 「高橋が、 脅迫状を送りつけた」 「高橋グループと間違えられて警察 196 197 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について へ連行された。」と証言しているが、事実の裏付けとなる 朝日新聞社 代表取締役社長にも、全責任が及ぶことは明 当該逮捕等警察代表発行の書面証拠等は、一切示されて かである。 (証拠3)同社は日本国内 5 大新聞社の一つと いない。(証拠1) して知られるところであり、同社の果たす社会的責務は 重大である。また、同社は朝日新聞綱領の中で、 「一、真 山嵜記者は、2000 年 11 月 28 日に、SPFG へ取材依頼 の電話をし、ファクシミリで質問状を送付した。同人は 実を公正敏速に報道し、」と理念をかかげている。(証拠 4) 同月 29 日 15 時から 17 時 45 分まで、SPGF オフィスに て、SPGF のボランティアメンバー今井千恵子(以下、 今井という)らに取材を行い、その翌日、山嵜記者は、 4、処罰を求める意志表示 厳正なる処罰を求めます。 今井より質問の回答ファクシミリを受取った。回答書面 には、内田会長証言のインド・プッタパルティのサイバ バのアシュラムに於ける出来事の内容は、事実無根であ 5、証拠方法 (1) 2000 年 12 月 15 日付発行『週刊朝日』 28 頁 る、と事実を全面的に否定する旨が書かれている。 (証拠 複写 (2) 2000 年 11 月 30 日付 SPGF から山嵜記者へ 2) のファクシミリ回答 山嵜記者は、前記3(3)にあるように、SPGF への 複写 (3) 高橋弘二が弁護士へ宛てた手紙 取材及び、ファクシミリの回答によって、事前に内田会 144 抜粋及び 145 通目全文 長の当該証言の信憑性に疑問があることを知り得たにも (4)朝日新聞綱領(朝日新聞社インターネット・ 関わらず、同証言を裏付ける証拠書面等を一切示すこと ホームページより抜粋) 複写 複写 無く、同証言を掲載した。 2001 年 2 月 8 日 (5) 当該文責者責任の所在は、証言掲載取材記者お 東京地方検察庁 殿 よび編集発行人にある。さらに、発行所である株式会社 198 199 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 一、告訴の事実 j)東京地裁諸案件 33 被告訴人の河村浩介(年齢不詳)は、愛知県稲沢市 朝府町 17 番 1 号 412 号に居住し、平成 8 年 10 月頃 風説の流布など 告 訴 状 「ライフスペースを考える会」と称する団体を結成し、 同会の代表であり、被告訴人 滝本太郎は、神奈川県 告訴人 住 所 大和市中央 2 丁目 1 番 15 号 2 階 の大和法律事務所 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 SPGF OFFICE 内 に所属し、弁護士業を営む者であるが、 シャクティパット・グル・ファウンデーション 代表 釣部 人裕 所 被告訴人の河村浩介は、 平成 11 年 11 月 25 日発行の『週刊文春』11 月 25 告訴人 住 第一 日号の 26 頁から 32 頁の「総合追求 愛知県名古屋市東区代官町 15 番地 3 号 ユーハウス代官町 7A内 息子が綴っていた『ミイラ死体』観察日記」と題する 有限会社 Life Space(ライフスペース) 記事を通して、告訴人に関し「わたしの知る限り、ラ 代表取締役 中屋敷 妙子 イフスペースに係わる死者は、小林晨一さんで 7 人目 です」「すべてがライフスペースのせいではないにせ 被告訴人 現住所 愛知県稲沢市朝府町 17 番 1 号 よ、これだけ短期間のうちに不審な死が相継ぐのは、 412 号 河村 浩介(ライフスペースを考える会 代表) やはり体質に問題があるのでしょう。」と発言し、更 に、平成 11 年 11 月 22 日の『しんぶん赤旗』の 15 面 被告訴人 現住所 謎のカルト集団 神奈川県大和市中央 2 丁目 1 番 15 号 2階 の「自己啓発セミナー『ライフスペース』から 閉じ 大和法律事務所内 込められた児童救出」と題する記事を通して、「98 年 滝本 秋ごろ、東京都内(同ホテルを含む)に約 20 人、名 太郎 古屋市内に 5∼6 人の子どもが集団で収容されていま した。「サイババの教育をする」等として学校にも行 200 201 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 かせず」と発言し、もって公然と事実無根の事実を摘 示し、告訴人の名誉を毀損し、 第二 被告訴人の滝本太郎は、 一、平成 11 年 11 月 16 日発行の、平成 11 年 11 月 17 本件絡み 不起訴不当について 二、罪名・罰条 被告訴人 名誉毀損 被告訴人 河村 浩介 刑法 230 条 滝本 太郎 日『夕刊フジ』3 面の「『死んでいない』だけでは 名誉毀損 刑法 230 条 ない 信用毀損 刑法 233 条 怪しい団体ライフスペースの奇妙な行動」と 題する記事を通して、告訴人に関し、「破壊的カル トです」「絶対の指導力をもっている教祖の誇大妄 想がふくらんでいる」と発言し、もって公然と事実 三、事実関係 告訴人は「ライフスペースを考える会」および被告訴 無根の事実を摘示し、告訴人の名誉を毀損し、 人 河村浩介を被告とし、名古屋地裁で平成 11 年 5 月 6 二、同じく、平成 11 年 11 月 16 日発行の、平成 11 年 日付、民事訴訟(平成 11 年(ワ)2176 号)を起こし、 11 月 17 日『夕刊フジ』3 面の「『死んでいない』だ けではない その時の被告代理人弁護士は滝本太郎であった。 怪しい団体ライフスペースの奇妙な 行動」と題する記事を通して、告訴人について、 「自 己啓発セミナーが下火になったことや、オウム事件 の影響で、会員の拡大再生産ができず、金が入らな くなって、大阪や名古屋の支部は家賃が支払えずに 四、処罰を求める意思表示 厳正なる処罰を求めます。 平成 12 年(2000 年)2 月 25 日 東京地方検察庁 殿 引き払っている」と嘘の発言をし、虚偽の風説を流 布し、告訴人の信用を毀損し たものである。 202 203 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 34 本件絡み 不起訴不当について 風説の流布など(インターネット上で) 告 訴 状 るリーダーがいて、そのリーダーを中心に特定の考え方 を熱狂的に信じるメンバーがおり、通常社会の考え方と 告訴人 住 所 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 全く異なった思考パターンまたは行動パターンで活動し SPGF OFFICE 内 ていると受けとめていました。」「私はライフスペースを シャクティパット・グル・ファウンデーション カルトと称することは問題がないし、ホームページで情 代表 釣部 人裕 所 報提供することに意味があると考えたのです。」「さらに 今回『ミイラ事件』なる常識では考えられない人権侵害 告訴人 住 特にライフスペースは、高橋弘二というカリスマ性のあ 愛知県名古屋市東区代官町 15 番地 3 号 ユーハウス代官町 7A内 有限会社 Life Space(ライフスペース) 事件が起こり、子供の人権も問題になっていると知り、 やっぱりなと思った次第です。」などと陳述し、もって、 告訴人を侮辱したものである。 代表取締役 中屋敷 妙子 二、罪名・罰条 被告訴人 住 所 山口県徳山市大字大島 89‐3 侮辱 刑法 第 231 条 田中 康之 三、事実関係 一、告訴の事実 被告訴人田中康之が、被告である訴訟(平成 10 年〔ワ〕 被告訴人は、告訴人と平成 10 年(ワ)第 29922 号謝 罪広告掲載請求事件 東京地方裁判所において係争中で 第 2992 号謝罪広告請求事件 東京地方裁判所)の 1999 ある。被告訴人は、俗説が書かれている 102 冊もの、所 年 11 月 29 日付の陳述書において、告訴人に関し、 「原告 謂カルト関連本を熟読した結果、告訴人をカルトだと確 は、ライフスぺースのことを『カルト』と言ったことを 信し、滝沢俊治という匿名を使い、自からの持つインタ 問題にしているようですが、私は『カルト』とは『熱狂 ーネットのホームページ上に、情報を流したが、ニュー 的な宗教的集団』という一般的な意味で使っていました。 スソースの出所も不明な、何の根拠も無いものから情報 204 205 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について を得て、もって、告訴人がカルトであることに信憑性が ユーハウス代官町 7A内 高いと判断したこと自体が、誤った判断であり、しかも、 有限会社 Life Space(ライフスペース) 被告訴人は、告訴人らについて、直接調べもせず、虚偽 代表取締役 中屋敷 妙子 の風説を信じ続けており、真実を知る意思は全くみられ 被告訴人 ない。 住 所 東京都目黒区東山 1 丁目 30 番地 8 号 比良 竜虎 四、処罰を求める意思表示 厳正なる処罰を求めます。 一、告訴の事実 被告訴人 比良竜虎(年齢不詳)は、東京都目黒区東山 平成 12 年(2000 年)2 月 25 日 1 丁目 30 番地 8 号所在のサティア サイ オーガニゼーシ 東京地方検察庁 ョン ジャパンなる団体を主宰するものであり、平成 11 殿 年 11 月 29 日付の『日刊スポーツ』29 面に掲載された、 「高橋元代表 偽グル騒動 35 風説の流布など 告 SSO 機関紙で『サイラムニ 去」と題し、「もう一人のサイババだ」「修行道場でグル 訴 がセミナーを開く」といったパンフレットを配るなどの 状 告訴人 住 所 サイババ教団 怒り強制退 宣伝活動を行った。」等と告訴人に関し、捏造記事を書か 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 SPGF OFFICE 内 せ、もって公然と虚偽の事実を摘示し、告訴人の名誉を毀 損したものである。 