ゆ~とぴー44号 - 熊本県社会福祉協議会ホームページ

社会福祉法人
くまもとの
「ふだんのくらしのしあわせ」を
協働でつくります
熊本県社会福祉協議会
読んで参画!
福祉の総合情報誌
44
Vol.
2015
特集
p2∼ 5
福祉の職場では たらく
∼人材確保と担い手不足解消に向けた取り組み∼
★
7)
福祉の現場で輝く笑顔(p6・老人
ホーム 矢筈荘 木崎雄基さん
★
ボランティアレポート
特別養護
すずかけ台保育園 生田沙織さん/
さん
サポートハウス明星学園 山本悠生
∼地域福祉活動団体の紹介∼(p8・9)
藤昭男さん
代表理事・佐
NPO法人 ぽっかぽかすずかけ ほか(p10)
ランティアフェスティバル宇城大会
県社協トピックス / 第9 回 火の国ボ
県社協の事業案内(p12)
この情報誌は赤い羽根
共同募金の配分を受け
て発行しています。
また、リサイクル の主
旨を尊重して再生紙を
使用しています。
介護人材確保に
向けた国および
75 歳以上の後期高齢者は増加する一方で、将来的な
県の施策と事業
介護職の担い手は不足が予想されるなど、介護人材の確
保は福祉の現場のみならず、国にとっても深刻な課題と
展開
なっています。こうした状況を改善するために国・県が
進める方策や事業を紹介します。
現 状
目指すべき姿
将来展望・
キャリアパスが
見えづらい
潜在介護福祉士
転換
早期離職等
専門性が不明確
役割が混在
子育て中・後の女性 若者等
早期離職等
中高年齢者
子育て中・後の女性
他業種
若者
障がい者
中高年齢者
介護職への理解・イメージ向上が不十分
参入促進
1.すそ野を拡げる
人材のすそ野の拡大を進め、多様な人材の参入促進を図る
労働環境・
2.道を作る
本人の能力や役割分担に応じたキャリアパスを構築する
処遇の改善
3.長く歩み続ける
いったん介護の仕事についた者の定着促進を図る
4.山を高くする
専門性の明確化・高度化で、継続的な質の向上を促す
5.標高を定める
限られた人材を有効活用するため、機能分化を進める
資質の向上
~人材確保と担い手不足解消に向けた取り組み~
介護の人材構造を現状と、今後目指すべき姿を分かりやすく図にしたものです。
いわゆる〝団塊の世代〟が後期
「総合的な確保方策」の目指すべき姿 ~「まんじゅう型」から「富士山型」へ~
高齢者となる2025年に、介護
ニーズに対応するために必要な介
護職従事者は、現在の約1・5倍
といわれています。また、厚生労
働省が2015年に発表した介護
人材の2025年の需給推計では、
必要とされる人材需要見込み25
3万人に対し供給見込みが215
万人と、 万人以上が不足すると
予想されています。
後 期 高 齢 者 の 増 加 に と も な い、
介護人材の需要は今後も増加が見
込まれます。しかし、景気好転に
よる他業界への人材流出や、根深
く残る介護職に対するマイナスイ
メ ー ジ( き つ い、 給 料 が 安 い 等 )
などによって、人材確保が年々困
難な状況になりつつあり、将来に
向けて解決すべき喫緊の課題とな
っています。
こうした中、国は2015年2月
に「2025年に向けた介護人材
の確保~質と量の好循環の確立に
向けて~」と題した報告書をまと
め、懸念される大幅な介護人材不
38
福祉の職場ではたらく
特集
国・地域の基盤整備
2
特集
福祉の職場ではたらく ~人材確保と担い手不足解消に向けた取り組み~
「新規参入」と「定着」を促進し、
福祉の現場の人材確保を目指す。
【職員の定着促進】
◦社会福祉施設人材確保応援事業
足の解消に向けた中長期的な人材
確保の計画策定を打ち出しました。
職員の処遇改善等に取り組む優良施設表彰等
◦介護人材確保啓発事業
介護の仕事の専門性ややりがいについて理
解を促すセミナー
研修支援事業
介護職員等を研修等に派遣する際の代替
職員雇用に係る費用を助成
のための研修事業
たん吸引等のケアを安全に提供できるよう必
