九州大学病院 専門看護師・認定看護師への相談(コンサルテーション) 分野 専門・認定看護師だより 部署 Kyushu University 坂本 節子 がん看護 総合外来(がんセンターがん相談支援室) 鶴﨑 まり子 がん看護 南棟 8 階病棟 久間 朝子 急性・重症患者看護 ICU・救命救急センター(救命 ICU) 庄山 由美 救急看護 南棟 11 階病棟 桑田 睦子 救急看護 救命救急センター(CCU・ハイケア) 和田 皮膚・排泄ケア 総合外来(褥瘡対策室) 原田 起代枝 皮膚・排泄ケア 総合外来(褥瘡対策室) 宮﨑 敬子 皮膚・排泄ケア 総合外来(褥瘡対策室) 立花 由紀子 皮膚・排泄ケア ICU・救命救急センター(救命 ICU) 鳥羽 好和 集中ケア 南棟 8 階病棟 井上 辰幸 集中ケア ICU・救命救急センター(救命 ICU) 山川 文子 緩和ケア 総合外来 (がんセンター緩和ケアチーム) 江藤 聖子 がん化学療法看護 総合外来 (がんセンター外来化学療法室) 土谷 美智子 がん性疼痛看護 総合外来(がんセンター緩和ケアチーム) 安永 幸枝 感染管理 看護部(感染対策担当) に出す嚥下しやすい食品です。 森 日登美 感染管理 南棟 7 階病棟-1 がされています。栄養管理室長 山口さんの資料参照してください) 梶野 美保 糖尿病看護 北棟 9 階病棟-2 筒井 幸子 新生児集中ケア 総合外来 河野 易子 手術看護 南棟 9 階病棟 松岡 美恵 手術看護 手術部 山本 直子 乳がん看護 南棟 9 階病棟 吉村 久美子 摂食・嚥下障害看護 南棟 7 階病棟-2 荒田弘樹 小児救急看護 南棟 5 階病棟‐2 音瀬 穂子 がん放射線療法看護 北棟 8 階病棟‐1 美香 Hospital Certified Nurse Specialist & Certified Nurse Magazine Vo1.14 2011.10 日本看護協会 専門看護師バッチ Certified Nurse Specialist 認定看護師バッチ Certified Nurse 現在九州大学病院には、嚥下障害のある患者さんに対し、嚥下食を提供できるようになっています。その中でのプレ 嚥下食・嚥下食Ⅰの提供については耳鼻科専門医の許可が必要です。 嚥下食とは、嚥下造影法などの嚥下機能評価をしながら訓練をするための食事(直接訓練)、嚥下障害の患者さん プレ嚥下食 (詳細は摂食えん下訓練及び口腔ケア支援委員会担当看護師定例会で勉強会 嚥下食Ⅰ 嚥下食Ⅱ 嚥下食Ⅲ 「水でムセます」という声を聞いたことがあると思います。摂食・嚥下障害患者さんの身体は飲み込み運動がゆっくり になったり、嚥下反射の間隔がゆるやかになっているため、動きの速い水を処理することは難しいことです。そのため 編集後記 今回は摂食・嚥下障害看護が嚥下食や活動について、救急看護は心肺蘇生法と緊急心血管治療 、ゆっくり動く飲み物にするとムセにくくなります。 のための国際ガイドラインについて報告がありました。 皆さんにとってためになる情報はございましたでしょうか。 摂食・嚥下障害看護 認定看護師 吉村 久美子 当院で使用されているトロミ剤(給食で付けることもできます) ヨーグルト状 はちみつ状 ポタージュ状 病棟主治医より耳鼻咽喉科に嚥下機能評価依頼 が出されると、動くことができない患者さんに対して は、専門医の往診による内視鏡検査が実施されま す。その際は水飲みテストや、フードテストが実施さ れますので、吸引や体位の調整など協力をお願い 国際連絡蘇生協議会(ILCOR)は 2010 年 10 月 18 日,「心肺蘇生法と緊急心血管治療のための します。その際に同席し、先生の説明を聞くと、患 国際ガイドライン(CoSTR)2010」を公表しました。最も大きな改訂のキーワードは 者さんの声帯がどうなっているかなど教えてくれま 「ABC(airway, breathing, compressions)から CAB(compressions, airway, breathing)」です。 す。訓練のイメージにつながると思います。またこの 時の画像は、YAHGEE 画像で確認できます。 前回 2005 年のガイドラインでは、救助 一度確認してみてください。 要請後に「気道を確保し」,「呼吸がなけ れば 2 回の最初の人工呼吸を行う」プロ セスが含まれていましたが、新ガイドライン 摂食・嚥下機能療法(185点)は嚥下障害という診断がついて3カ月の間は毎日算定できます。そして、看護師が ではこの点が成人一次救命処置(BLS)に 実施し、算定することができるケアの 1 つです。 また、今年度 7 月より 耳鼻科嚥下専門医の指示が病棟主治医へ おける勧告で最も大きな変更と位置付けら 行き、病棟主治医より病棟看護師に対し、【嚥下訓練開始指示】と指示が出されるようになりました。 れており,「胸骨圧迫と蘇生の遅れを最小 最初に ST(言語聴覚士)が介入しますが、今までよりも看護師による訓練が必要となってきます。 限にするための 今年度実施したアンケートでは病棟勤務の約 73%の看護師が訓練を実施したことがあるとのことでした。しかし、同 ABC(airway, breathing, compressions)から CAB(compressions, airway, breathing)」と じ病棟でも実施したことがないという方もいました。 各病棟に、摂食・嚥下・口腔ケア支援委員会担当看護師がいます。月1回勉強会を開催し、嚥下障害についての して,救助者が人工呼吸を行うより,まず 解剖や嚥下訓練・食事介助・口腔ケアなどの勉強会を実施していますので、相談してみてください。 胸骨圧迫による蘇生を始めるべきとの見解 (下記は摂食・嚥下・口腔ケア支援病棟担当看護師の勉強会風景です) が示されていいます。 アルゴリズムは右記の通りです。 詳細は *JRC(日本版)ガイドライン 2010 http://www.qqzaidan.jp/jrc2010_kakutei.html *『アメリカ心臓協会 心肺蘇生と救急心血管 治療のためのガイドライン 2010 (2010American Heart Association Guidelines for CPR and ECC)』のハイライト 口腔ケア 食事介助・頸部聴診 呼吸理学療法 http://eccjapan.heart.org/pdf/ ECC_Guidelines_Highlights_ 今年度より各病棟に「摂食えんげ訓練及び口腔ケア支援委員会担当看護師定例会」という 2010JP.pdf#search= バインダーを配布しています。その中に勉強会等の嚥下に関する資料を挟むようになりました。 一度確認してください。 尚、当院では来年平成 24 年に病院機能 また、嚥下障害の評価や訓練内容についてお悩みの際は気軽にご相談ください。 評価 Ver.6 を受審予定です。機能評価に 向けて院内心肺蘇生講習を予定しておりま す。受講前にアルゴリズムの変更について目 摂食・嚥下障害看護認定看護師 吉村 久美子 を通して頂けるとありがたいです。 救急看護認定看護師 庄山由美
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