20120204 Eメールについての話題提供 <1.メールソフトとは> 電子メールをパソコンで受信、送信するときに利用されるソフトで、メーラ、メーラーとも呼ばれます。 メールソフトによって、動作が軽快であったり、使いやすい機能が搭載されていたり、個別の機能を追加したりできる メリットがあります。 ◆ Windows の標準でインストールされているメールソフトです。 ・Windows XP : Outlook Express ・Windows Vista : Windows メール ・Windows 7 : なし (但し、パソコン購入時には Windows Live メールか Outlook 2010 が入っているケース が多い?) ◆その他のメールソフト (フリーソフト) ① フリーウエアでもその他に多くの便利なソフトがあります。きりがないので、代表的なもののみにします。 NetscapeMassenger Netscape Communicator に付属している無料メールソフト。操作性も Netscape Navigator と 似ているのでわかりやすい。メール振り分けフィルター設定ができ,Reference 機能により受け取ったメールが, どのメールに対する返事だったかがすぐ分かり使いやすい。 Outlook Express 5.0 Macintosh 標準エンコード形式が「AppleDouble」となる。Windows ユーザーとの添付ファイ ルに拡張子を自動付加する機能も追加された。MacOS 8.1 以上に対応。 電信八号 Windows 用フリーのメールソフト。振り分け条件やテンプレートが細かく指定できる。初心者必見導入 の手引きがあり,使い方情報やバージョンアップ情報等はメーリングでおこなわれる。 美音メール 声を録音して手軽にやりとりできるボイスメールソフト。 EudoraEudora4.3J β 版 ② プロバイダーが提供するもの Yahoo!メール、Googleメール など ◆シェアウェアメールソフト: 使用してから購入することができる,後払いの電子メールソフト。 Becky! Internet Mail 高機能テキストエディタ「Dana」のサブセット版が内蔵されおり,複数アカウントにも対 応して,複数のメールアカウントがこのソフト一本で併用できる。¥4,000 円 AL-Mail32 シンプルなインターファイスで簡単に操作できる。サーバー側でメールの管理ができる「IMAP4」プ ロトコル使用。フォルダー並び替え機能やフルター機能,クリッカブル URL など,基本的な機能に対応してい るバランスの取れたソフト。¥2000 円 などなど <2.メール形式 > 元来は、メールはプレーンテキスト(文字飾りのない文字情報だけからなっている文書)形式の物のみであ ったが、MIME(メールで使う言語の国際ルール)の規定および普及に伴い、メール本文を HTML により記述し た HTML 形式のメールも一般にも使われるようになった。HTML 形式のメールを単に HTML メールと呼ぶ事も 多い。 HTML 形式のメールは、メール本文を HTML で記述できるため、メールに Web ページと同様の表現力を持たせ られる利点がある。 その一方での弱点 ①HTML 形式で送信しますと 1 通のメールを送るのにもHTMLタグ+テキスト文字となり,テキスト形式で送る 場合の2倍以上のデータを送ることになります。 ②メール中の HTML データを展開し表示するためのレンダリングエンジン(Internet Explorer をはじめとする Web ブラウザ)にしばしばセキュリティホールが発見されているため、メールを見るだけで、コンピュータウイル スが侵入する被害を受けたり、迷惑メール・架空請求メール等で画像タグを埋め込んだメールを送りつけて表 示させ、メールを表示させた情報を収集(ウェブビーコンと言う)して悪用するなど、セキュリティ上の問題があ る。 ・ ・対策としては、ウイルス対策・迷惑メール対策ソフトを導入するか、もしくは HTML 形式のメールをフィルタリン グ機能で受信を拒否する・ゴミ箱フォルダへ振り分けるなどがある。 ③HTML メールの表示に対応していない電子メールクライアントもあり、断り無く HTML 形式のメールを送信し ても正しく受信されないおそれがある。 添付ファイフの場合、MIME などによってテキスト化(エンコード)をしてメール本文に埋め込んで送信し、受信 側で元のデータファイルに復元(デコード)する方法が取られる。添付ファイルには、コンピュータウイルスも仕 込む事が可能なため、受信時に添付ファイルを自動的に開く設定になっていると、やはりコンピュータウイルス が侵入する被害を受けるなどの危険もある。 <3.ヘッダ情報> 一通一通それぞれのメールは、本文とは別に、ヘッダフィールドと呼ばれる各種の特殊な情報が記載された 領域を持つ。殆どの電子メールクライアントでは、何らかの方法(電子メールクライアント毎に異なる)によって、 このヘッダフィールドの情報を参照可能である。