要な知識及び技術を習得するための研修
介護知識、技術の取得のための研修
介護職をはじめとする福祉の職
関係機関による
さらなる取り組み・連携が必要
◦訪問介護員資質向上推進事業
◦ 介 護 職 員 等による たんの吸 引 等
◦ 長 寿 を 支 え る 地 域の介 護 職 員 等
県は参入と定着を柱とした
多彩な事業展開を推進
国の方針を受け、熊本県でも将
来にわたる介護人材の確保に向け
て、さまざまな事業を展開してい
ます。事業を推進する上で柱とな
るのは、新しく介護の仕事に就く
人を増やす「新規参入」と、現在
介護の仕事に就いている人にでき
る だ け 長 く 働 い て も ら う「 定 着 」
を促進すること。そのために、次
のような取り組みを行っています。
【多様な人材の参入促進】
◦ 福祉人材マッチング機能強化事業
求人・求職情報発信、合同就職面接会等
◦福祉人材若者参入促進事業
多様化が見込まれます。しかし、福
場に対する需要は、今後も増加や
域座談会、中学校への福祉の出前講座等
の需要を満たすための人材の供給が
追い付かないのが現状です。そうし
た 状 況 を 解 消 す る に は、 事 業 者、
国・自治体がそれぞれの役割に応じ、
人材確保や定着に向けた主体的な
取り組みをさらに進め、連携してい
くことが求められます。
若い世代に介護や福祉の仕事に対する関心を持ってもらうために、
「介護は、
どんな仕事か?」を読みやすいマンガ形式で紹介する情報
誌を作成し、県内の中学1年生等を対象に配布。
介護職のやりがいや魅力を、より多くの人に知ってもら
うために熊本日日新聞(10/31 付朝刊)に広告を掲
載。介護職のイメージアップに努めています。
「介護の日 in くまもと」
情報誌「めざせ介護の星」発行
新聞広告を活用したイメージアップ
職 場 体 験 、学 生 と福 祉 施 設 職 員 等 との地
祉の職場のイメージアップや働きや
資格取得を目指す学生への修学資金貸与
すい職場環境の整備なくしては、そ
◦ 介 護 職 ~ 魅 力 いっぱい ~ 広 報 推
進事業
掲載等
日の「介護の日」に合わせて開催
くまもと
介護職の魅力を伝えるパンフ作成、広告
月
◦介護の日
in
介護関係団体が開催するイベントを支援
◦介護福祉士等修学資金貸付事業
11
11 月 1 日に熊本市総合保健福祉センター「ウェルパルくまもと」
で行われた「介護の日 inくまもと 2015」で、広く一般の方々に
も介護の仕事を PR。トークセッションのゲストは上条百里奈さん
(モデル・介護福祉士)
。
3
11
介護関係団体や県が実施している介護人材確保の取り組み ~参入と定着を促進するために~
熊本県福祉人材・
研修センターの
者の資質向上を図るために推進する事業の委託を受けて実施しています。
業」です。これは、センターが厚
人材確保のための取り組みの一
つ が、「 福 祉 人 材 無 料 職 業 紹 介 事
質向上などを支援しています。
把握に努め、人材の確保・定着、資
祉の職場の現状や人材ニーズ等の
関・団体と連携・協働しながら、福
熊本県福祉人材・研修センター
( 以 下: セ ン タ ー) で は、 関 係 機
もらうものです。
護職のやりがいや楽しさを知って
の内容や魅力について体験にもと
学校等に出向きます。福祉の仕事
施設で働く若手職員が講師として
保護者を対象に、地元の社会福祉
前講座」は、県内の中学生とその
規就業者(参入)を増やすこと。特
福祉の職場で働く人材を確保す
るうえで重要な要素の一つが、新
新規参入を促す
若者向け事業がスタート
チングに努めています。
職者と求人を行う事業所とのマッ
ス、各種セミナーなどを開催し、
求
同事業では面接会や職場ガイダン
求人情報の閲覧ができます。また、
扱い、求職希望者は無料で登録や
業です。事業所からの求人を取り
よび職業紹介・あっせんをする事
