インテリアデザインコース ●履修の基本的な流れ 2年次 2年次前期の「インテリアデザインⅡ-A」では小規模住宅の設計と椅子の制作を行い、身近な建築空間とインテリアを通じて住空 間に対する基本的な要素を理解すると同時に、木造とコンクリート造について基礎的な構造と工法について学ぶ。椅子の制作にお いては椅子のデザインに関する知識を深め、実物を制作することによりヒューマンスケールの感覚を養う。2年次後期の「インテ リアデザインⅡ-B」、 「インテリアデザイン特別演習Ⅱ-D」においては中規模住宅の設計と美術館の設計課題を行う。中規模住宅で は住空間の豊かさを追求し、同時に上記の構造と工法において更なる理解を深める。美術館の設計では都市との関係性や地域と交 流を捉えながら、同施設に求められる計画に求められる基本事項を学び、芸術作品と建築の高め合う空間の創造を目標とする。2 年次に行われた主な制作の成果は「デザインスタディ展」にて展示される。「インテリアデザイン特別演習Ⅱ-C」では空間意匠の 理論に関する論考を行い、論理的思考力を養う。 「インテリアデザイン特別演習Ⅱ-B」では2次元CADから3次元CADの習得へと 進み、加えて、「建築計画」、「環境工学」においては建築や都市計画の概念と理論、環境に関する工学的基礎理論を学ぶ。 3年次 3年次ではこれまでに習得した建築、インテリアデザインの基礎を基に詳細な室内設計へと進み、インテリアデザインの専門性を 高める。インテリアデザインの視点から魅力のある空間を創造することを目的とし、課題を通して様々な技術や専門的知識を習得 し、創造性豊かなデザインの能力を養う。前期の「インテリアデザインⅢ−A」では飲食店の設計課題を行い、飲食系商業施設の設 計、計画に求められる機能を学び、提案力を養い、諸室に求められ豊かな室内空間を追求する。後期の「インテリアデザインⅢ−C」 では宿泊施設の客室室内等のインテリア設計を行い、周辺環境との調和に配慮した豊かな余暇を過ごす空間を目指し、建築、室内 空間、家具に関するデザインの提案を行う。工学的分野においては「構造力学」にて構造の基礎を学び、 「構造力学演習」にて行わ れる構造実験と共に構造に関する知識と理解を深める。加えて、 「建築法規」 、 「建築設備」 、 「建築生産」では建築設計の実務に関連 する諸分野の基礎を学ぶ。 4年次 これまでに学んだ建築、インテリアデザインの基礎から応用を展開し、専門的な知識を深め、豊かな空間をデザインする能力を養 うことを目標とする。前期の「インテリアデザインIV-A」では集合住宅の設計とデザインに取り組み、この設計制作は卒業制作の 前段階の制作として位置付けられ、総合的な観点に立って計画を構想し、インテリアデザインを纏める能力の育成を目的としてい る。都市性や敷地の場所性を読み解くことや、今日の都市空間における集合住宅の在り方を考察するなどの社会的な傾向に対する 解釈が求められる。現在の多様化が進むライフスタイルに合致した住戸タイプの計画や地域に求められる商業や地域交流に関する 施設の計画などの多岐に渡る配慮が必要となる。前期の終わりには卒業制作のテーマと設計対象の検討を行い、9月の卒制エスキ ース展にて展示発表会を行う。卒業制作、「インテリアデザインⅣ-B」では、テーマの設定から敷地の選定、計画概要、施設内容 を自ら行い、関連事項の調査、分析においても自発的な取り組む。エスキース各段階に設けられた審査を通して、計画内容、設計 制作、プレゼンテーションの完成度を高め、4年間学び得たことの集大成としてここにその成果を示す。2月に愛知県立美術館で 行われる卒業制作展にて公開展示を行う。
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