東近江地域鳥獣被害防止計画

(別記様式第1号)
計画作成年度
計 画 主 体
平成23年度
近 江 八 幡
東 近 江
蒲 生郡 日野
蒲 生郡 竜王
市
市
町
町
東近江地域鳥獣被害防止計画
<連絡先>
担当部署名
所 在 地
電話番号
FAX番号
メールアドレス
近江八幡市都市産業部農業振興課
滋賀県近江八幡市桜宮町236番地
0748−36−5514
0748−32−5032
[email protected]
<連絡先>
担当部署名
所 在 地
電話番号
FAX番号
メールアドレス
東近江市産業振興部農林水産課
滋賀県東近江市八日市緑町 10-5
0748−24−5660
0748−24−0752
[email protected]
<連絡先>
担当部署名
日野町農林課
所 在 地
滋賀県蒲生郡日野町河原一丁目1番地
電話番号
0748−52−6563
FAX番号
0748−52−2043
メールアドレス [email protected]‐hino.lg.jp
<連絡先>
担当部署名
竜王町産業振興課
所 在 地
滋賀県蒲生郡竜王町小口 3 番地
電話番号
0748−58−3706
FAX番号
0748−58−3730
メールアドレス dream@town.ryuoh.shiga.jp
1.対象鳥獣の種類、被害防止計画の期間及び対象地域
対象鳥獣
(近江八幡市)
対象鳥獣
(東近江市)
イノシシ・ニホンザル・ニホンジカ・ハクビシン・
アライグマ・カニクイアライグマ(以下アライグマという)・カ
ラス・カワウ
イノシシ・ニホンザル・ニホンジカ・ハクビシン・
アライグマ・カニクイアライグマ(以下アライグマという)・
カワウ
対象鳥獣
(日野町)
イノシシ・ニホンジカ・ニホンザル・ハクビシン・アライグマ・
カワウ
対象鳥獣
(竜王町)
イノシシ・ニホンジカ・ニホンザル・ハクビシン・アライグマ
計画期間
平成23年度∼平成25年度
対象地域
近江八幡市・東近江市・日野町・竜王町
2.鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止に関する基本的な方針
(1)被害の現状(平成22年度)
被 害
の 現 状
鳥獣の種類
品
イノシシ
目
水 稲
豆 類
麦類、野菜
被 害 数
2,395 千円
156 千円
若干
近 江 八 幡 市
ニホンザル
ニホンジカ
カラス
水稲、果樹、
小麦、野菜
若干
ハクビシン
アライグマ
果樹、野菜
若干
カワウ
魚類
値
2.07ha
0.32ha
東近江地域に記載
-1-
被 害
の 現 状
鳥獣の種類
品
目
被 害 数
値
水
麦
豆
稲
類
類
ニホンザル
水
麦
果
稲
類
樹
997 千円
134 千円
58 千円
0.82ha
4.70ha
0.20ha
江
ニホンジカ
水
麦
豆
稲
類
類
4,370 千円
707 千円
885 千円
7.07ha
2.92ha
4.80ha
市
ハクビシン
アライグマ
果
野
樹
菜
60 千円
20 千円
0.04ha
0.02ha
カラス
豆
類
20 千円
0.05ha
カワウ
魚類
イノシシ
水
ニホンザル
水 稲
果 樹
野菜、いも類
麦 類
ニホンジカ
水 稲
豆 類
飼料作物
野菜、いも類
ハクビシン
アライグマ
野
スズメ
カラス
飼料作物
野 菜
カワウ
魚類
イノシシ
水
豆
稲
類
2,403 千円
404 千円
2.17ha
1.27ha
王
ニホンザル
水
稲
193 千円
0.19ha
町
ニホンジカ
水稲、果樹
アライグマ
果
東
イノシシ
11,993 千円 11.33ha
21 千円 0.08ha
40 千円 0.19ha
近
東近江地域に記載
稲
1,660 千円 11.53ha
日
野
町
菜
6,871 千円 11.81ha
37 千円 0.04ha
15,445 千円 6.82ha
若干 5.00ha
122 千円
540 千円
44 千円
172 千円
1.39ha
2.03ha
0.30ha
0.06ha
若干
44 千円
5,850 千円
0.30ha
2.00ha
東近江地域に記載
竜
樹
若干
1,539 千円
-2-
0.17ha
カラス
東近江地域
カワウ
水稲、麦類
魚類
57 千円
0.23ha
1,700,000 千円※
※ただしカワウについては、被害額の把握が困難なため、滋賀県全域におけるカワウによる推
定魚類捕食量と、魚類の平均単価の積を記した。(32,000 羽×350g/羽×214 日×721 円/kg)
(2)被害の傾向
イノシシ
イノシシは、鈴鹿山系山間、山麓地区だけでなく比較的標高の低い布引山系周辺と
雪野山、箕作山、繖山、八幡山、長命寺山等の平野部の孤立山塊や、日野町や竜王町の
里山において生息数が増加してきており、水稲や小麦、大豆、果樹、家庭菜園等の被害
が増加してきている。さらに、平成20年頃から、一級河川日野川を経路として、イノ
シシの生息域が広がり、河川沿いの地区において農作物に被害が増加してきている。
また、上記周辺の民家敷地にもイノシシが出没しており、人的被害の危険性が高ま
ってきている。さらに、通年にわたり自生する植物の球根や土中の生物などを食するこ
とにより、水田基盤や法面の崩壊等農業施設の被害や生活環境被害も発生している。
ニホンザル
ニホンザルは、鈴鹿山系の山間、山麓部において、通年で水稲や果樹、小麦、家庭
