社会福祉士会国家試験対策 講義資料 講師 山内 賢治 福祉サービスの組織と経営 1.法人の理解 【権利・義務の主体】 1) 自然人(出生により取得) 2) 法人 設立の基準 ア 社会福祉法人 認可主義 イ 医療法人 ① 非営利法人 ウ 〃 特定非営利活動法人 エ 公益法人 認証主義 準則主義 ② 営利法人 〃 財団法人 寄附された財産で設立された団体(社会福祉法人、 学校法人、宗教法人、医療法人財団など) 社団法人 社員(構成員)の出資で設立された団体(特定非営 利活動法人、医療社団法人など) 法人の基本形態 営利法人 営利を目的とする法人で、 構成員への利益配分を予 定している団体(株式会社、合同会社など) 営利を目的としない法人で、構成員への利益配分を 非営利法人 主たる目的としない社団、財団(社会福祉法人、特 定款 法人の目的、名称、所在地をはじめ、法人の意志 定非営利活動法人) 法人の基本規則 決定、組織、運営にかかわるルールが定められる 理 事 (取締役) 理事会 法人の組織 法人の事務を処理し、法人を代表し、法人の代表権 を行使する者 業務執行に関し、合議して意思決定する機関 (取締役会) 監事 理事、理事会の業務執行をチェックする機関 (監査役) 法定の要件に加えて、主務官庁の自由裁量で設立 許可主義 法人制度改革により 2008 年(平成 20 年)12 月以降 許可主義は廃止されている 法定の要件を備えていれば、主務官庁は必ず設立を認 認可主義 可しなければならない 社会福祉法人、医療法人、学校法人、生活協同組合 法律で定められた文章の記載等が正当な手続きによ 法人設立 認証主義 ってなされていることを公の機関が確認、証明する事 によって設立 特定非営利活動法人、宗教法人など 法定の設立要件を満たせば、当然に法人格が与えられ 準則主義 るとする 株式会社、一般社団(財団)法人、労働組合など 2.社会福祉法人 コメントの追加 [山内1]: 平成 29 年 4 月に社会福祉法に 社会福祉法人の概要 設立 よる社会福祉法人制度改正に伴い理事会・評議員会のあ 定款に資産等について定め、都道府県知事(指定都市・中核市市長) (行う 事業が 2 以上の都道府県にまたがる場合は厚生労働大臣)の認可を受けた うえで登記する *平成 25 年 4 月~市長(一般市)に権限委譲 理事は、全ての社会福祉法人の業務について社会福祉法人を代表する(定 款で制限可) 一定の管理者(施設長等)が理事に加わることが求められている 役員 監事は、理事の業務執行や社会福祉法人の財産の状況を監査する 社会福祉法 理事 3 人 監事 1 人以上(3 親等以内親族1/2に制 限) 審査基準(通知) 理事 6 人以上 監事 2 人以上 評議員会を設置することができ、理事の定数の 2 倍を超える評議員が必要 評議員 評議員には地域の代表を加えること(利用者の家族の代表が加わることが 望ましい) 福祉サービスの質の向上、事業経営の透明性の確保を図らなければならな い 基本財産は、みだりに売却、廃棄などの処分が行えない 事業報告書、財産目録、貸借対照表など、利害関係人からの請求があ 経営の原則など れば閲覧に供しなければならない 社会福祉法人は、他の社会福祉法人と合併する事ができる(登記によって 効力を生じる) 基本財産として土地等を寄附した場合、その寄附者に株式会社のような出 資持分は認められない り方、社会福祉法人の機能と役割の見直しが行われます。 社会福祉事業 事業内容 実施できる事業 第 1 種、第 2 種社会福祉事業 公益事業 居宅介護支援、有料老人ホームなど 収益事業 駐車場や売店の経営など上記以外 社会福祉法人は、利子、配当等の所得税が非課税など、税制上の優遇措置 がある 税制上の 社会福祉事業 法人税、登録免許税、地価税、消費税、住民税、事業税、 公益事業 法人税(一部) 、住民税、事業税などが非課税 収益事業 原則として、課税 優遇措置 その他 不動産所得税、固定資産税などが非課税 国は、「社会福祉法人への公的助成は、慈善、博愛の事業に対する公の財 産の支出又は利用を制限している憲法第 89 条の規定に反しない」と解し ている 3.