理学療法士 羽毛田題介 突然ですが皆さん、“ “ 貯きん“ 貯きん “ はしていますか? 「私は節約上手だから貯金はお手の物!」と思われた方もいるでしょう。 確かに節約上手は立派なことですが、今回はお“ “ 金 “ ではなく” ” 筋 “ 肉の『貯筋』 『貯筋』 です。 貯まったお金は手を付けなければ減ることはありませんよね。ところが、運動 やスポーツで培った筋肉はそのままでは貯めておくことが出来ません。むしろ、 放っておけば加齢とともに減っていく一方なのです。 実際に30歳前後から筋肉量(以下、筋量)の減少が始まり、10年毎に約5%前 後の割合で減少し、60歳を過ぎるとその減少率が加速することが知られています。 加齢による筋量減少は筋力低下を招き、筋力低下は活動性低下を、活動性低下は 身体的虚弱を、身体的虚弱は更なる筋量減少をと、負の連鎖が待っているのです。 ではなぜ人は加齢とともに筋量が減少していくのでしょうか? その答えを簡単に申しますと、“ “ 筋肉を作る量が、筋肉を壊す量を下回るから” 筋肉を作る量が、筋肉を壊す量を下回るから ” です! 我々の体内では、筋肉の合成と分解を日々繰り返しています。特に運動やスポー ツなどをしていなくても、普通に日常生活を送っていれば20代くらいまでは筋肉 の合成が優位なため、筋量は維持または増加するでしょう。しかし、30代くらい から筋肉の合成が弱まり、個人差はあるものの、遅くとも50歳頃までには筋肉の 分解が優位になるため、それ以降は筋量の減少が起こるのです。ということは・・・、 筋量の減少の先には前述いたしました“ “ 負の連鎖” 負の連鎖 ” が待っております。 「幾つになっても若々しくいたい!」 「年をとっても山登りがしたい!」 「好きなゴルフを続けたい!」 「もっとたくさん旅行がしたい!」 などなど、夢や希望には“ “ 健康” “ 不健康の連鎖なんてもって 健康 ” が不可欠ですし、“ のほか!” のほか! ” です。 そこで今回のテーマである、『貯筋をしましょう!』というわけです。 しかし、「貯金 貯金の仕方は分かるけど、貯筋 貯筋はどうすればいいの?」とお思いの方、 貯金 貯筋 答えは簡単!そう、筋トレですよ、筋トレ! 筋トレですよ、筋トレ! 医療法⼈社団めぐみ会 老若男女、筋トレです! 南大沢メディカルプラザ リハビリテーション科 「でもー、筋トレって、ムキムキマッチョのお兄さんたちがやることでしょ。」 ・・・って、違います!!! 今や健康を保つために欠かせない要素の一つとして、筋トレ 筋トレは必須アイテムで 筋トレ す! 適切な筋トレを定期的に行うことで、筋力の維持、増強をはじめ、代謝促進やア ンチエイジング作用、ダイエット効果など多くのメリットがあります。また、あ る研究報告によると、認知症の予防対策として適切な筋トレが効果的であること や、内臓器疾患の治癒に関連性があるなど、様々な分野からいま一度注目されて いるのが筋トレ 筋トレなのです。 筋トレ ここまで良いこと尽くめの筋トレですから、やらない理由があるでしょうか? とは言え、「面倒くさい」、「時間がない」、「疲れるから」、「やる気が出な い」、「やり方が分からない」など、実際にはなかなか難しいと思われます。 そこで例としてまず手始めに、週に3日、15分間のウォーキングにチャレンジ してみてください。次に、週の日数を増やすか、一回の時間を増やすかで全体の 運動時間を増やしていきます。決して一気に増やそうとせず、徐々に行い運動の 運動の 定着(習慣づけ)を目的としてください。最低でも3ヶ月は続けてみましょう。 定着(習慣づけ) 3ヶ月間続けられているのであれば、運動習慣が身につき、先ほどのネガティブ な理由は消えていることでしょう。そして、運動のメリットを実感し始めてくる ことで、インターネットや書店などでご自身に合った筋トレメニューを模索して いるに違いありません。これはあくまで一例ですが、まずは運動の種類を問わず、 運動をする“ “ 習慣” “習 習慣 ” を身に着けてください、そして楽しんでください。その“ 慣 ” さえ身に着けばあとは貯金をするかのように“ “ 貯筋” 貯筋 ” に励んでください。 いつまでも夢や希望の持てる人生には、きっと健康が欠かせないでしょう。 そしてその健康とは、自分自身の努力の下に成り立つものなのです。 だから『貯筋をしましょう!』、貯金も忘れずに。 医療法⼈社団めぐみ会 南大沢メディカルプラザ リハビリテーション科
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