「日本興亜・東北『社会企業家』応援ファンド」の選考結果について

「日本興亜・東北『社会企業家』応援ファンド」の選考結果について
被災地の復興を目指す社会的起業家を支援するために私どもが募集した「日本興亜・東北『社
会企業家』応援ファンド」について、多くの方々からご応募いただきありがとうございました。
2012年12月19日に選考委員会を開催し採択者が決定しましたので、応募、選考の状況
も含め、ご紹介します。
1.応募状況
(1) 募集期限
2012年11月19日(月)
(2) 応募総数
79件
(3) 事業実施予定地域
茨城県
5件(6%)
青森県
1件(1%)
岩手県
10件(13%)
福島県
9件(11%)
宮城県
54件(69%)
青森県
岩手県
宮城県
福島県
茨城県
1
10
54
9
5
八戸市(1)
陸前高田市(5)、大船渡市(2)、遠野市(1)、奥州市(1)、九
戸郡(1)
仙台市(10)、石巻市(30)、塩釜市(1)、気仙沼市(5)、東松
島市(2)、亘理郡(1)、宮城郡(1)、牡鹿郡(1)、本吉郡(3)
福島市(2)、郡山市(2)、いわき市(2)、南相馬市(2)、伊達
市(1)
水戸市(1)、龍ヶ崎市(1)、笠間市(1)、つくば市(1)、北相
馬郡(1)
(4) 分野(複数回答)
在宅被災者支援
15
子ども・教育
23
福祉
13
地域活性化
54
横断的分野
28
2.選考委員会
(1) 開催日
2012年12月19日(水)
(2) 選考方法
選考委員会を設置し、選考委員による下記の選考の基準に基づく書類選考により、採択者
を決定しました。
(3) 選考委員(○印委員長)
木山 啓子さん(NPO法人JEN
理事・事務局長)
○中村 陽一さん(立教大学21世紀社会デザイン研究科 教授)
紅邑 晶子さん(NPO法人せんだい・みやぎNPOセンター 代表理事)
嶋田 行輝さん(日本興亜損害保険株式会社 経営企画部CSR室長)
(4) 選考の基準
・ 社会的なミッションは明確か。
社会性
・ 解決したい社会的課題やこの事業による受益者が明確であるか。
・ 地域課題を解決する方法論が明確か。
・ 価値創造や高い社会的インパクトが見込まれるか。
・ 持続可能なビジネスモデルであるか。
・ 収支計画書が現実的なものとなっているか。
事業性
・ 具体的で実現可能な事業プランとなっているか。
・ 資金や人材、組織などの体制構築の可能性はあるか。
・ 本人のやる気、真剣さ、覚悟が感じられるか。
・ 安定した雇用を継続して創出することができるか。
・ 被災地の復興にどのように影響を与えるか。
地域への波及効果
・ 被災地の人材や技術、自然、地場産品など各種の地域資源をどの
ように活用しているか。
・ 他の団体や地域への波及効果が期待できるか。
3.選考結果
選考委員会による選考の結果、次の11名の方々が採択されました。
これから2013年12月までの1年間、助成金の提供及びテクニカルサポートにより、新
たな社会的事業が軌道に乗るよう、継続的な支援を行っていきます。
<採択された方々>
氏
名
起業地
赤坂
智子
宮城県石巻市
秋山
弘美
福島県郡山市
磯脇
賢二
宮城県仙台市
大橋
雄介
宮城県仙台市
久保田靖朗
宮城県七ヶ浜町
佐々木
真
宮城県石巻市
西本
芳浩
宮城県山元町
深尾
尚子
宮城県石巻市
松本
俊彦
宮城県石巻市
三井
俊介
岩手県陸前高田市
向田
麻衣
宮城県石巻市
事業の概要
独自の手織り機を使った作品の製作・販売を通じた生きがい
と信頼できる仲間づくり、雇用の創出
震災で被害を受けた縫製工場や工房と連携して、独自の服飾
ブランドを立ち上げ、地元雇用を促進(ALOHAプロジェクト)
事業系二重ローン問題の解決を支援し、被災地における事業
再開と雇用の確保
被災地における経済的余裕のない子どもたちに、eラーニン
グとエンパワーメントによる低価格の“学びの場”を提供
道の駅(SEVENS HEAVEN STATION)づくり。若者が集
う街づくりで被災地を活性化
民家型デイサービス事業。被災地における介護問題の解決と
地域コミュニティーの拠点を目指す
原発被害から避難している子どもたちへの教育支援。低価格
の学習塾(寺子屋)を開設
被災した三陸の水産加工業者と連携し、消費者が購入しやす
い商品としてパッケージング販売
被災企業に対する販路拡大、商品販売を支援することで、石
巻の産業を復興
都会の若者と陸前高田市広田町の方々との交流の場をつく
るなどして、被災地を活性化
ネパール製ナチュラル化粧品の販売拠点を石巻に設け、被災
地の雇用創出と途上国支援