RIセンター利用心得 - 核・放射化学研究室

自然科学系附置RIセンター利用心得
目次
目次
・・・・・・・・・・・・・・・・1
1.自然科学系附置 RI センター利用心得の目的
・・・・・・・・・2
2.RI センターの運営と管理
・・・・・・・・・・・・2
3.RI センター利用者(従事者)
・・・・・・・・・・・・2
4.RI センターへの立入
・・・・・・・・・・・・・・3
5.RI の登録と管理
・・・・・・・・・・・・・・・4
6.RI センターの使用
・・・・・・・・・・・・・5
7.放射性廃棄物の処理
・・・・・・・・・・・・・・7
8.緊急時の措置
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
9.災害時の連絡通報体制と措置
・・・・・・・・・・・・・・・・8
10.測定と記帳
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
11.利用者に対する保険上必要な措置
・・・・・・・・・・・・・10
センターの配置図
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
監視区域
A1. 法律に規定するデータ
・・・・・・・・・・・・・・・14
A1.1 放射線業務従事者の線量限度
・・・・・・・・・・・・14
A1.2 線量限度,濃度限度等
・・・・・・・・・・・・・・・・・15
A2. 日本アイソトープ協会が集荷する RI 廃棄物の分類
・・・・・・・16
A3. 放射能,放射線量の単位
・・・・・・・・・・・・・・・16
関係様式
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
新潟大学教育研究院自然科学系附置RIセンター放射線障害予防規程
1
・・・・24
自然科学系附置 RI センター利用心得
1.自然科学系附置 RI センター利用心得の目的
この利用心得は,新潟大学教育研究院自然科学系附置 RI センター(以下 RI センタ
ーという。)放射線障害予防規程(以下予防規程という。 )第 9 条第 6 項の規定に基
づき,RI センターにおける放射線障害を防止し,安全を確保することを目的として
定められたものである。
2.RI センターの運営と管理
2.1 組織
(1) RI センターは,自然科学系関連部局の共通施設である。
(2) RI センターの組織及び運営に関し必要な事項を審議するために,教育研究
院自然科学系附置 RI センター放射性同位元素運営委員会(以下「運営委員会」
という。 )がある。
(3) 放射線障害発生の防止及び放射性同位元素等の使用を安全円滑にするために
教育研究院自然科学系附置 RI センター放射性同位元素管理委員会(以下「管理
委員会」という。 )がある。
(4) 関連部局から 1 名の放射線取扱いに関する責任者(以下「取扱責任者」とい
う。 )を選出し,取扱責任者は管理委員会のメンバーとなる。
(5) 取扱責任者には,委員会及び放射線取扱主任者又は代理者(以下「主任者」
という。 )の障害予防上の指示を,その所属する部局の放射線業務従事者(以
下「従事者」という。 )に徹底させる義務がある。
3.
従事者
3.1 利用手続き
(1) RI センターを利用しようとするときは,所定の様式により,あらかじめ「放
射線業務従事者登録申請書」及び「自然科学系附置 RI センター利用申請書」を
管理委員会委員長に提出する。これらの申請は,原則として放射線障害防止の
立場から,管理委員会及び主任者によって審査される。申請の際は次の事項に
注意しなければならない。
ⅰ) 自然科学系に関連する大学院学生及び学部学生,研究生が「登録者」とし
て登録する際は、実質的な RI 指導する教官が「申請者」になること。
ⅱ) この RI センターの利用または RI の取扱いに不慣れな者が利用者であると
きは,実質的な RI 指導者をつける。
(2) 従事者登録が受理され,管理委員会で認められた者は,「従事者」となり、
さらに利用申請が受理され認定された者は「センター利用者」として登録され
る。これらの登録は年度ごとに更新する。
(3) 新規に従事者として登録される者は,過去の被ばく歴を主任者に提出しなけ
2
ればならない。教育訓練とアイソト-プ総合センター放射線障害予防規程及び
RIセンター放射線障害予防規程を受講し健康診断を受けて,その結果いかん
によって実際の使用が許可される。
3.2 RI センターの利用者は,次の義務を負う。
(1) 「従事者」として,毎年登録し,所定の定期健康診断※を受け,法令で定めら
れた教育訓練※※を受ける。
(2) 「予防規程」を熟知する。
(3) この利用心得をよく理解し,これを守り,放射線障害の予防など,RI セン
ターの管理に協力する。
※
定期の健康診断は,5 月に実施される。ただし,やむを得ない事情により
受験できなかった者は,11 月に実施される健康診断を受けることができる。
※※
継続従事者に対する再教育訓練を前年度に受講しなかった場合には,初期
教育訓練を受けるものとする。
4.
RI センターへの立入
4.1 立入制限
RI センターの使用,管理,その他の目的で RI センターに立入ることのできる者は,
障害防止の見地から次の者に限る。
(1) 従事者として登録されている者
(2) 上記の者に同行した者
(3) 取扱主任者の承認した者
4.2 立入方法
RI センターに立入る者は,次の事項を守らなければならない。
(1) 立入に際して,履物を履き替え,作業衣を着用し、電子ポケット線量計また
はガラスバッジを着用する。
(2) 汚染の拡大を防ぐため物品の持ち込みは可能な限り少なくする。
そのために備え付けのロッカーを使用してよい。
4.3 RI センターの使用と後始末の責任
(1) RI センターの通常使用時間は,次の通りとする。
月曜日~金曜日
9:00 から 17:00 まで
(2) RI センターの出入り口は,原則として常に施錠しているので,RI センターを
使用する者は,主任者に申し出て,入退室カードの貸与を受ける。カードは,
不要になったときには,速やかに返却する。
(3) 入室の際は履物を所定の場所に置き,すのこに上がる。電子ポケット線量計
装置のカードリーダに入退室カードを読ませ,電子ポケット線量計を取り出し,
正しく着用する。入室用カードリーダに入退室カードを読ませ,自動ドアを開
けて入室する。入室は一人ずつ行う。管理区域用スリッパを履き,備え付けの
3
作業衣を着用する。
(4) 退室の際は,汚染検査室で手を洗い,ハンドフットクロスモニタで手足の汚
染をチェックする。ハンドフットクロスモニタにスリッパのまま乗り,カードリ
ーダに入退室カードを読ませ,手測定孔の中のスイッチを10秒間押し続ける。
手足の測定が終了したら,衣服用プローブで衣服の汚染を検査する。汚染が無い
ことを確認したら,作業衣及び管理区域用スリッパを元に戻して,退室用カード
リーダに入退室カードを読ませ,自動ドアを開けて退室する。電子ポケット線量
計を装置に戻す。
(5) 時間外に使用する者は,管理室右側にあるホワイトボードに氏名及び使用時
間を記入する。実験が終了したとき,最後の人はホワイトボードを消し,横の換
気を止めて出ること。
(6) 実験室を使用する者は,火気,水,電気などの後始末の責任を負う。
(7) 時間外にわたって,止められたり消されては困る水道の栓,電気のスイッチ
などがあるときは,当該場所に「使用中宣言」を明示する。
5.
