ちとせ保育園と出会って・・・ 我が家がちとせ保育園と出会ってから丸3年が経ちました。 上の子にとっては3箇所目の保育園で、見学を入れると数箇所の保育園(所)を知ってい ましたが、初めて見学に来たときに感じた園全体の爽やかで明るい印象と園長先生の「子 供さんは大人のやってることをなんでもやりたいし、そういう環境があればなんでもでき る“というお話に惹かれ、 “もう絶対ちとせ保育園に入りたい”という気持ちが固まり、 当時上の子が3歳児クラス(れもん)、下の子が0歳児クラス(いちご)で入園しました。 実際にちとせ保育園で毎日を過ごしてくる我が子達を見ていて、“子供だから、赤ちゃ んだからとおもちゃ(偽者)でごまかさず、実際のもの(本物)に触れたがっているんだ。 子供ってこんなにも大人のことをよく観察していて、子供サイズの道具があればなんでも できるんだ。”ということを実感しています。 我が家は私も主人もモンテッソーリのことをまったく知らず、入園しても、漠然と“なぜ、 この園ではこんな方針をとっているんだろう。毎日のように子供達が得てくるものってど こからくるんだろう。お仕事ってなあに?”と不思議でした。 後に、子供達から教えてもらったり、下の子の乳児クラスの教具を拝見させてもらったり、 先生方に教えていただいたり、ホームページで少しずつ理解してきました。 人間が生きていくうえで必要となること(お掃除、お洗濯、クッキング、針仕事、身支 度など)をすべて自分達の手のサイズの道具を使うことで自然と見につけ、リトミックや 体育指導、クラスのシステムも縦割り、横活動、そして特に小さい頃には月齢によって同 学年でもできることが大きく異なることを考えた「移行」というシステムなど、“あぁこ うすれば子供達が目標を自分で見つけ、自分で計画をして進んでいくことができるわ”と 思える環境です。 1年、2年・・と月日を重ねていくうちに我が家の意識の中で、保育園は日中子供と一 緒にいれないからみてもらう所だったのが、親子で成長していける場所に変わり、だから 朝は「今日もたくさん楽しんできて、お母さん達にも教えてね」でばいばいをし、お迎え の時には私も自宅に帰る前に保育園に帰るという感覚で「ただいま~お母さんにも何か教 えて」という言葉が出ます。兄弟で競って一日の報告をしてくれるのですが、「えっ、パ ンを作ったの!?」、嬉しそうに差し出してくれるお仕事の作品にも「えっ、これって一 針、一針縫っていったの!?」「この模様を完成させるのにどれくらいの時間集中してい たんだろう」と驚くことも多く、環境の大切さを感じています。 上の子はこの春小学生になりましたが、卒園を前に「小学生になってもメタリングとか できる?まだずっとお仕事やりたいな~」と話していたところ、エレメンタリークラス創 設のありがたいお話。そして今、学校が終わった後、毎日ちとせ保育園に帰ってきて充実 した時間を過ごしています。 就学した途端に「お勉強」に変わる「数」や「言語」。それをモンテッソーリのお仕事の 中で日常的にやってきた子供達がどのようにとらえて、これからどう表していくのかも楽 しみです。 この幼少時代の貴重な時間をちとせ保育園で過ごすことができ、子供は本当に小さな赤 ちゃんの時から一人の人間としての人格を持ってして存在し、まだ言葉にできなくても何 かを吸収したいという意識をもっていることをちとせ保育園で教えてもらいました。 ついつい毎日流れていく時間に追われて、一つ一つ大切な子供からのメッセージを見逃し てしまいがちですが、純粋な心で接してくる子供の目を見て会話をしたいと思っています。 子供は大人が思っているよりもずっとずっとなんでも知っている・・・これからも親子で 成長していきたいと思います。 園長先生、先生方、本当にありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。 松尾朋美
© Copyright 2024 Paperzz