菜園の野菜等に被害を与えている。また、家屋侵入等への生活面での被害も発生して
いるが、恒久柵や住民主体の追い払い活動による行動域の変化も見受けられる地域も
ある。
日野町では、特定の群の個体数増加が著しく、平成13年度当時は129頭であった個体
数が平成18年には181頭まで増加している例もあり、年間を通じて水稲や野菜の被害、
民家侵入等の生活被害も発生している。市街地を除く地域で被害が増加傾向にある。
また、近江八幡市や竜王町、東近江市の平野部では、群から離れて行動するニホン
ザルが出没し、民家付近の野菜・果樹等の被害を与えている。
ニホンジカ
ニホンジカの生息数は増加の一途をたどっており、東近江市や日野町の鈴鹿山系の山
間部においては杉や桧などの人工林被害及び山地の自然植生に対する多大な影響も現
れている。鈴鹿山麓部、綿向山及び布引山系の周辺においては、通年で水稲や小麦、そ
ば、大豆、茶や家庭菜園の野菜等に被害を与えている。圏域南部の竜王町では、水稲・
果樹等にも被害を与えている。
また、道路への飛び出しによる交通事故も後をたたない。さらに、箕作山、雪野山、
長命寺山など以前はニホンジカが生息していなかった地域でも、捕獲や目撃が相次いで
おり今後生息域の拡大に伴い被害が拡大する可能性がある。
ハクビシン、アライグマ
ハクビシンやアライグマは、ほぼ地域全域の民家近くの野菜や果樹等の農作物被害
に加えて、家屋被害等を与えており、徐々に被害が増加する傾向にある。日野町では、
必佐地区で被害が多発している。
-3-
カワウ
琵琶湖におけるカワウについては、東近江市および近江八幡市の漁場に隣接する伊
崎半島に県下で2番目に大きな営巣地があり、琵琶湖および愛知川流域において、ア
ユやホンモロコ等魚類の食害が深刻である。日野町では、大正池に営巣地がありフナ
等魚類の食害がある。
また、一部では漁具の破損等の被害も報告されている。
カラス、スズメ
カラス、スズメ等は、全市町で水稲・麦・果樹・野菜等に被害を与えている。
(3)被害の軽減目標
指
現状値(平成22年度)
目標値(平成25年度)
被害金額
被害金額
被害面積
1,785 千円
1.6ha
標
イノシシ
2,551 千円
被害面積
2.39ha
近 江 八 幡 市
ニホンザル
若干
若干
若干
若干
ニホンジカ
若干
若干
若干
若干
ハクビシン
アライグマ
若干
若干
若干
若干
カラス
若干
若干
若干
若干
カワウ
11.60ha
8,437 千円
8.1ha
ニホンザル
1,189 千円
5.72ha
832 千円
4.0ha
ニホンジカ
5,962 千円
14.79ha
4,173 千円
10.3ha
市
ハクビシン
アライグマ
80 千円
0.06ha
56 千円
東
12,054 千円
江
イノシシ
東近江地域に記載
近
カワウ
イノシシ
0.04ha
東近江地域に記載
日
11.53ha
1,162 千円
8.0ha
ニホンザル
22,353 千円
23.67ha
15,647 千円
16.5ha
ニホンジカ
878 千円(農業)
1,485 千円(林業)
3.78ha
3.0ha
614 千円
1,039 千円
2.6ha
2.1ha
野
1,660 千円
町
ハクビシン
アライグマ
若干
若干
カワウ
若干
東近江地域に記載
-4-
若干
イノシシ
竜
王
2,807 千円
3.44ha
1,964 千円
2.4ha
ニホンザル
193 千円
0.19ha
135 千円
0.1ha
ニホンジカ
若干
若干
若干
若干
町
ハクビシン
アライグマ
カラス
東近江地域
カワウ
1,539 千円
0.17ha
1,077 千円
0.1ha
57 千円
0.23ha
39 千円
0.1ha
1,700,000 千円
−
540,000 千円
−
※カワウについては、被害額の把握が困難なため、滋賀県全域におけるカワウによる推定魚
類捕食量と魚類の平均単価の積を記した。目標値は平成 25 年度の県内生息数の目標を
10,000 羽として算出した。(10,000 羽×350g/羽×214 日×721 円/kg) ●10,000 羽は個
体数予測値。
(4)従来講じてきた被害防止対策
従来講じてきた被害防止対策
捕獲等に
関 す る
取
組
地元猟友会に捕獲を委託
している。銃器とわな、檻
を使用して捕獲を進めてい
る。
近 江 八 幡 市
農地周辺に 防護柵 の整備
を補助制度により推進して
いる。
また、緩衝帯の設置につい
防護柵の
ても推進。
設置等に
関 す る
取
組
東
近
江
市
地元猟友会に委託し、実
績による支払い方法ですす
捕獲等に
めている。銃器とわなの使
関 す る
用地域を指定して捕獲をす
取
組
すめており、捕獲数は毎年
増加している。平成 22 年度
-5-
課
題
猟友会会員の高齢化により、新たな狩猟
免許取得者の確保が必要である。さらに、
猟友会任せの捕獲ではなく、集落からも
猟友会に加入するなどの協力体制を構築
することも必要である。
また、捕獲個体の有効利用も進める必要
がある。
外来獣については、生息場所が拡大して
いるため、農家、集落への啓発が必要で
ある。
獣害に対する意識と知識に地域差があ
り、防止対策等の地域的な取り組みが行
われていない地域もあるため、積極的に
情報提供や説明会を実施し、啓発に努め
ていく必要がある。
防護柵の管理が不十分な集落において、
点検、補修の指導と啓発が必要である。