RI の登録と管理
5.1 RI の登録
RI センターで取り扱う RI は,例外なく「RI 保管票」に登録する。この登録は年
度ごとに更新する。「RI 保管票」には,次の事項を記入する。
使用者の氏名,使用の年月日及びその期間,使用目的・方法,使用数量,残量及び
廃棄区分(可燃物,不燃物等の別)
なお,各室における RI の 1 日最大使用数量, 3 月間使用数量及びグループ別1日
最大使用数量が許可範囲を超えないように,常時気をつける。
5.2 RI の購入,移入
(1)RI を販売業者から購入し,または他の管理区域から移入しようとするときは,
あらかじめその核種及び数量について文部科学省の承認の有無を確認し,主任者
に報告する。必要なときは,管理委員会に諮って新たに申請手続きをとる。
(2) 購入,移入の手続きにおいては「センター利用申請書」の「実験責任者」が
使用責任者となる。実際に RI を入手したときは,主任者の指示に従って,RI 貯
蔵室に収納し,「RI 保管票」に登録する。
(3) RI を保管する場合は,使用者の氏名,RI の種類及び数量,保管の期間,方法
及び場所を「RI 保管票」に記入する。
5.3 RI の貯蔵
(1) 貯蔵室に保管する RI には,RI 保管票に登録された番号を表示し,核種の種
類,数量を明記のうえ,RI 保管票に記載された場所に収納する。
(2) 貯蔵室のとびらは,現に人がそこに居ない時は,短時間であっても施錠する。
(3) 保管中の RI を移動,使用または廃棄をするときは,RI 保管票に記帳する。
4
5.4 RI の管理区域外持ち出し
(1) 管理区域外に RI を持ち出すときは,RI の輸送に関する法規に合致するよう,
しゃへい,包装,表示をし,主任者の立ち会いのもとで行う。
(2) 上記 RI の移管に際しては「RI 保管票」に記入し,RI の引き渡し手続きをと
る。
6. RI センターの使用
6.1 電子線量計
各利用者は放射線を被ばくするおそれのある場所に立入り,また被ばくするお
それのある作業をするときは,常に胸部(または妊娠可能な女子の場合は腹部)
の外衣にこれを着用する。この着用の義務は,この実験室以外の施設の場合も適
用される。
6.2 ガラスバッジ
(1) 「従事者」として登録された者が,他施設において RI を取り扱う期間中は,
主任者に連絡して,月ごとに,個人被ばく線量測定用のガラスバッジの割当てを
受けることができる。
(2) 中性子用ガラスバッジを使用するときは,あらかじめ連絡しなければならな
い。
6.3 作業衣,履物など
(1) 管理区域内で作業するときは,所定の履物を着用する。非密封の RI を取り扱
う時は,作業衣を必ず着用し,その他に手袋,メガネ,マスク等を活用して,身
体の汚染を防ぐ。
(2) 各人の作業衣,履物は,汚染検査室のハンガー及び履物棚に置く。作業衣,
履物のまま管理区域の外に出ることは禁止される。
(3) 作業衣または履物が汚染されたときには,主任者に申し出て,その指示に従
わなければならない。
6.4 喫煙,飲食など
管理区域内での喫煙,飲食(ガム等も含む。)及び化粧は,固く禁じる。
6.5 実験場所
(1) 実験室内のドラフト,実験台などのスペースは,利用者が協力しあって使用
し,空調が運転されていることを確認する。
1日に使用する RI 量は,各室で許可されている限度内とする。RI の使用は,
原則としてドラフト内で行う。
(2) スペースの使用が終了したときは,すみやかに後片付けと汚染検査を行う。
除染作業は,原則として利用者が行う。
6.6 RI 取り扱い
(1) RI は管理区域外では絶対に取り扱わないこと。
5
(2) ゴム手袋等を着用し,素手で RI を取り扱わないこと。
(3) RI を取扱っている現場には,主要な RI の種類,数量,利用者名を表示する。
(4) β線はアクリル板,γ線に対しては鉛ガラスなどを使用して外部被ばくの防
護を図る。
(5) 実験終了後はRI廃棄物を室内に残さず,廃棄物保管室に保管廃棄する。
(6) 汚染を拡大しないよう常に心がける。
6.7 実験場所の汚染防止
(1) RI を処理するドラフト,実験台の表面及び床は,あらかじめ汚染に備えて
ポリエチ濾紙などで覆っておく。また,個々の化学操作は,バットなどの上で
行い,万一の事故に備える。実験室内の換気を常に怠ってはならない。
(2) 気体発生をともなう化学操作はできる限り避けるよう,実験計画をたてる。
もし,気体発生が避けられないときは,主任者の指示に従い,必要に応じて,実
験室及び排気口周辺のモニターを行わなければならない。
(3) 室内モニター及び排気モニターの警報が鳴ったときは,直ちに作業をやめ,
主任者に報告する。
(4) 流しの水道を出し放しにしない。
6.8 RI 汚染が発生した場合の処置
(1) 汚染のおそれがある場合,まず従事者の身体の汚染検査を行い,必要な措置
を取る。
(2) 汚染が発生した場合には,汚染箇所を広げないことが原則である。サーベイ
メータで汚染範囲を確認し,汚染が固着してしまわないうちに除染を行う必要
がある。わずかな汚染であっても放置せず,直ちに除去するように心がける。
(3) 除染作業の際にはゴム手袋等を用いて身体への二次汚染を起こさないように
心がける。
(4) 傷口,眼,口等が汚染した場合には,多量の水で洗い,除染する。汚染が残
っている場合は,主任者に報告し,医師の診断を受ける。
6.9 物品の移動
管理区域内の汚染された物品を外へ持ち出すことは,できる限り避けるが,それが
不可能な場合には表面汚染について検査し,表面密度限度の 1/10 以下の汚染である
ことを確認したときのみ,持ち出せる。ただし,α放射体を取り扱う実験に使用した
器具は,持ち出せない。
6.10 通常のゴミの捨て方
通常のゴミ箱には,RI で汚染されたものは一切入れない。ゴミは「可燃性」と「不
燃性」などに分類して捨て,薬品の空ビンは一度水洗して,表面汚染を検査してから
捨てる。
6
7.
放射性廃棄物の処理
7.1 液体廃棄物
(1) 液体の RI 廃棄物は,有機廃液,無機廃液(pH を 2~12 に調整,この際塩素
を含む試薬の使用はさける。) ,液体シンチレータ廃液,α線放射体廃液の区
別に応じて,廃棄物保管室Ⅰ内の廃液ビンに入れて保管廃棄する。
(2) RI を使用したビーカー等は,2 回以上水洗いしてから洗う。水洗いの洗浄液
は廃液ビンに入れる。
(3) α線を放出する放射性同位元素を含む廃液は,量の多少にかかわらず,一切
下水に流してはならない。
(4) 廃液を廃液ビンに入れる際には,発泡しないかをよく検討する。また,床の
上に廃液をこぼさないような処置をする。
7.2 固体廃棄物
固体廃棄物は「可燃性」と「不燃性」
(難燃物,不燃物,非圧縮性不燃物の別あり)
に分類してまとめ(α線放射体は別にする。 )なるべく体積が小さくなるようにし
てビニールなどで包み,表面の1cm 線量当量率が 2mSv/h を超えず,かつ表面から
1m 離れた位置における 1cm 線量当量率が 100μSv/h を超えないようにする。線量
当量率がこれ以上になるときは,主任者の指示に従って処理しなければならない。
7.3 廃棄物の保管
(1) 実験の途中などで,廃棄物を一時的に実験室内におくときは,所定の「溜容
器」を用い,使用者名,核種,数量を表示する。他の者が使用中の溜容器には,
無断で廃棄物を投入しない。
(2) 廃棄物保管庫Ⅰ内に廃棄物を保管するときは,「廃棄物保管票」(固体,液体
の別あり)に各容器番号を照合のうえ,氏名,汚染された物の種類,数量,廃
棄の年月日,方法,容器番号を記入する。廃棄物は袋に入れて口を閉じ,日付,
名前,核種等を記しておく。
(3)液体シンチレータ廃液以外の有機廃液及びα線放射体は業者が引き取らないの
で保管廃棄する。
8.