を図ることも、人材確保や担い手
ります。離職を防ぎ、人材の定着
福祉・介護職の人材不足の要因
の一つに、早期離職率の高さがあ
研修事業を強化し
定着促進と資質向上を図る
護職への理解を深めてもらいます。
答やアドバイスを行い、福祉・介
質問や疑問に対し、現場職員が回
学生が抱いている福祉の職場への
や 施 設 長 と 意 見 交 換 を 行 い ま す。
介護の仕事に就いている若手職員
大学・専門学校生が、地元で福祉・
の学科・コースを持つ県内の高校・
づく話を聞いてもらい、福祉・介
ための学校訪問「福祉の仕事・出
生労働大臣の許可を受け、福祉の
に、若者の参入促進を図ることが、
不足を解消する上で欠かせません。
職場体験事業の実施
• 若者参入促進事業
さらに、「学生と福祉施設職員等
との地域座談会」では、福祉関連
将来の担い手不足解消にもつなが
また近年、福祉・介護のニーズは
祉の職場で働く人たちが関わるべ
広報・啓発
• 福祉人材マッチング機能強化事業
な取り組み
同センターでは、国や県が福祉人材確保や定着率の向上、社会福祉従事
★=平成 27 年度の新規事業
[地域医療介護総合確保基金(介護分)]
アドバイザーの派遣
❺ 福祉の仕事のイメージアップのための出前講座の実施★
❻ 高校・大学・養成学校生と福祉施設職員等との地域座談会★
❼ 若者に向けた広報活動の展開
キャリア支援専門員の設置
福祉職を目指す人への
就労支援の促進
福祉人材
無料職業紹介事業
❶
❷
❸
❹
福祉人材緊急確保事業
福祉の職場ガイダンスの開催
求人情報誌(毎月)の発行
インターネットを活用した就労支援の促進
マスメディアを活用した広報活動の展開
リーフレット・ガイドブック等の配布
関係機関との会議及び連絡・調整・協力
❽
❾
❶ 福祉人材無料職業紹介事業の推進
❷「福祉の仕事日曜相談」の開設
❸ 福祉人材情報システム(Cool システム)の運用
❹ 福祉の就職総合フェア(福祉人材合同選考会)の開催
❺ ミニ面接会の開催
❻ 福祉の仕事就職面談会(福祉の職場説明会)の開催
❼ 就職面談会プレセミナーの開催★
(事業所向け、求職者向け)
職場への就業を目指す方の登録お
るため、センターでも平成 年度
した。
き仕事の内容は多岐に広がり、よ
多様化しています。それに伴い、
福
福祉の仕事のイメージアップの
から新たな事業をスタートさせま
27
役割とさまざま
熊本県社会福祉協議会の事業の一つ、熊本県福祉人材・研修センター。
熊本県福祉人材・研修センターの平成 27 年度 福祉人材確保の支援と定着の促進事業体系
4
特集
福祉の職場ではたらく ~人材確保と担い手不足解消に向けた取り組み~
課程」
「課題別研修」などの体系的
プのための研修に向け、「生涯研修
しての機能を重視。キャリアアッ
センターでは「研修センター」と
ています。これらに対応するため、
り専門性が求められるようになっ
心を持ってもらうと同時に、一人
祉の職場で働く」ことに興味や関
熊本県福祉人材・研修センター
には、そうした魅力を発信し「福
な職業です。
て、人間的にも成長できる有意義
熊本市中央区南千反畑町 3-7
(熊本県総合福祉センター 4F)
でも多くの人に福祉・介護の仕事
5
■休業日 土日・祝日、
年末年始(12/29 ~ 1/3)
な研修を実施して、福祉の職場で
福祉の仕事をしたい人、関心のある人を対象にした面接会を開催。
■開催日時/ 11 月 23 日(月)14:00 ~ 16:00
■会場/ KKR ホテル熊本
(p12)
に就いてもらうために、これまで
働く人たちの定着促進や資質向上
■開所日 月~金曜・9:00 ~ 17:00
(12:00 ~ 13:00 休憩)
月に 1 回日曜相談も行っています。
以上に積極的な事業推進が求めら
Fax.096-324-5464
に取り組んでいます。
☎ 096-322-8077
れています。
熊本県福祉人材・研修センターへの
