パラナ州概観 平 成 2 4 年 11 月 在クリチバ日本国総領事館 ( 目 次 ) 1.概況 -------------------------------------------------------------------1頁 (1) 沿革 ----------------------------------------------------------------1頁 (2) 地勢、気候 ----------------------------------------------------------1頁 (3) 地誌 ----------------------------------------------------------------2頁 2.政治 -------------------------------------------------------------------4頁 (1)政治情勢概況 ---------------------------------------------------------4頁 (2)パラナ州政府の課題と主要政策 -----------------------------------------7頁 (3)諸外国との交流 -------------------------------------------------------8頁 3.経済 -----------------------------------------------------------------10頁 (1)概況 ---------------------------------------------------------------10頁 (2)雇用 ---------------------------------------------------------------15頁 4.産業 -----------------------------------------------------------------18頁 (1)概況 ---------------------------------------------------------------18頁 (2)農牧林業 -----------------------------------------------------------18頁 (3)工業 ---------------------------------------------------------------19頁 (4)エネルギー ---------------------------------------------------------20頁 5.社会・文化 -----------------------------------------------------------22頁 (1)社会情勢 -----------------------------------------------------------22頁 (2)教育 ---------------------------------------------------------------22頁 (3)観光 ---------------------------------------------------------------23頁 (4)マスコミ・文化 -----------------------------------------------------23頁 6.日本との関係 ---------------------------------------------------------26頁 (1)概観 ---------------------------------------------------------------26頁 (2)要人の来訪 ---------------------------------------------------------26頁 (3)姉妹都市提携 -------------------------------------------------------27頁 (4)本邦進出企業 -------------------------------------------------------27頁 (5)パラナ州の対日貿易 -------------------------------------------------28頁 (6)在留邦人 -----------------------------------------------------------29頁 (7)日系人・日系団体 ---------------------------------------------------29頁 (8)本邦への出稼ぎ -----------------------------------------------------29頁 (9)経済協力 -----------------------------------------------------------30頁 (10)東日本大震災への支援----------------------------------------------31頁 7.ブラジルに占めるパラナ州の地位 ---------------------------------------32頁 1.概観 (1)沿革 1630~40年頃、当時のサンパウロ州イグアペ(現在のパラナ州パラナグア市)の 海岸山脈から流れ出る川で砂金が発見されたことがパラナ州創成の端緒となった。その結 果、金採掘の集落が生まれ、同地域へ食料を供給するために高原地帯で牧畜が始まり、そ の中心地であったクリチバが1693年、村に発展した。以後、牧畜とマテ茶の生産で次 第に奥地への植民が進展、1853年12月19日にサンパウロ州より分離独立してパラ ナ州が誕生した。更に、1929年に英国資本の北パラナ土地会社が設立され、肥沃なテ ーラ・ロシャ(火山岩が劣化して形成された赤土の土壌)で知られる北パラナ地方一帯の 土地の分譲が行われ、移住者が大量に流入、コーヒー及び綿花の栽培で栄えた。その後パ ラナ州においては1950年代に入り、州南西部の開拓が進むと共に、サンタカタリーナ 州、リオグランデドスール両州からの移住者が大豆栽培を導入、小麦、トウモロコシ等と 共に主要農産物の一つとなり、パラナ州はブラジルでも有数の農業州に発展し今日に至っ ている。 1970年代に入ってクリチバ工業団地の建設等を通じた内外の企業誘致も積極的に行 われ、70年代、80年代にボルボ、シーメンス及びボッシュ等の多国籍企業に加え、本 邦からも古河電工、日本電装(現デンソー)等が右工業団地に進出を果たした。その後、 1995年以降州政府による工業化が推進され、クリチバ首都圏を中心にルノー、クライ スラー・ダイムラー(2001年9月撤退)及びフォルクスワーゲン・アウディ等の外国 自動車メーカーが相次いで進出した。更に、ルノーと提携関係にある日産も2000年5 月に進出し、2001年12月に組立工場を完成している。2003年以降州内における 企業誘致が一時低調となったが、2010年から州政府による積極的な誘致政策が実施さ れ再び自動車部品等の企業誘致が再活性化され、2012年1月には住友ゴム等が進出し ている。このようにパラナ州は伝統的な農業を維持しつつ、サンパウロ州、ミナスジェラ イス州に次ぐ自動車生産州としても発展、工業州へと大きく変貌している。 (2)地勢、気候 (イ)地勢 (a)パラナ州は、ブラジル南部に位置し、北部はサンパウロ州、南部はサンタカタリー ナ州、西部はマットグロッソドスール州、パラグアイ及びアルゼンチンとそれぞれ州境乃 至国境を接し、東部は大西洋に面している。最北端は南緯22度29分30秒、最南端は 南緯26度42分59秒、最東端は西経48度2分24秒及び最西端は西経54度37分 38秒である。州の最北端から最南端までの距離は468km、最東端から最西端までは6 74kmである。因みに、州都クリチバ市は、サンパウロ市の南西約408kmの南緯25度 25分48秒、西経49度16分15秒に位置している。 パラナ州の地勢は、州東部の狭隘な海岸平野から、南北に細く伸びる海岸山脈(最高峰 1 は海抜1,922m)に向かって急激に隆起、その後、3つの起伏に富んだ高原地帯(海抜 200mから1,300mまで)を包含しつつ、内陸部に向かって緩やかに下降する形にな っている。このためパラナ州のパラナパネマ川、チバジ川、イバイ川、ピキリ川、イグア ス川等の主要河川は、東部の海にではなく西部の内陸に向かって流れるという特徴を有し、 パラナ川に合流している。 (b)世界的に有名な「イグアスの滝」(先住民族の言葉でイグアスは「巨大な水」の意 味)は、州都クリチバ市より西に向かって曲線を描きながらパラナ州を横断するイグアス 川(全長1,320km)がパラナ川と合流する15km手前の地点にある。同滝は、幅約4 km、落差の最高点90mで、平均11,000㎥/秒の世界最大の流水量を誇っている。 なお、同滝は、面積18万ヘクタールのイグアス国立公園内に位置し、アルゼンチン及 びパラグアイと国境を接するフォス・ド・イグアス市中心部から南東27kmの地点にある。 また、同市中心部より北へ18km離れた地点には発電能力世界第2位(14,000MW) を誇るイタイプー水力発電所(1975年に着工、1982年に1基700MWのタービン 18基、2006年に1基、2007年に1基が増設、貯水面積1,350平方km、貯水 量290億㎥、ダムの全長7,760m、高さ最高196m)があり、ブラジル全体の消費 電力の17%及びパラグアイの消費電力の73%に当る電力を供給している(なお、イタイ プーとは、先住民族の言葉で「歌う石」の意味)。 (ロ)気候 パラナ州北部を南回帰線が横切り、また、州面積の約半分が海抜600m以上の高原であ るため、北部、西部及び海岸平野が熱帯性気候、中部が亜熱帯性気候、南部が温帯性気候 となっている。州都クリチバ市は、温帯性気候に属しているが、海抜が900m以上あるた め寒暖の変化が激しい高原性気候であり、一日のうちに四季があると言われている。冬季 は濃霧が発生し易く、曇天の日が比較的多い。クリチバ市の2011年の夏季及び冬季の 平均気温は各々21.0度及び13.9度である。 2011年のクリチバ市の気候(気温は℃、湿度は%、降雨量はmm) 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 年間 平均最高気温 28.7 28.0 24.0 24.2 21.0 20.1 20.4 20.7 21.5. 