RealView Development Suite Glossary

RealView Development Suite 用語集
®
この用語集の項目は、最初にアルファベット順、次にあいうえお順でリストされます。
AAPCS
ARM® アーキテクチャ向けプロシージャコール標準参照。
ABI for the ARM Architecture (base standard)(BSABI)
ARMアーキテクチャ向けのアプリケーションバイナリインターフェイス は、ARM アー
キテクチャベースの実行環境内でバイナリコードの内部動作を規制するための、オー
プンな仕様と ARM アーキテクチャ固有の仕様から構成される一連の仕様です。C と
C++ のコンパイラ、リンカ、およびランタイムライブラリの作成者やベンダを対象に
した base standard には、内部動作をサポートするために標準化する必要があるコード生
成のさまざまな側面が規定されています。
ADS
ARM ディベロッパスイート ™ 参照。
AMBA
アドバンストマイクロコントローラバスアーキテクチャ参照。
Angel
ARM アーキテクチャベースのプロセッサを搭載したハードウェアで実行されるアプ
リケーションを開発したりデバッグしたりするためのデバッグモニタ。ARM 状態また
は Thumb 状態で実行されるアプリケーションをデバッグできます。
ARM eXtended Debugger (AXD)
Windows プラットフォームで実行されるシングルプロセッサ用デバッガ。従来の ARM7
および ARM9 のコアモジュールを搭載した Multi-ICE および RealView ARMulator ISS デ
バッグターゲットをサポートします。
ARM シンボリックデバッガ、Multi-ICE®、RealView ARMulator® ISS、および RealView
Debugger 参照。
ARM MultiTrace™
ARM Real-Time Trace の外部収集ユニット。
ARM アーキテクチャ向けプロシージャコール標準(AAPCS)
サブルーチンコールにレジスタとスタックをどのように使用するかを定めています。
ARM DUI 0324AJ
Copyright © 2006 ARM Limited. All rights reserved.
1
RealView® Development Suite 用語集
ARM アドバンスド SIMD 拡張機能
ARMv7 アーキテクチャのオプションコンポーネント。高性能のメディアアプリケー
ション、信号処理アプリケーション、および組み込みプロセッサを対象にした、64 ビッ
トと 128 ビットのハイブリッド SIMD テクノロジです。ARM コアの一部として実装さ
れますが、独自の実行パイプラインと、ARM コアのレジスタバンクとは別のレジスタ
バンクがあります。
整数、固定小数点、および単精度浮動小数点の SIMD 演算がサポートされます。これ
らの命令は、ARM と Thumb-2 の両方で使用できます。
ARM アドバンスド SIMD 拡張機能は、ARM NEON Technology (NEON™)とも呼ばれます。
ARM 状態
ARM 命令を実行しているプロセッサの状態。BX、BLX などの状態変更命令による指定
があった場合、プロセッサは Thumb 状態に切り替わります(Thumb 命令を認識するよ
うになります)。
Jazelle® 状態、Thumb 状態、および ThumbEE 状態参照。
ARM シンボリックデバッガ(armsd)
サポートされるすべてのプラットフォームで実行できるコマンドラインデバッガ。従
来の ARM7™ および ARM9™ コアモジュールを搭載した RealView ARMulator ISS デバッ
グターゲットのみをサポートします。
ARM eXtended Debugger、RealView ARMulator ISS、および RealView Debugger 参照。
ARM ディベロッパスイート(ADS)
サポートドキュメントとサンプルを備えた、ソフトウェア開発アプリケーションス
イート。ARM ファミリの RISC プロセッサ用アプリケーションのプログラミングおよ
びデバッグを実現します。ADS は、RealView Development Suite(RVDS)に変わりました。
RealView Development Suite 参照。
ARM 命令
ARM 状態で動作する ARM プロセッサの演算をエンコードするワード。ARM 命令は
ワード境界で整列させる必要があります。
Thumb® 命令、Thumb-2 命令、および Thumb-2EE 命令参照。
armar
ARM ライブラリアン。
armasm
ARM アセンブラ。
armcc
ARM C コンパイラ。
armlink
ARM リンカ。
AXD
ARM eXtended Debugger 参照。
2
Copyright © 2006 ARM Limited. All rights reserved.