お問い合わせ・ご相談
積極的な事業推進で
福祉の職場への関心を高める
福祉の担い手不足が懸念される
一方、福祉の職場はとかくマイナ
ス イ メ ー ジ が 強 調 さ れ が ち で す。
しかし、実際に働いている方々の
― 介護就職デイ ―
多くは「仕事にやりがいを感じる」
福祉の就職総合フェア2015
「キャリアを積みながら長く働き
毎年 11 月に開催される「福祉の就職総合フェア」での就職
面談に先だって、事業所の人事担当者のスキルアップを図るこ
とを目的に開催。
■開催日時/ 10 月 19 日(月)10:00 ~ 16:30
■会場/熊本県総合福祉センター 5 階・研修ホール
福祉の職場に、より多くの人材を
たい」と考えています。福祉の仕
平成 27 年度
福祉人材確保スキルアップセミナー
就職あっせんから啓発まで
事は、多くの人とのつながりが持
福祉を学ぶ学生と、福祉・介護の現場で働く若手職員や施設
長との語り合いを通じて、若者が福祉・介護の仕事に対して抱
いている疑問や希望を伝えてもらう試み。
■開催日時/11月 6 日
(金)
14:00 ~16:00ほか
■会場/菊池女子高校ほか[年10 回開催]
熊本県福祉人材・研修センターが取り組む事業の一例
平成 27 年度
学生と福祉施設職員等との地域座談会
社会福祉法人 しあわせ福祉会
すずかけ台保育園
さ おり
年目になり
[保育士]
子どもたちは一人ひとり個性が異
ています。
の輪の中に入っていくように心がけ
せず、こちらから積極的に園児たち
に増えるので、何かを押し付けたり
年中までに比べてできることも格段
現在は年長組を担当していますが、
いたのも大きかったと思います。
齢の離れた子たちと日常的に接して
習い事や親せきとの集まりなどで年
子 ど も が 好 き だ っ た の は も ち ろ ん、
ま す。 保 育 士 を 志 し た き っ か け は、
台保育園で勤め始めて
も家庭福祉学科を卒業し、すずかけ
熊本学園大学の社会福祉学部子ど
いく た
なるので、同じ言葉でも同じように
喜ばれ感謝される介護職を一生の仕事に。
矢筈荘では介護職の腰痛予防とし
て移乗介助用シート等の福祉用具を
導 入 し、「 抱 え な い 介 護・ 移 乗 」 の
実践で腰痛を訴えるスタッフは激減
しました。また、利用者の食事の楽
しみや最期まで食べられる口づくり
を目的に、2005 年から食前に口
腔マッサージや健口(けんこう)体
操を取り入れた口腔ケアを開始、噛
6
こ の コ ー ナ ー で は、さ ま ざ ま な 福 祉 の 現 場 で 働
く 皆 さ ん の〝生 の 声〞を お 届 け し ま す。福 祉 の
仕 事 に 対 す る や り が い や 向 き 合 い 方 な ど、ぜ ひ
自衛官を経て介護職に就き6年目
となりました。日勤・夜勤の二交代
む力が低下していた方や流動食の方
も「食事がおいしくなった」
「口に食
意欲を高めています。
察する見学者の増加も、スタッフの
向上がみられました。口腔ケアを視
し て い ま す。 利 用 者 や ご 家 族 か ら
ももっと関心を持って頂けるのでは
察官や消防士のように、若い世代に
したドラマ等がもっとできたら、警
るいは元気な介護福祉士を主人公に
護の現場を訪れる機会を増やす、あ
学生が施設見学や体験授業などで介
あるのは残念です。例えば、小・中
に、介護職へのマイナスイメージが
これだけ人に感謝される仕事なの
恐縮しています。
当たり前のことをしているのに」と
などの言葉をいただく度に「自分は
べ か す が 残 ら な い 」 な ど QOL の
制で認知症の方を含む入所棟を担当
ないでしょうか。
皆さんも参考にしてください。
さん
「ありがとう」や「感謝しています」
[介護福祉士]
笑顔
伝わるか」に、日々頭を悩ませてい
ます。また、学校で勉強した内容だ
けでは通用しないことも多々ありま
す。それでも、園児たちの「先生大
