ジンバブエ共和国月報(2014年3月) 主な出来事 【内政】 ●7日、野党 MDC-T 中央評議会は、党規律への違反などの理由でマンゴマ前エネルギー・電力 開発大臣の MDC-T 会計次長としての資格を停止した。 【外政】 ●12-26日、IMF 調査団は、本年6月末まで実施予定の SMP(Staff Monitored Program)実施を 目的として、当国を来訪した。 ●30日、31日付け新聞各紙によると、ムガベ大統領は、ベルギーのブリュッセルで予定されて いる EU アフリカ・サミットへの不参加を決定した。 【経済】 ●23、24日付け新聞各紙によると、ムガベ大統領は、経済学者で CBZ 銀行前 CEO のジョン・マ ングジカ博士を新中央銀行総裁に指名した。 【内政】 ●ムガベ大統領の娘の結婚式 1日、ムガベ大統領の娘・ボナの結婚式が同大統領私邸で開催された。同結婚式には政府高官 や各国首脳など約5,000人が参加した。 ●マンゴマ MDC-T 会計次長の資格停止 7日、野党 MDC-T 中央評議会は、党規律への違反などの理由でマンゴマ前エネルギー・電力開 発大臣の MDC-T 会計次長としての資格を停止した。マンゴマ前大臣はビティ幹事長の支持の下、 チャンギライ党首に対して党首辞任を要求し、同党首は要求を拒否したと報じられていた。 ●国会議員向け「持続的な社会経済移行指針(ZIM ASSET)」セミナーの開催 12-13日、ZIM ASSET の理解を深める目的で当国国会議員に対する ZIM ASSET セミナーが 開催され、ムジュル副大統領他、約200名の国会議員及び各国大使、大使館員等が出席した。 同セミナーでは中国工商銀行、中国鉄建、インド輸出入銀行、南部アフリカ開発銀行、当地豪大、 加大等が講演を行った。 ●ZANU-PF マシンゴ州代表選挙の再投票決定 26日、与党 ZANU-PF 政治局は客年11月に実施されたマシンゴ州代表選挙の再投票実施を決 定した。同選挙結果は、不正や暴力の申し立てにより疑問視されていた。 【外政】 ●中国のトクエ・ムコシダム水害被害者への支援 5日付けヘラルド紙によると、2月の当国政府によるトクエ・ムコシダム水害に対する災害非常事 態宣言を受け、中国は水害被害者に対する50万ドルの支援を発表した。 ●IMF 調査団の来訪 12-26日、IMF調査団は、本年6月末まで実施予定のSMP(Staff Monitored Program)実施を目 的として、当国を来訪した。同調査団はチナマサ財務大臣、ネマ青年・現地化・経済開発大臣、政 府高官他との会談を行い、当国政府の財政管理、金融管理をモニタリングした。IMF調査団は次 回6月に来訪する予定であり、当国における事務所の再開を検討している ●マルチ・ドナー・トラスト・ファンド(Zim Fund)の支援 19日、アフリカ開発銀行及び西側ドナー諸国は、マルチ・ドナー・トラスト・ファンド(Zim Fund)を通 じて、当国政府に対し3,500万ドルの支援を行った。3,500万ドルのうち、約2,000万ドルは 水供給及び下水処理、約1,500万ドルは発電施設改修に使用される。 ●ムガベ大統領の EU アフリカ・サミットへの不参加 30日、31日付け新聞各紙によると、ムガベ大統領は、ムガベ夫人の査証発給拒否等により4月 2-3日にベルギーのブリュッセルで予定されている EU アフリカ・サミットへの不参加を決定した。 【経済】 ●物価上昇率・インフレ率(2月) 2月のインフレ率は、客月比0.09ポイント減の0.05%となった(1月インフレ率:0.14%)。消 費者物価指数は2012年12月を100とした場合、客月比0.05増の100.53であった (1月消費者物価指数:100.48)。 ●日本円、中国元等の口座開設開始 5日付けヘラルド紙によると、いくつかの当地銀行は、中央銀行による法定外貨追加を受け、日本 円、中国元、豪ドル、インドルピーで取引可能な口座の開設を開始した。 ●準国営企業等のトップの給与削減 18日、政府は準国営企業及び地方行政機関のトップの給与を月6,000ドルの上限とすることを 閣議決定した。今年に入り、準国営企業である Premier Service Medical Aid Society(PSMAS)の CEO の月23万ドルの給与が明らかになるなど準国営企業及び地方行政機関のトップの過剰な 給与に関する報道が多くなされていた。 ●PROPARCO と CABS との貸付契約締結 19日、当国最大の不動産担保ローン金融機関である CABS はフランス開発庁(FAD)と民間株主 が 所 有 す る 開 発 金 融 機 関 PROPARCO と 5年 間 の 1 ,0 00万 ドル 貸 付 契 約 を 締 結 した 。 PROPARCO は2月に当国金融機関である NMB 銀行と1,000万ドル貸付契約を締結している。 ●エタノール20%混合ガソリン(E20)導入の延期 20日付けファイナンシャル・ガゼット紙によると、政府は4月から開始予定であったエタノール2 0%混合ガソリン(E20)導入を延期する。政府は客年末にかけて段階的にエタノール5%混合ガ ソリン(E5)、エタノール10%混合ガソリン(E10)、エタノール15%混合ガソリン(E15)を導入して いたが、エタノールの原料であるサトウキビの不作により客年12月に導入された E15の使用を本 年1月から見合わせ、3月末時点では E10が使用されていた。E15及び E20の導入時期につい ては未定である。 ●マングジカ中央銀行新総裁の指名 23、24日付け新聞各紙によると、ムガベ大統領は、経済学者で CBZ 銀行前 CEO のジョン・マン グジカ博士を新中央銀行総裁に指名した。マングジカ新総裁の任期は5月1日から5年間で、ディ リワヨ博士(現臨時代理総裁)及びムランボ博士は2017年4月30日の任期終了まで引き続き副 総裁を務める予定。 ●3月ダイヤモンド競売結果 23-30日、ドバイにて当国産ダイヤモンドの競売が実施され、当国は約38万カラット、2,930 万ドルのダイヤモンドを販売した。
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