各集落の個別対応となっており、1つの
集落が駆除対策をした場合、周りに被害
が及ぶという意見もあり、地域全体とし
て対策をしていく必要がある。
市内の猟友会を中心に被害対策実施隊
を組織し捕獲をすすめる。
また、農家を中心にわな免許取得者を
養成しハンター減少に伴う捕獲数低下を
カバーする必要がある。
捕獲個体の有効利用もすすめる必要が
はニホンジカ 958 頭、イノ
シシ 301 頭を捕獲(狩猟を
除く)。
外来獣対策は被害発生に
応 じ て捕 獲 を 実 施 し て い
る。
カワウについては、河川
の漁業被害を防ぐため銃器
による駆除を実施してい
る。
山間、山麓部の農地周辺
に防護柵の整備を補助制度
により推進。
防護柵の 平成 22 年度末時点の総延
設置等に 長距離は約 55km。
関 す る 緩衝帯の設置と追払い活動に
取
組 ついては市内全域で推進中。
①
捕獲等に
関 す る
取
組
②
③
日
①
野
町
②
ある。
外来獣については、生息場所が固定し
ていないため、住民への啓発が必要であ
る。
カワウ対策については、追払いと銃器
による駆除を行う必要がある。
獣害に対する意識と知識に地域差があ
り、取り組みが行われていない地域もあ
るため、積極的に情報提供や説明会を実
施し、啓発に努めていく必要がある。
防護柵が既に整備されている地区にお
いて、管理が不十分な地区に対しては指
導、啓発が必要である。
また、設置後年数が経過しているネッ
ト等については金網等への更新が必要と
なってきている。
猟友会による捕獲
① 被害時期に対応できない。狩猟期間中
の狩猟が中心であり、捕獲体制が十分
でない。
檻による捕獲
② 施設が整備されていない。農業者など
の補獲が進められているか補獲技術が
低い。駆除後の処理に苦慮している。
獣肉利活用検討会
③ 解体処理施設の衛生管理体制の高度化
が必要になっている。実儒者が望む解
体技術に対応しきれていない。高い栄
養価がPR出来ていない。
補助事業を利用しての集 ① 集落相互の連携が図れていない。
落内地区単位での防護柵
の設置
学習会を実施
② 学習会を実施しても実践に結びつかな
い。総合的な対策が推進できていない。
竜
王
町
防護柵の
③ 京 大 式 簡 易 電 気 柵 (3 箇 ③ 単価が高額のため設置できない。
設置等に
所)を設置
関 す る
④ 下草管理家畜の放牧モデ ④ 冬場の管理が出来ない。
取
組
ル設置
⑤ 防護柵(網・鉄柵・フェ ⑤ 当該地域はイノシシ、ニホンジカ、ニ
ンス・電気柵)滋賀県が
ホンザルが混在して生息しており、そ
開発したおうみ猿落・猪
れらを総合的に防除できる対策が必要
ドメ君、京大式簡易電気
である。
柵
地元猟友会 に委託してイ
被害対策実施隊を組織し、地元猟友会
ノシシ・シカを捕獲。捕獲 と連携して捕獲をすすめる。
捕獲等に
数については、年々増加し
狩猟免許者を養成し、ハンター減少に
関 す る
ている。
伴う捕獲数低下 をカバー する必要があ
取
組
H21捕獲数イノシシ167頭、 る。
シカ1頭、カラス30羽(有害
捕獲個体の有効利用もすすめる必要が
-6-
駆除、狩猟期間含む)
ある。
外来獣対策 は被害発生 に
外来獣については、生息場所が固定し
応 じ て 捕 獲 を 実 施 し て い ていないため、住民への啓発が必要であ
る。
る。
補助事業を利用して集落内地 獣害に対する意識と知識に集落差があり、
区単位で防護柵を設置。
取り組みが行われていない 集落もあるた
防護柵の
め、積極的に勉強会や情報提供等を実施し、
設置等に
啓発に努めていく必要がある。
関 す る
防護柵が既に整備されている地区におい
取
組
て、管理が不十分な地区に対しては指導・
啓発が必要である。
東
各市町により個別に対応
している。
近 江 地 域
市町をまたがる山地の捕獲に関して、
各市町が協力して共同捕獲を行なう必要
捕獲等に
がある。
関 す る
カワウは営巣地のある 市町だけでな
取
組
く、周辺の市町においても漁業被害を生
じさせるため、広域協議会の取り組みと
して営巣地での捕獲を行う必要がある。
各市町毎 に山地と農地の
市町界は山地の稜線となっている箇所
防護柵の
界に侵入防止柵を設置して が多く、林辺を囲うだけでは生息域が拡
設置等に
いる。
散するため、山地横断道路等により拡散
関 す る
防止のための対策各市町が連携してすす
取
組
めていく必要がある。
(5)今後の取組方針
近江八幡市
捕獲については、地元猟友会に業務を委託することにより実施する。また、新たな狩
猟免許取得者を確保するべく、免許取得を推進していく。
農地の防護については、防護柵の設置の推進とあわせ住民とともに被害の現状把握、
農地とその周辺を取り巻く集落環境の点検、加害鳥獣の生態や習性について学習を行
い、加害鳥獣を誘引している要因を除去する取り組みを行う。
外来獣は、主として民家地周辺に生息していることから、その生態や習性について集
落への情報提供を行うことにより住民への啓発を行い、意識の高揚を図っていくととも
に、市内全域の住民啓発を進めることにより、捕獲や連絡体制を強化する。
東近江市
捕獲については、被害対策実施隊を組織し、実施隊により区域調整、捕獲実施班(各
猟友会会員)の編成、捕獲を行なうとともに、地域での学習会の開催等の啓発活動をす
すめる。