8.1
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
緊急時の措置
緊急時とは以下のような場合を指す。
線源の所在不明
線源の盗取
未登録線源の発見
吸入,飲み込みなどによる被ばく
広範囲の汚染
火災、地震等
その他の異常
7
8.2 緊急時に,講じなければならない応急措置は以下の措置である。
(1) 単独で処置せず,管理区域を出ずにまず電話で主任者,センター長に連絡す
る。
(2) 人命及び身体の安全を第一に考えて行動し,余裕があれば RI の飛散防止に努
める。
(3) 主任者及びセンター長は予防規程第 26 条に従って,適当な処置を取る。
(4) 火災が起こったときは,消火又は延焼の防止に努めるとともに消防署又は消
防法により市町村長の指定する場所に通報する。
(5) 線源の所在不明,盗取,未登録線源の発見が判明した場合は,直ちに主任者
に届け出る。
(6) 危険を過小評価しない。
9. 災害時の連絡通報体制と措置
(1) 災害の発生
災害とは,震度4以上の地震,火災等を指す。
(2) 通報と連絡
災害を発見した者は、災害の拡大に努めるとともに直ちに通報体制に従い次の事
項を通報する。
① いつ(発生または発見した日時)
② どの施設のどこで
③ どんな事故が(火災,人身事故等)
④ その内容(発生状況,負傷者の有無,拡大性の有無,環境の影響等)
⑤ 通報者の所属,氏名
⑥ 今後の連絡先(電話番号)
災害が起こった場合の通報連絡体制
①
災害発見者
消防署、
警察署等
②
主任者
自然科学系総務課学
系庶務係長
③
管理委員会
③
学系長
④
学長
8
○印中の数字は,通報者の順位を示す。
次順位の者への連絡ができなかったときは,その次の順位の者へと通報するものとす
る。
10. 測定と記帳
10.1
項
各個人が主として行う測定
目
測定の時期
測定の方法
電子ポケット線
量計またはガラ
被ばくのおそれのあ スバッジを胸部
(1)個人被ばく線量 る場所に立入り,ま または腹部に着
た作業するとき
用。一時立入者は
電子ポケット線
量計
記帳または措置
電子ポケット線量計及
びガラスバッジ測定の
結果は管理室に記録保
存 1)。
一時立入者の線量当量
は「一時立入り記録」
に記入 2)
汚染のおそれのある
(2)身体,衣服の汚
とき,管理区域から
染 3)
退出するとき
サーベイメータ
またはハンドフ
ットクロスモニ
タ
「汚染対処記録」に記
入,除染不能な身体汚
染については管理室で
記録 4)
(3)実験室の表面汚 汚染のおそれのある
染 5)
とき,作業の終了時
サーベイメータ
「汚染対処記録」に記
入,除染作業をする 4)
(4)実験室の線量当 比較的高レベル実験
量率
を行なっているとき
サーベイメータ
適切なしゃへいをして
被ばくを少なくする
1) ガラスバッジの測定は業者に委託し,結果の記録は管理室に保存され,また管
理室から各人に知らされる。従事者の被ばく線量当量は3月ごとに集計され,3
月間の集計及び集積線量をあわせて管理室で記録する。
2) 一時立入者の被ばく線量が 0.1mSv を超すときは,その記録を管理室で記録保
存する。
3) 手,足等の人体部位の表面が汚染され,容易に除去できないときは,主任者に
申し出る。
4) 汚染が認められたときに,記帳と措置をする。
5) 実験室の表面汚染が確認されたときは,主任者に申し出る。除染作業は原則と
して「利用者」が行う。
9
10.2
項
主任者の責任の下に行う測定
目
ⅰ)
放射性同位元
素による汚染
の状況(表面密
度)
ⅱ)
線量当量率
ⅲ)
排水中の RI 濃
度
測定の時期
測定方法
毎月 1 回
スミヤ法また
はサーベイ法
(GMまたは
αサーベイメ
ータ)
測定すべき場所
記
帳
実験室,汚染検
査室,排気設備,
排水設備,貯蔵 「表面汚染
室,管理区域の 測定記録」
境界,廃棄物一
時保管室
毎月 1 回
実験室,貯蔵室,
サーベイメー
廃棄物一時保管 「線量当量
タまたは,計算
室,管理区域の 率測定記録」
による
境界
貯留槽が満水
となり排水す
る前,毎回
γ線水モニタ
貯留槽及び必要
ー及びβ線水
「排水記録」
に応じて希釈槽
モニター
1) 測定すべき場所は,汚染状況を知るためにも最も適した箇所をできるだけ多
く設定して毎回,その箇所のモニターをする。
2) 記録は毎年更新し,5 年以上保存する。
3) 標準サーベイメータを使用する。(シンチレーションサーベイメータまたは
GM サーベイメータ)
10.3 記録の保存
この「利用心得」の中にある「記帳」は,すべて年度ごと(4月~3月)に閉鎖し,
学系長の責任の下に管理室に保存する。
健康診断に関する記録及び被ばく線量当量に関する記録は,管理室で永年保存する。
その他の記録は5年以上保存する。
11.
利用者に対する保険上必要な措置
健康診断の結果にもとづき,放射線障害を受け,または放射線障害を受けたおそれ
のある者につき,主任者は管理委員会を通じて学系長に報告する。
学系長はその者に対して,作業時間短縮,作業制限,就業禁止などの必要な措置を
行なう。
また,ガラスバッジや電子ポケット線量計の測定結果から判断して,被ばく線量当
量が異常に高い者について,主任者は管理委員会を通じて,その者に注意を与え,RI
の取扱い方法を再検討させたり,健康診断を受けるよう勧告することができる。
10
11
RI センターの配置図
12
監視区域
監視区域の場所
大学院自然科学研究科総合研究棟(物質・生産棟)内,162 号室(極限物性実験室)
大学院自然科学研究科総合研究棟(物質・生産系)
162極限物性実験室
3 He/ 4He希釈冷凍機
13
A1.
法律に規定するデータ
A1.1
放射線業務従事者の線量限度
(1) 実効線量限度
ⅰ)
ⅱ)
ⅲ) 女子※3
ⅳ) 妊娠中の女子
内部被ばくについて
(2) 等価線量限度
ⅰ) 眼の水晶体
ⅱ) 皮膚
ⅲ) 妊娠中の女子の腹部表面
150mSv/年※2
500mSv/年※2
2mSv※4
(3) 緊急作業に係る線量限度※5
ⅰ) 実効線量について
ⅱ) 眼の水晶体の等価線量について
ⅲ)皮膚の等価線量について
(4)
100mSv/5 年※1
50mSv/年※2
5mSv/3 月
1mSv※4
100mSv
300mSv
1 Sv
表面汚染限度
40Bq/cm2
α線源については4Bq/cm2
※1 平成13年 4 月 1 日以後 5 年ごとに区分した各期間
※2 4 月 1 日を始期とする 1 年間
※3 妊娠不能と判断された者,妊娠の意志のない旨を使用者(学系長)等
に書面で申し出た者及び妊娠中の者を除く
※4 使用者(学計長)等が妊娠の事実を知ったときから出産までの間
※5 女子については,妊娠不能と診断された者及び妊娠の意志のない旨を
使用者(学系長)等に書面で申し出た者に限る
14
A1.2
線量限度,濃度限度等
外部線量
空気中濃度
水中濃度
表面密度
3 月間についての
実 効 線 量 で
平均濃度が濃度限
1.3mSv/3 月 を
度の 1/10 を超え
超える場所
る場所
表面密度限度
の 1/10 を超え
る場所
使用施設
1 週間についての
内の人が 実 効 線 量 で
平均濃度が濃度限
常 時 立 ち 1mSv/週以下
度以下
入る場所
表面密度限度
以下
管理区域
実 効 線 量 で
表面密度限度
排水施設,
1.3mSV/3 月 以 濃度限度以下(排 排水中の濃度限 の 1/10 以 下
排気施設
下(管理区域の境 気口)
度以下(排水口) ( 管 理 区 域 の
の出口等
界)
出口)
実効線量で 250
μSv/3 月以下,
工 場 又 は ただし病院また 3 か月間について 3 か月間につい
事 業 所 の は診察所の病室 の平均濃度が濃度 ての平均濃度が
境界等
に お い て は 限度以下
濃度限度以下
1.3mSv/3 月 以
下
15
A2.