社会福祉協議会 社会福祉協議会の概要 1951 年(昭和 26 年)に誕生 社会福祉法に規定された、地域福祉の推進を図ることを目的とする団 体 全国、都道府県、市町村のすべてに設置されている(ほとんどが社会 福祉法人) 概要 コミュニティワーカーが配置されている 全 国 都道府県 1 か所 企画指導員 (任用条件) 66 か所 福祉活動指導員 社会福祉士または社会 福祉主事の任用資格 市区町村 1861 か所 福祉活動専門員 社会福祉法では、社会福祉協議会連合会(全国社会福祉協議会) 、都道 組織 府県社会福祉協議会、指定都市社会福祉協議会、市町村社会福祉協議 会、地区社会福祉協議会(指定都市の行政区)の規程がある 市町村の学校区、町内会単位等の社会福祉協議会もある 市区町村社会福祉協議会は、その区域内における社会福祉事業または 構成 更生保護事業を経営する者の過半数が参加する 関係行政庁の職員は、市区町村社会福祉協議会の役員となる事ができ る。ただし、役員の総数の 5 分の 1 を超えてはならない 社会福祉協議会が呼びかけて、知己住民、さまざまな福祉団体や機関 地域福祉活動計画 が共に協力し、地域福祉の推進をしていくことを目的とした活動計画 (約 40%の市区町村社会福祉協議会が策定) (平成 21 年度) 日常生活自立支援事業 主な事業内容 都道府県(指定都市)社会福祉協議会が 実施主体。窓口業務は市町村社会福祉協 議会が行っている。 運営適正化委員会 福祉サービスに関する利用者等からの苦 情を解決するために、都道府県社会福祉 協議会に設置 生活福祉資金貸付 都道府県社会福祉協議会が実施主体。窓 口業務は、知小村社会福祉協議会が行っ ている。 相談 心配ごと相談事業。福祉総合相談事業な ど。 住民参加・ボランティア ボランティアセンター(コーナー等)の 設置。 ふれあい、いきいきサロンの設置など。 在宅福祉サービス 介護保険(訪問介護事業、通所介護事業 など) 自立支援給付(居宅介護事業、重度訪問 介護事業など) 当事者(家族)の会 身体障害児者(家族)の会、知的障害児 者(家族)の会 ひとり親(母子、父子)家族の会 など その他 学童保育、子ども会、食事サービス、移 送サービスなど 4.特定非営利活動法人 【NPO法人数】 ⇒ 2011 年 4 万 2387 法人 年々増加している 【活動の種類】 ⇒ 保健、医療又は福祉の増進 が一番多く約 60%の法人が実施 いずれも平成 23 年 12 月末現在 特定非営利活動促進法が平成 10 年 12 月に施行 目的 ボランティア活動をはじめとする「市民が行う自由な社会貢献活動」としての 特定非営利活動の健全な発展を促進する 所轄庁の認証を受ける事が必要 設立 所轄庁は、申請が設立基準に適合すると認めるときは、設立を認証しなければ ならない 設立の認証後、登記することにより法人として成立する 所轄庁 都道府県知事(2都道府県以上にまたがる場合は、主たる事務所 の所在地の都道府県知事) 1の政令指定都市の区域内のみに事業所を置く法人は、政令指定都 市市長の認証 理事を 3 人以上、監事を 1 以上置かなければならない 役員 組織体制 報酬を得る役員は、役員総数の1/3以下でなければならない 最高の決議機関。少なくとも年 1 回以上開催する 社員総数 10 人以上の社員がいることが必要 営利を目的としないものであること 社員の資格について、不当な条件をつけないこと 設立条件 宗教活動や政治活動を主目的としないこと 特定の公職の候補者、政党を推薦、支持、反対することを目的としないこと 社会福祉法人と異なり資産要件はない 特定非営利活動の範囲は、「保健、医療又は福祉の増進を図る活動」「社会教育 活 動 の の推進を図る活動」 「まちづくりの推進を図る活動」など 20 分野に限定 範囲 平成 24 年度より「観光の振興を図る活動」 「農山村または中山間地域の振興を 図る事業」 「都道府県等が条例で定める活動」の 3 分野が追加 認定 特定非営利活動法人のなかで、一定の要件を満たすものとして、都道府県知事 特定非営 等から認定を受けたもの 利活動法 認定法人に対する寄附金について課税上有利になる等の恩典が受けられる 人制度 5.