平成28年度使用中学校教科用図書 に関する調査報告書 教科名 美 術 科 (様式1) 教科用図書調査に関する報告書 美 術 教 科 発行者 略 称 開隆堂 光 村 日 文 発行者 番 号 9 38 教科書の 記号・番号 美術726 美術826 美術727 美術827 教 科 書 名 美術 1 美術2・3 美術 1 美術2・3 調査結果の概要 ・作品制作の手順がわかりやすく示されている。 ・パレットの使い方や色彩理論など基礎・基本の技能 や知識を大切にし、表現活動に導いていこうとする 趣旨が感じられる。 ・題材ごとに「ふりかえり」や「関連する知識や情 報」をおいている。 ・インデックスがやや見にくい。 ・美術史の内容がやや乏しい。 ・兵庫県関連、防災、ユニバーサルデザインの扱いも 少ない。 ・「学習を支える資料」として技法や鑑賞を詳しく扱 っている。 ・題材ごとに「目標」「みんなの工夫」をおいて制作 意欲を高めようとしている。 ・インデックスが見やすく使いやすくできている。 ・日本の伝統文化について幅広く紹介している。 ・レタリング実技がある一方で、版画の形式が凸版だ けであるなど教材の取り扱いが特徴的。 ・分野、領域にやや偏りがある。 ・兵庫県関連、防災についての作品も少ない。 ・唯一3冊で構成されている。それぞれに「学習に役 立つページ」があり、技法や制作手順、道具の使い 方など充実している。 ・色彩については基本をまとめ、制作に必要な配色ま で説明している。 美術728 美術1 ・題材ごとに「学びのねらい」や「ポイント」をおい 出会いと広がり ている。 116 美術828 美術2・3上 ・インデックスが見やすく使いやすくできている。 学びの深まり ・教材や資料の取り扱いが幅広く、兵庫県関連、防災 美術829 美術2・3下 についての作品も多く掲載されている。 美の探求 ・使用されている写真の種類や画質がよい。 ・原寸大の浮世絵が和紙に印刷されており、たいへん 魅力のあるページになっている。 ・規格はA4より少し大きくなっており、扱いにくい と指摘する意見もある。 ( 様 式 2 ) 教科書調査に関する報告書 教 科 美 術 発行者 略 称 発行者 番 号 教 科 書 の 記号・番号 開隆堂 9 美術726 美術826 教 科 書 名 美術 1 美術2・3 調査結果 1.教科書全体の特色 (1)「発想・構想」「創造的技能」の能力向上のため、制作手順などがわかり やすく示されている。一方で、「鑑賞」についてはテーマを絞っている。 (2)題材ごとに「ふりかえり」や「関連する知識・情報」を示している。 2.内容の配列・分量について (1)2冊で構成されている。それぞれに「ガイダンスや資料的な内容」のペー ジがあり、技法や制作手順、道具の使い方などを解説している。 (2)領域・分野を示すインデックスがついているが、やや見にくい。 (3)小学校との接続、中学校卒業後への接続をはかったページがある。 3.学習指導要領の趣旨やひょうご教育創造プランとの関連 (1)感じ取る力、思考する力の育成 ・2・3年「わたしのみち」など表現のための道筋が示されており、制作を通 じて思考させる工夫が見られる。 ・作品には簡単な解説文や「作者の言葉」が多く掲載されており、鑑賞のポイ ントを示す「問いかけ」がある。 ・ユニバーサルデザインや環境デザインなど、美術というものを幅広くとらえ ることができるよう工夫されている。 (2)日本の伝統、文化について ・絵巻物や仏像、工芸品などを中心に伝統的な美術や文化を紹介している。 ・伝統色、和洋柄、和菓子、着物なども扱っている。 (3)兵庫県関連、防災について ・兵庫県関連、防災についての作品も多くはないが掲載されている。 4.色彩理論や用具の使い方の基礎および美術史や美術作品の扱いについて ・パレットの使い方や色彩理論など基礎・基本の技能や知識を大切にし、様々 な技法を紹介して表現活動に導いていこうとする趣旨が感じられる。 ・美術史は人物をテーマに年表で3ページ。著名な作品は原寸などで扱い、印 象的にまとめている。 ( 様 式 2 ) 教科書調査に関する報告書 教 科 美 術 発行者 略 称 発行者 番 号 教 科 書 の 記号・番号 光村 38 美術727 美術827 教 科 書 名 美術1 美術2・3 調査結果 1.