ヒージャー(ヤギ) ヒージャー(ヤギ)

ヒージャー(ヤギ)
皆さん、ヒージャー(ヤギ)料理好きですか?
沖縄県民でも好きと嫌いに分かれると思いますが、大方が好きだと思います。
新築祝い、合格祝い、出産祝いや事務所開きなどのお祝い事には良くヒージャー料理が
出ますね。小さい頃から食べ慣れて、あの独特な臭いや脂分も違和感なく受け入れてい
ます。
私は本土にいた頃、沖縄料理を食べたいために静岡からわざわざ東京まで行ったことが
何回かあります。さすがにヒージャー料理をメニューに出している店を探すことはでき
ませんでした。
食べたいという思いが強く、ヒージャーは夢にまで出てきたものです。
島に帰ってまもなく棟上げで誘われ、食べる機会がありました。十数年ぶりのヒージャ
ー汁。
しかし・・・卒倒しそうな強烈なニオイ!
夢にまで見たヒージャーですが、とても食べられませんでした。
今では慣れましたが、嫌いな人には迷惑この上ないニオイ、好きな人にとっては魅惑の
香り?
沖縄には、他に見られないヤギ文化があります。それは、県民のヤギ肉嗜好や、ヒージ
ャーグスイと言われるほどクスイムン(薬膳)としての根強い需要に支えられてきたと
言われています。また、ヤギは草だけで飼うことができ、繁殖力旺盛、病気になること
はまれで管理も容易なため、お年よりでも飼うことができ、小遣い稼ぎになったことも
ヤギ文化を支えた要因だと言われます。
しかし、ヤギの頭数は食生活の多様化やさまざまな原因で急激に減ってきました。沖縄
全体で、復帰当時は3万頭以上飼われていたヤギが、今では1万頭足らずになっている
そうです。それでも臨時的な需要があり高価で取引されているため、今でも各地域で飼
われています。
那覇空港ではヤギ乳やチーズが販売され、「ヤギで村おこし」という新聞記事もありま
した。瀬底では「ヒージャーオーラサイ」が毎年行われ、「全国山羊サミット」も来年
沖縄で行われる予定です。
久米島でも飼われているヒージャーを、観光や教育、肉の商品開発などうまく他の産業
と結びつけられないだろうか?