3年2組 研究主題 1.題材名 音楽科学習指導案 平成23年12月16日(金)6限 指導者 山田 音楽室 比代子 「主体的に考え、学び合う子をめざして」 ~言語活動の充実を通した教科指導のあり方~ せんりつのとくちょうをかんじとろう 「 メ ヌ エ ッ ト 」「 一 人 の 手 」 2.目 標 ・旋律の特徴を捉えて、楽曲全体にわたる曲想とその変化を感じ取って進んで聴いた り表現したりすることができる。 (関心・意欲・態度) ・旋律の特徴を感じ取り、曲の山などを生かした表現を工夫するなど、自分の思いや 意図をもって歌い方を工夫することができる。 (表現の創意工夫) ・旋律の特徴や曲想の変化にふさわしい表現で歌うことができる。 (表現の技能) ・旋律の音の動きやリズムに気をつけて聴き、楽曲の特徴や演奏の良さに気づいて聴 くことができる。 (鑑賞の能力) 3.題材について (1)教材について 「メヌエット」は穏やかで温かみのある旋律で親しまれているベートーベンの曲 で、バイオリンの小品として取り上げている。ア→イ→アという曲の構成を、旋律の 音の動きやリズムから感じ取ったり、滑らかで流れるようなアの部分と軽やかではず むようなイの部分のそれぞれの特徴を身体で感じ取ったりしながら、踊りの音楽の気 分を味わって鑑賞するのにふさわしい教材である。 「一人の手」は旋律の音の動きを感じ取って「曲の山」を探り、自分が感じた思 い や 意 図 を 、「 曲 の 山 」 を 生 か し て 表 現 を 工 夫 す る の に 適 し た 教 材 で あ る 。 ま た 、 心 温まる歌詞を味わい、のびのある声で歌えるように、歌い方を工夫することが大切だ と実感できる教材である。 3 .「 教 科 の 知 」 に せ ま る た め に この題材を通して、旋律の動きから感じ取った曲想を自分の思いや意図を持って表 現を工夫する力をつけたいと思っている。 「メヌエット」では、目を瞑って旋律を感じ取ったままに身体反応することで、ア イアの変化を感じ取らせ、言葉で表現することに結びつける。それを指揮者やバイオ リン奏者になった気分で演奏の真似をして、鑑賞と表現の一体化につなげる。 「 一 人 の 手 」 で は 、 自 分 達 で「 曲 の 山 」 を 生 か し た 表 現 の 工 夫 を す る た め に 、 ま ず 、 1~4番の中で、1番好きな歌を選び、そのメンバーでグループ学習を進める。先月 に行った『歌声集会』で学んだことを活用して、歌い方は勿論、合唱にすることやふ りつけをつけること、ソロや少人数という歌唱形態や楽器を加えるなど、話し合いや 練 習 を 通 し て 、自 分 達 で 表 現 の 工 夫 し な が ら 音 楽 を 創 り 上 げ る 楽 し さ を 味 わ わ せ た い 。 -1- 4.学習計画(総時数5時間) 次 第 一 次 ① ねらい ・「 メ ヌ エ ッ ト 」 の 旋律の特徴をつか んで、アとイの違 いを感じ取りなが ら聴くことができ る。 主な学習活動 ◎支援と★評価 ○音楽に合わせて動いてみよう ◎旋律の動きを感じ ♪「メヌエット」を聴く 取らせるために、 ・途中で感じが変わったよ 目を瞑って身体反 ・アイアの三つの部分に分かれてい 応させる。 る ・3拍子の踊りの音楽だ 〈アとイはそれぞれどんな感じがする ◎ 教 科 書 の 絵 譜 を 参 かな? 〉 考にする。 ・アはなめらかで流れるような感じ ・イは軽やかにはずむ感じ ・バイオリンの音がきれいだった ・またアにもどって、落ち着いた感 じがした ♪ 指 揮 者 や バ イ オ リ ン 奏 者 に な っ て 、 ★ 意 欲 的 に 鑑 賞 し ,曲 音楽に合わせて動いてみる の感じををつかん ♪感想をワークシートに書く で い る 。( 関 ・ 意 ・態・鑑賞) 音楽の感じが途中で変わって, とても楽しい曲だった。音楽に合 わせて動いたらおもしろかった。 第 二 次 ③ ・「 一 人 の 手 」の「 曲 ♪ 範 唱 を 聴 き 、 ど ん な 感 じ の 歌 か を 話 の 山 」を 感 じ 取 り 、 し 合 う その歌い方を工夫 ・心が温かくなる歌だ することができ ・人の絆が大切だと伝える歌だ る。 ・みんながいれば大丈夫と励ます歌 だ ♪歌を歌い、一番気持ちが盛り上がる ◎ 教 科 書 の コ ラ ム を 「曲の山」を見つける 参考にしたり、旋 ・一番音が高い3フレーズだ 律の動きに気をつ 〈「 曲 の 山 」 を 生 か し た 歌 い 方 を く ふ けさせる。 うしよう〉 ○1~4番で1番好きな歌を選んでグ ◎ 歌 声 集 会 の 練 習 で ループで歌い方をくふうしよう で学んだことを思 ・音が高くなるので、お腹に力を入 い出させる。 れて声をひびかせよう ・リズムがはやくなるので、ハッキ リ発音しよう ・前半と強さが逆にならないように 強弱に気をつけよう ♪グループごとに練習して,互いにア ドバイスし合う ★自分の思いを出し ながら,表現を工 「曲の山」を意識した歌い方を 夫している。 を工夫して、強弱がついた歌にな (創意工夫) ってきた。次は発表しよう。 ・旋律の特徴や「曲 ♪グループごとに発表する。 の山」を生かした ・もっと気持ちをこめた歌にしよう ◎ 歌 声 集 会 の 本 番 で -2- 表現を工夫するこ 工夫されていたこ とができる。 〈「 曲 の 山 」 を 生 か し 、 気 持 ち が こ も とを思い出させる。 った歌になるようにくふうしよう〉 ○どんなくふうがあったかな? ・手話やふりつけをつける ・合唱にする ・ソロで歌う ◎一人ひとりの思い ・楽器を入れるなど や意図を出させ、 グループのメンバ ♪グループごとに話し合って、くふう ーの個性を生かし することを決めて練習する た工夫になるよう にアドバイスする。 さ ら に 工 夫 を 考 え た ら 、「 曲 の 山」がもりあがって、気持ちがこ ★自分の思いや意図 もった歌になりそうだ。 を出しながら,表 現を工夫している。 (創意工夫) ・ 旋 律 の 特 徴 や「 曲 〈「 曲 の 山 」 を も り あ げ て 、 気 持 ち の ◎ 主 旋 律 だ け を 歌 い 、 の山」を生かして こもった歌になるようにくふうして この歌よりも「曲 工夫したことを、 歌おう〉 の山」をもりあげ 楽しく表現するこ ♪グループごとに決めたくふうをしな るために、工夫し とができる。 がら歌えるように練習する て練習するという ♪グループごとに発表する めあてをはっきり (本時) ♪発表を聴いて、良かったところやう させる。 まく伝わらなかったところを話し合 う ★旋律の特徴や「曲 く ふ う し て 歌 っ た ら 、「 曲 の 山 の山」をもりあげた がもりあがって、本当に気持ちが 表現で歌うことがで こもった歌になった。 きる。 (表現の技能) 第 三 次 ① ・5番をみんなで工 〈5番をみんなでくふうして、曲を完 夫しながら,楽し 成させよう〉 ◎どのフレーズにど く表現することが ・この曲の一番強い思いがある5番だ んな工夫が合うの できる。 から、1~4番でみんなの考えたく か、歌わせながら ふうを全部つなげよう 考えさせる。 ♪工夫を確認して、みんなで歌う ♪この学習で学んだことをふり返る ★よりよい表現を求 めてよく考え、楽 1~5番まで自分達で表現の工 しく表現すること 夫を考えて歌うことは、とても楽 ができる。 しかった。 (関意態・技能) -3- 5.本時の学習(第二次中2時) (1) 教 材 一人の手 (2) ねらい (3) 学習過程 旋律の特徴や「曲の山」を生かして工夫したことを楽しく表現すること ができる。 (表現の技能) 学習活動 1.雰囲気作りをする。 ・手拍子送り ・リクエストコーナー 時 児童の活動と思考の流れ 10 ♪全員の手拍子をつなげて時 間を計る。 ♪当番が『歌はともだち』か らすきな歌を選んで、みん なで歌う。 ♪リズムにのって楽しく歌 う。 ・今月の歌を歌う。 2 .本 時 の 課 題 を つ か む 。 5 〈「 曲 の 山 」 を も り あ げ て 、 気持ちのこもった歌になる ようにくふうして歌おう〉 3.1~4番のグループ に分かれて、工夫しな がら練習する。 10 1 番 ・・・少 人 数 で 歌 う → 全 員 鉄きんを加える 2 番 ・・・合 唱 に す る 鈴を加える 3 番 ・・・少 人 数 で 歌 う → 全 員 鉄きん、トライアング ルを加える 4 番 ・・・ふ り つ け を す る リコーダー、鈴を加え る 4.グループごとに発表 し、感想を話し合う。 15 ◎支援と★評価 ◎良いところをほめ て ,意 欲 を 高 め る 。 ◎各グループが考え た工夫を掲示して おくことで、前時 を想起させる。 ◎主旋律だけを歌い、 この歌よりも「曲 の山」をもりあげ るために、工夫し て練習するという めあてをはっきり させる。 ◎うまく練習が進ま ないグループにア ドバイスをする。 ・少人数から全員になるとこ ろ で 、「 曲 の 山 」 の も り あ ◎ 聴 い た 後 で 、「 曲 がりがすごくなった。 の山」がもりあが ・合唱になったら、ひびきが って気持ちのこも ついて、もりあがる感じが った歌になってい した。 たかどうかを、全 ・楽器の音が歌ときれいに合 員に挙手で意思表 わさって、気持ちがこもっ 示させることで、 た歌になっていた。 全員が最後まで集 ・ふりつけが歌に合ってい 中して授業に参加 て 、歌 の 気 持 ち が 伝 わ っ た 。 できるようにする。 ・「 曲 の 山 」 の 前 に も 静 か に 鈴 を 入 れ て 、「 曲 の 山 」 で -4- 大きく入れたらいいと思 う。 5.学習のまとめをする 5 くふうして歌ったら、 「 曲 の 山 」が も り あ が っ て 、 本当に気持ちがこもった歌 になった。 ★旋律の特徴や「曲 の山」をもりあげた 表現で歌うことがで きる。 (表現の技能) ☆ 表 現 を 工 夫 す る こ と で 、「 曲 の 山 」 を も り あ げ て 気 持 ち の こ も っ た 歌 に な っ て い た か ? -5-
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