武蔵経営 F A X ニュース385号 中小企業へ 情報伝達は 相続税と譲渡税のW増税! http://www.musashikeiei.com 熊谷 048-522-0064 増税される相続税を納めるための譲渡が増税 さいたま 048-631-2271 ゴルフ会員権も同族株の譲渡も課税強化! 発行 2014/1/22 税理士法人武蔵経営 熊谷事務所 中西2-7-31、 さいたま事務所 大宮区仲町2-24-2金杉仲町ビル3F 平成26年度の税制改正は、消費税が増税される年であるにもかかわらず増税色の濃い内容となっています。増税の ターゲットとなっているのは、高額給与所得者と資産家です。特に地主資産家にとっては、増税された相続税を納めるた めに売却する土地の譲渡税が増税されるのですからW増税となります。 なぜ、相続税を大増税したのにそれを支払うための譲渡税まで増税するのか! 相続税の課税対象財産が5億円(内土地が4億円)で相続人が子2人の場合で、 相続税の申告期限から3年以内に1億円土地を売却した場合のシュミレーション 現行 相続税 譲渡所得から控除できる相続税 譲渡税 税額合計 平成27年~ 138,000,000 152,100,000 110,400,000 30,420,000 0 12,916,000 138,000,000 165,016,000 差額 現行では、土地に対応 するすべての相続税が 控除できるが、譲渡し た土地に係る相続税し か控除できなくなる 14,100,000 相続税が1410万円も 増税されるのに、そ -79,980,000 れを支払うために売 12,916,000 却した土地の譲渡税 が1291万も増税され 27,016,000 る。 そもそも、相続税は所得税を納めて蓄財した財産に再度課税する税金ですから、「2重課税ではないか?」という議論 があり、海外の多くの諸国は廃止しています。例えばシンガポールには相続税も贈与税もありません。キャピタルゲイン 課税もしていないので、土地を売却しても税金がかかりません。稼いだ所得に対する所得税も11%しかかかりませんので シンガポールの人たちは、お金持ちになれます。なんと国民の17%の人たちが、資産100万ドルを超える資産家だそうで す。 アベノミクスの成長戦略は、国民の富や幸福を増大させる方向にいかなければならないのに、僅かな財産にも相続税を 課税し、それを納めるために相続財産を譲渡した譲渡所得税まで課税強化するというのですから、これで「成長戦略」と いえるのでしょうか?このままでは、企業だけでなく優秀な国民まで海外に移住しかねません。 一生懸命働いて稼いでいる人や、たくさんの固定資産税を納めている資産家の財産に対する課税強化は大いに疑問で す。 ゴルフ会員権は今年の3月31日までに譲渡しないと損益通算できなくなります! ゴルフ会員権やレジャー施設利用権についての課税も平成26年度の税制改正で強化されることになります。ゴルフ会 員権の相場はバブル時に比較すると大幅に下落しています。現行税制ではゴルフ会員権の譲渡損失は、他の所得と損 益通算が認められているため、譲渡損失の確定申告をすれば給与や事業で支払った所得税が還付されます。 ところが平成26年の税制改正では、ゴルフ会員権等の施設利用権について、「主として趣味、娯楽、保養又は鑑賞の目 的で所有する不動産以外の資産(ゴルフ会員権等)」と規定され、生活に通常必要でない資産として雑損控除も損益通算 もできなくなります。 この適用は平成26年4月1日以降になりますので、多額の含み損を抱えているゴルフ会員権を持っている方は、今年の3 月31日までに譲渡しなければ損益通算の対象になりませんので注意が必要です。 今後の増税スケジュール このFAXは、当事務所の取引先や名刺交換等によってお付き合いさせていただいている方々に送付させていただいていますが、 このFAXニュースの配信を希望されない方はご面倒様ですが、048-631-2271(担当 宮内)まで御一報下さいますようお願いします。
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