第1学年1組 音楽科学習指導案 指導者 1 題材名 2 題材について ○ 教諭 小松 幸恵 おんがくにあわせてあそぼう 題材について 本題材は学習指導要領における音楽科の目標「⑵リズムに重点を置いた活動を通して,基礎的 な表現の能力を育て,音楽表現の楽しさに気付くようにする。」を受けて設定した。第 1 学年及 び2学年の学習内容A表現⑵−イ及びB鑑賞⑴−イに基づき,楽しい遊びや身体表現を活用しな がら,音楽の根幹となっている重要な要素「リズム」に対する感覚を育てていくものである。 低学年の児童は,音楽に合わせて自ら体を動かすことを喜び,また,音楽の快いリズムに体全 体で反応して音楽を楽しむ傾向にある。この時期の児童に対し,拍の流れを感じ取って歌ったり 身体表現をしたりする活動を取り入れることは,リズムに対する系統的な学習の第一歩として適 していると考える。さらにはリズム感覚を中心として他の諸感覚を伸ばしながら基礎的な表現の 能力を育てていくことにつながるものと考える。 ○ 児童について 本学級は,男子9名,女子 16 名,計 25 名の学級である。素直で明るい児童が多く,ほとんど の児童が音楽の学習を好んでいる。 児童はこれまで,音楽を聴きながら歌ったり身体表現をしたりして,音楽の楽しさを味わうと 同時に拍の流れを感じ取って反応する活動を経験してきた。児童は,歌いながら遊んだり自由な 発想で体を動かしたりすることを通し,友達とかかわりあいながら楽しく表現活動に取り組んで いる。しかし,中には,身体表現をすることを恥ずかしがる児童やなかなか大きな声が出せない 児童,友達と仲良く活動することが難しい児童もいる。 打楽器に関する指導としては,入学前にカスタネット奏やタンブリン奏を経験している児童が 多い。前単元でもカスタネットを打ちながら歌う活動を取り入れた。しかし,基礎的な奏法の学 習は本単元が初めてである。 ○ 指導について 以上のような題材のねらいと児童の実態を踏まえ,次のような点に留意しながら指導にあたる。 ① 児童の思いを生かし楽しく音楽活動を行わせる工夫 ・歌と身体表現や遊びを組み合わせて学習させ,歌いながら体を動かす楽しさを味わわせる。 ・歌詞に合わせて絵やお面,拡大譜等を用意することで,歌詞の表す情景を想像して歌ったり 登場する動物になりきって身体表現をしたりすることができるようにする。 ・学習する内容に合わせて一斉,ペア,グループなどの学習形態をとり,児童が自分の思いを 伝えたり伸び伸びと活動したりすることができるようにする。 ・簡単な評価カードを用意し,記入させたり教師の励ましを書いたりことによって,自分のよ さを見つけ意欲的に取り組むことができるようにする。 ② 基礎的な技能を身に付けさせる指導の工夫 ・リズムに対する感覚を育てるため,拍の流れに合った身体表現やリズム打ち,歌遊びを多く 取り入れる。 ・打楽器(カスタネット)の奏法を身に付けさせるため,持ち方や打ち方などを示した図を活 用する。また,教師の演奏を聞かせたり模奏させたりして,拍打ちやリズムフレーズをきれ いな音で表現できるようにする。 ・範唱を聴かせたり模唱させたりする活動を多く取り入れ,伸び伸びとした歌い方ができるよ うにする。また,身体表現やリズム打ちなどで感じ取った拍子感を生かし,拍の流れに乗っ た歌い方ができるようにする。 3 4 題材の目標 ⑴ 歌ったり身体表現をしたりして,拍の流れを感じ取ることができるようにする。 ⑵ 拍の流れを感じながら,簡単なリズムを表現することができるようにする。 教材について 楽曲名 作詞・作曲者名・調・拍子等 教 材 観 リズムの系統的な学習の導入教材である。規則正しく繰り まねっこ 返される音や動きを身の回りのものから発見したり,これら あそび を動作化したりして拍の流れを感じ取る活動が展開できる。 せいじゃの アメリカ民謡 もともとはアメリカ南部の民謡であったが,ジャズの演奏 こうしん によって世界中に知られるようになり,ジャズのスタンダー ドナンバーとなった。軽快な行進曲にアレンジされ,拍の流 れを感じ取って手拍子や足踏み等がしやすい。 