シャクティパット・グル・ファウンデーション 代表 釣部 人裕 名誉毀損 告訴人 住 206 所 二、罪名・罰条 刑法 第 230 条 愛知県名古屋市東区代官町 15 番地 3 号 207 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 三、事実関係 告発人 告訴人は、被告訴人自から発行人となっている隔月 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 現住所 誌『サイラムニューズ』第 49 号、第 52 号、第 59 号及 テイクビル5階内 びサティア サイ オーガニゼーション ジャパンのホー シャクティパット・グル・ファウンデーション ムページ中において、被告訴人が、 「お知らせ」と題する 内容虚偽の記事を掲載し、告訴人の名誉及び信用を毀損 代表 釣部 人裕 被告訴人 したとして、平成 11 年 5 月 17 日、東京地裁に民事訴訟 住 (平成 11 年〔ワ〕10539 号 謝罪広告及び機関紙廃刊請 就業場所 所 住所不明 東京都新宿区戸山 1‐21‐1 求事件)を起こし、現在係争中である。 国立国際医療センター 正 木 尚 彦 四、処罰を求める意思表示 厳正なる処罰を求めます。 一、告訴(発)の事実 被告訴人は、医師として東京都新宿区戸山 1‐21‐1 平成 12 年(2000 年)2 月 25 日 所在の国立国際医療センターに勤務しているもので 東京地方検察庁 殿 あるが、告訴人は事前に弁護士を通して、裁判所に提 出すべき診断書が必要である旨を被告訴人に伝え、平 成 9 年 1○月 19 日午後 6 時頃、同病院において、血 36 偽血液診断書作成(高橋弘二の血液診断) 告 訴(告 発) 状 被告訴人自からが告訴人の血圧の測定を、まず左手か ら、続いて右手から一度ずつ行い、「相当おかしい。 告訴人 現住所 208 圧の測定等を受け、診断書を作成することになったが、 千葉県千葉市若葉区貝塚東町 192 番地 明日心臓内科へ行って、詳しく診てもらえばよい。」 千葉拘置所内 などといい、被告訴人作成名義の診断書に、自分の無 高橋 弘二 知及び過失を隠すため、自分の測定結果に疑問がある 209 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について と知りながら、左腕 172/108 mmHg、右腕 162/106 やり取りをメモしていたが、そのメモそのものを取 mmHg 旨と虚偽の記載をし、もって虚偽の診断書を一 上げられた。 通作成したものである。 四 告訴人は、やむを得ず、検査を受けた事実を裏付 けるために、血圧だけの診断書を受け取ったが、被 二、罪名・罰条 虚偽診断書等作成 告訴人は、その後一時間頃から、数回にわたり、電 刑法第 16○条 三、事実関係 一 話で診断書を返却するよう告訴人に対し要求した。 四、処罰を求める意志表示 告訴人は、1997 年 10 月 24 日、京都地裁へ参考 厳正なる処罰を求めます。 人として出廷するため診断書が必要であり、事前に 裁判所に提出されるものであることを同病院に説 五、証拠方法 明した。 二 証拠資料一覧のとおり 被告訴人は、血圧を測定するに当って、まず左手 を調べ、混乱し、今度は右手を測定した。右手と左 平成 12 年(2000 年)8 月 7 日 手の血圧が大きく異なることなど、常識では有り得 東京地方検察庁 殿 ないことです。 三 血圧測定時「もう一度測り直した方がいいですよ。 うちには血圧を測定する専門の外来で心臓内科と 37 告 発 状 か、腎臓内科とかありますのでね。」といい、更に 「もう一度測り直した方がいいですよ。」と三度い 告発人 った為、告訴人が「血液検査をしてほしい」と診察 住 治療の依頼したが、理由なく診察治療を拒否した。 その際、告訴人の付き添いが、告訴人と被告訴人の 210 業務上過失傷害(SPGF メンバー家族への殺人 所 東京都新宿区山吹町 361 番地 江戸川橋杉原ビル 702 号 河井雪枝 (河井重雄 之 長女) 211 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 年 2 月 8 日、ファイバースコープによる腸の診 告発人 住 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 所 テイクビル 5 階 断をし、2 つの大腸ポリープを発見したように装 SPGF OFFICE 内 シャクティパット・グル・ファウンデーション しなければ生命が危険だ」と、本人に仄めかし、 代表 釣 部 人 裕 更に、「もう一つのポリープは、がんの疑いがあ 代表 笹俣 加奈子 るかもしれない」という旨虚偽の事実を申し向け、 代表 川 崎 英 子 同人をしてその旨誤信させ、更に、同年 2 月 24 日に重雄を入院するようしむけ、同年 3 月 4 日、 被告発人 就業場所 い、「2 つのうちの一つは、発見と同時に、切除 愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪 1 番 98 号 藤田保健衛生大学病院 病院長 船曳 孝彦 同人に、切除しなければ、同人の生命に危険があ るように装い、検査及び、がんの早期発見・早期 治療と称した施術をに行い、その後も、重雄に対 し、治療と称して検査、投薬、施術を行い、同年 一、告発の事実 被告発人は、愛知県豊明市栄町南舘 12 番地の 1 におい て、学校法人 藤田学園の理事長を務め、その付属病院で 2 月 8 日から同年 3 月 11 日の退院までの患者自 己負担分として現金計壱拾数万円を同人に請求 するなど、人を欺いて、財物を交付させ、 ある、藤田保健衛生大学病院での医療業務に従事してい る者を指揮監督する職務権限を有している者であるとこ 第二、同年 2 月 8 日及び同年 3 月 4 日の 2 度にわたり、 ろ、平成 11 年 2 月 8 日並びに、同 3 月 4 日両日、同病 被告発人は、同病院において、同人に対して、が 院に従事している高濱和也医師を介し、同病院に診療を んの証拠もないにも係わらず、がんと誤信させ大 依頼した河井 重雄(当時 62 年、以下、重雄という)に 腸ポリープの切除と偽り、死んでもやむなしとの 対し、 認識の下、同人の肛門に、薬品のついた脱脂綿を 第一、被告発人は、重雄が病気の疑いは無いにも係わら もって、死亡の危険性のある局部麻酔をした上で、 ず、治療費等名下に金員を搾取しようと企て、同 212 肛門よりスコープを挿入し、大腸内を数ミリをス 213 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について コープメスをもって焼き切り、もって、同人を殺 いては、一切説明を受けておらず、重雄に患者とし 害しようとしたが、結果として、加療 7 日(手術 て当然の権利である、自らの体に対する治療法の選 後退院に至までの期間)を要する傷害に留まり、 択権は与えられなかった。さらに、施術後、施術の 同人を殺害するにいたらなかった、 結果がどうであったかの説明もされず、重雄の退院 ものである。 の際(同 3 月 11 日)に、退院後の指導も、一切な されなかった。 二、罪名・罰条 刑法第 246 条 詐欺 (三)重雄は、平成 12 年 9 月現在でも尚、不眠、不安、 刑法第 199 条 殺人 便秘が続いており、施術前は日課であった散歩も、 刑法第 203 条 未遂罪 施術後は行くことが出来ないほど、手術前よりも極 端に体力、意欲が減退した状態にある。 三、事実関係 (一)平成 11 年 1 月、河井 重雄は、愛知県豊明市保健 (四)平成 11 年 3 月 23 日、重雄の長女である、告発人 センター主催の胃腸の検査を受け、同 2 月 1 日、同 河井 雪枝が、治療の事実を確かめるために、高濱 検査の結果「さらなる医療機関での再検査を受ける 和也医師及び病院に、カルテ及びレセプトの開示を 必要がある」と知らされ、同 2 月 8 日、学校法人 藤 求めたところ、カルテ及びレセプト全体の複写を取 田学園付属藤田保健衛生大学病院において検査を ることを拒否され、同医師が言う「同医師の責任の 受け、いわゆる大腸ポリープであると診断された。 取れる部分」である 10 ページの複写部分のみ、手 渡された。医師が、患者もしくは、その家族に「見 (二)このポリープ切除の前に、重雄は、同医師より、 せられるカルテ」と「見せられない」カルテがある ポリープがどんなものであるかの充分な説明を受 のは、何故か。即ち、罪証隠滅のために、カルテ開 けておらず、がんの疑いがあるとだけ説明を受け、 示を、拒否した事が伺える。 麻酔の危険性や切除しなくてもよい可能性等につ 214 215 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について (五)大腸ポリープは誰れにでも存在しているが、しか し俗にいう悪性、又は良性の区別判断不可能なので、 38 業務上過失傷害(SPGF メンバー家族への殺人 告 但しそれが、がんの部分だというのであれば、又は 切除可能なのかと問われれば、やはり不可能で有る 告発人 が、このことは学術上確定済みで有り常識でも有る。 住 所 発 状 東京都新宿区西早稲田 1 丁目 11 番 1‐603 号 稲葉 律子(和田 正蔵 之 長女) (六)カルテ全文が開示されれば、被告発人の犯行を裏 告発人 付ける証拠資料同年 3 月 4 日、同人に、切除しなけ 現住所 千葉県千葉市若葉区貝塚町 192 番地 れば、同人の生命に危険があるように装い、検査及 千葉拘置所内 び、がんの早期発見・早期治療と称した施術をに行 高橋 弘二 い、その後も、重雄に対し、治療と称して検査、投 告発人 薬、施術を行うという、殺人的医療行為、と成る事 住 所 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 は明らかである。 SPGF OFFICE 内 シャクティパットグルファウンデーション 四、処罰を求める意思表示 厳正なる処罰を求めます。 