「緑の経済と社会の変革に関するアイデア」 (財)日本生態系協会 都市河川を対象とした遊水池機能を持たせた 大規模湿地再生事業(公共事業)の実施 アイデア・意見の概要 都市河川を対象に、治水対策の一環として遊水地の機能を兼ねた大規模な湿地環境を再 生する自然再生事業(公共事業)を実施し、地域の暮らしに安全・安心を提供し、また、自 然との共生を図る。 アイデア・意見 都市化の行き過ぎた進展による、短時間の集中豪雨による内水の氾濫、道路の冠水など の都市型洪水が、近年その被害を拡大させています。 河川は、本来は自然に蛇行することによりその力を分散させ、下流に急激に流れる前に 氾濫原をつくりながら流れていく性質をもっています。河川のもつ自然の力を完全に抑え ることはできません。暗渠となっている旧い河道なども含め、川を本来の姿に取り戻すこ とは、治水対策だけではなく、自然の再生により生物の多様性が高まるだけではなく、自 然がもたらす精神的な充足からくる生活環境の向上などの効果も期待できます。 今回の雇用創出事業として、都市河川を対象に、公有地化等により、川沿いに十分な広 さの土地を確保し、遊水地の機能を兼ねた大規模な湿地環境を再生する公共事業の実施を 提案します。 「緑の経済と社会の変革に関するアイデア」 (財)日本生態系協会 将来に向けた縮退政策の一環として、必要性の低い道路や橋などの解体・撤去、 自然再生事業(公共事業)の実施 アイデア・意見の概要 積極的な縮退政策を計画・実行し、道路や橋などの社会資本のうち、必要性の低いもの について解体・撤去し、跡地を対象に自然再生事業(公共事業)を実施する。 アイデア・意見 人口の減少、債務残高の増加、税収減による国家財政、地方財政の逼迫などから、道路 や橋などの社会資本に投資する資本が減少しています。新規事業どころか維持更新費用の 確保も困難になる可能性があると予想され、これまで蓄積してきた道路やトンネル、橋を 同じ状態で維持管理していくことが困難になることが、国の検討会でも議論されています。 金銭的な理由から、維持管理が行き届かくなり、構造物の劣化に起因した事故が発生して からでは、国民に安全・安心な生活を提供することができません。 そこで、今回の雇用創出事業として、近年、検討がなされてきている縮退の政策を実現 化し、縮退の対象となる道路や橋などを解体・撤去するとともに、それらの跡地を自然に 再生し、地域の生態系の回復に貢献する事業を提案します。
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