農地の防護については、防護柵の整備の積極的な推進と併せ、住民とともに被害の現
状把握、農地とその周辺を取り巻く集落環境の点検(集落環境点検)、加害鳥獣の生態
や習性について地域での学習会等を行い、加害鳥獣を誘引している要因を除去する取り
組みを行う。
また、通信追跡システムによるニホンザルの行動域調査および受信機を用いた住民に
よる追い払い活動(追払い犬の運用含む)の活性化、GPSシステムによるニホンジカの
行動域調査等の成果を活用し住効果的な個体数調整を行う。
外来獣は、主として民家地周辺に生息しており、住民への啓発を行い、意識の高揚を
図っていくとともに、捕獲や連絡体制の一元化を図っていく。
カワウについては、琵琶湖内の漁場での追い払いと、河川等における捕獲を行う。
-7-
日野町
①ニホンザルについて、住民による追い払い活動等を行う。
②ニホンザルは、鳥獣被害対策実施隊による駆除と集落の農業者自らが捕獲できる体
制を整備する。
③ニホンザル対策については、テレメトリー調査での情報を集落ぐるみでの追い払い
に生かす等、効果的な被害防除を実施する。
④イノシシ・ニホンジカ対策については、防護柵の設置を推進するとともに、箱檻や
くくり罠の補獲技術の向上を目指す。
⑤以上のような「被害防除」や「個体数管理」だけでなく、「集落・農地周辺の管理
の実施」など、総合的な対策を集落ぐるみで実施する。
⑥ハクビシン・アライグマについては、檻による住民の積極的な捕獲を推進する。
竜王町
捕獲については、地元猟友会と集落の農業者と協力し捕獲をすすめる。
農地の保護については、防護柵の整備の積極的な推進と併せ、住民とともに被害の現
状把握、農地とその周辺を取り巻く集落環境の点検(集落環境点検)、加害鳥獣の生態
や習性について地域での学習会等を行い、加害鳥獣を誘引している要因を除去する取組
みを行う。
外来獣は、主に民家地周辺等に生息しており、住民への啓発を行い、意識の高揚を図
っていくとともに、捕獲や連絡体制の一元化を図っていく。
ニホンザルについては、集落ぐるみによる追い払い活動を行う。
カラスについては、住民等による防止活動を行う。
東近江地域としての取り組み
特に、近江八幡市、東近江市及び竜王町にまたがる雪野山ではイノシシを中心に深刻
な農業被害が発生している。捕獲については、銃器による有害捕獲が困難な地域である
ため、わな免許得者の支援や地元猟友会を通しての箱わなの貸与などにより、捕獲体制
を強化していく。さらに、防護柵の設置についても、市町境界で隙間ができない様にル
ート設定をしていくと同時に大規模緩衝帯の設置も行っていく。さらに、イノシシの行
動域調査を行うことで、人里近くで活動を続けるイノシシの生態を解明し、今後の被害
対策に活用していく。特に、取り組みが進んでいる地域と遅れている地域があるため、
関係地域で研修会等を実施し、雪野山周辺地域の被害対策の水準の向上を行う。
また東近江市と日野町にまたがる布引山においては、複数のニホンザルの群れが活動
しており、両市町に大きな被害を出している。より効率的な対策を採るために、テレメ
トリー調査の情報を効率的に活用し、両市町の集落の相互連携による追い払い対策を実
施する。
カワウについては、各市町が漁場の被害防除として行う対策とは別に、伊崎半島にお
いて、営巣地が拡大しないよう細心の注意を払い、繁殖状況などのデータ収集を行いな
がら、繁殖中の親鳥の生理・生態を考慮した効率的な集中捕獲を実施する。事業実施に
当たっては、広域的な個体数抑制の観点から、もう一つの大営巣地である竹生島・葛籠
尾崎の生息・繁殖の状況も考慮し、学識者と相談・協力して慎重かつ順応的に事業を実
施する。
3.対象鳥獣の捕獲等に関する事項
(1)対象鳥獣の捕獲体制
近江八幡市
捕獲(銃器・罠・檻)については猟友会に捕獲業務を委託する。
-8-
また、獣種によっては、他市町との連携を図り捕獲体制を検討する。
外来獣においては、被害の調査を実施し、その対策を検討する。
東近江市
市内被害対策実施隊の捕獲担当隊員により区域調整及び猟友会会員による捕獲班編
成を行ない捕獲(銃器、わな)を実施する。
活動区域については、地区担当実施隊員間で調整し、地元猟友会会員を中心に行なう。
日野町
集落農業者(狩猟免許取得者)の自主的な捕獲(わな・檻)
・狩猟者団体への委託(猟友会)・・・・・・・・・・銃器駆除
・狩猟期間における集落農業者(狩猟免許取得者)の自主的な補獲
・・・・・・・・・・檻、わなでの捕獲
・集落農業者(狩猟免許取得者)が猟友会と連携しながら有害鳥獣捕獲を
実施する。・・・・・・・・・・・・・・・檻、わなでの捕獲
竜王町
地元猟友会と集落農業者(狩猟免許取得者)が連携し捕獲(銃器・わな・檻)を実施
する。
狩猟期間における集落農業者(狩猟免許取得者)の自主的な捕獲(わな・檻)
東近江地域
営巣地でのカワウ捕獲については、成鳥個体の捕獲だけでなく、繁殖抑制や営巣地
拡大防止対策を行える体制での実施が不可欠である。そのため、カワウの生理生態に
精通し、少数精鋭で高い射撃能力と機動力を有する、カワウ捕獲の実績のある団体に
委託して実施する。
(2)その他捕獲に関する取組
年 度
対象鳥獣
取
組
内
容
近 江 八 幡 市
イノシシ
ニホンジカ
狩猟免許取得のための研修会
捕獲用檻、わなを導入し被害個所に設置する。
ハクビシン
アライグマ
小型捕獲器を導入し被害個所を中心に捕獲をすす
める。
イノシシ
ニホンジカ
