新着情報 2016 年 2 月号 浅山社会保険労務士事務所/株式会社浅山式賃金研究所 不正受給対策、傷病・出産手当金の計算方法が 4 月から変わります。 仕事外でのケガにより仕事を休まなくてはならなくなった・・。産休の間の生活が心配・・。 そんな場合に健康保険から収入を保障する給付が受けられます。それが傷病手当金・出産手当金と よばれる給付になります。従業員にとって収入を保障するこの給付の重要性は高いですが、傷病手当金 は特に不正受給が問題になっている給付でもあります。 この対策として平成27年の5月に健康保険法の一部を改正する法律の中に変更が盛り込まれ、平成 28年4月より傷病手当金・出産手当金の計算方法が変更になります。 今回の傷病手当金・出産手当金の計算方法変更についてまとめましたのでご覧ください。 ※ 詳しくは浅山社会保険労務士事務所まで ■傷病手当金・出産手当金とは・・ 傷病手当金 出産手当金 病気休業中に本人と家族の生活を保障するための 出産の前後の本人と家族の生活を保障するための 制度です。 制度です。 受けるための要件 受けるための要件 ・業務外の病気やケガで医師が労務不能と証明 ・被保険者が出産する(した)こと ・4 日以上仕事を休んでいる(待機期間 3 日) ・妊娠 4 か月以上の出産であること ・給与の支払いがない、支払額が傷病手当金より少 ・出産のため仕事を休み、給与の支払いがない、 ないこと 給与支払額が出産手当金より少ないこと 以上全てを満たした場合に支給 以上全てを満たした場合に支給 平成28年 3 月 31 日までの一日辺りの給付額 休んだ日の標準報酬月額 計算方法 が休んだ日につき支給されます。 支給開始日以前の期間が ÷30 日×2/3 が休んだ日につき支給されます。 12カ月に満たない場合 平成28年4月1日からの一日辺りの給付額計算 方法 Ⅰ.支給開始日の属する月以前の継続 支給開始日*以前の継続した 12 カ月の 各月の標準報酬月額を平均した額 *支給開始日とは、最初に給付が支給された日 Ⅱ.28 万円 l 休 例:傷病手当金の場合 6/1 22 万 20 万 18 万 10/1 12/1 した各月の標準報酬月額の平均額 ÷30 日×2/3 み 開 始 日 5/12 Ⅰ、Ⅱを比べて少ない額を使用 待 機 H28 5/15 より 3 支給開始 日 日 旧 22 万÷30 日×2/3=4,888 円(支給日数) 新 (18 万×4 カ月+20 万×2 か月+22 万×6 カ月)÷12 カ月÷30 日×2/3=4,445 円(支給日額) 支給開始日以前 12 カ月(H27.6~H28.5)の各月の標準報酬月額を合算して平均額を算出。 ■変更により変わること・・ ・新規受給の場合→4 月より出勤簿・賃金台帳が過去 1 年分必要となります。 ・今受給している場合→28 年 4 月より計算方法が上記のものとなります。新たに添付書類はありません が、給付額が変更になる場合があります。28 年 2 月から決定通知書の裏に、新しい計算方法の通知があ りますので支給額の算出方法について確認することができます。 ※ 傷病手当金・出産手当金に関してのご質問は、浅山社会保険労務士事務所(TEL 043-255-6410)までご相談ください。
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