平成27年10月19日 13:30~ 宮代町役場202会議室 宮代町下水道事業審議会(第2回) 出席委員:島村会長、鈴木副会長、佐藤委員、高橋委員、柴田委員、稲山委員 事 務 局:横溝課長、秋谷室長、小島主査、和田主査 事 務 局:皆様、本日はお忙しいなか第2回宮代町下水道事業審議会にお集まりいただき ありがとうございます。委員1名が欠席ですが、宮代町下水道審議会条例第6 条第3項の規定により定数に達しております。 それでは、会長からご挨拶兼開会の宣言をお願いします。 会 長: みなさんこんにちは。皆様お忙しいところ、ありがとうございます。今日は2 回目ということで始めさせていただきます。それではよろしくお願いします。 第1回目では、事務局から当町、近隣の状況を説明いただきました。議論を していただいたわけですが、消費税も物価もこれから上がります。そういう状 況下で下水道料金も上げることが将来的には必要だということなんだけれども、 今の時期的に使用料金を上げられるのかというご指摘があったと思います。事 務局のほうにどのようにしたらいいのかと、他の市町村も工夫をしているとう こともありましたので、そのような工夫を宮代町でもできないのかと事務局に 検討してもらいました。それで本日は、何か工夫ができるのかどうかその辺を 説明していただきたいと思います。よろしくお願いします。 事 務 局:前回に第2回資料としてお配りさせていただいた資料を、おさらいでもう一度 説明させていただきます。 (以下、資料説明) 会 長:今のご説明のとおり、現状のままでいくと、将来は1.55倍に値上げをしな いといけないということになるということですね。そうすれば、一般会計から の基準外の繰り出しは無くなるということですね。しかし、下水道使用者とし ては理解が難しいのかなと思われます。 なんとかできうる他の方法では、他の市町も取り入れてたことを見つけてい ただいたので、ご説明お願いします。 事 務 局:大幅に値上げをするのではなく、段階的に値上げをしていく方法もあるのです が、調査したところ資本費平準化債という地方債がございまして、苦しいとこ ろを一時しのぎする方法がございます。ただいまその資料をお配りします。 (以下、資料説明) 会 長:ただいまご説明がありましたが、要は借金は30年間の返済期間ですが下水道 施設としては耐用年数が45年位あるので、それから10年以上の価値が残り ますよということです。その残っている価値についてお金を借りることができ ますよということです。お金を借りることで一般会計の繰入金を減らすことが できますよということですね。 皆様からご発言をいただければと思います。 委 員:下水道事業会計で45年の耐用期間があると聞きましたけれども、減価償却の 概念は債券を発行するにおいて、同意をされているのでしょうか。資金収支の 会計だけ説明を受けた記憶がありますので、1年間のキャッシュフローで見た 予想はあるのですが、今突然、資本費平準化債と出ましたので、国借り換え債 ですよね、資産が残っている限りはそれを担保に借り換えができるということ なんですが。減価償却のことをお聞きしたくて。 事 務 局:減価償却につきましては、算式がございまして、これまで発行してきた事業債 に耐用年数の45年を除し0.9を乗じて求めたのが限度額になります。宮代 町の場合、年間1億5千5百万円が上限額となる見込みです。 下水道事業は、今現在地方公営企業法の適用を受けておりませんで、資産を 減価償却していくという方法を採っておりません。 委 員:内部留保をしているということになっていないのですね。 会 長:上水道は、企業会計で下水道は官庁会計ですね。内部留保資金が無いのですね。 委 員:国に容認されている制度上できるのですから、そうなんでしょうね。 副 会 長:世代でやっているから優遇されていますね。 委 員:庶民感覚でいくと1.55倍の値上げとは納得できないです。 会 長:そういうこともあって、この資本費平準化債というのがあるのでしょうね。 委 員:予算の審議の中で、町議会でも審議をするのでしょう。 会 長:他の町でも使っているから、こういう手もありますよということでしょうね。 この審議会でどういう答申を出すかで、それに基づいて予算を作りましたと議 会のほうには説明する。 他の委員さんはどうでしょうか。借金をするのですが、支払いを先の回すと うことなんですが。 ところで利率はどうですか。 事 務 局:銀行の入札になるのですが、今借りているものより安い利率になると思います。 委 員:資本費平準化債の導入は良いと思うのですが、これが借金の先送りだと批判さ れる可能性があります。これを導入するのと併用で下水道料金の値上げも必要 と思います。料金の改定もやりますよとしないと単に借金の先送りだと批判さ れると思います。根本的な解決方法ではないと認識をしておかないと。後回し にするにしろ負担が減るというようにしないと。 委 員:1億5千500万円を借りられるということですが、借りた場合はどの位まで 値上げ率が下がりますか。 事 務 局:借りた場合、さきほどの基準外繰入がなりなりますので上げなくて済むことに なります。 会 長:1億5千万円分の基準外繰入金を借り入れすると、値上げは無くて済むという ことですか。 事 務 局:計算上は、そうなります。 副 会 長:先送りしても、時期がきたらまた借り入れしなければならなくなるのですか。 また、先送りになるのはまずいですね。 事 務 局:起債の残高がこれから下がってきますので、そうなると繰り出し金もかなり圧 縮されてくるので、何年か資本費平準化債で持ち堪えれば町からの繰り入れ金 も減って、一緒に基準外も減っていくことになるんですね。 会 長:どういう期間で借りるのですか。 事 務 局:数年借りることになります。 委 員:今が借金のピークですか。 