① このタカは? / UBE 日曜日、小野湖畔で撮影されたタカの写真です

① このタカは?
/ UBE
日曜日、小野湖畔で撮影されたタカの写真です。撮影された方は、初心者でメールで問い合
わせがありました。 特に、大きさ、特徴などの説明はありませんでしたが、写真から「 」と回
答しました。写真の種名について、皆様の経験、知見、持たれている図鑑等を活用していただき
識別、種を同定していただきたいと思います。間違っていても何ら問題、責任はありません。何で
も結構です。よろしくお願いします。
なお、写真はデジカメで撮影したそうです。撮影された方
の趣味は野草。特に、スミレが好きだそうです。
② このタカは?
/ 百舌夫@ネット係です
UBE さんから、以下のような種同定のメールが画像の添付ファイルとともに寄せられました。
私の回答を先に出しては興醒めでしょうから、 本日中にみなさんのご思案をお願いします。は
て? なんでしょう?
頂いたメールの最後の「スミレ」はもしかしてよい香りかな?
③ ぶりっ子さん
全くわかりませんでした。
図鑑とにらめっこした結果、ツミの♂、もしくはハイタカの幼鳥か?といったところでしょう
か?皆様は如何?
④
優しい UBE さん 百舌夫さん 馬関野鳥ネットの皆
さん添削してほしい Pyo です。
大きく写っていますね。近かったのでしょうか。間違
っていても何ら問題、責任はありません。と、言う甘い
言葉に誘われて、通信添削に応募いたします。 ぜひ、
赤ペンで修正してください。(さらし首状態!?)
ハイタカ雌、幼では?
<根拠>
ぱっとみの感覚から、 ハイタカ、オオタカ、コチョウゲンボウ、ツミの 4 種の雌、幼を思い浮かべ
ました。
後姿が茶色っぽい。 →雌、幼
過眼線が目の周りだけ濃く耳羽に近づくにつれ薄い →ハイタカ、コチョウゲンボウ(オオタカは
眼帯のように後ろまで濃い) 涙のたれたような線が無い、翼の羽根のまだらが弱い→コチョウ
ゲンボウでない
眉斑がはっきりしている。 →オオタカ、ハイタカ、コチョウゲンボウ
虹彩が黄色→ハイタカ、オオタカ
(コチョウゲンボウは黒、ツミは黄色だが黄色いアイリングがある)
以上から勝手にハイタカにしちゃいました。でも、上記条件のなかでオオタカとハイタカの違う
根拠って過眼線だけなんですね。 しかも、眉斑くっきりしているし、オオタカ幼って過眼線薄かっ
たような気 が.. ぜひ、ぜひご解答を.
一番似てるなと思った図鑑の写真は、 「山渓カラー名鑑 日本の野鳥」山と渓谷社 1985 の
p148 の右下の成鳥♀の見返り美人です。
参考までに「日本のワシタカ類」文一総合出版 1995 年から全長を抜粋いたしました。
全長(cm) ♂
♀
オオタカ 47-52.5(平均 50)53.5-59(平均 56.5)
ハイタカ 30-32.5
37-40
ツミ
25-27.5
28.5-31.5
⑤ 馬関野鳥ネットの皆さん / ワシタカは自
信無しの百舌夫です
オオタカ、ハイタカ、ツミなどの楽しいお話に
にぎわってますが、私は皆さんとは違った角度か
ら推理しまして、この鳥は大変に小さいのではな
いかと思ってます。その根拠は背景の木の葉の大
きさです。たぶんに、ハゼノキかな。
もし、ハゼノキならば(小葉の長さは 5-12cm)、
大きさとアイリングを欠くことで、ハイタカしか
考えられないと思ってますが、如何でしょう ハ
ゼノキの葉:
http://shinrin.cool.ne.jp/sub220.html
⑤ Pyo さん、ぶりっ子さん / UBE です
ご回答(応募)ありがとうございます。添削はできませんが、以下の通りです。
○背面に幼羽が少し見えるので、幼鳥∼亜成長だと思います。
○虹彩は黄色に見えるので、ツミA♂は暗赤色で除外できます。
ツミA♀は黄色、ツミJは緑灰色∼黄色。黄色のアイリングでツミは除外できそうです。
○有力候補は、ハイタカとオオタカの2種
過眼線(眼帯)、うすい眉斑、頭部の色が最終的な決め手?
High 氏のハイタカJ♀は限りなく正解に近いと思います。 (オオタカJもすてきれないかも)
ちなみに、ハイタカ♂はコノリ、ツミ♂はエッサイと呼んで別種と思われていたようです。ハイタ
カ族の識別は難解。
<参考資料は川田隆著 ハイタカ族の識別
鳥爺さま。最終判定をお願いします。
⑥
UBE さん、Pyo さん、ぶりっ子さん、馬関野鳥ネットの皆さん
UBE さんのお名指しでのこのこ出てきました鳥爺さんです。
ご正解 ・・・ ピンポン
写真を拡大すると眉班の太く長いのがよく分かります。
幼鳥ならばこそ眉班が決め手です。
/
鳥爺です
⑦ このタカは?に付き合っていただいた方、馬関ネットの皆様 /UBE
もう少し多くの方からコメントが頂きたかったのが本音です。
このタカは?は野鳥を観(見)る時、どこをどのように観れば種に辿りつけるか?
ベテランの方はどこを見ているのか?
正面からの画像があれば、もっと簡単になるのか?逆に混乱するのか?
よく見ると蝋膜の色、尾羽が非常に長いなど、多くの情報があります。
また、環境要素(ハゼ)も識別の代用特性になる素晴らしい提案が百舌夫さんからありま
した。
すぐに、食いついていただいた Pyo さん、ぶりっ子さん、ご指名に即答された鳥爺さん、
作成中のHPで今後、識別を扱うことを提案された山鳥さん、そして、このタカは?を読
んで頂いた方に深く感謝します。
では、このタカは?
実は UBE も正解は分りません。
ハイタカ族(ハイタカSP)とし、ハイタカJかオオタカJでお許し下さい。ただ、問い合
わせのあった方には、オオタカJと答えましたが・・・・
また、問い合わせがあった際には、この鳥は?シリーズにお付き合いをお願いします。
PyoH さんの全長のデータはお持ちの図鑑に記載しておかれると役立つと思います。
今後もよろしくお願いします。