第5回年次大会・研究発表大会のご報告 2012年10月1日 会長 徳永善昭 大会企画担当常任理事・大会実行委員長 淺田孝幸 国際戦略経営研究学会 第5回会員総会が9月22日に、また第5回研究発表大会(全国大会) が「環境戦略経営と環境対応製品イノベーション―その現状と可能性」という統一論題の もとに9月22日(土)と23日(日)に、それぞれ立命館大学びわこ・くさつキャンパスにて 開催されました。年次総会・研究発表大会それぞれの内容は下記の通りです(詳細につい ては総会資料・報告要旨集をご覧ください)。 1.会員総会 以下の議題について、9 月 22 日開催の理事会の議を経て総会で審議し、いずれも承認さ れました。 (1)平成 23 年度事業報告および収支決算についての事項 事業報告として以下の委員会の活動報告が行われ、収支決算について承認されまし た。 ① 総務企画委員会 ・ニュースレターの発行 ・3 年会費未納者の会員資格喪失手続きの整備 ② 大会企画運営委員会 ・第 5 回研究発表大会の開催 ③ 渉外・国際委員会 ④ 研究部会(開催回数) ・戦略的人的資源・組織開発研究会(3 回) ・戦略経営理論・実践共催研究会(12 回) ・製品サービス開発戦略研究会(3 回) ・戦略財務・会計研究会(4 回) ・グローバル戦略部会(2 回) ⑤ 学会誌編纂委員会 ・JOURNAL OF STRATEGIC MANAGEMENT STUDIES(査読ジャーナル) の発行 Vol.3,No1 を 2012 年 4 月に発行した。 Vol.4,No1,2(合併号)を 2013 年 3 月に発行予定(大会特集)。また、Vol.5,No1,2 (合併号)を 2013 年 6 月に発行予定(特集号) 。 ・ 『戦略経営ジャーナル』 (電子ジャーナル)Vol.1 No2 を 2012 年 6 月に発行。 (2)監査報告についての事項 学会会則第 31 条に従い、鈴木研一監事より「決算報告書は収支支出の状況及び財産 の有りを正しく示している」とのご報告を頂きました。 (3)平成 24 年度事業計画および収支予算についての事項 これまで通りの研究会活動、学会誌の発行を継続して行うことが確認されました。 (4)常任理事の交代 高橋常任理事(渉外・国際委員会担当)が多忙のために辞任し、代わって白田佳子 理事が常任理事(渉外・国際委員会担当)に就任した。 (5)会員数の現状について(カッコ内は 10 年度) 正会員数 263 名 準会員数 69 名 合計 (264 名) (67 名) 332 名(331 名) (6)来年度の全国大会開催について 来年度の年次大会の開催校は下記のように決まりました。 開催校:新潟大学(大会テーマと開催日程は未定) 2.研究発表大会(プログラムは下記参照) (1)今回の統一論題「環境戦略経営と環境対応製品イノベーション―その現状と可能性」 は、多くの政策・戦略問題のうちで、緊急の課題でもある環境経営とそのための製 品開発・ビジネス化の現状とその背景としての理念・戦略に関する可能性と課題に ついて、関西を代表する研究者、実務家による報告と討議を行うものであった。目 的の趣旨にそって、基調講演、問題提起、課題解決法が司会(金井一賴氏) 、報告者 (松本毅氏、菅野伸和氏、玄場公規氏)から行われ、その後、討論を行い、あるべ き企業対応、各企業の戦略、ならびに、それを含めた事例報告をうけて、今後の展 望について報告と総括がなされた。 (2)自由論題では、戦略経営に関わる多様なテーマについて、24 の報告がおこなわれた。 これらについては、司会、報告者、それに参加者を含めて、どの報告会場において も活発な議論が展開された。 (3)特別講演は、株式会社 KRI 取締役・副社長兼役員の土岐元幸氏をお招きし、 「環境 技術における KRI の受託研究戦略」 というテーマで講演をいただいた。 株式会社 KRI はオープンイノベーションを実施する大阪ガスグループの中心的研究開発企業であ り、その実行戦略と代表的な成果について、導入からアウトプットまでの関係につ いて、事例をあげて説明がなされた。業界をリードする組織として大変興味深い内 容であった。 大会プログラム 【9 月 22 日(土) 】 午前: 開会式 10:00 ~ 10:10 開会の辞 (場所 309 ) 午前:自由論題 ・報告(一般会員・準会員)1 セッション 45 分(30 分,質疑 15 分) 会場 A(309) 10:25 〜 11:10 論題 報告者 11:20 〜 12:05 司会 論題 報告者 司会 会場 B(310) 金融機関経営者が情報シ ステム開発で果たす役割 の一考察 組織における個人レベル のコミュニケーション特 性―送信と受信の視点か ら― 遠藤正之(慶応義塾大学大 清水洋一(東京都公立小 学院) 学校) 丹沢安治 平松庸一 CATV 事業のネットワー ソーシャル・ネットワー ク外部性の拡大と効率的 クの戦略的活用に関する 業務運営 考察 室勝弘(リコージャパン) 