好き」
「保育園に来るのが楽しい」と
いう言葉を聞くと、喜びもひとしお
で元気をもらっています。
最近は、せっかく資格を取っても
保育園や幼稚園に勤めず、他の職に
就く人も少なくありませんが、ぜひ
一度は保育の現場を経験してほしい
社会福祉法人 菊寿会
特別養護老人ホーム 矢筈荘
輝
ですね。
き ざき ゆう き
木崎 雄基
さん
生田 沙織
伝わるとは限りません。
「どうすれば
食前には利用者の口腔ケアや口腔マッサージ
6
く
子どもたちと一緒に茶道の稽古に取り組むことも
福祉の現場で
慕ってくれる子どもたちの言葉が元気の源。
互いの理解を深めるのが関係づくりの第一歩。
[生活支援員]
作業中も利用者とのコミュニケーションを欠かしません
以 前 は 保 育 士 を し て い ま し た が、
山都町に移り住んだのをきっかけに
明星学園で生活支援員として働くこ
とになりました。学園に勤めて8年
目で、利用者の生活介護事業や入所
支援事業に従事しています。
知的障がいのある方々に対しての
支援は、こちらが「良かれ」と思っ
てやったことでも、時にはその方の
プライドを傷つけてしまうことがあ
づくりから始めるようにしています。
また、保育士時代から「義務と権利」
の大切さを知ってもらうことに力を
注いでいます。
利用者への個別支援では、その方
との約束事を決め、それができたら
自分に返ってくるということを伝え
て、ご本人の行動変容に結びつけて
います。ある利用者の場合は、「ゲー
ムを買う」という目標を立てて、朝
起きられる習慣づくりに取り組んだ
りしました。
福祉の仕事は「きつい」「給料が安
い」などとマイナス面のイメージで
とられることも少なくありませんが、
人との関わりの中で毎日新しい発見
があり、利用者の成長が自分の成長
につながる点にやりがいを感じます。
損害保険ジャパン日本興亜株式会社
TEL:03(3593)6824
〈引受幹事保険会社〉
さん
るので、常に利用者・入所者と同じ
7
施設の借用不動産賠償事故補償
◆ 27年度新設
やまもと ゆう き
山本 悠生
目線に立ち、互いを理解し合う関係
スケジュール管理にも自分なりの工夫を凝らしています
社会福祉法人 御陽会
サポートハウス明星学園
平成 27 年度
●この保険は全国社会福祉協議会が損害保険会社と一括して締結する団体契約(「賠償責任保険」「普通傷害保険」「労働災害総合保険」「約定履行費用保険」「動産総合保険」)です。
〈SJNK14-16361 2015.2.10 作成〉
毎号、市町村社協やボランティア団体、住民との協働による
生活支援サービスの活動事例や、ボランティアへの思いなどをレポートします。
サービス「ぽっかぽかサポート」事業
よりスタートした住民参加型在宅福祉
提出し、定められた活動費を当法人
利用された券は毎月まとめて社協に
が希望日時に自宅に伺う仕組みです。
円で支援を依頼。当法人の協力会員
で、団体登録第1号となった合志市安
が受け取ります。企業・個人等から
平成 年5月、合志市社協の提唱に
心生活サポートグループ「ぽっかぽか
して活用。平成 年の利用は年間
の寄附や社協の助成金等も運営費と
すずかけ」。活動が実り、平成
月には地域住民の拠り所、居場所づく
枚だった利用が年々増え、平成
年
りの家「よんなっせ」を開所。高齢者
は4000枚になる見込みです。
表理事の佐藤昭男さんに伺いました。
高齢化地域だからこそ、
自立した在宅支援を
私達が暮らす「すずかけ台」周辺
%を超えました。
NPO法人へ移行
できるしこする」という無理のない
はなく、
「できることをできる時間に、
ん大切ですが、
「おんぶにだっこ」で
行政や福祉機関からの支援はもちろ
居場所づくりの家「よんなっせ」を
解と関係各位の協力で同
空き家の存在を知り、協力会員の理
ました。そんな折の平成 年 月に
「居場所」が必要との思いが強くなり
子 育 て 中 の 方 が、 遠 慮 な く 集 え る