狩猟免許取得のための研修会
捕獲用檻、わなを導入し被害個所に設置する。
ハクビシン
アライグマ
小型捕獲器を導入し被害個所を中心に捕獲をすす
める。
平成23年度
平成24年度
-9-
イノシシ
ニホンジカ
狩猟免許取得のための研修会
捕獲用檻、わなを導入し被害個所に設置する。
ハクビシン
アライグマ
小型捕獲器を導入し被害個所を中心に捕獲を進め
る。
イノシシ
ニホンジカ
狩猟免許取得のための研修会
わなによる捕獲研修会
ハクビシン
アライグマ
小型捕獲器を導入し被害箇所を中心に捕獲をすす
める。
イノシシ
ニホンジカ
狩猟免許取得のための研修会
わなによる捕獲研修会
ハクビシン
アライグマ
小型捕獲器を導入し被害箇所を中心に捕獲をすす
める。
イノシシ
ニホンジカ
狩猟免許取得のための研修会
わなによる捕獲研修会
ハクビシン
アライグマ
小型捕獲器を導入し被害箇所を中心に捕獲をすす
める。
イノシシ
ニホンザル
ニホンジカ
イノシシについては、捕獲檻の導入
狩猟免許取得講習の実施
平成25年度
平成23年度
東
近
江
平成24年度
市
平成25年度
平成23年度
日
野
平成24年度
イノシシ
ニホンザル
ニホンジカ
町
ハクビシン
イノシシについては、捕獲檻の導入
狩猟免許取得講習の実施
アライグマ
イノシシ
ニホンザル
平成25年度
ニホンジカ
ハクビシン
アライグマ
イノシシについては、捕獲檻の導入
狩猟免許取得講習の実施
野生獣の修正調査と鳥獣被害対策隊の編成
補獲技術向上講習会の実施
- 10 -
イノシシ
ニホンジカ
狩猟免許取得講習の受講
わな等による捕獲研修会
ハクビシン
アライグマ
小型捕獲器を導入し被害箇所を中心に捕獲をすす
める
イノシシ
ニホンジカ
狩猟免許取得講習の受講
わな等による捕獲研修会
ハクビシン
アライグマ
小型捕獲器を導入し被害箇所を中心に捕獲をすす
める
イノシシ
ニホンジカ
狩猟免許取得講習の受講
わな等による捕獲研修会
ハクビシン
アライグマ
小型捕獲器を導入し被害箇所を中心に捕獲をすす
める
平成23年度
竜
王
町
平成24年度
平成25年度
東近江地域
平成 23 年度
平成 24 年度
−
カワウ
平成 25 年度
伊崎半島におけるカワウの銃器駆除(エアライフル)
伊崎半島におけるカワウの銃器駆除(エアライフル)
(3)対象鳥獣の捕獲計画
捕獲計画数等の設定の考え方
近江八幡市
イノシシについては、繁殖率が高く、かつ生息域が拡散してきているため、わな及び
捕獲用檻による捕獲により被害の軽減を図る。また、集落自らの狩猟免許取得及び捕獲
を推進し、捕獲数の増加を見込んでいる。
カラスは、近江八幡市全地域に分布しており、特に畜舎のある地域での被害報告が多
く、被害の状況から銃器による捕獲を行い、400羽を目標とする。
外来獣(ハクビシン・アライグマ)については、生息数の把握が困難であるが、可能
な限り捕獲を行うものとする。
ニホンザル・ニホンジカについては、農作物への被害が発生しているため、今後の被
害状況に応じた捕獲を検討していく。
カワウについては、特に漁業被害の集中する時期に琵琶湖の漁場において集中的に捕
獲を行う。
- 11 -
東近江市
イノシシについては、繁殖率が高く、かつ生息域が平野部に拡散してきているため、
ワナ中心の捕獲により被害の軽減が図れる頭数を設定した。
ニホンザルについては、加害傾向の強い個体の有害捕獲はすすめるが、基本的に住民
による追い払い等の活動による対策を推進する。
ニホンジカについては、捕獲数が毎年増え続けているにもかかわらず被害地域が拡大
する傾向にあるため、安全に捕獲できる最大の頭数を設定した。
外来獣(ハクビシン、アライグマ)については、生息数の把握が困難であるが、可能な
限り捕獲を行うものとする。
カワウについては、特に漁業被害の集中する時期に河川漁場等において集中的に捕獲
を行う。
日野町
ニホンザル・ニホンジカについては、滋賀県の保護管理計画を基に進める。
特にニホンザルについては、加害レベルの高い群れから個体数調整に取り組む。
さらに、被害地域においては、有害駆除補獲を鳥獣被害対策実施隊と農業者が連携し
て実施する。
イノシシについては、ニホンジカと同時期に被害が発生している。また、捕獲につい
ては銃器駆除が優先される為、ニホンジカの捕獲と一体的に行う。その為に、駆除許可
も同時に行う。
ハクビシン・アライグマについては、情報収集を行い捕獲頭数の設定を行う。現在は
暫定的に5頭/年を設定する。
カワウについては・・・
(日野町記入)
竜王町
イノシシについては、繁殖率が高く、かつ生息域が拡散してきているため、檻により
被害の軽減を図れる頭数を設定した。
ニホンジカについては、滋賀県特定鳥獣保護管理計画をもとに進める。
外来獣(ハクビシン・アライグマ)については、生育数の把握が困難であるが、可能
な限り捕獲を行うものとする。
カラスについては、個体数の把握が困難であるが、可能な限り捕獲を行うものとする。
東近江地域
県が策定した特定鳥獣保護管理計画(カワウ)に基づき、春期飛来数の 7 割程度を
捕獲目標とする。
対象鳥獣
捕 獲 計 画 数
等
近江八幡市
平成23年度
平成24年度
平成25年度
イノシシ
90頭
120頭
140頭
ニホンジカ
5頭
5頭
5頭
ハクビシン
アライグマ
20頭
20頭
20頭
カ ワ ウ
50羽
50羽
50羽
- 12 -
東 近 江 市