代表 釣部 人裕 代表 川崎 英子 被告発人 五、証拠方法 就業場所 滋賀県守山市守山 5 丁目 4 番 30 号 滋賀県立成人病センター内気附 証拠資料一覧のとおり 総長 平成 12 年(2000 年)10 月 2 日 東京地方検察庁 殿 杉山 武敏 ほか 被告発人 就業場所 滋賀県守山市守山 5 丁目 4 番 30 号 滋賀県立成人病センター内気附 216 217 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 麻柄医師(名前不詳) けない。手術の日までには間に合わないので、手 術の日を延ばしてもらうか、または、別の病院に 一、告発の事実 移ってもらうことになります。」などと申し向け 被告発人 杉山 武敏は、滋賀県守山市守山 5 丁目 4 番 て、同人を畏怖させ、正蔵の診察を拒否し、同人 30 号の滋賀県立成人病センターにおいて、総長を務め、 の生命及び身体に危害を加えるような気勢を示 医療業務に従事している者を指揮監督する職務権限を有 し、もって、正蔵及びその家族を脅迫し、 している者であり、被告発人 麻柄医師(名前不詳)は、 (二)学術上予見本確定の又は、抗凝固剤服用が 2 日 同病院に勤務し医療事務に従事している者であるところ、 間に及ぶ、あるいは日常授与投与を前提予見時の 手施術こそは、医事法で厳禁なのであって、若し 第一、被告発人 杉山 武敏は、被告発人 麻柄医師(名前 仮りに、この事が解かって居て、更に患者親族の 不詳)と共謀をし、 同意 (書) を得ずの間々施れば、医療過誤であ 218 (一)平成 10 年 1 月 12 日の午前中(時間不詳)に、 るにもかかわらず、同年 1 月 14 日午前 10 時か 同病院において、同病院の診察を依頼した和田 ら午後 5 時頃までの間、同病院において、病気の 正蔵(当時 52 年、以下 原因は不明であるが、正蔵の心臓の手術をするこ 正蔵という)を診察、 治療する上で、治療法について、正蔵及びその家 とで死の結果をきたすことがあるのを予見しな 族に説明を充分にせぬまま手術を実施しようと がら、それもやむを得ないと考え、同人に対し、 したところ、正蔵の長女である告発人 稲葉 律子 死亡の危険性のある全身麻酔をし、メスを用いて、 (当時 24 年、以下 胸部を切り付け、肋骨を一本切り取り、心臓を切 律子という)から手術につ いての質問の回答を求められたことに腹を立て、 開し、僧帽弁に異物挿入し、その後、針を用いて、 病気で精神不安定な正蔵及びその妻 和田 美代 切開部を縫合し、さらに、手術後より現在に至る 子(当時 48 年、以下 美代子という)に対し、 までの間、同人に血液が凝固しないようにすると 「お嬢さんが、このような質問書をだされたら、 称し、薬剤を飲ませ続け、万一出血すれば、止血 こちらとしては資料を揃えてお答えしないとい せず失血死する、という危険な状態にしたが、同 219 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 人を加療約 30 日間(手術後退院に至るまでの期 る、自らの体に対する治療法の自己決定権は与えら 間)を要する傷害を負わせたに留まり、殺害する れなかったのである。 に至らなかった、 (二)また、正蔵及びその家族は、同医師から、手術後 第二、被告発人 麻柄医師(名前不詳)は、被告発人 杉 及び退院後の指導は充分に説明を授けなかった。医 山 武敏と共謀をし、前記第一の(一)ないし(二) 師は、退院させる場合には、退院後の注意を払う点 記載の日時にて、前記第一の(一)ないし(二)記 など、指導すべき注意義務を負っている。 載の場所において、前記第一の(一)ないし(二) 記載の者に対し、前記第一の(一)ないし(二)記 (三)同医師は、手術前、正蔵の長女である告発人 稲葉 載の方法をもって、前記第一の(一)ないし(二) 律子から、全身麻酔や輸血が必要な長時間にも及ぶ 記載の行為をし、 大手術に正蔵が耐えられるのか等の基本的な質問 たものである。 についての回答をしてほしい旨を求められたこと から、かねてから計画していた手術、即ち殺人的医 二、罪名・罰条 療行為を阻害されると思い、「この質問には簡単に 脅迫罪 刑法第 222 条 1 項 答えられない」などと言って、まともに回答するこ 殺人罪 刑法第 199 条 とを拒否し、律子の質問を止めさせようとし、律子 殺人未遂罪 刑法第 203 条 から前記のような質問があった旨を正蔵及び美代 子に伝え、正蔵及び美代子に、施術を拒否する素振 三、事実関係 りをみせ、さらに、律子に対し「カルテには、こん (一)正蔵は、同医師から、手術を授ける前提での簡単 な質問をお嬢さんから授けて、お嬢さんとご両親の な説明を授けたのみであり、それ以外の一切の説明 方に説明をしたという処理にしておきます」と発言 を授けることは無く、質問できない状況をつくられ、 し、カルテに虚偽の記載をした。 結果として、正蔵に、患者としての当然の権利であ 220 221 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について (四)前記(三)によって、同医師は、正蔵及びその家 族から、それ以上の質問をさせない状況を確保し、 正蔵に対し、強行に、予定通りの手術をし、同年 2 五、証拠方法 証拠資料一覧のとおり 月 13 日に退院させた。 平成 12 年(2000 年)10 月 5 日 (五)今現在も、正蔵は、抗凝固剤を服用し、出血すれ 東京地方検察庁 殿 ば失血死する、また、抗凝固剤の服用を中止すれば、 血液が凝固し死亡する、という危険な状態にさらさ れている。 k)東京地検案件代表例 39 (六)正蔵の身を憂慮した律子は、平成 11 年 3 月 18 日、 業務上過失致死傷(激薬の過大投与) 告 発 状 当時海外出張中であった為、代理人として、川崎 英 告発人 子に依頼し、治療の事実を確認目的で、同医師に正 現住所 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地 ホテル・パシフィック大洗内 (212 号室) 蔵のカルテの開示を求めたところ、拒否された。 高橋 弘二 (七)前記(三)ないし(六)のとおり、同医師は、虚 告発人 偽診断書作成を成し、証拠隠滅の為に、カルテ開示 現住所 ホテル・パシフィック大洗内 (212 号室) を拒否した事が伺える。カルテ全文が開示されれば、 シャクティパット・グル・ファウンデーション 被告発人らの犯行を裏付ける証拠資料と成る事は明 らかである。 四、処罰を求める意思表示 厳正なる処罰を求めます。 222 茨城県東茨城郡大洗神山町 1320 番地 代表 釣 部 人 裕 代表 笹俣 加奈子 告発人 住所 東京都文京区関口 1 丁目 23 番 6 号 223 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について プラザ江戸川橋 625 号室内 て事故の発生を未然に防止すべき業務上の注意義務 小林 健児(小林 晨一之長男) があるのに、これを怠り、前記 5 つの症状を確認する 告発人 ことなく、漫然とCTスキャン及び肺のレントゲン写 東京都文京区関口 1 丁目 23 番 6 号 住所 真による検査をし、高血圧性脳内出血と誤診をし、さ プラザ江戸川橋 625 号室内 らに、最新の現代医学では、脳内出血が起こった時点 小林 結花(小林 晨一之長女) で、既に治る見込みは無いため、脳内出血と診断され 被告発人 住 た患者には、治療や投薬はしないことが常識であるが、 所 兵庫県伊丹市昆陽池 1 丁目 100 番地内 伊丹市立伊丹病院内気附 病院院長 川上 房男 平成 11 年 6 月 24 日午後 2 時ころから同年 7 月 2 日 5 時 30 分ころまで、多種の劇薬、アクチット、ペルジ ピン、アドナ、タガメット、タポタコール、アタラッ クスP、フェノバール、アダラート、グリセオール等 一、告発の事実 を、投与し、病院院長として、患者の治療に責任をと 被告発人は、兵庫県伊丹市昆陽池 1 丁目 100 番地に ることを怠たった過失により、同人を、過大な劇薬投 おいて、伊丹市立伊丹病院の病院院長を務め、医療業 与による後遺症症状による衰弱体に至らしめたもの 務に従事しているものを指揮監督する職務権限を有 である。 しているものであるところ、平成 11 年 6 月 24 日午後 2 時頃、同病院の脳神経外科医長 藤本 康裕 医師が、 二、罪名・罰条 刑法第 211 条 業務上過失致死傷等 兵庫県川西市久代 2 丁目 5 番 34 号の正愛病院から転 院してきた小林 晨一(当時 66 年)を、脳内出血であ 三、事実関係 るならば、医師としては、5 つの症状①耳粘膜損傷 ② 平成 11 年 9 月 23 日、告発人 小林 健児が、治療の 臍帯充血 ③足の裏、特に土踏まず辺りに亀裂症状 ④ 事実を確かめるために、脳神経外科医長 藤本医師に 肛門が腫れたり破けたり ⑤性器が腐敗、または腐敗 小林晨一のカルテ及びレセプトの開示を求めたたと し始める という症状の有無等について検診し、もっ ころ、藤本医師の承諾を得、被告発人による許可を求 224 225 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について めたところ、同年 9 月 24 日、被告発人は、カルテお 被告訴(発)人 よびレセプトの開示を断った。 就業場所 千葉県成田市加良部 3‐5 内 千葉県警察成田署内気附 四、処罰を求める意志表示 千葉県警察成田署警部 厳正なる処罰を求めます。 就業場所 千葉県千葉市中央区亥鼻 1 丁目 8 の 1 千葉大学医学部 法医学教室 平成 12 年(2000 年)2 月 21 日 東京地方検察庁 就業場所 監察医 殿 伊丹市立伊丹病院内気附 偽証(成田ミイラ事件裁判で) 告 訴(発) 状 被告訴(発)人 丸 雅幸は、千葉県警察成田署に勤 務し、警部の職務を行なっているもの、被告訴(発) 千葉県千葉市若葉区貝塚東町 192 番地 人 木内 政寛は、千葉大学医学部に勤務し、教授の職 千葉拘置所内 現 所 東京都新宿区山吹町 361 番地 高橋 弘二 東京都文京区関口 1 丁目 1 番地 37 番 5 号 テイクビル 5 階 SPGF OFFICE 内 シャクティパット・グル・ファウンデーション 代表 226 師の職務を行なっているものであるが 第一 被告訴(発)人 丸 雅幸は、2000 年(平成 12 年) 10 月 3 日(いわゆる成田ミイラ事件(千葉地裁(わ) 告発人 所 務を行なっているもの、被告訴(発)人 藤本 康裕は、 伊丹市立伊丹病院に勤務し、脳神経外科医長として医 江戸川橋杉原ビル 504 号 住 藤本 康裕 一、告発の事実 告訴人 現住所 木内 政寛 兵庫県伊丹市昆陽池 1 丁目 100 番地内 伊丹市立伊丹病院 脳神経外科医長 40 丸 雅俊 釣部 人裕 第 394 号)第 4 回公判)、千葉県千葉市中央区中央 4 丁目 11 番 27 号 千葉地方裁判所 刑事第 2 部第 301 号法廷において、殺人被告事件の証人として宣誓の上、 弁護人から尋問を受けた際、1999 年(平成 11 年)11 227 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 月 12 日に、同人が殺人容疑で捜査令状を請求し捜査 したから、はっきりしたことは解らない。」 