事業計画書・収支予算書

平 成 26 年 度
事業計画書・収支予算書
公益財団法人 仙台市公園緑地協会
平成 26 年度事業計画
Ⅰ
事業実施方針
平成 26 年度は、公益財団法人移行時に策定した中期経営計画(平成 24∼26 年度)の最終年度
となります。
公益法人として、「都市緑化の推進及び公園緑地等の運営に関する事業を通して市民生活に活
力と潤いをもたらし、あわせて緑の文化を発信する」ため、中期経営計画に則って様々な魅力
ある事業を着実に展開します。
1.公益目的事業
[1]緑化普及啓発事業
花壇コンクールの開催をはじめ地域団体や学校等の花壇づくりの取り組みへの積極的な
支援、市民のライフサイクルに合わせた記念樹の交付、花と緑に関する種々の講座・イベン
ト等を通じて、都市緑化思想の普及と市民意識の高揚を図ります。
また、情報誌の発行やホームページ・ブログ等により、緑化の楽しさや緑の文化に関する
情報発信の充実に取り組みます。
[2]公園緑地運営事業
野草園、太白山自然観察の森、七北田公園等の公園緑地の運営にあたっては、安全で快適
な利用環境の提供に努めるとともに、適正かつ効率的な施設管理に努めます。
各施設においては、都市生活の中での新たな発見や潤いのある生活を提案する、魅力ある
講座・イベントの開催や専門職員による相談・ガイドなどを通して、施設利用者の増加に努
めます。
[3]墓園・斎場運営事業
墓園・霊園においては、市民墓地として利用者のニーズに沿った、宗教・宗派にとらわれ
ない適正なサービスを提供するとともに、墓参者・利用者に安らぎを与える園内の緑の環境
づくりにも取り組みます。
葛岡斎場においては、会葬者の心情に配慮した運営に努めるとともに、利用者や葬祭業者
等の意見・要望も取り入れながら、厳粛な中にも心安らぐ空間を構築します。
2.収益事業等
八木山動物公園内の売店・食堂等や公園に併設された駐車場の運営を中心とする収益事業に
おいては、各施設の魅力アップをめざして利用者ニーズに的確に対応したサービスの提供と
併せて、効率的な経営を徹底して、事業の安定的経営と公益目的事業の充実に向け収益の確
保に努めます。
1
Ⅱ
事業の概要
1.公益目的事業
[1]緑化普及啓発事業
(1)花壇づくり助成事業
① 花壇づくり助成事業
② 花いっぱいまちづくり助成事業
③ 花苗のあっせん
④ 地域花壇づくり支援
⑤ 学校花壇づくり支援
(2)緑化コンクール事業
① 緑と花いっぱい花壇コンクール
② 緑と花いっぱい絵画コンクール
(3)記念樹交付事業
① 記念樹のプレゼント
(4)イベント・講座等
① 新緑祭
② どんぐりの森づくりプロジェクト
※震災復興支援の一環として取り組むプロジェクトで、児童とともにどんぐりから
苗を育て、海岸部への復旧にあわせ公園緑植栽を目指す活動。
③ 杜の都名木古木めぐり(春季・秋季)
④ 大年寺山歴史散策会
⑤ 地域花壇づくり講習会
[新規]
⑥ ノルディックウォークで公園めぐり(七北田公園∼水の森公園)[新規]
(5)
調査事業
① 自生サクラソウ保存育成事業
② 植物相調査事業(野草園)(向山中央公園)
③ カタクリ群落変遷調査事業(青葉の森緑地)
④ 光るキノコの調査研究(自然観察の森)[新規]
(6)
情報誌の発行
① 杜 mori 元気(春夏号・秋冬号)
② 八木山動物公園 NEWS(18 号∼20 号)
[2]公園緑地運営事業
(1)野草園
野草園では、市民が植物に関する知識を高め、身近に自然を感じていただけるよう恒
例の「萩まつり」をはじめ、植物の観察会や展示会など様々なイベント・講座の開催、
植物園として調査研究等の事業に取り組みます。
