平成25年度 第2回 電気通信主任技術者試験問題 午後の部 (伝送交換) 専門的能力・電気通信システム 注 意 事 試 験 科 目 「電気通信システム」のみ 「専門的能力」のみ 「専門的能力」及び「電気通信システム」 科 1 1 2 1 試験開始時刻 2 試験種別終了時刻 3 14時20分 目 科 科 科 数 目 目 目 終 了 時 刻 15時40分 16時00分 17時20分 試験種別と試験科目別の問題(解答)数及び試験問題ページ 試 験 種 別 試験科目 申請した専門分野 伝 送 無 線 交 換 デ ー タ 通 信 通 信 電 力 専 門 分 野 に かかわらず共通 専門的能力 伝送交換主任技術者 電気通信 システム 4 項 問1 8 8 8 8 8 問 題 問2 8 8 8 8 8 ( 解 答 問3 8 8 8 8 8 ) 数 問4 8 8 8 8 8 問1から問20まで 問5 8 8 8 8 8 20 試験問題 ペ ー ジ 伝 1∼伝15 伝16∼伝32 伝33∼伝48 伝49∼伝63 伝64∼伝79 伝80∼伝83 受験番号等の記入とマークの仕方 (1) マークシート(解答用紙)にあなたの受験番号、生年月日及び氏名をそれぞれ該当枠に記入してください。 (2) 受験番号及び生年月日に該当する箇所を、それぞれマークしてください。 (3) 生年月日の欄は、年号をマークし、生年月日に1桁の数字がある場合、十の位の桁の「0」もマークしてください。 [記入例] 受験番号 01AB941234 生年月日 昭和50年3月1日 生 受 験 番 号 年 月 年 日 日 月 年 号 5 0 0 0 0 0 0 1 1 1 1 1 1 2 2 2 2 2 3 3 3 3 3 4 4 4 4 4 5 5 5 5 5 5 6 6 6 6 6 6 6 7 7 7 7 7 7 7 8 8 8 9 9 9 0 0 A A 0 0 0 0 0 0 1 1 B B 1 1 1 1 1 1 2 C C 2 2 2 2 2 2 3 D 3 3 3 3 3 3 4 E 4 4 4 4 4 5 F 5 5 5 5 6 G 6 6 6 7 H 7 7 8 8 8 8 8 8 9 9 9 9 9 9 平 成 H 昭 和 答案作成上の注意 (1) マークシート(解答用紙)は1枚で、2科目の解答ができます。 「専門的能力」は薄紫色(左欄)、「電気通信システム」は青色(右欄)です。 (2) 解答は試験科目の解答欄の正解として選んだ番号マーク枠を、黒の鉛筆(HB又はB)で濃く塗りつぶしてください。 ① ボールペン、万年筆などでマークした場合は、採点されませんので、使用しないでください。 ② 一つの問いに対する解答は一つだけです。二つ以上マークした場合、その問いについては採点されません。 ③ マークを訂正する場合は、プラスチック消しゴムで完全に消してください。 (3) 免除科目がある場合は、その科目欄は記入しないでください。 (4) 受験種別欄は、あなたが受験申請した伝送交換主任技術者(『伝 送 交 換』と略記)を○で囲んでください。 (5) 専門的能力欄は、『伝送・無線・交換・データ通信・通信電力』のうち、あなたが受験申請した専門的能力を○で囲んでく ださい。 (6) 試験問題についての特記事項は、裏表紙に表記してあります。 6 合格点及び問題に対する配点 (1) 各科目の満点は100点で、合格点は60点以上です。 (2) 各問題の配点は、設問文の末尾に記載してあります。 マークシート(解答用紙)は、絶対に折り曲げたり、汚したりしないでください。 次ページ以降は試験問題です。試験開始の合図があるまで、開かないでください。 受 験 番 号 (控 え) (今後の問い合わせなどに必要になります。) 試 験 種 別 試 験 科 目 伝送交換主任技術者 問1 (1 ) 専 門 分 野 専門的能力 無 線 次 の 問い に 答 え よ 。 (小計 2 0 点 ) 次 の文 章 は 、 導 波路 の 電 磁 界 分布 な ど に つ いて 述 べた も の で あ る 。 に 最 も適 し た も の を、 下 記 の 解 答群 か ら 選 び 、そ の 番号 を 記 せ 。 内の (ア )∼ (エ ) (2 点 ×4 = 8 点 ) 導波 路 は 、 一 般に 、 多 数 の 伝送 モ ー ド を 有す る が、 実 際 に 利 用 され る の は 、 この う ち 低 次 の 伝 送モ ー ド で あ り、 特 に カ ッ トオ フ 波 長 が 最も 長 い伝 送 モ ー ド は 基本 モ ー ド と いわ れ る 。 導波 路 に は 同 軸線 路 や 導 波 管が あ り 、 こ のう ち 同軸 線 路 は 内 部 導体 と 外 部 導 体で 囲 ま れ た 部 分 に電 磁 波 を 伝 搬さ せ 、 基 本 モー ド で あ る (ア ) の み が 伝 搬 する 領 域 で 用 いる 。 一方 、 方 形 導 波管 は 完 全 導 体に 囲 ま れ た 伝送 線 路で あ り 、 T E モー ド と T M モー ド が 存 在 す る。方形導波管の種々の伝搬モードの中で、カットオフ波長(λ c )が最も長いモードは で あり 、 方 形 導 波管 の 長 辺 を a、 短 辺 を b とし た とき 、 λ c は (ウ) (イ ) で 表 さ れる 。 円形 導 波 管 に おい て も 、 T Eモ ー ド と T Mモ ー ドが 存 在 す る が 、基 本 モ ー ド は、 (エ ) である。導波管の壁面損失による減衰定数は、一般に、λc における無限大から周波数の増加 に 従っ て 減 少 し てい く が 、 あ る周 波 数 で 最 小と な り、 そ こ か ら 増 加に 転 ず る 。 <(ア )∼ (エ )の 解 答群 > ① T M 00 ② T M 01 ③ T M 10 ④ TM 11 ⑤ T E 00 ⑥ T E 01 ⑦ T E 10 ⑧ TE 11 ⑨ T E 20 ⑩ T E 21 ⑪ T E 22 ⑫ TEM ⑬ 2a ⑭ 2b ⑮ ab ⑯ 2 ab 伝16 (2 ) 次 の問 い の 内 の (オ )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。 (3点 ) 図1は、45度ファラデー回転子を用いたアイソレータの基本構造を示したものである。 ファラデー回転形アイソレータの動作原理などについて述べた次のA∼Cの文章は、 (オ ) 回転角 45度 ファラデー回転子 磁界 H0 順方向入射電界 抵抗板A 逆方向入射電界 抵抗板B 順方向 逆方向 図1 A 左 端 の 方 形 導波 管 か ら 入 射し 、 テ ー パ 導波 管 によ っ て 円 形 導 波管 の モ ー ド に変 換 さ れ た 電 磁波 の 電 界 は 抵抗 板 A に 対 して 垂 直 で あ り、 小 さな 減 衰 で 通 過 する 。 B 左 端 か ら 入 射し た 電 磁 波 は、 抵 抗 板 A を通 過 後、 進 行 方 向 に 磁化 さ れ た フ ァラ デ ー 回 転 子 を通 過 し 、 偏 波が 進 行 方 向 に向 か っ て 右 方向 へ 45 度 回 転 す る 。こ れ に よ り 電界 が 抵 抗 板 B に対 し 垂 直 と なり 、 小 さ な 減衰 で 通 過 し 、右 端 より 出 力 さ れ る 。 C 右端から入射した電磁波は、抵抗板Bを通過後、進行方向と逆向きに磁化されたファラデ ー 回転 子 を 通 過 し、 偏 波 が 進 行方 向 に 向 か って 左 方向 に 4 5 度 回 転す る 。 こ れ によ り 、 電 界 が 抵抗 板 A に 対 し平 行 と な り 、減 衰 し 左 端 には 出 力さ れ な い 。 <(オ)の解 答 群 > ① A のみ 正 し い ② B の み正 し い ③ C のみ 正 し い ④ A 、B が 正 し い ⑤ A 、 Cが 正 し い ⑥ B 、C が 正 し い ⑦ A 、B 、 C い ず れも 正 し い 伝17 ⑧ A 、 B 、C い ず れも 正 し く な い 。 (3 ) 次 の問 い の 内 の (カ )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。 (3点 ) 図2 に 示 す ジ ャイ レ ー タ の 入力 端 と 出 力 端に お ける 、 入 力 波 と 出力 波 の 位 相 の変 化 に つ い て 述 べた 次 の A ∼ Cの 文 章 は 、 (カ ) 。 方形導波管 方形導波管 磁界H0 円形導波管 入 力 電 界 A 出 力 電 界 フェライト 磁石 図2 ジ ャ イ レ ー タの 入 力 波 は 、フ ェ ラ イ ト によ っ て進 行 方 向 に 対 して 電 界 が 9 0度 左 回 転 し て 出力 端 に 現 れ る。 B 出 力 端 か ら の反 射 波 は 、 その 進 行 方 向 に対 し て電 界 が 9 0 度 右回 転 し て 入 力端 に 現 れ る 。 C 出 力 端 か ら の反 射 波 は 、 入力 端 に お い て入 力 波に 対 し て 位 相 が1 8 0 度 異 なる 。 <(カ)の解 答 群 > ① A のみ 正 し い ② B の み正 し い ③ C のみ 正 し い ④ A 、B が 正 し い ⑤ A 、 Cが 正 し い ⑥ B 、C が 正 し い ⑦ A 、B 、 C い ず れも 正 し い 伝18 ⑧ A 、 B 、C い ず れも 正 し く な い (4 ) 次 の問 い の 内 の (キ )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。 (3点 ) λg の間 隔 で 二 つ 設け ら れた 方 向 性 結 合 器の 基 本 的 な 原理 図 を 示 し た 4 も ので あ る 。 ポ ート ⓐ か ら 入 射す る 電 磁 波 の他 の ポー ト に お け る 出力 状 態 な ど につ い て 述 べ た 図3 は 、 結 合 用円 孔 が 次 の 文 章 のう ち 、 正 し いも の は 、 (キ ) で あ る 。 た だし 、 λg は 管 内 波 長を 表 す 。 副導波管 d a Pd Pc Pa Pb 主導波管 c b λg 4 図3 <(キ )の 解 答 群> ① 方 向 性 結 合 器 の 結 合 度 は 、 副 導 波 管 の ポ ー ト ⓒ の 電 力Pc と ポ ー トⓓ の 電 力 Pd の 比 で表 さ れる 。 ② 方 向 性 結 合 器 の 方 向 性 は 、 主 導 波 管 の ポ ー ト ⓐ の 電 力Pa と 副導波管のポートⓒ の 電 力Pc の 比 で 表 さ れる 。 ③ 孔 の数 を 多く し た 多 孔 形の 方 向 性 結 合器 は 、 結 合 度及 び 方 向性 を 改 善 す るこ と が で き るが 、 帯域 幅 は 狭 く なる 。 ④ 主 導波 管 のポ ー ト ⓐ か ら入 力 さ れ た 電磁 波 は 、 2 孔で 結 合 して 副 導 波 管 に入 り 、 ポ ー トⓓ 方 向に 対 し て は 逆相 と な り 打 消し 合 う た め 、ポ ー ト ⓓに は 出 力 さ れな い 。 伝19 (5 ) 次 の問 い の 内 の (ク )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。 (3点 ) 図4 に 示 す マ ジッ ク T に つ いて 述 べ た 次 の文 章 のう ち 、 誤 っ て いる も の は 、 (ク ) であ る 。た だ し 、 マ ジッ ク T は 整 合が と れ て い るも の とし 、 入 力 す る 電磁 波 は 基 本 モー ド と す る 。 d b c a 図4 <(ク )の 解答 群 > ① 開 口 cを H ア ー ム 、開 口 d を E アー ム とい う 。 ② 開 口 cか ら 入 っ た 電磁 波 は 、 開 口a と bに の み 結 合 し 、出 力 が 現 れ 、開 口 a と b の 出 力は 互 い に 同 相と な る 。 ③ 開 口 dか ら 入 っ た 電磁 波 は 、 開 口a と bに の み 結 合 し 、出 力 が 現 れ 、開 口 a と b の 出 力は 互 い に 逆 相と な る 。 ④ 開 口 aか ら 入 っ た 電磁 波 は 、 開 口b に のみ 結 合 し 、 出 力が 現 れ る 。 伝20 問2 (1 ) 次 の 問い に 答 え よ 。 (小計 2 0 点 ) 次 の文 章 は 、 ア ンテ ナ の 指 向 性に つ い て 述 べた も ので あ る 。 内 の (ア )∼ (エ )に 最 も 適 し たも の を 、 下 記の 解 答 群 か ら選 び 、 そ の 番号 を 記せ 。 た だ し 、 内 の同 じ 記 号 は 、 同 じ 解答 を 示 す 。 (2 点 ×4 = 8 点 ) 送 信 ア ン テ ナ か ら 放 射 さ れ る 電 磁 界 は 観 測 点 の 方 向 と 観 測 点 ま で の 距 離 の 関 数で あ り 、 ア ン テ ナ 近 傍 領 域 や フ レ ネ ル 領 域 で は 距 離 に よ り電 磁 界 は 変 化 す る 。 一 方 、 波 長 に 比べ て 十 分 遠 方 で は 球 面 波 と な る こ と か ら 放 射 パ タ ー ン は 距離 に 依 存 し な く な り 、 (ア ) 形式 で 表 す と 放 射 さ れ る 電 波 の 強 さ は θ 方 向 成 分 と φ 方 向 成分 だ け の 指 向 性 関 数 と し て 表 さ れ 、指 向 性 は 木 の 葉 (ロ ー ブ )の 形 に 似 て い る た め に 、 正 面 方 向 の 大 き い 指 向 性 は メ イ ン ロ ー ブ 、 その 他 の も の は サ イド ロ ー ブ と いわ れ る 。 サ イ ド ロ ー ブ は 、 対 向 形 無 線 通 信 に お い て は 、 不 要 な 放 射 で あ る こ と か ら 、 その 放 射 レ ベ ル が 高 い 場 合 に は 問 題 と な る 。 メ イ ン ロ ー ブ に対 す る サ イ ド ロ ー ブ の 強 度 比 を サ イド ロ ー ブ レ ベ ル と 定 義 し 、 一 般 に 、 単 位 は dB で 表 さ れ る 。 メ イ ン ロ ー ブ の 最 大 放 射 レ ベ ル を 0dB と 正 規 化し て お け ば 、サ イ ド ロ ー ブレ ベ ル を 直 ちに 放 射パ タ ー ン か ら 読み 取 る こ と がで き る 。 特 に、 メ イン ロ ー ブ に 対し て 反 対 方 向(後方 )を 向 いて い るサ イ ド ロ ー ブ は (イ ) ロー ブ と い わ れ、 パ ラ ボ ラ 又 は カ セ グ レ ン ア ン テ ナ で は 、 一 次放 射 器 又 は 副 反 射 鏡 か ら の 放 射 が 後方 に 向 か っ て いるため、主反射鏡エッジからの漏れによる 意が必要である。メインローブと ル の比 は (ウ ) (イ ) (イ ) ロ ー ブ レ ベ ル が 大 き く なら な い よ う 注 ロ ー ブ (1 8 0 度 ± 6 0 度の 範 囲 )の最 大 放 射 レ ベ 比 と い わ れる 。 1 に なる 二 つ の 方 向 2 の 間 の 角 度 は 半 値 幅 と い わ れ 、 メ イ ン ロ ー ブの 鋭 さ を 表 す 。 マ イ ク ロ 波 帯 円 形 開口 面 ア ン テ ナ メインローブの最大放射方向を挟んで、放射電力密度が最大放射方向の の 場 合 、 半 値 幅 度 は 、 開 口 径 m と (エ ) の 比 に 係 数 (6 0 ∼ 90 程 度 )を乗 じ た も の と な る。 <(ア )∼ (エ )の 解 答 群 > ① 波 長 m ② エンド ③ M/O ④ オポジット ⑤ 円 筒 座標 ⑥ バック ⑦ 斜 交 座標 ⑧ M/R ⑨ F/E ⑩ 直交座標 ⑪ 極座標 ⑫ 開 口 角 度 ⑬ 開 口 効率 % ⑭ リバース ⑮ F/B ⑯ 焦 点 距 離 m 伝21 (2 ) 次 の問 い の 内 の (オ )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。 (3点 ) MI M O 技 術 につ い て 述 べ た次 の 文 章 の うち 、 誤っ て い る も の は、 (オ ) である。 <(オ )の解 答 群> (3 ) ① マ ルチ パ ス 環 境 にお い て M I MO は 、フ ェ ー ジ ン グ 対策 と し て 有 効で あ る 。 ② M IM O の 複 数 送信 ア ン テ ナ は、 送 信ダ イ バ ー シ チ とし て も 機 能 する 。 ③ M IM O は 、 O FD M で は 使 用で き るが C D M A で は使 用 で き な い。 ④ M IM O の 効 果 は、 伝 送 路 の S/ N に大 き く 依 存 す る。 次 の問 い の 内 の (カ )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。 (3点 ) スマ ー ト ア ン テナ に つ い て 述べ た 次 の A ∼C の 文章 は 、 A (カ ) 。 ア ダ プ テ ィ ブ ・ ビ ー ム フ ォ ー ミ ン グ ・ アレ ー ア ン テ ナ は 、 任 意 の 方 向 か ら 到来 す る 干 渉 波 を 抑 圧 す る こ と を 目 的 と し て お り 、 干 渉 波 の 到 来 方 向 に サ イ ド ロ ー ブ 特 性 の ディ ッ プ を 形 成 する 機 能 を 有 する 。 B ア ダ プ テ ィ ブ ・ ヌ ル ス テ ア リ ン グ ・ ア レー ア ン テ ナ は 、 到 来 方 向 が 変 動 す る希 望 波 を 強 く 受 信 す る こ と を 目 的 と し て お り 、 ビ ー ム の 指 向 方 向 を 希 望 波 の 到 来 方 向 に 対 して 誤 差 が ゼ ロ とな る よ う に 形成 す る 機 能 を有 す る 。 