ARM DUI 0324AJ
RealView® Development Suite 用語集
Board/Chip 定義(BCD)ファイル
RealView Debugger に関する記述では、ターゲット開発ボードまたはターゲットプロ
セッサのメモリマップおよびメモリマップされたレジスタを定義するファイル。RVDS
には、ARM 開発ボード用の AP.bcd、プロセッサコアモジュール用の CM940T.bcd など、
さまざまな BCD ファイルが提供されています。
BSABI
ABI for the ARM Architecture(base standard)参照。
CFA
標準構造フレームアドレス参照。
CodeWarrior IDE for RVDS
RealView Development Suite に付属する CodeWarrior 統合開発環境(IDE)の ARM Limited
社バージョン。RVDS 付属の ARM 開発ツールに固有の設定パネルおよびステーショナ
リが含まれています。
CPSR
カレントプロセッサステータスレジスタ参照。
DCC
デバッグ通信チャネル参照。
DWARF
Debug With Arbitrary Record Format。
ELF
Executable and Linking Format。
Embedded Trace Buffer™ (ETB™)
Embedded Trace Buffer によって、Embedded Trace Macrocell の情報キャプチャ機能を拡
張するロジックがコア内部に追加されます。
Embedded Trace Macrocell™ (ETM)
プロセッサのアドレス、データ、およびプロセッサのステータス信号に接続される、
ハードウェアに組み込まれたロジック。トレースポートを介して、ブランチアドレス、
データ情報、およびステータス情報を圧縮プロトコルで伝達します。ETM には、トレー
ス出力をトリガし、フィルタリングするためのリソースが含まれます。
EmbeddedICE® ロジック
ARM アーキテクチャベースのプロセッサに対して TAP ベースのデバッグサポートを
提供するオンチップロジックブロック。JTAG インタフェースを使用して、ARM アー
キテクチャベースのプロセッサの TAP コントローラからアクセスできます。
IEEE1149.1 参照。
ETB
Embedded Trace Buffer 参照。
ETM
Embedded Trace Macrocell 参照。
ETV
Extended Target Visibility 参照。
ETV (Extended Target Visibility)
ETV を使用すると、RealView Development Suite は、ハードウェア製造元または SoC 設
計元が提供するチップレベルの詳細など、基礎ターゲットの機能にアクセスできます。
FIQ
ARM DUI 0324AJ
高速割り込み。
Copyright © 2006 ARM Limited. All rights reserved.
3
RealView® Development Suite 用語集
fromelf
ARM イメージ変換ユーティリティ。ELF 形式の入力ファイルをさまざまな出力形式に
変換します。コード、データサイズなど、入力イメージに関するテキスト情報も生成
できます。
GCC
GNU コンパイラコレクション。
GDB
GNU デバッガ。
GPIO
汎用入出力ピン。
Halted System Debug (HSD)
主に OS 認識デバッグで使用されます。ターゲットが実行中でないときに限りデバッグ
できます。システムを分析する前に、すべてのターゲットを停止する必要があります。
ターゲットを停止すると、ターゲットメモリが読み取られて解釈され、OS 認識情報が
提示されます。
ランニングシステムデバッグ参照。
HSD
Halted System Debug 参照。
ICE Extension Unit
ブレークポイントユニットを追加するための、EmbeddedICE ロジックに対するハード
ウェア拡張機能。
IEEE 1149.1
TAP を定義する IEEE 規格。一般的に JTAG と呼ばれますが、これは正式名ではありま
せん。
Instruction Register(IR)
TAP コントローラを参照するときに、TAP の動作を制御するレジスタ。
Instruction Set System Model(ISSM)
RealView Development Suite に関する記述では、ARM Cortex™ ファミリのプロセッサを
シミュレートする一連のモデル。RealView Development Suite に付属しています。
Integrator
さまざまな ARM ハードウェア開発プラットフォーム。プロセッサおよびローカルメモ
リを含むコアモジュールを使用できます。
IRQ
割り込み要求。
ISSM
Instruction Set System Model 参照。
IT ブロック
16 ビットの Thumb-2 If-Then (IT)命令に続く、最大 4 つの命令から構成されるブロッ
ク。ブロック内の各命令は条件付き命令です。命令の条件は、すべて同一でも、逆の
条件どうしが混在していてもかまいません。
Jazelle
既存の ARM アーキテクチャを拡張し、選択された JVM (Java Virtual Machine)オペ
コードを直接実行できるようにするアーキテクチャ。
Jazelle 状態
Jazelle バイトコード命令を実行しているプロセッサの状態。
ARM 状態、Thumb 状態、および ThumbEE 状態参照。
JTAG
4
Joint Test Action Group。
Copyright © 2006 ARM Limited. All rights reserved.
