講演タイトル:ツルニンジンの薬理研究(2)−ツルニンジンの精子形成促進作用の活 性成分探索および安全性について− 中高年男性の活力を高める安全性の高い天然物を求めて! −キキョウ科ツルニンジンの秘められた力− 湧永製薬㈱ヘルスケア研 ○牛島光保、水野郁子、住広匡謙、毛利佳史、 太田早苗、市河 広島県立大生物資源 黒柳正典 徳島文理大香川薬 関田節子 誠、葉山 実 今や「更年期障害」といわれる症状は女性特有のものではなく、中高年男性、約 1000 万人が直面している問題です。中高年になると活力の元になる男性ホルモンの穏やかな 低下が始まり、この時期にストレスが生体に負荷されると性機能低下、うつや不安感、 睡眠障害などの男性更年期症状が発症しやすくなります。現在、中高年男性を意識した 種々の健康食品が販売されていますが、有用性や安全性を科学的に検証している製品は 少ないのが現状です。 私たちはマウスの精巣障害モデルを用いて植物素材の精子形成促進作用や性行動障 害改善作用を評価した結果、ツルニンジンに活性を認めました。ツルニンジン熱水抽出 エキスより単離したフェニルプロパノイド類が精子形成促進作用を示し、サポニン類が テストステロン低下改善作用を示すことを証明してきた。ツルニンジンは韓国において 高級食材として食経験が長く安全性が高いもので有り、そのエキスについても科学的に 安全性が高いことを証明しました。これらの研究内容は関連 4 演題で詳細に報告します。 今回の研究成果からツルニンジンは活力の低下した中高年男性が安心して摂取でき る健康食品への活用が期待できる有用な植物であると考えています。
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