「気道内に を継続したことについて、「あなたは殺人だと判断し (何か)残って、窒息死したということは、可能性が たの。」との質問に対し、「そうです。先生の話だと、 ありえるということは、否定はできませんね。肯定は (晨一は)治療を受けなければ死ぬ可能性があるとい できませんが、否定もできません。」などと、同人は、 うことなので、未必の故意と判断しました。」と、同 既に晨一の死因を脳内出血と特定していながら、推測 人は告訴人が小林晨一(当時 66 年、以下、晨一とい のみにおいて、虚偽の事実の陳述をし う)に施した行為を目撃した事実もなく、殺人罪の構 第三 被告訴(発)人 藤本 康裕は、2000 年(平成 12 成要件が満たないことを充分に知りながら、その記憶 年)10 月 19 日(前記 期日外尋問)、大阪市北区西天 に反した虚偽の陳述をし、また、同人は、「(晨一を病 満 2 丁目 1 番 10 号大阪地方裁判所 806 号法廷におい 院から)連れ出したのは、誰だと聞いていますか。」 て、前記殺人事件の証人として宣誓の上、弁護人から との質問に対し、「いや、その当時は詳しい話は聞い 尋問を受けた際、「晨一が脳内出血であると診断した ていない。」、更に「(晨一の死因が脳内出血であれば) 根拠は何か。」との質問に対し、同人は、「CTスキャ 病死ですよね。」との質問に対して、「まあ、そういう ンです。」と、晨一が脳内出血ではなかったにも係わ ことになります。」など、同人は、晨一が病死である らず、虚偽の事実の陳述をし、更に、同人は、「(投薬 旨の認識を持ちながら、告訴人を殺人の被疑者と特定 の)禁忌とは、拡大解釈すれば、医師の裁量の範囲内 し捜査令状を請求し、晨一の司法解剖後も捜査を続け で注意して使えということ。」と、投薬禁忌の定義を た事実があるにも係わらず、自己の記憶に反した虚偽 当然知っていながら、晨一に劇薬を過大投与するため の事実の陳述をし に、虚偽の事実を陳述し 第二 被告訴(発)人 木内 政寛は、2000 年(平成 12 たものである。 年)9 月 11 日、前記地方裁判所法廷において、前記殺 人事件の証人として宣誓の上、弁護人から尋問を受け 二、罪名・罰条 た際、同人は、鑑定書について、「ただし、(晨一の) 偽証罪 刑法 第 169 条 脳そのものの大部分が腐敗して、溶けてしまっていま 228 229 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 三、事実関係 証拠(一)ないし(四)の通り 平成 12 年(2000 年)11 月 28 日 東京地方検察庁 殿 四、処罰を求める意志表示 厳正なる処罰を求めます。 41 最高裁附属図書館出入り禁止(その1) 告 五、証拠方法 (一)最高裁聴聞法廷開催申請書(証拠番号H‐1)、 告訴人 及びその証拠一式(証拠番号H‐2‐1 ないし 現住所 訴 状 千葉県千葉市若葉区貝塚東町 192 番地 34) (二)丸 雅幸 尋問調書 千葉拘置所内 (丸雅幸が証人として出 高橋 廷した、2000 年(平成 12 年)8 月 29 日、い 告訴人 わゆる成田ミイラ事件(千葉地裁(わ)第 394 住 所 東京都文京区関口 1 丁目 1 番地 37 番 5 号 号)第 2 回公判調書及び同年 10 月 3 日、同事 テイクビル 5 階内 件第 4 回公判調書) (三)木内 政寛 尋問調書 シャクティパット・グル・ファウンデーション (木内政寛が証人とし 代表 て出廷した、2000 年(平成 12 年)9 月 11 日、 被告訴人 同事件第 3 回公判調書及び同年 11 月 14 日、 住 所 釣部 人裕 東京都千代田区隼町 4 番 2 号 同事件第 5 回公判調書) (四)藤本 康裕 尋問調書 弘二 最高裁附属図書館 (藤本康裕が証人とし 最高裁附属図書館館長 白木 勇 て出廷した、2000 年(平成 12 年)8 月 10 日、 同事件期日外尋問調書及び同年 10 月 19 日、 同事件期日外尋問調書) 230 一、告訴の事実 被告訴人は、最高裁附属図書館館長として、東京都 231 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 千代田区隼町 4 番 2 号所在最高裁附属図書館に勤務し、 同図書館の責任者としての職務を行っているもので あるが、平成 11 年 5 月 12 日以降入館を認めていたに 本件絡み 不起訴不当について である七里恵子が、同館西門にて、入館を断られた。 ②1999 年 5 月 12 日以降、同年 11 月 16 日まで、26 回に渡り、入館が許可されている。 も係わらず、平成 11 年 11 月 22 日以降、同所西門等 ③1999 年 11 月 16 日、SPGF のボランティアメンバ において、総務部次長 茂木を介し、川崎英子(当時 ーである小林結花は、同館西門にて、一旦入館は断 34 年)南本恭子(当時 30 年)、讀賣新聞社社会部記者 られたのだが、その後、株式会社東京放送報道局ニ 高田 英(年齢不詳)が、最高裁附属図書館利用案内 ュース編集センター記者 貞包史明氏が茂木氏に電 には、入館拒否の記載が無いにも係わらず、同人らに 話を入れ、「SPGF の入館を断るんですか」と尋ね 対し、同館への入館を希望した際、理由無く、入館を た処、 「依頼書の依頼人とされている『Shakty PAT 拒否し、もって、その職権を濫用して同人らに、権利 GURU』を『河井雪枝』に変更すれば入館を許可す の行使を妨害したものである。 る」という回答をもらい、その後、受付にて名前を 変更して、入館・閲覧・複写が可能となった。 二、罪名・罰条 公務員職権濫用(刑法第 193 条) ④前記「告訴の事実」をもう少し具体的に言うと、茂 木氏は、「図書館長の判断により、入館をお断りし ます。」の一点張りの回答であり、入館拒否の理由 三、事実関係 や、館長への面会依頼等にも『無言』という回答の (一)告訴人は、ボランティア団体であり、いくつかの 形が取られた。 訴訟の当事者(原告及び被告)であります。当時、 川崎英子、南本恭子は、そのボランティアメンバー ティアメンバーである川崎英子、水野里香、3 名の であります。 入館が許可された。 (二)被告訴人の職権濫用を裏付ける事実として、更に、 以下の事実がある。 ①1999 年 3 月 12 日、SPGF のボランティアメンバー 232 ⑤2000 年 3 月 8 日、川村理弁護士、SPGF のボラン ⑥2000 年 3 月 28 日、川村理弁護士、SPGF のボラン ティアメンバーである川崎英子、徳永鉄哉が入館を 許可されたが、入館後しばらくして、2 階の書庫で 233 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 検索をしていた際、茂木氏が川崎英子を呼びとめ、 物において、同館の真実の設立目的及び利用価値の 「受付に来ててもらいたい」と声を掛けた。その後、 記載をせず、入館拒否の記載無く、また、その利用 受付前のソファにて、「何で有れ、川崎英子さんの 者を限定する旨記載し、国民に対し、館長の権限で 入館は拒否します。」と川崎は告げられた。川崎が 入館者を限定できる旨記載させているのも、国民の 尋ねた拒否理由の説明や館長への面会依頼につい 権利の行使を妨害することに他なりません。 ては、無視された。 (六)告訴人どもは、毎回、定説依頼書を持参の上、平 (三)最高裁附属図書館は、国立の図書館であり、更に、 成 12 年 11 月 21 日迄以前は、閲覧及び複写を許可 日本唯一の国連認証科学者製作論文文献を所蔵し していたにも係わらず、平成 12 年 11 月 22 日以降 ている図書館であります。そもそも最高裁附属図書 は、入館を許可せず、また、入館その行為を拒否す 館は、裁判官の教科書代りで有るにも係わらず、国 る理由も明らかにしていないのは、職権の濫用とし 連認証科学者製作論文や文献に関して準非公開な か言いようがありません。 のです。最高裁附属図書館が、憲法解釈通り、定説 主義を含む国際主義で有るならば、被告訴人が、一 般国民及び告訴人どもに入館拒否するのは、有り得 四、処罰を求める意志表示 厳正なる処罰を求めます。 ないし許されない行為なのです。 (四)最高裁附属図書館所蔵定説文献は、特に、裁判官 にとって誠に重要であるから、国家負担税金により、 五、証拠方法 証拠資料一覧のとおり この図書館が設立、継続されているのであって、国 民は、訴訟の当事者が認められているにも係わらず 平成 12 年(2000 年)8 月 7 日 が、被告訴人が、これら重要な文献を閲覧及び複写 東京地方検察庁 殿 することを拒否するのは、国民の権利の行使を妨害 することに他なりません。 (五)同館が、最高裁附属図書館利用案内と題する配布 234 235 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 42 本件絡み 不起訴不当について 最高裁附属図書館出入り禁止(その2) 告 訴 できる人」という見出しで、「裁判所職員、裁判所職 状 員に準ずる者及び館長の許可を受けた人(弁護士、法 律学を担当する大学教授等)に限り、当館を利用する 告訴人 千葉県千葉市若葉区貝塚東町 192 番地 現住所 ことができます。ただし、館長の許可を受けるために は、身分を証するものと印鑑が必要です。」