23.7 24.1 26.1 23.5 平均最低気温 17.9 17.9 15.8 14.8 10.9 7.7 9.7 10.0 10.2 13.0 13.1 15.4 13.0 平均気温 21.8 21.6 18.9 18.7 14.9 12.9 14.3 14.6 14.8 17.3 17.6 19.7 17.3 平均湿度 84.7 87.7 87.8 83.3 82.6 80.1 82.4 79.0 79.5 82.1 79.0 75.7 81.7 降雨量 328.4 293.0 72.0 109.6 30.4 120.0 203.8 231.0 61.4 197.4 88.2 123.2 1.858.4 (出所:パラナ気象システム) (3)地誌(面積、人口、主要都市) パラナ州の面積は、日本の約半分に当たる199,314.9平方kmであり、ブラジル 総面積の2.34%を占めている(ブラジル地理統計院(IBGE):2002年推定)。 2 IBGEが発表した2012年7月推定の国勢調査によれば、州人口は10,577,75 5人とブラジル全人口の5.45%を占め、人口密度は53.4人/平方kmである。(日 本338.8人/平方km、2010年) ブラジルは、多民族国家であるが、パラナ州はイタリア系(約240万人)、ドイツ系 (約140万人)、ポーランド系(約100万人)及びウクライナ系(約35万人)等欧 州系人種を主体にアラブ系(約15万人)及び日系(約15万人)等によって構成されて いる。 パラナ州の5大都市の人口は、次のとおり。(IBGE、2012年7月推定) クリチバ市 1,776,761人 ロンドリ-ナ市 515,707人 マリンガ市 367,410人 ポンタグロッサ市 317,339人 カスカヴェル市 292,372人 3 2.政治 (1)政治情勢概況 2011年1月1日にカルロス・アルベルト・リッシャ(通称ベト・リッシャ、PSDB) が知事に就任し(前職はクリチバ市長。州知事任期は2014年12月末まで) 、父親がジ ョゼ・リッシャ元知事というパラナ州において初の親子二代にわたる知事の誕生となった。 パラナ州前政権ではレキオン元知事(2003年~2010年3月)及びペスッチ前知事 (2010年4月~2010年12月)と PMDB が政権を握り、PSDB は前政権党で野党で あったが、リッシャ知事は PMDB の有力議員であるロマネリ州議会議員を新政権の労働長官 に登用する等、長官人事も戦略的に実施、州議会においても PMDB の一部を与党に組み込み 安定多数を確保している。また、就任直後には、90日間における州政府の出費に対する モラトリアムを宣言すると共に、各局に対し半年以内に15%の経費削減を要請、州財政の 建直しを図っている。一方、ルセーフ大統領(PT)就任に伴いリッシャ知事の PSDB は連邦 レベルで引続き野党となったが、リッシャ知事はルセーフ大統領との友好的な関係を構築 している。 州都のクリチバ市では知事に就任したリッシャ前市長に代わって2010年4月に副市 長から市長に昇格したドゥッチ市長(PSB)がリッシャ知事の支援を得て2012年10月 の市長選挙での再選を目指したが、第1次選で敗退、決選投票でリッシャ知事と同党の PSDB から出馬を断念しPDTに移り、PTの支援を受けたフルエチ前下院議員がPSCのラチ ーニョJr候補を破って当選した。このため2014年の知事選挙で再選を目指すリッシ ャ知事の強力なライバルと見なされる連邦政府のホフマン文官長にとって追い風となった。 (イ)パラナ州政情 リッシャ知事の長官人事では、実兄のジョゼ・リッシャ・フィーリョ氏をインフラ・ロ ジ長官及びフェルナンダ夫人を家庭社会開発長官に就任させるなど親族雇用との批判を一 部マスコミから受けた。しかし、就任後の州政府の政策が州民に評価されたこともあり、 州民によるリッシャ政権の評価率は2011年9月初旬の調査で72.4%、同年11月中 旬の調査で74%と高水準率を記録した。 (ロ)連邦、州レベルでの日系政治家 現職のタカヤマ下院議員、カトウ州議会議員が2010年10月の選挙で現職当選した ほか、州議会議員から連邦下院議員に鞍替えしたニシモリ議員が繰上げ当選となった。 また、リッシャ知事による任命によりカシオ・タニグチ前下院議員が州政府の企画長官 に、ルイ・ハラ・クリチバ市施政調整局長がクリチバ都市圏調整局長に就任した。 カシオ・タニグチ/パラナ州企画長官(DEM) ルイ・ハラ/パラナ州クリチバ都市圏調整局長(PSDB) ヒデカズ・タカヤマ下院議員(PSC) ルイス・ニシモリ下院議員(PSDB) テルオ・カトウ州議会議員(PMDB) 4 (ハ)パラナ州議会 幽霊職員の雇用等のスキャンダルで主犯とされる前事務局長等が逮捕されたパラナ州議 会では、2011年2月に議長に選出されたロッソーニ議長(PSDB)が議会内の公金横領等 グループの一掃を図るとしてリッシャ知事に要請して軍警察官を導入、議会内警備を軍警 察官に移管すると共に、犯罪に関与の疑いのある議会警備員の締出、任命職員半数の解雇、 正当な理由のない議会欠席議員の給与カット、偽造公文書印刷の疑いのある議会内印刷所 の閉鎖並びに議会内の調査等を行っている。一方、議会内の調査で議長の会議室等に盗聴 器が設置されていた事実が判明され、調査委員会が設置されている。なお、ロッソーニ議 長は2011年12月に同年議会で節約した経費として9,000万レアルをリッシャ知 事政権に返納し、議長就任中に総額で3億レアルを返納したいとしており、2012年1 0月の議長選出選挙で54議席中43票を獲得して再選を果たし、任期を2015年1月 末まで更に2年間延期している。 (ニ)州選出連邦議員及び州議会議員の党派別分布次のとおり(2012年3月現在)。 PMDB PT PSC PSDB PP DEM PSD PPS PSB PV PTB PR PDT その他 上院議員(3名) 2 下院議員(30名) 5 5 4 3 3 2 2 2 1 1 1 12 7 2 10 1 4 2 3 3 2 1 州議会議員(54名) 1 1 4 3 (ホ)州政府の構成(2012年3月現在) 州知事 カルロス・アルベルト・リッシャ(PSDB) (通称べト・リッシャ) 副知事 フラヴィオ・アルンス(PSDB) 武官長 アジルソン・カスチーニョ・カジタス大佐 文官長 ルイス・エドゥアルド・セバスチアーニ 内務長官 マウロ・ムーニョス 州検察長官 ジュリオ・セザル・ゼン・カルドーゾ代理 儀典長 エルヴィラ・ルッシ 法務・市民権長官 マリア・テレーザ・ウイレ・ゴメス 財務長官 ルイス・カルロス・ハウリィ(PSDB) 企画・総合調整長官 カシオ・タニグチ(DEM) インフラ・ロジ長官 ジョゼ・リッシャ・フィーリョ(PSDB、知事の実兄) 農務・供給長官 ノルベルト・オルチガーラ 教育長官 フラヴィオ・アルンス(副知事兼任) 文化長官 パウリーノ・ヴィアピアーナ 労働雇用社会振興長官 ルイス・クラウジオ・ロマネーリ(PMDB) 保健長官 ミケリ・カプト・ネト(PSDB) 商工メルコスル問題長官 リカルド・バーロス(PP) 5 科学技術高等教育長官 アリピオ・サントス・レアル・ネト 環境水資源長官 ジョネル・ナザレーノ・イウルク 行政・福祉長官 ジョルジ・セバスチアォン・デ・ベン 都市開発長官 セザール・アウグスト・シルヴェストゥリ(PPS) 公安長官 シジ・ヴァスケス 報道長官 マルセロ・シマス・カッタンニ 観光長官 ファイザル・サレー 家庭社会開発長官 フェルナンダ・リッシャ(PSDB、知事夫人) スポーツ担当長官 エヴァンドロ・ロジェリオ・ロマン 戦略問題特別長官 エジソン・カザグランデ(PSDB) 広聴特別長官 レイナルド・アルメイダ・セザール 社会関係特別長官 レネ・ペレイラ・ダ・コスタ ワールドカップ担当特別長官 マリオ・セルソ(PSB) 州知事室長 デオニルソン・ロルド(PSDB) (ヘ)パラナ州における市長の勢力 (a)パラナ州内399都市における政党別市長数(2013年1月予定) PSDB PMDB PT 76 56 41 PDT PSD PP DEM PPS PL PTB PSB PSC その他 36 36 29 23 20 18 16 14 12 22 (b)主要都市の次期市長は次の通り(任期:2013年1月1日~16年12月31日) クリチバ市 グスターヴォ・フルエチ (PDT) ロンドリーナ市 アレシャンドゥレ・キレエフ (PSD) マリンガ市 カルロス・ロベルト・プピン (PDT) ポンタグロッサ市 マルセロ・レンジェル (PPS) カスカヴェル市 エジガル・ブエノ (PDT) (c)日系次期市長(任期:2013年1月1日~16年12月31日) 北パラナを中心に次の3名が就任する。 アサイ市(人口16,099人、クリチバ市より西北356km) ルイス・アルベルト・ヴィセンテ市長(PSDB) サンジョアンドイヴァイ市(人口11,273人、クリチバ市より西北410km) ファビオ・ヒデキ・ミウラ市長(PPS) アバチア市(人口7,690人、クリチバ市より西北358km) マリア・デ・ロウデス・フェラス・ヤマガミ市長(DEM、日系人の配偶者) (ト)日系市議会議員 再選を果たしたロンドリーナ市のロベルト・カナシロ議員等日系人の配偶者を含め約2 5名が当選。 6 (2)パラナ州政府の課題と主要政策 (イ)財政 2012度の州政府予算は、前年比17.9%増の約324億5,266万レアル(約1 80億2,925万米ドル)であり、右財源の内訳は、一般税収200億9,981万レ アル(12.7%増、全予算に占める割合は61.9%、約111億6,656万米ドル)、 連邦政府からの交付金42億1,721万レアル(16.3%、同割合13.0%、約23 億4,290万米ドル)、州財産の譲渡益6億2,132万レアル(16,3%増、同割合 1.9%、3億4,519万米ドル)、国外借入2億3,688万レアル(360.0%増、 同割合0.7%、約1億3,160万米ドル)、国内借入9億897万レアル(1,036. 2%増、同割合2.8%、約5億498万米ドル)等となっている。(出所:パラナ州議会) (ロ)主要施策 リッシャ政権が発表した主要施策は、次のとおり。 (a)経費削減 2011年1月の新政権発足直後に各局に対し180日以内に15%の経費削減を要請 するとともに、州政府による90日間州の支払いを停止する旨モラトリアムを発表、人件 費、光熱費等の運営費及び教育・保健・治安・福祉関連を対象外として各長官の承認を得 ていない5万レアル以上の出費を全て中断し前政権が交わした契約の再考を実施した。同 削減により約4億8千万レアルの余剰金が本年度予算に計上されるとしている。 (b)農牧分野開発 農牧関係者、機関、専門家及び公的機関が参加して長期的な農牧開発戦略を構想し、農 牧地域へのインフラ整備への投資、生産性向上、生活環境改善及び食糧供給の安定を図る。 (c)インフラ整備 州内各地域の交通統合を行い、人及び貨物等の輸送の容易化を図るため主要街道の改善、 鉄道網の拡大、主要空港・港湾の拡張改善及び各地域の通信分野のインフラ統合等を促進 する。また、電力網の拡張、改善、発電設備の増設、天然ガスの供給拡大等エネルギー分 野の改善を図ると共に、州内の上下道網の拡張を促進する。 (d)治安対策 組織犯罪グループへの対策、都市部及び農村部の犯罪削減のため公安分野への技術分野 の統合を図ると共に、軍・市民警察の増員を実施する。なお、治安対策の一環として州内 犯罪多発地域に対し治安改善を目的とした「パラナ治安部隊」 (UPS)と称する警察等部 隊の導入を開始した。 (c)経済開発 パラナ開発庁を設立し、州経済における持続可能開発を行うと共に、 「パラナ競争力」と 題する税制上の優遇措置を実施して国内外企業の進出を促進する。また、中小企業に対す る優遇措置法令の拡大を図る。 7 (d)科学技術分野の開発 州、市等の公的機関の同分野の拡充を図ると共に、各公立大学を向上、拡大し質の高い 人材の育成を促進する。 (e)教育分野 教師の資質を高め、基礎教育の向上を行い、各市との教育分野における連携を強化し、 学校と社会の統合を促進する。 (f)保健・衛生分野 投資を拡大し、各市における基礎衛生の向上を実施、また、妊婦・幼児・高齢者、障害 者等への応対を拡充すると共に、遠距離住民への対応、麻薬依存者救済支援等を行う。 (g)環境分野 民間による環境分野での持続可能計画への投資を支援すると共に、環境保全と開発を考 慮する州の環境法令の見直しを図る。また、水資源利用戦略システムを再開し、土壌の改 善、農村部への環境に配慮した基礎衛生政策の実施を図る。 (h)住居分野 住宅購入への手続きの簡素化を図ると共に、都市部及び農村部の住居環境を改善する。 (i)労働分野 労働者の資質の向上を図ると共に、雇用促進システム及び所得の改善を図る。 (j)観光分野 経済、社会、環境開発に沿った観光分野の開発を促進、州内各地域の観光開発計画に対す る優遇措置を検討する。 (3)諸外国との交流 現在パラナ州に設置されている各国領事機関は次のとおり。(2012年10月現在) (イ)クリチバ市 総領事館(5) 日本、イタリア、パラグアイ、ポーランド、ウルグアイ 領事館(2) アルゼンチン、ウクライナ 副領事館(1) ポルトガル 名誉総領事館(4) オーストリア、フィリピン、ハンガリー、セネガル 名誉領事館(26) アルバニア、ドイツ、ベルギー、チリ、コロンビア、 韓国、コスタ・リカ、デンマーク、エルサルバドル、 スペイン、フィンランド、フランス、ギリシャ、 グアテマラ、ホンジュラス、レバノン、モロッコ、 ノルウェー、オランダ、ペルー、ドミニカ共和国、 ルーマニア、セルビア・モンテネグロ、シリア、スイス、 トルコ 8 (ロ)パラナグア市 総領事館(1) パラグアイ 名誉領事館(2) ウクライナ、ウルグアイ 名誉副領事館(1) イタリア 代理領事館(1) デンマーク (ハ)フォス・ド・イグアス市 領事館(2) アルゼンチン、パラグアイ 名誉領事館(3) フランス、ニカラグア、ポルトガル (ニ)グアイーラ市 領事館(1) パラグアイ (ホ)ロンドリーナ市 名誉領事館(1) ポルトガル 名誉副領事館(2) スペイン、イタリア (ヘ)ローランジア市 名誉領事館(1) ドイツ 9 3.経済 (1)概況 パラナ州経済社会研究所(IPARDES)によれば、2011年のパラナ州のGDP(推定) は、前年比で全国平均の2.70%増を上回る4.00%増を記録、ブラジル全体に占める 割合も2010年の6.00%から6.07%に増加した。 パラナ州経済における分野別比率、GDPの推移は次のとおり。 (イ)2002年~2009年のパラナ州経済における分野別比率(単位:%) (出所:IPARDES) 02年 03年 04年 05年 06年 07年 08年 09年 農牧業 10.7 13.1 11.5 8.5 8.3 8.6 9.4 7.7 工業 29.0 28.2 30.2 30.1 29.0 27.7 26.7 28.2 サービス業 60.3 58.7 58.3 61.4 62.7 63.7 63.9 64.1 (ロ)パラナ州及びブラジルのGDPの推移(単位名目億レアル、カッコ内は実質前年比) パラナ州 ブラジル全土 伯でのパラナ州のシェア 1998年 571(+3.20%) 9,793(+0.04%) 5.83% 1999年 634(+0.50%) 10,650(+0.25%) 5.95% 2000年 691(+5.38%) 11,795(+4.31%) 5.86% 2001年 764(+3.83%) 13,021(+1.31%) 5.87% 2002年 884(+1.98%) 14,778(+2.66%) 5.98% 2003年 1,095(+4.47%) 16,999(+1.15%) 6.44% 2004年 1,224(+5.02%) 19,415(+5.71%) 6.31% 2005年 1,267(▲0.01%) 21,472(+3.16%) 5.90% 2006年 1,366(+2.01%) 23,695(+3.96%) 5.77% 2007年 1,616(+6.74%) 26,613(+6.09%) 6.07% 2008年 1,793(+4.28%) 30,319(+5.17%) 5.91% 2009年 1,900(▲1.32%) 32,394(▲0.33%) 5.87% 2010年 2,261*(+8.30%) 37,701*(+7.50%) 6.00%* 2011年 2,516*(+4.00%) 41,430*(+2.70%) 6.07%* (*:推定値) (ハ)貿易 2011年のパラナ州輸出は、主要輸出品である大豆及び砂糖等の穀物類が前年比3割 から4割増加したに加え、鶏肉も2割以上増加し全体で前年比22.70%増加の173億 9,423万ドルとなった。なお、輸出品目上位10位までが全体に占める割合は、20 10年の56.21%から60.09%と更に高まっている。 国別の輸出先は、09年以降第1位を占めている中国が前年比40.14%増と引続き1 位の座を確保、輸出量として全体の18.34%を占めている。また、前年2位のアルゼン 10 チンも前年比9.82%増と第2位を維持したが、同3位のドイツは11.39%減と上位 10カ国のうち唯一輸出額を下げており、4位のオランダ(同34.66%増)との差が縮 小された。 一方、輸入は、品目別順位1位の原油(前年比54.13%増)及び2位の1500~3000CC の自動車(同88.87%増)に順位の変化はなかったが、3位のディーゼル油が73.0 3%と大きく減少、塩素酸カリウム(同76.14%増)は4位につき、輸入量全体では3 4.46%増加の187億6,649万ドルとなった。 国別の輸入では、前年第1位の中国が42.36%増と輸出同様第1位を維持、65.2 6%増のナイジェリアが18.72%増のアルゼンチンと入替わって2位となった。 貿易収支は、輸出が前年比22.70%増加したのに対し、輸入は同34.46%増と輸 出を上回る増加率となったため、前年の2億1,905万ドルの黒字から2000年以来 11年ぶりの13億7,226万ドルの貿易赤字に転じた。 他方、日本向けの輸出入は、前年比各々54.62%及び35.88%の増加で順位とし ては各々第9位及び第10位となった。 なお、パラナ州の2011年の輸出額173億9,423万ドルは、全伯の6.79%を 占め州別ランクで第6位、また、輸入額187億6,649万ドルは全伯の7.68%を占 め第3位となった。 (a)パラナ州の貿易実績の推移(出所:伯商工開発省)(FOB、単位千米ドル) 輸出額 輸入額 貿易収支 2000年 4,392,162 4,686,229 -292,067 2001年 5,320,211 4,928,952 391,259 2002年 5,703,081 3,333,392 2,369,689 2003年 7,157,853 3,486,051 3,671,802 2004年 9,405,026 4,026,146 5,378,879 2005年 10,033,533 4,527,237 5,506,297 2006年 10,016,338 5,977,971 4,038,367 2007年 12,352,857 9,017,988 3,334,870 2008年 15,247,184 14,570,222 676,962 2009年 11,222,827 9,620,843 1,601,984 2010年 14,176,010 13,956,957 219,054 2011年 17,394,228 18,766,490 -1,372,262 (b)2011年のパラナ州主要輸出入品 (ⅰ)輸出品(FOB、単位千米ドル、カッコ内は輸出に占める割合、対前年比増加率) 大豆豆及び同粉末 3,377,599 (19.42%、42.36%) 砂糖 1,410,395 (8.11%、37.37%) 11 大豆滓等 1,357,308 (7.80%、30.19%) 鶏肉(部分) 1,048,235 (6.03%、20.02%) 自動車(1500~3000cc) 829,367 (4.77%、7.60%) 鶏肉(全体) 763,542 (4.39%、25.60%) 大豆油(未精製) 571,589 (3.29%、59.45%) トウモロコシ 426,517 (2.45%、8.21%) 燃料・潤滑油 369,223 (2.12%、42.44%) インスタントコーヒー 293,554 (1.69%、32.21%) (ⅱ)輸入品(FOB、単位千米ドル、カッコ内は輸入に占める割合、対前年比増加率) 原油 2,402,934 (12.80%、54.13%) 自動車(1500~3000cc) 1,645,012 (8.77%、88.87%) 塩素酸カリウム 596,623 (3.18%、76.14%) 自動車車体用部品 370,155 (1.97%、78.94%) ディーゼルエンジン自動車 293,257 (1.56%、16.88%) 自動車用ギアー・ボックス 255,760 (1.36%、16.86%) 自動車(1000cc以下) 238,425 (1.27%、▲14.86%) 窒素肥料 206,652 (1.10%、234.54%) トラクター部品 204,346 (1.09%、36.18%) リン酸アンモニウム 204,279 (1.09%、76.06%) (c)2011年のパラナ州の主要貿易相手国 (ⅰ)輸出相手国(FOB、単位千米ドル、カッコ内は全体に占める割合、対前年比増加率) 中国 3,190,723 (18.34%、40.14%) アルゼンチン 1,781,888 (10.24%、▲9.82%) ドイツ 884,291 (5.08%、11.39%) オランダ 857,259 (4.93%、34.66%) パラグアイ 572,322 (3.29%、28.07%) 米国 569,962 (3.28%、5.40%) サウジアラビア 535,272 (3.08%、38.63%) ロシア 534,136 (3.07%、7.58%) 日本 454,275 (2.61%、54.62%) フランス 405,341 (2.33%、17.43%) 12 (ⅱ)輸入相手国(FOB、単位千米ドル、カッコ内は全体に占める割合、対前年比増加率) 中国 3,018,790 (16.09%、42.36%) アルゼンチン 2,350,200 (12.52%、65.26%) ナイジェリア 1,998,618 (10.65%、18.72%) 米国 1,231,202 (6.56%、11.28%) ドイツ 1,201,340 (6.40%、19.13%) メキシコ 961,526 (5.12%、136.44%) フランス 871,032 (4.64%、30.72%) スエーデン 528,399 (2.82%、60.70%) イタリア 376,433 (2.01%、15.62%) 日本 352,697 (1.86%、36.59%) (d)パラナグア港及びアントニーナ港経由の貿易 海岸線に乏しいパラナ州における貿易港としては、クリチバ市の東方91kmにあるパラ ナグア港及びアントニーナ港があり、両港の2011年の貨物取扱量は、輸出が対前年比 0.81%増の2,603万トン、輸入が同20.82%増の1,503万トン、合計では 対前年比7.32%増の4,106万トンとなった。 