(2)小学校での居住地校交流の実践例

(2)居住地校交流の実践例①(小学校)
①概要
本校小学部 2 年生。平成 27 年度から居住地校交流を開始した。初めての居住地校交流という
こともあり、実施前に本人、保護者、担任、コーディネーターが交流校に行き授業参観を行っ
た。通常学級の 2 年生と特別支援学級で 1 回ずつ交流を行った。
②目標
・2 年生や特別支援学級の児童と知り合い、ふれ合うことができる。
・保護者と一緒に、2 年生や特別支援学級の活動に参加することができる。
③取り組みの工夫
○事前学習
本人の写真を貼った自己紹介カードを 2 枚作成し、居住地校交流を開始する前に「通常学
級」と「特別支援学級」両方に掲示をした。
○学習及び活動の工夫
第 1 回目は、通常学級の生活科「町探検」の学習に参加する。初めての居住地校交流とい
うこともあり、交流校の担当者とも相談し、体験的な活動を選択して共同学習を実施した。
第 2 回目は本人が興味のある活動を活かし、特別支援学級の算数や音楽の授業に参加をした。
④交流当日の様子を以下の表にまとめた(平成 27 年度)
回数
学習・活動内容
様 子
第 1 回 ○生活科(通常学級:2 年生)
・初めは、母親と手をつないでいたが、班
「町探検」
の児童も自然とA君と手をつなぎ、歩く
・昇降口靴を履き替え 教室へ移動する。
ことができた。班の児童らがややペース
・教室で話を聞く。
の遅いA君を気にして振り返ったり、待
・班ごとに店まで歩く。
ってくれたりした。
・店で話を聞く。(スーパー、郵便局、ク ・日頃、母親と来ている店が多かったため、
リーニング店、豆腐屋、八百屋)
落ち着いて回ることができた。
・教室で挨拶をする。
・通常学級の担任が、挨拶をする時間を設
けてくれ、A君は、児童と握手をしてわ
かれることができた。2 年生の児童からA
君に、
「また来てね」などの声をかける様
子が見られた。
第 2 回 ○算数(特別支援学級)
・ボールを分けるときやゲームでは、高学
・的当てゲームを行う。
年の女子児童がA君に声をかけたり、ボ
ールを分けたりするなど、気にかける様
子が見られた。A君も、それを受け入れ、
一緒にゲームに参加することができた。
○音楽(特別支援学級)
・ミニ木琴、ミニ鉄琴、タンバリン、マラ
カス等の中から、ミニ木琴を選択し、バ
チを使って音を鳴らすことができた。
1年の児童と 2 人ペアで行った。
⑤評価
・2 年生や特別支援学級の友だちと手をつないだり、握手をしたりしてふれ合うことができた。
・友だちや交流校の教師の言葉かけに応じ、活動に参加することができた。
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