また、職員やガイドボランティアによる来園者の案内に新たにタブレット端末を活用
して、これまでに増して満足度の高い解説を行います。
2
<主な事業>
① 野草園萩まつり
② 自生サクラソウ保存育成事業
③ 星空を楽しむ会
④ 野草風譚
⑤ 植物相調査事業
⑥ 冬季特別開園
(2)秋保大滝植物園
秋保大滝植物園では、秋保地区の地域特性を生かした園内の整備や地域団体と連携し
た各種イベント等を開催し、豊かな自然環境のなかで多くの市民が憩う場を提供します。
<主な事業>
① しゃくなげふれあいまつり
② 秋保大滝植物園まつり
③ 炭焼き伝承・体験会
④ かんじきを履いて冬の自然観察会[新規]
(3)向山中央公園
平成 25 年度に開園した向山中央公園では、子供たちが安全快適に遊べるよう環境整
備に努めるとともに、協会レンジャーによる環境学習会の開催や園内保存緑地の植物
相調査に引き続き取り組みます。
<主な事業>
①
どんぐりの森づくりプロジェクト
(4)太白山自然観察の森
身近な里山の自然のなかで、自然観察などを通じて自然保護の大切さを養うことを目
的として整備された太白山自然観察の森においても、定期的に開催している「自然観察
会」「ガイドウォーク」などに、新たにタブレット端末を活用した解説を行います。
また、動植物や自然環境に関する調査研究を継続して実施し、太白山自然観察の森と
その周辺の自然や環境に関する情報発信に努めます。
<主な事業>
① 自然観察会
② ガイドウォーク
③ 夏休み生きもの相談室
④ いきものと遊ぼう
⑤ 夜間開園イベント
⑥ 光るキノコの調査研究[新規]
(5)青葉の森緑地
市民が気軽に自然と触れ合う場を提供することを目的としている青葉の森緑地では、
親子が自然観察などを通じて自然の大切さを体感する定例イベント「親子でワクワク」
などに加えて、要望の多い五感を使った観察会や自然を材料にした工作教室、見頃の動
植物を観察する「ガイドウォーク」も随時実施します。
また、昨年から始まった青葉の森のカタクリ群落の再生を目指したカタクリ変遷調査
3
を継続実施します。
<主な事業>
① 親子でワクワク「森とあそぼう!」
② 森を体感シリーズ
③ カタクリ群落変遷調査事業
④ 夏の思い出の手紙を出そう![新規]
⑤ 音もメロディーもつくっちゃおう♪「あおばの森のおんがくかい」[新規]
⑥ もみの木の森でクリスマスパーティー[新規]
(6)七北田公園
七北田公園は、展示会や講座等の開催や「緑の相談所」の機能も有する都市緑化ホー
ルや、体育館・スタジアムなどのスポーツ施設もあり、年間を通じて多くの市民が集い
ます。
運営管理にあたっては、安全で快適な利用環境の維持向上を務めるとともに、公園内
のランニングマップを配布するなど利用者サービスの向上を図ります。
特に、昨年7月にオープンした「キートス広場」は、「わんぱく大地」とともに子ど
も連れの家族に人気の場所であり、子供たちが安全・快適に遊べる環境づくりに努めま
す。
■都市緑化ホール・グリーンハウス勾当台
市民のニーズに合った多彩な園芸講座、楽しみながら体験しライフスタイルをよ
り充実させるための講習会、市民団体による花と緑に関連した展示会等を展開しま
す。
都市緑化ホール内のサンルームでは、季節に応じた魅力的な植物の展示や装飾な
どの演出により、安らぎと癒しの空間としての充実を図ります。
また、「緑の相談所」として市民から寄せられる植物に関する相談への対応や「花
と緑のおゆずり情報バンク」の実施など、緑の発信基地としての機能の充実を図り
ます。
<主な事業>
① 市民園芸講座(都市緑化ホール・グリーンハウス)
② 季節をテーマにした展示会(都市緑化ホール)