お宅に出向くだけでなく、高齢者や
在宅支援を行うなかで、利用者の
27
活動を目標に、平成 年に「ぽっか
では、高齢化率が
今後の活動を見据えて
の一人暮らし等に寄り添う支援を、代
23
27
協力会員は
名でしたが、現在は
31
当初、在宅支援サービスに携わる
いました。
ぽかサポート」事業の団体登録を行
23
る利用会員は
余名を数えます。支
援内容は、 家事・ 掃除・ ゴミ出し・
買い物・衣類の入れ替えなど、多岐
にわたります。
利用会員は合志市社協が発行する
利用券を購入し、1回1時間200
12
年 2 月、
26
開所することができました。
27
同時に、家賃等の確保や長期的活
誰もが安心して過ごせる、居場所づくりの家
「よんなっせ」
35
69
年2
23
名に増加。また、サービスを希望す
11
70
地域福祉
活動団体の
紹介
ボランティアレポート
NPO 法人 ぽっかぽかすずかけ
設立 / 平成 23 年 5 月設立、同 27年 6 月NPO 法人化
会員数 / 協力会員 31 名・利用会員 約 70 名 代表 / 佐藤昭男
(合志市豊岡 2000-683)
問い合わせ先 居場所づくりの家「よんなっせ」
☎ 096-200-3752
〝地域のことは地域で支える〟
みんなの拠り所
居場所づくりの家「よん なっせ」
▲「できることを、できる時間に」と語る代表理事の佐藤昭男さん
8
「よんなっせ」の存在感を高めながら
多 様 な 在 宅 支援サービスの 継 続 へ
「よんなっせ」の活動内容
時~ 時
動には行政や福祉施設等からの業務
■利用券1枚で1日滞在可
■利用時間/
委 託 が 可 能 な 法 人 格 が 必 要 と 考 え、
ずになった」などの感想を聞きます。
何かしら体を動かすことで病気知ら
お 宅 で 掃 除 な ど を し た り と、 毎 日、
せ』で昼食作りをしたり、利用者の
じたことはありません」「『よんなっ
部になっているので、特に負担を感
後継者育成が課題ですが、在宅支援
ます。他の団体・グループと同様に、
時期ではないか」などの意見もあり
少額でも活動費の支給などを考える
若い世代に参加してもらうには例え
「 協 力 会 員 も 高 齢 化 し て い く。 今 後、
現 在 は 順 調 に 活 動 し て い ま す が、
発行
他 / 毎 月 1 回「 よ ん な っ せ だ よ り 」
法・パソコン相談・お買いものツアー
健 康 麻 雀・ 脳 ト レ 教 室・ 音 楽 教 室・
映画鑑賞会・出前講座・テルミー療
■主な企画
芸などの同好会)
■利用会員同士のクラブ活動も可(手
(現金)
。お茶・コーヒーはサービス
16
■昼食を希望される方は別途200円
各自が活動できる日時は事前に提
と 居 場 所 づ く り の 家「 よ ん な っ せ 」
家庭常備薬等の斡旋をご利用ください
すずかけ」へ移行しました。移行に
伴い、協力会員は年会費として1万
2000円の出費となります。また、
人の理事に設立準備金の出資協力
をお願いしたところ、いずれも快く
応じてもらい感謝しています。
活動は生活の一部
誰もが、ごく自然に参加
出しますが、急用のときは他のメン
の 活 動 を 両 輪 に、 皆 で 知 恵 を 出 し
協力会員からは「活動が生活の一
バーに替わってもらうなど、融通が
合っていきたいですね。
▲平成 27 年 10 月の第 43 回「お買いものツアー」
10
同年6月にNPO法人「ぽっかぽか
始まっています。
▲利用会員のために昼食を作る協力会員
利くのも継続的な活動を可能にして
います。利用会員には 歳を超す方
もいますが、特技を活かして「よん
なっせ」で他の会員に小物作りを指
9
90
導するなど、クラブ活動的なことも
〈事業内容〉
医薬品、防疫薬品、医薬部外品、化粧品、健康食品、健康関連用品の取り扱い。
10
2016年版 社会福祉手帳 !!