教科書全体の特色 (1)「発想・構想」「創造的技能」「鑑賞」の能力向上のために多くの写真や 図版が使われている。 (2)題材ごとに「目標」「みんなの工夫」を示している。 (3)道徳の学習と関連ある題材を明記している。 2.内容の配列・分量について (1)2冊で構成されている。それぞれに「学習を支える資料」があり、技法や制 作手順、道具の使い方など充実している。 (2)学習の領域・分野を示すインデックスが大変見やすく使いやすい。 (3)美術とは何かを幼い頃の表現活動からとらえ、各分野にも触れている。小学 校との接続と中学校卒業後へもつないでいる。 (4)レタリングや版画など教材の扱いにやや偏りがある。 3.学習指導要領の趣旨やひょうご教育創造プランとの関連 (1)感じ取る力、思考する力の育成 ・題材に工夫が見られ、創造意欲をかき立てる工夫がされている。 ・作品には簡単な解説文や「作者の言葉」が掲載されており、表現の意図を理 解することに役立っている。歌や詩も掲載されている。 ・ユニバーサルデザインや今日的な課題を扱った作品も多く、美術を幅広くと らえることができるよう工夫されている。 (2)日本の伝統、文化 ・仏像をはじめ伝統文様、工芸、和菓子など伝統的な美術や文化を幅広く紹介 していてバランスがよい。 (3)兵庫県関連、防災について ・兵庫県関連、防災についての作品も多くはないが掲載されている。 4.色彩理論や用具の使い方など基礎および美術史や美術作品の扱いについて ・「学習を支える資料」として鉛筆、水彩の基本技能、様々な素材の加工方法 などがまとめられている。また、色彩理論も配色までの内容が学年にあわせ て系統的に学習できるよう扱われている。 ・美術史はトピックスを含めて巻末に年表で9ページ。充実した内容になって いる。 ( 様 式 2 ) 教科書調査に関する報告書 教 科 美 術 発行者 略 称 発行者 番 号 日文 116 教 科 書 の 記号・番号 美術728 美術828 美術829 教 科 美術1 美術2・3上 美術2・3下 書 名 出会いと広がり 学びの深まり 美の探求 調査結果 1.教科書全体の特色 (1)「発想・構想」「創造的技能」「鑑賞」のバランスがよく、題材や資料の取 り扱いが幅広く大変充実している。使用された写真は選択、品質ともに大変よ く、魅力のあるものが多い。 (2)題材ごとに「学びのねらい」や「ポイント」を示している。 (3)道徳の学習と関連ある題材を明記している。 2.内容の配列・分量について (1)3冊で構成されている。それぞれに「学習に役立つページ」があり、技法や 制作手順、道具の使い方などが詳しく解説されている。 (2)学習の領域・分野を示すインデックスが大変見やすく使いやすい。 (3)小学校との接続、中学校卒業後への接続をはかったページがある。 3.学習指導要領の趣旨やひょうご教育創造プランとの関連 (1)感じ取る力、思考する力の育成 ・題材に工夫が見られ、魅力や感動で創造意欲をかき立てる内容が多い。 ・作品には簡単な解説文や「作者の言葉」が添えられている。また、「鑑賞との 出会い」のページの「言葉にしてみよう」は、感じたことを言葉で表現する取 り組みであり、言語活動の充実に意識をおいていることがわかる。 ・ユニバーサルデザインや今日的な課題を扱った作品も多く、美術を通して社会 に目を向けるよう工夫されている。 (2)日本の伝統、文化について ・仏像をはじめ伝統的な美術や文化を幅広く紹介している。文化遺産や伝統工 芸、祭りや伝統芸能、四季の写真なども取り上げている。 (3)兵庫県関連、防災について ・兵庫県関連、防災についての作品が比較的多く掲載されている。 4.色彩理論や用具の使い方の基礎および美術史や美術作品の扱いについて ・鉛筆、水彩の基本技能、様々な素材の加工方法などがまとめられている。 色彩理論も配色までの内容が各学年系統的に学習できるよう扱われている。 ・美術史は日本を中心に年表で3ページ。美術作品は多様で充実している。 ・原寸大の浮世絵は和紙に印刷され、大変魅力のあるページになっている。 5.その他 ・規格がA4版より大きい。
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