シモバシラ(霜柱/霜の華) シモバシラ(霜柱) シソ科シモバシラ属 多年草/花 期:9~10月 秋に白い花を咲かせ、 冬に入って葉を落とした後 も根が水分を吸い上げ続 けている。町中の最低気 温が零下まで下がると山 の上は強く冷え込み、根が 吸い上げた水分が凍結し、 体積を増して茎を破裂させ る。茎の裂け目からでた水 分が冷気に冷やされ、茎 の回りで氷の結晶を形成し 始める。 そうして出来た氷の結晶は、「霜の華」となって12月末から2月上旬にか けて姿を現す。その 形は、風の当たり方 で様々な変化してい く。まさに自然の芸 術といえる。小さな 結晶に始まり、ときに は20㎝以上に大きく 成るものもある。やが ては雪に埋もれ姿を消す事もあるが、雪がさほど降 らず暖かな日が続くとまた別の味わいが。空気を含 み白かった「霜の 華」が溶けたり凍 ったりを繰り返し透 明感がでてくる。透明感が出るとともに 徐々に薄くなりやがてはその姿を消してし まう。茎の裂け目も大きくなり、「霜の華」 のシーズンも終局を迎える。
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