この情報は、脅迫メールやスパムなどのメールが届く場合な どに、送信元の特定などに威力を発揮する。ただし、偽装も可能で必ずしもすべてのヘッダフィールドを付加す る必要はないため、完全に判断することはできない。 ・代表的なヘッダフィールド ヘッダフィールドは フィールド名:フィールド値 という形で記載される。 Return-Path SMTP 通信で送信元として伝えられるメールアドレス Received このメールが届くまでに経由したメール転送エージェント(IP アドレス)および経由した日時 Message-ID メール一通一通に付加された固有の番号 In-Reply-To 返信元メールなどの Message-ID の値のリスト From 著者のメールアドレス。単数または複数の名前やアドレスも含めることができる。 このヘッダの記載は送信者が電子メールクライアントの設定によって自由に変更できる。この ような電子メールの仕様から、いわゆる「なりすまし」などの悪用を完全に防ぐことは困難と される。 Sender 送信者のメールアドレス。名前も含めることができる。著者と送信者が同一、すなわち From が単一のアドレスで Sender と同じ場合は使うべきではない。逆に、異なる場合は必須である。 To 受取人のメールアドレス。単数または複数の名前やアドレスも含めることができる。 Cc・Bcc それぞれカーボンコピーとブラインドカーボンコピーの受取人のメールアドレス。単数または 複数の名前やアドレスも含めることができる。 Reply-To 送信者が返信先として希望するメールアドレス Subject 話題を表す短い文。日本語ではサブジェクト、件名などと呼ばれる。返信の場合は Re:、転送の 場合は Fw:が先頭に自動的に付加される場合が多い Date 送信者が送信を行った日時 MIME-Version MIME のバージョン X-Priority 送信者が指定した重要度 X-Mailer 電子メールクライアントの種別 X-IP 送信者のグローバル IP アドレス X-FROM-DOMAIN 送信者のドメイン <4.機能 > Cc と Bcc 電子メールを送信する際の機能として、Cc(カーボンコピー、Carbon Copy)と Bcc(ブラインドカーボンコピー、 Blind Carbon Copy)とがある。メールの本来の送信先は一般的に To:に指定して送信するが、本来の送信先 以外にも一応コピーを送っておきたい相手などがいる、という場合にこの機能を使用する。 私用・公用に限らず、Cc 機能と Bcc 機能の違い・それぞれに指定されて送信された相手に見える自分以外の 送信先をよく理解して使わないと、例としてメールアドレスの個人情報漏洩など、色々な意味で問題を起こす 事となる。 また、2010 年現在でも、Bcc として指定したアドレスを他のユーザーに見せてしまう。または、ヘッダー内の別 領域に書いてしまう。という困った障害を起こすソフトウェアが存在するため、Bcc 機能を理解していてもあえて 使わないユーザーも居る。 Cc(カーボンコピー、Carbon Copy) To:で指定した本来の送信先以外にも、一応コピーを送っておきたい相手などがいる場合に使用 する機能である。 To:で宛先を指定するのと同様に、Cc:にコピーを送りたい相手を指定して使用する。To:に指定 された本来の相手には、To:と Cc:に指定された宛先が全て見える。また、Cc:に指定された相手 にも、To:と Cc:に指定された宛先が全て見える。 要するに、送信者 (From:)、To:の相手、Cc:の相手、の各 3 者相互で、各アドレスが各 3 者全員 に知られることになる。 Bcc(ブラインドカーボンコピー、Blind Carbon Copy) To:で指定した本来の送信先以外にも、一応コピーを送っておきたい相手がいる、しかし To:と Cc:に指定した相手にはコピーを送った相手、もしくはその相手がいることを知られたくない、 という場合などに使用する機能である。 To: で 宛 先 を 指 定 す る の と 同 様 に 、 Bcc: に コ ピ ー を 送 り た い 相 手 を 指 定 し て 使 用 す る 。 メールの送信時に、メールサーバ (MTA) において Bcc:ヘッダを削除して転送するため、To:/Cc: に指定された相手には、この Bcc:に指定された宛先は全く見えない。しかし、Bcc:に指定され た相手には、To:と Cc:に指定された宛先が全て見える。また、Bcc:の宛先アドレスが複数ある 場合には、Bcc:指定された各宛先相互間で、自分以外の他の宛先を知ることはできない。 複数の電子メールクライアントから単一のメールアカウント・サーバにアクセスする場合には、 Bcc を活用したテクニックがある。Bcc:に From:(自分自身)と同じアドレスを指定する事によ り、自分が送信したメールがそのままの内容で自分の電子メールクライアントの受信箱にも配 信される。