ボランティアの交流と一層の振興を!
第 9 回火の国ボランティアフェスティバル宇城大会
価 格 1冊 600 円(税込)
資料篇 社会福祉法等の法令、県関係機関、県
内外の社協、県内の施設・団体等の名
簿、市町村別人口等一覧など豊富な資
料を掲載しています。
好評
販売中
「笑いのある社会は平和」と
ユーモアを交えて訴えた笑福亭鶴笑さん
5冊以上注文の場合は無料
開会式では、蒲島県知事がボランティア
活動の重要 性 を 強 調
送 料 4冊以下注文の場合は 300 円
平成 年 月7日・8日の2日間、
「第9回 火の国ボランティアフェス
ティバル宇城大会」が開催され、「手
を と り あ い 宇 城 う き 宇 っ 土 り 美しい里」のキャッチフレーズの下、
宇城市松橋のウイングまつばせを会
場に、県内で活動するボランティア
の皆さんが交流を深めました。
記念講演は、落語を通じた国際交
流やボランティアに取り組む笑福亭
鶴笑さんのイラク訪問記。また、パ
ネルディスカッションでは、宇城地
域で地域おこしや子育て支援などの
活動に取り組むグループの代表者ら
による活動発表も行われました。
来年は、上益城ブロック(御船町、
嘉 島 町、 益 城 町、 甲 佐 町、 山 都 町 )
で開催されます。
27
11
写真はイメージ
※申込書は本会ホームページからダウンロード出来ます。
ホームページ
http://www.fukushi-kumamoto.or.jp
●お問い合わせ先
熊本県社会福祉協議会 地域福祉課
TEL096-324-5470 FAX096-355-5440
福祉車両割引
熊本県火災共済協同組合
無料体験実施中!
2週間お貸しします
エルダーシステムを使って音楽レクリエーションを
お手伝いします。
お気軽にお電話下さい
096-377-5770
お問合せ/株式会社第一興商 熊本支店
熊本県熊本市南区田迎2丁目15-27
10
平成27年度
日 本 国 内 で の ボ ラ ン テ ィ ア活動 中
のケ ガや
賠償責
任を
補償
※活動のための学習会または会議などを含みます。
※自宅などとボランティア活動を行う場所との通常の経路による往
復途上を含みます。(自宅以外から出発する場合は、その場所と
活動場所への往復途上となります。)
●清掃ボランティア活動中、転んでケガをして通院した。
(ケガの補償)
●活動に向かう途中、交通事故にあって亡くなられた(ケ
ガの補償)。
●活動中、食べた弁当でボランティア自身が食中毒になっ
て入院した。(ケガの補償)
●家事援助ボランティア活動で清掃中、誤って花びんを落
としてこわした。(賠償責任の補償)
●自転車でボランティア活動に向かう途中、誤って他人に
ケガをさせた。(賠償責任の補償)
特定感染症の補償
葬祭費用保険金
(特定感染症)
上記後遺障害、入院、通院の
各補償金額(保険金額)に同じ
300 万円
(限度額)
(対人・対物共通)
基本タイプ
天災タイプ(※)
(基本タイプ+地震・噴火・津波)
430 円
650 円
(普通傷害保険、国内旅行傷害保険特約月傷害保険、賠償責任保険)
●行事参加者(主催者〔個人〕を含みます。)全員のケガを補償(往復途上も含みます。) ●行事主催者の損害賠償責任も補償
(普通傷害保険)
●送迎・移送サービス利用者を特定した A プラン
●送迎・移送サービスのための自動車を特定した B プラン
(普通傷害保険・賠償責任保険・約定履行費用保険)
●在宅福祉サービス
(公的介護保険対象外
サービスを含みます。)
●地域福祉サービス
●障害福祉サービス
●児童福祉サービス
●障害者地域生活支援事業
●介護保険サービス など
●お申込み、パンフレット・詳しい内容のお問い合わせは、あなたの地域の社会福祉協議会へ●
〈引受幹事保険会社〉損害保険ジャパン日本興亜株式会社
TEL:03(3593)6824
●この保険は全国社会福祉協議会が損害保険会社と一括して締結する団体契約です。
〈SJNK14 -16220 2015.2.6 作成〉
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県社協の事業案内
くまモンネック・ストラップ
好評発売中!