医療法人 【開設者別の病院・診療所数】 8,670 医療法人が 66% ② 一般診療所 99,824 個人が 48%と一番多い ③ 歯科診療所 68,384 個人が 84%と一番多い ① 病 院 平成 22 年医療施設(動態)調査 【医療法人数】 平成元年 11,000 うち一人医師 59% 平成 8 年 27,000 うち一人医師 79% 平成 15 年 37,000 うち一人医師 81% 平成 23 年 47,000 うち一人医師 83% 「医療法人数の推移」 厚生労働省 目的 病院、診療所(医師や歯科医師が常勤するもの) 、または介護老人保健施設の 開設を目的として設立された法人 設立 都道県知事(2 以上の都道県にまたがる場合は厚生労働大臣)の認可を得たう えで登記する。 都道県知事は、認可または不認可の処分をするにあたっては、都道府県医療審 議会の意見を聴かなければならない 組織体制 役員 原則として、理事を 3 人以上、監事を 1 人以上置かなければならな い 理事長は、医療法人を代表し、その業務を総理する。 その他 医療法人社団は、少なくとも毎年1回、定時社員総会を開催する 医療法人財団は、評議員会を設置する 種類 医療法人は、社団であっても財団であっても設立が可能(医療法人社団が約 99%を占める) 2006 年(平成 18 年)改正で、社会医療法人が制度化された(第 1 種社会福祉 事業や収益事業が実施可能) 活 動 の 医療法人は、医療や保健衛生に関する業務のほかに社会福祉関連事業(*)も 範囲 実施することができる *社会福祉関連事業とは、第 2 種社会福祉事業のうち厚生労働大臣が定めるも の、介護保険法の居宅サービス事業・地域密着型サービス事業等、有料老人ホ ームなど(2007 年度に大幅に拡大された) 社会医療 医療法人のうち、一定の公的要件を備えた医療法人(2012 年 4 月現在 168 法 法人 人が認定) 収益事業や社会医療法人債(公募債)の発行等を行うことができる 小児救急医療、災害医療、へき地医療等を実施 要 件 役員、社員等は、親族等が1/3以下であること 定款等において、解散時の残余財産を国等に帰属させることを定め る など 6.その他の法人、団体 【会社】 営利を目的とする法人 株式会社 出資者である株主に対して株式を発行することで設立される 株主総会により重要事項の決議を行う 合同会社 有限責任社員のみで構成される 合名会社 無限責任社員のみで構成される 会社の規律については、定款自治が認められている 合資会社 無限責任社員と有限責任社員で構成される 7.基礎理論、サービス管理 【組織と経営管理の体系】 リスクマネジメント 人事・労務管理 サービスの管理 「ヒト」 会計・財務管理 「モノ」 「カネ」 情報 「シラセ」 組織と経営の基礎理論 リスクを管理し損失を防ぐ! 経営の 4 大要素 【組織と経営の基礎理論】 経営戦略は、組織の長期的・大局的な「方針」や「計画」 経営戦略 経営理念、経営ビジョン、経営目標などを設定、環境を分析して効果的な戦 略を策定することが大切 事業計画 経営ビジョンを達成するための、ある期間(年度ごとなど)の到達目標を達成 するために定められる計画 ライン組織 トップから下位への指揮命令系統が明確なピラミッド型 の組織。意志決定はトップダウン型 ライン・アンド・ ライン組織を基本として、経理部門や人事部門など、各組 組織形態 スタッフ組織 織を補佐する専門家組織(スタッフ)を位置付けた組織 逆ピラミッド型 顧客最重視の発想で、ライン組織の逆の形態。「上司は、 組織 部下が仕事をしやすいようにバックアップする存在」とい う考え方 アンゾフは経営における意思決定を、次の 3 層に区分した。 意志決定 戦略的意思決定 トップマネジメント(非構造的) 管理的意思決定 ミドルマネジメント(半構造的) 日常的意思決定 ロワー・マネジメント(構造的) 【サービス管理】 ISO9001 国際標準化機構による品質マネジメントシステムの国際規格 福祉サービス サービスの質を事業者および利用者以外の公正・中立な第三者機 第三者評価事業 関が、専門的かつ客観的な立場から行った評価 受審するかどうかは「任意」 地域密着型サービス 外部評価 「指定小規模多機能型居宅介護」「指定認知症対応型共同生活介 護」事業者が対象の第三者評機関による評価 毎年1回受審する「義務」がある 介護サービス情報の 介護保険法に基づく指定介護サービス事業者が対象 公表制度 介護サービス事業者は、介護サービス情報を都道府県知事に報告 しなければならない 都道府県知事は、報告に関して必要があると認めるときは、介護 サービス事業者に対し調査を行うことができる(平成 24 年度か ら、毎年1回の受審義務がなくなった) 8.