ARM DUI 0324AJ
RealView® Development Suite 用語集
JTAG インタフェースユニット
ARM ツールのコンテキストで、RealView Development Suite からの低レベルのコマンド
を、EmbeddedICE ロジックや ETM など、プロセッサへの JTAG 信号に変換するプロト
コルコンバータ。
LVDS
Low Voltage Digital Signaling。
MaxSim™ Explorer
ARM MaxSim ツールセットの一部であり、複雑な SoC (System-on-Chip)設計を短時
間でモデル化、シミュレート、およびデバッグできます。MaxSim ツールで作成したシ
ステムモデルおよびプロセッサモデルは、MaxSim Explorer を RealView Debugger と組
み合わせてデバッグできます。
MPCore
従来の単一プロセッサコアとして提供される、統合シンメトリックマルチプロセッサ
コア(SMP)。チップにはキャッシュコヒーレンシのある ARM1136J-S™ ベースの CPU
が最大 4 基搭載されます。
MPU
マルチプロセッサユニット。
Multi-ICE
組み込みシステムをデバッグするための JTAG ベースのツール。Multi-ICE は別売です。
MultiTrace
ARM Multi-ICE と併用することで、プロセッサコアが深く組み込まれた最先端 SOC デ
バイスで実行されるソフトウェアをリアルタイムにトレースできます。MultiTrace ハー
ドウェアは別売です。
NEON
ARM Advanced SIMD Extension 参照。
PC
プログラムカウンタ。
PCH
プリコンパイルヘッダ参照。
PSR
プロセッサステータスレジスタ参照。
PU
Protection Unit。
RDI
リモートデバッグインタフェース参照。
Read Write Position Independent (RWPI)
ARM アーキテクチャに関する記述では、実行時に変更できる読み出し / 書き込みデー
タアドレス。
Read-Only Position Independent (ROPI)
ARM アーキテクチャのコンテキストで、任意のアドレスに配置できるコードまたは読
み出し専用データ。
RealMonitor
ARM DUI 0324AJ
ターゲットアプリケーションまたはリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)
に統合すると、アプリケーションの一部を実行したままでターゲットを観察およびデ
バッグできる小さなプログラム。
Copyright © 2006 ARM Limited. All rights reserved.
5
RealView® Development Suite 用語集
RealView ARMulator ISS (RVISS)
RealView Development Suite に付属する ARM シミュレータの 1 つ。
各種 ARM プロセッサの命令セットとアーキテクチャをシミュレートするプログラム
の集合。命令に忠実なシミュレーションが行われ、ARM および Thumb の実行可能プロ
グラムを非ネイティブハードウェアで実行できます。
RVISS で提供されるモジュールでは、以下のハードウェアがモデル化されます。
•
ARM プロセッサコア
•
プロセッサにより使用されるメモリ
上記のハードウェアのそれぞれに、代替の定義済みモデルがあります。ただし、提供
されているモデルがユーザの要件に合わない場合、独自にモデルを作成できます。
RealView Simulator Broker 参照。
RealView Compilation Tools (RVCT)
サポートドキュメントとサンプルを備えたツールスイート。ARM ファミリの RISK プ
ロセッサ用アプリケーションのプログラミングおよびビルドを実現します。
RealView Debugger
ARM Limited が提供する最新のデバッガソフトウェア。デバッグターゲットで実行す
るソフトウェアの実行を調査および制御するためのデバッグエージェントを使用でき
ます。Windows 版、Red Hat Linux 版、および Sun Solaris 版が提供されています。
RealView Debugger Trace
デバッグ機能にプログラムおよびデータのリアルタイムトレースを追加して拡張する
ための RealView Development Suite 製品の一部。RealView Debugger のコードウィンドウ
から使用できます。
RealView Development Suite (RVDS)
サポートドキュメントとサンプルを備えた、最新のソフトウェア開発アプリケーショ
ンスイート。ARM ファミリの RISC プロセッサ用アプリケーションのプログラミング
およびデバッグを実現します。
ARM ディベロッパスイート参照。
RealView ICE (RVI)
ARM アーキテクチャベースのプロセッサで実行されるソフトウェアをデバッグする
ための JTAG ベースのデバッグソリューション。RealView ICE は別売です。
RealView Simulator Broker
ローカルシステムまたはリモートシステムの RVISS シミュレータターゲットに接続す
るための実行ビークル。また、シミュレータに複数の接続を確立できます。
RealView ARMulator ISS 参照。
RealView Trace (RVT)
ARM RealView ICE と併用することで、プロセッサコアが深く組み込まれた最先端 SOC
デバイスで実行されるソフトウェアをリアルタイムにトレースできます。RealView
Trace ハードウェアは別売です。
6
Copyright © 2006 ARM Limited. All rights reserved.