日本アイソトープ協会が集荷する RI 廃棄物の分類
分類
主な物品名
放射能制限値
収納要領
3H,14C,125I,131I
可燃物
紙類,布類,木片
難燃物
ポリバイアル,発泡スチロ
ール,ポリシート,ゴム手
袋
不燃物
動物
無機液体
有機液体
A3.
≦400MBq
・十分乾燥する
α核種を除く他核
・破砕,圧縮をしない
種
≦4GBq
同上
・シリコン,テフロン,
塩ビ製品,アルミ箔,鉛
加工品などを除く
ガラスバイアル,ガラス器
具,注射針,塩ビ製品,ア
ルミ箔,テフロン製品,シ
リコン
同上
・注射針など感染の恐れ
のあるものは滅菌する
・ガラスバイアルなどの
中の残液を抜く
・破砕,圧縮をしない
乾燥後の動物,敷きわら
同上
・十分乾燥をする
・指定の内容器に封入
実験廃液
・高粘度の液体,可燃性
3H、14C、125I、131I 液体を除く
≦20kBq/ml
・pH 値は 2~12
α核種を除く他核 ・pH 調整には塩素を含む
種
試薬を用いない
≦200kBq/ml
・液量はポリ瓶の肩口ま
でとする
液体シンチレータ廃液のみ ≦2kBq/ml
・粘度はエンジンオイル
程度を上限とする
・pH 値は 4~10 とする
・塩素を含む試薬での pH
調整は行なわない
放射能,放射線量の単位
1. 放射能の単位
ベクレル(Bq) 毎秒当たり放射性物質が壊変する数。dps。
cpm(count per minute) 放射線測定器で放射能を測定したときの毎分当たりの計数
値につける記号
dpm(disintegration per minute) 毎分当たり放射性物質が壊変する絶対的な計数値
につける記号。cpm 値を放射線測定器の性能や測定試料の幾何学的条件で決まる
測定器の計数効率で除して得られる値が dpm である。この値の 1/60 が dps で,
Bq に等しい
16
2. 放射線量の単位
グレイ(Gy) 物質に吸収される放射線エネルギーに相当する吸収線量の単位。物
質 1kg あたりの 1 ジュール(J)の放射線エネルギーが吸収されたとき 1Gy とい
う。
シーベルト(Sv) 様々な種類の放射線の人体や生物に与える影響を考慮した“線量
当量”の単位で,吸収線量に放射線の種類やエネルギーの違いによる線質係数を
乗じて補正した値である。1Gy の X 線,γ線あるいはβ線によるエネルギーの
吸収によって生じる生物学的効果と等しい効果を示す線量当量を 1Sv という。
3. 単位の接頭語
倍数
10-12
10-9
接頭語
ピコ
ナノ
記号
p
n
10-6
10-3
103
106
109
マイクロ
ミリ
キロ
メガ
ギガ
μ
m
k
M
G
17
関係様式
頁
○ 従事者登録申請書
・・・・・・・・・・19
○ 自然科学系附置 RI センター利用申請書
・・・・・20
○ 放射性同位元素譲渡書
・・・・・・・・・・・・・21
○ 放射性同位元素譲受書
・・・・・・・・・・・・・22
○ 放射性同位元素搬出記録票
・・・・・・・・・・・・23
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放射線業務従事者登録申請書
自然科学系附置 RI センター
管理委員委員長
殿
平成
下記の通り、平成
年
月
日
年度における従事者登録の申請を行います。
なお、従事者登録に当たっては関係諸規定を遵守し放射線障害の防止に努めます。
氏名
所属・連絡先
ふりがな
(○をつける)理
工
職名学年
農
その他(
)
TEL
登録者
e-mail アドレス
学籍番号
性別
S・H
生年月日
年
氏名
月
日
男・女
所属・連絡先
(○をつける)理
申請者
工
職名
農
その他(
)
TEL
登録者が職員の場合には、本人が申請者となりえる。
登録者が学生・院生・研究生の場合には、直接放射線業務の指導の任に当たる教員(放射線業務従事
者)が申請者となり、所属には教員と同じもの記入のこと。
所属は理工農系のいずれにも該当しない場合はその他としてカッコ内に記述のこと。
新規、継続の別
□
新規の場合
放射線業務歴
□ 有
□ 無
放射線被ばく歴
□ 有
□ 無
個人線量計
□
新規
□ 継続
不用 (自然科学系附置 RI センターのみ利用の場合
センター備付けの線量計を使用)
□
ガラスバッジ(他施設利用の場合)
□ 常時使用(月単位で年間 4 回以上)
□ 時々使用(月単位で年間 3 回以下)
中性子バッジ
利用施設
□ 使用
□
自然系 RI センター
□
他施設(
□ 不使用
)
19
自然科学系附置 RI センター利用申請書
自然科学系附置 RI センター
管理委員委員長
殿
下記の通り、平成
平成
年
月
日
年度におけるセンター施設の申請を行います。
氏名
所属・連絡先(TEL)
職名・学年
利用者
実験責任者となる教員に○印をつけること。
センター備付けのポケット線量計を使用する者は線量計の欄に○印をつけること。
使用場所
使用核種
(量 Bq)
利用期間
実験の概略(目的、方法)
20
線量計
NO.
放射性同位元素譲渡書
事
業
所
許可番号
放射線取扱主任者
殿
下記の放射性同位元素を譲渡します。
核
種
数
量
状
態
密封
非密封
気体
液体
測定試料
その他(
)
その他(
)
化合物名
物理的性状
固体
粉末
譲渡年月日
事
業
平成
年
月
日
所
事業所許可番号
放射線取扱主任者
21
印
NO.
放射性同位元素譲受書
事
業
所
許可番号
放射線取扱主任者
殿
下記の放射性同位元素を譲受しました。
核
種
数
量
状
態
密封
非密封
気体
液体
測定試料
その他(
)
その他(
)
化合物名
物理的性状
固体
粉末
譲受年月日
事
業
平成
年
月
日
所
事業所許可番号
放射線取扱主任者
22
印
NO.
放射性同位元素搬出記録票
□
□
事業所外運搬
事業所内運搬
核
種
数
量
状
態
密封
非密封
測定試料
物理的性状
気体
液体
固体
容器の種類
L型
A型
その他(
その他(
)
その他(
)
化合物名
車両
)
(B.G.) Sv/h
容器の線量率 表面で
搬出方法
粉末
郵送
宅配便
平成
年
1mで
(B.G.)