C ス マ ー ト ア ン テ ナ は 、 複 数 の 素 子 で 受 信さ れ た 信 号 の 振 幅 と 位 相 を 信 号 到 来状 況 に 応 じ て 制御 し 、 合 成 して 出 力 を 得 るも の で 、 受 信ア ン テナ 系 の み で 適 用さ れ る 。 <(カ)の解 答 群 > ① A のみ 正 し い ② B の み正 し い ③ C のみ 正 し い ④ A 、B が 正 し い ⑤ A 、 Cが 正 し い ⑥ B 、C が 正 し い ⑦ A 、B 、 C い ず れも 正 し い 伝22 ⑧ A 、 B 、C い ず れも 正 し く な い (4 ) 次 の問 い の 内 の (キ )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。 (3点 ) 図は 、 複 反 射 鏡ア ン テ ナ の 原理 的 な 構 造 と電 波 通路 を 示 し た も ので あ る 。 図 の(A)∼ (C )の ア ンテ ナ に 該 当 する 名 称 の 組 合せ の う ち 、 正し い もの は 、 (キ ) である。 なお 、 (C )は 、理 論 上 あ り 得る が 、 副 反 射鏡 が 大き く な り 過 ぎ てし ま う た め 実用 的 で は な い 構 造と さ れ て い る形 式 の ア ン テナ を 示 し た もの で ある 。 (B) (A) (C) <(キ )の 解 答群 > (A ) (5 ) (B ) (C ) ① グレ ゴ リア ン ア ン テ ナ カ セ グ レン ア ン テ ナ カ セグ レ ン ア ン テナ ② グレ ゴ リア ン ア ン テ ナ グ レ ゴ リア ン ア ン テ ナ カ セグ レ ン ア ン テナ ③ カセ グ レン ア ン テ ナ グ レ ゴ リア ン ア ン テ ナ カ セグ レ ン ア ン テナ ④ カセ グ レン ア ン テ ナ グ レ ゴ リア ン ア ン テ ナ グ レゴ リ ア ン ア ンテ ナ ⑤ カセ グ レン ア ン テ ナ カ セ グ レン ア ン テ ナ グ レゴ リ ア ン ア ンテ ナ 次 の問 い の 内 の (ク )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。 (3 点 ) 周 波 数 1 5 G H zで 、 実 際 の 開 口 面 積 が 7 m 2、 開 口 効 率 が 0 .7 の 開 口 面 ア ン テ ナ の利得は (ク ) 8 dB iである。ただし、必要により、光速 c = 3 × 1 0 m / s、 log 10 2 = 0 .3 、 log 10 3 = 0 .4 8 、 log 10 5 = 0 .7 、 log 107 = 0 .8 5 、 log 10π = 0 .5 を 用 い る 。 <(ク )の 解 答 群 > ① 32 ② 34 ③ 伝23 44 ④ 52 ⑤ 54 問3 (1 ) 次 の 問い に 答 え よ 。 (小計 2 0 点 ) 次 の 文 章 は 、 L C X (Leaky Coaxial Cable)に つ い て 述 べ た も の で あ る 。 内 の (ア ) ∼ (エ )に 最 も 適 し たも の を 、 下 記の 解 答 群 か ら選 び 、そ の 番 号 を 記 せ。 た だ し 、 同 じ 記号 は 、 同 じ 解答 を 示 す 。 内の (2 点 ×4 = 8 点 ) 伝送 線 路 (線路 )が 電 気 信 号 を伝 送 す る 際 に、 線 路に 沿 っ て そ の 構造 物 の 外 側 に電 磁 界 を 形 成 す る場 合 、 そ の 線路 は 開 放 型 線路 と い わ れ てい る 。開 放 型 線 路 が その 周 囲 に 形 成す る 電 磁 界 を 利 用す れ ば 、 線 路に 沿 っ て 走 行す る 移 動 体 と、 線 路に 接 続 さ れ た 固定 点 の 間 で 電気 信 号 の 授 受 が可能である。このため、開放型線路は、対列車通信や道路上通信のような線状又は帯状の サ ービ ス エ リ ア を必 要 と す る 移動 通 信 に 利 用さ れ る。 開放 型 線 路 の 一種 で あ る L CX は 、 漏 れ 導波 管 (L W G )、 H ガ イド な ど の よ うに 線 路 の 周 囲 に 放射 電 磁 界 を 形成 す る (ア) である。 LC X や L W G、 H ガ イ ド など の (ア ) は 、供 給 さ れ た 信 号エ ネ ル ギ ー の大 部 分 が 線 路 構 造物 の 内 部 を 通過 し て 伝 送 され 、 密 度 の 高い 電 磁界 は 線 路 構 造 物の 外 部 に 露 出し て い な い 。 こ のた め 、 誘 導 線路 な ど の 開 放型 線 路 と 比 較し て 、そ の 伝 送 特 性 が線 路 布 設 の 周囲 条 件 の 影 響 を 受け る こ と は 比較 的 少 な い 。 LC X は 、 同 軸ケ ー ブ ル の 外部 導 体 に 、 長さ 方 向に 周 期 的 に (イ ) な ど の電 波 漏 れ 機 構 を 設け た も の で 、こ の 電 波 漏 れ機 構 を 設 け た点 を 除け ば 、 そ の 構 造は 一 般 の 同 軸ケ ー ブ ル と 同 じ であ る 。 L C Xは 、 ケ ー ブ ル構 造 の 線 路 であ る ため ケ ー ブ ル 表 面や ケ ー ブ ル 支持 物 の 汚 損 、 布 設環 境 条 件 な どに よ る (ウ) の 変 化 が少 な く、 線 路 布 設 に 関す る 制 約 が 少な い の で 、 布 設 工事 や 保 守 が 容易 で あ る 。 LC X は 、 使 用周 波 数 帯 で ある (エ ) 帯で (ア ) と し て使 用 す る と 同時 に 、 低 周 波 数 帯で は 、 放 射 を伴 わ な い 同 軸ケ ー ブ ル と して 、 信号 伝 送 に 用 い るこ と が で き る。 <(ア )∼ (エ )の 解答 群 > ① 放射線路 ② 表 面 波 線路 ③ 給電点 ④ グ レ ー ディ ン グ ⑤ LF ⑥ 屈折率 ⑦ 伝送損 ⑧ メ ッ セ ンジ ャ ー ⑨ 誘導線路 ⑩ スロット ⑪ VLF ⑫ V H F ・U H F ⑬ EHF ⑭ 熱雑音 ⑮ 周波数 ⑯ マ イ ク ロス ト リ ッ プ 線路 伝24 (2 ) 次 の問 い の 内 の (オ )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。 (3点 ) LC X の 特 徴 につ い て 述 べ た次 の A ∼ C の文 章 は、 A (オ ) 。 L C X と 外 部に 置 か れ た アン テ ナ と の 結合 損 が小 さ い ほ ど 、 LC X の 単 位 長さ 当 た り の 減 衰量 は 減 少 す る。 B L C X は 、 波源 を 周 期 的 に配 列 し た 場 合、 長 尺の ア レ ー ア ン テナ と み な し て外 部 の 電 磁 界 を解 析 す る こ とが で き る 。 C L C X 方 式 では 、 一 般 に 、基 地 局 か ら の電 波 がほ か の 基 地 局 ゾー ン へ オ ー バー リ ー チ す る こと が な い の で、 隣 接 ゾ ー ンで も 同 一 の 周波 数 を用 い る こ と が 可能 で あ る 。 <(オ)の解 答 群 > (3 ) ① A のみ 正 し い ② B の み正 し い ③ C のみ 正 し い ④ A 、B が 正 し い ⑤ A 、 Cが 正 し い ⑥ B 、C が 正 し い ⑦ A 、B 、 C い ず れも 正 し い 次 の問 い の ⑧ A 、 B 、C い ず れも 正 し く な い 内 の (カ )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。 (3点 ) モバ イ ル W i MA X に 用 い られ る ス ケ ー ラブ ル OF D M A (S O F DM A )の 特徴 な ど に つ い て 述べ た 次 の 文 章の う ち 、 誤 って い る も の は、 (カ ) である。 <(カ )の 解 答 群> ① 1 .2 5MH zの 整 数 倍の 周 波 数 チ ャネ ル 帯 域 幅 のシ ス テ ムで は 、 サ ブ キャ リ ア 間 隔 は 、 到 来 波 の 遅 延 広 が り を 2 0 μ sと 見 込 ん だ 場 合 に 、 帯 域 内 の 信 号 強 度 が 一 定 とみ な せる 値 と な る 10 .9 4 kH zが採 用 さ れ て い る。 ② 整 数倍 の 関係 に あ る 周 波数 チ ャ ネ ル 帯域 幅 の シ ス テム 間 で は、 周 波 数 チ ャネ ル 帯 域 幅 に比 例 して F F T (Fast Fourier Transform)サ イ ズ を 変 更 さ せ る た め 、 サ ブ キ ャ リア 間 隔が 一 定 に 保 たれ る 。 ③ サ ブキ ャ リア 数 が 少 な い方 が 、 端 末 当た り の ピ ー ク・ ス ル ープ ッ ト が 増 加し 、 ま た 、 総送 信 電力 が 同 じ 場 合、 サ ブ キ ャ リア 当 た り の 送信 電 力 が増 加 す る た め、 基 地 局 で の受 信 電力 が 増 加 し 、伝 送 品 質 が 向上 す る 。 ④ O FD M シン ボ ル の タ イミ ン グ 合 わ せを 行 う た め に、 P N 符号 を 用 い た CD M A レ ン ジン グ が行 わ れ る 。 伝25 (4 ) 次 の問 い の 内 の (キ )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。 (3点 ) L T E (Long Term Evolution)の 特 徴 に つい て 述 べ た 次の A ∼ C の文 章 は 、 A (キ ) 。 L T E は 、 基 地 局 送 信 及 び 移 動 局 送 信 の無 線 ア ク セ ス 方 式 に O F D M を 用 いた 高 速 デ ー タ 通信 で あ る 。 B L T E の デ ー タ 変 調 方 式 は 、 B P S K 、Q P S K 及 び 8 相 P S K の 三 つ の 変調 方 式 が 無 線 環境 に よ っ て 使い 分 け ら れ る。 C L T E の 基 地 局 送 信 の 無 線 ア ク セ ス に は、 モ バ イ ル W i M A X の O F D M と同 様 に フ レ ー ムに ガ ー ド イ ンタ ー バ ル が 付加 さ れ る 。 <(キ)の解 答 群 > (5 ) ① A のみ 正 し い ② B の み正 し い ③ C のみ 正 し い ④ A 、B が 正 し い ⑤ A 、 Cが 正 し い ⑥ B 、C が 正 し い ⑦ A 、B 、 C い ず れも 正 し い 次 の問 い の ⑧ A 、 B 、C い ず れも 正 し く な い 内 の (ク )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。 (3点 ) L T E に用 い ら れ て いる 技 術 に つ いて 述 べ た次 の 文 章 の うち 、 正 し い もの は 、 (ク) あ る。 <(ク)の解答群> ① LTEの移動局及び基地局では、マルチパス干渉を軽減するため、レイク受信を用 いている。 ② LTEでは、MIMOが採用されているが、送信ダイバーシチ伝送には利用されて いない。 ③ MIMO-SDM送信処理は、MIMO-SDM受信処理の機能を送信局で実施する 方式でプリコーディングといわれる。 ④ 基地局近傍の移動局に対してはビームフォーミングを用い、遠方の移動局には MIMO伝送を行うことで、セル全領域にわたり、高いスループットを与えることが 可能となる。 伝26 で 問4 (1 ) 次 の 問い に 答 え よ 。 (小計 2 0 点 ) 次の文章は、デジタル変復調におけるフィルタの役割について述べたものである。 内 の(ア)∼(エ)に最も適したものを、下記の解答群から選び、その番号を記せ。ただし、 内 の 同じ 記 号 は 、 同じ 解 答 を 示 す。 (2 点 ×4 = 8 点 ) デ ジ タ ル 無 線 方 式 で は 、 信 号 に 帯 域 制 限 を 加 え る こ と に よ り 一 定 の 周 波 数 帯 域内 に お い て 良 好 な 特 性 で パ ル ス 伝 送 を 行 う た め に 種 々 の フィ ル タ が 使 用 さ れ る 。 フ ィ ル タ を 主た る 機 能 に よ り 分類 す る と 、 以下 の ⓐ ∼ ⓓ の4 種 と な る 。 ⓐ (ア ) の拡 散 を 防 ぎ 伝送 帯 域 を 制 限す る もの 。 ⓑ (イ ) を軽 減 す る こ とを 目 的 と し て (ア) を 特 殊 な 形に 整 形 す る もの 。 ⓒ外 部 か ら の 干渉 を 除 去 し その 影 響 を 軽 減す る もの 。 ⓓ 複 数 の 無 線 チ ャ ン ネ ル を 分 離 又 は 合 成 し 、 給 電 系 と 中 継 装 置 を 結 合 す る 働 きを す る も の 。 ⓐは他のシステムに与える干渉を軽減するものであり、送信側に挿入されるフィルタは主 にこの機能を有している。ⓑは (ウ ) を満たすように (ア ) に一定の条件を与える ものであり、一般に、送信側・受信側双方のフィルタ特性の合成によりこの条件を実現する こ と が 多 い 。 ⓒは ⓐ と は 逆 に他 か ら の 干 渉を 抑 圧する ための もので 、受 信側に 挿入さ れるフ ィ ル タ は こ れ に 該当 す る 。 ⓓ は受 信 側 で は (エ ) と し て 使 用さ れ る 。 <(ア )∼ (エ)の解 答 群 > ① ス ペク ト ル ② ジ ッタ ③ チ ェ ビ シ ェフ 特 性 ④ 分波器 ⑤ 符 号化 利 得 ⑥ 符 号間 干 渉 ⑦ 方 向 性 結 合器 ⑧ フ ェ ージ ン グ ⑨ 雑 音電 力 ⑩ 復 調器 ⑪ ナ イ キ ス ト基 準 ⑫ 非 直 線ひ ず み ⑬ 変 調器 ⑭ ガ ウス 分 布 ⑮ 交 差 偏 波 識別 度 ⑯ ロ ー ルオ フ 率 伝27 (2 ) 次 の問 い の 内 の (オ )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。 (3点 ) デジ タ ル 変 調 方式 に つ い て 述べ た 次 の A ∼C の 文章 は 、 A (オ ) 。 1 6 値 Q A Mと 1 6 相 P SK で 搬 送 波 の平 均 電力 が 同 一 で あ ると き 、 信 号 点の 配 置 の 相 違 によ り シ ン ボ ル誤 り 率 は 1 6相 P S K の 方が 小 さい 。 B C π シ フ ト Q P S K で は 、 変 調 波 の 位 相 変 化 量 は 最 大 1 3 5 度 で あ り 、 送 信 フ ィ ルタ 通 過 後 4 の包絡線変動は、QPSKと比較して大きくなる。 O Q P S K は 、 変 調 器 に 入 力 さ れ る シ ン ボ ル の う ち 、 片 チ ャ ネ ル のデ ー タ を 1 シン ボ ル 長 1 の だけ時間シフトさせる方式で、位相変化量は最大90度である。 2 <(オ)の解 答 群 > (3 ) ① A のみ 正 し い ② B の み正 し い ③ C のみ 正 し い ④ A 、B が 正 し い ⑤ A 、 Cが 正 し い ⑥ B 、C が 正 し い ⑦ A 、B 、 C い ず れも 正 し い 次 の問 い の ⑧ A 、 B 、C い ず れも 正 し く な い 内 の (カ )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。 (3点 ) QP S K 信 号 の復 調 に お い て再 生 搬 送 波 を用 い る同 期 検 波 方 式 と遅 延 検 波 方 式に つ い て 述 べ た 次の 文 章 の う ち、 正 し い も のは 、 (カ ) で ある 。 <(カ )の 解 答 群> ① P LL を 用い た 基 準 搬 送波 再 生 で は 、電 圧 制 御 発 振器 出 力 の位 相 と 入 力 信号 の 位 相 を 比較 し 、そ の 誤 差 情 報を 高 域 通 過 フィ ル タ を 通 して 平 滑 化し 、 電 圧 制 御発 振 器 に 入 力す る 。 ② 同 期検 波 方式 は 、 受 信 信号 に 搬 送 波 と逆 位 相 の 再 生搬 送 波 を掛 け 合 わ せ 、低 域 通 過 フ ィル タ で再 生 搬 送 波 の持 つ 高 調 波 成分 を 取 り 除 くこ と で 送信 デ ー タ を 再現 す る 。 ③ 遅 延検 波 方式 は 、 1 シ ンボ ル 前 の 受 信信 号 を 基 準 信号 と し て用 い る 。 ④ 遅 延検 波 方式 は 、 同 期 検波 方 式 と 比 較し て 、 C / N対 ビ ッ ト誤 り 率 特 性 が優 れ て いる。 伝28 (4 ) 次 の問 い の 内 の (キ )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。 (3点 ) OF D M 変 調 方式 に つ い て 述べ た 次 の A ∼C の 文章 は 、 A (キ ) 。 O F D M 変 調方 式 で は 、 高速 の 伝 送 デ ータ を 複数 の デ ー タ 列 に分 割 し 、 複 数の サ ブ キ ャ リ アを 用 い て 並 列伝 送 を 行 う こと に よ り 、 サブ キ ャリ ア ご と の 変 調速 度 を 低 速 にす る こ と が で きる 。 