POP3 等のメールサーバでサーバから電子メールクライアントへ受信したメールを サーバから除去しない(数日後に削除する)設定を電子メールクライアントにすることにより、 1 つの電子メールクライアントから送信したメールが他の電子メールクライアント全てにコピ ーとして配信される。これにより、通常は送信した電子メールクライアントの送信済み箱を見 ないと分からない所が、複数の電子メールクライアントで送信メールを確認できる。 ネチケットの一つとして推奨されてきた電子メールの送信方法であるが、一斉メールはどのよ うな場合でも Bcc を使用するべきかといえばそうでもない。例えば全メンバーがメールアドレ スを交換し合っているグループ内では Bcc を使う必要性はなく、むしろ宛先と目的がはっきり と明示されている To と Cc を使いわけるのが普通である。時と場合により To/Cc/Bcc を適切に 使い分けるには高度なネチケット知識が必要である。 なお、時々「ブラックカーボンコピー(Black Carbon Copy)」と言われることがあるが、これ は間違いである。 Re と Fw Re 多くの電子メールクライアントでは、返信されたメールのサブジェクト先頭に自動的に Re:また は RE:という記号を付加する。この略号は、受け取ったメールの表題「○○」に対し返事の表 題「○○に関して」を自動的に付ける便宜上のものであり、送信者が意図的に削除しても構わ ない。古くからビジネス文書で使われていた慣習(regarding の意で"RE"をタイピングする)が、 電子メール発祥期のメールコマンドに採用され、さらには RFC に記載されたことで定着したが、 他にも諸説ある。 Fw(フォワード、Forward) 一部の電子メールクライアントでは、メールを転送する際に、サブジェクト先頭に自動的に Fw: などの記号を付加することがある。この略号は Re と同様単なる便宜的なものである。 例えば、Fw:が連続していれば何度も転送されたメールだと考えることもできるが、それはあく まで、一部の電子メールクライアントの仕様に過ぎず、一般的な理解ではない。 Fw:の連続はチェーンメールに多いため、チェーンメールかどうかの目安にもなる。そのため、 転送時に Fw:を削除するように指示する内容が記述されたチェーンメールもある。 <参考:同報メール配信ソフト> 1.同報メール配信ソフト Mail Distributor ~ まずは無料のツールをお試しください~ Mail Distributor は簡単に同報メールを管理、送信 するフリーソフトです。 アドレス帳管理やパーソナライズ(差し込み送信) 機能など、様々な便利機能により同報メールを効 率よく管理・送信することができます。 連絡網やマーケティングなど、名簿の管理と一斉メ ール送信を行いたい時にご利用ください。 フリーソフトですので、無料でお使い頂くことができ ます。 2. 同報メール配信におけるメール配信システ ムと BCC 送信の違い (Mail-High は 4,500 円/月からご 利用いただけるコクヨの ASP 型メール配 信システムです) 同報メール送信を行う上で、メール配信システ ムを使用する場合と BCC 送信機能を使用した 場合の主要な違いをご紹介します。 メール配信システムと BCC 機能を使ったメール配信の大きな違いは以下の点です。 宛先メールアドレスの違い メール配信システムを使用した場合、配信されるメールの宛先は 1 通づつ受信者のメールアドレスが設定されます。それに対して BCC 送信で配信した場合、メールの宛先は全て同じ(多くの場合は送信者自身宛)となります。 本文表記の違い メール配信システム(Mail-High)を使用した場合、差込機能を利用することで、メールの本文中(件名)に受信者のお名前や会社名な ど個別の情報を記載することができます。それに対して BCC 送信で配信した場合、メールの本文は全て同じものとなります。 ● BCC 機能の概要とメール配信への応用(BCC 送信の特徴) "BCC"とはブラインドカーボンコピー(Blind Carbon Copy)の略で、本来の受信者(宛先)には知られずに、他の人へ同時に情報を届ける ための機能です。 BCC 機能とは、本来一斉メール配信を行うための機能ではありませんが、この BCC 機能の特性を生かし、受信者間のアドレスを公開す ることなく、メール配信を行うことができます。 しかも BCC 機能を使ったメール配信は、通常のメール送信と全く同じように操作できますので、初めての方にもとても使いやすいメール 配信の方法となります。 BCC 欄に設定されたアドレスには、他の受信者には同報送信されていることが開示されません BCC 機能を使ってメール配信を実施される場合の注意点 1. 誤って「cc」にアドレスを入れると全てのアドレスが公開されてしまう。 2. 1 度に大量の宛先に送信することは想定されていない。(パソコンがパンクする場合もある。)
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