と記載さ 千葉拘置所内 高橋 せ、本来、最高裁図書館設立目的こそは、(a)国連 弘二 がらみの国際条約により、(b)国民からの信託によ 告訴人 住 東京都文京区関口 1 丁目 1 番地 37 番 5 号 所 テイクビル 5 階 り、(c)であって、手段こそは国連認証定説文献置 SPGF OFFICE 内 場でもあり、訴訟の当事者となりうる全国民が持って いる、同図書館を利用する権利の行使を妨害し シャクティパット・グル・ファウンデーション 代表 釣部 人裕 被告訴人 就業場所 第二 東京都千代田区隼町 4 番 2 号 最高裁附属図書館所蔵定説文献を入手する為、同所に 訪問した告訴人 SPGF ボランティア団体のメンバーに 最高裁附属図書館 最高裁附属図書館館長 訴訟当事者であり、裁判に証拠として提出する為、 白木 勇 対し、 一 一、告訴の事実 平成 11 年(1999 年)5 月 12 日以降、右パンフレッ ト内記載の、 「大学教授等」の「等」に相当するため、 被告訴人は、最高裁附属図書館館長として、東京都 SPGF ボランティア団体のメンバーである川崎英子 千代田区隼町 4 番 2 号所在最高裁附属図書館に勤務し、 (当時 34 年)の同図書館の利用を認めていたにも係 同図書館の責任者としての職務を行っているものである わらず、その職権を濫用し、平成 11 年(1999 年)11 が、 月 22 日、同館西門等において、茂木 氏を介して、同 同図書館の発行するパンフレット『最高裁判所図 川崎英子、同南本恭子(当時 28 年)、讀賣新聞社社会 書館 利用案内』において、その職権を濫用し、「利用 部記者 高田英 氏(年齢不詳)と共にその利用を拒否 第一 236 237 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について し、入館させず、同人らに、同図書館を利用する権利 並びに行政及び司法の各部門からの要求を妨げな の行使を妨害し、 い限り、日本国民にこれを最大限に利用させる。こ 平成 12 年(2000 年)3 月 28 日、弁護士 川村 理、 二 の目的のために、館長は、左の権能を有する。」、 「一 同川崎英子、同徳永鉄哉(当時 42 年)の入館を認め、 館長の定める諸規程に従い、図書館の蒐集資料を国 利用させていたにも係わらず、同図書館内で、茂木 氏 立国会図書館建物内で若しくは図書館相互間の貸 を介して、利用を拒否し、退館させ、同人らに、同図 出で、又は複写若しくは陳列によって、一般公衆の 書館を利用する権利の行使を妨害し 使用並びに研究の用に供する。且つ、時宜に応じて たものである。 図書館奉仕の改善上必要と認めるその他の奉仕を 提供する。」とある。 二、罪名・罰条 公務員職権濫用 (三)前記(一)(二)より、被告訴人が、『最高裁附属 刑法 第 193 条 図書館 利用案内』と題するパンフレットにおいて、 同館の真実の設立目的及び利用価値の記載をせず、 三、事実関係 その利用者を限定する旨記載し、国民に対し、館長 (一)裁判所法第 56 条の 6②③に、「②最高裁判所図書 の権限で入館者を限定できる旨記載させ、国民の権 館長は、最高裁判所長官の監督を受けて最高裁判所 利の行使を妨害していることは明らかである。 図書館の事務を掌理し、最高裁判所図書館の職員を (四)最高裁図書館設立目的こそは、(a)国連がらみ 指揮監督する。③前 2 項の規定は、国立国会図書館 の国際条約により、、(b)国民からの信託により、 法の規定の適用を妨げない。」とある。 (c)であって、手段こそは国連認証定説文献置場 (二)国立国会図書館法 第 2 条に、「日本国民に対し、 238 で も あ る (「 World Directory of Administrative この法律に規定する図書館奉仕を提供することを Libraries 目的とする」とあり、さらに同第 21 条に、 「国立国 INTERNATIONAL FEDERATION OF LIBRARY 会図書館の奉仕及び蒐集資料は、直接に又は公立そ ASSOCIATIONS AND INSTITUTIONS)。 の他の図書館を経由して、両議院、委員会及び議員 (五)被告訴人の職権濫用を裏付ける事実として、更に、 」 IFLA Publications7; 239 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 以下の事実があります。 ①平成 11 年(1999 年)5 月 12 日以降、同年 11 月 16 本件絡み 不起訴不当について 英子、水野里香、の入館が、同館より、許可された。 ⑤平成 12 年(2000 年)3 月 28 日、弁護士 川村理と 日まで、26 回に渡り、SPGF のボランティアメン その助手として、川崎英子、徳永鉄哉が入館したが、 バー(川崎英子ら)は、同館より、入館を許可され 入館後しばらくして、同人らが、2 階の書庫で書物 た。 などの検索をしていた際、茂木 氏が川崎英子に対 ②平成 11 年(1999 年)11 月 16 日、訴訟当事者であ し、「受付に来てもらいたい」旨発言し、その後、 る河合雪枝に、定説文献の閲覧・複写を依頼された 受付前のソファにて、「何で有れ、川崎英子さんの 小林結花は、茂木 氏より、一旦入館を断られたが、 入館は拒否します。」と告げた処、川崎は、茂木 氏 その後、株式会社東京放送報道局ニュース編集セン に入館拒否理由の説明や館長への面会依頼を求め ター記者 貞包史明 氏が、電話で、茂木 氏に「SPGF たが、同氏は、これを無視した。 の入館を断るんですか」と尋ねた処、茂木 氏より (六)告訴人どもは、毎回、定説依頼書を持参の上、平 「 依 頼 書 の 依 頼 人 と さ れ て い る 『 Shakty PAT 成 11 年 11 月 21 日迄以前は、閲覧及び複写を許可 GURU』を『河井雪枝』に変更すれば入館を許可す していたにも係わらず、平成 11 年 11 月 22 日以降、 る」という回答をもらい、その後、小林結花は、受 茂木 氏は、告訴人どもの入館を許可せず、また、 付にて、依頼人名を河井雪枝に変更して、入館・閲 入館その行為を拒否する理由も明らかにせず、職権 覧・複写が可能となった。 の濫用としか言いようがない。 ③平成 11 年(1999 年)11 月 22 日、茂木 氏は、川崎 英子、南本恭子に対して、 「図書館長の判断により、 四、処罰を求める意志表示 厳正なる処罰を求めます。 入館をお断りします。」の一点張りの対応をし、入 館拒否の理由や、館長への面会依頼等にも『無言』 という回答の形が取られた。 五、証拠方法 証拠資料一覧のとおり ④平成 12 年(2000 年)3 月 8 日、弁護士 川村理と同 行した SPGF のボランティアメンバーである川崎 240 平成 12 年(2000 年)10 月 2 日 241 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 東京地方検察庁 殿 裁判官の職務を行っているものであるが、 第一、平成 12 年 3 月 14 日、千葉地方検察庁検察官検事 木野秀器(以下「木野検事」という)により、平成 l)小池洋吉−本件裁判長法廷内暴力案件 12 年検第 1255 号の公訴の提起があったことにつき、 43 同起訴状が、殺人罪の起訴状であれば当然に明記さ 裁判官不作為 告 訴(発) 状 れるべき実行行為の特定が為されておらず、且つ実 行行為と死の結果の発生との因果関係及び殺人行 告訴人 千葉県千葉市若葉区貝塚東町 192 番地 現住所 為と共謀の着手時期について記載のない等、殺人罪 千葉拘置所内 の起訴状として不備なものであることを知りなが 高橋 らこれを受理し、本来の職務に照らせば、速やかに 弘二 公訴棄却の決定をすべきであるところ、その為に必 告発人 住 所 要な手続を何ら講じないまま平成 12 年(わ)394 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 SPGF OFFICE 内 シャクティパット・グル・ファウンデーション 代表 釣部 人裕 第二、平成 12 年 7 月 4 日第一回口頭弁論において、人 定質問及び罪状認否の際、数回に恒たり被告人高橋 弘二(以下「被告人高橋」という)の発言を遮り、 被告訴人・被告発人 就業場所 号事件を開廷し、 千葉県千葉市中央区中央 4 丁目 11 番 27 号 千葉地方裁判所内気附 裁判長裁判官 小池 洋吉 公判終了間際に同人が被告発人に対して意見陳述 の意思を表明したにもかかわらず、これを完全に無 視し同人の被告人としての意見表明権を侵害し、 第三、最高裁付属図書館所蔵定説文献によれば、 「ミイラ」 一、告訴(発)の事実 は、日本において風土上及び刑法上有り得ないが故 被告訴(発)人は、千葉県千葉市中央区中央 4 丁目 11 に、同事件の端緒である「成田ミイラ事件」は事実 番 27 号所在の千葉地方裁判所に勤務し、刑事 2 部の裁判長 誤認であり、よって起訴そのものが無効であるにも 242 243 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について かかわらず公訴棄却の手続を何ら講じないまま公 実施しないまま同医師の知識と経験のみに基づく 判を継続し、 「健康上何も問題がない」旨虚偽の記載があったに 第四、千葉地方検察庁検察官検事范揚恭(以下「范検事」 も係わらず、これを受理し、職務上当然に行うべき という)より証人として申請のあった、伊丹市立伊 再検査を実施させず、よって被告人高橋の生存権を 丹病院勤務の藤本康裕医師(以下「藤本医師」とい 侵害し、 う)及び同病院勤務の看護婦久保絵里(以下「久保 第六、最高裁附属図書館所蔵定説文献によれば、激薬過 看護婦」という)、並びに千葉県警察成田警察署刑 大投与後遺症患者の司法解剖所見は、最初から無効 事課長丸雅幸(以下「丸刑事課長」という)につい なので鑑定しても当然無効であるが、死亡した小林 て、藤本医師は起訴状に明記された小林晨一の病名 晨一は、伊丹市立伊丹病院による激薬過大投与の後 「脳内出血」について専門外の脳外科医であること 遺症患者であり、よって千葉大学医学部教授木内政 をもって、久保看護婦は同医師の事実上の配下にあ 寛による同人の司法解剖所見は効力を持た無いこ ることをもって、丸刑事課長は同署の社会的責任を とが明白であるにもかかわらず、范検事による証拠 負担する立場にないことをもって、それぞれ証人と 請求に対し、本来の職務に照らせば当然に右請求を して不適格であり、本来の職務に照らせば、当然に 却下すべきであるところ、これを怠り同人の鑑定書 同申請を却下すべきであるところ、何ら手段を講じ を証拠として採用し、不適切な証拠を審理にもち込 ないまま証人として採用し、 み、 第五、平成 12 年 7 月 4 日、同事件被告人高橋より、同 もってその職権を濫用し、拘留される理由がない高橋 人の舌癌末期確認の為、舌の組織検査依頼の申し出 弘二を千葉県刑務所内拘置所に不当に監禁したもので を受けたことにつき、職権により、平成 12 年 7 月 ある。 