人事・労務管理 【人事得労務関連】 キャリアパス 組織にとって、必要な人材のキャリアやスキルを段階的に設定し、将来の 目的や昇進プラン、キャリアアッププランを具体化すること On the Job Training のことで、職務を通じて、職場の上司(先 OJT 輩)が部下(後輩)に実技、スキルなどを指導、育成する研 修 職場研修 OFF-JT Off the Job Training のことで、職務を離れて行う社員研修 (セミナー、教育機関での研修など) SDS Self Development System のことで、職場内外での自己啓発 活動を支援する メンタル 福祉サービス従事者の燃え尽き症候群が注目されているので、職場内のコ ヘルス対策 ーチングやスーパービジョンも大切になってくる 人事考課 人事管理の適切な遂行を目的として、職員一人ひとりの人事情報を収集・ 整理し、一定の基準に基づいて評価すること 経営管理者が組織全体の目標・方針を示し、各部門の責任者がそれを達成 目標管理制度 するための達成目標と方針を設定し、職員は自分の職務について成果の目 標を定め、自己評価を通じて動機づけを図る制度 【人材確保の取り組み】 正式名:社会福祉事業法及び社会福祉施設職員退職手当共済 福祉人材確保法 (1992 年) 法の一部を改正する法律 都道府県福祉人材センター、中央福祉人材センター、福利厚 生センターが規定された 正式名:社会福祉事業に従事する者の確保を図るための措置 人材確保方針 (2007 年) に関する基本的な指針 「労働環境の整備の推進」 「キャリアアップの仕組みの構築」 などの視点から、人材確保のために講ずべき措置を整理して いる 介護従事者人材確保法 (2008 年) 正式名:介護従事者等の人材確保のための介護従事者等の処 遇改善に関する法律 2009 年 4 月までに、介護従事者等の賃金をはじめとする処遇 の改善のための施策のあり方について検討し必要な措置を行 う(2009 年 4 月の介護報酬改定でプラス 3%の改定が行われ た) 特定の国との間で貿易などのルールを決める協定。2008 年に 経済連携協定(EPA) インドネシア・フィリピンとの間の協定で、看護師・介護福 祉士の候補者受入れが盛り込まれた。 社会福祉施設職員等 社会福祉法人の経営する社会福祉施設等の職員に退職手当を 退職手当共済制度 支給 サービス提供体制 介護従事者の高離職率、人材の確保が困難という現状を改善 するために、平成 21 年度から、一定の人材を確保・処遇改善 強化加算 介護 への取り組みを評価 報酬 介護職員処遇改善 介護職員処遇改善交付金相当分を介護報酬に円滑に移行する コメントの追加 [山内2]: 第 6 期介護保険法改正におい 加算 ために、例外的かつ経過的な取り扱いとして、平成 26 年度末 ても加算要件が見直され新設の加算Ⅰが新たに加えら まで算定される れました。これまでの加算Ⅰ・Ⅱ・ⅢはⅡ・Ⅲ・Ⅳとし て継続となっています。 9.リスクマネジメント 定義:リスクを組織的にマネジメントし、リスク発生原因、損失などを事前に回避する プロセス 【リスク】⇒ 人事・労務、サービス、財務に至るさまざまなリスクが存在 ハインリッヒの法則 :1 件の重大事故の背景には 29 の軽微な事故と 300 のヒヤリハッ トが存在する リーズンの軌道モデル:事故はさまざまな要因が重なって発生するという考え 【業務管理体制】⇒ 法令遵守に向けた業務管理体制の整備及び届け出義務 ①事業所数 20 未満 法令遵守責任者の選任 ②〃20 以上 100 未満 法令遵守責任者の選任+法令遵守規程の整備 ③〃100 以上 法令遵守責任者の選任+法令遵守規程の整備+業務執行状況の監査 【会計・財務管理】 公費が支弁 介護報酬、自立支援給付費、保育所運営費、措置費 など国の制度で規定されたもの 財源 コスト 利用者等が支弁 利用者負担金(1割負担など) 、利用料など その他 寄附金、補助金、借入金など ランニングコスト 事業運営に伴う経常的な運転資金 イニシャルコスト 施設整備のためなどに必要な初期費用 財務諸表 貸借対照表 期末における「財政状態」を明らかにする計算書類 損益計算書 一定の期間における「収益と費用の状態」を明らかにす る計算書類 10.