その他(
Sv/h
)
搬出者氏名
搬
出
先
搬出年月日
月
日
新潟大学自然科学系附置 RI センター
放射線取扱主任者
23
印
新潟大学教育研究院自然科学系附置RIセンター放射線障害予防規程
平成20年4月30日
自然系規程第2号
(趣旨)
第1条 この規程は,放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律(昭和3
2年法律第167号。以下「法律」という。)第21条に規定する放射線障害予防規程で
あり,法律に基づき,新潟大学教育研究院自然科学系附置RIセンター(以下「セン
ター」という。)における放射性同位元素,放射性同位元素装備機器,放射性同位
元素によって汚染された物及び放射線を放出する同位元素の数量等を定める件(平
成12年科学技術庁告示第5号)により定められた下限数量以下の非密封放射性同位元
素等(以下「下限数量以下RI」という。)による放射線障害を防止し,公共の安全
確保を図るために必要な事項を定めるものとする。
(定義)
第2条 この規程において,次の各号に掲げる用語の意義は,当該各号に定めるとこ
ろによる。
(1) 管理区域
外部放射線に係る線量,空気中の放射性同位元素の濃
度又は放射性同位元素によって汚染される物の表面の放
射性同位元素の密度が文部科学大臣の定める値を超える
おそれのある場所をいう。
(2)監視区域
管理区域外で下限数量以下RIの取扱いを許可された
場所をいう。
(3)RI
密封されていない放射性同位元素をいう。
(4)密封RI
密封された放射性同位元素をいう。
(5)一般ECD
文部科学大臣の設計認証を受けていない63Niを装備し
たガスクロマトグラフ用エレクトロン・キャプチャ・
ディテクタをいう。
(6)放射性同位元素等
第3号から前号までに規定するものをいう。
(7)RI汚染物
RIによって汚染された物をいう。
(8)従
事
者
放射性同位元素等又はRI汚染物を取り扱い,管理し,
又はこれに付随する業務(以下「取扱等業務」という,)
に従事する者及び監視区域で下限数量以下RIを取り扱う
者をいう。
(9)一 時 立 入 者
従事者以外の者で管理区域に一時的に立ち入るものを
いう。
(学系長の職務)
第3条 新潟大学教育研究院自然科学系長(以下「学系長」という。)は,センター
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における放射線障害の防止に関し総括する。
(放射性同位元素管理委員会)
第4条 センターに,放射線障害の防止等の安全管理に関する必要な事項について審
議するため,新潟大学教育研究院自然科学系附置RIセンター放射性同位元素管理委
員会(以下「管理委員会」という。)を置く。
2 管理委員会の組織及び運営については,別に定める。
(放射線取扱主任者等の選任及び定期講習)
第5条 センターに,放射線障害の防止について総括的な監督を行わせるため,放射
線取扱主任者(以下「主任者」という。)1人以上を置く。
2 主任者が旅行,疾病その他の事故によりその職務を行うことができないときに,
その職務を代行させるため,代理者を置く。
3 主任者及びその代理者は,第1種放射線取扱主任者免状を有する者のうちから,
学系長が選任する。
4 学系長は,主任者の資質の向上を図るため,主任者に法律第36条の2に規定する定
期講習を受けさせなければならない。
(取扱責任者等の選任)
第6条 センターの管理運営を監督させるため,教育研究院自然科学系附置RIセンタ
ー長(以下「センター長」という。) を置く。
2 センター長の選任に関し必要な事項は,別に定める。
3 センターの放射線障害の防止及び安全管理を図るため,放射線安全管理者(以下
「安全管理者」という。)を置く。
4 センターにおける取扱等業務(監視区域で下限数量以下RIを取り扱い,管理し,
又はこれに付随する業務を含む。以下同じ。)を安全かつ円滑に行うため,関連部
局にそれぞれ放射線取扱いに関する責任者(以下「取扱責任者」という。)及び監
視区域に監視区域責任者を置く。
5 安全管理者,取扱責任者及び監視区域責任者は,従事者のうちから,学系長が選
任する。
(主任者の職務等)
第7条 主任者は,センターにおける放射線障害の防止に関する次に掲げる業務を統
括する。
(1) 放射線障害の防止に関する規定等の策定及び改廃に関すること。
(2)放射線障害の防止に関する重要な計画の策定に関すること。
(3)法令に基づく申請,届出,点検及び報告に関すること。
(4)立入検査等に関すること。
(5)異常及び事故の原因調査に関すること。
(6)使用する放射性同位元素の種類及び数量並びに放射性同位元素等の使用方法
等の確認及び事後点検に関すること。
(7)下限数量以下RIの受入れ,払出し及び廃棄に関すること。
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(8)施設,帳簿,書類等の監査に関すること。
(9)関係者に対する指導・助言,勧告及び指示に関すること。
(10)その他放射線障害の防止に関する必要事項
2 主任者は,放射線障害防止に関する事項について,必要に応じて学系長に意見を
述べることができる。
3 主任者は,放射線障害防止に関する事項について,必要に応じて管理委員会の開
催を求めることができる。
(センター長等の職務)
第8条 センター長は,センターの使用,安全管理及び保守に関する業務を総括する。
2 安全管理者は,主任者の職務を補佐し,放射線障害の防止及びセンターの安全管
理の業務を行う。
3 取扱責任者は,管理委員会及び主任者の指示の下に,当該部局に放射線障害の防
止に関する必要事項の周知及び遵守の徹底を図る。
4 監視区域責任者は,管理委員会及び主任者の指示の下に,監視区域の安全管理及
び保守に関する業務を行う。
(従事者の登録及び責務)
第9条 従事者になろうとする者は,所定の登録申請書を学系長に提出し,第21条第1
項に規定する教育及び訓練を受け,かつ,第22条第1項に規定する健康診断を受けた
後,学系長の承認を得て,センターに登録しなければならない。
2 従事者は,取扱等業務を行うときは放射線障害の防止に努めなければならない。
3 従事者は,適切な放射線測定器を用いて,取扱等業務に従事しなければならない。
4 従事者は,主任者又は安全管理者が割り当てる放射線の量又は放射性同位元素に
よる汚染の状況の測定等の業務を行わなければならない。
5 従事者は,主任者,取扱責任者又は監視区域責任者が割り当てる整理,整頓,清
掃等の業務を行わなければならない。
6 従事者は,この規程及び別に定める自然科学系附置RIセンター利用心得(以下「利
用心得」という。)を遵守しなければならない。
(組織)
第10条 放射性同位元素等(下限数量以下RIを含む。)の取扱等業務及び安全管理
に従事する者に関する組織は,次のとおりとする。
管理委員会
取扱責任者
従事者
監視区域責任者
従事者
学系長
センター長
主任者
安全管理者
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(管理区域の指定及び立入りの制限等)
第11条 学系長は,放射線障害の防止のため,管理区域及び監視区域を指定しなけ
ればならない。
2 学系長は,指定した管理区域に人がみだりに立ち入らないよう措置を講じ,従事
者以外の者を立ち入らせてはならない。
3 前項の規定にかかわらず,一時立入者は,従事者が同行したとき,又は主任者が
承認したときに限り,その指示に従って一時的に立ち入ることができるものとする。
(施設等の維持管理及び点検等)
第12条 学系長は,センターの放射線施設の正常な維持と適切な管理を保持するた
め,別表に掲げる点検要領により,定期的に点検を行わせなければならない。
2 前項の点検を実施した者は,その結果を記録し,学系長に報告しなければならな
い。
3 学系長は,第1項に規定する点検の結果,不適の報告を受けた場合は,速やかに適
切な処置を講じなければならない。
(注意事項の掲示)
第13条 学系長は,放射線障害の防止に必要な注意事項を,センターの目につきや
すい場所に掲示しなければならない。
(使用)
第14条 放射性同位元素等の使用については,放射性同位元素等による放射線障害