!
「ボランティア活動日本一」
推進啓発用グッズとして、活
動推進のシンボルマークであ
る「火の国ボランティアの星」
と「くまモン」をデザインし
たネック・ストラップを 1 本
1,000 円(税込)で販売し
ています。
購入希望の方は、本会ボランティアセンターに
お知らせください。本会ホームページからも購入
申込書がダウンロードできます。
検索
熊本県ボランティアセンター
お問い
合わせ
TEL.096 324 5436(直通)
FAX.096 324 5427
経営相談をご活用ください
相談は無料です
毎月 1 回 ( 定例日 )、専門の相談員が社会福祉
法人や社会福祉施設からの経営相談に応じてい
ます。また、緊急な場合は、電話やメールでの迅
速な対応も可能です。ぜひご活用ください。
来所相談日 (※予約が必要です)
■社会保険労務士
■公認会計士
■弁護士
お問い
合わせ
日曜相談 開設中
福祉サービスに関する
苦情解決制度
福祉サービスに関する苦情や相談は、事業所
内にある苦情受付窓口で受け付けています。し
かし、解決できなかったり、直接、言いにくい場
合は、
「熊本県福祉サービス運営適正化委員会」
へ
お気軽にご相談ください。利用者本人や家族、
代理の方でも相談できます。
相談は無料です・秘密は守ります
午前9時∼午後5時まで(土・日・祝日は除く)
お問い
合わせ
TEL.096 324 5471(専用)
FAX.096 324 5456
地域福祉権利擁護事業が、
日常の困りごとをお手伝い
ご 利 用
できる方
サービス
の
主な内容
第1月曜日 午後1時30分∼
第2火曜日 午後1時∼
第3火曜日 午後1時30分∼
TEL.096 324 5465(直通)
FAX.096 355 5440
福祉の仕事
ご存じ
ですか?
利 用 料
お問い
合わせ
認知症・知的障がい・精神障がいな
どにより、判断能力が低下しておら
れる方で、日常生活に不安のある方
などです。
■福祉サービスが安心して利用でき
るようにお手伝いします。
■毎日の暮らしに欠かせないお金の
出し入れをお手伝いします。
■大切な通帳・印かん・証書などを、
安全な場所でお預かりします。
1回 1時間あたり900 円程度です。
(お住まいの市町村によって異なります)
TEL.096 324 5474(直通)
※またはお住まいの市町村社会福祉協議会まで
福祉人材・研修センターでは、平日(月∼金)
の利用ができない方のために、毎月第1日曜日
(1 月は第3日曜日)に相談日を開設しています。
ぜひご活用ください。
主
な ①福祉の職場への就職を考えている
相談内容 ②福祉の仕事を詳しく知りたい
③専門資格の取得方法等を知りたい
④職場からの求人情報を知りたい
開 設 日
【2016年1月∼2016年3月】
1月17日・2月7日・3月6日
開設時間
午前9時∼午後5時
お問い
合わせ
TEL.096 322 8077(直通)
FAX.096 324 5464
社会福祉法人
熊本県社会福祉協議会
〒860-0842 熊本市中央区南千反畑町3番7号 熊本県総合福祉センター内
TEL.096-324-5454 FAX.096-355-5440
web
http://www.fukushi-kumamoto.or.jp
●発行:平成27年12月15日