26 日、千葉県柏市柏の葉 6‐5‐1 所在の国立がん センター東病院において、同人に舌の診断を行わせ たが、同病院担当医師(氏名不詳)より提出された 二、罪名・罰条 特別公務員職権濫用 国家公務員法 第 194 条 診断書には、被告人高橋の希望する舌の組織検査を 244 245 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 三、事実関係 所謂「成田ミイラ事件」は、平成 11 年 11 月 12 日、 本件絡み 不起訴不当について 平成 12 年(2000 年)10 月 2 日 東京地方検察庁 殿 丸刑事課長らが、千葉県成田市駒井野 763 番地 1 マロウ ドインターナショナルホテル成田 1272 号室で劇薬過大 投与後遺症の療養中であった小林晨一を見た際、 「死んで 44 裁判官不作為 告 訴(発) 状 います。ミイラ化しています。」と述べたことに端を発し ている。晨一は、同年 11 月 13 日、丸刑事課長らによっ 告訴人 て同ホテルから「死体」として連れ出され、その後死亡 現住所 千葉県千葉市若葉区貝塚東町 192 番地 するに至り、告訴人高橋は、平成 12 年 2 月 22 日、晨一 に対する保護責任者遺棄致死罪容疑で千葉県警察成田警 千葉拘置所内 住 所 東京都新宿区山吹町 361 番地 察署に逮捕され、同年 3 月 14 日、千葉地方検察庁検察官 江戸川橋杉原ビル 504 号 検事木野秀器により殺人罪で起訴されたものである。同 高橋 事件は、現在、千葉地方裁判所において審理継続中であ 告発人 り、被告発人は、同事件の裁判長裁判官である。 住 所 東京都文京区関口 1 丁目 37 番 5 号 テイクビル 5 階 四、処罰を求める意思表示 弘二 SPGF OFFICE 内 シャクティパット・グル・ファウンデーション 代表 特別公務員職権濫用と言うのは、更に特にそれが裁判 長の場合は、該当さえ有れば罪名は必ず徴役なので、厳 被告訴人・被告発人 正なる処罰を求めます。 就業場所 釣部 人裕 千葉県千葉市中央区中央 4 丁目 11 番 27 号 千葉地方裁判所内気附 五、証拠方法 証拠資料一覧のとおり 裁判長裁判官 被告訴人・被告発人 就業場所 246 小池 洋吉 千葉県千葉市中央区中央 4 丁目 11 番 27 号 247 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 千葉地方裁判所内気附 千葉地方裁判所所長 大藤 敏 一、告訴(発)の事実 7 月 4 日には平成 12 年(わ)394 号事件公判を開 廷し、 (二)平成 12 年 7 月 4 日、同事件第一回公判廷におい 被告訴(発)人 小池 洋吉は、千葉県千葉市中央区中央 て、人定質問及び罪状認否の際、数回に恒たり被告 4 丁目 11 番 27 号所在の千葉地方裁判所に勤務し、刑事 人高橋弘二(以下「被告人高橋」という)の発言を 2 部の裁判長裁判官の職務を行っているもの、被告訴 遮り、公判終了間際に同人が被告発人に対して意見 (発)人 大藤 敏は、千葉地方裁判所所長として、同 陳述の意思を表明したにもかかわらず、これを完全 裁判所所属の裁判官を指揮監督する職務権限を有し に無視し同人の被告人としての意見表明権を侵害 ているものであるが、 し、 第一、被告訴(発)人 小池 洋吉は、 (三)同日、被告人高橋から、最高裁附属図書館所蔵定 (一)平成 12 年 3 月 14 日、千葉地方検察庁検察官検事 説文献によれば「ミイラ」は、日本において風土上 木野秀器(以下「木野検事」という)により、平成 及び刑法上有り得ないが故に、同事件の端緒である 12 年検第 1255 号の公訴の提起があったことにつき、 「成田ミイラ事件」は事実誤認である、との主旨の 同起訴状が、殺人罪の起訴状であれば当然に明記さ 意見陳述書(罪状認否答弁書)を受理し、それを読 れるべき実行行為の特定が為されておらず、且つ実 めば、明らかに起訴そのものが無効であることを容 行行為と死の結果の発生との因果関係及び殺人行 易に知ることができ、本来の職務に照らせば、速や 為と共謀の着手時期について記載がない等、殺人罪 かに公訴棄却の決定をすべき注意義務があるとこ の起訴状として不備なものであることを知りなが ろ、その為に必要な手続を何ら講じないまま、公判 らこれを受理し、本来の職務に照らせば、速やかに を継続し、 公訴棄却の決定をすべき注意義務があるところ、そ の為に必要な手続を何ら講じないまま、平成 12 年 248 (四)平成 12 年 7 月 24 日から平成 12 年 12 月 219 日ま 249 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 での間に、被告人高橋より、起訴及び公判継続が不 本件絡み 不起訴不当について 講じないまま証人請求を採用し、 当である、との主旨の公訴棄却に関する補充意見書 (一)乃至(36)までを受理し、それを読めば、明 (六)平成 12 年 7 月 4 日、同事件被告人高橋より、同 らかに起訴及び公判継続が不当であることを容易 人の舌癌末期確認の為、舌の組織検査依頼の申し出 に知ることができ、本来の職務に照らせば、速やか を受けたことにつき、職権により、平成 12 年 7 月 に公訴棄却の決定をすべき注意義務があるところ、 26 日、千葉県柏市柏の葉 6‐5‐1 所在の国立がん その為に必要な手続を何ら講じないまま、公判を継 センター東病院において、同人に舌の診断を行わせ 続し、 たが、同病院担当医師(氏名不詳)より提出された 診断書には、被告人高橋の希望する舌の組織検査を (五)平成 12 年 7 月 4 日第一回公判廷において、千葉 実施しないまま同医師の知識と経験のみに基づく 地方検察庁検察官検事范揚恭(以下「范検事」とい 「健康上何も問題がない」旨虚偽の記載があったに う)より証人として請求のあった、伊丹市立伊丹病 も係わらず、これを受理し、職務上当然に行うべき 院勤務の藤本康裕医師(以下「藤本医師」という) 再検査を実施させず、よって被告人高橋の生存権を 及び同病院勤務の看護婦久保絵里(以下「久保看護 侵害し、 婦」という)、並びに千葉県警察成田警察署刑事部 長丸雅幸(以下「丸刑事部長」という)について、 250 (七)平成 12 年 11 月 14 日、同事件第 5 回公判廷にお 藤本医師は起訴状に明記された小林晨一の病名「脳 いて、最高裁附属図書館所蔵定説文献によれば、激 内出血」について専門外の脳外科医であることをも 薬過大投与後遺症患者の司法解剖所見は、生きた人 って、久保看護婦は同医師の事実上の配下にあるこ 間を解剖する為、鑑定しても当然無効であるが、死 とをもって、丸刑事部長は同署の社会的責任を負担 亡した小林晨一は、伊丹市立伊丹病院による激薬過 する立場にないことをもって、それぞれ証人として 大投与の後遺症患者であり、よって千葉大学医学部 不適格であり、本来の職務に照らせば、当然に同申 教授木内政寛(以下「木内監察医」という)による 請を却下すべき注意義務があるところ、何ら手段を 同人の司法解剖所見は効力を持た無いことが明白 251 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について であるにもかかわらず、范検事による証拠請求に対 市北区西天満 2 丁目 1 番 10 号大阪地方裁判所 806 し、本来の職務に照らせば当然に右請求を却下すべ 号法廷において、藤本医師が証人として宣誓の上、 き注意義務があるところ、これを怠り木内監察医の 弁護人から尋問を受けた際、「晨一が脳内出血であ 鑑定書を証拠として採用し、不適切な証拠を審理に ると診断した根拠は何か。」との質問に対し、同人 もち込み、 は、 「CTスキャンです。」と、晨一が脳内出血では なかったにも係わらず、虚偽の事実の陳述をし、更 (八)平成 12 年 9 月 11 日、同事件第 3 回公判廷におい に、同人は、 「(投薬の)禁忌とは、拡大解釈すれば、 て、木内監察医が証人として宣誓の上、弁護人から 医師の裁量の範囲内で注意して使えということ。」 尋問を受けた際、同人は、鑑定書おいて、既に晨一 と、投薬禁忌の定義を当然知っていながら、晨一に の死因を脳内出血と特定していながら、「ただし、 劇薬過大投与した事を正当化する為に、虚偽の事実 (晨一の)脳そのものの大部分が腐敗して、溶けて を陳述し、即ち、偽証であることが明白であり、本 しまっていましたから、はっきりしたことは解らな 来の職務に照らせば同人の証人尋問調書を、当然却 い。」 「気道内に(何か)残って、窒息死したという 下すべき注意義務があるところ、これを怠り、同人 ことは、可能性がありえるということは、否定はで の尋問調書を証拠として採用し、不適切な証拠を審 きませんね。肯定はできませんが、否定もできませ 理にもち込み、 ん。」などと、推測のみにおいて、虚偽の事実の陳 述をしたことから偽証であることが明白であり、本 第二 被告訴(発)人 大藤 敏は、被告訴(発)人 小池 来の職務に照らせば同人の証人尋問調書を、当然却 洋吉を指揮監督する立場にありながら、前記第一 下すべき注意義務があるところ、これを怠り、同人 (一)乃至(九)記載の日時場所において、前記第 の尋問調書を証拠として採用し、不適切な証拠を審 一(一)乃至(九)記載の者に対し、前記第一(一) 理にもち込み、 乃至(九)記載の方法で、前記前記第一(一)乃至 (九)記載の行為をしていることを管理すべき注意 (九)平成 12 年 10 月 19 日(同事件期日外尋問)、大阪 252 義務を怠り、 253 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 件の裁判長裁判官であり、第二被告訴(発)人は同 もってその職権を濫用し、拘留される理由がない高橋 裁判所の所長である。 