ARM DUI 0324AJ
RealView® Development Suite 用語集
Remote_A
コンフィグレーションインタフェースでもある、ソフトウェアプロトコルコンバータ。
デバッガの RDI 1.5 ソフトウェアインタフェースと Angel ターゲットによって使用され
る Angel デバッグプロトコルの間で、変換が実行されます。Remote_A は、シリアルイ
ンタフェースまたはイーサネットインタフェースを介して通信できます。
ROPI
Read-Only Position Independent 参照。
RSD
ランニングシステムデバッグ参照。
RVCT
RealView Compilation Tools 参照。
RVDS
RealView Development Suite 参照。
RVISS
RealView ARMulator ISS 参照。
RVT
RealView Trace 参照。
RWPI
Read Write Position Independent 参照。
SDT
Software Development Toolkit 参照。
Software Development Toolkit (SDT)
ARM の一製品。今は ADS と RVCT に変わっています。
SPSR
セーブドプログラムステータスレジスタ。
プログラムステータスレジスタ参照。
SVC
スーパーバイザコール参照。
SWI
スーパーバイザコール参照。
TAP
テストアクセスポート参照。
TAP コントローラ
デバイス上にあり、テストの目的でそのデバイスの一部または全体へのアクセスを可
能にするロジック。回路の機能は IEEE 1149.1 で定義されています。
テストアクセスポートおよび IEEE1149.1 参照。
TAPOp
Multi-ICE のサーバとクライアントの間のインタフェース API の名称。
TCM
蜜結合メモリ。
TDI
Test Data Input。
TDO
Test Data Output。
Thumb 状態
Thumb 命令を実行しているプロセッサの状態。BX、BLX などの状態変更命令による指定
があった場合、プロセッサは ARM 状態に切り替わります(ARM 命令を認識するよう
になり)。
ARM 状態、Jazelle 状態、および ThumbEE 状態参照。
ARM DUI 0324AJ
Copyright © 2006 ARM Limited. All rights reserved.
7
RealView® Development Suite 用語集
Thumb 命令
Thumb 状態で動作する ARM アーキテクチャベースのプロセッサの演算をエンコード
する 1 つまたは 2 つのハーフワード。Thumb 命令はハーフワード境界で整列させる必
要があります。
ARM 命令、Thumb-2 命令、および Thumb-2EE 命令参照。
Thumb-2 命令
Thumb 命令セットのメジャーアップデート。ARMv6T2 アーキテクチャと ARMv7M
アーキテクチャで定義されています。ARM 命令セットとほぼ同一の機能が提供されま
す。16 ビットと 32 ビットの命令を備え、ARM コードに相当するパフォーマンスと
Thumb コードに相当するコード密度を両立しています。
ARM 命令、Thumb 命令、および Thumb-2EE 命令参照。
Thumb-2EE 命令
Thumb-2 Execution Environment (Thumb-2EE)は、ARMv7 アーキテクチャで定義され
ています。Thumb-2EE 命令セットは、Thumb-2 をベースに、動的に生成されるコード
(つまり、実行の直前か最中にデバイスでコンパイルされるコード)に合わせた変更や
追加が行われています。
ARM 命令、Thumb 命令、および Thumb-2 命令参照。
ThumbEE 状態
Thumb-2EE 命令を実行しているプロセッサの状態。この状態の命令セットは、Thumb
命令セットとほぼ同一です。ただし、動作が変更された命令、使用できなくなった命
令、および新しく使用できるようになった命令があります。
ARM 状態、Jazelle 状態、および Thumb 状態参照。
TrustZone
ARM テクノロジ向けに最適化されたソフトウェア。信頼されたプログラムとデータを
オペレーティングシステムとアプリケーションから分離した、セキュアな実行環境を
実現します。
監視モード、通常状態、通常の環境、セキュア状態、およびセキュアワールド参照。
VFP
ベクタ浮動小数点参照。
VLSI
超大規模集積回路。
アダプティブクロック
RealView ICE によって使用されるクロック信号を送信してから次のクロックパルスが
生成 さ れる まで の 間、戻っ てくるクロックを待機する技法。この技法によって、
RealView ICE 実行制御ユニットが信号ドライブの違いやケーブル長の違いに適応でき
ます。
アドバンストマイクロコントローラバスアーキテクチャ(AMBA®)
32 ビットおよび 16 ビットの組み込み用高パフォーマンスマイクロコントローラで使
用される、オンチップ通信の標準。
イミディエート値
8
命令内に直接エンコードされ、命令実行時に数値データとして使用される値。多くの
ARM 命令と Thumb 命令では、小さな数値の演算を行う命令の中に、それらの値をイミ
ディエート値としてエンコードできます。
Copyright © 2006 ARM Limited. All rights reserved.