③ 夏休み企画展「夏の昆虫たち」(都市緑化ホール)
④ 仮設住宅花いっぱい推進事業(都市緑化ホール)
■七北田公園体育館
多くのスポーツ愛好者が団体でも個人で気軽に利用できる施設として、利用拡大
に向けて各種スポーツ教室や講習会を開催します。
また、利用者のニーズに応えて、新たに「授乳室」を整備します。
<主な事業>
① 親子バドミントン教室
② 仙台 89ers バスケット教室
[新規]
4
③ ママさんバレー教室
[新規]
④ プレイルームみんなで遊ぼう[新規]
■仙台スタジアム
ベガルタ仙台をはじめプロ・アマのスポーツが利用・観戦できる仙台スタジアム
では、厳しい気候の条件の下でも良好なピッチ環境を維持するため、独自の芝圃場
を確保しながら、きめ細かな芝の生育管理に努めます。
また、施設内に新たに設置した展示スペースではスタジアムの歴史やベガルタ仙
台の活躍などを紹介し、併せて選手のユニホーム等を展示し施設見学者などにスタ
ジアムの魅力を発信します。
<主な事業>
① 幼児サッカー教室
② 触れて感じるスタジアムのピッチ
[新規]
(7)水の森公園キャンプ場
市街地に囲まれ緑地環境保全地域でもある水の森公園内に設置された水の森公園キャ
ンプ場は、身近なキャンプサイトとして好評を得ています。
キャンプ利用者はもとより、多くの公園利用者が安全で楽しい時間を過ごせるよう施
設運営に取り組むとともに、自然環境保全活動を行う市民団体等とも連携し、周辺の自
然環境を利用して多様な自然観察や体験学習の場を広く提供します。
また、新たに管理棟内に自然やキャンプに関する「書籍コーナー」を設け、利用者サ
ービスの向上を図ります。
<主な事業>
① 森の学習室
② 陶芸教室[ろくろで作る堤焼]
③ アウトドア体験教室
(8)運動施設公園
野球場や庭球場などの運動施設を有する青葉区と太白区の運動施設公園については、
スポーツを楽しむことのできる安全で快適な環境を提供するため、適正な運営を行いま
す。
また、これらの運動施設公園を身近な公園緑地として親しんでいただけるよう、公園
周辺の地域住民を対象とした「樹木剪定・花壇づくり講習会」を開催します。
(9)八木山動物公園
八木山動物公園では、園内植栽等の管理や清掃等を通じて来園者が気持よく利用でき
る環境づくりに努めるとともに、快適かつ円滑な利用に向けて適切な案内業務等を行い
ます。
また、子供たちの動物公園や生きものへの愛着と関心を高めるため、仙台市との共催
で「写生大会」及び「作文コンクール」を開催します。
5
[3]墓園・斎場運営事業
葛岡墓園、いずみ墓園、北山霊園及び葛岡斎場では、利用者や会葬者の心情に十分配慮し
た適正な運営を行います。
また、計画的な植栽による園内の緑の環境づくりのほか、管理事務所においては四季変化
する園内の写真展示等を行う等、墓参者が気持ちく墓参いただけるよう環境整備に取り組み
ます。
葛岡斎場では、会葬者のニーズに応えて、新たに「着替え室」や「授乳室」を設けるなど、
厳粛ななかにも心安らぐ空間づくりにより一層努めます。
6
2.収益事業等
[1]収益事業
(1)販売事業(売店・食堂・自販機等)及び附帯事業(駐車場等)の運営は次のとおり。
■売店・食堂・自販機の運営
販売事業
附帯事業
売店
食堂
自販機
自販機
(ヶ所)
(ヶ所)
(台)
(台)
動物公園
6(3)
5(3)
17
榴岡公園
-
-
1
2
台原森林公園
-
-
-
2
勾当台公園
1
1
2
6 売店食堂は冬期閉店
野草園
1
1
1
-
三居沢交通公園
-
-
-
1
青葉山公園
-
-
-
4
葛岡斎場
-
-
4
-
葛岡墓園
-
-
3
-
いずみ墓園
