サタン サタンには長い歴史があります。アダムとイブが罪を犯す以前に

サタン
サタンには長い歴史があります。アダムとイブが罪を犯す以前に、サタンは罪を 犯して
神に敵対しました。サタンはエデンの園でイブを誘惑したことによってそ れがわかりま
す(創世記3:1-6)。聖書は人間の救いを目的に書かれた書物であるので、サタンの
歴史に関して聖書は多くを語ってはいませんが、サタンは実際に存在します(イザヤ1
4:12-15 / エゼキエル28:12-15)。神は人間を通して、サタンに語ら
れました(創世記3:14-15 / マタイ1 6:23)。神はサタンを美しい天使
として造り、その行いは完全でした(エゼキエル28:12-15)。しかしサタンは神
になりたいという欲望があり、与えられた自分の立場に満足していませんでした(イザヤ
14:12-15 / イザヤ14:13-14)。サタンは1)天にのぼり、2)王座
を高く神の星の上に置き、3)北の果てなる集会の山に座し、4)雲のいただきに上り、
5)いと高き神のようになりたかったことがわかります。アダムとイブは人類で初めて罪
を犯しましたが、サタンの罪はイザヤ14:12-15に書かれています。これは聖書に
記録されている最初の罪です。
神のようになりたい、というプライドの罪です。サタンは天の王、つまり神になりたかっ
たけれども、天の王ではなくこの世の王になりました(イザヤ14:13)。サタンとサ
タンに従った天使たちは、そのときに神から裁きを受け、その堕落した天使たちは悪霊と
なりました。サタンと悪霊は神からの裁きを受けましたが(1テモテ3:6 / 2ペト
ロ2:4)かの日に地獄に入れられます(黙示20:10)。サタンはまだこの世の王で
すが(2コリント4:4)、地球の王ではありません。
地球の王は神お一人です。サタンがこの世の王であるので、サタンはイエスを誘惑した
際、この世の全てを与えることが実際に可能であり、その支配権はサタンにありました
(マタイ4:8-9)。イエスご自身もサタンの王国について語られました(マタイ1
2:26)。この世のシステムは現在サタンによって支配されていますが、かの日イエス
がサタンからその支配権を奪い、それは永遠に続きます(黙示録11:15)。その日が
来るまで、サタンはこの世の王であり続けます。
聖書にはサタンの多くの名前が書かれています。それぞれの名前には、サタンが どのよ
うな性質を持っているかが示されています。
1) 試みる者 ⇒ マタイ4:3
2) 悪魔 ⇒ マタイ4:5
3) 悪霊のかしら ⇒ マタイ12:24
4) 悪い者 ⇒ マタイ13:38
5) 偽り者 ⇒ ヨハネ8:44
6) 偽りの父 ⇒ ヨハネ8:44
7) 人殺し ⇒ ヨハネ8:44
8) サタン ⇒ 2コリント2:11
9) この世の神 ⇒ 2コリント4:4
10) べりアル ⇒ 2コリント6:15
11) 光の天使 ⇒ 2コリント11:14
12) 空中の権をもつ君 ⇒ エペソ2:2
13) 敵 ⇒ 1ペトロ 5:8
14) 底知れぬ所の使い ⇒ 黙示録9:11
15) 巨大な龍 ⇒ 黙示録12:9
16) 惑わす ⇒ 黙示録12:9
17) 年を経たへび ⇒ 黙示録12:9
2コリント11:14によれば、サタンは光の御使いを装っています。サタンは人を欺く
ために、真実を持っているかのように偽ります。地獄はサタンと悪霊のために造られまし
たが(マタイ25:41)、イエス・キリストを救い主としてじない者は同様に、同じ場
所、地獄に入れられます(黙示20:15)。サタンの主な目的は、人が福音を聞いてイ
エスを信じ、救われるのを妨げることです(2コリント4:4 / ルカ8:12)。サ
タンは宗教を用いて福音から人を遠ざけています。多くの人は天国に入るために正しい行
いをしていると思っていますが、宗教の伝統を行っているだけに過ぎ ません。
サタンは宗教(何かをすること)によって人々を神に引き戻せるというメッセー ジで人