弘二を千葉県刑務所内置所に不当に監禁したものである。 (二)いわゆる「成田ミイラ事件」は、国内警察機関自 二、罪名・罰条 特別公務員職権濫用 体が罪を犯した。告訴人高橋は、事件発生と同時に 刑法 第 194 条 東京地検に告発し、またマスメディアにも一切の情 報を公開し、国内で出来ることは、全て手を尽くし 三、事実関係 たが、誰一人として真相を明らかにしようとはしな (一)いわゆる「成田ミイラ事件」は、平成 11 年 11 かった。通常なら日本国内で解決すべき事件である 月 11 日、丸刑事部長らが、千葉県成田市駒井野 763 が、前記理由により、平成 12 年 1 月 13 日、告訴人 番地 1 マロウドインターナショナルホテル成田 高橋及び告発人は、被告人を千葉県警察本部長 上 1272 号室で劇薬過大投与後遺症の療養中であった 田正文及び千葉県警察成田警察署所長 森田瑞夫と 晨一を見た際、「死んでいます。ミイラ化していま して、国際刑事警察機構(INTERPOL)へ提訴状 す。」と述べたことに端を発している。晨一は、同 を提出し、同年同月 17 日に正式に受理されている。 年 11 月 12 日、丸刑事部長らが殺人容疑の捜索差押 令状を持参した上で、同ホテルから「死体」として 連れ出され、その後死亡するに至り、告訴人高橋は、 四、処罰を求める意思表示 特別公務員職権濫用と言うのは、更に特にそれが裁判 平成 12 年 2 月 22 日、晨一に対する保護責任者遺棄 長の場合は、該当さえ有れば罪名は必ず徴役なので、厳 致死罪容疑で千葉県警察成田警察署に逮捕され、同 正なる処罰を求めます。 年 3 月 14 日、千葉地方検察庁検察官検事木野秀器 により殺人罪で起訴されたものである。同事件は、 平成 12 年 12 月 27 日現在、千葉地方裁判所におい 五、証拠方法 証拠資料一覧のとおり(追って提出します) て審理継続中であり、第一被告訴(発)人は、同事 254 255 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 平成 12 年(2000 年)12 月 27 日 東京地方検察庁 殿 不起訴処分 処 分 通 知 書 以下のような不起訴処分を伝える「処分通知書」が訴 状全件に対して、東京地検より送達された。 256 257 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 2、不起訴不当 不 に 不起訴になる場合 場 第三に、犯罪の嫌疑がない場合。これは、被疑者 起訴 が人違いであることが明白になったときなど、犯罪 なる の嫌疑がない場合は、もちろん不起訴となる。 合 検察官は、告発状を下に、参考人など関係者の取 第四に、嫌疑が不十分の場合。捜査を尽くした結 調べ、証拠品の捜索・差押え、さらにその分析・検 果、犯罪の成立を認定すべき証拠が不十分なときは、 討などを行う。 嫌疑不十分として不起訴となる。 そして、検察官は起訴・不起訴を決める。 被疑者が罪を犯したことが証拠上明らかであり、 第五に、起訴猶予の場合。これは、証拠上、被疑 その処罰が必要であると認められる場合に、裁判所 事実が明白であっても、被疑者の性格・年齢及び境 に起訴状を提出して起訴する。 遇・犯罪の軽重及び情状・犯罪後の状況により訴追 を必要としないと判断される場合は、検察官の判断 不起訴になるのは、主に次のような場合がある。 により起訴を猶予して不起訴とすることがある。 第一に、訴訟条件を欠く場合。これは、被疑者が 死亡したときや親告罪について告訴が取り消され 不起 たときなどは、訴訟条件(起訴するための法律上の 不当 訴 不 起 訴 不 当 条件)を欠くことになり不起訴となる。 私たちは、本件被疑事実を東京地方検察庁へ告発 第二に、被疑事件が罪とならない場合。これは、 し、証拠として、私たちの力(捜査権をもたない一 被疑者が 14 歳に満たないとき、犯罪時に心神喪失 般市民として)で収集しうる関連するあらゆる資料 であったとき、違法性が阻却されるときなどは、被 を提出した。 疑事実が罪とはならず不起訴となる。 しかし、東京地検は、直接の事情聴取もなく、2000 258 259 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 年 12 月 21 日千葉県警らを不起訴処分、及び 2001 SPGF が 東京地検へ出した 年 1 月 18 日不起訴理由として全ての罪状に関して 「嫌疑なし」「罪とならず」の判断を下した。 また、千葉成田ミイラ事件に絡んで、過熱した大 規模な事件報道・犯罪報道が、各種マス・メディア によってなされており、それらを含めた合計 30 数 件に及ぶ案件を東京地検へ告訴・告発したのである が、いずれの案件も、本件同様に直接の事情聴取な ど行われないまま、不起訴処分となったのである。 東京地検において、充分な捜査を経ないまま全て の案件が不起訴処分となった背景に、警察庁・法務 省・厚生省制作の「「特定集団からの離脱者に対す る精神医学的・心理学的支援の在り方についての研 究会」報告書について平成 12 年(2000 年)12 月 22 日(以下、「臣公文書録」という)」の「カルト研究 刑事告発に関連する動き 1999/11/12 成田署が小林晨一さんを押収する。(成田 市内のホテルから運び出す) 1999/11/15 高橋弘二、小林健児らが、市立伊丹病院を 被告発人として東京地検に告発状を出す。 1999/11/24 成田署が一斉捜査(高橋弘二の滞在するホ テル、SPGF メンバーの自宅やオフィス)。 1999/11/24 千葉県警、成田署を被告発人として東京地 検に告発状を出す。 1999/11–12 合計 47 通の告発状を東京地検に提出す る。 2000/2/10 東京地検より補正命令が届く。 2000/2/21 – 3/10 東京地検に出した告発状 33 件受理 される。 2000/2/22 高橋弘二 他 逮捕される。 2000/3/14 高橋弘二が殺人罪で起訴される。 2000/5 の必要性と再発防止対策 分担研究者 田村雅幸(科 『カルト宗教のトラブル対策 日本と欧米の 実情と取り組み』紀藤他共著 出版され る。 学警察研究所)」において、 「破壊的カルトの反社会 2000/7/ 4 性」の表中に「治療と称して遺体が発見された事件」 2000/6-2001/1 東京地検により 33 件の不起訴処分が 通知される。 の記載があり、「国内でカルトが起こした事件」の 表中には「ライフスペースミイラ化遺体発見事件( 260 被告人高橋弘二の初公判が開かれる。 2000/12/22 臣公文書録が作成される。 261 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 2000. 1. 22 高橋弘二ら逮捕)」と記載されているこ うな行政文書はいずれも存在しない旨の回答であ とが挙げられる。(本書 Page53、54 参照) った。 なお、この臣公文書録を作成したのが、厚生・法 その後、SPGF のメンバーは、前記案件等に関し 務・警察三省庁(省庁名は再編前)であり、その合 て、内閣府宛に行政不服申立書(内閣府受領 平成 同研究会の正式名称は「特定集団からの離脱者に対 14 年(2002 年)2 月 25 日)を出していたが、その後 する精神医学的・心理的支援の在り方についての研 内閣府からは何ら連絡はなく、同年 7 月 2 日に、法 究会」であるが、オウム真理教対策関係省庁連絡会 務省官房秘書室 議の申し合わせが平成 11 年 (1999 年) 12 月 17 日 岩名氏という)より SPGF メンバーに同案件につい 付けであり、平成 12 年(2000 年) 2 月に設置されて て連絡が入り、 「同年 6 月 21 日に、これは法務省の いる。 管轄ではないかということで、同書面が法務省官房 法務専門官 岩名和敏氏(以下、 秘書室に移管されてきた」とのことで、同年 7 月 3 この臣公文書録に、科学警察研究所 田村雅幸氏 の執筆した報告書の一部記載に誤り(虚偽の記載) 日、SPGF メンバーは、岩名氏と面会する機会をも った。 が認められ、それが単なる誤りに終わらず、その後 の裁判の流れにも多大な影響を及ぼしていること、 その際、前述のように臣公文書録の一部記載の誤 更に、その報告書内容は、公文書内容として他の本 りから、冤罪を被るに至るような不服申立内容の場 に引用されており、それによって、現在も継続中の 合、どのような手続きを取るのが妥当なのか教えて 刑事事件(千葉成田ミイラ事件)の被告人高橋弘二 欲しい旨尋ねたところ、岩名氏より A) 警察庁宛に や SPGF は数々の冤罪を被っていることから、事実 開示請求をする。B) その際、請求手続に至るまで 関係を明らかにすべく、SPGF のメンバーはそれら に、もしかしたら(報告書の)担当者が対応してく の根拠となる書面の開示請求手続きを行ったので れる事があるかも知れない。C) あるが、法務省では不開示決定処分となり、このよ いと判明したら、異議申立手続を行う。D) 科学警 262 A)で行政文書が無 263 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 察研究所に直接話を聞く。E) 本件絡み 不起訴不当について C)で埒が明かない場 合、最終的には国を訴えるしかない(国家賠償法に 基づき)だろう。との提案をして頂いた。 政府は臣公文書録を作成するに当たり、参考文献 欄の記載にある通り、4 人の弁護士による『カルト 宗教のトラブル対策』(教育資料出版会/山口広、 つまり、臣公文書録の案件は、岩名氏より国家賠 償法にまで及ぶ案件であると示唆があったことか 中村周而、平田広志、紀藤正樹/2000 年)等を根 拠にしたと思われる。 らしても、重大な事件であることを理解していただ けるであろう。 しかし、高橋弘二ら告発人は、紀藤弁護士らから、 一切の面会及び取材を受けた事実は無い。