平成28年度 国語科 授業改善推進プラン 大田区立おなづか小学校 1 昨年度の授業改善推進プランの検証 (1)成果 ・低学年は、暗唱に継続的に取り組むことで、読む力や意欲の向上が見られた。 ・中学年は、物語の読み取りの力が向上した。また漢字を読む力も向上が見られた。 ・高学年は、5年生で漢字の書き取り、物語・説明文の読み取りが向上した。6年生では、作文の力の向 上が見られた。また話し合いを聞き取る力も向上していた。 (2)課題 ・低学年は、言葉の理解力の個人差が大きい。生活経験と結びつけながら言葉の理解を深めるようにして いく必要がある。 ・中学年は、作文が特に弱い傾向が見られた。また、漢字の書き取りも苦手にしている子どもが多い。今 後は書く力を伸ばしていくことが大切である。 ・高学年は、学年によって傾向が違っていた。5年生の作文はやや弱い傾向が見られた。6年生では、物 語や説明文の読み取りを苦手にしている子どもが多い。学年によって対策を変えていく必要がある。 2 大田区学習効果測定の結果分析 (1)達成率(経年比較) 平成28年度結果 物語の読み取りは目標値を 上回っていた。一方で漢字の 第4学年 書き取りと文章を書く力は 目標値を下回り、課題がある ことが分かった。 ほとんどの分野で目標値と 同じか、それ以上の達成率が 第5学年 見られた。漢字の読み書きや 文章を書く力など、一部に目 標未達の部分があった。 文章を書く力が身について おり、目標値を上回った。漢 第6学年 字、長文の読み取りなどで は、ほぼ目標値と同じか、少 し下回っていた。 平成27年度結果 平成26年度結果 書く力が弱く、目標値を下回 っていた。物語や説明文の読 み取りは目標値を上回って いた。他の分野は平均的に得 点できていた。 話す聞く力、漢字の書き取 り、文章の構成が特に弱く、 目標値を大きく下回ってい た。物語を読む力は、目標値 を上回っていた。 基礎、活用共にほとんどの項 目で目標値、区の平均正答率 を下回っていた。唯一物語の 読み取りのみは、目標値を上 回っていた。 (2)分析(観点別) ① 中学年 関心・意欲・態度 話す・聞く 書く 読む 言語 4年生は、目標値 4年生は、目標値 4年生は、目標値 4年生は、目標 4年生は、目標 も区平均正答率も を少し下回り、区平 と区平均正答率を 値をわずかに上回 値も区平均正答率 大きく下回った。 均正答率はそれ以 大きく下回ってい っていたが、区平 も下回っていた。 上に下回っていた。 た。 均正答率を下回っ ていた。 ② 高学年 関心・意欲・態度 5年生は、目標値 をわずかに下回り、 区平均正答率を大 きく下回った。 6年生は、目標値 を少し上回った。た だ、区内の平均正答 率よりは低かった。 国語の学習全般 に影響を与えるも のだけに、今後重点 的に上げて行く必 要がある。 話す・聞く 5年生は、目標値と ほぼ同じ値であっ た。区平均正答率を 下回っていた。 6年生は、目標値を 上回ったものの、区 内の平均正答率よ りは低かった。 目標は達成して いるものの、区内で 見るとまだ不十分 である。日々の指導 をしっかりと行っ ていく。 3 授業改善のポイント(観点別) (1)低学年 関心・意欲・態度 話す・聞く ・教材研究に力を入 ・話す活動を多く取 れ、授業内容を工夫 り入れる。 する。 ・話す前に書くな ・読み聞かせを積極 ど、考える時間を十 的に行う。 分確保する。 ・ペア学習などを取 ・ 『聞くときのポイ り入れ安心して学 ント』 (話し手を見 習できるようにす る・最後まで聞く・ る。 うなずきながら聞 くなど)を意識して 聞くように指導す る。 (2)中学年 関心・意欲・態度 ・教材研究をしっか りと行い、授業内容 を工夫する。 ・読書や読み聞かせ などを意識的に行 い、読むことへの関 心を高め、語彙を増 やしていく。 話す・聞く ・毎日の学習や生活 の中で「聞くときの ポイント」 〈話して いる人を見て聞く など〉を意識させな がら話を聞くよう に働きかける。 ・学級会の話し合い 活動や自分の意見 を持つ活動などで 互いの考えの共通 書く 5年生は、目標値と ほぼ同じ値であっ た。