個人情報保護 【個人情報の保護に関する法律】⇒ 個人情報とは 2003 年公布 生存する個人の情報であって、特定の個人を識別できる情報 死者の個人情報は含まない 個人情報データーベース等を事業の用に供する者で、以下が該当する ①国、地方公共団体、独立行政法人等、地方独立行政法人などを除く 個人情報取扱 事業者の対象 ②取り扱い個人情報が過去 6 カ月以内でいずれの時点においても 5000 人 を超える事業者 事業者には営利法人のみならず社会福祉法人、NPO等の非営利法人も適 用となる 利用目的 個人情報を取り扱うにあたっては、その利用の目的をできる限り特定しな ければならない 間接取得の場合 あらかじめその利用目的を公表している場合を除き、速やかにその利用目 利用目的の 的を本人に通知し、または公表しなければならない 通知 直接取得の場合 書面による直接取得の場合は、本人に対し、あらかじめその利用目的を明 示しなければならない 個人情報取扱業者は、例外を除き、あらかじめ本人の同意を得ないで、個 第三者提供の 人データーを第三者に提供してはならない 制限 例外: 「統計調査」 「事故の際の安否情報」 「児童虐待情報」 「犯罪調査の協 力」など 個人情報取扱業者は、本人から保有個人データーの開示をもとめられたと 開示請求 きは、例外を除き、遅滞なく開示しなければならない 例外:本人または第三者の生命、身体、財産などを害する恐れがある場合 【行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律】⇒ 個人情報とは 個人情報の 保有の制限 2003 年公布 生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日 その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの 行政機関は、個人情報を保有するに当たっては、法令の定める所掌事務を 遂行ため必要な場合に限り、かつ、利用の目的をできる限り特定しなけれ ばならない 利用及び提供 行政機関の長は、法令に基づく場合を除き、利用目的以外の目的のために の制限 保有個人情報を自ら利用し、または提供してはならない 開示請求権 機関の保有する自己を本人とする保有個人情報の開示を請求することが 何人も、この法律の定めるところにより、行政機関の長に対し、当該行政 できる 11.労働関係法規 【主な労働関係法規】 ① 労働基準法:主な労働条件の最低限の基準を定めた法律 ア 就業規則:常時 10 人以上の労働者を使用する使用者は、就業規則を作成し、労働 基準監督署に届けなければならない 使用者は、就業規則の作成または変更について、労働者の過半数を代 表する者の意見を聴かなければならない イ 労働時間:使用者は、原則として、労働者に休憩時間を除き 1 週間 40 時間(1 日 8 時間)を超えて、労働させてはいけない ウ 休憩時間:使用者は、労働時間が 6 時間を超える場合においては少なくとも 45 分 8 時間を超える場合においては少なくとも 1 時間の休憩時間を労働時間 の途中に与えなければならない エ 休 日:使用者は、労働者に対して、毎週少なくとも 1 回の休日を与えなけれ ばならない オ 時間外 :時間外労働、休日労働について協定(36 協定)を書面で締結し、これ 休日労働:を労働基準監督署長に届け出た場合は時間外労働をさせることができ る 割増賃金:25% 1 日 8 時間超、深夜労働 50% 時間外労働が1月 60 時間超(中小企業は当面猶予) 35% 法定休日 カ 年次有給休暇:6 か月継続勤務し全労働日の 8 割以上出勤した労働者に対して、有 給休暇を与えなければならない (2010 年 4 月から「5 日分」は時間単位で取得可) 【労働契約法】 【労働安全衛生法】 【最低賃金制度】 【労働者派遣法】 【短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律】 本講義資料は、 「見て覚える!社会福祉士国試ナビ 2013 中央法規」を基本に作成していま す。
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