たぬきの 明るい雰囲気を持ち,4分音符と 8 分音符を組み合わせた 外国曲 単純なリズムが 3 拍子の特徴を感じさせる曲である。「せい たいこ じゃのこうしん」と比較しながら聴き,音楽の拍子や気分の 違いを感じ取ることができる。 うみ 林 井上 柳波 武士 作詞 作曲 歌詞の意味をとらえたり,教科書の写真を参考に自由にイ メージをもったりして,伸び伸びと歌う活動を行うことがで きる。3 拍子の独特のリズムや曲の気分を感じ取って歌うこ 文部省唱歌 とができる曲である。 じゃんけん 芙龍 明子 作詞 擬声や擬態をユーモラスに表現した曲である。歌いながら ぽん 橋本 祥路 作曲 歌詞の動作をしたりじゃんけん遊びをしたりして,リズム感 覚を育てるのにふさわしい教材である。 けんけんぱ 石桁 冬樹 作詞 けんぱのリズム感を生かした曲で,遊びながら自然とリズ 作曲 ムに対する感覚が身につくように工夫されている。歌詞に出 てくる動物のほか,思い思いの名前を入れて身体表現を工夫 することができる教材である。 かたつむり 文部省唱歌 拍の流れやリズムのまとまりも自然に感じ取ることがで きる曲である。歌の気分を感じ取って心を込めて歌ったり, 拍の流れを感じ取って手拍子などで表現しながら歌ったり することができる教材である。 5 指導と評価の計画(13 時間扱い 段階 小題材名 めあて 本時7/13) 第一次 てびょうしにあわせて あそぼう 第二次 おんがくにあわせて 第三次 おんがくにあわせて からだをうごかそう あそぼう 身の回りの音や動きに 拍の流れに乗って聴い 拍の流れに乗って,歌 関心をもって,拍の流れ たり,リズムに合わせて ったり身体表現したりし を感じ取ろう。 身体表現を工夫したりし て楽しもう。 よう。 時数 まねっこ あそび 1 2 3 4 5 6 7(本時) 8 9 10 11 12 13 ・規則正しい音や動きに 気づいて,体で表現し たり手拍子やカスタネ ットで打ったりして楽 しむ。 ・拍の流れや拍子の違い せいじゃの 学習活動 こうしん を感じ取って,身体表 たぬきの 現や拍打ちをしながら たいこ 聴く。 うみ ・拍の流れに乗って,歌 ったり身体表現を工夫 したりする。 じゃんけ んぽん けんけん ぱ ・拍の流れに乗って,歌 ・歌に合わせて友達や指 ったり身体表現を工夫 導者とじゃんけん遊び したりする。 をして楽しむ。 ・拍の流れを感じ取りな ・身体表現をしたり,リ がら,歌に合わせてけ ズムを打ったりして楽 んぱ遊びをする。 しく遊ぶ。 ・伴奏の拍の流れを感じ かたつむ 取りながら,語りかけ り るように歌う。 音楽への 身の回りの音に関心を 音楽に合わせて進んで 工夫した動きで楽しく 関心・意 持ち,楽しくまねや拍打 体を動かしたり,じゃん 歌ったりリズム打ちをし 欲・態度 ちをしようとしている。 けんやけんぱ遊びをした たりしようとしている。 りしようとしている。 評価規準 音楽的な 拍の流れを感じ取って 拍子の違いや曲の気分 音楽の気分を感じ取り 感受や表 身体表現を工夫してい を感じ取って身体表現を ながら,様子を思い浮か 現の工夫 る。 工夫している。 べて歌っている。 表現の技 能 鑑賞の能 力 拍の流れに乗って,手 拍の流れに乗って歌っ 拍の流れに乗ってリズ 拍子や打楽器を打つこと たり身体表現をしたりす ム打ちをしたり歌ったり ができる。 ることができる。 することができる。 拍の流れや拍子の違い 友達の表現のよさや工 を感じ取って聴くことが 夫を探して聴くことがで できる。 きる。 6 本時の指導 ⑴ 小題材名 ⑵ ねらい おんがくにあわせてからだをうごかそう ・拍の流れを感じ取って歌ったり,歌に合わせて身体表現を工夫したりすることがで きるようにする。 ⑶ 準備物 ・ 教師用…範奏CD,範唱CD,カスタネット,めあてを書いた紙,拡大譜,自己評価カード ・ 児童用…教科書,筆記用具,カスタネット ⑷ 学習過程∼別紙 ⑸ 評価の観点と方法 【音楽への関心・意欲・態度】 ・拍の流れに乗って,進んで体を動かしたりじゃんけん遊びをしたりしていたか。 (活動の様子の観察・振り返りシート) 【音楽的な感受や表現の工夫】 ・拍の流れを感じ取って歌ったり,歌に合わせて身体表現を工夫したりすることができたか。 (活動の様子の観察) ⑹ 板書計画 おんがくにあわせてたのしく 拡大譜 うたったりあそんだりしよう。 (じゃんけんぽん) じゃんけんぽん ⑺ ぐう ぐう ぐう うん ちょき ちょき ちょき うん ぱあ ぱあ ぱあ うん 場の設定(音楽室) CD プレーヤー ピアノ 黒 板 学習の始めと終わりの場 歌唱・身体表現の場 22 ⑫⑩○ 21 ⑭① ○ 23 ⑪ ⑦○ ⑨⑤⑮ ⑳③⑱ 25 ② ⑰○ ⑬⑯④⑧ 24 ⑥⑲○ (数字は出席番号) ⑻ ① 資料 自己評価カード∼別紙 ⑷ 学習過程 ふれる︵ 段階 主な学習活動 1 拍打ちをしたり,既習曲を歌った 形態 ・教師の支援 ◆評価 一斉 範奏,範 りする。 ・音楽の学習が始まるという意識付けを <拍打ち> 分︶ 10 ・教師の指揮に合わせて,表情豊かに歌っ <身体表現:行進> 「せいじゃのこうしん」 <歌> 一斉 「うみ」 個別 つかむ ︵ 2 分︶ 本時の学習内容を確認する。 一斉 おんがくにあわせてたのしく たり拍の流れに乗って身体表現したり カスタ できるようにする。 ネット ・めあてを確認させ,音楽に合わせて楽し めあて く活動することへの意欲を持たせる。 を書い た紙 うたったりあそんだりしよう。 ひろげる︵ 3 拍の流れに乗って歌ったり,歌に 一斉 ・拍の流れに乗ることができるように,手 範唱C 合わせて身体表現を工夫したりす 拍子を打ったり足でリズムを取ったり D る。 しながら歌わせる。 拡大譜 ◆拍の流れに乗って歌うことができたか。 ・ 「じゃんけんぽん」の範唱を聴き,拍 分︶ 25 唱CD し,楽しい雰囲気作りをする。 ・まねっこあそび 2 準備物 の流れに乗って歌う。 ・歌詞の内容に合った動作を工夫しな ・みんなで話し合いながら,工夫した動き がら歌う。 を考えさせる。 ・歌詞の内容に合った動作を考えることが できるよう声がけを行う。 ◆歌に合わせて身体表現を工夫すること ができたか。 ・範唱に合わせて歌ったり,じゃんけ ん遊びをしたりする。 一斉 ・拍の流れに乗ってじゃんけん遊びをさ ペア せ,♩ ♩|♩・|のリズムを感じることがで きるようにする。 ◆拍の流れに乗って,進んで体を動かした りじゃんけん遊びをしたりしていたか。 自己評 まとめる ︵8分︶ 4 学習のまとめをする。 個別 ・学習を振り返り自己評価をする。 ・楽しかったことを発表する。 ・自己評価カードを用いて一人一人に学習 の振り返りをさせる。 一斉 価カー ド ・楽しかったことや友達の活動のよかった 点などを発表させ認め合わせることで, ・次時の活動を知る。 楽しい雰囲気で学習を終えることがで きるようにする。 ・音楽に合わせて行進しながら整列す る。 ・教室への移動の準備も拍の流れに乗って 行わせ,音楽をより身近なものに感じる ことができるようにする。 範奏C D (7)資 料 ー ① 自 己評価 カ ド ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ へP いr Or ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ 。 食捜め相 網W VDG 爬 ミ食め 判 ① ◎ ○ ◎ ① ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ 〇 ◎ ○ ◎ ぜ . 代 捜 め榔相p VめG 喪 ○ ◎ 野螺 ぃ捜 6︶や ゃ 碍里▽ね ミ 縄 . 負捜D相相や S捜ぃ﹃鳴 ○ ◎ 観 ︶ぺ褐終 ︵ 遭偲 0 0睡 WS ︶ コ やS里﹀後 ミ電 聯 ト C め 寸 ● ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ 。 や爬め相相W S捜ぃ判鳴 s把い捜0︼コ や や巴Vね ミ昭 ① O瞳 WS W判 黒鳴里V役 く紀 0 ∞ ミ会め 州 ① ︵ ︶ぺ相終 判 6 ミ 魚 コ 缶
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