ARM DUI 0324AJ
RealView® Development Suite 用語集
イメージ
実行のため、プロセッサにロードできる実行可能ファイル。
プロセッサにロードして実行スレッドを付与できるバイナリ形式の実行可能ファイル
です。1 つのイメージで複数のスレッドを実行できます。イメージは、そのイメージの
デフォルトのスレッドを実行するプロセッサに関連付けられます。
インサーキットエミュレータ
回路の動作中、回路の信号にアクセスし、信号を変更できるデバイス。
インターワーク
ARM コードと Thumb コードの分岐を可能にするワークの方法。
ウォッチ
RealView Debugger で、値がどのように変化するかを把握するために、ステップまたは
ブレークポイントごとにデバッガで表示する必要のある変数または式。ウォッチ枠は
RealView Debugger のコードウィンドウの一部です。定義したウォッチポイントが表示
されます。
ウォッチポイント
RealView Development Suite のハードウェアブレークポイント。
エミュレータ
ターゲット接続ハードウェアの場合は、エミュレータは実コアのピンへのインタ
フェースを提供(外部へのピンをエミュレート)します。また、エミュレータを使用
すると、これらのピン上の信号を制御または操作できます。
カレントプロセッサステータスレジスタ(CPSR)
制御ビットおよび制御フラグの現在の状態が記録されるレジスタ。
セーブドプロセッサステータスレジスタ参照。
監視モード
TrustZone® に関する記述では、コアのセキュア状態と通常状態を切り替える役割の
ARM モード。監視モードをモニタデバッグモードと混同しないで下さい。
通常の環境、通常状態、セキュア状態、セキュアな環境、および TrustZone 参照。
組み込みアセンブラ
関数にインクルードされるアセンブラコードであり、他の C または C++ の関数とは分
離されています。
コアモジュール
ARM Integrator™ に関する記述では、ARM アーキテクチャベースのプロセッサとローカ
ルメモリを含んだアドオンの開発ボード。コアモジュールをスタンドアロンで実行し
たり、Integrator のマザーボードに増設することも可能です。
Integrator 参照。
拘束スレッド
RealView Development Suite によって制御できるすべてのスレッド。ランニングシステムデ
バッグ(RSD)の動作にとって不可欠な特別なスレッドである非拘束スレッドは、デバッ
ガの制御下に置かれません。非拘束スレッドは、GUI 上ではグレー表示されます。
ランニングシステムデバッグ参照。
実行ビークル
デバッグターゲットインタフェースの一部である実行ビークルは、クライアントツー
ルからターゲットへの要求を処理します。
実行ビュー
イメージがメモリにロードされ、実行が開始された後の領域とセクションのアドレス。
ARM DUI 0324AJ
Copyright © 2006 ARM Limited. All rights reserved.
9
RealView® Development Suite 用語集
実装定義済み
ARM アーキテクチャに関する記述では、動作がアーキテクチャ上では定義されている
が、個々の実装によって定義と文書化が必要であることを示します。
シミュレータ
ARM ツールに関する記述では、ソフトウェアで非ネイティブの命令を実行します(コ
アをシミュレートします)。
Instruction Set System Model および RealView ARMulator ISS 参照。
出力セクション
入力セクションに隣接し、RO、RW、または ZI の属性が同一の部分。セクションは、
グループ化され「領域」と呼ばれます。領域はグループ化され、最終的な実行可能な
イメージになります。
領域参照。
使用が制限された
オプションや機能の「使用が制限されている」とは、それらを使用することが全く推
奨されていないことを意味します。使用が制限されたオプションや機能は、今後のバー
ジョンで廃止されます。
条件付きブレークポイント
条件修飾子が割り当てられたブレークポイント。割り当てられたすべての条件を満た
すとブレークポイントがアクティブになり、割り当てられているアクション修飾子に
応じて実行を停止または続行します。この条件は通常、ブレークポイントの位置で有
効範囲内にあるプログラム変数の値を参照します。
データブレークポイント、ハードウェアブレークポイント、命令ブレークポイント、ソ
フトウェアブレークポイント、および無条件ブレークポイント参照。
スーパーバイザコール(SVC)
プログラマが定義したサブルーチンをプロセッサに呼び出させるための命令。セミホ
スティングの処理のために、ARM 標準 C ライブラリによって使用されます。この命令
は、ソフトウェア割り込み(SWI)に変わりました。
スタックポインタ(SP)
整数レジスタ R13。
セーブドプロセッサステータスレジスタ(SPSR)
最新の例外が発生する前にカレントプロセッサステータスレジスタに格納されていた
データのコピーを格納するレジスタ。例外モードごとに独自の SPSR があります。
セキュア状態
TrustZone に関する記述では、Secure Configuration Register (SCR)の NS ビットが 0 で
あるか、または監視モードになっているプロセッサの状態。コアはセキュアワールド
と通常の環境のいずれにもアクセスできます。
監視モード、通常状態、通常の環境、セキュアワールド、および TrustZone 参照。
セキュアワールド
TrustZone に関する記述では、コアがセキュア状態のときに限りアクセスできるコアと
システムのすべてのハードウェア。
監視モード、通常状態、通常の環境、セキュア状態、および TrustZone 参照。
10
Copyright © 2006 ARM Limited. All rights reserved.