山中理恵(中央大学大学 院) 丹沢安治 歌代豊 会場 C(305) ショッピングセンターの調 整と構造 北島啓嗣(福井県立大学) 河合忠彦 グループ経営における組織 再編の態様―法的ルールと 戦略経営の視点からー 原正則(武蔵野学院大学) 高橋宏幸 昼休み(理事会:12:10~13:10) 午後:自由論題 ・報告(一般会員・準会員) )1 セッション 45 分(30 分,質疑 15 分) 13:10 〜 13:55 14:05 〜 14:50 15:00 〜 15:45 会場 A(309) 会場 B(310) 会場 C(305) 論題 西陣織工業における分業 体制の変遷 中堅ニッチトップ企業の 戦略形成能力 報告者 太田真理子(立命館大学大 学院) 高橋宏幸 ダイナミック・ケイパビリ ティ論の新展開 井上乾太郎(中央大学大 学院) 丹沢安治 産業衰退期における戦略 ―「コア事業進化の成功 モデル」の考察 近藤亜子(中央大学大学 院) 大学 1 年生のエンプロイア ビリティと主体的キャリア 行動との関係 小川悦史(青山学院大学) 司会 論題 報告者 河合忠彦(中央大学大学 院) 司会 論題 吉田孟史 環境適合のための企業の 組織能力転換に関する研 究―ダイナミックケイパ ビリティの視点での企業 変革プロセス分析 木村剛(中央大学大学院) 岸田民樹 報告者 司会 歌代豊 企業間多様性とアライア ンス・ガバナンス 古屋紀人 新人看護師のバーンアウト 傾向の変容過程の考察 平松庸一(新潟大学) ・加藤 栄子(群馬県立県民健康科 学大学) 古屋紀人 組織のマネジメントの成熟 度とプログラム成功―再考 と展望 安田洋史(青山学院大学) 金宰煜(大阪市立大学) 咲川孝 歌代豊 午後:記念講演,会員総会,懇親会 16:00 ~ 17:00 17:10 ~ 18:00 18:00 ~ 19:30 記念講演 土岐 元幸(株式会社 KRI 取締役 副社長執行役員兼 CTO) (場所 エポックホール) 会員総会(場所 エポックホール) 懇親会(場所 ユニオンスクエア 2 階食堂 ) 【9 月 23 日(日) 】 午前:自由論題 ・報告(一般会員・準会員) )1 セッション 45 分(30 分,質疑 15 分) 9:30 〜 10:15 10:25 〜 11:10 会場 A(309) 会場 B(310) 会場 C(305) 論題 電気自動車の普及とグロ ーバル戦略 シンガポールにおける地域 統括拠点の集積 報告者 秋山健太郎(星城大学) 司会 論題 井原久光 エアバスと EU エアライ ンの環境経営 ―地球温暖化防止策と CSR― 閑林亨平(中央大学) プロジェクトとプログラ ムドリブンの予算管理の アクションリサーチ 中村正伸(アビームコン サルティング) 、鈴木研一 (明治大学) 山本秀男 EVM を用いたコストマ ネジメントの課題 斉藤毅(明治大学大学 院) ・鈴木研一(明治大学) 淺田孝幸 Bathtub Model を用い た差異分析と利力会計と の関係 松田千恵子・白田佳子(筑 波大学大学院) 永池克明 組織再編におけるアナウン スメント効果に関する研究 報告者 11:20 〜 12:05 司会 論題 報告者 司会 井原久光 高不確実下での新規ビジ ネス成功の分析フレーム ワークの構築 ―薄型テレビの事例研究 を通じて― 千歳学(中央大学大学院) 細田雅洋(明治大学大学 院) ・松岡孝介(東北学院 大学) 歌代豊 石井宏宗 昼休み(理事会:12:05~13:00) 安藤憲吾(中央大学大学院) 永池克明 非上場化の選択と企業戦略 村上暢子(筑波大学大学院) 榊原研互 午後:統一論題 統一論題会場( 13:00 13:30 13:40 14:20 14:30 15:10 15:20 16:00 ~ 16:00 16:10 16:10 17:10 ~ 17:10 ~17:20 ~ ~ ~ ~ エポックホール ) 統一論題「環境戦略経営と環境対応製品イノベーション-その現状と可能性-」 基調講演:金井 一頼 氏(大阪商業大学総合経営学部教授) 報告①「大阪ガスグループが推進するオープンイノベーション」 報告者:松本 毅 氏(大阪ガス技術戦略部オープンイノベーション室長) 報告②「パナソニックの環境戦略と製品イノベーション」 報告者: 菅野 伸和 氏(パナソニック OB,京都大学非常勤講師) 報告③「環境保護と企業の競争力向上の両者を実現したと評価できるイノベーションの 類型及び新しいビジネスモデル」 報告者:玄場 公規 氏(立命館大学 MOT 研究科教授) 休憩 統一論題パネルディスカッション パネリスト: 菅野伸和(パナソニック株式会社 OB, 京都大学非常勤講師) 松本毅(大阪ガス・技術戦略部オープンイノベーション担当室長) 玄場公規(立命館大学 MOT 研究科・教授) 司会者:金井一賴(大阪商業大学総合経営学部・教授) 大会終了の挨拶
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