の防止に関する法律施行規則(昭和35年総理府令第56号。以下「文部科学省令」と
いう。)の定めるところに従うとともに,利用心得の定めるところにより行わなけ
ればならない。
2 従事者は,放射性同位元素等を使用するときは,主任者に申し出てその指示に従
い,次に掲げる事項を遵守しなければならない。
(1)放射性同位元素等による被ばく並びに汚染の防止に十分留意すること。
(2)使用目的に応じ,放射線障害の発生するおそれの最も少ない使用方法を採用
すること。
(3) 各作業室ごとに定められたRIの1日最大使用数量(監視区域における下限数量
以下RIの使用数量を含む。),3月間使用数量及び別に定めるグループ別1日最
大使用数量が許可範囲を超えないように,常に留意すること。
3 従事者は,放射性同位元素等を使用するときは,次に掲げる事項を遵守しなけれ
ばならない。
(1) 管理区域に立ち入るときは,専用の履物,作業衣,保護具等を着用すること。
(2)管理区域において飲食,喫煙,化粧等を行わないこと。
(3)管理区域から退出するときは,人体,衣服,履物等の汚染の有無を検査し,汚
染が見いだされたときは,直ちに除去,脱衣等の処置をとること。
(4)管理区域から物品等を持ち出すときは,表面汚染の有無を検査し,表面密度限
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度の10分の1以下であることを確認すること。
(5)RIを大量に漏らし,こぼし,又は飛散させたとき,その他放射線障害を受ける
おそれのある不測の事故が発生したときは,直ちに同室者に知らせるとともに,
主任者に通知し,応急の処置をとること。
4 従事者は,監視区域において下限数量以下RIを使用するときは,次に掲げる事項
を遵守しなければならない。
(1)監視区域には,下限数量以下RIの取り扱いをする実験室であることを表示する
とともに,注意事項を明示し遵守すること。
(2)実験に携わる者の氏名,核種,数量及び使用の方法等を記載した実験計画書を
予め監視区域責任者に提出し,主任者の許可を得ること。
(3)下限数量以下RI(当該RIによって汚染された固体状の汚染物を含む。)の使用
数量は,各核種の下限数量との比の合計が1を超えないこと。また,それぞれの
核種について,管理区域内における使用数量と監視区域で使用する数量との合計
が,1日最大使用数量を超えないこと。
(4)下限数量以下RIの受入れ,廃棄及び管理区域からの持ち出しは,主任者及び監
視区域責任者の確認のもとで行うこと。
(5)監視区域で使用した下限数量以下RIのうち固体状のものは,管理区域に持ち帰
り,廃棄し,又は貯蔵庫に戻すこととし, 監視区域には保管しないこと。
(6)下限数量以下RIの使用によって生じた当該RIによって汚染された固体状の汚染
物は,すべて管理区域の廃棄物保管室に保管すること。
(7)監視区域責任者は,取扱等業務を終了した後は,速やかに監視区域における放
射線の量及び汚染の状況を測定し,安全を確認すること。
5 従事者は,一般ECDを使用するときは,次に掲げる事項を遵守しなければならな
い。
(1)一般ECDは,生物系測定室で使用すること。
(2)使用に先立ち,その異常の有無を点検すること。
(3)使用が終了したときは,正常な保管状態になっていることを確認すること。
(4)一般ECDの放射線障害防止機構を損なう改造を行わないこと。
(5)使用中にガスクロマトグラフに故障その他の異常が発生し,又は発生の恐れが
あるときは,直ちに使用を中止し,その旨を主任者に報告すること。
(6)一般ECDを修理又は洗浄等の目的で業者に引き渡すためガスクロマトグラフか
ら取り出す必要が生じたときは,あらかじめ主任者の承認を得ること。
6 従事者は,一般ECDを使用するときは,次に掲げる条件で使用しなければならな
い。
(1)ディテクタをガスクロマトグラフからみだりに取り外さないこと。
(2)ディテクタから放射性同位元素を取り出さないこと。
(3)ディテクタ及びキャリアガスの温度が350℃を超えないこと。
(4)キャリアガスとして腐食性ガスを用いないこと。
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(5)ディテクタにキャリアガス又は試料以外の物を入れないこと。
(受入れ及び払出し)
第15条 従事者はセンターにおける放射性同位元素等の受入れ又は払出しに係る次
の各号に掲げる業務を行う場合は,あらかじめ主任者の許可を得なければならない。
(1)購入した放射性同位元素等の受入れ
(2)他事業所からの放射性同位元素等の受入れ
(3)他事業所への放射性同位元素等の払出し
(4)不要となった密封RIの事業所外への払出し
(保管)
第16条 放射性同位元素等の保管については,文部科学省令の定めるところに従う
とともに,利用心得の定めるところにより行わなければならない。
2 従事者は,放射性同位元素等(下限数量以下RIを含む。)を貯蔵又は保管すると
きは,次に掲げる事項を遵守しなければならない。
(1)所定の容器に入れ,貯蔵室又は貯蔵箱に保管すること。
(2)保管容器には,保管者の氏名,放射性同位元素の種類,性状及び数量を表示し
ておくこと。
3 従事者は,一般ECDを保管するときは,次に掲げる事項を遵守しなければならな
い。
(1)正常な保管状態又は停止状態になっていることを確認すること。
(2)一般ECDは,ガスクロマトグラフ内に保管すること。
(廃棄)
第17条 RI,密封RI又はRI汚染物の廃棄については,文部科学省令の定めるところ
に従うとともに,利用心得の定めるところにより行わなければならない。
2 RI又はRI汚染物(下限数量以下RIを含む。)の廃棄は,次に掲げるところにより
行わなければならない。
(1)気体状のRI又はRI汚染物は,排気設備の排気口における排気中の放射性同位元
素の濃度を文部科学大臣が定める濃度限度以下として,排気すること。
(2)液体状のRI又はRI汚染物は,その性状に応じて所定の液体用放射性同位元素廃
棄容器に封入し,保管廃棄設備で保管廃棄し,又は排水設備の排水口における放
射性同位元素濃度を文部科学大臣が定める濃度限度以下として排水すること。た
だし,アルファー線を放出する放射性同位元素ついては,一切を排水せず,すべ
て保管廃棄すること。
(3)固体状のRI又はRI汚染物は,その性状に応じて所定の固体用放射性同位元素廃
棄容器に封入し,保管廃棄設備で保管廃棄すること。
(4)保管廃棄した放射性廃棄物は,放射性廃棄物廃棄業者に受け渡すことができる。
3 一般ECDを廃棄するときは,次に定めるところにより行わなければならない
(1)主任者は,学系長の承認を得たうえで,廃棄業者等に引き渡すこと。
(2)一般ECDを一般廃棄物又は産業廃棄物と同様に廃棄しないこと。
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(運搬)
第18条 放射性同位元素等及びRI汚染物の運搬については,文部科学省令及び放射
性同位元素等車両運搬規則(昭和52年運輸省令第33号)の定めるところに従うとと
もに,利用心得の定めるところにより行わなければならない。
2 放射性同位元素等及びRI汚染物を事業所内において運搬するときは,容器の表面
及び表面から1メートル離れた位置における1センチメートル線量当量率が,それ
ぞれ2ミリシーベルト毎時及び 100マイクロシーベルト毎時以下であることを
確認し,主任者の指示に従って行わなければならない。
3 管理区域と監視区域との下限数量以下RIの運搬は,前項に準じて行わなければな
らない。
4 RI又はRI汚染物を新潟大学外において運搬するときは,主任者の許可を受け,そ
の指示に従って行わなければならない。
(管理区域等における放射線の量及び汚染の状況の測定)
第19条 学系長は,管理区域等における放射線の量及びRIによる汚染の状況の測定
を行わなければならない。
2 前項に規定する測定は,学系長が指定した箇所について,取扱等業務を開始する
前に1回,取扱等業務を開始した後は,次に掲げるところにより行わなければなら
ない。
(1)RIを取り扱うときは,1箇月を超えない期間ごとに1回測定しなければなら
ない。ただし,排気設備の排気口における汚染の状況の測定は,排気中連続して
行うものとし,排水設備の排水口における汚染の状況の測定は,排水の都度行う