ARM DUI 0324AJ
RealView® Development Suite 用語集
セクション
ARM アーキテクチャベースのプロセッサをターゲットにしたアプリケーションのコ
ンテキストで、イメージのソフトウェアコードまたはデータのブロック。
入力セクションおよび出力セクション参照。
セミホスティング
アプリケーションコード内で発生した I/O 要求が、要求自体をサポートするのでなく、
ホストシステムに通知されるメカニズム。
ソフトウェアブレークポイント
プロセッサに例外的な動作をさせる命令でメモリ内の命令を置き換えることによって実
装されるブレークポイント。命令メモリは変更する必要があるので、命令が ROM に記録
される場合は、ソフトウェアブレークポイントを使用できません。ソフトウェアブレーク
ポイントを使用するとブレークポイントの実行中に割り込み処理の続行が可能になるの
で、ソフトウェアブレークポイントはリアルタイムシステムに適しています。
条件付きブレークポイント、データブレークポイント、ハードウェアブレークポイン
ト、命令ブレークポイント、ソフトウェアブレークポイント、および無条件ブレーク
ポイント参照。
ターゲットアクセス
RealView Debugger に関する記述では、RealView デバッガとターゲットハードウェアの
インタフェースとして使用される、ターゲットビークルへのアクセスポイント。
ターゲットビークル
デバッガコアソフトウェアに変更を加えることなく、簡単に新しい種類のターゲット
に接続できるようにするため、RealView Development Suite に異種ターゲットとの標準
インタフェースを提供します。
ダブルワード
ARM アーキテクチャのコンテキストで、64 ビットごとの情報の単位。特に明示されな
い限り、中の情報は符号なし整数として解釈されます。
単純トレースポイント
トリガポイント、トレースの始点と終点、メモリアアクセス、およびデータアクセス
のトレース範囲などを指定することができる、トレースポイントの一種。
トレースポイント参照。
チェーンブレークポイント
RealView Debugger に関する記述では、複数のブレークポイントユニットから構成され
る複雑ブレークポイント。
ブレークポイントユニット参照。
チェーントレースポイント
RealView Debugger に関する記述では、複数のトレースポイントユニットから構成され
る複合トレースポイント。
トレースポイントユニット参照。
通常状態
TrustZone に関する記述では、Secure Configuration Register (SCR)の NS ビットが 1 で
あり、監視モード以外であるプロセッサの状態。コアはセキュアな環境にアクセスで
きません。
監視モード、通常の環境、セキュア状態、セキュアな環境、および TrustZone 参照。
ARM DUI 0324AJ
Copyright © 2006 ARM Limited. All rights reserved.
11
RealView® Development Suite 用語集
通常の環境
TrustZone に関する記述では、コアが通常状態のときにアクセスできるコアとシステム
のすべてのハードウェア。
監視モード、通常状態、セキュア状態、セキュアな環境、および TrustZone 参照。
データブレークポイント
指定された場所に特定の方法でアクセスしたときにアクティブになるブレークポイン
ト。このブレークポイントでは必要であれば、アクセスできる特定のデータ値が指定
された場所にあるかどうかも確認できます。
条件付きブレークポイント、ハードウェアブレークポイント、命令ブレークポイント、
ソフトウェアブレークポイント、および無条件ブレークポイント参照。
デバッグエージェント(DA)
RealView Debugger のランニングシステムデバッグ(RSD)をターゲット側でサポート
するために、ターゲットに配置されます。デバッグエージェントはスレッドにするこ
とも、RTOS に組み込むこともできます。デバッグエージェントと RealView Development
Suite は、デバッグ通信チャネル(DCC)を使用して相互に通信します。この機能によっ
て、プログラムを停止させたりデバッグ状態になったりすることなく、デバッガとター
ゲットは ICE インタフェースを介してデータを交換できます。
ランニングシステムデバッグおよびデバッグ通信チャネル参照。
デバッグ通信チャネル(DCC)
デバッグ通信チャネルを使用すると、RealView Development Suite とターゲット上の
EmbeddedICE ロジック間で、プログラムフローを停止させたりデバッグ状態に入った
りすることなく、JTAG インタフェースを使用してデータをやりとりできます。
トリガ
ブレークポイントに関する意味合いでは、ターゲットがブレークポイントに到達し、関
連するすべての条件が満たされたことを通知すること。
トレースに関する意味合いでは、プロセッサを停止させずにトレースの収集を停止し、
トリガ位置のトレース情報を表示するようにデバッガに命令するイベントのこと。表
示される情報の詳細は、バッファ内のトリガ位置によって異なります。
トレースポイント
1 行のソースコード、1 行のアセンブリコード、または 1 つのメモリアドレスに設定で
きます。RealView Development Suite では、さまざまなトレースポイントを設定して、ト
レース対象のプログラム情報を正確に判断することができます。
トレースポイントユニット
RealView Debugger に関する記述では、複合トレースポイントを作成するために他のト
レースポイントユニットと結合された、チェーントレースポイント内のユニット。
チェーントレースポイント参照。
入力セクション
12
コードや初期化されたデータが含まれていたり、アプリケーションの起動前に 0 に設
定されている必要があるメモリの部分について記述されたりしています。
Copyright © 2006 ARM Limited. All rights reserved.