日 野
町
竜
王
500頭
500頭
500頭
ニホンザル
30頭
30頭
30頭
ニホンジカ
1,500頭
1,500頭
1,500頭
ハクビシン
30頭
30頭
30頭
アライグマ等
30頭
30頭
30頭
カ ワ ウ
100羽
100羽
100羽
イノシシ
20頭
40頭
40頭
ニホンザル
80頭
87頭
87頭
ニホンジカ
300頭
400頭
400頭
ハクビシン
5頭
5頭
5頭
アライグマ
5頭
5頭
5頭
カワウ(日野町記入)
30羽
30羽
30羽
イノシシ
60頭
60頭
60頭
ニホンジカ
5頭
7頭
11頭
ハクビシン
30頭
30頭
30頭
アライグマ
30頭
30頭
30頭
カラス
30羽
30羽
30羽
カワウ
−
町
イノシシ
東近江地域
4,000 羽
2,000 羽
(県内に 2 万羽飛来 (県内に 1 万羽飛
を想定)
来を想定)
※1 万羽はカワウ個体数予測値。
捕 獲 等 の 取 組 内 容
- 13 -
近江八幡市
対象区域は近江八幡市全域とし、銃器及び捕獲用檻等を用いて対象鳥獣の捕獲を実施
する。
また、有害鳥獣捕獲期間は、狩猟期間を除く全期間とするが、琵琶湖鳥獣保護区及び
繖山鳥獣保護区については、狩猟期間も有害鳥獣捕獲を実施するものとする。
外来獣(ハクビシン、アライグマ)については、小型捕獲器により随時捕獲を行う。
カワウについては、エリ漁における漁具に対する被害も発生しており、随時銃器によ
る捕獲を行う。
東近江市
鈴鹿山地及び山麓については、銃器及び箱わなを中心に捕獲を実施する。布引山系は、
銃器(散弾銃等)、箱わな、くくりわなによる捕獲を実施する。それ以外の孤立山塊等に
ついては、わな(箱わな・くくりわな)による捕獲を実施する。
有害鳥獣捕獲期間は狩猟期間を除く全期間とするが、布引山鳥獣保護区、御池岳鳥獣
保護区及び繖山鳥獣保護区については狩猟期間についても有害鳥獣捕獲を実施するも
のとする。
ニホンジカについては、GPSシステムによる行動域調査の結果に基づき、被害軽減
を図るための効果的な捕獲をすすめるとともに、生息密度の高い地域でドロップネット
方式のわなによる捕獲を行なう。
外来獣(ハクビシン、アライグマ)については、小型捕獲器により随時捕獲を行う。
カワウについては、5月の鮎苗放流期から9月頃に漁業権の設定された河川内に約
100 羽程度が飛来するため銃器による捕獲及び花火等による追払いを実施する。
日野町
箱罠・くくり罠・銃による補獲を効率的に実施する。
有害鳥獣補獲については、鳥獣被害対策実施隊と農業者が連携して実施する。
竜王町
捕獲については、檻、わな、銃器による捕獲を行う。
有害鳥獣捕獲期間は、狩猟期間を除く全期間とするが、狩猟期間においても地元猟友
会の協力をいただく中で捕獲する。
外来獣(ハクビシン・アライグマ)については、小型捕獲器により随時捕獲を行う。
東近江地域
市町域をまたがる山地や丘陵地において関係市町が共同で捕獲活動を実施する。
また、捕獲技術や生息状況の情報交換と研修を地域全体で実施する。
カワウについては伊崎半島において、エアライフルを用いて繁殖中の親鳥の生理生態を
考慮した効率的な集中捕獲を実施する。
- 14 -
(4)許可権限委譲事項(近江八幡市、東近江市、日野町、竜王町)
対 象 地 域
日 野 町
対 象 鳥
獣
ニホンジカ(保護管理計画に基づく個体数調整)
4.防護柵の設置その他の対象鳥獣の捕獲以外の被害防止施策に関する事項
(1)侵入防止柵の整備計画
整 備 内
容
対象鳥獣
近江八幡市
東 近 江 市
日 野 町
平成23年度
平成24年度
平成25年度
ワイヤー
メッ
シュ
柵
14.7km
ワイ
ヤー
メッシ
ュ
柵
5.0km
ワー
ヤー
メッシ
ュ
柵
5.0km
−
獣害防止柵
(サル用電気柵付)
(H=2.0m)1.4km
−
ワイヤー
メッ
シュ
柵
(H=2.0m)36.1km
ワイ
ヤー
メッシ
ュ
柵
(H=2.0m)2.0km
ワイ
ヤー
メッシ
ュ
柵
(H=2.0m)2.0km
イノシシ
ワイヤー
メッ
シュ
柵
(H=1.2m)9.5km
ワイ
ヤー
メッシ
ュ
柵
(H=1.2m)1.0km
ワイ
ヤー
メッシ
ュ
柵
(H=1.2m)1.0km
イノシシ
ニホンジカ
ワイヤ
ーメ
ッシュ
柵
42.2km
ワイ
ヤー
メッ
シュ
柵
5.0km
ワイ
ヤー
メッ
シュ
柵
5.0km
イノシシ
ニホンジカ
イノシシ
ニホンザル
ニホンジカ
イノシシ
ニホンジカ
0.5km
電気柵
4.0km
電気柵
4.0km
イノシシ
ワイヤー
メッ
シュ
柵
ワイ
ヤー
メッシ
ュ
柵
ワイ
ヤー
メッシ
ュ
柵
ニホンジカ
3.3km
3.0km
3.0km
ニホンザル
電気柵
竜王町
- 15 -
(2)その他被害防止に関する取組
近 江 八 幡 市
年 度
対象鳥獣
平成23年度
イノシシ
ニホンザル
ニホンジカ
緩衝帯の設置(里山整備)と下草刈りを推進。
侵入防止柵の維持管理及び検証を行う。
ニホンザルについてはロケット花火等で対応。
平成24年度
イノシシ
ニホンザル
ニホンジカ
緩衝帯の設置(里山整備)と下草刈りを推進。
侵入防止柵の維持管理及び検証を行う。
ニホンザルについてはロケット花火等で対応。
平成25年度
イノシシ
ニホンザル
ニホンジカ
緩衝帯の設置(里山整備)と下草刈りを推進。
侵入防止柵の維持管理及び検証を行う。