を欺いています。しかし真実の福音は、人々の行いによってではなく神が イエス・キリ
ストの犠牲を通して自ら私たちの方に来てくださったことを教えて います。真実のよう
であり、聞こえは良いメッセージを聞くことは多くありますが、注意深く聞いてみると、
偽の福音と共に、人が何かをすることによって、もしくはその人がどのように生きるかに
よって、救いが得られたり失われたりすると教えているはずです。これは聖書のメッセー
ジと完全に反対です。聖書は、神がイエス・キリストを通して私たちに救いを与えること
ができることを教えています。神のみが救いを与えられるのであって、人が自分の力で救
いを得ることはできません。
サタンは偽の福音のメッセージだけに限らず多くの偽物を持っています。
1) 偽キリスト、反キリスト ⇒ 黙示録13:2
2) 福音 ⇒ ガラテヤ1:6-9
3) 霊 ⇒ 2コリント11:4
4) 教え ⇒ 1テモテ4:1
5) 王座 ⇒ 黙示録13:2
6) 大きな権威 ⇒ 黙示録13:2
7) 力 ⇒ 黙示録13:2
8) 世界の国々 ⇒ ルカ4:6
9) 拝む人々 ⇒ 黙示録13:4
10) 三位一体 ⇒ 黙示録16:13
11) 使いたち(悪霊) ⇒ 黙示録12:7
12) しるし ⇒ 2テサロニケ2:9
13) 子ども ⇒ ヨハネ8:44
14) サタンの会衆 ⇒ 黙示録2:9
15) 手下 ⇒ 2コリント11:15
16) ささげる物 ⇒ 1コリント10:20
17) 杯 ⇒ 1コリント第10:21
18) 食卓 ⇒ 1コリント10:21
19) 深み ⇒ 黙示録2:24
20) 大軍 ⇒ イザヤ24:21
人が何をするか、またはどのように生きるのかは、救いに全く影響しません。こ れが聖
書のメッセージです。救いに至る永遠の命はイエスの十字架によって全て 支払われ、そ
の人がイエスを信じれば、恵みによってそれを受けることができる と聖書は教えていま
す。イエスは人々が自分に信仰を置き、永遠の命を得てほしいと願っているので、イエス
は肉体を取ってこの地上に来られました(ヨハネ3:17 / ルカ19:1 0)。
信仰は単純にイエスにのみ置き、お任せすることで救いが得られるとイエスご自 身が教
えています(ヨハネ6:47)。信仰を置くだけで永遠の命が得られることは単純すぎる
ので、何かすることや、良く生きること等によって永遠の命が得られると思っている方が
多くいますが、これはサタンが用いている人々が信じないようにするための嘘の1つです
(2コリント11:3)。しかし真実の福音は単純であり、確かに人を救います。イエ
ス・キリストへの通してのみ、人は救われるからです。イエスの時代も、救いを得るため
に私たちは何をすればいいのでしょうか?と聞いたグループがいました。イエスは答えま
した「その方が遣わした者を信じること、これが神の業だ。」(ヨハネ6:28-2
9)。信仰は行いではありません(ローマ4:16)。イエスが既に全てを行ったので、
救いを得るために私たちがしなければならない行いは何もありません。
イエスを信じることのみが、私たちにできる唯一のことです。そうすれば、神か ら永遠
の命を受けることができます。もしあなたがイエスを信じているのなら、永遠の命は行い
から既に離れています。サタンから、または他のどんなものからも、あなたの救いを奪う
ことはできません(ローマ8:38-39)。もしあなたがまだイエスを信じていないの
なら、今すぐに信じてください。信じた瞬間に、永遠の命を持ち、滅びることがないと聖
書が約束しています。それはあなたが何かを行ったからではなく、神があなたのために全
て行ってくださったからです(エペソ2:8-9)。
もう一度重要なことを押さえておくと、サタンは宗教を用いて偽りの福音を人々 に与え
ています。これを信じても、決して救いは得られません。全ての宗教は、私たちの行いを
基盤として天国に入れたり入れなかったりしますが、神の真実の救いは、イエスの死と埋
葬、復活が基盤になっています。