かみのくらようちえんだより 1学期号 平成28年7月13日 4月に新しい生活がスタートしてから、早いものでもう1学期が終わろうとしています。保護者の皆様の ご協力とご支援のおかげで、子どもたちは入園、進級当初の緊張感も和らぎ、それぞれが自分の思いを出せ るようになってきました。また、周りの状況や生活の流れが分かり、自分なりに考えて行動することもでき るようになってきました。一方、以前は気付かなかった友達の思いに対する複雑な感情や、新しい生活に張 り切る気持ちからの疲れなど、今までと違う自分との出会いに戸惑う姿もあったことと思います。また、自 分の思いを主張するあまり、トラブルにつながる場面もありました。でも、どんな姿も子どもたちにとって は成長につながる途上の姿だと信じて、ありのままの子どもたちの姿に向き合い、楽しい遊びを準備したり 一緒に楽しんだりしながら、その子の育つタイミングやペースに合わせた援助を心がけてきました。今後も 一人一人に寄り添いながら、ステップアップにつながる関わりを工夫していきたいと思っています。 いよいよ子どもたちが楽しみにしている夏休み。いろいろな経験をして、2学期の始業式には少したくま しくなった子どもたちに会えることを楽しみにしています。そして、2学期もより子どもたちの元気な声と 弾けるような笑顔があふれる幼稚園になるよう、職員一同一丸となって頑張っていきたいと思います。 長い夏休み中も子育て相談は行っています。何か気になることや困ったことなどがあれば、いつでも幼稚 園にご連絡ください。 ~七夕の飾りってきれいだね~ 先週、七夕会がありました。子どもたちが作ったきれいな笹飾りが風に揺れると、自然に気持ちがふっと 優しくなって笑顔になります。そんな七夕飾りには、先生たちの数々の願いや、年齢に合った経験の機会が 込められているのをご存じですか?今回はその一部をご紹介しましょう。 3歳児・・・ 「描く」 「貼る(のり・セロテープ」を中心に、作る楽しさが味わえるように、すぐできてう れしくなるような飾りを考えました。どの飾りも、子どもたちの“一生懸命”が伝わってきました。 4歳児・・・ 「描く(パス・はじき絵) 」 「貼る(一部にのりをつけて長くつなげる) 」 「折る(角と角を合わ せて、しっかり折り目をつける) 」 「切る(紙を回しながら連続切りで円形に沿って切る) 」など、両方の手の 別々の動きを促す作り方や、素材の特徴を知って使いこなす姿につながるような飾りを提示しました。今ま で親しんできた素材や用具ですが、子どもなりに発見や気付きのある新鮮な出会いになったようです。 5歳児・・・4歳児の経験に加え、平面から立体ができる面白さや不思議さを味わいながら、経験の幅が 広がる製作物(貝つなぎ・切子・くす玉など)を作りました。小学校入学を意識して、一斉活動を取り入れ、 先生の指示や注意事項をよく聞いて自分なりに考えて作ったり、分からないことは自分から先生や友達に聞 いたりして活動に取り組む経験もできるようにしました。少し難しいと感じる製作も、先生の話をしっかり 聞いてじっくり丁寧に取り組むことで「できた!」と自信につながり、何度も挑戦する姿がみられました。 この他にも、 「五色紙」は、4歳児はきれいな色紙を好きなように好きなだけつなげましたが、5歳児は七 夕の飾りの由来に基づいた色を順番につなげて作りました。 また、今年度は、製作期間中にお休みをしていた子やプールに入れない子のために用意した製作コーナー で、 「もっと作りたい!」と一緒に作り始める子どもたちがいましたので、できた飾りを笹に付けて、近隣の 方に届けることにしました。近隣の方々は、子どもたちの笹飾りに目を細め、とても喜んでくださいまし た。思わぬところで、近隣の方々との触れ合いを経験することができました。 幼稚園には様々な行事がありますが、 “毎年やっているから~”という ことではなく、子どもたちが楽しみながら豊かな経験を重ねていけるチャ ンスと捉え、その内容についても毎年教師全員で話し合って決めています。 2学期もたくさんの行事がありますが、子どもたちの成長につながるよ う、その一つ一つを大切にしながら取り組んでいきたいと思っています。 2学期もどうぞよろしくお願いいたします。
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