ニホンザルについてはロケット花火等で対応。
イノシシ
ニホンジカ
緩衝帯の整備(林辺伐採等)10 地区 22ha を実施する。
下草管理を目的とした家畜放牧を 2 か所で実施する。
侵入防止柵等の維持管理および管理指導を行う。
ニホンザル
緩衝帯の設置と移動経路の遮断を目的に、新たに
1.5ha の竹林・雑木林を伐採する。
また、通信追跡システムによる行動域調査及び受信機
を活用し、追い払い犬や花火等を用いた住民による効
果的かつ継続的な追い払い活動を推進する。
イノシシ
ニホンジカ
緩衝帯の設置と下草管理を目的とした家畜の放牧を
推進する。
侵入防止柵等の維持管理および管理指導を行う。
ニホンザル
出没地域周辺の里山整備を推進するとともに、集落環
境点検を実施し地域の現状把握を行う。
た、通信追跡システムによる行動域調査及び受信機を
活用し、追い払い犬や花火等を用いた住民による効果
的かつ継続的な追い払い活動を推進する。
平成23年度
東
近
平成24年度
江
市
カ ワ ウ
平成25年度
取 組 内
容
花火を使った追払いを行う。
イノシシ
ニホンジカ
緩衝帯の設置と下草管理を目的とした家畜の放牧を
推進する。
侵入防止柵等の維持管理および管理指導を行う。
ニホンザル
出没地域周辺の里山整備を推進するとともに、集落環
境点検を実施し地域の現状把握を行う。
た、通信追跡システムによる行動域調査及び受信機を
活用し、追い払い犬や花火等を用いた住民による効果
的かつ継続的な追い払い活動を推進する。
カ ワ ウ
花火を使った追払いを行う。
- 16 -
被害対象地域の住民への啓発・学習会
平成21年度
イノシシ
ニホンザル
ニホンジカ
ハクビシン
アライグマ
被害対象地域の住民への啓発・学習会
モデル集落を選定し、集落ぐるみでの対策をモデル的
実施する。
平成22年度
イノシシ
ニホンザル
ニホンジカ
ハクビシン
アライグマ
被害対象地域の住民への啓発・学習会
里地・里山の整備
モデル集落を選定し、集落ぐるみでの対策をモデル的
に実施する。
平成23年度
イノシシ
ニホンザル
ニホンジカ
ハクビシン
アライグマ
被害対象地域の住民への啓発・学習会
里地・里山の整備
モデル集落を選定し、集落ぐるみでの対策をモデル的
に実施する。
平成24年度
イノシシ
ニホンザル
ニホンジカ
ハクビシン
アライグマ
被害対象地域の住民への啓発・学習会
里地・里山の整備
モデル集落を選定し、集落ぐるみでの対策をモデル的
に実施する。
平成23年度
イノシシ
ニホンザル
ニホンジカ
ハクビシン
アライグマ
カ ラ ス
被害集落等の住民への獣害対策の啓発・学習会
住民による追い払い活動の推進
侵入防止柵等の維持管理および管理指導
平成24年度
イノシシ
ニホンザル
ニホンジカ
ハクビシン
アライグマ
カ ラ ス
被害集落等の住民への獣害対策の啓発・学習会
住民による追い払い活動の推進
侵入防止柵等の維持管理および管理指導
平成25年度
イノシシ
ニホンザル
ニホンジカ
ハクビシン
アライグマ
カ ラ ス
被害集落等の住民への獣害対策の啓発・学習会
住民による追い払い活動の推進
侵入防止柵等の維持管理および管理指導
日
平成20年度
イノシシ
ニホンザル
ニホンジカ
野
町
竜
王
町
- 17 -
5.被害防止施策の実施体制に関する事項
(1)被害防止対策協議会に関する事項
被害防止対策協議会の名称
近江八幡市獣害対策協議会
構 成 機 関 の 名 称
役
割
近 江 八 幡 市
被害集落代表者
(馬淵学区・島学区・南津田町・
安土町)
被害調査、集落への普及啓発
東近江農業共済組合
農業者への普及啓発
グリーン
近江農業協同組合市内各支店
農業者への普及啓発
近江八幡市農業委員会
農業者への普及啓発
滋賀県猟友会八幡支部
滋賀県猟友会八日市支部
団体数調査、有害捕獲の実施
鳥獣保護員
鳥獣保護面での調整
市内生産森林組合
防除対策の指導、施工、被害調査
近江八幡市都市産業部農業振興課
協議会の運営、対策の計画及び実施
被害防止対策協議会の名称
東近江市野生動物保護管理対策協議会
構 成 機 関 の 名 称
役
割
東
近
江
市
東近江市産業振興部農林水産課
協議会の運営、対策の計画及び実施
東近江市農業委員会
農業者への普及啓発
市内4農業協同組合
農業者への普及啓発
市内2農業共済組合
防除対策の指導、情報提供
市内2森林組合
防除対策の指導、施工、被害等調査
市内3漁業協同組合
漁業者への普及啓発
市内6猟友会
個体数調整、有害捕獲の実施
市内11鳥獣害対象自治連合会
住民への啓発、広報
鳥獣保護員
鳥獣保護面での調整
里山保全団体
里山整備への意見具申
自然環境保全団体
環境保全面での意見具申
- 18 -
被害防止対策協議会の名称
日野町有害鳥獣被害対策協議会
構 成 機 関 の 名 称
役
割
林業被害・森林作業との調整
東近江農業共済組合
農作物被害補償、情報提供
日野町猟友会
駆除の実施
東近江農業農村振興事務所
(農産普及課)
専門的知識によるアドバイス・法律的
な対応
グリーン近江農業協同組合
農業者への普及啓発
日野町農業委員会
農業技術の検証
有害鳥獣対策、施策を関係機関に建議
等の実施
有害鳥獣被害地区代表
被害防除の実施
集落・農地周辺の管理の実施
モニタリングの記録
日野町役場(農林課)
会の総括、協議会事務局に関すること
日野町の鳥獣被害対策の全般的な管理