2011年のパラナグア港及びアントニーナ港における主要輸出入品目及び数量は、次 の通り。(カッコ内は対前年比増加率)(出所:パラナ州運輸局) (ⅰ)主要輸出品目 大豆豆 699万トン (30.65%) 砂糖 481万トン (4.79%) 大豆滓 431万トン (▲16.15%) 雑貨 313万トン (1.62%) トウモロコシ 259万トン (▲17.78%) 冷凍品 123万トン (▲8.89%) 植物油 81万トン (▲4.71%) 石油関連製品 75万トン (31.58%) 86,675台 (▲1.51%) 334,446個 (▲0.07%) 肥料 785万トン (27.23%) 雑貨 436万トン (23.86%) 自動車 コンテナー (ⅱ)主要輸入品目 13 石油関連製品 140万トン (6.87%) 化学製品 32万トン (▲21.95%) 塩 31万トン (▲22.50%) 大麦 20万トン (5.26%) 小麦 16万トン (128.57%) ― (前年実績なし) 自動車 143,791台 (54.00%) コンテナー 346,421個 (2.62%) アルコール (e)クリチバ・アフォンソ・ペーナ国際空港経由の貿易 同空港の2011年における貨物取扱量及び旅客数(共に経由便を含む),次のとおり(カ ッコ内は対前年比増加率)。 貨物取扱量 国際貨物量 26,138トン (35.50%) 国内貨物量 12,312トン ( 6 6 . 3 6 %) 全体量 38,450トン (44.06%) 国内線 6,863,616人 (21.13%) 国際線 105,868人 旅客数 計 6,969,484人 (2.44%) (20.69%) (ニ)鉄道 ブラジルの鉄道民営化は、1996年の後半から約1年かけて行われ、パラナ州におい ても2つの民間企業(アメリカ・ラティーナ・ロジスティカ(ALL - América Latina Logística) 及びパラナ西部鉄道(Ferropar/Ferroeste - Ferrovia Paraná Oeste)に30年契約で移管された。 このうちALLは、パラナ州、サンタカタリーナ州及びリオグランデドスル州を管理して いたRFFSA(連邦路線網)の鉄道管理を受継ぎ、1998年12月にはサンパウロ州 南部の路線、1999年8月にはアルゼンチンのMESO社及びBAP社を合併、南米最 大の鉄道会社となり、マトグロッソドスル州西部とサンパウロ州を結ぶノヴォエステ・ブ ラジル社及びサンパウロ州、マトグロッソ州及びマトグロッソドスル州を結ぶブラジル・ フェロヴィアス社をも買収、ブラジル経済の中心部である南東部、南部及び中西部とアル ゼンチンがALL社の鉄道で結ばれることとなった。 また、半官半民のパラナ西部鉄道は、パラナ州政府が建設したカスカヴェル市/グァラ プアーヴァ市間の248㎞の鉄道管理を受託しているところ、主として大豆、トウモロコ シ等パラナ州北部穀倉地帯の農作物をALL路線を経由してパラナグア港まで輸送おり、 カスカヴェル市からパラグアイとの国境のフォスドイグアス市間(171キロメートル) 14 の建設工事(総工費約17千万ドル)を計画中であり、右鉄道が完成した暁には、メルコ スール諸国との貿易拡大が期待される。これに加え、リッシャ知事はカスカヴェル市から 州西部のグアイラ市を経由してマトグロッソドスル州マラカジュ市を結ぶ延長路線建設計 画についてもプシネリ同州知事と共にナシメント運輸大臣に要請を行った。更に、グァラ プアーヴァ市から輸出港のパラナグア市まで現在敷設されているALL路線はイラチ市か ら一度北上しポンタグロッサ市を通過して南下、クリチバ市内を経由してパラナグア港へ と結ばれており、クリチバ市内を迂回する新路線並びにグァラプアーヴァ市から南部を通 過してパラナグア市へ続く新路線の建設計画が起案されている。 他方、連邦政府は、2012年8月に全国における街道及び鉄道のインフラ整備投資計 画を発表したが、パラナ州はリオ・グランデ・ド・スル州とサンパウロ州を結び、サンタ カタリーナ州マフラ市及びパラナ州リオネグロ市を経由する路線及び右マフラ市からパラ ナ州ポルトカマルゴ市を経由してマトグロッソドスル州のマラカジュ市を結ぶ鉄道の2路 線が含まれたのみであったため州政府側が連邦政府に苦情を申し立てた。これに対し連邦 政府は、マトグロッソドスル州マラカジュ市からパラナ州を経由しサンタカタリーナ州マ フラ市へ続く路線は線路幅が異なるものの既存のパラナ西部鉄道(カスカヴェル市-グア ラプアヴァ市)を三線軌条として活用するもので、マフラ市からサンタカタリーナ州サン フランシスコドスル港を経由し、パラナグア港を終着とする計画である旨説明している。 なお、同説明に対しパラナ州側は、サンタカタリーナ州に南下しサンフランシスコドスル 港を経由する連邦政府案ではなく、距離も短く経費も安いパラナ州内のみを通過する新路 線の建設計画を要請している。 (ホ)消費者物価 2011年1年間のクリチバ市における消費者物価指数(IPC)は5.81%増(前年は 5.09%増)とブラジル地理統計院(IBGE)が発表する全国の拡大消費者物価指数(IPCA) の平均6.50%増(同5.91%増)を下回る増加率となったが、同院が発表したクリチ バ都市圏のIPCAは7.13%増と主要都市圏で最高の増加率となった。2011年のIPCを 分野別上昇率で見た場合、住居が8.85%増、保健衛生8.56%増、個人消費6.99% 増、食料飲料品5.88%増、交通運輸4.89%増及び衣料4.36%増となったのに対 し家庭用品のみが2010年の0.20%減に引続き1.62%の減少を記録した。(出所: IPARDES) また、クリチバ市の2011年の基本バスケット(13の主要食料品)の価格は、1年 間で1.91%増に止まり、2011年12月は248.63レアルと、全国主要17都市 で8番目に高い都市となった。(出所:労働連合統計社会経済調査局(DIEESE)) (2)雇用 (イ)2011年12月末のパラナ州労働局に登録済みの正規雇用者数は、2,497, 577人であり、年間の新規雇用者数は1,559,365人、離職・解雇者数(定年退 15 職者及び死亡者を含む)は1,435,449人で、新規雇用者数が離職・解雇者数を1 23,916人上回った(前年比5.20%増)。また、クリチバ都市圏を見た場合、正規 雇用者数は1,033,652人で、年間の新規雇用者数は665,657人、離職・解 雇者数614,943人で純増人数は50,714人(同5.14%増)となった。 2011年のパラナ州及びクリチバ都市圏における新規雇用者の産業別内訳、次のとお り。(出所:労働連合統計社会経済調査局(DIEESE)) ○パラナ州 新規雇用者数 離職・解雇者数 純増数 対前年比増加率(%) サービス業 521,178 469,621 51,557 6.24 商業 403,275 370,006 33,269 5.91 製造工業 397,578 373,768 23,810 3.58 建設業 158,922 148,266 10,656 8.34 公務員 5,864 3,988 1,876 2.93 公共サービス業 7,378 5,570 1,808 7.08 62,562 62,069 493 0.47 2,608 2,161 447 7.50 1,559,365 1,435,449 123,916 5.20 農牧業 鉱業 計 ○クリチバ都市圏 新規雇用者数 離職・解雇者数 純増数 対前年比増加率(%) サービス業 279,872 255,907 23,965 5.61 商業 165,951 155,452 10,499 5.14 製造工業 124,286 115,235 9,051 4.17 81,804 76,831 4,973 7.53 公共サービス業 5,352 3,763 1,589 7.60 農牧業 6,329 5,852 477 5.74 鉱業 1,126 965 161 6.26 937 938 ▲1 ▲0.00 665,657 614,943 50.714 5.14 建設業 公務員 計 (ロ)2012年9月のクリチバ首都圏労働者の平均実質賃金は、1,925.20レア ルと前年同月比で実質7.6%増加した。(出所:IPARDES) クリチバ首都圏労働者の2011年1月から12年9月までの実質平均賃金次のとおり (2012年9月のレアルに換算)。 2011年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 1,813.10 1,754.54 1,814.36 1,711.50 1,731.31 1,769.20 16 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1,732.91 1,755.81 1,790.02 1,897.85 1,867.03 1,884.40 1月 2月 3月 4月 5月 6月 1,915.53 1,890.36 1,902.57 1,893.27 1,884.94 1,923.52 7月 8月 9月 1,907.15 1,896.19 1,925.20 2012年 (ハ)クリチバ都市圏における対前月比失業率の推移は、次のとおり。