-
-
−
2
3
1
七北田公園
仙台スタジアム
評定河原公園
水の森公園
キャンプ場
合
計
摘要
6 ()内は通年営業店数(内数)
売店食堂は冬期閉店及び
附帯事業の自販機は休止
売店・食堂・附帯事業
1
1
1
4
-
-
-
2
-
-
-
3 開場期間中のみ
9
8
32
33
■駐車場等運営
① 駐車場の運営(七北田公園、榴岡公園、八木山動物公園)
② ベビーカーの貸出し(八木山動物公園)
③ 遊戯施設の運営(八木山動物公園)
④ コインロッカーの貸出し(八木山動物公園)
7
の自販機は試合日のみ
[2]その他の事業
(1)榴岡公園野外音楽堂の管理
Ⅲ
事業推進にあたって
協会が、市民の信頼を得て公益財団法人としての存在意義を高めていくためには、市からの受
託事業の誠実かつ確実な遂行はもとより、公園緑地をフィールドとして職員の創意工夫により設
立目的に合致した様々な公益目的事業の展開が必要です。
平成 26 年度も多くの新規事業に取り組みますが、事業推進にあたって鍵となるのは、「人」
と「財源」です。
プロとしての高い知識・スキルと事業に対する意欲を持った人材の育成と、士気の高い組織風
土の醸成をめざして、研修や資格取得など資質向上等を積極的に展開するとともに、勤務実績の
評価とそれを反映する人事システムの徹底に努めます。
また、収益事業や指定管理事業などでの競争性の高まりをふまえて、効率的な業務執行体制を
追及し、経営体力の強化と体質改善に取り組みます。
なお、現中期経営計画の進捗状況を精査しながら、次期中期経営計画(平成 27∼29 年度)の
策定作業にも着手します。
8
正 味 財 産 増 減 予 算 書 総 括 表
平成26年4月1日から平成27年3月31日まで
(単位:千円)
科 目
公益目的事業会計
収益事業等会計
法人会計
合 計
Ⅰ 一般正味財産増減の部
1.経常増減の部
(1) 経常収益
経常収益計
965,290
338,687
9,192
1,313,169
事業費
971,725
330,573
0
1,302,298
人件費
427,111
96,144
0
523,255
物件費
544,614
234,429
0
779,043
管理費
0
0
9,873
9,873
人件費
0
0
7,885
7,885
(2) 経常費用
物件費
0
0
1,988
1,988
971,725
330,573
9,873
1,312,171
△ 6,435
8,114
681
998
(1) 経常外収益
8,000
0
0
経常外収益計
8,000
0
0
経常費用計
当期経常増減額
△
2.経常外増減の部
8,000
9
(2) 経常外費用
経常外費用計
0
0
0
0
当期経常外増減額
8,000
0
0
8,000
他会計振替額(50%)
2,805
他会計振替額
0
税引前当期一般正味財産増減額
法人税、住民税及び事業税
法人税等調整額
当期一般正味財産増減額
△
△
2,805
0
0
681
681
0
4,370
4,628
0
8,998
0
1,000
0
1,000
0
0
0
0
4,370
3,628
0
7,998
一般正味財産期首残高
△
37,054
101,405
58,066
122,417
一般正味財産期末残高
△
32,684
105,033
58,066
130,415
Ⅱ 指定正味財産増減の部
当期指定正味財産増減額
0
0
0
0
指定正味財産期首残高
59,000
0
0
59,000
指定正味財産期末残高
59,000
0
0
59,000
Ⅲ 正味財産期末残高
26,316
105,033
58,066
189,415