学習指導案(2) インターネットのルールとマナー (中学校全学年) 本時のねらい ○ 「顔のみえないコミュニケーション」においては、相手を思いやる気持ちが大切であることを知る。 ○ メールや掲示板の利便性を理解し、パソコンや携帯電話をコミュニケーションツールとして適 切に扱おうとする態度を育てる。 指導過程 学習内容・活動 指導上の留意点及び評価の観点 (◇) 1 前時の学習内容を振り返る。 ◇ (◆) 前時「情報の信頼性と有害情報」の既習 内容を確認する。 ◇ 「顔の見えないコミュニケーション」において 生じる問題点を提示する。【スライド2】 2 本時の学習内容を振り返る。 ◇ Eメールや掲示板を使うときのルールを考えよう。 3 Eメールや掲示板の利用の実態やトラブル例 Eメールや掲示板の利便性を生かすには、 ルールやマナーが大切であることを話す。 ◇ Eメールや掲示板の利用の実態やトラブ についての話しを聞き、感想を述べあう。 ル例から、それぞれの問題点を考えさせる。 (1) 匿名の誹謗中傷のメール 【スライド3、4】 (2) 掲示板の書き込み ◇ 少人数グループで自由に意見を交換させ る。(ワークシート②-1、2) 4 「文字だけのコミュニケーションで大切なこと」 についての話を聞く。 5 Eメールや掲示板を使用するときのルールを ◇ 「文字だけのコミュニケーションの難しさ」 についての話をする。 【スライド5】 ◇ Eメールや掲示板の適正使用を意識させ 考える。 ながら、望ましい使い方を考えさせる。 (1) 使用する場合のルールを話し合う。 (ワークシート②-3) (2) 使用する場合のルールを発表する。 6 本時のまとめをする。 ○ ◇ 「インターネット上のルール」についての 話を聞く。 インターネットの上のルールについての話 をする。【スライド6】(ワークシート②-4) ◆ Eメールや掲示板の使用には相手を思い やる気持ちが必要であることが分かったか。 スライドの解説② 1 タイトル 2 インターネットでできること 3 メールや掲示板でいろいろな 人と交流ができます 顔の見えないコミュニケーション が始まります → トラブルの原因になるメール が送られてきます 「メールや掲示板でいろいろな人と交流ができることについての影 の部分」を提示して、生徒の思考を焦点化し、次の段階への方向性 を示す。 2 3 突然、匿名の誹謗中傷メールが送られてきたら、「誰がこんな 『匿名』で書かれた誹謗中傷メール 10/1 SAT. メールを送ってきたのか」周囲へ疑いの目を向けるようになる。 おれはお前のことが大嫌い。 顔も、身体も全部嫌い。 クラスのみんなも大嫌いだって よ。 迷惑メールは時間や場所に関係なく突然やってくることから、 そんでも毎日学校へ来ている お前がしんじらんねーよ! 携帯電話が手元にあるだけで常に不安にさらされていることを ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お前のことが大嫌いな 話す。 少年Aより 4 思いもよらない返事が返ってきたことから、次第にエスカレ 掲示板で聞いてみたら・・・ ートし、お互いに感情的なやりとりが続く場合がある。「顔の見 ○○ゲームの第7ステージを簡単にクリアする裏技を教えてください。 えないコミュニケーション」の弊害について説明する。 なぞの仮面より 5:名前をあたえないでください それぐらいスグに分かるぜ、いいかげん自分 でしらべろよ、バカじゃねーーつうのっ!! ゲーム専用の掲示板で、裏技について質問した ら、きつい言葉をかえされてしまいました。 4 5 文字コミュニケーションで大切なこと ケータイの向こう側には、 生身の人間がいるのです 「こう書かれたら、 相手はどう思うかな?」 「送信ボタン」を押す前に 文字だけでは、真意が伝わりにくいこと、ケータイの向こう 側には、自分と同じ人間がいることを繰り返し指導する。一時 の感情で書き込んだりせず、相手の気持ちを想像しながら書く ことが大切であることを話す。 ●一度送信したメールは、取り消しができない! ●一時の感情で送らず、見直す余裕を持とう! 5 ※相手の立場に立って考えることが大切です 6 インターネット上のルール 社会には、ルールやマナーがあるように、インターネットの ひぼうちゅうしょう 誹 謗 中 傷(相手の悪口など) 個 人 情 報 (その人が誰であるか 書き込んでは 特定できる情報) いけない 不確かな話やうその情報 たったこれだけのルールが守られないために・・・ ●様々なトラブルが発生 ●一生を左右する出来事へと発展 ネット上の情報が 6 すべて「正しい」わけではありません! 世界にも守らなければならないルールやマナーがあることを確 認する。インターネットを安全に利用するために、個人情報や 誰かを非難するような誹謗中傷、嘘やデマを書き込んではいけ ないことを徹底させる必要がある。 ワークシート② インターネットのルールとマナー 年 組 番 本時の目標 1 こんなメールが突然送られてきたら・・・あなたはどんな気持ちになりますか? 匿名で書かれた自分 受け取った人の気持ちになって考えましょう? への誹謗中傷メール 2 掲示板で質問・・・「きつい答え」が返ってきたら・・・あなたはどんな気持ちになりますか? 質問をした人の気持ちになってみましょう? 3 「Eメールや掲示板を使用する場合のルール」を考えよう 学校や社会と同じように、インターネット上でも守らなければならないルールやマナーがあります。 その中でも「メールや掲示板を使用する場合のルール」をつくるとしたら・・・ あなただったら・・・ ○ ○ 4 文字だけのコミュニケーション(顔の見えないコミュニケーション)で大切なこと・心がけなければ ならないことは何ですか。自分の考えを書いてください。 板書例② 板書例 ル ルをつくる ルールをつくる 「イ タ ネ ト 「インターネットのルールとマナー」 と ナ めあて Eメールや掲示板を使うときの ルールを考えよう。 文字だけのコミュニケーションで大切なこと 「こう書かれた相手はどう思うかな」 ・ メールや掲示板などを受け手(読み手) の気持ちを考える ・ ・ ・ ・ ・ うそや悪口は書かない 個人情報を書かない よくない掲示板は見ない 関係ない情報などは無視する 必要なときだけ使う まとめ インターネット上のルール ・相手の悪口 ・個人情報 書き込んでは ・不確かな話や いけない うその情報 情報の真偽を見極める ことも大切
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