ものとする。
(2) 一般ECDを固定して取り扱う場合の放射線の量の測定は,6箇月を超えない
期間ごとに1回,及び一般ECDの更新の都度行うものとする。
3 放射線の量の測定は,原則として1センチメートル線量当量について行うものと
する。
4 放射線の量及び汚染の状況の測定は,放射線測定器を用いて測定するものとする。
ただし,放射線測定器を用いて測定することが著しく困難なときは,計算によって
これらの値を算出することができる。
5 第2項及び第3項の測定の結果は,測定の実施者が所定の帳簿に記入し,主任者が
保存し,毎年3月31日に学系長に引き渡すものとする。
(人体の被ばく線量及び汚染の状況の測定)
第20条 学系長は,管理区域に立ち入った者の受けた放射線の量及び汚染の状況
の測定を行わなければならない。
2 前項に規定する測定は,次項から第6項までに定めるところにより,主任者の指示
する適切な放射線測定器を用いて行わなければならない。ただし,放射線測定器を
用いて測定することが著しく困難であるときは,計算によってこれらの値を算出す
ることができる。
30
3 測定は,管理区域に立ち入っている間,継続して行わなければならない。ただし,
一時立入者については,その者の管理区域内における外部被ばくの線量が文部科学
大臣が定める線量を超えるおそれのないときは,この限りではない。
4 外部被ばくによる線量の測定は,次に定めるところにより行わなければならない。
(1)胸部(女子(妊娠不能と診断された者及び妊娠の意思のない旨を所定の様式に
より学系長に申し出た者を除く。ただし,合理的な理由があるときは,この限り
でない。)にあっては腹部)について1センチメートル線量当量及び70マイク
ロメートル線量当量(中性子線については,1センチメートル線量当量)を測定
すること。
(2)頭部及びけい部から成る部分,胸部及び上腕部から成る部分並びに腹部及び大
たい部から成る部分のうち,外部被ばくによる線量が最大となるおそれのある部
分が,胸部及び上腕部から成る部分(前号において腹部について測定することと
される女子にあっては,腹部及び大たい部から成る部分)以外の部分である場合
にあっては,前号のほか当該外部被ばくによる線量が最大となるおそれのある部
分について1センチメートル線量当量及び70マイクロメートル線量当量(中性
子線については,1センチメートル線量当量)を測定すること。
(3)人体部位のうち,外部被ばくによる線量が最大となるおそれのある部位が,頭
部,けい部,胸部,上腕部,腹部及び大たい部以外の部位である場合にあっては,
前2号のほか,当該部位について,70マイクロメートル線量当量を測定するこ
と。ただし,中性子線については,この限りでない。
5 RI又はRI汚染物による汚染の状況の測定は,RIにより汚染されたおそれのあると
き,及び管理区域から退出するときは,次に掲げる部位について行わなければなら
ない 。
(1)手,足その他RIによって汚染されるおそれのある人体部位の表面
(2)作業衣,履物,保護具その他人体に着用している物の表面であってRIにより
汚染されるおそれのある部位
6 RI又はRI汚染物を誤って摂取したとき,又はそのおそれのあるときは,内部被ば
くによる線量の測定を行わなければならない。
7 測定結果の記録等は,次に掲げるとおりとする。
(1) 第4項の規定による外部被ばくの線量の測定の結果は,4月1日,7月1日,
10月1日及び1月1日を始期とする各3箇月間,4月1日を始期とする1年間
並びに本人の申出等により学部長が妊娠の事実を知ることとなった女子にあっ
て出産までの間毎月1日を始期とする1箇月間について,当該期間ごとに集計し,
集計の都度記録すること。
(2)第5項の規定による汚染の状況の測定の結果は,手,足等の人体部位の表面汚
染が表面密度限度を超えて汚染し,その汚染が容易に除去できない場合に,記録
すること。
(3)第6項の規定による内部被ばくの線量の測定の結果は,測定の都度記録する
31
こと。
(4)前3号の測定結果から,実効線量及び等価線量を,4月1日,7月1日,10月1
日及び1月1日を始期とする各3箇月間,4月1日を始期とする1年間並びに本
人の申出等により学系長が妊娠の事実を知ることとなった女子にあっては出産ま
での間毎月1日を始期とする1箇月間について,当該期間ごとに算定し,算定の
都度記録すること。ただし,4月1日を始期とする1年間において実効線量が2
0ミリシーベルトを超えた場合は,平成13年4月1日を始期とする5年間ごと
に,当該1年間を含む5年間について記録すること。
(5)前4号の測定,集計及び算定の結果は,測定者等が所定の用紙又は帳簿に記録し,
学系長に引き渡すこと。
(教育及び訓練)
第21条 学系長は,従事者に対し,次に掲げるところにより教育及び訓練を行わな
ければならない。
(1)教育及び訓練は,初めて取扱等業務を開始する前に,又は管理区域に立ち入る
前に,次の表に定める項目と時間数について行う。
項
目
イ 放射線の人体に与える影響
時間数の下限
30分
ロ 放射性同位元素等又は放射線発生装置の安全
4時間
取扱い
ハ 放射性同位元素及び放射線発生装置による放
1時間
射線障害の防止に関する法令
ニ 新潟大学教育研究院自然科学系附置RIセン
30分
ター放射線障害予防規程
(2)前号に規定する教育及び訓練を修了した者には,学系長が修了証明書を交付す
る。
(3)取扱等業務を開始し,又は管理区域に立ち入った後に行う教育及び訓練は,年
1回以上実施すること。
(4)前号の教育及び訓練は,第1号に掲げる項目について学系長が必要と認めた時間
数を行うこと。
2 学系長は,一時立入者に対し,その者がセンターにおいて放射線障害が発生する
ことを防止するために必要な事項について教育及び訓練を行うものとする。
32
3 前2項の規定にかかわらず,第1項第1号に掲げる項目に関し十分な知識及び技能を
有すると学系長が認定する者に対しては,その理由を付記して,当該項目について
の教育及び訓練を省略することができるものとする。
(健康診断)
第22条 学系長は,従事者に対し,次に掲げるところにより健康診断を行わなけれ
ばならない。
(1)従事者に対し,初めて管理区域に立ち入る前に行うこと。
(2)従事者については,管理区域に立ち入った後は1年を超えない期間ごとに行う
こと。
(3)健康診断の方法は,問診及び検査又は検診とする。
(4)問診は,次の事項について行うこと。
イ 被ばく歴の有無
ロ
被ばく歴を有する者については,被ばくした作業場所,内容,期間,線量,
放射線障害の有無その他被ばくの状況
(5)前号の場合において,被ばく歴を有する者にあっては,同号ロに掲げる事項
を記載した書類を提出させること。
(6)検査又は検診は,次の部位及び項目について行うこと。ただし,イからハまで
の部位又は項目(第1号に係る健康診断にあっては,イ及びロの部位又は項目を除
く。)については,医師が必要と認める場合に限る。
イ
末しょう血液中の血色素量又はヘマトクリット値,赤血球数,白血球数及び
白血球百分率
ロ 皮膚
ハ 眼
ニ その他文部科学大臣が定める部位及び項目
2 学系長は,従事者が,次の各号のいずれかに該当するときは,直ちにその者につ
いて,前項第6号に定める各部位及び項目についての検査又は検診を行わなければな
らない。
(1)RI又はRI汚染物を誤って吸入摂取し,又は経口摂取したとき。
(2)RI又はRI汚染物により表面密度限度を超えて皮膚が汚染され,その汚染を容易
に除去することができないとき。
(3)RI又はRI汚染物により皮膚の創傷面が汚染され,又は汚染されたおそれのある
とき。
(4)実効線量限度又は等価線量限度を超えて被ばくし,又は被ばくしたおそれのあ
るとき。
3 健康診断の結果は,所定の診断簿に記録し,学系長がこれを保存するものとする。
4 学系長は,健康診断を受けた者に対し,健康診断の都度前項の記録の写しを交付
するものとする。
(放射線障害を受けた者又は受けたおそれのある者に対する措置)
33
第23条 学系長は,放射線障害を受け,又は受けたおそれのある場合には,その者
に対して,遅滞なく,医師による診断,必要な保健指導等の適切な措置を講じなけ
ればならない。
(記帳)
第24条 学系長は,次に掲げる事項について必要な帳簿を備え,主任者又は従事者