区平均正答率を 大きく下回ってい た。 6年生は、目標値を 上回ったものの、区 内の平均正答率を 下回った。 本校にとって弱 い領域と言える。今 後重点的に上げて 行きたい。 読む 5年生は、目標値 を上回っていた が、区平均正答率 を下回っていた。 6年生は、目標値 を下回り、区内の 平均正答率よりも 下回っていた。 説明文、物語文 などの読み取りは 興味をもっている 子も多いので、意 欲をもたせて取り 組んでいく。 言語 5年生は、目標値 を上回っていた が、区平均正答率 を下回っていた。 6年生は、目標値 を下回り、区内の 平均正答率よりも 下回っていた。 漢字など日々の 努力の積み重ねが 出やすい項目であ り、毎日の積み重 ねを意識して行う 必要がある。 書く ・相手意識をもたせ てから書かせる ・家族や友達に読ん でもらったり友達 どうしで読み合っ てよさを認め合っ たりする。 ・基本文型ワークシ ートなどを活用し 個別指導を徹底す る。 読む ・毎回の授業や家 庭学習で音読に継 続して取り組む。 ・必要に応じて動 作化や写真や実物 の提示を行う。 ・順序を押さえな がら読み取るよう に指導する。 ・クイズ作りや説 明書作り、図鑑作 りなど意欲が上が る活動を取り入れ る。 言語 ・漢字学習は、家 庭学習も活用し、 反復練習で力をつ けていく。 ・「とめ」「はね」 「はらい」や字の バランスについて も丁寧に指導す る。 ・暗唱することで、 いろいろな言葉に 触れるようにす る。 書く ・書くことに対して 苦手意識を持って いる児童に対して は、書く事柄を決め たり、文章を構成し ていく段階で個別 に丁寧に指導して いく。 ・相手意識を持って 書くようにさせる。 ・第3・4学年の「書 読む ・単元の教材の内 容の中心や場面の 様子がよくわかる ように家庭学習で も繰り返し音読を させる。 ・指示語や接続語 にも着目させ段落 相互の関係や事実 と感想、意見との 関係も捉えられる 言語 ・漢字学習を毎日 の家庭学習を活用 し、継続して取り 組んでいく。 ・授業の中で書き 順、とめ、はらい、 はねなど正確に練 習をする時間を設 け反復して練習に 取り組み、定着さ せていく。 点や相違点を考え、 くってたのしいね」 ような活動を取り 話し合えるように を活用し、文の書き 入れていく。 する。 方や原稿用紙の正 ・たくさん本に親 しい使い方を習得 しませる体験を積 させる。 ませていく。 (3)高学年 関心・意欲・態度 ・エンディングアク ティビィティを明 確にし、 「なぜこの 学習を行うのか?」 を、単元の始めには っきりと認識させ る。 ・ 「学習することで 点数が上がる」とい う経験を積ませる ために、事前の教材 研究を入念に行い、 授業に臨む。 話す・聞く ・授業の中で、自分 の考えについて、根 拠を挙げて述べる 活動、立場をはっき りさせて話す活動 多く入れていく。 ・誰かが発表してい る時には、発表者に 注意を向けること、 話し手の意図を考 えながら聞くこと を折に触れて指導 していく。 書く ・毎時間の授業の中 で、感想や自分の意 見を書かせる活動 を多く入れていく。 国語だけでなく、他 教科でも書く機会 を多く取り、書くこ とに慣れさせてい く。 ・毎時間ノートをき ちんと取らせる。定 期的にノートチェ ックを行い、書くこ とに慣れさせてい く。 読む ・音読に力を入れ、 毎回の授業や宿題 で音読を繰り返し 行っていく。 ・朝学習の時間に 読書したり、読み 聞かせを聞いたり する活動を取り入 れていく。 ・叙述に注意をし、 書かれていること を基にして想像す る授業を行い、読 解力を身に付けさ せる。 言語 ・毎時間漢字学習 の時間を取り、反 復練習で力をつけ ていく。 ・家庭学習を活用 し、その日に習っ た漢字をその日に 家庭で練習して定 着をさせていく。 ・新出漢字は、な ぞり書き、空書き の順番で行い、同 時に声に出すこと で目、口、耳から 定着を図る。
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