ARM DUI 0324AJ
RealView® Development Suite 用語集
ハードウェアブレークポイント
非侵入型の追加ハードウェアを使用して実装されるブレークポイント。実行場所が
ROM (Read Only Memory)またはフラッシュである場合は、実行を停止する唯一の手
段となります。ハードウェアブレークポイントを使用すると、プロセッサが完全停止
することがよくあります。これは、通常、リアルタイムシステムにとっては望ましく
ないことです。
条件付きブレークポイント、データブレークポイント、命令ブレークポイント、ソフ
トウェアブレークポイント、および無条件ブレークポイント参照。
ハーフワード
ARM アーキテクチャに関する記述では、16 ビットごとの情報の単位。特に明示されな
い限り、中の情報は符号なし整数として解釈されます。
ビッグエンディアン
ARM アーキテクチャに関する記述では、ワードの最下位バイトが最上位バイトよりも
上位アドレスに位置するメモリ構成として定義されます。
リトルエンディアン参照。
標準構造フレームアドレス(CFA)
DWARF において、割り込み関数のコールフレームがある場所を指定する、スタック上
のアドレス。
ヒント命令
ハードウェアが利用できる情報をハードウェアに提供する命令。ヒント命令を実装す
るかどうかは、実装によって選択できます。ヒント命令を実装しない場合、NOP として
実行されます。
フィルタリング
RealView Debugger Trace のコンテキストで、RealView Debugger で既に実行したトレー
スキャプチャの結果を絞り込むための機能。この機能は、目的の表示領域を絞り込む
ときに便利です。
プリコンパイルヘッダ(PCH)
プリコンパイルされたヘッダファイル。プリコンパイルされたヘッダファイルは、ソー
スファイルにインクルードするときに、毎回コンパイルする必要がありません。
ブレークポイントユニット
RealView Debugger に関する記述では、複雑ブレークポイントを作成するために他のブ
レークポイントユニットと結合された、チェーンブレークポイント内のユニット。
チェーンブレークポイント参照。
プログラムイメージ
イメージ参照。
プログラムカウンタ(PC)
ARM アーキテクチャに関する記述では、整数レジスタ R15。
ARM DUI 0324AJ
Copyright © 2006 ARM Limited. All rights reserved.