(単位:%)(出所: IPARDES) 2010年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 5.4 5.6 5.5 5.0 5.2 4.8 4.3 4.5 3.5 3.4 3.4 2.8 2011年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 3.5 4.0 3.8 3.7 4.4 4.1 3.7 3.8 3.4 3.6 3.4 3.0 2012年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 3.8 3.7 4.5 4.3 4.6 4.1 3.8 3.3 3.2 17 4.産業 (1)概況 パラナ州は、肥沃なテーラ・ロッシャと呼ばれる赤土が多く、基本的に穀物生産を中心 とした一大農業州である。例年、穀物生産においてブラジル第1位の座にあったが、20 11年末から2012年初めにかけての州西部、州北西部を主体とする旱魃の影響で20 11/12年の穀物生産予想は全体で約14%減となったことから反対に約16%増加す るマト・グロッソ州に一位の座を明け渡すことが予想されている。牧畜業に関しては、鶏 肉の輸出について日本を含むアジア、中東、欧州向けに年々増加させているのに対し、豚 肉及び牛肉の輸出については、主要輸出先の一つであるロシアが2011年6月にブラジ ル産肉類の輸入を禁止したことから豚肉業界はアジア、北米等の新規市場の開拓を行って おり、また、牛肉の輸出については、2013年にワクチン非接種口蹄疫洗浄地域のステ ータス獲得を目指して新規市場を開拓したいとしている。 更に、1995年以降税制優遇措置を導入して外国企業誘致等により工業化を推進した 結果、自動車部門を主体にクリチバ首都圏を中心にルノー・日産、クライスラー・ダイム ラー(2001年9月撤退)及びフォルクスワーゲン・アウディ等の外国自動車メーカー が相次いで進出している。但し、2003年以降政権が替わり企業誘致が一時低調となっ たが、2010年の政権交代に伴い積極的な誘致政策が実施されたことから、外国からの 投資が増加し、日本からも住友ゴム等が進出した。 (2)農牧林業 11/12年のパラナ州農業の収穫予想は、全国シェア第1位を誇るトウモロコシが前 年比16.3%増と好調であったが、旱魃の影響等で主要作物の一つである大豆(35.6% 減)、小麦(14.6%減)及びフェイジャオン豆(16.8%減)等が大きく減少するな ど、全体の穀物生産は27,921.1千トンと前年比13.9%の減少となり、全体の1 7.5%(前年は19.9%)とシェア第1位の座をマト・グロッソ州に明渡し再び第2位 となる予想である。但し、サトウキビ生産は、4.2%増加し全国におけるシェアは4位、 占める割合は7.2%になるものと予測される。 11/12年収穫期におけるパラナ州農産物の収穫高、全国におけるシェア予想(括弧 内は州別順位)及び対前年比は、次のとおり(単位:千トン、コーヒーは千袋)。なお、 コーヒーは12年収穫予測。(出所:ブラジル供給公社) 収穫高 トウモロコシ シェア 対前年比増加率 14,239.5 21.9%(1位) 16.3% フェイジャオン豆 683.0 18.6%(1位) ▲16.8% 大麦 195.6 64.1%(1位) ▲0.1% 63.7 55.8%(1位) ▲0.9% 秋播ライコムギ 18 大豆 9,932.1 15.1%(2位) ▲35.6% 小麦 2,135.2 42.0%(2位) ▲14.6% 112.7 31.9%(2位) ▲21.6% 15.6 30.0%(2位) ▲21.2% 1.1 31.4%(2位) 10.0% 43,277.9 7.2%(4位) 4.2% 5.7 1.9%(6位) ▲41.2% からす麦 油菜 ライ麦 サトウキビ 落花生 コーヒー 1,800.0~2,000.0 米 3.7~3.8%(5~6位) 162.42 1.4%(8位) ▲2.3~8.6% ▲14.8% 2011年のパラナ州牧業の生産高は以下の通り(単位:鶏は億羽、豚・牛は千頭)。 生産高 シェア 対前年比増加率 鶏 13.833 26.3%(1位) 5.1% 豚 6,614 19.0%(3位) 22.2% 牛 1,205 4.2%(9位) ▲17.5% (3)工業 (イ)2011年のパラナ州工業部門の販売は、衣料品、金属製品、石油精製・アルコー ル製造等の分野が二桁以上の増加となったが、繊維、冶金、家電資機材等が減少し、全体 では2010年の7.87%増から2011年は前年比5.80%増加となった。また、原 材料・資機材等の購入は石油精製・アルコール製造及び食料・飲料品が販売増となったも ののその他で減少、雇用でも同じく石油精製・アルコール製造、電気・通信資材及び出版・ 印刷が販売増にも拘らず減少した。一方、工業分野の売上げを2002年の平均を100 とした場合、11年の平均は127.8955と過去最高の10年の同120.8877 を更新して最高を記録した。 (ロ)2011年のパラナ州工業各分野の対前年比の売上高、原材料・資機材等の購入及 び雇用の前年比増加率は次のとおり。(単位:%)(出所:パラナ州工業連盟) 販売 原材料・資機材購入 雇用 衣料品 17.59 4.76 15.99 金属製品 13.68 8.35 8.52 石油精製・アルコール製造 12.05 ▲0.87 ▲5.88 自動車 9.61 19.51 16.55 家具類 9.26 5.49 4.06 電気・通信資材 6.51 5.20 ▲4.53 19 化学 6.34 9.05 8.93 食料・飲料品 5.76 ▲1.17 3.43 非金属鉱物 3.27 25.35 11.76 製紙・セルローズ 0.39 3.03 1.46 出版・印刷 0.04 2.10 ▲5.16 プラスチック・ゴム資材 ▲0.48 6.88 6.17 木材 ▲1.59 1.63 ▲0.02 皮革 ▲3.92 ▲3.19 ▲4.75 機械・機器 ▲5.49 ▲6.05 2.37 家電資機材 ▲6.81 ▲9.46 ▲26.48 冶金 ▲7.54 ▲5.68 4.35 繊維 ▲36.72 ▲20.02 ▲13.54 平均 5.80 2.79 3.38 (4)エネルギー (イ)地形的に河川に恵まれたパラナ州には、フォス・ド・イグアス市に世界第2位(中 国の三峡発電所が世界最大)の14,000メガワット(MW)の発電能力を有するイタ イプー水力発電所(パラグアイとの共同経営でブラジル側の権利は7,000MW、なお、 日本最大の黒川ダムは発電能力1,932MW)があるほか、パラナ州電力公社(COP EL)が州内に1,200MWを超える3つの水力発電所(フォス・ド・アレイア発電所 1,676MW、セグレード発電所1,260MW及びサルト・カシアス発電所1,24 0MW)を含む19発電所(水力17、火力1及び風力1)、発電能力4,552.11 MW(伯全体の発電能力の4.05%に相当)を有し、更に2ヶ所の発電所を建設中である。 また、私企業等の発電能力は、約4,900MWであり、この結果、イタイプー発電所を 含めた州内の発電総能力は約17,787MWと伯国内でも非常に電力に恵まれた州とな っている。南部3州における平均消費電力が約6,400MW時であるため、イタイプー 水力発電所のパラグアイ側の余剰電力を含めた余剰電力は需要の大きいブラジル南東部等 へ送電されている。 (ロ)上記の如くパラナ州は、パラナ州電力公社及びイタイプー発電所を併せブラジルの 発電能力の7.06%を有する主要電力供給州であるが、水力発電への依存度(イタイプー 水力発電所を始めCOPELが有する発電能力のうち水力発電は99%以上)が大変高く、 ボリビア産天然ガスを燃料とする火力発電所の建設、石炭を燃料とする既存のフィゲイラ 火力発電所の増設等計5ヶ所の火力発電所の建設計画等発電源の多角化を進めている。ま た、クリチバ都市圏のアラウカリア市でも天然ガスを燃料とする発電能力480MWのア ラウカリア火力発電所がある。 20 なお、COPELは、クリチバ市南西約370㎞のパルマス市(海抜1,300m)に おいて風力発電として5機の風力発電機(1機の発電能力500KW)を行われている他、 16基(600KW/基)の増設計画があるが、計画は中断されたままとなっている。但 し、州内には他方、サンパウロの電力会社(Cenael)は、同市の強風を利用し、8基(60 0KW/基)を完成させ、サンタカタリーナ州の電力公社(CELESC)へ電力を供給している。 発電の種類 発電所 発電能力(MW) % 水力 19 16,474.04 92.62 小型水力 55 199.90 1.12 火力 53 1,110.91 6.25 風力 1 2.50 0.01 17,787.35 100.00 計 128 21 5.社会・文化 (1)社会情勢 パラナ州公安局が発表したパラナ州主要都市の2011年の犯罪件数は、次のとおり。 殺人 交通事故死 窃盗 強盗 クリチバ市 685 255 44,590 25,101 同市を除く同都市圏 858 185 15,370 10,612 ロンドリーナ拡大都市圏 127 133 9,840 4,995 マリンガ拡大都市圏 130 131 9,829 2,238 フォスドイグアス都市圏 165 139 3,644 2,131 カスカヴェル都市圏 186 140 6,307 1,806 ポンタグロッサ都市圏 104 214 8,498 2,211 37 62 6,285 952 その他の地域 793 994 47,226 パラナ州全体 3,085 2,253 151,589 海岸都市圏 車両盗難 同強盗 4,966 3,347 6,751 6,952 3,094 56,797 11,918 6,441 (2)教育 パラナ州における教育は、全国同様、初等教育(義務教育、6歳から14歳)が9年間、 中等教育が3年間(15歳から17歳)、高等教育が5年間(18歳から22歳)となっ ている。また、殆どの学校では授業時間は初等教育は午前、午後の2部制、中等及び高等 教育は午前、午後、夜間の3部制となっているが、中等教育課程以上に進むものは少数で、 大部分が初等教育で社会に出ているのが現状である。 パラナ州内の主要大学としては、クリチバ市に1912年創設のパラナ連邦大学(UFPR、 学生数約2万3千人のブラジル最古の連邦総合大学)及び私立の総合大学であるカトリッ ク大学(PUC)、ポジチーボ大学がある他、連邦技術センター(CEFET)が2005年に ブラジル初の連邦技術大学(UTFPR)に昇格した。また、ロンドリーナ市、マリンガ市、 ポンタ・グロッサ市、カスカヴェル市、グアラプアーヴァ市に州立大学があり、いずれも 総合大学である。これに加え単科大学も数多く設立されている。 