事 務 局:はい。 委 員:また、以前のように10億円くらいを借りで整備することがありますか。 事 務 局:そんなに借りて設備投資をすることは無いと思います。 副 会 長:埋設管の耐用年数はどのくらいですか。 委 員:45年で見込んでいます。 会 長:さきほど今ある借金の利率と今度新しく借りる利率が下がりますよといいます と、全体的なお金の量は減っていくのですか。民間の住宅ローンですと、借り 替えたら利率が下がるから返す金額は減るわけですよね。 事 務 局:資本費平準化債は借り換えは無いので、借金は借金で返していきます。町から の繰入金は抑えられるということです。 会 長:そうすると借金は増える。町からの繰入金は減るということですね。 事 務 局:下水道施設は長い間使えるということで、後世の方にも負担をいただくという 考えかたです。 事 務 局:町からの借金が減るということは、その分だけどこかで埋め合わせをしなけれ ばいけない。それが資本費平準化債なのですね。一般会計からの原資が減ると なると、それをどこからもって来るかというと使用料です。そうすると受益者 負担の関係からすると受益を受ける方が負担をするということです。先送りす るのかもしれませんが、生まれた利息は使用料から回収するということです。 例えば、下水道の入っていない調整区域の方は、今は負担をしていますが、資 本費平準化債に借り換えることで、使用料から賄えるようになるのかなと思い ます。 会 長:どうでしょうか、そういう方法は。私個人としてはいいかなと思うのですが。 皆様はいかがでしょうか。 委 員:町としては一般会計からの繰入金をこれ以上増やすのは、色々な問題もあるし、 税収が増えるとは限らないし精一杯と考えている。設備更新費は、受益者負担 から使用料を上げさせてもらいたいということですよね。 会 長:財政的に負担を減らしたいということですが、しかし住民の意向もあるという ことですよね。 委 員:資本費平準化債を使用すれば、一般会計からの繰入を減らせるから料金を改定 しないで済みますか。 事 務 局:一般会計も社会保障費がだいぶ伸びていることで、いままで下水道に繰り出し 金はもう出せないよという話です。ただ先ほどもご説明したように、あと4、 5年乗り切れば償還金が6億からだいぶ減ってきますので、なんとかなる のかなという見込みです。 委 員:この資本費平準化債を使用すれば、とりあえず2、3年の返済ピークのうちは 下水道料金を上げなくても繰り出し金も無く済み、2、3年経過しても町の繰 り出しも無くなるのだから下水道料金も上げないという見込みがあるというこ とですか。 事 務 局:そうです。使用者に負担を求める前にやるべきことはあるのかということで、 町の財政担当と調整してこういうものが使えるのではないかとご提案したとこ ろです。 委 員:そういうことであれば、先ほど先送りになるのだから住民に負担を求めたほう がいいといいましたけれど、撤回します。 会 長:そうですよね、使えるものがあるのですから。 委 員:私も疑問に思った先送りになるのではないかという疑問を、町としてはしっか り回答していただきたいと思います。 会 長:資本費平準化債を3年なら3年取り入れてくれれば、さがっている部分がさら に下がるんですよね。そうすれば、一般会計からの繰り出しが下がりますよと いうことですよね。 だいたい意見も出尽くしたので、方向性が出たので委員の皆様もそれに関し てご心配があると思います。委員の皆様どうでしょうか。 委 員:私としては、今の話を町民の方がどの程度理解していただけるかが心配です。 うまく説明していただかないと、また混乱すると思います。 事 務 局:新聞でもよく出てますが、インフラ、高度成長期に作ったのが、更新を迎える 時期が日本全国で来るので、今の町単位での事業展開では耐えられない。経営 統合をしていなくてはいけないと。多分いずれは、高い負担を住民の方に求め ていくのは、全国的には仕方無いのかと思われます。大都市は、経営の効率が いいのですが、そういう所以外はかなり厳しくなると思います。 会 長:資本費平準化債を導入することによって、説明責任があるということです。一 般会計からこれ以上支出できないのであるから、値上げしなければならない。 そこを分かるように説明していただきたい。 委 員:なるべく数字を使って、これくらいかかるのでということが分かる資料と説明 を用意してもらいたい。 副 会 長:設備投資、管渠の話と負担金が増えてますよと、一方それを穴埋めする収入の 話をもして。 委 員:前回、年齢別の料金設定とか下水道が通っているけれど繋いでいない方への推 奨とか、これが難しいというので出してきた案なので、これで分かるように説 明をしていただければ、さきほどいったような理解はできるのです。 会 長:審議員になっている私たちもそういう説明をしたいですよね。料金を上げない で済むのは町民の皆様もいいのですよ。ただ、今上げないことが将来どうなる のかという不安があります。そこをきっちと説明をしていただくようにしてい ただく。 委 員:浄化槽の分を自分で負担している私が考えると、基準外の繰入金があること自 体おかしいと感じるんですね。仮に資本費平準化債で先送りになるとしても、 繰入がなくなって使用料のなかで処理していくのであれば、全然文句は出ない のです。そういったことを主張していただけると、公平感が出ます。公平な負 担を重視していただけると理解が早いのかもしれません。 会 長:ここで方向性としては、締めたいのですが。 事 務 局:今回で資本費平準化債を使っていくということで決まれば、具体的な資料を作 成します。その案を見ていただく会を12月に開催します。(終了)
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