13
RealView® Development Suite 用語集
プログラムステータスレジスタ(PSR)
現在のプログラムに関する情報と現在のプロセッサに関する情報が含まれています。
保存された PSR (SPSR)との違いを明確にするため、カレント PSR (CPSR)とも呼
ばれます。SPSR は、現在の関数を呼び出したときに PSR が保持していた値が格納され
ます。この値は、制御が戻ったときに復元されます。
強化プログラム状態レジスタ(EPSR)には、サチュレーションを示す Q ビットという
ビットが付加されていて、ARM9E など一部の ARM アーキテクチャベースのプロセッ
サでこのビットが使用されます。
プロセッサステータスレジスタ(PSR)
さまざまな制御ビットおよびフラグが含まれたレジスタ。
カレントプロセッサステータスレジスタおよびセーブドプロセッサステータスレジス
タ参照。
プロファイリング
RealView Debugger Trace に関する記述では、パフォーマンスの測定やコードの重要部分
の特定を目的として、デバッグ対象プログラムの実行中の統計データを蓄積したもの。
分散ロード
1 つの大きなブロックを使用せずに、コードとデータのセクションのアドレスを個別に
割り当てグループ化すること。
ベクタ浮動小数点(VFP)
複数のデータ値を 1 つの命令で処理できる、浮動小数点コプロセッサの規格。
ベニア
ARM アーキテクチャに関する記述では、プロセッサの状態を変更する、または現在の
プロセッサの状態では到達できないアドレスに分岐する要件がある場合に、サブルー
チンコールと共に使用される小さなコードブロック。
ボードファイル
RealView Debugger で、他のコンフィグレーションファイルを参照する最上位のコン
フィグレーションファイル(通常のファイル名は rvdebug.brd)を指す用語。ボード
ファイルには、接続レベルの設定および接続に割り当てられた Board/Chip 定義(BCD)
ファイルへの参照が含まれます。
未定義
ARM アーキテクチャに関する記述では、未定義命令を実行すると未定義命令例外が発
生します。
無条件ブレークポイント
条件修飾子が割り当てられていないブレークポイント。無条件ブレークポイントは、到
達した時点でアクティブになり、その後のイメージの実行はブレークポイントに割り
当てられているアクションによって決定されます。
条件付きブレークポイント、データブレークポイント、ハードウェアブレークポイン
ト、命令ブレークポイント、ソフトウェアブレークポイント、および無条件ブレーク
ポイント参照。
14
Copyright © 2006 ARM Limited. All rights reserved.
ARM DUI 0324AJ
RealView® Development Suite 用語集
命令ブレークポイント
イメージ内で、実行された場合にブレークポイントをアクティブにする命令が含まれ
ている場所。条件修飾子を割り当てて、ブレークポイントのアクティブ化を遅らせる
ことができます。ブレークポイント以降のイメージの実行は、ブレークポイントに割
り当てられたアクションによって決まります。
条件付きブレークポイント、データブレークポイント、ハードウェアブレークポイン
ト、ソフトウェアブレークポイント、および無条件ブレークポイント参照。
メモリヒント
ARM アーキテクチャに関する記述では、メモリヒント命令を使用すると、データを実
際にロードしたり保存したりせずに、将来のメモリアクセスに関する情報を事前にメ
モリシステムに渡すことができます。
予測不能
ARM アーキテクチャに関する記述では、結果を信頼できない命令の状態。予測不能な
命令または結果がセキュリティホールになることがあってはなりません。予測不能な
命令によって、プロセッサやシステムの一部が停止したり、ハングしたりすることが
あってはなりません。
ランニングシステムデバッグ(RSD)
ランニングシステムデバッグ(RSD)は OS 認識デバッグで使用されます。ターゲット
を実行中にデバッグできます。つまり、システムを分析する前にデバッグターゲット
を停止する必要がありません。RSD を使用すると、ターゲットのデバッグエージェン
ト(DA)を使用するアプリケーションにアクセスできます。デバッグエージェントは、
システムの他のタスクと共にスケジュールされます。
デバッグエージェントおよび Halted System Debug 参照。
リージョン
イメージ内で、1 ~ 3 個の出力セクション(RO、RW、および ZI)が隣接したもの。通
常、ROM、RAM、ペリフェラルなどの物理メモリデバイスにマップされます。
ルートリージョン参照。
リトルエンディアン
ARM アーキテクチャに関する記述では、ワードの最上位バイトが最下位バイトよりも
上位アドレスに位置するメモリ構成として定義されます。
ビッグエンディアン参照。
リモートデバッグインタフェース(RDI)
デバッガとデバッグエージェントの間にある ARM 標準手続きインタフェース。RDI に
より、デバッガは一貫した方法で以下のコンポーネントと通信することができます。
ルートリージョン
ARM DUI 0324AJ
•
コミュニケーションリンクを介してアクセスされる、ARM アーキテクチャベー
スのプロセッサを組み込んだハードウェア上で実行中のデバッグモニタ(Angel
など)
•
ハードウェアデバッグサポートによって ARM アーキテクチャベースのプロセッ
サを制御するデバッグエージェント(Multi-ICE など)
イメージ内で、ロードアドレスと実行アドレスが同一の領域。ロードアドレスから実
行アドレスへのコピーが必要な領域は、非ルートリージョンです。
Copyright © 2006 ARM Limited. All rights reserved.
15
RealView® Development Suite 用語集
ロードビュー
イメージがメモリにロードされ、実行が開始される前の領域とセクションのアドレス。
ワード
ARM アーキテクチャのコンテキストで、4 つの連続するバイトに格納される値。32 ビッ
ト単位の情報。特に明示されない限り、中の情報は符号なし整数として解釈されます。
16
Copyright © 2006 ARM Limited. All rights reserved.
ARM DUI 0324AJ