2011年のパラナ州における就学者数(推定)は次のとおり(ただし、高等教育の就 学者数は2010年の数値。また、カッコ内は対前年比増加率)(出所:高校教育までは パラナ州教育基金、高等教育は伯教育文化省) 幼稚園教育(4~5歳) 小中学校教育(6~14歳) 高校教育(15~18歳) 192,707人 1,581,239人 481,846人 22 (5.2%) (▲3.6%) (0.5%) 高等教育 335,303人 (3.2%) (3)観光 パラナ州は、その西端のフォス・ド・イグアス市に隣接するイグアス国立公園内に世界最 大の流水量を誇る「イグアスの滝」を有していることもあり、世界各地から観光客が訪れ ている。また、2008年2月にはフォスドイグアス市-リオデジャネイロ市間を巡る観 光パックの一環としてブラジル初の豪華観光車輌開設式がスプリシ伯観光大臣(当時)出 席の下で行われ、同パックは毎月4グループで同年4月から実施されている。因みに、2 011年のイグアスの滝があるイグアス国立公園への日本人観光客数は15,584人で あった。 また、クリチバ市から海岸地域のパラナグアに向け海岸山脈を下る観光列車、3億年の歳 月をかけて自然が造り出した巨岩彫刻で有名なポンタグロッサ市のビラ・ベーリャ州立公 園(2004年1月から再開園)等が存在する他、歴史の街であるラパ市のモンジェ州立 公園(2011年は改善工事のため閉園)、ロンドリーナ市民の憩いの場でもあるアルツ ールトーマス市立公園、鍾乳洞で有名なカンピーニョス州立公園等も人気が高い。 州都クリチバ市は、国連から環境都市として表彰された如く、植物園、バリグイ公園、パ イプ・オペラ劇場、環境自由大学、タングア公園等の観光名所を有し、観光分野の開発を 図っている。 これら観光スポット25ヶ所を周遊する定期観光バス(Linha Turismo)が走り、 乗客は4回にわたって上下車出来る乗車券を購入する。 パラナ州主要観光地への旅行者数は次のとおり。 クリチバ市 3,410,219人(10年) イグアス国立公園(イグアスの滝) 1,394,187人(11年) イタイプー発電所 385,560人(11年) モンジェ州立公園/ラパ市 閉園中(11年) ビラ・ベーリャ州立公園 61,014人(11年) アルツールトーマス市立公園 56,451人(11年) カンピーニョス州立公園 10,770人(11年) (出所:クリチバ市市役所市立観光協会、パラナ州観光局) (4)マスコミ・文化 (イ)概観 州広報局によれば、州内のTV局数は72局(民間71局、公共1局)で、州都クリチ バ市には民間9、公共(パラナ州政府)1の計10局がある。但し、公共TV以外の民間 TV局は何れもリオデジャネイロもしくはサンパウロの国内ネットワークの系列下にあり、 自主制作番組の放映は少なく、ローカルニュースが毎日15分から30分の時間枠で数回 23 放映されている程度である。 他方、有料のケーブルテレビ(NET、TVA、GVT、OI等)及び衛星放送(SKY)の普及 は目覚しく、これらを通じてCNN、NHKを含む海外の主要チャンネルの多くを視聴できる。 新聞については、フォーリャ・デ・サンパウロ、ジョルナル・ド・ブラジル等の全国紙 がサンパウロ、リオから毎日空送され年間購読契約により有識者層の間で読まれている他、 パラナ州内で発行される地方紙としては、クリチバ市ではガゼッタ・ド・ポーボ紙が最有 力紙として最も多くの購読者に読まれている。 (ロ)マス・メディア (a)テレビ パラナ州内の主要なVHFの民間及び公共TV局 (ⅰ)民間主要局名 RPC(GLOBO系) TV BANDEIRANTES DO PARANÁ(BANDEIRANTES系) REDE DE MASSA(SBT系) RIC TV(RECORD系) CNT(CENTRAL NACIONAL DE TELEVISÃO) (ⅱ)公共テレビ局 TV EDUCATIVA(TV CULTURA及びTV BRASIL系) (b)新聞 パラナ州で発行される新聞紙は日刊、週刊等合計で305紙あり(出所:パラナ州広報 局)、主要紙名及び同発行部数は次のとおり。(2012年4月、当館調査) 平日版 46,600部、日曜版 77,000部 FOLHA DE LONDRINA紙: 平日版 38,000部、日曜版 43,000部 GAZETA DO POVO紙: (c)ラジオ パラナ州内のラジオ局数は306局で、うちクリチバ市内の局数は34局である。 (出所:パラナ州広報局) (ハ)文化 クリチバ市は、伯の中でも文化水準が高い都市の一つとされており、一年を通じて各種 文化行事、公演が行われている。中でも1992年からクリチバ市誕生月(3月29日) を記念して毎年3月から4月にかけて全伯より多くの劇団が参加し、約10日間にわたっ て演劇祭が開催されている。 なお、当館が主催・後援等を行った2011年、12年のパラナ州における主要文化行 事等、次のとおり。 (a)11年2月 「第21回日本カレンダー展」後援(於クリチバ市) (b) 5月 「ポンタグロッサ祭り」共催(於ポンタグロッサ市) (c) 6月 「移民祭における日本文化紹介事業」参加(於クリチバ市) 24 (d) 6月 「第3回日本ドキュメンタリー上映会」共催(於クリチバ市) (e) 7月 「国際漫画プレ大会」共催(於クリチバ市) (f) 9月 「春祭りにおける日本文化紹介事業」参加(於クリチバ市) (g) 10月 「アニメフォス」共催(於フォスドイグアス市) (h) 10月 「日本文化月間」主催(於クリチバ市) (i) 11月 「日本地方文化音楽祭」共催(於クリチバ市) (j)12年2月 「第22回日本カレンダー展」共催(於クリチバ市) (k) 3月 「東日本大震災一周年復興関連文化事業」共催(於クリチバ市) (l) 4月 「花祭り」参加(於クリチバ市) (m) 6月 「木下恵介生誕100周年記念映画特集」共催(於クリチバ市) (n) 6月 「移民祭り」参加(於クリチバ市) (o) 6月 「第51回日本物産品展」後援(於ロンドリーナ市) (p) 8月 「カルテット!」主催上映(於クリチバ市) (q) 8月 「第22回全伯日本語・日本文学・日本文化学会」及び 「第9回ブラジル日本学国際大会」後援(於クリチバ市) (r) 9月 「春祭り」参加(於クリチバ市) (s) 9月 「第23回マリンガ日伯文化祭」後援(於マリンガ市) (t) 9月 「第28回パラナ日本語スピーチ・コンテスト」後援 (於ロンドリーナ市) (u) 9月 「第23回パラナ幼少年お話大会」後援(於マリアルヴァ市) (v) 9月 「華道家元池坊華道会南米パラナ支部生花展示会」後援 (於クリチバ市) (w) 10月 「日本文化月間」主催(於クリチバ市) (x) 10月 「第9回パラナ太鼓祭」支援(於ポンタグロッサ市) (y) 11月 「琉球國祭り太鼓いちょりばちょうでえ5年」後援(於クリチバ市) (z) 11月 「第17回日伯交友テニス大会」後援(於クリチバ市) 25 6.日本との関係 (1)概観 我が国とパラナ州との関係は、1930年代にサンパウロ州から日本人移住者が州海岸 部及び北パラナ地域に入植した時に始まった。 現在、パラナ州には約15万人(北パラナ約10万人、クリチバ約4万5千人)の日系 人が在住していると見られ、既に世代は五世までに達している。パラナ州の日系人は、現 在も多くが農業に従事しているが、政治、経済、教育、医学、司法等の各分野でも大いに 活躍している。 (2)要人の来訪 (イ)皇室 我が国皇室とパラナ州との関係は深く、次のとおり6件の御訪問が行われている。 (a)三笠宮殿下御夫妻(1958年の日本人移住50周年) (b)皇太子・同妃両殿下(現天皇皇后両陛下)のマリンガ、ローランジア、 ロンドリーナ御訪問(1978年の日本人移住70周年) (c)浩宮殿下(現皇太子殿下)のマリンガ、ローランジア御訪問 (1982年の伯大統領の招待) (d)礼宮殿下(現秋篠宮殿下)のローランジア、ロンドリーナ御訪問 (1988年の日本人移住80周年) (e)今上天皇皇后両陛下のクリチバ御訪問(1997年6月) (日伯両国親善のため) (f)皇太子殿下のロンドリーナ、ローランジア、マリンガ御訪問 (2008年6月の日本人移住百周年) (ロ)閣僚等 (a)橋本総理大臣(当時)のフォス・ド・イグアス訪問(1996年8月) (中南米5ヶ国訪問の一環) (b)小渕外務大臣(当時)のローランジア訪問(1998年6月) (日本人移住90周年) (c)真鍋環境庁長官(当時)のクリチバ訪問(1998年11月) (d)河井克行外務大臣政務官(当時)のフォスドイグアス訪問(2005年5月) (米州議員連盟総会出席) (e)扇千景参議院議長(当時)のフォスドイグアス訪問(2006年8月) (f)木村外務副大臣(当時)のクリチバ訪問(2008年1月) (g)日伯議員連盟団のロンドリーナ、ローランジア訪問(2008年6月) (日本人移住百周年) 26 (h)玉澤特派大使(当時)のフォスドイグアス訪問(2008年8月) (イグアス国立公園長訪問、パラグアイ大統領就任式出席) (3)姉妹都市提携 姉妹関係調印年月日 パラナ州と兵庫県 1970年5月4日 マリンガ市と兵庫県加古川市 1973年7月2日 ロンドリーナ市と兵庫県西宮市 1977年5月11日 アシスシャトーブリアン市と宮城県柴田町 1981年5月13日 クリチバ市と兵庫県姫路市 1984年5月14日 パラナグア市と兵庫県淡路市 1986年5月29日 ロンドリーナ市と沖縄県名護市 1998年8月11日 (4)本邦進出企業 2012年4月現在、本邦から次のとおり18社がパラナ州に進出している。 (a)クリチバ市 (ⅰ)デンソー 自動車部品(カーエアコン、コンデンサー等) (ⅱ)古河電工 通信ケーブル製造 (ⅲ)シミズ工業 自動車部品(樹脂部品等) (ⅳ)東芝配電システム 送電・変電用機器製造 (b)サンジョゼドスピニャイス市 (ⅰ)日産自動車 自動車メーカー (ⅱ)シスメックス 医療試薬製造 (ⅲ)JTEKT 自動車部品メーカー(ステアリング等) (c)ポンタグロッサ市 (ⅰ)播磨化成 ロジン加工 (ⅱ)倉敷紡績 繊維関係 (ⅲ)マキタ 電動工具メーカー (d)コルネーリオプロコーピオ市 (ⅰ)イグアス・コーヒー インスタント・コーヒー製造 (ⅱ)フジムラ 繊維関係 (e)ファゼンダリオグランデ市 (ⅰ)KYBマンドー 自動車部分製造(サスペンション等) (ⅱ)SNR-NTN 自動車部品製造(ベアリング等) (ⅲ)ハマヤ 家電製品・部品リサイクル (ⅳ)住友ゴム 自動車用タイヤ・メーカー 27 (f)イラチー市 (ⅰ)矢崎自動車部品 自動車機器(ワイヤーハーネス等) (g)バンデイランテス市 (ⅰ)野村農場 農牧業 (ロ)クリチバ市にはヨシアキ・オオシロ氏を会頭とする「パラナ日伯商工会議所」が存 在し、会員数は上記本邦企業12社(東芝配電システム、シミズ工業、マキタ、SNR-NTN、 JTEKT及び住友ゴムを除く)を含め、日系企業、非日系伯企業及び他州に存在する企業等計 110社である(2012年4月現在)。 (5)パラナ州の対日貿易 2011年のパラナ州の対日貿易はFOB価格で、輸出が9位(前年は11位)の45 4,275千ドル(対前年比54.62%増)、輸入が10位(前年は15位)の352, 697千ドル(同35.88%増)で、貿易収支はパラナ州の101,579千ドルの輸出 超過となった。(出所:伯商工開発省) (イ)パラナ州の2011年の対日主要輸出品目及び輸出額(カッコは輸出に占める割合、 対前年比増加率)。 鶏肉(部分) 264,837千ドル (58.30%、47.86%) 種子用以外のトウモロコシ 52,746千ドル (11.61%、96.87% ) 大豆豆 37,789千ドル (8.32%、134.12%) インスタント・コーヒー類 27,178千ドル (5.48%、48.54%) 絹糸類 13,017千ドル (2.87%、183.28%) エチルアルコール 12,926千ドル (2.85%、34.11%) コーヒー・エッセンス類 11,835千ドル (2.61%、14.04%) 大豆かす 10,215千ドル (2.25%、32.57% ) インジェクター(ディーゼルエンジン用) 5,209千ドル (1.15%、▲19.04%) 冷凍オレンジ・ジュース 3,012千ドル (0.66%、104.26%) その他 合計 15,513千ドル 454,275千ドル (3.41%、21.42%) (100%、54.62%) (ロ)同年の対日主要輸入品目及び輸入額(カッコ内は輸入に占める割合、対前年比増加 率) 40MW以下の蒸気タービン 19,153千ドル (5.43%、前年実績無) パワーステアリング・ボックス用バルブ 18,190千ドル (5.16%、20.62%) 貨物用自動車 12,773千ドル (3.62%、1.19%) 28 ギア・ボックス 12,134千ドル (3.44%、47.30%) 金属加工機 9,566千ドル (2.71%、116.34%) 金属用普通旋盤 8,761千ドル (2.48%、139.81%) ポリ塩化ビニール 7,388千ドル (2.09%、23.72%) トナー・カートリッジ 7,254千ドル (2.06%、49.36%) 電動ハンマー 7,197千ドル (2.04%、59.69%) 胃カメラ 6,587千ドル (1.87%、123.83%) その他 243,694千ドル (69.09%、30.92%) 合計 352,697千ドル (100%、35.88%) (6)在留邦人 2011年10月現在のパラナ州内在邦人数は3,887人で、その内訳は永住者3,7 62人、長期滞在者125人となっている。(当館調査) (7)日系人・日系団体 パラナ州には、サンパウロ州に次いで伯第2位の日系社会(約15万人)が存在し、北 パラナに10万人(ロンドリーナ市(約2万3千人)、マリンガ市(約1万4千人)及び アサイ市(約3千人)等)、クリチバ市近郊に4万5千人が居住していると言われている。 パラナ州の日系社会の連合団体として1968年に創設された「パラナ日伯文化連合会」 (本部ロンドリーナ市)に加え、スポーツ及び文化(主として歌謡)関係活動のため19 47年に創設された「パラナ文化運動連盟」(本部:ロンドリーナ市)が活動していが、 2006年1月に両団体が合併し、新たな「パラナ日伯文化連合会」(構成団体65団体) として活動している。 2012年4月現在のパラナ州内のその他の主要日系人団体は、次のとおり。 なお、これら日系団体の会員数は、会費の未納会員を含んでいる。 団体名 「クリチーバ日伯文化援護協会」 所在地 クリチバ市 会員数 387家族 「ロンドリーナ中央日伯文化体育協会」ロンドリーナ市 200家族 「マリンガ文化体育協会」 マリンガ市 850家族 「アサイ文化連合会」 アサイ市 300家族 (8)本邦への出稼ぎ 当館管轄のパラナ州より本邦への出稼ぎ者数は、一説には延べ約7万人と見られている。 なお、1997年8月、クリチバ市に「ブラジル出稼ぎ協会」が設立され、本邦で就労 29 を望むブラジル人出稼ぎ者へのオリエンテーション、ブラジル帰国後のサポート、日伯に おける出稼ぎ者の実態調査等を実施している。 (9)経済協力(代表的なもの) (イ)有償資金協力 (a)パラナ州環境衛生改善プロジェクト 本件プロジェクトは、クリチバ首都圏の給水システム増設のための河川堰の建設、クリチ バ市周辺地域の給水設備、同地域の下水処理設備の拡張及び州海岸地域の上下水道網整備 等を目的とする環境案件である。わが国は、1998年当時OECF(現JICA)を通じ236 億8,600万円の円借款を供与した(プロジェクト総額396億5,600万円)。 なお、本件事業で整備した上下水道施設の運営・維持管理に係る技術支援の後続プロジェ クトが2012年10月から3年間の計画で実施されている。 (b)JBIC(現JICA)の対伯資金協力 「サンパウロ-フロリアノポリス高速道路プロジェクト」 サンパウロ州、パラナ州及びサンタ・カタリーナ州の3州を縦断する連邦幹線道路(サ ンパウロ-クリチバ-フロリアノポリス間)の総延長約690Kmのうち約660Km部分 の片側2車線化、既存道路の舗装・修復及びクリチバ市迂回道路(バイパス)43Kmの建 設等のプロジェクトで、当時の日本輸出入銀行(現JBIC)が米州開発銀行(IDB)と協調融 資(旧輸銀の負担分はIDB分と同額の4.5億ドル)を行った。 (ロ)草の根・人間の安全保障無償資金協力 平成11年度からブラジルに無償資金協力の一環として導入された本件協力の実績は、次 のとおり。 年度 件数 総供与資金額(米ドル) 平成11年度案件 3件 191,616 教育、環境 平成12年度案件 6件 213,787 民生向上、医療等 平成13年度案件 7件 293,288 医療、教育分野等 平成14年度案件 11件 291,216 教育、医療分野等 平成15年度案件 5件 97,647 医療、教育分野等 平成16年度案件 1件 13,311 医療 平成17年度案件 4件 188,127 教育、医療分野等 平成18年度案件 3件 168,144 医療 平成19年度案件 3件 211,931 医療 平成20年度案件 4件 297,561 医 療 、教 育 、農 業 平成21年度案件 5件 223,424 医療、福祉 平成22年度案件 3件 227,300 医 療 、教 育 、環 境 平成23年度案件 4件 367,006 医 療 、民 生 環 境 等 30 対象分野 (10)東日本大震災への支援 2011年3月11日に日本の東北地方を襲った大震災に対し、日本と強い友好関係に あるパラナ州では、復興支援のためアルシンド元選手、ジーコ元日本代表監督、ドゥンガ 前ブラジル代表監督等過去に日本でプレーしたプロサッカー選手の他、リッシャ知事も参 加し、4月7日に日本チーム(AMIGOS DO JAPÃO)対パラナチーム(AMIGOS DO PARANÁ)で観衆2万2千人を集めたサッカーの慈善試合が行われ、約22万レアルが義捐 金として日本へ送金された。 また、パラナ州内65の日系団体の連合組織である「パラナ日伯文化連合会」が主体と なってインターネット等を通じた義捐金募集活動を実施、第一回送金として約30万レア ルが日本赤十字社へ送金されたほか、その他の個人、団体等からも多くの義捐金が日伯の 赤十字社を通じて被災者の元へ届けられた。 31 7.ブラジルに占めるパラナ州の地位 (1)面積(単位:k㎡)(出所:IBGE) パラナ州(第15位) 199.314,90 (2.34%) その他の州 8.315.561,70 (97.66%) 全国 8.514.876,60 (100.00%) (なお、パラナ州面積199,314.90k㎡は、 日本の面積377,947k㎡の52.7%に相当。) ブラジルの面積 8,315,561.70km2 パラナ州 2.34% その他 97.66% (2)人口(単位:人、2012年7月推定)(出所:IBGE) パラナ州(第6位) 10.577.755 (5.45%) ブラジルの人口 その他の州 183.369.131 (94.55%) 193,946,886人 パラナ 全国 193.946.886 (100.00%) その他 州 (なお、パラナ州人口10,577,755人は、日本の 94.55% 5.45% 人口127,521,898人(12年5月)の8.3%に相当。) (3)社会(出所:国連開発計画) 上位8州の人間開発指数(2010年) ブラジリア連邦区 サンタカタリーナ州 サンパウロ州 リオデジャネイロ州 リオグランデドスル州 パラナ州(第6位) エスピリトサント州 マトグロッソドスル州 ブラジル全国平均 州別の人間開発指数 0,874 0,84 0,833 0,832 0,832 0,82 0,802 0,802 0,699 1 0,5 0 (4)経済 (イ)GDP(単位:千億レアル、2011年推定) (出所:IPARDES) パラナ州(第5位) 2.516 (6.07%) その他の州 38.914 (93.93%) 全国 41.430 (100.00%) (なお、2010年の日本の推定GDPは、53,909億米ドル) (ロ)一人当たりのGDP(単位:レアル、2009年推定) (出所:IBGE) 60.000 ブラジル平均 16.918 50.000 ブラジリア連邦区 50.438 40.000 サンパウロ州 26.202 30.000 ミナスジェライス州 22.147 リオデジャネイロ州 22.103 20.000 サンタカタリーナ州 21.215 10.000 リオグランデドスル州 19.778 0 パラナ州(第7位) 19.325 エスピリトサント州 19.145 (なお、2009年の日本人1人当たりのGDPは、 約33,440米ドル) 32 ブラジルのGDP 41,430億レアル その他 93.93% パラナ 州 6.07% (ハ)貿易(単位:千ドルFOB、2011年)(出所:MDIC) ブラジルの輸出総額 (a)輸出 258,645,348千ドル (ⅰ)総額 パラナ州 その他 パラナ州(第6位) 17.394.228 (6.79%) 6.79% 93.21% その他の州 238.645.348 (93.21%) 全国 258.645.348 (100.0%) (ⅱ)パラナ州の主要輸出品目 大豆豆及び同粉末 3.377.599 (19.42%) パラナ州主要輸出品目 砂糖 1.410.395 (8.11%) 砂糖 大豆油の滓等 鶏肉(部分) 大豆油の滓等 1.357.308 (7.80%) 8.11% 7.80% 6.03% 鶏肉(部分) 1.048.235 (6.03%) 大豆豆及び 自動車 自動車(1500~3000cc) 