B O F D M 変 調方 式 は 、 マ ルチ パ ス の 影 響を 受 けに く く す る た め、 シ ン ボ ル 間に ガ ー ド イ ン ター バ ル を 設 けて い る 。 C O F D M 変 調方 式 は 、 複 数の サ ブ キ ャ リア を 共通 増 幅 す る た め、 シ ン グ ル キャ リ ア 変 調 方 式と 比 較 し て 、非 線 形 ひ ず みの 影 響 を 受 けに く い。 <(キ)の解 答 群 > (5 ) ① A のみ 正 し い ② B の み正 し い ③ C のみ 正 し い ④ A 、B が 正 し い ⑤ A 、 Cが 正 し い ⑥ B 、C が 正 し い ⑦ A 、B 、 C い ず れも 正 し い 次 の問 い の ⑧ A 、 B 、C い ず れも 正 し く な い 内 の (ク )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。 (3点 ) OF D M の 特 徴に つ い て 述 べた 次 の 文 章 のう ち 、誤 っ て い る も のは 、 (ク ) である。 <(ク )の 解 答 群> ① O FD M 信号 は 、 搬 送 波周 波 数 の 異 なる 複 数 の デ ジタ ル 変 調信 号 に よ り 構成 さ れ 、 各 デ ジタ ル 信号 の 搬 送 波 の間 に は 直 交 関係 が 存 在 す る。 ② O FD M 伝送 で は 、 複 数の サ ブ キ ャ リア に 分 散 し て伝 送 す るこ と で 、 分 散し た サ ブ キ ャリ ア の分 だ け マ ル チパ ス ひ ず み によ る シ ン ボ ル間 干 渉 の影 響 を 低 減 でき る 。 ③ O FD M の変 調 に は 離 散フ ー リ エ 変 換が 、 復 調 に は逆 離 散 フー リ エ 変 換 が行 わ れ て い る。 く ④ O FD M 信号 の ス ペ ク トル は 矩 形 に 近い 形 を し て おり 、 単 一搬 送 波 の 変 調方 式 と 比 較 して 、 周 波 数 を 有 効 に 利 用 す る こ と が で き る 。 伝29 問5 (1 ) 次 の 問い に 答 え よ 。 (小計 2 0 点 ) 次 の文 章 は 、 通 信衛 星 の 軌 道 につ い て 述 べ たも の であ る 。 内 の (ア )∼(エ)に 最 も 適 し た もの を 、 下 記 の解 答 群 か ら 選び 、 そ の 番 号を 記 せ。 (2 点 ×4 = 8 点 ) 人 工 衛 星 は 地 球 の 引 力 と 衛 星 の 遠 心 力 が つ り あ う こ と に よ り 地 球 を 周 回 す る こと が で き る 。 衛星は、一般に、 (ア ) の 影 響 を 無 視 で き る 高 度 3 0 0 km 以 上 で 飛 翔 す る 。 軌 道 は 、 一 般に 、 軌 道 長 半径 、 軌 道 傾 斜角 な ど の パ ラメ ー タに よ り 決 定 さ れる 。 衛 星 が 地 球 を 周 回 す る た め の 速 度 は 衛 星 の 高 度 が 高 い ほ ど 遅 く な り 、 高 度 が 約 3 6 ,0 0 0 kmの と き に速 度 は毎 秒 約 (イ) km と な る。 こ の と き 衛 星は 2 4 時 間 で地 球 を 一 周 し、 赤 道 上 を 回 る 軌 道 で こ の よ う な 状 態 と な っ た衛 星 は 地 球 か ら 見 て 静 止 し て い る よう に 見 え る 。 軌 道 の 高 度 が 3 6 ,0 0 0 km の 衛 星 で は 電波 の 伝 搬 時 間 が 往 復 で 約 と、さらに伝搬による電波の減衰量は距離の (エ ) (ウ ) 秒を要するこ 乗 に 比 例 し て 大 き く な るこ と か ら 、 こ れ らを 補 う た め 静止 衛 星 軌 道 より 高 度 の 低 い軌 道 で周 回 す る 通 信 衛星 が 実 用 化 され て い る 。 <(ア )∼ (エ )の 解 答 群 > ① ⑤ ⑨ ⑬ 電離層 1 8 1 2 4 ② 太陽風 ③ 大 ⑥ 1 6 ⑦ ⑩ 1 ⑭ 5 ④ 重力 ポ テ ン シ ャル 1 4 ⑧ 1 3 ⑪ 2 ⑫ 3 ⑮ 6 ⑯ 8 伝30 気 (2 ) 次 の問 い の 内 の (オ )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。 (3点 ) 無線通信装置における雑音温度、雑音指数などについて述べた次のA∼Cの文章は、 (オ ) A 。 無 線 通 信 装 置 の 内 部 で 発 生 す る 熱 雑 音 は、 回 路 の 直 流 抵 抗 成 分 内 の 電 子 の 熱じ ょ う 乱 に よ る 起 電 力 に よ っ て 発 生 す る も の で 、 単 位 帯 域 当 た り の 雑 音 電 力 は そ の 回 路 素 子の 温 度 に よ り 決ま る 。 B 無 線 通 信 装 置 の 雑 音 に 対 す る 回 路 特 性 の優 劣 を 示 す 指 標 と し て 雑 音 指 数 が あり 、 入 力 端 と 出力 端 に お け るそ れ ぞ れ の 信号 電 力 対 雑 音電 力 比の 比 に よ っ て 計算 で き る 。 C 損 失 回 路 に お い て 回 路 の 損 失 値 を L 、 周 囲 温 度 を T o K と す る と 等 価 入 力 雑 音 温 度 T in 1 K は 、 T in = T o (L−1)、等価出力雑音温度 T out K は 、 T out = T o (1 + )で 表 さ れ る 。 L <(オ)の解 答 群 > (3 ) ① A のみ 正 し い ② B の み正 し い ③ C のみ 正 し い ④ A 、B が 正 し い ⑤ A 、 Cが 正 し い ⑥ B 、C が 正 し い ⑦ A 、B 、 C い ず れも 正 し い 次 の問 い の ⑧ A 、 B 、C い ず れも 正 し く な い 内 の (カ )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。 (3点 ) 衛星 通 信 に お ける 熱 雑 音 に つい て 述 べ た 次の 文 章の う ち 、 誤 っ てい る も の は 、 (カ ) あ る。 <(カ )の 解答 群 > ① 通 信 衛 星 が 地上 か ら 受 け る熱 雑 音 は、 3 0 0 K と す る 場 合 が多 い 。 ② 大 気 ガ ス や 雨滴 な ど に 吸 収さ れ る こと に よ り 電 波が 減 衰 す る 場合 、 同 時 に 吸収 体か ら 熱 雑 音 が放 出 さ れ る 。吸 収 に よる 減 衰 量 を AdB 、 吸 収 媒 体 の 等 価 温 度 − をT m K と す る と、 雑 音 温度 T s K は 、T s = T m (1 − 10 A 10 )の関係があ る。 ③ 地 球 局 が 受 信す る 熱 雑 音 は、 衛 星 から の 通 信 信 号以 外 の 熱 雑 音で あ り 、 天 空雑 音、 大 気 の 熱 雑音 、 地 表 面 の熱 雑 音 など が あ る 。 ④ 地 球 局の 受 信 機 で 発生 す る 熱 雑 音は 通 信品 質 を 大 き く 左右 す る が 、 初段 に 雑 音 指 数 の 大き い 増 幅 器 を用 い る こ と によ り 軽減 す る こ と が でき る 。 伝31 で (4 ) 次 の問 い の 内 の (キ )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。 (3点 ) 衛 星 回 線 に お い て 、 互 い に 相 関 の な い 四 つ の 雑 音 要 因 が 支 配 す る 場 合 、 そ の 各雑 音 に お け る (キ ) C/Nがいずれも30dBのとき、総合のC/Nは り 、log 10 2 = 0 .3 0 1 、 log 10 3 = 0.47 7 、 log 10 dB で あ る 。 た だ し 、 必 要 に よ 5 = 0 .6 9 9、 log 10 7= 0 .8 4 5 を 用 い 、答 え は 、 四 捨五 入 に よ り 小数 点 第 1 位 まで と する 。 <(キ )の 解 答群 > ① (5 ) 21 .6 次 の問 い の ② 24 .0 ③ 25 .2 ④ 2 7.9 ⑤ 3 4.0 内 の (ク )に 最 も 適 し たも の を、 下 記 の 解 答 群か ら 選 び 、 その 番 号 を 記 せ。 (3点 ) 反射 鏡 ア ン テ ナ及 び フ ェ ー ズド ア レ ー ア ンテ ナ の特 徴 に つ い て 述べ た 次 の A ∼C の 文 章 は 、 (ク ) A 。 反 射 鏡 ア ン テナ の サ イ ド ロー ブ は 、 一 般に 、 反射 鏡 面 の ひ ず みな ど に よ る 位相 誤 差 、 一 次 放射 器 、 副 反 射鏡 及 び そ の 支柱 な ど に よ る散 乱 によ り 発 生 す る ほか 、 ア ン テ ナ開 口 面 の 照 度 分布 の 影 響 を 受け る 。 B 反 射 鏡 ア ン テ ナ の サ イ ド ロ ー ブ は 、 一 次放 射 器 の 開 口 部 周 辺 に 電 波 吸 収 材 を装 着 す る こ と によ り 軽 減 で きる 。 C フ ェ ー ズ ド ア レ ー ア ン テ ナ は 、 複 数 の 素子 ア ン テ ナ に そ れ ぞ れ 移 相 器 を 接 続し 、 そ れ ら の 出 力 の 位 相 を 一 致 さ せ て 合 成 す る こ と に よ り 最 大 振 幅 と な る 受 信 信 号 を 取 り 出す こ と が で き る。 <(ク)の解 答 群 > ① A のみ 正 し い ② B の み正 し い ③ C のみ 正 し い ④ A 、B が 正 し い ⑤ A 、 Cが 正 し い ⑥ B 、C が 正 し い ⑦ A 、B 、 C い ず れも 正 し い 伝32 ⑧ A 、 B 、C い ず れも 正 し く な い 試験問題についての特記事項 (1) 試験問題に記載されている製品名は、それぞれ各社の商標又は登録商標です。 なお、試験問題では、R 及び TM を明記していません。 (2) 問題文及び図中などで使用しているデータは、すべて架空のものです。 (3) 試験問題、図中の抵抗器及びトランジスタの表記は、旧図記号を用いています。 新 図 記 号 旧 図 記 号 新 図 記 号 旧 図 記 号 (4) 論理回路の記号は、MIL記号を用いています。 (5) 試験問題では、常用漢字を使用することを基本としていますが、次の例に示す専門的用語などについては、 常用漢字以外も用いています。 [例] ・迂回(うかい) ・筐体(きょうたい) ・輻輳(ふくそう) ・撚り(より) ・漏洩(ろうえい) など (6) バイト〔Byte〕は、デジタル通信において情報の大きさを表すために使われる単位であり、一般に、2進数の 8桁、8ビット〔bit〕です。 (7) 情報通信の分野では、8ビットを表すためにバイトではなくオクテットが使われますが、試験問題では、一般 に、使われる頻度が高いバイトも用いています。 (8) 試験問題のうち、正誤を問う設問において、句読点の有無など日本語表記上若しくは日本語文法上の誤り だけで誤り文とするような出題はしておりません。 (9) 法令に表記されている「メグオーム」は、「メガオーム」と同じ単位です。 (10) 法規科目の試験問題において、個別の設問文中の「 」表記は、出題対象条文の条文見出しを表しています。 また、出題文の構成上、必ずしも該当条文どおりには表記しないで該当条文中の( 省略などをしている部分がありますが、( )表記箇所の省略や部分 )表記の省略の有無などで正誤を問うような出題はしておりません。
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