仲間との絆 「佐賀北高校野球部」 まったく無名の佐賀北(佐賀)が強 豪の広陵(広島)を下して日本一に なった。それも、劇的な逆転満塁ホ 1組 ームランつきだ。「これぞ甲子園、 これが高校野球」だ。 過 去 2 年の大会では、地区予 選の初戦で敗退している。 その同じ野球部が、どうや 2組 ってここまで来たのか。その 道のりは半端じゃない。2 回戦では宇治山田商(三重) を引き 分け 再 試 合の 末に 破り、 準々 決勝 では 帝京 (東京)に延長 13 回サヨ 4組 ナラ勝ち。甲子園で 73 イ 3組 ニングという最多記録を作った。「ハンカチ 王子」の早実が決勝戦引き分け再試合でつく った 69 イニングを破ったのだ。佐賀北高の 様子も、いつも登場する野球の名門校とはが らり違う。グラウンドはサッカー部と共用。 1 日の練習は 3 時間。夜間照明も隅のほうに 3 つだけ。ストライクやアウトの数を表示す る打者のカウンターはでかいと思ったら、お 古の交通信号機の再利用だった。年間の予算 は 60 万円で甲子園出場で経費がふくらみ、 担当の教諭は「いくら請求がくるか、恐い」 と笑う。選手も監督も地元も、だれも優勝す るなんて思わず。地元のテレビも、予選段階 での同高をまったく取材していなかったので、映像ゼロ。だいいち学校のパンフレットにも野球部のことが出ていない。 それが勝 った。満塁ホームラン、優勝の瞬間は日本中の人が信じられない、しかし感動のフィナーレであった。 長い冬のたゆまぬ努力が夏の大輪の花を咲かせます、チームメイトを大切に、日々精進! 道徳の学習 2015. 10.7.
© Copyright 2024 Paperzz