弁護士と すなわち、判決が確定するまでは無罪の推定を受 いう人権を擁護する職責をもつ者らが、“カルト” けるはずの高橋弘二は、報道機関のみならず、政府 という定義があいまいな言葉をもちいて、何の根拠 が発行した臣公文書録によってもカルト者扱いを も無いまま高橋弘二らをカルト者であると位置づ され、“治療と称して”つまり、「治療まがい」の行 けた出版物を作成・発刊した行為は人権侵害そのも 為をし、発見された被害者は既に“遺体”であり、 のであり、また、国は、著者が弁護士であることに またその遺体が“ミイラ化遺体”であった、と断定 信頼をおき、真実を究明することなく、その出版物 して掲載されたのだ。 に記載のあった内容を鵜呑みにして臣公文書録を 発刊したと考えられる。 本来ならば、適正手続きに基づき、厳格な証拠調 べを経た上で事実認定されるはずの、被告人高橋弘 このように、国は、事実に基づかない出版物を根 二の行為、即ち“治療”か否か、“遺体”であった 拠に、高橋弘二をカルト者、犯罪者であるかのごと か否か、“ミイラ化”遺体であったか否か等につい く記載しているのである。 て、一審法廷での証拠調べが終了する以前に、政府 は臣公文書録を発刊した。 264 東京地検は、法務省等が前述の臣公文書録の中で 265 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 高橋弘二をカルト者として扱っていることから、そ 本件絡み 不起訴不当について 分としたことは不当であることは明白である。 れに異論を唱えることができず、そればかりか、臣 日本には、検察官が事件を起訴しなかったこと 公文書録に追随する形で、カルト者への制裁として、 前述の 40 数件に及ぶ一連の案件を充分に捜査しな (不起訴処分)の良し悪しを審査する「検察審査会」 いまま不起訴と判断を下した。東京地検は、これら という制度がある。私たちは、検察審査会による公 の案件が特定個人の人権を踏みにじる重大な犯罪 正な判断が行われる事を期して、「不起訴不当の申 であるにもかかわらず、敢えて看過しているのであ し立て」をしている。 る。 3、検察審査会 すなわち、千葉成田ミイラ事件に絡んで、破壊的 検察 カルト者扱いをされた高橋弘二は、報道機関、法曹 査会 関係者、法務省、検察庁、司法、捜査機関等の公権 は 力によって、不当に人権を侵害され続けているので ある。 審 検察審査会とは と 例えば、交通事故や詐欺などの事件が起きたとす る。まず警察が被疑者(犯人)を逮捕して取り調べ を行う。この後、被疑者は警察での捜査資料やその 仮に、この臣公文書録の存在について、東京地検 は、不起訴処分を下した時点で、事前には知らなか ったと言うのであれば、そのことを説明して頂きた 他の記録・資料を共に検察庁に送検される。 警察は犯罪捜査をする機関であって、被疑者を裁 判にかける業務は検察庁が行っている。 い。そうでなければ、何故にこれほどまでに重大な そして、検察庁に引き継がれた被疑者は、検察官 案件が直接の事情聴取を取ることもなく、不起訴と が捜査記録などを吟味した上で、裁判にかけるかど なったのか、その理由が全く分からないのである。 うかを決定する。なお、この際検察官は再度捜査を する権限を持っていて、自分で現場検証をする例も だとすれば、本件のような重大案件を、不起訴処 266 少なくない。 267 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 検察審査会の議決 そして、検察官が起訴した場合のみ、裁判が行わ れるのだが、不起訴にした場合は裁判をすることな く、捜査はその時点で終了して、犯罪は成立せず、 検察審査会の議決 審査会では必ず最後に議決をとる。それは下記の 被疑者は裁かれることはない。これを不起訴処分と 3 つの議決のどれかになる。そして、議決書を作成 いう。 して検察庁に送る。 しかし、こうした不起訴処分に対して、犯罪の被 害にあった人や告訴・告発した人から、不起訴処分 を「どうにかしてくれ」と不服を申立てる機関が、 検察審査会である。 日本では、従来、起訴するかどうかは検察官が決 3 つの議決は、以下の通りである。 1、不起訴相当(検察官の判断を承認する) 11 人の検察審査員のうち 6 人以上が「検察官の 不起訴処分は正しい」と判断したときの議決。 2、不起訴不当(検察官の判断に疑問がある) めることになっているが、昭和 21 年(1946 年)に制 11 人の検察審査員のうち 6 人以上が「検察官の 定された日本国憲法の民主主義の精神に照らし、こ 不起訴処分は納得できない。再度詳しく調べた上 の検察官の判断に関しても、できる限り国民の一般 で、起訴・不起訴処分をするべし」という不起訴 的な良識を反映させ、その適正を図るべきだと考え 処分を検察庁に差し戻す議決。 られました。そこで、検察審査会制度が考案されま した。検察審査会法が昭和 23 年(1948 年)7月 12 日に公布され、同日施行されました。 3、起訴相当(検察官の判断は承認できない) 11 人の検察審査員のうち 8 人以上が「検察官の 不起訴処分は正しくない。起訴して裁判にかける べし」という議決。 268 269 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その19 の1 の1 本件絡み 不起訴不当について 仮に不起訴不当や不起訴相当になった場合、検察 庁は事件を再度検討してこれを踏まえて、起訴すべ 起訴相当や不起訴不当という議決がなされた事 きか、又は、不起訴のままでよいのかを再検討し、 件は、同一事件で複数の議決をする場合もあるが、 判断に誤りがあり、起訴すべきだと考えた場合には、 これも1件と考えると 5,000 件くらいあるという。 事件を起訴するということになる。 その中で検察官が再検討し、その結果、起訴された 事件は、1,000 件を超えており、約2割が起訴され ただし、検察審査会の議決は検察庁にとってはあ くまで参考意見でしかない。 ていることになる。そして、その中には、懲役 10 年、懲役 8 年などといった、重い刑に処せられたも のもある。 しかし、司法改革制度によって、今後は検察審査 会が「起訴相当」を議決した場合は、すぐに起訴す ることも検討しているようである。 検察審査会において、国民の目で、公正な判断が なされることを期待し、ここに審査を申し立てるの である。 検察審査会が今まで扱った事件で、比較的新しい ものとして、 ホテル大東館火災事件(沼津検察審査会) 日航ジャンボジェット機墜落事件 (前橋検察審査会) なだしお航泊日誌改ざん事件(横浜検察審査会) 信楽高原鉄道列車事故事件(大津検察審査会) 東京佐川事件(東京第一検察審査会) 薬害エイズ事件(東京第一検察審査会) などは、全国的に有名な事件である。 270 271 著者 略歴 釣部 人裕(つりべ ひとひろ) 1961 年北海道札幌市に生まれる。1984∼1995 年高等学校教諭。1985 年『生きるのがラク になる本』PHP 出版(高橋弘二著)と出会う。1995 年 8 月民間会社に入社し、ボランテ ィア活動を始める。 1996 年 10 月∼1997 年アシュラム巡り、YOGA 道場滞在など、イン ド国に 6 ヶ月間滞在。1997 年 10 月 民間会社を退社し、Frontier を設立。ドキュメントを 中心に、ライター活動を始める。1998 年 8 月より、SPGF の法律担当。1999 年 2 月 SPGF の代表。現在に至る。 画家 略歴 本書に関するお問い合わせは、 下記電話番号あて、ご連絡ください。 稲葉 絵画製作コラム 03-5292-●●●● 健二(いなば けんじ) 1972 年京都に生まれる。1995 年大学を卒業した後、THE GURU と出会い、人生をシフ トさせる。以降、SHP に賛同し奉仕活動を開始、メキシコやテキサスメディカルセンター 内の病院にてボランティアを行う。1998 年 GURU BOOKS の海外現地印刷に携わる。1999 年 10 月より SPGF の法律刑事を担当し、現在に至る。 タイトル「アフリカの仮面」 この顔は何だ? 驚きの表情なのか、恐怖の顔か、いや、それとも満足の表情か、優しさの 笑みなのか。仮面を見て想像できても、仮面に包まれた真の表情を知るよしはない。見る ことのできない仮面の内側では一体何が起こっているのか。重なり合う仮面に包まれた真 実、それを明らかにすることが「千葉ミイラ事件」であり、私たちの使命なのである。 Specialist 略歴 近角 さやか(ちかずみ さやか) 1977 年、東京に生まれる。17 歳の時に THE GURU に出会う。その後、THE GURU に よる SHAKTY 治療を受け、虚弱体質から、みるみるうちに健康になり、20 歳の時に THE GURU の本の意匠デザインを手がけ始める。以後作品は、数百点に及ぶ。現在フリーラン スのデザイナーとしても活躍中。 〒112-0014 東京都文京区関口 1-37-5 テイクビル 5 階内 SSC Japan 名古屋 編集室 Specialist 寸評 「不起訴処分。嫌疑なし。罪とならず。」東京地検は、SPGF の告発した案件を何故そ のような扱いにしたのだろうか。東京地検のもつ顔は、厚く固い仮面に覆われており、 仮面の下に隠された表情は、全く見えない。不起訴処分通知書も、その仮面を「コピ ー」したものにすぎなかった。 SPGF Shakty PAT GURU FOUNDATION(Shakty PAT GURU 高橋弘二の情 報を正しく伝えるファウンデーション) SHP Sai Hospital Project(無料で治療が受けられる病院を建設する Project) 千葉成田ミイラ事件 of 東京地検 その 19 の 1 の 1 初 版 著 者 編集者人 発 行 所 2002 年 10 月 16 日 釣部 人裕 PAT GURU SSC Japan 名古屋 名古屋ヒルトン 電話番号 (052)212-1111 〒460-0008 名古屋市中区栄 1-3-3 JJC 出版 © SSC Japan 名古屋 2002 Printed in Japan
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