に記帳させなければならない。
(1)放射性同位元素等(下限数量以下RIを含む。)の使用に関すること。
イ 放射性同位元素等の種類及び数量
ロ 使用の年月日,目的,方法及び場所
ハ 使用に従事する者の氏名
ニ
監視区域において使用する非密封放射性同位元素が下限数量を超えないこと
を確認した者の氏名
ホ
監視区域において使用した下限数量以下RIの残余分の管理区域への回収年月
日,種類及び数量
(2)放射性同位元素等(下限数量以下RIを含む。)の保管に関すること。
イ 放射性同位元素等の種類及び数量
ロ 保管の期間,方法及び場所
ハ 保管に従事する者の氏名
(3)放射性同位元素等及びRI汚染物(下限数量以下RIを含む。)の運搬に関するこ
と。
イ 放射性同位元素等の種類及び数量
ロ 運搬の年月日及び方法
ハ 荷受人又は荷送人及び運搬を委託された者の氏名又は名称並びに運搬に従事
する者の氏名
(4)放射性同位元素等及びRI汚染物(下限数量以下RIを含む。)の廃棄に関するこ
と。
イ 放射性同位元素等の種類及び数量
ロ 廃棄の年月日,方法及び場所
ハ 廃棄に従事する者の氏名
ニ
監視区域において使用した下限数量以下RIによって汚染された物の管理区域
への回収年月日,種類及び数量
(5)教育及び訓練に関すること。
イ 教育及び訓練の実施年月日及び項目
ロ 教育及び訓練を受けた者の氏名
(6)健康診断に関すること。
イ 実施の年月日
ロ 第22条に規定する事項
(7)管理区域等及び監視区域における放射線の量及び汚染の状況の測定に関するこ
34
と。
イ 実施の年月日
ロ 第19条に規定する事項
(8)人の被ばく線量の測定に関すること。
イ 実施の年月日
ロ 第20条に規定する事項
(9)施設の点検に関すること。
イ 別表に規定する項目
ロ 点検の年月日
ハ 点検に従事する者の氏名
(10)放射性同位元素等(下限数量以下RIを含む。)の受入れ又は払出しに関する
こと。
イ 放射性同位元素等の種類及び数量
ロ 受入れ又は払出しの年月日
ハ 受入れ先又は払出し先
ニ 受入れ又は払出しに従事する者の氏名
2 帳簿は,毎年4月1日に開設し,翌年の3月31日に閉鎖し,主任者を通じて,
学系長に引き渡すものとする。
3 帳簿は,閉鎖後5年間保存する。ただし,第1項第6号及び第8号の結果については,
永久保存とする。
(災害時の連絡通報体制及び措置)
第25条 学系長は,震度4以上の地震,火災その他の災害が起こったときの連絡通
報体制を整備しなければならない。
2 前項の規定に関する緊急時の連絡通報体制は別図のとおりとし,センターの目の
つきやすい場所に掲示しなければならない。
3 学系長は,第1項の災害が発生したときは,第12条第1項に定める点検要領により
点検を行わせなければならない。
4 前項の点検を行った者は,その結果を記録し,主任者を経て,学系長に報告しな
ければならない。
(危険時の措置)
第26条 学系長は,地震,火災,事故等の災害により放射線障害の発生するおそれ
のあるとき,又は発生したときは,次に定めるところにより応急の措置を講じなけ
ればならない。
(1)緊急の事態を発見した者は,災害の拡大防止に努めるとともに,前条の連絡通
報体制に従って通報すること。
(2)学系長は,主任者の補佐を受け,必要に応じて次に掲げる応急の措置を講ずる
こと。
イ センターの内部又は付近にいる者に対する避難の警告
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ロ 放射線障害を受けた者又は受けたおそれのある者の救出及び避難
ハ 放射性同位元素等又はRI汚染物による汚染の拡大防止及び除去
ニ
放射性同位元素等又はRI汚染物の安全な場所への移動とその場所への立
入りの制限
ホ その他放射線障害を防止するために必要な措置
2 学系長は,前項による放射線障害の状況及び応急の措置等について,学長を経て
文部科学大臣及び関係機関の長に遅滞なく届け出なければならない。
(報告)
第27条 学系長は,毎年4月1日から翌年の3月31日までの期間における放射性
同位元素等の管理状況を文部科学省令第39条第3項に定める放射線管理状況報告書
により,当該期間の経過後3箇月以内に学長を経て,文部科学大臣に報告しなけれ
ばならない。
2 学系長は,前項に規定するもののほか,センターにおいて次に掲げる事態が生じ
たときは,直ちにその旨を,文部科学大臣,関係機関の長及び学長に報告しなけれ
ばならない。
(1)放射性同位元素等又はRI汚染物の盗取又は所在不明が生じたとき。
(2)放射性同位元素等又はRI汚染物が異常に漏えいしたとき。
(3)従事者が実効線量限度又は等価線量限度を超えて被ばくし,又は被ばくしたお
それのあるとき。
(4)その他放射線障害が発生し,又は発生するおそれのあるとき。
3 学系長は,前項の報告の後10日以内に文書により,発生の状況及びそれに対す
る措置について,学長を経て,文部科学大臣及び関係機関の長に報告しなければな
らない。
(雑則)
第28条 この規程に定めるもののほか,放射線障害の防止に関し必要な事項は管理
委員会の議を経て,学系長が定めることができる。
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別表(第12条関係)
点検要領
1
項目及び注意事項
(1)地崩れ,浸水の
内
容
実施時期
位置等
2 構造及び設備等
事業所内外の地形の状況
年1回
事業所の境界等の状況
年1回
①さく,とびら等の状況
年2回
②施錠
年2回
(2)標識及び注意
脱落等の有無
年2回
(3)電気回路
絶縁抵抗
年2回
(4)電気、ガス器具 使用状況
年2回
おそれ
(2)周囲の状況
(1)管理区域
3
①壁のはく落,床の破損
使用施設
(1)作業室
の有無
②フード等の作動状況
①壁のはく落,床の破損
の有無
年2回
年2回
年2回
②洗浄設備
年2回
③測定機器の作動状況
年2回
④除染剤の補充状況
年2回
①施錠等
年2回
(2)汚染検査室
(3)一般ECD使用室 ②一般ECDの固定の状況
③注意事項の脱落等
(4)一般ECDの状況
①一般ECDの破損,欠落
等の状況
37
年2回
年2回
年2回
点検実施者
固定資産の使用
者及び主任者
固定資産の使用
者及び主任者
固定資産の使用
者及び主任者
主任者又は安全
管理者
主任者又は安全
管理者
固定資産の使用
者
固定資産の使用
者
固定資産の使用
者
固定資産の使用
者及び主任者
固定資産の使用
者
固定資産の使用
者及び主任者
主任者又は安全
管理者
主任者又は安全
管理者
主任者又は安全
管理者
主任者又は安全
管理者
主任者又は安全
管理者
主任者又は安全
管理者
4
貯蔵室
②標識の脱落等
年2回
③注意事項の脱落等
年2回
①施錠
年2回
②壁のはく落,床の破損
の有無
③貯蔵箱等の異常の有無
5 廃棄設備
及び保管状況
年2回
①排水能力
年2回
②構造,材料の状況
年2回
①排気能力
年2回
(1)排水設備
(2)排気設備
②フィルターの効果の状
況
①壁のはく落,床の破損
の有無
(3)保管廃棄室
備考
年2回
年2回
年2回
②容器の保管状況
年2回
③施錠
年2回
主任者又は安全
管理者
主任者又は安全
管理者
主任者又は安全
管理者
固定資産の使用
者
主任者又は安全
管理者
固定資産の使用
者及び主任者
固定資産の使用
者及び主任者
固定資産の使用
者及び主任者
固定資産の使用
者及び主任者
固定資産の使用
者
主任者又は安全
管理者
主任者又は安全
管理者
固定資産の使用者とは,国立大学法人新潟大学固定資産管理規程(平成16年
規程第100号)の規定に基づき定められた者をいう。
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別図(第25条関係)
地震,火災,事故等の災害が起こった場合の連絡通報体制
①
消防署,
災害発見者
警察署等
②
主任者
自然科学系総務課
学系庶務係長
③
③
管理委員会
学系長
④
学 長
備考
1 ○印中の数字は,通報者の順位を示す。
2 次順位の者への通報ができなかったときは,その次の順位の者へ通報するも
のとする。
附 則
この規程は,平成21年3月1日から施行する。
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