日
日野町森林組合
野
町
被害防止対策協議会の名称
竜王町獣害対策協議会
構 成 機 関 の 名 称
役
割
竜
獣害に強い営農指導・普及啓発
東近江農業共済組合
農作物被害の補償、情報提供
竜王町猟友会
捕獲の実施
王
グリーン近江農業協同組合
町
協議会事務・総括、被害状況の把握、
竜王町産業振興課
住民に対する学習会等の開催
集落ぐるみの総合的な取組の推進・実
践
有害鳥獣被害地区代表
- 19 -
(2)関係機関に関する事項
関 係 機 関 の 名 称
役
割
近江八幡市
東近江市
滋賀県東近江農業農村振興事務所
柵設置指導、研修等開催の助言
東近江地域獣害対策協議会
東近江地域全体による獣害対策
滋賀県東近江農業農村振興事務所
関係機関との調整、情報提供
滋賀県立大学環境生態学科
調査、事業執行の指導助言
㈱野生動物保護管理事務所
調査実施、事業執行の指導助言
日野町
滋賀県東近江農業農村振興事務所
関係機関との調整、情報提供
竜 王 町
天然日野ジカを広める会
捕獲された鹿の肉の有効活用
滋賀県東近江農業農村振興事務所
(農産普及課)
専門的なアドバイス・法律的な対応
中部森林整備事務所
- 20 -
(3)鳥獣被害対策実施隊に関する事項
近江八幡市
被害対策実施隊とし、主に被害防止対策の啓発指導を行う担当市職員と主に地元猟友
会と協力して捕獲を行う民間の狩猟免許取得者を任命する。
・被害防止啓発指導
地域へ出向いての点検調査、学習会等の被害防止に係る啓発指導
住民施工による侵入防止柵の設置指導等
民家地域における外来獣の捕獲等
・捕獲担当
有害捕獲従事者として捕獲
東近江市
被害対策実施隊として、主に被害防止対策の啓発指導を行なう担当市職員4名と主に
捕獲の区域調整、捕獲班編成、捕獲の指揮監督を行う民間の狩猟免許所有者6名(地域
担当)を任命する。
・被害防止啓発指導
4名
地域へ出向いての点検調査、学習会等の被害防止に係る啓発指導
住民施工による侵入防止フェンスの設置指導等
民家地域における外来獣の捕獲等
・捕獲担当
6名
市内7地区における捕獲の区域調整や隣接地区との共同捕獲の計画
有害捕獲従事者による捕獲班を編成し捕獲の指揮監督
日野町
構成は協議会職員、民間の学識経験者、捕獲技術者とし、有害鳥獣補獲、ニホンザル
群の移動情報の発信、檻・くくり罠捕獲講習、獣肉利活用講習等を実施し、町ぐるみの
被害対策を推進する。
竜王町
被害対策実施隊とし、主に被害防止対策の啓発指導を行う担当町職員と主に地元猟友
会と協力して捕獲を行う民間の狩猟免許取得者を任命する。
・被害防止啓発指導
地域へ出向いての点検調査、学習会等の被害防止に係る啓発指導
住民施工による侵入防止柵の設置指導等
民家地域における外来獣の捕獲等
・捕獲担当
有害捕獲従事者として捕獲
- 21 -
(4)その他被害防止施策の実施体制に関する事項
近江八幡市
農地の侵入防止柵は被害地区の農事改良組合・農業組合等が設置する。
緩衝帯の設置のための里山等の整備は地元地区、協議会が実施する。
東近江市
農地の侵入防止柵は被害地区の農業組合等が設置する。
野生獣の拡散を防止するために、山地からの移動制限柵は協議会が設置する。
緩衝帯の設置のための里山等の整備は地元地区、協議会が実施する。
日野町
日野町有害鳥獣被害対策協議会が中心になり、野生獣の習性調査・研修会等を積極的
に実施し、被害集落が集落ぐるみで対策を実施できるよう支援する。また、町全体が対
策に対する理解を深めてもらえるようにイベントやマスコミ・広報を通じて情報発信を
欠かさず実施する。
竜王町
農地等の侵入防止柵は、被害地区の生産組合等が設置する。
緩衝帯の設置のための里山等の整備は地元地区、協議会が実施する。
6.捕獲等をした対象鳥獣の処理に関する事項
近江八幡市
活用できるものについては捕獲した猟友会等により有効活用を図る。活用不能なもの
については捕獲現場等で適切に埋却又は市施設において焼却処分することとする。
東近江市
活用できるものについては捕獲した猟友会等により有効活用を図る。活用不能なもの
については捕獲現場等で適切に埋設処理を行う。
日野町
捕獲した対象鳥獣は肉として利活用する。それ以外は埋設する。
竜王町
活用できるものについては捕獲した猟友会等により有効活用を図る。活用不能なもの
については、捕獲現場等で適切に埋設処理を行う。
- 22 -
7.その他被害防止施策の実施に関し必要な事項
近江八幡市
ニホンザルへの対策として、被害地域において対策組織の組織化と集落環境点検とそ
の結果に基づき、サル鉄砲等を用いた住民による追い払い等の活動を推進する。
また、広域連携で対策を実施するため、狩猟の担い手育成として広域的なわな・檻の
講習会を開催する。
東近江市
ニホンザルへの対策として、被害地域において対策組織の組織化と集落環境点検、ま
た、その結果に基づく被害対策実施計画の策定、ロケット花火等を用いた住民による追
い払い活動を推進するとともに、サル追い払い犬(モンキードッグ)の育成・運用実施す
る。
日野町
各集落での侵入防止柵の設置並びに緩衝帯の整備若しくは計画中の地区を選定し、集
落ぐるみでの被害防止を協議会が支援する。
竜王町
ニホンザルへの対策として、被害地域において対策組織の組織化と集落環境点検、ま
た、その結果に基づく被害対策実施計画の策定、ロケット花火等を用いた住民による追
い払い活動を実施していく。
- 23 -