犬を飼う 我が家では犬を飼っています。 犬を飼うというのは大変です。子犬のころは良いのですが、成犬になるまでにはしつけも 必要で、毎日の散歩や食事、フンの片づけ、ノミやダニの駆除、予防接種など、手間ひま も金もかかります。 10年以上も面倒を見なければいけないわけですから、よほど好きじゃないと手に負えな くなります。 新聞に、「犬や猫を飼う県民のモラルが問われている」という見出しの記事がありました。 2006年度に沖縄県動物愛護管理センターに捕獲・収容され、処分された犬は6,39 9匹にのぼったそうです。 全国の人口10万人当たりの処分数は72匹、沖縄県はその6倍以上の477匹で全国一 多いということが書かれていました。 犬の処分が多いということは、裏を返せばそれだけペットを飼うモラルが低いということ に他なりません。 沖縄には「命どぅ宝」と言う全国に誇れる言葉がありますが、家族同然のペットをいとも 簡単に処分するのでは、この言葉もなにかしらむなしく聞こえます。 私は犬が大好きで、これまでいろいろな犬を飼ってきました。 犬を飼うことは、子どもたちの情操教育にも役立つと思っています。 犬を飼う大変さや、一緒にいる楽しさや喜び、心が癒されることや必ず来る別れを経験す る事は、子どもたちの感情をはぐくみ心を豊かにします。これは、子どもたちの成長の過 程でとても大事なことだと思います。 我が家の犬はマルチーズの雑種です。 もう15歳になり、犬歯が抜け、大きな目は白内障で少し濁っています。バタバタッと勢 いよくのぼっていた階段も、最近は一段ずつゆっくりしかのぼれません。 人間でいえば80歳くらいのとしよりですが、家に帰ったとき、玄関でシッポを振り出迎 えてくれる彼を見ると疲れも吹っ飛び、イヤなことも忘れます。 子どもたちが独立し、夫婦2人だけの寂しくなった家庭を明るくしてくれるのは彼のおか げかも知れません。 私にとって家族同然であり、足腰立たなくなっても面倒を見るつもりです。
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