829.367 (4.77%) 同粉末 (1500~3000) 19.42% 鶏肉(全体) 763.542 (4.39%) 4.77% 鶏肉 大豆油(未精製) 571.589 (3.29%) (全体) 4.39% その他 9.393.501 (46.19%) その他 大豆油(未精 46.19% 総額 17.394.228 (100.00%) 製) 3.29% (b)輸入 (ⅰ)総額 パラナ州(第3位) その他の州 全国 (b)パラナ州の主要輸入品目 原油 自動車(1500~3000cc) 塩素酸カリウム 自動車車体用部品 ディーゼルエンジン自動車 その他 合計 18.766.490 (7.68%) 207.476.919 (92.32%) 226.243.409 (100.00%) 2.402.934 1.645.012 596.623 370.155 293.257 13.458.509 18.766.490 (12.80%) (8.77%) (3.18%) (1.97%) (1.56%) (71.72%) (100.00%) (ニ)ブラジルの穀物収穫高(千トン、11/12年予想) マトグロッソ州 35.888,0 (22.5%) マトグロッソ州を除く中西 28.559,0 (17.9%) パラナ州(第2位) 27.921,0 (17.5%) パラナ州を除く南部 26.336,0 (16.5%) 南東部 19.367,0 (12.2%) 東北部 16.288,0 (10.2%) 北部 4.847,0 (3.0%) 全国 159.205,0 (100.00%) (出所:CONAB) ブラジルの輸入総額 226,243,409千ドル その他 92.32% 塩素酸 カリウム 3.18% パラナ州 7.68% パラナ州主要輸入品目 自動車車体 用部品 1.97% ディーゼル 自動車 (1500~ 3000) 8.77% エンジン自 動車 1.56% 原油 12.80% その他 71.72% ブラジルの穀物収穫高割合 159,205千トン マトグロッソ 東北部 10.2% 北部 3.0% 州 22.5% 南東部 10.2% マトグロッソ 州を 除く中西部 17.9% パラナ州を 除く南部 16.5% パラナ州 17.5% (ホ)主要農作物収穫高(単位:千トン、11/12年)(出所:CONAB) (a)トウモロコシ その他 トウモロコシ収穫高 パラナ州(第1位) 14.239,50 (21.9%) の州 マトグロッソ州 11.411,40 (17.5%) 65,143.7千トン 29.8% ゴイアス州 7.860,70 (12.1%) パラナ州 サンパウロ 21.9% ミナスジェライス州 7.455,60 (11.4%) 州 7.3% サンパウロ州 4.779,90 (7.3%) ミナス その他の州 19.396,60 (29.8%) ジェライス マト 州 全国 65.143,70 (100.0%) グロッソ州 11.4% ゴイアス州 12.1% 33 17.5% (b)フェイジョン豆(単位:千トン、11/12年) パラナ州(第1位) 683,0 (18.6%) ミナスジェライス州 605,9 (16.5%) サンパウロ州 343,8 (9.4%) バイア州 310,1 (8.5%) セアラ州 307,5 (8.4%) その他の州 1.418,5 (38.7%) 全国 3.668,8 (100.0%) (c)大豆(単位:千トン、11/12年) マトグロッソ州 21.621,3 (33.0%) パラナ州(第2位) 9.932,1 (15.1%) ゴイアス州 8.463,0 (12.9%) リオグランデドスル州 6.547,6 (10.0%) その他の州 19.039,0 (29.0%) 全国 65.603,0 (100.0%) (d)小麦(単位:千トン、11/12年) リオグランデドスル州 2.461,4 (48.4%) パラナ州(第2位) 2.135,2 (42.0%) サンタカタリーナ州 197,6 (3.9%) その他の州 292,3 (5.7%) 全国 5.086,5 (100.0%) フェイジョン豆収穫高 3,668.8千トン パラナ州 その他の 州 38.7% 18.6% ミナス ジェライス 州 16.5% セアラ州 8.4% サン パウロ州 9.4% バイア州 8.5% 大豆収穫高 65,603.0千トン マト グロッソ 州 33.0% パラナ州 15.1% リオグラン デドスル 州 10.0% その他の 州 29.0% その他の 州 5.7% ゴイアス 州 12.9% 小麦収穫高 5,086.5千トン リオグラン デドスル州 48.4% サンタカタ リーナ州 3.9% パラナ州 42.0% (e)サトウキビ(単位:千トン、11/12年) サンパウロ州 323130,9 (53.7%) ミナスジェライス州 54431,2 (9.0%) ゴイアス州 51805,5 (8.6%) パラナ州(第4位) 43277,9 (7.2%) マトグロッソドスル州 37922,0 (6.3%) その他の州 91611,7 (15.2%) 全国 602178,8 (100.0%) (ヘ)主要牧畜業(出所:IBGE) (a)鶏肉生産高(単位:千羽、11年) パラナ州(第1位) 1.383.268 サンタカタリーナ州 946.754 リオグランデドスル州 764.968 サンパウロ州 762.423 ミナスジェライス州 363.444 その他 1.048.466 全国 5.269.323 (26.3%) (18.0%) (14.5%) (14.5%) (6.9%) (19.9%) (100.0%) (b)鶏卵生産高(単位:千ダース、11年) サンパウロ州 746.615 (29.1%) ミナスジェライス州 298.744 (11.7%) パラナ州(第3位) 259.316 (10.1%) リオグランデドスル州 209.847 (8.2%) エスピリトサント州 164.084 (6.4%) マトグロッソ州 139.069 (5.4%) その他 745.227 (29.1%) 全国 2.562.902 (100.0%) 34 パラナ州 7.2% サトウキビ収穫高 マトグロッ 602,178.8千トン ソドスル州 6.3% ゴイアス州 8.6% その他の州 15.2% ミナスジェラ イス州 9.0% サン パウロ州 53.7% ブラジルの鶏肉生産高 5,269,323千羽 その他 19.9% ミナス ジェライス 州 6.9% サンタ カタリーナ 州18.0% リオグラン デドスル州 14.5% サンパウロ 州 14.5% その他 29.1% 鶏卵生産高 2,562,902千ダース サンパウロ 州 29.1% マトグロッ ソ州 5.4% エスピリト サント州 6.4% パラナ州 26.3% リオグラン デドスル州 8.2% ミナス ジェライス 州 11.7% パラナ州 10.1% (c)養豚生産高(単位:千頭、11年) サンタカタリーナ州 9.058 リオグランデドスル州 7.303 パラナ州(第3位) 6.614 ミナスジェライス州 4.128 マトグロッソ州 2.091 ゴイアス州 1.936 その他 3.732 全国 34.862 (26.0%) (20.9%) (19.0%) (11.8%) (6.0%) (5.6%) (10.7%) (100.0%) (d)牛乳生産量(単位:千リットル、11年) ミナスジェライス州 5.533.963 (25.5%) リオグランデドスル州 3.172.844 (14.6%) サンパウロ州 2.513.614 (11.6%) パラナ州(第4位) 2.413.833 (11.1%) ゴイアス州 2.311.119 (10.7%) サンタカタリーナ州 1.794.586 (8.3%) その他 3.952.174 (18.2%) 全国 21.692.133 (100.0%) (e)肉牛生産量(単位:千頭、11年) マトグロッソ州 4.475 マトグロッソドスル州 3.274 サンパウロ州 3.270 ゴイアス州 2.702 ミナスジェライス州 2.100 パラ州 2.080 ロンドニア州 1.893 リオグランデドスル州 1.885 パラナ州(第9位) 1.205 その他 5.930 全国 28.814 (15.5%) (11.4%) (11.3%) (9.4%) (7.3%) (7.2%) (6.6%) (6.5%) (4.2%) (20.6%) (100.00%) (ト)ブラジルにおける州別自動車生産台数 (単価:千台、10年、出所:ANFAVEA) サンパウロ州 1.746 (47.9%) ミナスジェライス州 788 (21.6%) パラナ州(第3位) 423 (11.6%) リオグランデドスル州 219 (6.0%) バイア州 208 (5.7%) リオデジャネイロ州 204 (5.6%) ゴイアス州 62 (1.7%) 全国 3.646 (100.0%) (チ)ブラジル主要港における輸出入取扱額 (単位:FOB100万ドル、2011年) (出所:APPA) サントス港(SP) 62.901 ヴィトリア港(ES) 30.970 セペチバ港(RJ) 27.691 パラナグア港(PR)(第4位) 17.575 サンルイス港(MA) 16.961 IBGE:ブラジル地理統計院 CONAB:ブラジル供給公社 ANFAVEA:ブラジル自動車生産社協会 APPA:パラナ州港湾管理局 ゴイアス州 5.6% リオグラン デドスル州 20.9% マトグロッソ 州 6.0% ミナス ジェライス 州 11.8% パラナ州 19.0% 牛乳生産量 21,692,133千リットル サンタ カタリーナ州 8.3% その他 18.2% ミナスジェ ライス州 25.5% ゴイアス州 10.7% サンパウロ 州 11.6% パラナ州 11.1% 肉牛生産量 28,814千頭 その他 20.6% パラナ州 4.2% リオグラン デドスル州 6.5% ロンドニア 州 6.6% リオグラン デドスル州 6.0% リオグラン デドスル州 14.6% マトグロッ ソ州 15.5% マトグロッ ソドスル州 11.4% パラ州 7.2% ミナス ジェライス州 7.3% サンパウロ 州 11.3% ゴイアス州 9.4% ブラジルの自動車生産 リオデ 3,646千台 バイア州 5.7% ジャネイロ 州 5.6% ゴイアス 州1.7% パラナ州 11.6% ミナス ジェライス 州 21.6% 80.000 60.000 40.000 20.000 0 IPARDES:パラナ州経済社会研究所 MDIC:ブラジル商工開発省 (了) 35 サンタ カタリーナ 州 26.0% 養豚生産高 34,862千頭 その他 10.7% サンパウロ 州 47.9%
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